JP2008049924A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】500〜1000Hzの周波数域における高周波ノイズの悪化を防止しつつ、315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズを低減すること。
【解決手段】カーカス9における少なくとも一方のサイド部分の外側面又は内側面に、ビード部3を主として補強するビード補強層25が設けられ、ビード補強層25が、少なくともタイヤ断面高さの1/2よりもビード部3側領域に配置されており、ビード補強層25がカーカスコード11よりも引張剛性の高い複数の補強コード27をゴム引きすることによって構成されていること。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動特性を改善してロードノイズの低減を図ることができる空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の高級化に伴い、空気入りタイヤのタイヤ性能として、操縦安定性能等の走行性能ばかりでなく、ロードノイズを低減するロードノイズ低減性能の要求が高まってきている。ここで、ロードノイズは、空気入りタイヤが路面の凹凸による強制入力によって振動して、その振動がトレッド部、一対のサイドウォール部、一対のビード部等を経て車室内に伝達されることによって発生するものである。
また、100〜300Hzの周波数帯域におけるロードノイズの低減については、トレッド部のゴム質量を増やしたり、バネ定数を減らしたりすること等によって、従来から既に十分に対策がなされている。これに対して、315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズの低減については、近年になって次のような対策が採られるようになっている。
即ち、ベルトの両端部には、ベルトカバー層がトレッド部に覆われるようにそれぞれ設けられており、このベルトカバー層は、複数のカバーコードをゴム引きすることによって構成されている。ここで、カバーコードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように、ベルトカバー層はスパイラル状に巻き付けられている。これにより、空気入りタイヤのタイヤ周方向の剛性を十分に高めることができ、315〜500Hzの周波数帯域における振動伝達率のピークが高周波側へずれるように空気入りタイヤの振動特性を変化させて、315〜500Hzのロードノイズの低減を図っている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2001−163005号公報 特開2001−163009号公報
ところで、前述の315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズの低減対策にあっては、315〜500Hzの周波数帯域における振動伝達率のピークが高周波側へずれるように空気入りタイヤの振動特性を変化させているため、315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズを低減することができるものの、500〜1000Hzの周波数域における高周波ノイズが悪化するという問題がある。
また、315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズの低減するには、カバーコードの引張強度を高めて、空気入りタイヤのタイヤ周方向の剛性を高める必要がある一方、カバーコードの引張強度を高くなると、ベルトカバー層の所謂たが効果が過大になって、タイヤ製造途中の加硫成型において成型不良を招くおそれがある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、315〜500Hzの周波数帯域に存在している複数のタイヤ振動モードの中で、空気入りタイヤのタイヤサイド領域におけるタイヤ最大幅部をサイド節と、空気入りタイヤのタイヤセンター領域におけるタイヤ赤道線からトレッド幅の1/3だけ離れた部位をセンター節とする計4節(一対のサイド節と一対のセンター節)の所謂4節タイヤ振動モードが315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズに大きな影響を及ぼすという、公地の知見を前提としている。そして、本発明の発明者は、この公地の知見を前提として、4節タイヤ振動モードによる振動について種々のシミュレーションを繰り返した結果、空気入りタイヤの少なくとも一方のタイヤサイド領域におけるサイド節よりビード部側のタイヤ径方向の剛性を局所的に高くして、空気入りタイヤのタイヤサイド領域に剛性段差を持たせると、トレッド部のショルダー側部分の4節タイヤ振動モードによる振動を抑えて、4節タイヤ振動モードによる振動伝達率のピークレベルを下げることができるという、新規な知見を得ることができ、本発明を完成するに至った。
本発明の第1の特徴(請求項1に記載の発明の特徴)は、ビードコアをそれぞれ有した一対のビード部と、両端部が対応する前記ビード部における前記ビードコアに折り返すように係留されかつ複数のカーカスコードをゴム引きすることによって構成されたトロイド状のカーカスと、前記カーカスにおけるクラウン部分の外側面に設けられたトレッド部と、前記カーカスと前記トレッド部との間に設けられた少なくとも二層以上のベルトと、前記カーカスの外側面における前記トレッド部と一方の前記ビード部の間及び前記トレッド部と他方の前記ビード部の間にそれぞれ設けられたサイドウォール部とを備えてなる空気入りタイヤにおいて、前記カーカスにおける少なくとも一方のサイド部分の外側面又は内側面に、前記ビード部を主として補強するビード補強層が設けられ、前記ビード補強層が、少なくともタイヤ断面高さの1/2よりもビード部側領域に配置されており、前記ビード補強層が前記カーカスコードよりも引張剛性の高い複数の補強コードをゴム引きすることによって構成されていることである。
第1の特徴によると、前記カーカスにおける少なくとも一方のサイド部分の外側面又は内側面に、前記カーカスコードよりも引張剛性の高い補強コードをゴム引きすることによって構成された前記ビード補強層が設けられ、前記ビード補強層が少なくともタイヤ断面高さの1/2よりもビード部側領域に配置されているため、前記空気入りタイヤの少なくとも一方のタイヤサイド領域におけるサイド節より前記ビード部側のタイヤ径方向の剛性を局所的に高くして、前記空気入りタイヤのタイヤサイド領域に剛性段差を持たせることができる。これにより、前述の新規な知見を考慮すると、従来の空気入りタイヤにおけるベルトカバー層に相当する補強層を用いることなく、前記トレッド部のショルダー側部分の4節タイヤ振動モードによる振動を抑えて、4節タイヤ振動モードによる振動伝達率のピークレベルを下げることができる。
本発明の第2の特徴(請求項2に記載の発明の特徴)は、第1の特徴に加えて、前記カーカスにおける両方のサイド部分の外側面又は内側面に前記ビード補強層がそれぞれ設けられていることである。
本発明の第3の特徴(請求項3に記載の発明の特徴)は、第1の特徴又は第2の特徴に加えて、前記ビード補強層の基端側が前記ビードコアに係留されていることである。
本発明の第4の特徴(請求項4に記載の発明の特徴)は、第3の特徴に加えて、前記ビード補強層の基端側が前記ビードコアに折り返すように係留されてあって、前記ビード補強層の折り返し長さが前記カーカスの折り返し長さ以下になっていることである。
本発明の第5の特徴(請求項5に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第4の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、タイヤ断面高さをH、前記ビードコアの断面中心を基準とした前記ビード補強層の先端のタイヤ径方向における断面高さをhとした場合に、0.2H≦h≦0.5Hの関係が成立するようになっていることである。
本発明の第6の特徴(請求項6に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第5の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、前記補強コードのタイヤ径方向に対する傾斜角が0〜20°になっていることである。
本発明の第7の特徴(請求項7に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第6の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、前記カーカスコードが有機繊維からなることである。
本発明の第8の特徴(請求項8に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第7の特徴に加えて、前記補強コードがアラミド繊維又はアラミド繊維よりも引張剛性の高い繊維(例えばスチール繊維等)からなることである。
請求項1から請求項8のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、従来の空気入りタイヤにおけるベルトカバー層に相当する補強層を用いることなく、前記トレッド部のショルダー側部分の4節タイヤ振動モードによる振動を抑えて、4節タイヤ振動モードによる振動伝達率のピークレベルを下げることができるため、タイヤ製造途中の加硫成型において前記空気入りタイヤの成型不良の発生を極力なくすと共に、500〜1000Hzの周波数域における高周波ノイズの悪化を防止しつつ、315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズを低減することができる。
本発明の実施形態について図1から図6を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの部分断面図、図2は、本発明の実施形態の空気入りタイヤのタイヤサイド領域の部分断面図、図3は、4節タイヤ振動モードの説明図、図4(a)(b)、図5、及び図6(a)(b)は、本発明の実施形態に係る別態様の空気入りタイヤの部分断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1は、リム(図示省略)に嵌合可能な環状の一対のビード部3を備えており、各々のビード部3は、ビードコア5と、このビードコア5のタイヤ径方向Dr外側に配設されたビードフィラー7をそれぞれ有している。そして、一方のビード部3におけるビードコア5には、トロイド状のカーカス9の一端部が折り返すように係留されており、他方のビード部3におけるビードコア5には、カーカス9の他端部が折り返すように係留されている。換言すれば、カーカス9の両端部は、対応するビード部3におけるビードコア5に折り返すように係留されている。そして、カーカス9は、有機繊維からなるカーカスコード11をゴム引きすることによって構成されるものであり、カーカスコード11は、ラジアル方向へ平行に延びている。
カーカス9のクラウン部分の外周面には、トレッド部13が設けられており、このトレッド部13には、タイヤ周方向Dcへ延びた複数の周方向主溝15が形成されている。また、カーカス9とトレッド部13の間には、少なくとも2層以上(本発明の実施形態にあっては、2層)のベルト17が設けられており、このベルト17は、スチール繊維からなるベルトコード19をゴム引きすることによって構成されている。そして、カーカス9の外側面におけるトレッド部13と一方のビード部3の間、及びトレッド部13と他方のビード部3の間には、サイドウォール部21がそれぞれ設けられている。更に、カーカス9の内側面には、空気の漏れを防ぐインナーライナー23が設けられている。
続いて、本発明の実施形態の特徴部分について説明する。
図3に示すように、本発明の実施形態の特徴部分は、315〜500Hzの周波数帯域に存在している複数のタイヤ振動モードの中で、空気入りタイヤ1のタイヤサイド領域1SAにおけるタイヤ最大幅部をサイド節Jsと、空気入りタイヤ1のタイヤセンター領域1CAにおけるタイヤ赤道線Tからトレッド幅の1/3だけ離れた部位をセンター節Jcとする計4節(一対のサイド節Jsと一対のセンター節Jc)の所謂4節タイヤ振動モードが315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズードに大きな影響を及ぼすという、公地の知見を前提としている。そして、本発明の発明者は、この公地の知見を前提として、4節タイヤ振動モードによる振動について種々のシミュレーションを繰り返した結果、空気入りタイヤ1の少なくとも一方のタイヤサイド領域1SAにおけるサイド節Jsよりビード部3側のタイヤ径方向Drの剛性を局所的に高くして、空気入りタイヤ1のタイヤサイド領域1SAに剛性段差を持たせると、トレッド部13のショルダー側部分の4節タイヤ振動モードによる振動を抑えて、4節タイヤ振動モードによる振動伝達率のピークレベルを下げる(具体的には、15%下げる)ことができるという、新規な知見を得ることができ、本発明の実施形態の特徴部分は、この新規な知見に基づいている。
即ち、図1に示すように、カーカス9における両方のサイド部分の外側面には、ビード部3を主として補強するビード補強層25がそれぞれ設けられており、ビード補強層25は、少なくともタイヤ断面高さの1/2よりもビード部3側領域に配置されている。なお、カーカス9におけるサイド部分の外側面にビード補強層25が設けられる代わりに、図4(a)に示すように、カーカス9におけるサイド部分の内側面にビード補強層25が設けられるようにしもても構わない。
図2に示すように、ビード補強層25は、アラミド繊維又はスチール繊維からなる複数の補強コード27をゴム引きすることによって構成されており、補強コード27は、カーカスコード11よりも引張剛性の高いものである。そして、補強コード27のタイヤ径方向(ラジアル方向)Drに対する傾斜角θは、0〜20°になっている。ここで、補強コード27のタイヤ径方向Drに対する傾斜角θが20°以下としたのは、傾斜角θが20°を越えると、タイヤサイド領域1SAにおけるサイド節Jsよりビード部3側のタイヤ径方向Drの剛性を十分に高めることが困難になるからである。
図1、図4(b)、及び図5に示すように、タイヤ断面高さをH、ビードコア5の断面中心を基準としたビード補強層25の先端のタイヤ径方向Drにおける断面高さをhとした場合に、0.2H≦h≦0.5Hの関係が成立するようになっている。ここで、0.2H≦hとしたのは、h<0.2Hであると、タイヤサイド領域1SAにおけるサイド節Jsよりビード部3側のタイヤ径方向Drの剛性を十分に高めることが困難になるからである。一方、h>0.5Hであると、タイヤサイド領域1SAにおけるサイド節Jsよりビード部3側のタイヤ径方向Drの剛性を局所的に高めることが困難になるからである。なお、0.2H≦h≦0.5Hの関係が成立すれば、図5に示すように、一対のビード補強層25の先端のタイヤ径方向Drにおける断面高さhが同じでなくても構わない。
図6(a)(b)に示すように、ビード補強層25の基端側は、ビードコア5に折り返すように係留されてあって、ビード補強層25の折り返し長さは、カーカス9の折り返し長さ以下になっている。なお、図6(b)に示すように、ビード補強層25の基端が先端よりもタイヤ径方向Dr外側に位置していても構わない。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
カーカス9における両方のサイド部分の外側面(又は内側面)に、カーカスコード11よりも引張剛性の高い複数の補強コード27をゴム引きすることによって構成されたビード補強層25がそれぞれ設けられ、ビード補強層25が少なくともタイヤ断面高さの1/2よりもビード部3側領域に配置されているため、空気入りタイヤ1の両方のタイヤサイド領域1SAにおけるサイド節Jsよりビード部3側のタイヤ径方向Drの剛性を局所的に高くして、空気入りタイヤ1のタイヤサイド領域1SAに剛性段差を持たせることができる。これにより、前述の新規な知見を考慮すると、従来の空気入りタイヤにおけるベルトカバー層(後述のベルトカバー層37参照)に相当する補強層を用いることなく、トレッド部13のショルダー側部分の4節タイヤ振動モードによる振動を抑えて、4節タイヤ振動モードによる振動伝達率のピークレベルを下げることができる。
従って、本発明の実施形態によれば、タイヤ製造途中の加硫成型において空気入りタイヤ1の成型不良の発生を極力なくすと共に、500〜1000Hzの周波数域における高周波ノイズの悪化を防止しつつ、315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズを低減することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば、カーカス9における両方のサイド部分の外側面(又は内側面)にビード補強層25がそれぞれ設けられる代わりに、カーカス9における少なくとも一方のサイド部分の外側面(又は内側面)にビード補強層25がそれぞれ設けられるようにする等、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
まず、実施例の具体的な内容について説明する前に、コントロール空気入りタイヤ及び比較例に係る空気入りラジアルタイヤについて図7及び図8を参照して簡単に説明する。ここで、図7は、コントロール空気入りタイヤの部分断面図、図8は、比較例に係る空気入りタイヤの部分断面図である。
図7に示すように、コントロール空気入りタイヤ29においては、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるビード補強層25が省略されてあって、その代わり、カーカス9におけるクラウン部分とトレッド部13との間には、キャッププライ層31が設けられている。また、キャッププライ層31は、ナイロン繊維(有機繊維の1つ)からなる複数のキャップコード33をゴム引きすることによって構成されている。なお、コントロール空気入りタイヤ29における複数の構成要素のうち、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1における構成要素と対応するものについては、図中に同一番号を付して、説明を省略する。
図8に示すように、比較例に係る空気入りタイヤ35は、代表的な従来の空気入りタイヤの1つであって、コントロール空気入りタイヤ29にベルトカバー層37が付加されている。即ち、ベルト17の両端部には、ベルトカバー層37がトレッド部13に覆われるようにそれぞれ設けられており、ベルトカバー層37は、PEN(ポリエチレンナフタレート)繊維からなる複数のカバーコード39をゴム引きすることによって構成されている。更に、カバーコード39がタイヤ周方向Dcに対して実質的に平行になるように、ベルトカバー層37は、スパイラル状に巻き付けられるように構成されている。なお、比較例に係る空気入りタイヤ35における複数の構成要素のうち、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1における構成要素と対応するものについては、図中に同一番号を付して、説明を省略する。
続いて、実施例の具体的な内容について説明する。
図1に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品1として、図1に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がスチール繊維からなる場合)を発明品2として、図4(a)に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品3として、図4(b)に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品4として、図5に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品5として、図6(a)に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品6として、図6(b)に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品7として、h=0.1Hに変更した図1に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品8として、h=1.0Hに変更した図1に示す本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1(補強コード27がアラミド繊維からなる場合)を発明品9として、図7に示すコントロール空気入りタイヤ29をコントロール品、図8に示す比較例に係る空気入りタイヤ35を比較品として、タイヤサイズ195/65R15の下でそれぞれ試作した。次に、発明品1〜発明品9、コントロール品、及び比較品をそれぞれ15−6JJのアルミリムに組み付けて、220KPaの空気を充填する。そして、発明品1〜発明品9、コントロール品、及び比較品を実車にそれぞれ装着した状態で、40km/hの実車走行による車内音測定試験を実施して、その結果をまとめると、後記の表1に示すようになる。なお、発明品1〜発明品9、及び比較品を実車にそれぞれ装着した場合の車内音データは、コントロール品を実車に装着した場合の車内音データを基準として示している。
Figure 2008049924
即ち、表1から明らかなように、発明品1〜発明品7を実車にそれぞれ装着した場合には、500〜1000Hzの周波数域における高周波ノイズの悪化を防止し、かつ315〜500Hzの周波数帯域におけるロードノイズを低減するという二律背反を実現できた。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの部分断面図である。 本発明の実施形態の空気入りタイヤのタイヤサイド領域の部分断面図である。 4節タイヤ振動モードの説明図である。 図4(a)(b)は、本発明の実施形態に係る別態様の空気入りタイヤの部分断面図である。 本発明の実施形態に係る別態様の空気入りタイヤの部分断面図である。 図6(a)(b)は、本発明の実施形態に係る別態様の空気入りタイヤの部分断面図である。 コントロール空気入りタイヤの部分断面図である。 比較例に係る空気入りタイヤの部分断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
1CA タイヤセンター領域
1SA タイヤサイド領域
3 ビード部
5 ビードコア
9 カーカス
11 カーカスコード
13 トレッド部
17 ベルト
21 サイドウォール部
25 ビード補強層
27 補強コード

Claims (8)

  1. ビードコアをそれぞれ有した一対のビード部と、両端部が対応する前記ビード部における前記ビードコアに折り返すように係留されかつ複数のカーカスコードをゴム引きすることによって構成されたトロイド状のカーカスと、前記カーカスにおけるクラウン部分の外側面に設けられたトレッド部と、前記カーカスと前記トレッド部との間に設けられた少なくとも二層以上のベルトと、前記カーカスの外側面における前記トレッド部と一方の前記ビード部の間及び前記トレッド部と他方の前記ビード部の間にそれぞれ設けられたサイドウォール部とを備えてなる空気入りタイヤにおいて、
    前記カーカスにおける少なくとも一方のサイド部分の外側面又は内側面に、前記ビード部を主として補強するビード補強層が設けられ、前記ビード補強層が、少なくともタイヤ断面高さの1/2よりもビード部側領域に配置されており、前記ビード補強層が前記カーカスコードよりも引張剛性の高い複数の補強コードをゴム引きすることによって構成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスにおける両方のサイド部分の外側面又は内側面に前記ビード補強層がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ビード補強層の基端側が前記ビードコアに係留されていることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ビード補強層の基端側が前記ビードコアに折り返すように係留されてあって、前記ビード補強層の折り返し長さが前記カーカスの折り返し長さ以下になっていることを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. タイヤ断面高さをH、前記ビードコアの断面中心を基準とした前記ビード補強層の先端のタイヤ径方向における断面高さをhとした場合に、
    0.2H≦h≦0.5Hの関係が成立するようになっていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記補強コードのタイヤ径方向に対する傾斜角が0〜20°になっていることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記カーカスコードが有機繊維からなることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記補強コードがアラミド繊維又はアラミド繊維よりも引張剛性の高い繊維からなることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載の空気入りタイヤ。
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