JP2763271B2 - 透過光測定装置 - Google Patents

透過光測定装置

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JP2763271B2
JP2763271B2 JP7033543A JP3354395A JP2763271B2 JP 2763271 B2 JP2763271 B2 JP 2763271B2 JP 7033543 A JP7033543 A JP 7033543A JP 3354395 A JP3354395 A JP 3354395A JP 2763271 B2 JP2763271 B2 JP 2763271B2
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直弘 丹野
勉 市村
潤二 宮崎
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SEITAI HIKARI JOHO KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体等の散乱体内部に
おける光吸収ないし光吸収分布を測定する透過光測定装
置に関し、特に散乱光中に埋もれた、所要の情報を担持
する透過光(以下、「透過情報光」と称する)を高感度
で検出することができる透過光測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体組織のような散乱体を光で照射した
際、その照射光に対し、その散乱体を挟んだ180°向
かい合わせの位置で受光すれば所要の情報を担持した透
過情報光をある程度の低い精度では検出することができ
る。この様な透過光測定装置の一例として、近赤外光を
用いて、女性の乳房の組織が比較的均一でありまたその
形状から透過光の検出が容易であるため、古くから乳ガ
ンの診断に、Diaphanography(Ligh
t Scanning)が用いられてきた。これは、恰
も懐中電灯で照らしたのと同じように、乳房で散乱の影
響を受けて拡がって射出された、散乱光を含む透過光
を、ビデオカメラのような二次元像検出器で受光するも
のであり、散乱光が含まれているため分解能は良くな
い。
【0003】一方、散乱成分の影響をなくして、透過情
報光のみを高感度で検出することのできる走査型ヘテロ
ダイン検波方式を用いて透視像を得る方法も行われてい
る(電子情報通信学会論文誌 C−I、Vol.J74
−C−I、No.4、pp.137〜150 1991
年4月 参照)。また、これと同じ技術内容が特開平3
−111737に開示されている。この方法は、生体等
の散乱体により散乱された散乱光中に埋もれたほんのわ
ずかの透過情報光のみを、ヘテロダインのビート成分を
検出することにより選択検出する方法であり、散乱光の
影響を除去して透過情報光のみを高感度に検出できると
いう特徴を備えている。
【0004】この優れたヘテロダイン検波方式を生かし
て、被測定物体を走査せずに透視像を画像として一度に
得るための並列ヘテロダイン検波方式の基本的システム
が特開平3−111737号公報に開示されている。更
に、並列ヘテロダイン検波方式による透視像を得るため
の具体的システム例が、特開平4−31744号公報に
開示されている。これらに開示された方式は、ヘテロダ
インの特徴を生かし、透過情報光のみを高感度で検出
し、しかも透視像を画像として一度に得ることができる
ため非常に優れたものである。しかしながら、画素数だ
け用意した独立の検出素子それぞれについて独立にビー
ト成分を検出して、そのビート成分の大きさを画像化す
る必要がある。しかも、ビート成分の周波数は一般にK
HzからMHzであるため、それに応答する必要があ
り、装置が複雑になり動作も煩雑である。
【0005】ヘテロダイン検波方式を採用せずに、透視
像を画像として一度に得るために、高指向性光学素子を
用いた装置が特開平2−240545号公報、特開平3
−111808号公報に開示されている。この装置は、
生体等の散乱光を高指向性受光系で減衰させ、直進光の
みを二次元検出器で検出して透視像を得る方法である。
しかしながら、高指向性受光系で検出される成分は、ヘ
テロダイン検波方式で検出されるコヒーレントな透過直
進光だけでなく、散乱拡散光のうちの高指向性受光系を
透過する非干渉成分も含まれる。従って、散乱が大きく
なると、透過直進コヒーレント成分は小さくなり、逆
に、散乱拡散光成分のうちのほんのわずかの成分ではあ
るが高指向性受光系を透過した非干渉成分が無視出来な
くなる。即ち、透視像がこの非干渉成分のため、明るい
ゲタをはいた像となる。
【0006】図10に、散乱拡散光による影響を理解す
るための実験結果を示す。散乱体を入れたセルをヘリウ
ムネオンレーザで照射し、透過直進光及び散乱拡散光
を、結像点を無限遠にした二次元結像装置で検出したも
のである。セル中に水のみを入れた像は、ほとんど透過
直進光だけのため、ピークが一番高く幅の狭い出力像が
得られる。ポリマー(半径1μm)を希釈したものを散
乱体として水に含ませた場合、ポリマー濃度が高くなる
に従い、透過直進光が小さくなり、裾の広がった散乱拡
散光が増えてくる。ポリマー濃度が更に高くなると散乱
拡散光だけが観測される。結像点を無限遠にした二次元
結像装置で散乱体を検出する場合の結像面での0次回折
像を求めることと、高指向性受光系で検出することとは
等価である。従って、ポリマーを入れた散乱体では、透
過直進コヒーレント光の像の出来る場所に、散乱拡散非
干渉光が入って来るのが判る。
【0007】この散乱拡散非干渉光のうちの、高指向性
受光系を透過して来た成分を除去して、透過直進情報光
のみを検出するため、二波長を用いて、その出力差より
透視像を得る方法が特開平2−240545号公報に、
それを改良した方法が特開平3−111808号公報に
開示されている。しかし、二波長のレーザを用いなけれ
ばならず、しかもその二波長として、散乱による影響は
同じであって、吸収には差のある波長を選択しなければ
ならないという問題を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みてなされたものであり、高指向性受光系だけ
では除去出来なかった散乱拡散非干渉光成分を、並列ヘ
テロダイン検波方式と同程度に除去することのできる透
過光測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の透過光測定装置は、 (1)光源 (2)光検出器 (3)光源から射出された光束を第1の光束と第2の光
束とに分割する光束分割手段 (4)光束分割手段から射出され被測定体を透過した第
1の光束と光束分割手段から射出された第2の光束を光
検出器に導く光学系 (5)第1の光束と第2の光束との光路長差がいずれも
可干渉距離内にあるとともに第1の光束と第2の光束と
の位相差が互いに異なる位相差をもって、あるいは、第
1の光束と第2の光束との光路長差が一方が可干渉距離
内他方が可干渉距離外の光路長差をもって、第1の光束
と第2の光束が光検出器に達するように、第1の光束お
よび第2の光束のうちの少なくとも一方の光束の光路長
を変更する光路長可変手段 (6)光検出器で検出された、光路長可変手段による光
路長変更前後の双方の光強度に基づいて、第1の光束と
第2の光束との干渉成分と非干渉成分のうちの干渉成分
による光強度を抽出する干渉成分抽出手段 を備えたことを特徴とする。
【0010】ここで、上記本発明の透過光測定装置にお
いて、上記(2)の光検出器が、複数の光センサが二次
元的に配列されてなる光検出面を有し、上記(4)の光
学系が、 (4−1)第1の光束の光路に配置された、被測定体の
表面ないし内面の像を上記光検出面上に結像させる結像
手段 を有するものであることが好ましい。この場合に、上記
(4)の光学系が、 (4−2)光束分割手段から射出された第1の光束のビ
ーム径を拡大して被測定体に照射する第1のビーム径拡
大手段 (4−3)光束分割手段から射出された第2の光束のビ
ーム径を拡大する第2のビーム径拡大手段 を有するものであってもよい。
【0011】また、上記本発明の透過光測定装置におい
て、上記(4)の光学系が、 (4−4)被測定体を透過した後の第1の光束と、上記
第2の光束とを重畳して光検出器に向けて射出する光束
合成手段 を有していてもよい。さらに、上記本発明の透過光測定
装置において、上記(4)の光学系が、 (4−5)光源から射出された光束もしくは被測定体を
照射する前の第1の光束の直線偏光成分を射出する第1
の偏光手段、 (4−6)被測定体を透過した後の第1の光束の、第1
の偏光手段から射出された直線偏光成分と同一の直線偏
光成分を射出する第2の偏光手段を有するものであるこ
とが好ましく、また、上記(4)の光学系が、 (4−7)被測定体を透過した後の第1の光束に含まれ
る、被測定体で散乱した散乱光を除去する空間フィルダ
リング手段 を有することも好ましい態様である。
【0012】ここで、上記本発明の透過光測定装置は、
上記(3)の光束分割手段および上記(4)の光学系
が、マッハツェンダ干渉計を構成してなるものであって
もよく、あるいは、上記(3)の光束分割手段および上
記(4)の光学系が、マイケルソン干渉計を構成してな
るものであってもよい。さらに、本発明の透過光測定装
置において、上記(6)の干渉成分抽出手段は、基本的
には、光検出器で検出された、光路長可変手段による光
路長変更前後の光強度どうしないし光強度分布どうしの
差分を求めるもの、もしくはこれと等価な演算を行なう
ものとして構成される。ここで、上記(6)の干渉成分
抽出手段は、複数の時点における上記差分の平均的な値
を求めるものであることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の透過光測定装置によれば、光源からの
光束を二光束に分割し、そのうちの一方の第1の光束を
被測定体に照射しその被測定体を透過した光を光検出器
に入射し、他方の第2の光束は被測定体と経由せずに光
検出器に入射することにより、干渉計を構成するもので
ある。ここで、上記光路長可変手段により、第1の光束
および第2の光束のうちの少なくとも一方の光路長を変
更し、これにより、第1の光束と第2の光束との光路長
差がいずれも可干渉距離内にあるとともに第1の光束と
第2の光束との位相差が互いに異なる位相差をもって、
第1の光束と第2の光束が光検出器に達し、あるいは、
第1の光束と第2の光束との光路長差が一方が可干渉距
離内他方が可干渉距離外の光路長差をもって、第1の光
束と第2の光束が光検出器に達する。干渉成分抽出手段
では、このような光路長変更前後の、光検出器上での光
強度どうし、ないし、光センサを二次元的に配列した場
合の光検出面上での光強度分布どうしの、基本的には差
分もしくはそれと等価な演算が行なわれる。
【0014】こうすることにより、干渉成分のみによる
光強度ないし光強度分布、すなわち、ランダム散乱拡散
光を除去し可干渉成分である透過情報光のみが、ヘテロ
ダイン検波方式と同程度の高精度で抽出される。また、
本発明の透過光測定装置によれば、複数の光センサが二
次元的に配列された光検出器を用い、二次元的な光強度
分布どうしの差分を求めるように構成した場合であって
も、それら複数の画素について同一の光路長変更を行な
えばよい。
【0015】以下に、本発明の透過光測定装置を用いる
ことにより可干渉成分を抽出することができることにつ
いて理論的な説明を行なう。ここでは、光検出器により
光強度分布を繰り返し測定するものとし、一回の測定で
得られた光強度分布を画像フレームと称する。ここで
は、先ず光路長差の一方が可干渉距離内、他方が可干渉
距離外の光路長差にある場合について説明する。これ
は、現実的には、例えばSLD等のいわゆるショートコ
ヒーレント光を用いた場合に有効である。
【0016】光検出器の受光面上のある点rでの光の振
幅及び強度を考える。参照光(第2の光束)をEr(r)、
物体透過光(第1の光束)をEs(r)、散乱光をEn(r)、
i番目の画像フレームにおける参照光と物体透過光の光
路差に対応する位相差をφ(r,i) 、i番目の画像フレー
ムのr点での強度をI(r,i) と置く。参照光束と物体透
過光束が位相差φ(r,i) で干渉しているときの、i番目
の画像フレームの光強度I(r,i) は、次式で与えられ
る。
【0017】 I(r,i) =|Er(r)|2 +|Es(r)|2 +|En(r)|2 +2・|Er(r)| ・|Es(r)|・cos[φ(r,i) ] ……(1) 光路長可変手段により、二光束の光路長差を光源のコヒ
ーレント長より長くすると、干渉成分がなくなり、
(1)式の右辺第4項が零となる。したがって、この場
合の、画像フレーム強度I(r,o) は次式で与えられる。
【0018】 I(r,o) =|Er(r)|2 +|Es(r)|2 +|En(r)|2 ……(2) (1)式より(2)式を減算した差分画像ΔI(r,o) は
次式となる。 ΔI(r,i) =I(r,i) −I(r,o) =2・|Er(r)|・|Es(r)|・cos[φ(r,i) ]……(3) このように、参照光と物体透過光が位相差φ(r) で重畳
されたときの画像より、光路長差をコヒーレント長より
長くしたときの画像を減算すると、散乱成分が除去さ
れ、干渉成分だけを抽出することができる。このとき、
参照光と物体透過光との位相を正確に同相とした場合
は、cosφ=1となり、最大の干渉像が得られる。も
し、cosφがそのつど異なった値をとる場合は、差分
画像の加算平均像を求めることにより干渉像が求められ
る。差分画像の加算平均像S(r) は次式で与えられる。
【0019】
【数1】
【0020】ここでは、コサイン関数の絶対値の平均<
|cosφ|>は、<|cosφ|>=2/πであるこ
とを用いている。この(4)式から、cosφが、その
つど異なった値をとる場合でも、差分画像の加算平均像
を求めることにより、透過情報光による像を求めること
ができることがわかる。二光束の位相差が完全にはラン
ダムではなく、二光束の位相差零の近傍でのみ変動する
場合は、上記(4)の比例定数4/πがさらに大きな比
例定数となり、コントラストがより高まることになる。
一般に、位相φは、機械的振動、空気の流れ、散乱媒質
の不均一性等により、例えば位相差零の近傍でランダム
に分布する。
【0021】次に、光路長差が双方とも可干渉距離内に
あり、位相差が互いに異なる場合について説明する。こ
れは、現実的には、レーザ光のように長いコヒーレント
長をもつ光を用いた場合に有効である。参照光束と物体
透過光束との位相差φ(r,i) と位相差φ(r,j) のとき
の、i番目の画像フレーム強度をI(r,i) 、j番目の画
像フレーム強度をI(r,j) とすると、これらは、それぞ
れ上述の(1)式及び次式で与えられる。
【0022】 I(r,j) =|Er(r)|2 +|Es(r)|2 +|En(r)|2 +2・|Er(r)| ・|Es(r)|・cos[φ(r,j) ] ……(5) (1)式より(5)式を減算した像ΔI(r,i-j) は次式
で与えられる。 ΔI(r,i-j) =2|Er(r)||Es(r)|[cosφ(r,i) −cosφ(r,j) ] ……(6) これより、位相差φ(r,i) 画像より、位相差φ(r,j) の
画像を減算すると、散乱成分を除去し、干渉成分だけを
取り出すことができることがわかる。このとき、i番目
のフレームに対応する位相差φ(r,i) を零とし、j番目
のフレームに対応する位相差φ(r,j) をπとした場合、
[cosφ(r,i) −cosφ(r,j) ]=2となり、最大
の干渉像が得られる。もし、位相差φ(r,i) ,φ(r,j)
が、それぞれ零及びπの近傍で、しかもそのつど異なっ
た値をとる場合は、差分画像の加算平均像を算出するこ
とにより、透過情報光による画像を得ることができる。
この場合、加算平均像S(r) は、次式で与えられる。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、Aは比例係数であり、A=2・<
|cosφ(r,i) −cosφ(r,j)|>である。尚、<
…>は、…の平均を表わす。これより、位相差φ(r,i)
,φ(r,j) がそれぞれ零及びπの近傍でそのつど異な
った値をとる場合であっても、加算平均により、透過情
報光による画像を求めることができる。一般に位相φ
(r,i) ,φ(r,j) は、ショートコヒーレント光を用いた
ときと同様に、機械的振動、空気の流れ、散乱媒質の不
均一性等により、ランダムに分布している。
【0025】尚、上記の理論上の説明は、光センサが二
次元的に配列された光検出器を用いることを想定した説
明であるが、光検出器の受光面上の点rは変数である必
要はない。すなわち、0次元的な、被測定体の一点の情
報のみを得る場合においても本発明は成立する。その場
合、二次元的な情報を得るためには、被測定体を走査す
ることになる。あるいは、上記の理論的な説明のとお
り、光センサが二次元的に配列された光検出面をもつ光
検出器を用いて、走査なしに光強度分布を一度に取り込
むように構成してもよい。その場合は、上記(4−1)
の結像手段により、被測定体の表面ないし内面の像が光
検出面上に結像される。また、二次元的な値を取り込む
ように構成した場合において、光源から射出された光ビ
ームが細過ぎる場合は、光ビームのビーム径を拡大する
必要があり、光源から射出されたばかりの光ビームのビ
ーム径を拡大してもよいが、その場合、上記(3)の光
束分割手段および上記(4)の光学系全体を、その拡大
されたビーム径に対応する大型の光学素子で構成する必
要を生じる。これに対し、上記(4−1)の、第1の光
束のビーム径を拡大する第1のビーム径拡大手段と、上
記(4−2)の、第2の光束のビーム径を拡大する第2
のビーム径拡大手段とを備えた場合は、少なくとも光束
分割手段は細いビーム径に対応した小型の光学素子で構
成することができ、さらに、上記第1のビーム径拡大手
段、第2のビーム径拡大手段を、拡大されたビームが必
要となる直前に配置することにより、上記(4)の光学
系の一部も細いビーム径に対応する小型の光学素子で済
むことになる。
【0026】また、本発明の透過光測定装置において、
参照光(第2の光束)と物体透過光(第1の光束)は、
互いに異なる角度で光検出器に入射するものであって
も、上述した加算平均像を求めることにより、互いに異
なる角度で入射することに起因する干渉編の影響を避
け、干渉成分を抽出することができるが、上記(4−
4)の光束合成手段を備えると、その光束合成手段の配
置位置等によっては、光検出面上での位置rによらず同
一の位相差とすることもでき、加算平均を行なわずに高
精度の検出が行なわれ、あるいは加算平均のための加算
の回数を減らすことができる。
【0027】さらに、本発明の透過光測定装置におい
て、上記(4−5),(4−6)の第1および第2の偏
光手段を備えると、散乱拡散光のうち偏光解消成分が除
去され、その残りの成分のみが光検出器に入射すること
となり、本発明に特徴的な手法により干渉成分を抽出す
る以前に、干渉成分の比率の高い、即ちS/Nの高い光
を受光することができる。
【0028】また、本発明の透過光測定装置において、
上記(4−7)の空間フィルタリング手段を備えると、
空間分解能は犠牲になるが、その分、散乱による空間高
周波数成分を除去することができ、S/Nの高い光を受
光することができる。尚、本発明の透過光測定装置で
は、干渉計が構成されるが、その干渉計は特定の形式の
干渉計に限定されるものではなく、例えば、マッハツェ
ンダ干渉計であってもよく、マイケルソン干渉計であっ
てもよく、その他の干渉計であってもよい。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の透過光測定装置の第1実施例の構成図であ
る。本実施例には、光源として、スーパールミネッセン
スダイオード(SLD)等のショートコヒーレンズ光源
1が備えられており、光源1から射出された光束1a
は、ビームスプリッタ2により、第1の光束1bと第2
の光束1cとの二光束に分割される。それら第1の光束
1bおよび第2の光束1cは、別々の光路を経由しビー
ム合成器7で合成され、マッハツェンダ干渉計を構成す
る。
【0030】ビームスプリッタ2で反射した第1の光束
1bは、反射ミラー3で反射され、さらに、レンズ4
1,42からなる第1のビーム拡大器4によりビーム拡
大されて被測定物体5を照射する。被測定物体5の内部
で吸収を受けて被測定物体5を透過した透過情報光およ
び被測定物体5の内部で散乱を受けて被測定物体7を透
過した散乱拡散光は、結像レンズ6を経由し、ビーム合
成器7で、第2の光束1cと合成されて、光検出器8の
光検出面8a上を照射する。光検出器8の光検出面8a
には、多数の画素にそれぞれ対応した多数の光センサが
2次元的に配列されており、その光検出面8a上には、
結像レンズ6により、被測定物体5の内面の像が結像さ
れている。
【0031】一方、ビームスプリッタ2を透過した第2
の光束1cは、光路長可変器9を経由し、光路長補償板
10を経由し、さらに反射ミラー11で反射され、レン
ズ121,122からなる第2のビーム拡大器12によ
りビーム拡大されてビーム合成器7に入射し、第1の光
束1bと重畳されて光検出器8に至る。光路長可変器9
は、第2の光束1cの光路内の位置Aと第2の光束1c
の光路から外れた位置Bとの間で移動自在な第1の反射
プリズム91と、固定的に備えられた第2の反射プリズ
ム92と、第1の反射プリズム91の位置を検出する位
置検出センサ93から構成される。第1の反射プリズム
91が位置Aにあるときは、ビームスプリッタ2を透過
した第2の光束1cは、第1の反射プリズム91の表面
で直角に反射されて第2の反射プリズム92に入射し、
第2の反射プリズム92で二回全反射されて再度第1の
反射プリズム91側に射出され、第1の反射プリズム9
1の表面で直角に反射されて光路長補償板10側に射出
される。一方、第1の反射プリズム91が位置Bにある
ときは、ビームスプリッタ2から射出された第2の光束
1cは、光路長可変器9内をそのまま通過する。
【0032】光路長補償板10は、第1の反射プリズム
91が第2の光束1cの光路から外れた位置Bにあると
きに、第1の光束1bと第2の光束1cとの光路長差が
等しくなるように、第2の光束1cの光路長を補償する
ためのものであり、第1の反射プリズム91が位置Bに
あるときは、光検出器8の光検出面上で、第1の光束1
bのうちの透過情報光と第2の光束1cが干渉する。
尚、干渉のコントラストを改善するため、必要に応じて
光路中に減光器を配置することが好ましい。
【0033】また、第1の反射プリズム91が第1の光
束1cの光路内の位置Aにあるときは、第1の光束1b
と第2の光束1cとの光路長差は、光源1から射出され
た光束1aのコヒーレント長より長くなるように、第1
の反射プリズム91と第2の反射プリズム92の位置が
定められている。したがって第1の反射プリズム91が
位置Aにあるときは、光検出器8上では干渉は生じな
い。
【0034】光検出器8で受光された、光路長可変器9
の第1の反射プリズム91が位置Aにあるときの光強度
分布、およびその第1の反射プリズム91が位置Bにあ
るときの光強度分布は、コンピュータ13に入射され
る。また、光路長可変器9の位置検出センサ93で検出
された、第1の反射プリズム91の位置情報もコンピュ
ータ13に入力される。
【0035】コンピュータ13では、光検出器8で受光
された第1の光束1bと第2の光束1cとの光路長差が
零のときの画像と、第1の光束1bと第2の光束1cと
の間にコヒーレント長以上の光路長差があるときの画像
との差分画像が求められ、あるいは、その差分画像の加
算平均像が算出され、このようにして得られた画像が表
示される。この表示された画像は、被測定物体5を透過
した散乱拡散光と透過情報光のうち、散乱拡散光が除去
され、第2の光束1c(参照光)と干渉した透過情報光
のみが選択的に検出された画像である。
【0036】図2は、本発明の透過光測定装置の第2実
施例の構成図である。図1に示す第1実施例の構成要素
に対応する構成要素には、図1に付した符号と同一の符
号を付して示し、第1実施例との相違点のみについて説
明する。以下の各実施例についても同様である。この図
2に示す第2実施例では、結像レンズ6が、ビーム合成
器7の後段側に配置されている。結像レンズ6をこの位
置に配置すると、光検出器8に入射する参照光(第2の
光束1c)が平行光束からずれ収束光束ないし発散光束
となり、光検出面上で同心円的な干渉縞が形成されるこ
とになるが、差分画像の加算平均像を算出することによ
りその干渉縞はキャンセルされ、第1実施例の場合と同
様に、透過情報光による画像を抽出することができる。
【0037】図3は、本発明の透過光測定装置の第3実
施例の構成図である。この図3に示す第3実施例には、
図1に示す第1実施例の構成に、光源1から射出された
光束1aの直線偏光成分を選択的に射出する、グランプ
リズム等よりなる第1のポーラライザ14と、その第1
のポーラライザ14から射出された直線偏光成分と同一
の直線偏光成分のみを選択する、光検出器8の直前に配
置された第2のポーラライザ15と、被測定物体5を透
過した第1の光束1b中の空間高周波数成分をカットす
る空間周波数フィルタ16が配置されている。
【0038】被測定物体5は、第1のポーラライザ14
が配置されているため直線偏光光により照射される。被
測定物体5を透過した光のうち、被測定物体5内部の透
過率(吸収率)分布の情報を担持する透過情報光はその
偏光状態のまま被測定物体5から射出されるが、被測定
物体5の内部で散乱、拡散された散乱拡散光は、その偏
光方向がなかりランダムに変化している。したがって、
第2のポーラライザ15により、散乱拡散光の一部がカ
ットされ、散乱拡散光に対する透過情報光の比率(S/
N)の高い光が光検出器8に入射する。
【0039】また、被測定物体5を透過した光のうち、
透過情報光は被測定物体5からその光路と平行に、いわ
ゆる0次光成分として射出されるが、散乱拡散光の中に
は、空間高周波数成分が含まれている。そこで被測定物
体5から射出された光を、空間周波数フィルタ16に入
射させる。この空間周波数フィルタ16は、2枚のフー
リエ変換レンズ161,162とそれら2枚のフーリエ
変換レンズ161,162に挟まれた焦点面に配置され
た、空間低周波数成分のみを通過させるピンホール板1
63とから構成されており、散乱拡散光のうちの空間高
周波数成分がカットされる。これにより、この空間周波
数フィルタ16からは、散乱拡散光に対する透過情報光
の比率(S/N)の高い光が射出される。
【0040】このように、この図3に示す第3実施例で
は、前述した第1実施例、第2実施例に比べ、もともと
S/N比の高い光が光検出器8に入射し、透過情報光の
みによる画像がより高精度に抽出される。図4は、本発
明の透過光測定装置の第4実施例の構成図である。この
図4に示す第4実施例では、図示の簡単化のため、図3
に示す第3実施例における空間周波数フィルタ16と同
一構成の空間周波数フィルタが1つのブロックで表現さ
れている。
【0041】この図4に示す第4実施例では、図3に示
す第3実施例と比べ空間周波数フィルタ16および結像
レンズ6がビーム合成器7の後段側に配置されている。
このように、空間周波数フィルタ16は、ビーム合成器
7の後段側に配置してもよい。結像レンズ6をビーム合
成器7の後段側に配置してもよいことは、図2に示す第
2実施例と同様である。
【0042】図5は、本発明の透過光測定装置の第5実
施例の構成図である。この図5に示す第5実施例は、図
3に示す第3実施例と比べ、第3実施例では光検出器8
の直前に位置されていた第2のポーラライザ15が空間
周波数フィルタ16の途中に配置されている。前述した
ように、第2のポーラライザ15は被測定物体5から射
出された散乱拡散光のうち偏光方向の乱された成分をカ
ットするためのものであり、したがって、第2のポーラ
ライザ15は、被測定物体5よりも後段に配置されてい
ればよく、例えばこの第5実施例に示すように空間周波
数フィルタ16の途中に配置されていてもよい。
【0043】図6は、本発明の透過光測定装置の第6実
施例の構成図である。この図6に示す第6実施例には、
図1に示す第1実施例と比べ、第1の光束のビーム径を
拡大する第1のビーム拡大器4が備えられておらず、一
方、レンズ171,172からなる対物レンズ17と接
眼レンズ18とにより、顕微鏡の光学系が配置されてい
る。また、この第6実施例には、図3に示す第3実施例
と同様に、第1のポーラライザ14および第2のポーラ
ライザ15が備えられている。ただし、第2のポーララ
イザ15は、対物レンズ17を構成する2枚のレンズ1
71,172の中間に配置されている。
【0044】この図6に示す第6実施例には、対物レン
ズ17と接眼レンズ18とからなる顕微鏡が組み込まれ
ているため、被測定物体5の微小部分の像が拡大されて
光検出器8の光検出面8aに結像される。図7は、本発
明の透過光測定装置の第7実施例の構成図である。この
図7に示す第7実施例には、図1に示す第1実施例と比
べ同期検波器19が備えられている。上述の各実施例で
は、光検出器8の光検出面8aに配列された光センサ
は、受光光により得られた信号を互いに独立に並列して
射出する光センサであってもよく、あるいは、例えばC
CDセンサ等のように配列された複数の光センサからシ
リアルに信号出力する光センサであってもよく、光検出
器8の構造を特に限定するものではなかったが、この図
7に示す第7実施例では、互いに独立して並列的に信号
を出力する光センサが配列された光検出器8が採用され
ており、それらの光センサから出力された信号は並列的
に同期検波器19に入力される。この同期検波器19に
は、独立した各光センサに対応する数の同期検波回路が
組み込まれている。この第7実施例では、光路長可変器
9を構成する第1の反射プリズム91が位置Aと位置B
との間を反復往復し、同期検波器19では、それらの位
置A,Bへの移動に同期した、各光センサの出力が同期
検波される。その同期検波信号はコンピュータ13に送
られ、コンピュータ13では、その同期検波信号に基づ
く画像が表示される。すなわち、上述の各実施例では、
物体透過光(第1の光束1b)と参照光(第2の光束1
c)との干渉成分を求める演算をコンピュータ13に負
わせていることに代わり、この第7実施例では、同期検
波器19による同期検波により、その演算と等価な処理
が行なわれる。
【0045】本実施例における光検出器8および同期検
波器19の具体的構成は、特定の構成のものに限られる
ものではないが、例えば、特開平2−240545号公
報、特開平3−111808号公報に開示されている種
々のものを利用することができる。これらの公報中に開
示されている、二波長の時系列的変化の信号の代わり
に、第1の反射プリズム91の位置A,B間の往復移動
による、光路長差の異なることによる光検出器8の出力
信号を用いればよく、他はこれらの公報に開示された構
成と全く同様に構成することができる。
【0046】図8は、本発明の透過光測定装置の第8実
施例の構成図である。この第8実施例には、例えばレー
ザ光源等のコヒーレント光源1′が備えられている。ま
た、この第8実施例では、光路補償板10は、図8の紙
面に垂直な方向を軸として矢印方向に回動自在に備えら
れており、その角度をC点とD点に切りかえることによ
り、第2の光束1cの光路長を変化させ、第1の光束1
bと第2の光束1cとの光路長差が光源1′のコヒーレ
ント長よりは短くて、かつ、C点ではそれらの二光束が
同位相となるようにし、D点ではそれらの二光束が位相
差πとなるようにする。このようにしておいて、結像レ
ンズ6の作用により、被測定物体5の内面と結像関係に
配置した光検出器8の出力像であるC点での像とD点で
の像との差分像を演算により求める。これにより、二光
束の干渉成分のみによる像が抽出される。C点での位相
差が零の近傍、D点での位相差がπの近傍でそのつど異
なった値をとる場合は、差分像の加算平均像を算出する
ことにより、透過情報光による像を得ることができる。
【0047】図9は、本発明の透過光測定装置の第9実
施例の構成図である。この図9に示す第9実施例では、
これ迄の各実施例で採用されていたマッハツェンダ干渉
計とは異なり、マイケルソン干渉計の構成が採用されて
いる。本実施例では、マイケルソン干渉計のため、これ
迄の各実施例におけるビームスプリッタ2とビーム合成
器7との双方の作用を、ビーム分割合成器22で行なっ
ている。
【0048】コヒーレントな光源1′から射出された光
束は、第1のポーラライザ14を経由した後、2枚のレ
ンズ211,212およびピンホール板213からなる
ビーム径拡大器21によりビーム拡大されてビーム分割
合成器22に入射し、ビーム分割合成器22により、ビ
ーム分割合成器22で反射された第1の光束1bとビー
ム分割合成器22を透過した第2の光束1cとに分割さ
れる。ビーム分割合成器22で反射した第1の光束1b
は、被測定物体5に照射され、被測定物体5を透過した
光束は反射ミラー23により反射され、被測定物体5
を、再び、その裏側から照射する。被測定物体5を再び
透過した第1の光束は、ビーム分割合成器22を透過
し、空間周波数フィルタ16で空間高周波数成分がカッ
トされ、結像レンズ6、第2のポーラライザ15を経由
して光検出器8に入射する。
【0049】一方、ビーム径拡大器21によりビーム拡
大されてビーム分割合成器22に入射した光束のうち、
ビーム分割合成器22を透過した第2の光束1cは、光
路長可変器9′を構成する反射ミラー94で反射されて
ビーム分割合成器22へ再び入射し、ビーム分割合成器
22で反射され第1の光束と合成されて、空間周波数フ
ィルタ16、結像レンズ6、第2のポーラライザ15を
経由して光検出器8に入射する。
【0050】光路長可変器9′を構成する反射ミラー9
4は、図示の位置Eと位置Fとの間を往復自在に構成さ
れており、反射ミラー94が位置Eにあるか位置Fにあ
るかが位相検出センサ95で検出され、その情報がコン
ピュータ13に入力される。この第9実施例では、反射
ミラー94が位置Eにあるときに、第1の光束1bと第
2の光束1cが同位相で光検出器8の光検出面8aに達
し、反射ミラー94が位置Fにあるときに第1の光束1
bと第2の光束1cが位相差πで光検出器8の光検出面
8aに達するように位置調整されている。コンピュータ
13では、反射ミラー94が位置Eにあるときに光検出
器8で得られた画像と、反射ミラー94が位置Fにある
ときに光検出器8で得られた画像との差分画像が求めら
れる。通常は、反射ミラー94が位置Eにあるときに二
光束の位相差は位相差零の近傍でランダムに変動し、反
射ミラー94が位置Fにあるときに二光束の位相差は位
相差πの近傍でランダムに変動するため、差分画像が多
数求められて、それら多数の差分画像の加算平均像が求
められる。以上、本発明の透過光測定装置に関し種々の
実施例を挙げて説明したが、本発明は上述の各実施例に
限定されるものでないことはもちろんである。例えば、
上述の各実施例では、参照光(第2の光束)1cの光路
長を変えているが、物体光(第1の光束)1bの光路長
を変えてもよい。また、上記各実施例ではビーム径を拡
大し被測定物体5の2次元的な各点の画像情報を同時に
得ているが、ビーム径を拡大せずに、被測定物体5をビ
ームで走査することにより、被測定物体5の2次元的な
画像情報を得てもよい。さらに本発明では2次元的な画
像を得ることに限定されるものでなく、被測定物体5の
一点の情報のみを得るものであってもよい。また、上記
各実施例には、ビーム合成器7ないしはそのビーム合成
器7と等価な作用を担うビーム分割合成器21が備えら
れているが、これは必ずしも必要ではなく、参照光(第
2の光束1c)を、光検出面8aに、第1の光束1bと
は異なる光路で導いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の透過光測
定装置によれば、被測定体の透過光のうち、被測定体内
で吸収による減衰のみを受け散乱反射されていない透過
情報光のみの情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透過光測定装置の第1実施例の構成図
である。
【図2】本発明の透過光測定装置の第2実施例の構成図
である。
【図3】本発明の透過光測定装置の第3実施例の構成図
である。
【図4】本発明の透過光測定装置の第4実施例の構成図
である。
【図5】本発明の透過光測定装置の第5実施例の構成図
である。
【図6】本発明の透過光測定装置の第6実施例の構成図
である。
【図7】本発明の透過光測定装置の第7実施例の構成図
である。
【図8】本発明の透過光測定装置の第8実施例の構成図
である。
【図9】本発明の透過光測定装置の第9実施例の構成図
である。
【図10】散乱拡散光による光散乱の実験結果を示す図
である。
【符号の説明】
1,1′ 光源 1a 光束 1b 第1の光束 1c 第2の光束 2 ビームスプリッタ 4 第1のビーム拡大器 5 被測定物体 6 結像レンズ 7 ビーム合成器 8 光検出器 8a 光検出面 9,9′ 光路長可変器 10 光路長補償板 12 第2のビーム拡大器 13 コンピュータ 14 第1のポーラライザ 15 第2のポーラライザ 16 空間周波数フィルタ 17 対物レンズ 18 接眼レンズ 19 同期検波器 22 ビーム分割合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市村 勉 山形県山形市飯田西3丁目3番4号− 401 (72)発明者 宮崎 潤二 山形県山形市沼木字車の前683番地 (72)発明者 大橋 立行 山形県山形市沼木字車の前683番地 (56)参考文献 特開 平2−240545(JP,A) 特開 平3−111737(JP,A) 特開 平3−111808(JP,A) 特開 平4−31744(JP,A) 特開 平4−20844(JP,A) 特開 平7−5101(JP,A) 特開 平6−34524(JP,A) 特開 昭62−263428(JP,A) 特開 平4−269644(JP,A) 特開 昭63−44140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/61 G01B 9/02 G01J 9/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 光検出器と、 前記光源から射出された光束を第1の光束と第2の光束
    とに分割する光束分割手段と、 前記光束分割手段から射出され被測定体を透過した前記
    第1の光束と前記光束分割手段から射出された前記第2
    の光束を前記光検出器に導く光学系と、 前記第1の光束と前記第2の光束との光路長差がいずれ
    も可干渉距離内にあるとともに前記第1の光束と前記第
    2の光束との位相差が互いに異なる位相差をもって、あ
    るいは、前記第1の光束と前記第2の光束との光路長差
    が一方が可干渉距離内他方が可干渉距離外の光路長差を
    もって、前記第1の光束と前記第2の光束が前記光検出
    器に達するように、前記第1の光束および前記第2の光
    束のうちの少なくとも一方の光束の光路長を変更する光
    路長可変手段と、 前記光検出器で検出された、前記光路長可変手段による
    光路長変更前後の双方の光強度に基づいて、前記第1の
    光束と前記第2の光束との干渉成分と非干渉成分のうち
    の干渉成分による光強度を抽出する干渉成分抽出手段と
    を備えたことを特徴とする透過光測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器が、複数の光センサが二次
    元的に配列されてなる光検出面を有し、 前記光学系が、前記第1の光束の光路に配置された、被
    測定体の表面ないし内面の像を前記光検出面上に結像さ
    せる結像手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    透過光測定装置。
  3. 【請求項3】 前記光学系が、 前記光束分割手段から射出された前記第1の光束のビー
    ム径を拡大して前記被測定体に照射する第1のビーム径
    拡大手段と、 前記光束分割手段から射出された前記第2の光束のビー
    ム径を拡大する第2のビーム径拡大手段とを有すること
    を特徴とする請求項2記載の透過光測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光学系が、 前記被測定体を透過した後の前記第1の光束と、前記第
    2の光束とを重畳して前記光検出器に向けて射出する光
    束合成手段を有することを特徴とする請求項1から3の
    うちいずれか1項記載の透過光測定装置。
  5. 【請求項5】 前記光学系が、 前記光源から射出された光束もしくは前記被測定体を照
    射する前の前記第1の光束の直線偏光成分を射出する第
    1の偏光手段と、 前記被測定体を透過した後の前記第1の光束の、前記第
    1の偏光手段から射出された直線偏光成分と同一の直線
    偏光成分を射出する第2の偏光手段とを有することを特
    徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の透過
    光測定装置。
  6. 【請求項6】 前記光学系が、前記被測定体を透過した
    後の前記第1の光束に含まれる、該被測定体で散乱した
    散乱光を除去する空間フィルタリング手段を有すること
    を特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の
    透過光測定装置。
  7. 【請求項7】 前記光束分割手段および前記光学系が、
    マッハツェンダ干渉計を構成してなることを特徴とする
    請求項1から6のうちいずれか1項記載の透過光測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記光束分割手段および前記光学系が、
    マイケルソン干渉計を構成してなることを特徴とする請
    求項1から6のうちいずれか1項記載の透過光測定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記干渉成分抽出手段が、前記光検出器
    で検出された、前記光路長可変手段による光路長変更前
    後の光強度どうし、ないし光強度分布どうしの差分を求
    めるものであることを特徴とする請求項1から8のうち
    いずれか1項記載の透過光測定装置。
  10. 【請求項10】 前記干渉成分抽出手段が、複数の時点
    における前記差分の平均的な値を求めるものであること
    を特徴とする請求項9記載の透過光測定装置。
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