JP3422451B2 - 埋設式のガス栓 - Google Patents

埋設式のガス栓

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JP3422451B2
JP3422451B2 JP22235195A JP22235195A JP3422451B2 JP 3422451 B2 JP3422451 B2 JP 3422451B2 JP 22235195 A JP22235195 A JP 22235195A JP 22235195 A JP22235195 A JP 22235195A JP 3422451 B2 JP3422451 B2 JP 3422451B2
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慎一 西堀
善孝 宮井
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株式会社藤井合金製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋設式のガス栓、
特に、室内壁面又は床面に添設される飾り板の開口から
ガス栓のホースエンドが露出し、前記開口が回動自在の
蓋体によって開閉自在に閉塞され、この蓋体の操作によ
って前記ホースエンドに接続されたソケットが取り外さ
れる形式の、埋設式のガス栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記形式の従来のガス栓が、実開平4−
8874号に開示されている。このものでは、室内側に
開放し且つ壁の内部に設けられた空所に、ガス栓本体が
収容され、このガス栓本体には、前記壁の内部に配置さ
れたガス配管が接続される。このガス栓本体は、前記壁
の室内壁面に添わせた飾り板から内方に突出するスカー
ト部にネジ止めされる。
【0003】前記飾り板には、ガス管接続用の開口が設
けられ、この開口には、前記ガス栓本体のホースエンド
が露出する。又、この開口を開閉自在に閉塞する蓋体が
設けられる。この蓋体は、前記開口を閉塞した閉塞状態
とこれから90度回動して前記飾り板に対して直立した
開放直立姿勢に回動可能であり、又、前記開放直立姿勢
で押込み可能である。そして、この開放直立姿勢の蓋体
が押し込まれると、その押込み方向の前方部に連動する
解除レバーによって、前記ホースエンドに接続されたソ
ケットが取り外される。
【0004】このものでは、前記ソケットを取り外す為
の取外し機構部が上記開口を開閉する蓋体と別に装備さ
れるものに比べて、飾り板に設けられる操作部が少なく
なる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ガス栓では、壁の内部に固定されたガス栓本体に飾り板
が直接取付けられるから、室内壁面から前記ガス栓本体
の固定位置までの距離と、飾り板のスカート部の高さと
が一致しない場合には、前記飾り板と前記室内壁面との
間に透間が生じて外観的に見苦しいものとなる。
【0006】この問題を解決する為には、蓋体が飾り板
に具備され、この飾り板がガス栓本体にネジ止めされる
ものが考えられる。ところが、このものでは、前記ガス
栓本体と前記飾り板との間隔が相違すると、前記飾り板
側の蓋体と前記ガス栓本体側の上記取外し機構部との連
動関係がずれ、ソケットが取り外しできないという問題
が残る。
【0007】請求項1の発明は、『壁又は床の内部に固
定されるガス栓本体(1) と、室内壁面又は床面に添設状
態に固定される飾り板(4) と、この飾り板(4) に設けら
れ且つ前記ガス栓本体(1) のホースエンド(11)が露出す
るガス管接続用の開口(40)と、この開口(40)を閉塞した
閉塞姿勢とこれから90度回動した開放直立姿勢との間
で回動自在で且つ前記開放直立姿勢で押込み自在に支持
される蓋体(3) と、この蓋体(3) の押込み方向の前方部
と連動し且つ前記押込みによって前記ホースエンド(11)
に接続されたソケット(S) を取り外す為の解除レバー(2
2)と、からなる埋設式のガス栓』において、ガス栓本体
(1) と飾り板(4) との間隔が相違しても、この飾り板
(4) が室内壁面又は床面に確実に添設され且つソケット
が円滑に取り外しできるようにすることをその課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、『ガ
ス栓本体(1) は、室内側に開放し且つ上記壁又は床の内
部に固定される直方体状のボックス(B) に収容固定さ
れ、飾り板(4) は、これを貫通する取付けネジ(N) によ
って前記ボックス(B) に螺合止着されて上記室内壁面又
は床面に添設状態に固定され、蓋体(3) は、前記飾り板
(4) から前記ボックス(B) 内に突出するスカート部(41)
により支持され、上記開放直立姿勢の蓋体(3) を非押込
み位置に復帰させる為のバネが前記飾り板(4) との間に
介装され、前記開放直立姿勢の蓋体(3) に於ける押込み
方向の前方部には、この押込み方向に沿って複数の突片
(6)(6)が並設され、解除レバー(22)は、上記ホースエン
ド(11)の外周のソケット挿通域に配置される解除レバー
主体(220) と、その基端部に設けられた支点部(210) か
ら前記蓋体(3) の押込み移動域(300) 側に向って突出す
る作動片(222) とからなり、前記支点部(210) は、前記
ホースエンド(11)の先端側の上死点から基端側の下死点
までの範囲で斜め移動自在に支持され、前記上死点では
前記作動片(222) が前記押込み移動域(300) から外れて
位置し且つ前記下死点では前記作動片(222) が前記押込
み移動域(300) 内に侵入して前記突片(6) に係合可能と
なるように前記支点部(210) の支点位置が設定され、前
記解除レバー主体(220) を前記ホースエンド(11)の先端
側に付勢して前記支点部(210) を前記上死点に復帰させ
る為の押しバネ(15)が設けられ、前記支点部(210) が前
記上死点に復帰した状態で前記解除レバー主体(220) を
前記ホースエンド(11)に対して略直角な姿勢に維持する
為のストッパー(9) が設けられた』ことを特徴とする。
【0009】このガス栓の取付けに際しては、ボックス
(B) が壁又は床の内部に固定され、このボックス(B) 内
にガス栓本体(1) が取り付けられ、前記ボックス(B) に
飾り板(4) が取り付けられる。この取付け状態では、前
記飾り板(4) は、前記ボックス(B) に螺合する取付けネ
ジ(N) によって室内壁面又は床面に押えられるから、こ
の飾り板(4) と室内壁面又は床面との間には隙間が生じ
ない。
【0010】又、前記飾り板(4) に装備される蓋体(3)
が閉塞姿勢から開放直立姿勢に回動された状態で、前記
ガス栓本体(1) のホースエンド(11)にソケット(S) が接
続される。この接続により、解除レバー(22)の全体が押
し込まれ、その支点部(210)が上死点から下死点に斜め
移動する。この斜め移動により、前記解除レバー(22)の
作動片(222) が前記蓋体(3) の押込み移動域(300) から
外れて位置した状態から、前記押込み移動域(300) 内に
侵入して突片(6) に係合した状態となる。
【0011】このものでは、前記蓋体(3) の押込み方向
に沿って複数の前記突片(6)(6)が設けられているから、
壁の内部のボックス(B) の室内壁面からの固定深さが相
違する場合でも、前記ソケット(S) の接続により、何れ
かの突片(6) と前記作動片(222) とが係合状態となる。
前記ソケット(S) を取り外すには、前記開放直立姿勢の
蓋体(3) を押し込む。すると、前記突片(6) により前記
作動片(222) が押し込まれて、支点部(210) を中心に解
除レバー主体(220) が回動する。これにより、前記ソケ
ット(S) が取り外される。このソケット取外し後、前記
解除レバー(22)は、押しバネ(15)により押込み前の初期
位置に復帰し、この状態でストッパー(9) によって前記
ホースエンド(11)に対して略直角な姿勢に維持される。
【0012】ここで、請求項1に記載の『前記支点部(2
10) は、前記ホースエンド(11)の先端側の上死点から基
端側の下死点までの範囲で前記押込み移動域(300) 側に
斜め移動自在に支持され、』とは、請求項2の発明のよ
うに、『ガス栓本体(1) に固定され且つ解除レバー(22)
の支点部(210) を支持する為の支持壁(2) が設けられ、
この支持壁(2) と前記支点部(210) とは、一方に設けら
れた軸部が他方に設けられた傾斜溝部又は傾斜長孔部に
嵌入される関係であり、前記傾斜溝部又は傾斜長孔部に
於ける長手方向の一端が上記上死点であり他端が上記下
死点である』ものが含まれる。このものでは、解除レバ
ー(22)及びこれを支持する支持壁(2) の一方に設けられ
る軸部が、他方に設けられる傾斜溝部又は傾斜長孔部に
対して相対移動することにより、上記した支点部(210)
の斜め移動が確保される。尚、前記傾斜溝部又は傾斜長
孔部は直線状に限定されない。例えば、円弧状でもよ
い。
【0013】又、請求項3の発明のように、『ガス栓本
体(1) に所定角度回動可能に支持され且つ自由端が解除
レバー(22)の支点部(210) に回動自在に連結されるレバ
ー機構(8) が設けられ、このレバー機構(8) がその回動
可能範囲の一端にあるときに前記支点部(210) が上記上
死点に一致し且つ他端にあるときに前記支点部(210)が
上記下死点に一致する』ものでもよい。このものでは、
レバー機構(8) の回動により、上記支点部(210) の斜め
移動が確保される。
【0014】更に、請求項4の発明のように、『解除レ
バー主体(220) は、その支点部(210) からホースエンド
(11)の外周域に二股状に延びる構成であり、押しバネ(1
5)は、前記ホースエンド(11)に外嵌し、この押しバネ(1
5)と前記解除レバー主体(220) との間には、前記ホース
エンド(11)に外嵌する環状の当て板(18)が介装される』
ものでは、ソケット(S) の接続時に於いてその先端環状
部とホースエンド(11)に外嵌した押しバネ(15)との間に
解除レバー主体(220) が挟持される。従って、この挟持
面が広く確保される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、ボックス(B) の室内壁面又は床面からの取付け深さ
が相違しても、取付けネジ(N) によって前記飾り板(4)
を室内壁面又は床面に接触する態様に取付けられるか
ら、飾り板(4) と室内壁面又は床面との間に隙間が生じ
ない。
【0016】又、前記ボックス(B) の室内壁面又は床面
からの取付け深さが相違しても、ソケット(S) が接続さ
れると、解除レバー(22)がその押込み位置にて何れかの
突片(6) と係合状態となるから、蓋体(3) の押込みによ
り確実に前記解除レバー(22)が作動し、ソケットが円滑
に取り外しできる。更に、前記突片(6) が蓋体(3) の押
込み方向に位置調節可能に設けられ、解除レバー(22)が
一定位置にて軸支される構成であっても同様の効果が期
待できるが、このものでは、ボックス(B) と室内壁面又
は床面との間隔に合わせて前記突片(6) の位置を調節操
作する必要がある。これに対して、本願発明のもので
は、ソケット(S) を接続するだけで上記係合状態となる
から、前記調節操作が不要である。
【0017】又、請求項4の発明では、ソケット(S) の
先端環状部と押しバネ(15)との間の解除レバー(22)の挟
持面が広く確保されるから、前記解除レバー(22)の上記
押込み移動域(300) 側への移動動作が安定する。又、前
記押しバネ(15)と解除レバー(22)との間には当て板(18)
が介装され、前記移動動作がより一層安定する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。この実施の形態のガス栓は、
図1〜図3に示すように、ガス栓本体(1) がボックス
(B) 内に収容固定され、このボックス(B) は、壁(W) 内
の空所に収容されて、前記壁(W) 内の柱や桟(図示せ
ず)に固定されるものである。又、前記壁(W)の室内壁
面には、飾り板(4) が添設される。
【0019】以下に各部の構成について説明する。 *飾り板(4) * 前記飾り板(4) は、その主体板(4a)とこれの表面に取り
外し可能に添設される薄板状の飾り枠(4b)とからなり、
前記主体板(4a)の内面には、スカート部(41)が突設され
る。
【0020】前記主体板(4a)は、図2に示すように、ボ
ックス(B) の上端開放部に於ける対角線上の対向位置に
設けられた一対の雌ネジ部(B1)(B1)に対して、取付けネ
ジ(N)(N)によってネジ止めされる。この主体板(4a)に於
ける前記取付けネジ(N)(N)用の一対の貫通孔は、円弧状
の長孔(45)(45)であり、これら長孔(45)(45)は、飾り板
(4) の中央のガス管接続用の開口(40)に露出するホース
エンド(11)を中心とする円周に沿った形状である。
【0021】前記主体板(4a)の開口と前記飾り枠(4b)の
矩形の開口とが一致しており、これら開口が前記開口(4
0)となる。前記飾り枠(4b)の開口は、図1に示すよう
に、後述の蓋主体(31)よりも僅かに長い矩形状であり、
この飾り枠(4b)が前記主体板(4a)の表面に嵌着される
と、前記取付けネジ(N)(N)の頭部や、主体板(4a)の開口
の一部が閉塞される。
【0022】前記スカート部(41)は、主体板(4a)の開口
の内、ソケット挿入用の開口部を囲む筒状体であり、半
円形断面の円弧状側壁部(411) と、その両端に続く一対
の側壁部(412)(412)と、これら側壁部(412)(412)相互を
つなぐガイド壁(413) とからなる。各側壁部(412) の端
部には、下方に開放する細長い溝孔(43)が形成される。
【0023】*蓋体(3) * 蓋体(3) は、図1、図2、図4〜図6に示すように、矩
形皿状体である蓋主体(31)の長辺部側壁の外面に回動腕
部(32)(32)が連設された構成である。これら回動腕部(3
2)(32)は、前記蓋主体(31)の開放側に偏って配置され、
前記蓋主体(31)の頂面に対するこれら回動腕部(32)(32)
の偏り量は上記飾り枠(4b)の厚さに略一致する。
【0024】前記回動腕部(32)(32)は、スカート部(41)
の側壁部(412)(412)の外側に位置する。又、前記回動腕
部(32)(32)の先端部から内側に突出した回動支点(33)(3
3)が、前記側壁部(412)(412)の溝孔(43)(43)に各別に嵌
入される。前記スカート部(41)の上記ガイド壁(413)
は、最上昇位置にある回動支点(33)よりも下方の範囲、
つまり、閉塞姿勢にある蓋主体(31)の下縁よりも下方の
範囲に設けられると共に、開放直立姿勢にある蓋体(3)
の蓋主体(31)に対してホースエンド(11)側に位置するよ
うに配置される。従って、前記溝孔(43)の上端を中心に
して蓋体(3) が回動できると共に、蓋体(3) が開放直立
姿勢にある場合には、回動支点(33)が前記溝孔(43)に沿
って昇降できる。つまり、蓋体(3) がボックス(B) 内に
押し込める。
【0025】各回動腕部(32)の外面には係止突起(34)が
設けられ、この係止突起(34)と、上記スカート部(41)の
側壁部(412) の外面上端部に設けられた係止部(44)との
間には、図6に示すように、引張バネ(5) が張設されて
いる。前記係止突起(34)と係止部(44)の位置関係は、公
知の関係であり、上記回動支点(33)が溝孔(43)の上端部
に位置した状態にて、蓋体(3) は、前記回動支点(33)を
支点にして前記引張バネ(5) の張力により回動する。
又、前記引張バネ(5) が、図6に於ける回動支点(33)の
下方にある時には、蓋体(3) には閉塞力が常時作用し、
逆に同図に於ける回動支点(33)の上方にある時には、蓋
体(3) には開放力が常時作用する。
【0026】更に、前記引張バネ(5) によって、上記ボ
ックス(B) の内方に押し込まれた前記開放直立姿勢の蓋
体(3) が押込み前の非押込み位置に復帰する。前記蓋体
(3)の押込み方向の移動範囲が既述請求項1に記載の押
込み移動域(300) である。更に、上記蓋主体(31)の裏面
に於けるこの蓋体(3) の押込み方向の前方部には、図1
及び図5に示すように、その押込み方向に沿って複数の
突片(6)(6)が並設される。これら突片(6)(6)の高さは、
前記蓋主体(31)の周縁側壁の高さに一致する。
【0027】*ガス栓本体(1) * ガス栓本体(1) は、図1〜図3、図7に示すように、ガ
ス入口部(10)に同軸状に連続する胴部に、ホースエンド
(11)が直交状態に連設された構成であり、このホースエ
ンド(11)と前記胴部との交点部がスライド栓収容部であ
る。又、前記胴部がボックス(B) の底部にネジ止めされ
る。
【0028】このガス栓本体(1) には、上記スカート部
(41)に於ける円弧状側壁部(411) から側壁部(412)(412)
までの範囲に内接する形状のベース(20)が連設される。
このベース(20)は、その下端部が上記スライド栓収容部
の下端に密に外嵌する。又、このベース(20)の半円形側
壁部(25)に連設される環状枠(26)に上記ホースエンド(1
1)の基端部が密に嵌入される。従って、前記ベース(20)
が前記ホースエンド(11)に対してガタツキなく固定され
る。
【0029】前記ベース(20)に於いて上記側壁部(412)
(412)の内側に対接する一対の対向側壁(21)(21)には後
述の解除レバー(22)が軸支される。これら対向側壁(21)
(21)が既述請求項2に記載の支持壁(2) である。前記解
除レバー(22)は、上記押込み移動域(300) 側からホース
エンド(11)の外周のソケット挿通域に二股状に延びる形
状の解除レバー主体(220) と、これから前記押込み移動
域(300) 側に向って突出する作動片(222) とからなる。
【0030】前記解除レバー主体(220) の基端部(前記
押込み移動域(300) 側の端部)には、これに対して直立
する一対の直立片(240)(240)が設けられる。これら直立
片(240)(240)には外側に突出する軸部(211)(211)が設け
られる。これら軸部(211)(211)が既述請求項1に記載の
支点部(210) である。前記軸部(211)(211)は、上記対向
側壁(21)(21)に設けられ且つ幅が前記軸部(211) の直径
に略一致する傾斜長孔部(201)(201)に嵌入される。従っ
て、前記軸部(211) は、前記傾斜長孔部(201) に於ける
ホースエンド(11)の先端側の上死点と基端側の下死点と
の間にて移動可能となる。
【0031】一方の上死点は、上記押込み移動域(300)
との間隔が上記作動片(222) の突出長さよりも大きい位
置に設けられる。又、他方の下死点は、前記押込み移動
域(300) との間隔が上記作動片(222) の突出長さよりも
小さい位置に設けられる。又、前記下死点のボックス底
部からの高さは、ホースエンド(11)に接続されたソケッ
ト(S) の先端の高さに一致する。従って、前記ホースエ
ンド(11)にソケット(S) が接続されると、前記解除レバ
ー(22)の全体が押し込まれてその軸部(211) が前記下死
点に斜め移動する。この斜め移動により、上記作動片(2
22) が前記押込み移動域(300) から外れた位置から前記
押込み移動域(300) 内に侵入し、前記作動片(222) が上
記突片(6) に係合した状態となる。
【0032】上記解除レバー主体(220) は、上記環状枠
(26)に対してホースエンド(11)の先端側から対向する
が、これらの間には、前記ホースエンド(11)に外嵌する
態様の押しバネ(15)が介在される。又、この押しバネ(1
5)と前記解除レバー主体(220)との間には、ホースエン
ド(11)に外嵌する環状の当て板(18)が介在される。更
に、上記対向側壁(21)(21)の内面には、一対の片部(91)
(91)が対向突出する。これら片部(91)(91)は、押込み前
の解除レバー主体(220) の先端部に対してホースエンド
(11)の先端側から対接する位置に設けられる。又、これ
ら片部(91)(91)は、上記ソケット挿通域の外側に位置す
る。これら片部(91)(91)が既述請求項1に記載のストッ
パー(9) である。
【0033】*使用の実際* この実施の形態のガス栓では、壁(W) 内に収容固定され
たボックス(B) の底部にガス栓本体(1) が取りつけられ
る。これにより、室内壁面側にホースエンド(11)が露出
する態様にガス栓本体(1) が壁に埋設された状態とな
る。この状態のガス栓本体(1) には、ベース(20)が上記
態様に装着される。
【0034】この後、スカート部(41)に蓋体(3) 及び引
張バネ(5) が装着された主体板(4a)が、取付けネジ(N)
(N)によりボックス(B) にネジ止めされる。このとき、
前記主体板(4a)のネジ止め姿勢が調節されて、この主体
板(4a)が壁(W) の室内壁面に対して正確な姿勢となる。
更に、主体板(4a)に飾り枠(4b)を嵌着すると、前記取付
けネジ(N)(N)の頭部が被覆された状態となる。
【0035】この実施の形態では、スカート部(41)にベ
ース(20)が密に嵌入されているから、これらスカート部
(41)とベース(20)とは軸線方向に相対移動可能である。
従って、ガス栓本体(1) を収容したボックス(B) の室内
壁面からの固定深さに合わせて、軸線方向の相対的な位
置関係が調節される。このガス栓の取付完了状態で、ソ
ケット(S) をホースエンド(11)に接続すると、上記した
ように、図7の実線の状態から前記ソケット(S) により
解除レバー(22)の全体が押し込まれて前記解除レバー(2
2)の軸部(211)(211)が上記押込み移動域(300) 側に斜め
移動し、作動片(222) が上記突片(6) に対して係合状態
となる(同図の二点鎖線の状態)。
【0036】この押込み時には、ソケット(S) の先端環
状部とホースエンド(11)に外嵌する押しバネ(15)との間
に二股状の解除レバー主体(220) が挟持された状態で、
この解除レバー主体(220) が押込み移動域(300) 側に移
動するから、この移動動作が安定する。又、前記解除レ
バー主体(220) と押しバネ(15)との間に介在された上記
当て板(18)により前記移動動作がより一層安定する。こ
の当て板(18)が摺動性に富む素材である場合には、前記
解除レバー主体(220) が前記押込み移動域(300) 側にス
ムーズに移動する。
【0037】上記のように作動片(222) と突片(6) とが
係合した状態で、前記開放直立姿勢の蓋体(3) が押し込
まれると、前記突片(6) によって前記作動片(222) が押
し込まれる。これにより、前記解除レバー(22)は軸部(2
11)(211)を中心に回動して、解除レバー主体(220) によ
って前記ソケット(S) が取り外される。この後、前記蓋
体(3) の押込み力が解除されると、この蓋体(3) は、引
張バネ(5) により非押込み位置に復帰する。又、前記解
除レバー(22)も押しバネ(15)により押込み前の初期位置
に押し戻される。この実施の形態では、上記当て板(18)
に於ける上記押込み移動域(300) 側の端縁が解除レバー
(22)の軸部(211)(211)を結ぶ線上に略一致する。従っ
て、前記押し戻し時に、前記解除レバー(22)が前記ソケ
ット取外し直後の傾斜姿勢にあっても、前記解除レバー
(22)は、ホースエンド(11)に対して直角な姿勢に戻る傾
向となる。そして、前記解除レバー(22)が押込み前の初
期位置に復帰すると、解除レバー主体(220) の先端部が
片部(91)(91)に対接し、この解除レバー主体(220) は、
前記ホースエンド(11)に対する直角姿勢に維持される。
【0038】*その他の実施の形態* .解除レバー(22)の支点部(210) を上記斜め移動可能
に支持させる為の構成は、上記実施の形態に限定されな
い。例えば、上記実施の形態に於ける傾斜長孔部(201)
の代わりに所定長さの傾斜溝部であってもよい。この場
合、前記傾斜溝部の長手方向の両端部が既述の上死点及
び下死点である。更に、他のカム機構を用いてもよい。
【0039】又、図8に示すように、対向側壁(21)と解
除レバー(22)の直立片(240) との間に、これら両者に対
して回動自在に連結される連結棒体(81)が介装され、前
記対向側壁(21)には、これに対する前記連結棒体(81)の
回動可能範囲を設定する為の一対の第1・第2突起(83)
(84)が設けられるものでもよい。ホースエンド(11)の先
端側の第1突起(83)は、これに前記連結棒体(81)が対接
したときに直立片(240) との連結支点(241) が上記実施
の形態の上死点と同様の位置となるように設けられる。
他方の第2突起(84)は、これに前記連結棒体(81)が対接
したときに前記連結支点(241) が上記実施の形態の下死
点と同様の位置となるように設けられる。このもので
は、前記連結支点(241) が既述請求項1に記載の支点部
(210) であり、前記連結棒体(81)が既述請求項3に記載
のレバー機構(8) となる。このものでは、前記連結棒体
(81)の回動により前記連結支点(241)が上記実施の形態
と同様の斜め移動する。従って、このものでも、上記実
施の形態と同様の作用を奏する。尚、前記連結棒体(81)
は、前記対向側壁(21)ではなく、ガス栓本体(1) の胴部
に直接連結されるものでもよい。更に、前記レバー機構
(8) は、前記連結棒体(81)に限定されない。
【0040】.同図に示すように、上記ストッパー
(9) は、上記実施の形態と同様の片部(91)と、これから
上記押込み移動域(300) 側に且つホースエンド(11)の先
端側に斜めに延びる傾斜片(92)とからなる構成でもよ
い。このものでは、ソケット取外し直後の解除レバー主
体(220) がその傾斜姿勢のまま押しバネ(15)により押し
戻されても、この解除レバー主体(220) の先端部が前記
傾斜片(92)に対接して案内されるから、前記解除レバー
主体(220) が前記ホースエンド(11)に対する直角姿勢に
確実に復帰する。尚、前記傾斜片(92)は、上記ソケット
挿通域の外側に配置されることはいうまでもない。
【0041】.上記した実施の形態のガス栓は、床に
取り付けられるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のガス栓の断面図
【図2】その平面図
【図3】その側方から見た断面図
【図4】蓋体(3) の斜視図
【図5】蓋体(3) の裏面を示す説明図
【図6】スカート部(41)と蓋体(3) との関係図
【図7】解除レバー(22)の動作説明図
【図8】実施の形態を変形した場合の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・ガス栓本体 (4) ・・・飾り板 (11)・・・ホースエンド (40)・・・開口 (3) ・・・蓋体 (22)・・・解除レバー (S) ・・・ソケット (B) ・・・ボックス (N) ・・・取付けネジ (41)・・・スカート部 (6) ・・・突片 (300) ・・・押込み移動域 (210) ・・・支点部 (220) ・・・解除レバー主体 (222) ・・・作動片 (15)・・・押しバネ (9) ・・・ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−96475(JP,U) 実開 平3−69768(JP,U) 実開 平4−8874(JP,U) 実開 昭61−168363(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 27/00 F16L 37/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁又は床の内部に固定されるガス栓本体
    (1) と、室内壁面又は床面に添設状態に固定される飾り
    板(4) と、この飾り板(4) に設けられ且つ前記ガス栓本
    体(1) のホースエンド(11)が露出するガス管接続用の開
    口(40)と、この開口(40)を閉塞した閉塞姿勢とこれから
    90度回動した開放直立姿勢との間にて回動自在で且つ
    前記開放直立姿勢で押込み自在に支持される蓋体(3)
    と、この蓋体(3) の押込み方向の前方部と連動し且つ前
    記蓋体(3) の押込みによって前記ホースエンド(11)に接
    続されたソケット(S) を取り外す為の解除レバー(22)
    と、からなる埋設式のガス栓において、 ガス栓本体(1) は、室内側に開放し且つ上記壁又は床の
    内部に固定される直方体状のボックス(B) に収容固定さ
    れ、 飾り板(4) は、これを貫通する取付けネジ(N) によって
    前記ボックス(B) に螺合止着されて上記室内壁面又は床
    面に添設状態に固定され、 蓋体(3) は、前記飾り板(4) から前記ボックス(B) 内に
    突出するスカート部(41)により支持され、上記開放直立
    姿勢の蓋体(3) を非押込み位置に復帰させる為のバネが
    前記飾り板(4) との間に介装され、 前記開放直立姿勢の蓋体(3) に於ける押込み方向の前方
    部には、この押込み方向に沿って複数の突片(6)(6)が並
    設され、 解除レバー(22)は、上記ホースエンド(11)の外周のソケ
    ット挿通域に配置される解除レバー主体(220) と、その
    基端部に設けられた支点部(210) から前記蓋体(3) の押
    込み移動域(300) 側に向って突出する作動片(222) とか
    らなり、 前記支点部(210) は、前記ホースエンド(11)の先端側の
    上死点から基端側の下死点までの範囲で斜め移動自在に
    支持され、 前記上死点では前記作動片(222) が前記押込み移動域(3
    00) から外れて位置し且つ前記下死点では前記作動片(2
    22) が前記押込み移動域(300) 内に侵入して前記突片
    (6) に係合可能となるように前記支点部(210) の支点位
    置が設定され、 前記解除レバー主体(220) を前記ホースエンド(11)の先
    端側に付勢して前記支点部(210) を前記上死点に復帰さ
    せる為の押しバネ(15)が設けられ、 前記支点部(210) が前記上死点に復帰した状態で前記解
    除レバー主体(220) を前記ホースエンド(11)に対して略
    直角な姿勢に維持する為のストッパー(9) が設けられた
    埋設式のガス栓。
  2. 【請求項2】 ガス栓本体(1) に固定され且つ解除レバ
    ー(22)の支点部(210) を支持する為の支持壁(2) が設け
    られ、この支持壁(2) と前記支点部(210) とは、一方に
    設けられた軸部が他方に設けられた傾斜溝部又は傾斜長
    孔部に嵌入される関係であり、前記傾斜溝部又は傾斜長
    孔部に於ける長手方向の一端が上記上死点であり他端が
    上記下死点である請求項1に記載の埋設式のガス栓。
  3. 【請求項3】 ガス栓本体(1) に所定角度回動可能に支
    持され且つ自由端が解除レバー(22)の支点部(210) に回
    動自在に連結されるレバー機構(8) が設けられ、このレ
    バー機構(8) がその回動可能範囲の一端にあるときに前
    記支点部(210) が上記上死点に一致し且つ他端にあると
    きに前記支点部(210) が上記下死点に一致する請求項1
    に記載の埋設式のガス栓。
  4. 【請求項4】 解除レバー主体(220) は、その支点部(2
    10) からホースエンド(11)の外周域に二股状に延びる構
    成であり、押しバネ(15)は、前記ホースエンド(11)に外
    嵌し、この押しバネ(15)と前記解除レバー主体(220) と
    の間には、前記ホースエンド(11)に外嵌する環状の当て
    板(18)が介装される請求項1〜3の何れかに記載の埋設
    式のガス栓。
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