JP3423362B2 - モデムインタフェイスおよびファクシミリ装置 - Google Patents

モデムインタフェイスおよびファクシミリ装置

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JP3423362B2
JP3423362B2 JP19503893A JP19503893A JP3423362B2 JP 3423362 B2 JP3423362 B2 JP 3423362B2 JP 19503893 A JP19503893 A JP 19503893A JP 19503893 A JP19503893 A JP 19503893A JP 3423362 B2 JP3423362 B2 JP 3423362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置に関
し、特に、HDLC機能を有し、DMA転送を行うファ
クシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モデムのデータバッファへのデー
タの送出、およびモデムのデータバッファからのデータ
の読み込みは、中央処理装置(Central Processing Uni
t)(以下、単にCPUという)転送、あるいは特開平
4−156031号公報記載のような直接メモリアクセ
スコントローラ(Direct Memory Access Controller)
(以下、単にDMACという)を使用してデータ転送す
るDMA転送が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のモデムにあっては、CPU転送の場合には、
ファクシミリ装置のCPUに対する負荷の限界により処
理速度が低下する。また、この問題を解決するために高
性能のCPUを使用すればコストが嵩むといった問題点
があった。
【0004】さらに、DMA転送の場合には、DMAC
によるデータバッファ内のデータ制御とCPUによるモ
デム制御のタイミングを取るのが難しいといった問題点
があった。さらに今日、DMA転送を行い、かつ通信プ
ロトコルにおけるHDLCの機能を内蔵したモデムが多
数普及しており、このようなモデムにおいてモデム内蔵
のHDLC機能を使用した場合には、モデムがHDLC
のフラグ・パターンを削除するといった問題点があっ
た。
【0005】そこで、請求項1および2記載の発明は、
DMA転送を実行しているときは割込み信号の出力先を
DMACに接続し、DMA転送が終了すれば割込み信号
の出力先をCPUに接続することにより、CPUの負荷
を軽減しながらCPUのタイミング管理を容易にし、処
理能力を向上させることを課題としている。また、請求
項3および4記載の発明は、HDLCのフラグ・パター
ンを検出すると同時にカウントすることにより、フラグ
・パターンの数が不明になることによる不都合を回避さ
せることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、通信回線を介して相手ファク
シミリ装置と通信プロトコルおよび画像データの通信を
制御するモデムインタフェイスにおいて、前記モデムイ
ンタフェイスの各種機能を制御する通信制御手段と、割
込み信号を優先順位に基づいて前記通信制御手段に入力
する割込み制御手段と、画像データを蓄積する蓄積手段
と、画像データを一時的に保持するデータバッファを有
し、前記画像データをアナログ信号に変調・復調するモ
デム手段と、前記蓄積手段に蓄積された画像データを、
1バイト毎に読み出し前記モデム手段のデータバッファ
にDMA転送するDMA転送手段と、前記モデム手段の
データバッファに保持された画像データがエンプティに
なった際に出力されるデータバッファエンプティ割込み
信号の出力先を切り替える割込信号切り替え手段と、を
有し、前記通信制御手段が、前記モデム手段を送信モー
ドに設定した際に、前記DMA転送手段が、前記蓄積手
段に蓄積された画像データを前記データバッファに転送
中は、前記データバッファエンプティ割り込み信号の出
力先を前記DMA転送手段に接続し、前記DMA転送手
段がDMA転送を終了した場合には、前記モデム手段
出力される前記データバッファエンプティ割込み信号
の出力先を、前記割込信号切り替え手段により前記DM
A転送手段から該通信制御手段に備えられた前記割込み
制御手段に切り換えることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、通信回線を介して相手ファクシミリ装置と通信
プロトコルおよび画像データの通信を制御するモデムイ
ンタフェイスを備え、通信を行うファクシミリ装置にお
いて、前記モデムインタフェイスが、前記モデムインタ
フェイスの各種機能を制御する通信制御手段と、割込み
信号を優先順位に基づいて前記通信制御手段に入力する
割込み制御手段と、画像データを蓄積する蓄積手段と、
画像データを一時的に保持するデータバッファを有し、
前記画像データをアナログ信号に変調・復調するモデム
手段と、前記蓄積手段に蓄積された画像データを、1バ
イト毎に読み出し前記モデム手段のデータバッファにD
MA転送するDMA転送手段と、前記モデム手段のデー
タバッファに保持された画像データがエンプティになっ
た際に出力されるデータバッファエンプティ割込み信号
の出力先を切り替える割込信号切り替え手段と、を有
し、前記通信制御手段が、前記モデム手段を送信モード
に設定した際に、前記DMA転送手段が、前記蓄積手段
に蓄積された画像データを前記データバッファに転送中
は、前記データバッファエンプティ割り込み信号の出力
先を前記DMA転送手段に接続し、前記DMA転送手段
がDMA転送を終了した場合には、前記モデム手段から
出力される前記データバッファエンプティ割込み信号
出力先を、前記割込信号切り替え手段により前記DMA
転送手段から該通信制御手段に備えられた前記割込み制
御手段に切り換えることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、通信回線を介して相手ファクシミリ装置と通信
プロトコルおよび画像データの通信を制御するモデムイ
ンタフェイスにおいて、前記モデムインタフェイスの各
種機能を制御する通信制御手段と、割込み信号を優先順
位に基づいて前記通信制御手段に入力する割込み制御手
段と、画像データを蓄積する蓄積手段と、画像データを
一時的に保持するデータバッファを有し、前記画像デー
タをアナログ信号に変調・復調するモデム手段と、前記
モデム手段のデータバッファに保持された画像データ
を、1バイト毎に読み出し前記蓄積手段にDMA転送す
るDMA転送手段と、前記モデム手段のデータバッファ
に保持された画像データがフルになった際に出力される
データバッファフル割込み信号の出力先を、前記DMA
転送手段から前記割込み制御手段に切り替える割込信号
切り替え手段と、前記モデム手段のシリアルRXライン
に接続し、予め設定された計数値に基づいてフラグ・パ
ターンの連続を検出および計数するフラグ検出計数手段
と、を有し、前記通信制御手段が、前記モデム手段を受
信モードに設定した際に、前記フラグ検出計数手段が予
め設定された計数値のフラグ・パターンの連続を検出し
た場合には、割込み信号を発生し前記通信制御手段に出
力することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、通信回線を介して相手ファクシミリ装置と通信
プロトコルおよび画像データの通信を制御するモデムイ
ンタフェイスを備え、通信を行うファクシミリ装置にお
いて、前記モデムインタフェイスが、前記モデムインタ
フェイスの各種機能を制御する通信制御手段と、割込み
信号を優先順位に基づいて前記通信制御手段に入力する
割込み制御手段と、画像データを蓄積する蓄積手段と、
画像データを一時的に保持するデータバッファを有し、
前記画像データをアナログ信号に変調・復調するモデム
手段と、前記モデム手段のデータバッファに保持された
画像データを、1バイト毎に読み出し前記蓄積手段にD
MA転送するDMA転送手段と、前記モデム手段のデー
タバッファに保持された画像データがフルになった際に
出力されるデータバッファフル割込み信号の出力先を、
前記DMA転送手段から前記割込み制御手段に切り替え
る割込信号切り替え手段と、前記モデム手段のシリアル
RXラインに接続し、予め設定された計数値に基づいて
フラグ・パターンの連続を検出および計数するフラグ検
出計数手段と、を有し、前記通信制御手段が、前記モデ
ム手段を受信モードに設定した際に、前記フラグ検出計
数手段が予め設定された計数値のフラグ・パターンの連
続を検出した場合には、割込み信号を発生し前記通信制
御手段に出力することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、DMA転送を実行し
ているときは、データバッファエンプティ割込み信号が
DMACに送出され、DMA転送が終了すれば、データ
バッファエンプティ割込み信号がCPUに送出される。
したがって、DMA転送終了後のデータバッファエンプ
ティ割込み信号出力時に、CPUは終了信号を受け取る
ので、CPUによるデータ送受信のタイミング管理が省
かれる。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明に係るモデムインタフェイスがファクシミリ装置に
適用されることにより、DMA転送による通信制御が容
易になる。請求項3記載の発明では、HDLC制御手段
と制御手段との間に検出カウント手段が設けられてい
る。したがって、HDLCによるデータ送受信時、HD
LCのフラグ・パターンが検出されるとともにカウント
されることにより、フラグ・パターンの数が不明になる
ことを回避させる。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明に係るモデムインタフェイスがファクシミリ装置に
適用されることにより、HDLCによる通信性能が向上
される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係るファクシミリ装置の一実施例を示すブ
ロック図である。まず、構成を説明する。図1におい
て、ファクシミリ装置100は、通信部110であるシ
ステム制御部1、システムメモリ部2、画像メモリ部
3、符号化・復号化部4、記録部5、読み取り部6、操
作部7と、通信制御部8、モデム部9、NCU部10お
よびモデムFIFOメモリ部11等から構成されてい
る。
【0014】システム制御部1は、ファクシミリ装置の
各種機能を制御するものである。また、システムメモリ
部2は、システム制御部1がファクシミリ装置の各種機
能を制御するためのプログラムおよびデータを記憶して
おくものである。さらに、画像メモリ3は、画情報を蓄
積するものである。さらにまた、符号化・復号化部4
は、画情報を符号化および復号化するものである。ま
た、記録部5は、各種データを記録するものである。さ
らに、読み取り部6は、相手ファクシミリ装置に送信す
るための原稿を読み取るものである。操作部7は、表示
装置、テンキーおよび回線選択ボタンを有しており、各
種データあるいは各種操作を促すための情報を表示す
る、各種選択に使用する、相手ファクシミリ装置のファ
クシミリ番号を入力するものである。さらに、モデム部
9は、各種プロトコルによる信号あるいは画情報をCC
ITT(国際電信電話諮問委員会)勧告V.21、V.
17等の規格にしたがって変調・復調するものである。
また、モデム部9はデータバッファを有し、データバッ
ファエンプティ割込み信号を送出するものである。NC
U部10は、モデム部9と接続制御するものである。さ
らにまた、通信制御部8は、システム制御部1とのハン
ドシェイクを行いモデム部9、NCU部10等の通信に
関する通信制御を実行するものである。また、モデムF
IFOメモリ部11は、データバッファとのデータの送
受信時に、データを蓄積・出力するものである。
【0015】図2は請求項1および2記載の発明に係る
ファクシミリ装置の備えるモデムインタフェイスの一実
施例を示すブロック図である。モデムインタフェイス2
00は、通信制御部8、モデムFIFOメモリ部11、
DMAC12、INTC13、信号切り換え部14およ
びMODEM15等により構成されている。
【0016】通信制御部8は、通信に関する通信制御を
実行するものである。さらに、通信制御部8はINTC
13を有し、切り換え部14からのDMA転送の終了信
号またはデータバッファエンプティ割込み信号を認知す
ることができる。また、MODEM15は、各種プロト
コルによる信号あるいは画情報をCCITT勧告V.2
1、V.17等の規格にしたがって変調・復調するもの
である。さらにMODEM15は、データバッファを有
し、データバッファエンプティ割込み信号を送出するも
のである。DMAC12は、MODEM15により送出
されたデータバッファエンプティ割込み信号に同期し
て、モデムFIFOメモリ部11とデータバッファとの
間でデータ転送するものであり、DMA転送終了時に、
終了信号を送出することができる。さらに、INTC1
3は、切り替え部14からのDMA転送の終了信号また
はデータバッファエンプティ割込み信号の有無を、プラ
イオリティ・スケジュールにしたがって通信制御部8に
通知するものである。さらにまた、信号切り換え部14
は、MODEM15により送出されたデータバッファエ
ンプティ割込み信号を、DMAC12あるいはINTC
13に切り換えるものである。
【0017】ここで、上述のファクシミリ装置の備える
モデムインタフェイス200が請求項1および2記載の
発明に係るモデムインタフェイスを備えたファクシミリ
装置の一例である場合について示す。本実施例では、通
信制御部8が、通信制御手段を構成し、モデムインタフ
ェイスの各種機能を制御する。INTC13が、割込み
制御手段を構成し、割込み信号を優先順位に基づいて通
信制御部8に入力する。モデムFIFOメモリ11が、
蓄積手段を構成し、画像データを蓄積する。MODEM
15が、モデム手段を構成し、画像データを一時的に保
持するデータバッファを有し、前記画像データをアナロ
グ信号に変調・復調する。DMAC12が、DMA転送
手段を構成し、モデムFIFOメモリ11に蓄積された
画像データを、1バイト毎に読み出しMODEM15の
データバッファにDMA転送する。信号切り替え部が、
割込信号切り替え手段を構成し、MODEM15のデー
タバッファに保持された画像データがエンプティになっ
た際に出力されるデータバッファエンプティ割込み信号
の出力先を、DMAC12からINTC13に切り替え
る。通信制御部8が、MODEM15を送信モードに設
定した際に、DMAC12が、モデムFIFOメモリ1
1に蓄積された画像データをMODEM15のデータバ
ッファに転送し、DMAC12がDMA転送を終了した
場合には、MODEM15が出力するデータバッファエ
ンプティ割込み信号を、信号切り替え部14でDMAC
12からINTC13に切り換える。
【0018】次に、図1、図2および図3を参照しつつ
作用を説明する。なお、図3中のS11〜S19はフローチ
ャートの各ステップを表している。まず、DMAC12
は、基本的にデータバッファエンプティ割込み信号のネ
ガティブ・エッジで、MODEM15のデータバッファ
にデータライトするものとする。ただし、データ転送の
最初だけは、データバッファエンプティ割込み信号がア
クティブ(LOW)でデータライトを実行するものとす
る。
【0019】次に、S11でMODEM15をHDLCの
TXモードに設定する。そのとき、MODEM15のデ
ータバッファはエンプティであるためフラグの送信開始
と同時に、IRQ2の信号線をアクティブ(LOW)に
なることによりデータエンプティ割込み信号を送出す
る。次いで、S13に移り通信制御部8がDMA終了後の
送信データをモデムFIFOメモリ部11に蓄積する。
そして、S14に移り、通信制御部8が、INTC13に
対するデータバッファエンプティ割込み信号を送出でき
るようにするとともに、DMAC12にデータ転送回数
をセットする。その後、S15でDMAC12をスタート
させ、S16に移る。S16でDMAC12が、データバッ
ファエンプティ割込み信号のネガティブ・エッジに同期
して、モデムFIFOメモリ部11からMODEM15
のデータバッファにデータを書き込み、データバッファ
エンプティ割込み信号がネガティブ(HIGH)にな
る。次いで、S17に移りデータバッファ内のデータを読
み込み、相手通信端末に送信する。データバッファ内の
データを送信したことにより、データバッファは空にな
り、MODEM15は再度データバッファエンプティ割
込み信号を送出する。データバッファエンプティ割込み
信号を受け取ったDMAC12は、S18で、セットされ
たデータ転送回数に達したかどうかを調べる。もし、デ
ータ転送回数に達していなければ、S16に戻りフローを
続行する。逆に、データ転送回数に達していれば、S19
に移り、DMACはデータバッファに対するデータライ
トを中止し、さらにDMA転送の終了を示す終了信号を
信号切り換え部14に送出する。終了信号を受け取った
信号切り換え部14は、データバッファエンプティ割込
み信号の出力先をDMAC12からINTC13に切り
換え、処理を終了する。
【0020】上述のように本実施例によれば、DMA転
送終了に応じて信号の出力先をINTC13に切り換え
るので、通信制御部8がモデム制御のタイミングを取る
処理を省くことができ、通信制御部8に余分な負荷を掛
けず処理することができる。したがって、通信制御部8
は、DMA転送終了後のデータバッファエンプティ割込
み信号を直接受け取ることができるので、通信制御のタ
イミングがずれることを防止することができるととも
に、モデムのHDLC機能を使用するので、ハードウェ
アのHDLC機能削除が可能となりコストダウンを図る
ことができる。
【0021】図4は、請求項3および4記載の発明に係
るファクシミリ装置の備えるモデムインタフェイスの一
例を示すブロック図である。モデムインタフェイス30
0は、通信制御部8、モデムFIFOメモリ部11、D
MAC12、INTC13、信号切り換え部14、MO
DEM15およびフラグ検出カウンタ部16等から構成
されている。
【0022】MODEM15は、各種プロトコルによる
信号あるいは画情報をCCITT勧告V.21、V.1
7等の規格にしたがって変調・復調するものである。さ
らにMODEM15は、データバッファを有し、データ
バッファフル割込み信号を送出するものである。また、
DMAC12は、MODEM15により送出されたデー
タバッファフル割込み信号に同期して、モデムFIFO
メモリ部11とデータバッファとの間でデータ転送する
ものであり、DMA転送終了時に、終了信号を送出する
ことができる。さらに、INTC13は、DMAC12
により送出された終了信号の有無を、プライオリティ・
スケジュールにしたがって通信制御部8に通知するもの
である。さらにまた、信号切り換え部14は、MODE
M15により送出されたデータバッファフル割込み信号
を、DMAC12あるいはINTC13に切り換えるも
のである。フラグ検出カウンタ部16は、MODEM1
5のシリアルRXラインに接続され、フラグ・パターン
を検出およびカウントすることができる。
【0023】ここで上述のファクシミリ装置の備えるモ
デムインタフェイス300が、請求項3および4記載の
発明に係るモデムインタフェイスを備えたファクシミリ
装置の一例である場合について示す。本実施例では、通
信制御部8が、通信制御手段を構成し、モデムインタフ
ェイスの各種機能を制御する。INTC13が、割込み
制御手段を構成し、割込み信号を優先順位に基づいて前
記通信制御手段に入力する。モデムFIFOメモリ11
が、蓄積手段を構成し、画像データを蓄積する。MOD
EM15が、モデム手段を構成し、画像データを一時的
に保持するデータバッファを有し、画像データをアナロ
グ信号に変調・復調する。DMAC12が、DMA転送
手段を構成し、MODEM15のデータバッファに保持
された画像データを、1バイト毎に読み出しモデムFI
FOメモリ11にDMA転送する。信号切り替え部14
が、割込信号切り替え手段を構成し、MODEM15の
データバッファに保持された画像データがフルになった
際に出力されるデータバッファフル割込み信号の出力先
を、DMAC12からINTC13に切り替える。フラ
グ検出カウンタ部16が、フラグ検出計数手段を構成
し、MODEM15のシリアルRXラインに接続し、予
め設定された計数値に基づいてフラグ・パターンの連続
を検出および計数する。通信制御部8が、MODEM1
5を受信モードに設定した際に、フラグ検出カウント部
が予め設定された計数値のフラグ・パターンの連続を検
出した場合には、割込み信号を発生しINTC13に出
力する。
【0024】次に、図4および図5を参照しつつ作用を
説明する。なお、図5中のS21〜S26はフローチャート
の各ステップを表す。まず、S21で通信制御部8が、I
NTC13に対するDMA転送終了信号を送出できるよ
うにするとともに、DMAC12にデータ転送回数をセ
ットする。S22でDMACをスタートさせる。このとき
MODEM15のデータバッファはエンプティなので、
データバッファフル割込み信号はインアクティブ(HI
GH)である。次いで、S23で通信制御部8が、MOD
EM15をHDLCのRXモードに設定してデータ受信
を開始し、MODEM15のデータバッファにデータを
一時的に蓄える。次いで、S24で、データバッファがデ
ータを蓄えたことにより、IRQ2の信号線をアクティ
ブ(LOW)にしデータバッファフル割込み信号を送出
する。そして、S25に移りデータバッファフル割込み信
号のネガティブ・エッジに応じて、MODEM15のデ
ータバッファからモデムFIFOメモリ部11にデータ
を転送し、S26に移りデータ転送回数だけデータ転送し
たかを調べる。もし、データ転送回数に達していなけれ
ば、S23に戻りフローを続行する。逆に、データ転送回
数に達していたら、DMA転送の終了を示す終了信号を
送出し、処理を終了する。
【0025】このとき、MODEM15のデータバッフ
ァからモデムFIFOメモリ部11にDMA転送された
データはMODEM15によってフラグ・パターンが削
除されているが、MODEM15のシリアルRXライン
に接続されたフラグ検出カウンタ部16が、予め設定さ
れた計数値のフラグ・パターンの連続を検出した場合に
は、割込み信号を発生しINTC13に出力するのでフ
ラグ・パターンの数が不明になることはない。
【0026】上述のように本実施例では、MODEM1
5のシリアルRXラインにHDLCのフラグ・パターン
を検出およびカウントするフラグ検出カウンタ部16を
設けることにより、DMA転送のときにHDLCのフラ
グ・パターンを検出カウントすることができるので、フ
ラグ・パターンの数が不明になることによる不都合を防
止することができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、DMA転
送終了に応じて信号の出力先をINTC13に切り換え
るので、通信制御部8がデータ転送のタイミングを取る
処理を省くことができ、通信制御部8に余分な負荷を掛
けず処理することができる。したがって、通信制御部8
は、DMA転送終了後のデータバッファエンプティ割込
み信号を直接受け取ることができるので、通信制御のタ
イミングがずれることを防止することができるととも
に、モデムのHDLC機能を使用するので、ハードウェ
アのHDLC機能削除が可能となりコストダウンを図る
ことができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、通信制御部
8の負荷を軽減したモデムインタフェイスをファクシミ
リ装置に適用するので、通信速度を容易に向上すること
ができ、通信効率の向上が図れる。請求項3記載の発明
によれば、DMA転送時、HDLCのフラグ・パターン
を検出およびカウントすることができるので、フラグ・
パターンの数が不明になることによる不都合を防止する
ことができる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、HDLCの
フラグ・パターンを検出し、その連続数をカウントする
ことができるモデムインターフェースをファクシミリ装
置に適用するので、フラグの検出数をプロトコルに基づ
く判断に使用でき、通信の効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の一実施例を示
すブロック図。
【図2】請求項1および2記載の発明に係るモデムイン
タフェイスのデータ送信の一例を示すブロック図。
【図3】そのデータ送信のフローチャートを示す図。
【図4】請求項3および4記載の発明に係るモデムイン
タフェイスのデータ受信の一例を示すブロック図。
【図5】そのデータ受信のフローチャートを示す図。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 システムメモリ部 3 画像メモリ部 4 符号化・復号化部 5 記録部 6 読み取り部 7 操作部 8 通信制御部 9 モデム部 10 NCU部 11 モデムFIFOメモリ部 12 DMAC 13 INTC 14 信号切り換え部 15 MODEM 16 フラグ検出カウンタ部 100 ファクシミリ装置 110 通信部 200 モデムインタフェイス 300 モデムインタフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/10 G06F 13/28 310 H04N 1/21 H04N 1/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線を介して相手ファクシミリ装置と
    通信プロトコルおよび画像データの通信を制御するモデ
    ムインタフェイスにおいて、 前記モデムインタフェイスの各種機能を制御する通信制
    御手段と、 割込み信号を優先順位に基づいて前記通信制御手段に入
    力する割込み制御手段と、 画像データを蓄積する蓄積手段と、 画像データを一時的に保持するデータバッファを有し、
    前記画像データをアナログ信号に変調・復調するモデム
    手段と、 前記蓄積手段に蓄積された画像データを、1バイト毎に
    読み出し前記モデム手段のデータバッファに直接メモリ
    アクセス(Direct Memory Access)(以下、単にDMA
    という)転送するDMA転送手段と、 前記モデム手段のデータバッファに保持された画像デー
    タがエンプティになった際に出力されるデータバッファ
    エンプティ割込み信号の出力先を切り替える割込信号切
    り替え手段と、を有し、 前記通信制御手段が、前記モデム手段を送信モードに設
    定した際に、前記DMA転送手段が、前記蓄積手段に蓄
    積された画像データを前記データバッファに転送中は、
    前記データバッファエンプティ割り込み信号の出力先を
    前記DMA転送手段に接続し、前記DMA転送手段がD
    MA転送を終了した場合には、前記モデム手段から出力
    される前記データバッファエンプティ割込み信号の出力
    を、前記割込信号切り替え手段により前記DMA転送
    手段から該通信制御手段に備えられた前記割込み制御手
    段に切り換えることを特徴とするモデムインタフェイ
    ス。
  2. 【請求項2】通信回線を介して相手ファクシミリ装置と
    通信プロトコルおよび画像データの通信を制御するモデ
    ムインタフェイスを備え、通信を行うファクシミリ装置
    において、 前記モデムインタフェイスが、 前記モデムインタフェイスの各種機能を制御する通信制
    御手段と、 割込み信号を優先順位に基づいて前記通信制御手段に入
    力する割込み制御手段と、 画像データを蓄積する蓄積手段と、 画像データを一時的に保持するデータバッファを有し、
    前記画像データをアナログ信号に変調・復調するモデム
    手段と、 前記蓄積手段に蓄積された画像データを、1バイト毎に
    読み出し前記モデム手段のデータバッファにDMA転送
    するDMA転送手段と、 前記モデム手段のデータバッファに保持された画像デー
    タがエンプティになった際に出力されるデータバッファ
    エンプティ割込み信号の出力先を切り替える割込信号切
    り替え手段と、を有し、 前記通信制御手段が、前記モデム手段を送信モードに設
    定した際に、前記DMA転送手段が、前記蓄積手段に蓄
    積された画像データを前記データバッファに転送中は、
    前記データバッファエンプティ割り込み信号の出力先を
    前記DMA転送手段に接続し、前記DMA転送手段がD
    MA転送を終了した場合には、前記モデム手段から出力
    される前記データバッファエンプティ割込み信号の出力
    を、前記割込信号切り替え手段により前記DMA転送
    手段から該通信制御手段に備えられた前記割込み制御手
    段に切り換えることを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】通信回線を介して相手ファクシミリ装置と
    通信プロトコルおよび画像データの通信を制御するモデ
    ムインタフェイスにおいて、 前記モデムインタフェイスの各種機能を制御する通信制
    御手段と、 割込み信号を優先順位に基づいて前記通信制御手段に入
    力する割込み制御手段と、 画像データを蓄積する蓄積手段と、 画像データを一時的に保持するデータバッファを有し、
    前記画像データをアナログ信号に変調・復調するモデム
    手段と、 前記モデム手段のデータバッファに保持された画像デー
    タを、1バイト毎に読み出し前記蓄積手段にDMA転送
    するDMA転送手段と、 前記モデム手段のデータバッファに保持された画像デー
    タがフルになった際に出力されるデータバッファフル割
    込み信号の出力先を、前記DMA転送手段から前記割込
    み制御手段に切り替える割込信号切り替え手段と、 前記モデム手段のシリアルRXラインに接続し、予め設
    定された計数値に基づいてフラグ・パターンの連続を検
    出および計数するフラグ検出計数手段と、を有し、 前記通信制御手段が、前記モデム手段を受信モードに設
    定した際に、前記フラグ検出計数手段が予め設定された
    計数値のフラグ・パターンの連続を検出した場合には、
    割込み信号を発生し前記通信制御手段に出力することを
    特徴とするモデムインタフェイス。
  4. 【請求項4】通信回線を介して相手ファクシミリ装置と
    通信プロトコルおよび画像データの通信を制御するモデ
    ムインタフェイスを備え、通信を行うファクシミリ装置
    において、 前記モデムインタフェイスが、 前記モデムインタフェイスの各種機能を制御する通信制
    御手段と、 割込み信号を優先順位に基づいて前記通信制御手段に入
    力する割込み制御手段と、 画像データを蓄積する蓄積手段と、 画像データを一時的に保持するデータバッファを有し、
    前記画像データをアナログ信号に変調・復調するモデム
    手段と、 前記モデム手段のデータバッファに保持された画像デー
    タを、1バイト毎に読み出し前記蓄積手段にDMA転送
    するDMA転送手段と、 前記モデム手段のデータバッファに保持された画像デー
    タがフルになった際に出力されるデータバッファフル割
    込み信号の出力先を、前記DMA転送手段から前記割込
    み制御手段に切り替える割込信号切り替え手段と、 前記モデム手段のシリアルRXラインに接続し、予め設
    定された計数値に基づいてフラグ・パターンの連続を検
    出および計数するフラグ検出計数手段と、を有し、 前記通信制御手段が、前記モデム手段を受信モードに設
    定した際に、前記フラグ検出計数手段が予め設定された
    計数値のフラグ・パターンの連続を検出した場合には、
    割込み信号を発生し前記通信制御手段に出力することを
    特徴とするファクシミリ装置。
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