JP3423396B2 - 速度計 - Google Patents

速度計

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は速度計に関し、例えば移
動する物体や流体等(以下「移動物体」と称する。)に
レーザー光を照射し、該移動物体の移動速度に応じてド
ップラーシフトを受けた散乱光の周波数の偏移を検出す
ることにより移動物体の変位に関する変位情報や移動物
体の移動速度を非接触で測定するようにしたドップラー
効果を利用した速度計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より移動物体の移動速度を非接触且
つ高精度に測定する装置として、レーザードップラー速
度計が使用されている。レーザードップラー速度計は移
動物体にレーザー光を照射し、該移動物体からの散乱光
の周波数が、移動物体の移動速度に比例して偏移(シフ
ト)する効果(ドップラー効果)を利用して、移動物体
の移動速度を測定している。
【0003】図3は従来のレーザードップラー速度計の
一例を示す説明図である。
【0004】同図においてレーザー1から出射されたレ
ーザー光は、コリメーターレンズ2によって平行光束3
となり、ビームスプリッター4によって透過光5aと反
射光5bの2光束に分割されて反射鏡6a,6bで反射
されたのち、速度Vで移動している移動物体7に異った
方向から入射角θで二光束照射される。移動物体7から
の散乱光は、集光レンズ8を介して光検出器9で検出さ
れる。このとき二光束による散乱光の周波数は、移動速
度Vに比例して各々+Δf,−Δfのドップラーシフト
を受ける。ここで、レーザー光の波長をλとすれば周波
数変化Δfは次の(1)式で表わすことができる。
【0005】 Δf=V・sin(θ)/λ ‥‥‥‥(1) +Δf,−Δfのドップラーシフトを受けた散乱光は、
互いに干渉しあって光検出器9の受光面での明暗の変化
をもたらし、その周波数Fは次の(2)式で与えられ
る。
【0006】 F=2・Δf=2・V・sin(θ)/λ ‥‥‥‥(2) (2)式から、光検出器9の周波数F(以下「ドップラ
ー周波数」と呼ぶ)を測定して移動物体7の移動速度V
を求めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般にレーザードップ
ラー速度計において、光検出器で得られる速度に比例し
た検出信号は散乱光に基づくものであるために出力信号
レベルが低く、またノイズの重畳によりS/N比が悪く
なる傾向がある。また移動物体の表面状態により反射率
や散乱状態が異なり信号レベルが変動するため、測定中
にドップラー信号がとぎれる所謂“ドロップアウト”が
生じるという問題点があった。
【0008】従来より、このようなドロップアウトの処
理方法としては、例えばバンドパスフィルター(BP
F)でS/N比を改善し、フェーズロックドループ(P
LL)で連続信号とする方法等が用いられている。しか
しながらドロップアウトが多く生じると、どうしてもそ
れに伴なう測定精度が低下してくるという問題点があっ
た。
【0009】本発明は移動物体の同一領域からの散乱光
を異なる複数の方向から複数の光検出部を用いて各々検
出し、これらの複数の光検出部からの信号を利用するこ
とにより、ドロップアウトの低減を図り、移動物体の速
度情報を高精度に検出することができる速度計の提供を
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の速度計
は、光源手段からの光束を移動物体に入射させ、該移動
物体からの散乱光の周波数の偏移に基づく光束を検出手
段で検出し、該検出手段からの信号を用いて該移動物体
の速度情報を検出する速度計において、該検出手段は該
移動物体の同一領域からの散乱光を異なる複数の方向か
ら検出する複数の光検出部 該複数の光検出部からの信
号のうち1つの信号を選択し切り換える選択切換手段
と、を有し、該選択切り換え手段により選択された信号
を用いて該移動物体の速度情報を求めることを特徴とし
ている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て前記複数の光検出部からの信号のうち最も振幅の大き
い信号を求めるための振幅比較器を有し、該振幅比較器
からの信号に基づいて該複数の光検出部からの信号のう
ち1つの信号を選択することを特徴としている。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。
【0013】同図においてレーザー(光源手段)1から
出射されたレーザー光は、コリメーターレンズ2によっ
て平行光束3となり、ビームスプリッター4によって透
過光5aと反射光5bの2光束に分割されて反射鏡6
a,6bで反射されたのち、速度Vで移動している移動
物体7の領域10に異った方向から入射角θで二光束照
射している。
【0014】そして移動物体7の領域10から生ずる散
乱光を複数の異なる方向に配置した複数の光検出器12
a,12b(本実施例では光検出器が2つの場合を示し
たが2つ以上あっても良い。)で検出している。ここで
光検出器12a,12bは各々光検出部を構成し、各光
検出部は検出手段12の一要素を構成している。
【0015】このとき二光束による散乱光の周波数は、
移動速度Vに比例して各々+Δf,−Δfのドップラー
シフトを受ける。ここで、レーザー光の波長をλとすれ
ば周波数変化Δfは前述(1)で表わされる。+Δf,
−Δfのドップラーシフトを受けた散乱光は、互いに干
渉しあって光検出器12a,12bの受光面での明暗の
変化をもたらし、その周波数Fは前述の(2)式とな
る。
【0016】本実施例では光検出器12a,12bから
の出力信号S1,S2の振幅を振幅比較器13により比
較し、振幅が大きい方の信号Saを検出し、その旨の信
号を選択切換手段14に入力している。選択切換手段1
4では、振幅比較器13からの信号に基づいて振幅の大
きい方の信号を選択してバンドパスフィルター15に入
力している。バンドパスフィルター15では信号のS/
N比を改善し、フェーズロックドループ16に入力して
いる。
【0017】フェーズロックドループ16では入力され
てきた信号を連続信号として演算手段19に入力してい
る。演算手段19では入力されてきた信号を用いて、ド
ップラー周波数Fを測定し、これより(2)式に基づい
て移動物体7の移動速度Vを求めている。
【0018】本実施例では移動物体7の同一領域10か
らの散乱光のうち複数の方向に散乱される散乱光を各々
複数の光検出器12a,12bを用いて検出している。
そして複数の光検出器からの信号のうち振幅の大きい信
号を選択し、該信号を用いて演算手段19により移動物
体の速度情報を求めるようにしている。これによりドロ
ップアウトの頻度を少なくしている。
【0019】尚、本実施例において、通常は一方の信
号、例えば光検出器12aからの信号S1を用いてドロ
ップアウトがあったときには、選択切換手段14で信号
の選択を切り換えて光検出器12bからの信号S2を用
いるようにしても良い。
【0020】次に本実施例1において、ドロップアウト
が少なくなる理由について説明する。
【0021】図4は本実施例において移動物体7の2光
束照射した領域10に生じるスペックルパターン観測の
構成図である。
【0022】領域10aは被測定物7に照射された2光
束のスポットである。CCDカメラ11で撮像した領域
10aのスペックルパターンを図5に示す。
【0023】移動物体7が図4の矢印7a方向に移動す
ると、図5のスペックルパターンの明暗強度が移動距離
λ/2sin θを周期として変調される。ここでドロップ
アウトとはスペックルパターンの明暗分布が略同一のと
きにトータルの光強度のビート信号振幅が小さくなる現
象である。
【0024】本実施例では図5の領域a,bに相当する
位置にそれぞれ光検出器を配置している。図5の領域
a,bではそれぞれ独立したスペックルパターンとなっ
ているので、同時にスペックルパターンの明暗分布が略
同一になる確率は非常に少なくなっており、信号位相も
異なっている。
【0025】本実施例ではこのように領域a,bにおけ
るスペックルパターンを2つの光検出器で検出するよう
に各要素を設定することにより、複数の光検出器で同時
にドロップアウトが起こる確率が非常に小さくしてい
る。そしてドロップアウトでない光検出器の方を選択す
ることにより、移動物体の速度情報を高精度に検出して
いる。
【0026】図2は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。
【0027】本実施例は図1の実施例1に比べて、集光
レンズ18a(18b)と光検出器17a(17b)よ
りなる光検出部を複数個用いて、移動物体7の領域10
aからの散乱光のうち複数の方向に散乱される散乱光を
検出している点が異なっており、その他の構成は同じで
ある。
【0028】本実施例では、集光レンズ18a(18
b)により領域10aと光検出器17a(17b)の検
出面とが略共役関係となるようにしている。そして集光
レンズ18a(18b)面上のスペックルパターンの明
暗の総和を光検出器17a(17b)に導光し、これよ
り集光効率を向上させている。この他、信号の処理方法
や演算方法は図1の実施例1と同じである。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、移動物体
の同一領域からの散乱光を異なる複数の方向から複数の
光検出部を用いて各々検出し、これらの複数の光検出部
からの信号を利用することにより、ドロップアウトの低
減を図り、移動物体の速度情報を高精度に検出すること
ができる速度計を達成することができる。
【0030】特に前述の請求項1により、信号レベル又
は信号位相の異なるドップラー信号を複数検出すること
ができる。又、請求項2により、請求項1により得られ
た異なる信号レベルのドップラー信号のうち信号レベル
の高い信号を選択可能にすることにより、ドロップアウ
トの確立を非常に小さくする効果がある。又、請求項3
により、ドロップアウトの確率が小さいドップラー信号
を速度情報として求めることにより、高精度の速度計を
達成することができる等の特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 本発明の実施例2の要部概略図
【図3】 従来のドップラー速度計の要部概略図
【図4】 図1の移動物体面上のスペックル観測の説明
【図5】 図1の移動物体面上のスペックルの説明図
【符号の説明】
1 光源手段 2 コリメーターレンズ 4 ビープスプリッター 6a,6b ミラー 7 移動物体 12 光検出部 13 振幅比較器 14 選択切換手段 15 バンドパスフィルター 16 フェーズロックドループ 17 光検出器 18 集光レンズ 19 演算手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光束を移動物体に入射さ
    せ、該移動物体からの散乱光の周波数の偏移に基づく光
    束を検出手段で検出し、該検出手段からの信号を用いて
    該移動物体の速度情報を検出する速度計において、 該検出手段は該移動物体の同一領域からの散乱光を異な
    る複数の方向から検出する複数の光検出部 該複数の光
    検出部からの信号のうち1つの信号を選択し切り換える
    選択切換手段と、を有し、 該選択切り換え手段により選択された信号を用いて該移
    動物体の速度情報を求める ことを特徴とする速度計。
  2. 【請求項2】 前記複数の光検出部からの信号のうち最
    も振幅の大きい信号を求めるための振幅比較器を有し、
    該振幅比較器からの信号に基づいて該複数の光検出部か
    らの信号のうち1つの信号を選択することを特徴とする
    請求項1の速度計。
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