JP3286198B2 - 液体容器の栓構造 - Google Patents
液体容器の栓構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、卓上ポット、携帯
ポット、水筒等の液体容器の栓構造に関するものであ
る。
ポット、水筒等の液体容器の栓構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液体容器の栓構造として、液通路
を開閉する弁体をレバー式の操作部材で駆動するように
したものや、いわゆるプッシュプッシュ栓といわれるも
のが公知である(実開昭59−168240号公報、実
公平2−28854号公報第1図〜第5図参照)。
を開閉する弁体をレバー式の操作部材で駆動するように
したものや、いわゆるプッシュプッシュ栓といわれるも
のが公知である(実開昭59−168240号公報、実
公平2−28854号公報第1図〜第5図参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
栓構造では、操作部材を操作している間だけ弁体が液通
路を開放状態としているものである。したがって、注水
する場合には、常に操作部材を操作状態に維持しておく
必要があり、操作性が悪い。また、液体容器のサイズ等
に対応して弁体や操作部材のストローク量や押込力を設
計変更するには制約がある。例えば、弁体のストローク
量を一定にして押込力を減少させる場合、操作部材のス
トローク量を大きくとらざるを得ないという問題があ
る。
栓構造では、操作部材を操作している間だけ弁体が液通
路を開放状態としているものである。したがって、注水
する場合には、常に操作部材を操作状態に維持しておく
必要があり、操作性が悪い。また、液体容器のサイズ等
に対応して弁体や操作部材のストローク量や押込力を設
計変更するには制約がある。例えば、弁体のストローク
量を一定にして押込力を減少させる場合、操作部材のス
トローク量を大きくとらざるを得ないという問題があ
る。
【0004】一方、後者の第1図〜第5図に示される栓
構造では、液体容器を保持した状態で、その保持した方
の手で液通路を開放状態とすることができない。したが
って、注水する場合には、一旦操作部材を操作して液通
路を開放状態にするか、液体容器を保持した他方の手で
操作部材を操作する必要があり、前記同様操作性が悪
い。なお、同公報第6図〜第10図には、前者同様に操
作時のみ開栓する構造が示されており、前記同様に、操
作性が悪い。そのうち、第9図、第10図に示される構
造は、操作部材が栓体と異なる部品に取り付けられてい
るので、構造が複雑で嵌合精度を出しにくいものであ
る。
構造では、液体容器を保持した状態で、その保持した方
の手で液通路を開放状態とすることができない。したが
って、注水する場合には、一旦操作部材を操作して液通
路を開放状態にするか、液体容器を保持した他方の手で
操作部材を操作する必要があり、前記同様操作性が悪
い。なお、同公報第6図〜第10図には、前者同様に操
作時のみ開栓する構造が示されており、前記同様に、操
作性が悪い。そのうち、第9図、第10図に示される構
造は、操作部材が栓体と異なる部品に取り付けられてい
るので、構造が複雑で嵌合精度を出しにくいものであ
る。
【0005】そこで、本発明は、精度が出しやすく、操
作性のよい液体容器の栓構造を提供することを課題とす
る。
作性のよい液体容器の栓構造を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明では、液体容器の上部開口に栓体を着脱自在
に取り付け、該栓体に設けた操作部材の第1操作によ
り、弁体を駆動して栓体に形成した液通路を開放状態に
維持し、前記操作部材の第2操作により、前記弁体を駆
動して栓体に形成した液通路を閉塞状態に維持する液体
容器の栓構造において、前記操作部材を、一端部が前記
栓体から外部に突出して、前記液体容器に設けた取っ手
の上方に位置する第1レバーと、該第1レバーの他端部
に一端部を押圧されて他端部で弁体を駆動させる第2レ
バーとで構成し、前記栓体に、前記第1レバーの支軸を
回転自在に支持する第1軸受け部と、前記第2レバーの
支軸を回転自在に支持する第2軸受け部とを一体的に設
けたものである。
め、本発明では、液体容器の上部開口に栓体を着脱自在
に取り付け、該栓体に設けた操作部材の第1操作によ
り、弁体を駆動して栓体に形成した液通路を開放状態に
維持し、前記操作部材の第2操作により、前記弁体を駆
動して栓体に形成した液通路を閉塞状態に維持する液体
容器の栓構造において、前記操作部材を、一端部が前記
栓体から外部に突出して、前記液体容器に設けた取っ手
の上方に位置する第1レバーと、該第1レバーの他端部
に一端部を押圧されて他端部で弁体を駆動させる第2レ
バーとで構成し、前記栓体に、前記第1レバーの支軸を
回転自在に支持する第1軸受け部と、前記第2レバーの
支軸を回転自在に支持する第2軸受け部とを一体的に設
けたものである。
【0007】前記第2レバーを、栓体内にスライド自在
に設けられ、一端部を第1レバーの一端部で押圧される
ことにより、他端部に形成した傾斜面で弁体を駆動する
スライダで構成し、前記栓体に、前記第2軸受け部に代
えて、前記スライダをスライド自在にガイドするガイド
壁を一体的に設けるようにしてもよい。
に設けられ、一端部を第1レバーの一端部で押圧される
ことにより、他端部に形成した傾斜面で弁体を駆動する
スライダで構成し、前記栓体に、前記第2軸受け部に代
えて、前記スライダをスライド自在にガイドするガイド
壁を一体的に設けるようにしてもよい。
【0008】
【0009】
【0010】前記第2レバーは、栓体に支軸を中心とし
て水平面内で回転自在に設けられ、一端部に形成した傾
斜面を第1レバーの一端部で押圧されることにより、他
端部に形成した傾斜面で弁体を駆動する構成としてもよ
い。
て水平面内で回転自在に設けられ、一端部に形成した傾
斜面を第1レバーの一端部で押圧されることにより、他
端部に形成した傾斜面で弁体を駆動する構成としてもよ
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0012】図1は、本発明の実施の形態に係る栓構造
が適用される栓体1を備えた液体容器の一部分を示す断
面図である。栓体1は、大略、栓本体2、断熱部材3、
弁体4及び操作部材5から構成され、液体容器7の上方
円筒部7a内に装着されている。なお、6は、液体容器
7内に水密を保持して設けられた真空二重の中瓶であ
る。
が適用される栓体1を備えた液体容器の一部分を示す断
面図である。栓体1は、大略、栓本体2、断熱部材3、
弁体4及び操作部材5から構成され、液体容器7の上方
円筒部7a内に装着されている。なお、6は、液体容器
7内に水密を保持して設けられた真空二重の中瓶であ
る。
【0013】栓本体2は、図2(f)に示すように、略
筒状で、その底壁の偏心した位置に弁部品収容凹部8が
形成され、その外周には所定間隔で筒状部9が形成され
ている。弁部品収容凹部8の底面中央には貫通孔8aが
穿設され、内周面には周方向に環状溝10と、上下に延
びる係止溝11とが形成されている。栓本体2には、前
記弁部品収容凹部8と筒状部9とで形成される間隙gに
連通するように、注水路12及び空気路13がそれぞれ
穿設されている。栓本体2には、所定間隔で対向する2
組の第1軸受け片14(一方は図示せず)及び第2軸受
け片15(一方は図示せず)がそれぞれ立設されてい
る。栓本体2の上方開口部には栓キャップ16が強制嵌
合されている(図1参照)。栓キャップ16の天井壁下
面には、前記第1軸受け片14及び第2軸受け片15と
で軸受け穴を形成する軸受け片16a,16bがそれぞ
れ突設されている。栓本体2は、前記液体容器7の上方
開口部に螺合され、下端外周部に設けたパッキン17で
液体容器7の上方円筒部7aの下方に密着している。な
お、軸受け穴は、栓キャップ16側、あるいは、栓キャ
ップ16と栓本体2とで形成してもよい。
筒状で、その底壁の偏心した位置に弁部品収容凹部8が
形成され、その外周には所定間隔で筒状部9が形成され
ている。弁部品収容凹部8の底面中央には貫通孔8aが
穿設され、内周面には周方向に環状溝10と、上下に延
びる係止溝11とが形成されている。栓本体2には、前
記弁部品収容凹部8と筒状部9とで形成される間隙gに
連通するように、注水路12及び空気路13がそれぞれ
穿設されている。栓本体2には、所定間隔で対向する2
組の第1軸受け片14(一方は図示せず)及び第2軸受
け片15(一方は図示せず)がそれぞれ立設されてい
る。栓本体2の上方開口部には栓キャップ16が強制嵌
合されている(図1参照)。栓キャップ16の天井壁下
面には、前記第1軸受け片14及び第2軸受け片15と
で軸受け穴を形成する軸受け片16a,16bがそれぞ
れ突設されている。栓本体2は、前記液体容器7の上方
開口部に螺合され、下端外周部に設けたパッキン17で
液体容器7の上方円筒部7aの下方に密着している。な
お、軸受け穴は、栓キャップ16側、あるいは、栓キャ
ップ16と栓本体2とで形成してもよい。
【0014】断熱部材3は、断面コ字形の断熱リング1
8に断熱材19を収容し、リング蓋20で密閉したもの
で、前記栓本体2の筒状部9外周に配設されている。
8に断熱材19を収容し、リング蓋20で密閉したもの
で、前記栓本体2の筒状部9外周に配設されている。
【0015】弁体4は、弁本体21、昇降部材22、カ
ム部材23及び回転部材24からなる。
ム部材23及び回転部材24からなる。
【0016】弁本体21は、弁部21aの上面中央部か
ら軸部21bを突出させたものである。軸部21bは、
前記弁部品収容凹部8の貫通孔8aに設けたシールパッ
キン25及び平座金26を貫通して配設され、先端側に
はスプリング受部27が取り付けられている。スプリン
グ受部27と弁部品収容凹部8の前記平座金26との間
には弁スプリング28が配設され、弁本体21は常時上
方に付勢されて弁部21aの外周縁部が前記栓本体2に
形成した筒状部9の下方開口縁部に圧接するようになっ
ている。
ら軸部21bを突出させたものである。軸部21bは、
前記弁部品収容凹部8の貫通孔8aに設けたシールパッ
キン25及び平座金26を貫通して配設され、先端側に
はスプリング受部27が取り付けられている。スプリン
グ受部27と弁部品収容凹部8の前記平座金26との間
には弁スプリング28が配設され、弁本体21は常時上
方に付勢されて弁部21aの外周縁部が前記栓本体2に
形成した筒状部9の下方開口縁部に圧接するようになっ
ている。
【0017】昇降部材22は、図2(a)に示すよう
に、円筒状で、下端の開口端部に周方向に等角度の鋸歯
状の押込部22aが形成されている。また、昇降部材2
2の外周面には、各押込部22aの間に凹溝22bがそ
れぞれ形成されている。各凹溝22bには、下記するカ
ム部材23に形成したカム部29の第1突条部29aが
位置し、回転方向に位置決めされている。
に、円筒状で、下端の開口端部に周方向に等角度の鋸歯
状の押込部22aが形成されている。また、昇降部材2
2の外周面には、各押込部22aの間に凹溝22bがそ
れぞれ形成されている。各凹溝22bには、下記するカ
ム部材23に形成したカム部29の第1突条部29aが
位置し、回転方向に位置決めされている。
【0018】カム部材23は、図2(b),(c)に示
すように、円筒状で、図2(d)の展開図に示すよう
に、上方側内周面にはカム部29が形成されている。こ
のカム部29は、6箇所等分で形成される第1突条部2
9aと、各第1突条部29aの間に、第2突条部29b
と溝部29cとを交互に設けたものである。第1突条部
29a及び第2突条部29bの下端部は、カム部材23
の内周面に沿って同一周方向に上方に向かって傾斜して
いる。第1突条部29aと、この第1突条部29aに連
続して設けられる第2突条部29bの下端部は、段差が
なく連続的に傾斜している。また、第2突条部29bの
内周面は、第1突条部29aよりも外方に窪んでいる。
カム部材23の外周面には、周方向に環状突部30が形
成され、1箇所に上下方向に延びる係止突部31が形成
されている。そして、カム部材23は、弁部品収容凹部
8内に配設され、前記環状突部30が前記弁部品収容凹
部8の環状溝10に係合して上方への脱落を防止され、
前記係止突部31が前記弁部品収容凹部8の係止溝11
に係止して回転方向に位置決めされている。
すように、円筒状で、図2(d)の展開図に示すよう
に、上方側内周面にはカム部29が形成されている。こ
のカム部29は、6箇所等分で形成される第1突条部2
9aと、各第1突条部29aの間に、第2突条部29b
と溝部29cとを交互に設けたものである。第1突条部
29a及び第2突条部29bの下端部は、カム部材23
の内周面に沿って同一周方向に上方に向かって傾斜して
いる。第1突条部29aと、この第1突条部29aに連
続して設けられる第2突条部29bの下端部は、段差が
なく連続的に傾斜している。また、第2突条部29bの
内周面は、第1突条部29aよりも外方に窪んでいる。
カム部材23の外周面には、周方向に環状突部30が形
成され、1箇所に上下方向に延びる係止突部31が形成
されている。そして、カム部材23は、弁部品収容凹部
8内に配設され、前記環状突部30が前記弁部品収容凹
部8の環状溝10に係合して上方への脱落を防止され、
前記係止突部31が前記弁部品収容凹部8の係止溝11
に係止して回転方向に位置決めされている。
【0019】回転部材24は、図2(e)に示すよう
に、下端外周面に3箇所等分でカム用突部32が形成さ
れている。カム用突部32の上端は、回転方向と逆方向
に向かって徐々に低くなるように傾斜している。回転部
材24は、弁本体21の軸部21bの上端部に回転自在
に取り付けられている。そして、カム用突部32は、前
記カム部材23に形成したカム部29の第2突条部29
b又は溝部29cのいずれか一方に位置決めされるよう
になっている。なお、弁体4の駆動構造は、前述のもの
に限らず、例えば、実公平2―20973号公報に示さ
れる構造等、任意の構造とすることができる。
に、下端外周面に3箇所等分でカム用突部32が形成さ
れている。カム用突部32の上端は、回転方向と逆方向
に向かって徐々に低くなるように傾斜している。回転部
材24は、弁本体21の軸部21bの上端部に回転自在
に取り付けられている。そして、カム用突部32は、前
記カム部材23に形成したカム部29の第2突条部29
b又は溝部29cのいずれか一方に位置決めされるよう
になっている。なお、弁体4の駆動構造は、前述のもの
に限らず、例えば、実公平2―20973号公報に示さ
れる構造等、任意の構造とすることができる。
【0020】操作部材5は、第1レバー33と、第2レ
バー34とからなる。第1レバーは、支軸33aを前記
栓キャップ16の第1軸受け片14に回動自在に支持さ
れ、操作部33bが栓本体2に設けた栓キャップ16か
ら突出して、液体容器7の取っ手7bの上方に位置して
いる。また、第2レバー34は、支軸34aを前記栓キ
ャップ16に設けた第2軸受け片15に回動自在に支持
されている。第2レバー34の一端部下面には、前記第
1レバー33の駆動部33cが当接し、他端部は下方に
屈曲して昇降部材22の上端面に当接している。
バー34とからなる。第1レバーは、支軸33aを前記
栓キャップ16の第1軸受け片14に回動自在に支持さ
れ、操作部33bが栓本体2に設けた栓キャップ16か
ら突出して、液体容器7の取っ手7bの上方に位置して
いる。また、第2レバー34は、支軸34aを前記栓キ
ャップ16に設けた第2軸受け片15に回動自在に支持
されている。第2レバー34の一端部下面には、前記第
1レバー33の駆動部33cが当接し、他端部は下方に
屈曲して昇降部材22の上端面に当接している。
【0021】第1レバー33及び第2レバー34のスト
ローク及び押込力は、製品設計の段階で、適用する液体
容器のサイズや用途に応じて次のようにして調整可能で
ある。すなわち、図3(a)に示すように、第2レバー
34のストロークAを一定とする場合、第1レバー33
のストロークB及び押込力Fの調整は、支軸33a,3
4aの位置を変更することにより行う。図3(b)に示
すように、支軸33a,34aの位置を右側に移動させ
た場合、第1レバー33のストロークを小さくすること
が可能である。また、図3(c)に示すように、支軸3
3a,34aの位置を左側に移動させた場合、第1レバ
ー33の押込力Fが軽減される。例えば、第2レバー3
4のストロークAに対して第1レバー33のストローク
Bを2倍に設定すれば、押込力は半分となる。なお、第
1レバー33のストロークBを一定にする場合も同様に
して支軸33a,34aの位置を移動させればよい。
ローク及び押込力は、製品設計の段階で、適用する液体
容器のサイズや用途に応じて次のようにして調整可能で
ある。すなわち、図3(a)に示すように、第2レバー
34のストロークAを一定とする場合、第1レバー33
のストロークB及び押込力Fの調整は、支軸33a,3
4aの位置を変更することにより行う。図3(b)に示
すように、支軸33a,34aの位置を右側に移動させ
た場合、第1レバー33のストロークを小さくすること
が可能である。また、図3(c)に示すように、支軸3
3a,34aの位置を左側に移動させた場合、第1レバ
ー33の押込力Fが軽減される。例えば、第2レバー3
4のストロークAに対して第1レバー33のストローク
Bを2倍に設定すれば、押込力は半分となる。なお、第
1レバー33のストロークBを一定にする場合も同様に
して支軸33a,34aの位置を移動させればよい。
【0022】前記構成からなる液体容器の栓構造では、
開栓して収容した液体を注出する場合、第1レバー33
の操作部33bを取っ手7b側に押込操作すればよい
(第1操作)。第1レバー33は、支軸33aを中心と
して図1中時計回り方向に回動する。第2レバー34
は、支軸34aを中心として図1中反時計回り方向に回
動し、昇降部材22を押し下げる。昇降部材22は、そ
の押込部22aで回転部材24のカム用突部32を押圧
する。このとき、押込部22aの傾斜面と、回転部材2
4のカム用突部32の傾斜面とが摺接し、回転部材24
が押し下げられると共に所定角度回転する。また、弁本
体21も、弁スプリング28の付勢力に抗して押し下げ
られる。そこで、第1レバー33の操作部33bの押込
動作を解除すると、弁スプリング28の付勢力により、
弁本体21と共に回転部材24が上動する。そして、回
転部材24に形成したカム用突部32の上端傾斜面が、
カム部材23に形成したカム部29の第1突条部29a
の下端傾斜面に当接して摺接する。これにより、回転部
材24は、第2突条部29bの下端部に回転移動し、隣
接する他の第1突条部29aに当接して位置決めされ
る。この結果、弁本体21の上動位置が規制され、弁部
21aと栓体1の筒状部9との間が開放状態に維持され
る。そこで、液体容器を傾けると、注水路12を介して
注水される。
開栓して収容した液体を注出する場合、第1レバー33
の操作部33bを取っ手7b側に押込操作すればよい
(第1操作)。第1レバー33は、支軸33aを中心と
して図1中時計回り方向に回動する。第2レバー34
は、支軸34aを中心として図1中反時計回り方向に回
動し、昇降部材22を押し下げる。昇降部材22は、そ
の押込部22aで回転部材24のカム用突部32を押圧
する。このとき、押込部22aの傾斜面と、回転部材2
4のカム用突部32の傾斜面とが摺接し、回転部材24
が押し下げられると共に所定角度回転する。また、弁本
体21も、弁スプリング28の付勢力に抗して押し下げ
られる。そこで、第1レバー33の操作部33bの押込
動作を解除すると、弁スプリング28の付勢力により、
弁本体21と共に回転部材24が上動する。そして、回
転部材24に形成したカム用突部32の上端傾斜面が、
カム部材23に形成したカム部29の第1突条部29a
の下端傾斜面に当接して摺接する。これにより、回転部
材24は、第2突条部29bの下端部に回転移動し、隣
接する他の第1突条部29aに当接して位置決めされ
る。この結果、弁本体21の上動位置が規制され、弁部
21aと栓体1の筒状部9との間が開放状態に維持され
る。そこで、液体容器を傾けると、注水路12を介して
注水される。
【0023】また、閉栓する場合、再び第1レバー33
の操作部33bを取っ手7b側に押込操作すればよい
(第2操作)。すなわち、第1レバー33、第2レバー
34及び昇降部材22は、前記同様に動作し、回転部材
24を押し下げると共に所定角度回転させる。回転部材
24に形成したカム用突部32は、カム部材23に形成
したカム部29の第2突条部29bから離脱する。第1
レバー33の操作部33bの押込動作を解除すると、前
記同様、回転部材24のカム用突部32が第1突条部2
9aから溝部29cに移動する。これにより、弁本体2
1の上動位置の規制が解除され、回転部材24は弁スプ
リング28の付勢力でさらに上動し、弁部21aが栓体
1の筒状部9を閉塞状態とする。
の操作部33bを取っ手7b側に押込操作すればよい
(第2操作)。すなわち、第1レバー33、第2レバー
34及び昇降部材22は、前記同様に動作し、回転部材
24を押し下げると共に所定角度回転させる。回転部材
24に形成したカム用突部32は、カム部材23に形成
したカム部29の第2突条部29bから離脱する。第1
レバー33の操作部33bの押込動作を解除すると、前
記同様、回転部材24のカム用突部32が第1突条部2
9aから溝部29cに移動する。これにより、弁本体2
1の上動位置の規制が解除され、回転部材24は弁スプ
リング28の付勢力でさらに上動し、弁部21aが栓体
1の筒状部9を閉塞状態とする。
【0024】なお、前記操作部材5及び昇降部材22の
構造は次のように変更してもよい。すなわち、図4に示
すように、操作部材5を、前記第1レバー33と同様な
操作レバー35と、栓本体2から延設した図示しないガ
イド壁に沿って摺動自在に保持されるスライダ36とか
ら構成する。スライダ36は、両端に第1傾斜面36a
及び第2傾斜面36bを有するものとし、第1傾斜面3
6aに操作レバー35の駆動部35bを当接させる。一
方、昇降部材22は、天井壁の上面中央部に前記スライ
ダ36の第2傾斜面36bに当接する突起22aを有す
るものとする。
構造は次のように変更してもよい。すなわち、図4に示
すように、操作部材5を、前記第1レバー33と同様な
操作レバー35と、栓本体2から延設した図示しないガ
イド壁に沿って摺動自在に保持されるスライダ36とか
ら構成する。スライダ36は、両端に第1傾斜面36a
及び第2傾斜面36bを有するものとし、第1傾斜面3
6aに操作レバー35の駆動部35bを当接させる。一
方、昇降部材22は、天井壁の上面中央部に前記スライ
ダ36の第2傾斜面36bに当接する突起22aを有す
るものとする。
【0025】これによれば、開栓して注水する場合及び
閉栓する場合、前記同様、操作レバー35の操作部35
aを取っ手7b側に押込操作すればよい。操作レバー3
5の回動により、その駆動部35bがスライダ36の第
1傾斜面36aを押圧し、スライダ36を図4中左方向
に移動させる。スライダ36の第2傾斜面36bによ
り、昇降部材22の突起22aが押し下げられる。これ
により、前記同様に弁体4が駆動して開栓及び閉栓状態
が形成される。
閉栓する場合、前記同様、操作レバー35の操作部35
aを取っ手7b側に押込操作すればよい。操作レバー3
5の回動により、その駆動部35bがスライダ36の第
1傾斜面36aを押圧し、スライダ36を図4中左方向
に移動させる。スライダ36の第2傾斜面36bによ
り、昇降部材22の突起22aが押し下げられる。これ
により、前記同様に弁体4が駆動して開栓及び閉栓状態
が形成される。
【0026】また、前記第1レバー33は、取っ手7b
側に押し込むだけでなく、反対に取っ手7b側から上方
に向かって押込操作できるように構成してもよい。すな
わち、図5に示すように、スライダ36には、第1傾斜
面36aが上方側に形成されている。そして、前記操作
レバー35を矢印方向に押込操作すれば、その駆動部3
5bで第1傾斜面36aを介してスライダ36を図中左
側に移動させることができるようになっている。
側に押し込むだけでなく、反対に取っ手7b側から上方
に向かって押込操作できるように構成してもよい。すな
わち、図5に示すように、スライダ36には、第1傾斜
面36aが上方側に形成されている。そして、前記操作
レバー35を矢印方向に押込操作すれば、その駆動部3
5bで第1傾斜面36aを介してスライダ36を図中左
側に移動させることができるようになっている。
【0027】さらに、前記スライダ36に代えて、図6
及び図7に示すように、回転体37を採用するようにし
てもよい。すなわち、この回転体37は、両端部に第1
傾斜面37a及び第2傾斜面37bを有し、栓本体2か
ら立設させた支軸38に回転自在に設けられている。そ
して、操作レバー35の操作部35aを取っ手7b側に
押込操作すれば、駆動部35bが第1傾斜面37aを押
圧することにより、回転体37が回転する。これによ
り、第2傾斜面37bが昇降部材22の突起22aを押
圧して、昇降部材22を押し下げることが可能である。
及び図7に示すように、回転体37を採用するようにし
てもよい。すなわち、この回転体37は、両端部に第1
傾斜面37a及び第2傾斜面37bを有し、栓本体2か
ら立設させた支軸38に回転自在に設けられている。そ
して、操作レバー35の操作部35aを取っ手7b側に
押込操作すれば、駆動部35bが第1傾斜面37aを押
圧することにより、回転体37が回転する。これによ
り、第2傾斜面37bが昇降部材22の突起22aを押
圧して、昇降部材22を押し下げることが可能である。
【0028】さらにまた、前記回転体37及び操作レバ
ー35に代えて、図8に示すように構成してもよい。す
なわち、回転体38は、栓本体2内に設けた支軸39を
中心として回転自在であり、一端部に傾斜面38aを有
し、他端部に当接面38bを有する。操作レバー40
は、栓本体2から立設させた支軸41を中心として回動
自在に設けられ、その一端部(図示せず)が取っ手7b
の上方に突出し、他端部40aが前記当接面38bを押
圧可能となっている。これによれば、操作レバー40の
一端部を指で水平方向に回転操作すると、この操作レバ
ー40は支軸41を中心として回動し、他端部40aが
当接面38bを押圧する。回転体38は支軸39を中心
に回転し、前記同様、傾斜面38aが昇降部材22の突
起22aを押圧して、昇降部材22を押し下げることが
可能である。なお、本発明は、前記実施形態に限らず、
要は、栓体1から取っ手7b上方に操作部材5を突出さ
せ、取っ手7bを握った手で操作部材5を操作できるも
のであればよく、操作部材5も一部品で構成してもよ
い。
ー35に代えて、図8に示すように構成してもよい。す
なわち、回転体38は、栓本体2内に設けた支軸39を
中心として回転自在であり、一端部に傾斜面38aを有
し、他端部に当接面38bを有する。操作レバー40
は、栓本体2から立設させた支軸41を中心として回動
自在に設けられ、その一端部(図示せず)が取っ手7b
の上方に突出し、他端部40aが前記当接面38bを押
圧可能となっている。これによれば、操作レバー40の
一端部を指で水平方向に回転操作すると、この操作レバ
ー40は支軸41を中心として回動し、他端部40aが
当接面38bを押圧する。回転体38は支軸39を中心
に回転し、前記同様、傾斜面38aが昇降部材22の突
起22aを押圧して、昇降部材22を押し下げることが
可能である。なお、本発明は、前記実施形態に限らず、
要は、栓体1から取っ手7b上方に操作部材5を突出さ
せ、取っ手7bを握った手で操作部材5を操作できるも
のであればよく、操作部材5も一部品で構成してもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る液体容器の栓構造によれば、操作部材を、栓体に
設けた支軸を中心として回動自在に配設し、かつ、前記
液体容器に栓体を取り付けた状態で、該操作部材が取っ
手上方に位置するので、取っ手を把持した手で栓体の開
閉操作が可能となり、使用性が良好であると共に、操作
部材が栓体に組み込まれているので、構造が簡単で精度
も出しやすい利点がある。また、操作部材を複数部品と
すれば、回動式、スライド式及び回転式等、任意の構造
とすることができ、製品に応じた好ましい設計を行うこ
とが可能である。
に係る液体容器の栓構造によれば、操作部材を、栓体に
設けた支軸を中心として回動自在に配設し、かつ、前記
液体容器に栓体を取り付けた状態で、該操作部材が取っ
手上方に位置するので、取っ手を把持した手で栓体の開
閉操作が可能となり、使用性が良好であると共に、操作
部材が栓体に組み込まれているので、構造が簡単で精度
も出しやすい利点がある。また、操作部材を複数部品と
すれば、回動式、スライド式及び回転式等、任意の構造
とすることができ、製品に応じた好ましい設計を行うこ
とが可能である。
【図1】 本発明の実施の形態に係る液体容器の栓構造
が適用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面
図である。
が適用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面
図である。
【図2】 図1の栓体の一部分解断面図で、(a)は昇
降部材の断面図、(b)はカム部材の断面図、(c)は
(b)の底面図、(d)は(b)の展開図、(e)は回
転部材の正面図、(f)は栓体の断面図である。
降部材の断面図、(b)はカム部材の断面図、(c)は
(b)の底面図、(d)は(b)の展開図、(e)は回
転部材の正面図、(f)は栓体の断面図である。
【図3】 図1の第1レバー及び第2レバーの支軸の位
置関係を示す正面図で、(a)は基準となる位置関係を
示し、(b)は第1レバーのストロークを抑える場合の
位置関係を示し、(c)は押込力を抑える場合の位置関
係を示す。
置関係を示す正面図で、(a)は基準となる位置関係を
示し、(b)は第1レバーのストロークを抑える場合の
位置関係を示し、(c)は押込力を抑える場合の位置関
係を示す。
【図4】 他の実施の形態に係る液体容器の栓構造が適
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
【図5】 他の実施の形態に係る液体容器の栓構造が適
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
【図6】 他の実施の形態に係る液体容器の栓構造が適
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
【図7】 図5の部分斜視図である。
【図8】 他の実施の形態に係る液体容器の栓構造が適
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
用される栓体を備えた液体容器の一部分を示す断面図で
ある。
1 栓体 2 栓本体 4 弁体 5 操作部材 12 注水路(液通路) 23 カム部材 24 回転部材 33 第1レバー 33a 支軸 34 第2レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−24652(JP,U) 実開 昭61−137333(JP,U) 実開 昭59−168240(JP,U) 実開 昭58−179071(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 41/00
Claims (3)
- 【請求項1】 液体容器の上部開口に栓体を着脱自在に
取り付け、該栓体に設けた操作部材の第1操作により、
弁体を駆動して栓体に形成した液通路を開放状態に維持
し、前記操作部材の第2操作により、前記弁体を駆動し
て栓体に形成した液通路を閉塞状態に維持する液体容器
の栓構造において、 前記操作部材を、一端部が前記栓体から外部に突出し
て、前記液体容器に設けた取っ手の上方に位置する第1
レバーと、該第1レバーの他端部に一端部を押圧されて
他端部で弁体を駆動させる第2レバーとで構成し、 前記栓体に、前記第1レバーの支軸を回転自在に支持す
る第1軸受け部と、前記第2レバーの支軸を回転自在に
支持する第2軸受け部とを一体的に設けたことを特徴と
する液体容器の栓構造。 - 【請求項2】 前記第2レバーを、栓体内にスライド自
在に設けられ、一端部を第1レバーの一端部で押圧され
ることにより、他端部に形成した傾斜面で弁体を駆動す
るスライダで構成し、 前記栓体に、前記第2軸受け部に代えて、前記スライダ
をスライド自在にガイドするガイド壁を一体的に設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の液体容器の栓構造。 - 【請求項3】 前記第2レバーを、栓体に支軸を中心と
して水平面内で回転自在に設けられ、一端部に形成した
傾斜面を第1レバーの一端部で押圧されることにより、
他端部に形成した傾斜面で弁体を駆動する回転体で構成
したことを特徴とする請求項1に記載の液体容器の栓構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05144697A JP3286198B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 液体容器の栓構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05144697A JP3286198B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 液体容器の栓構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10243883A JPH10243883A (ja) | 1998-09-14 |
JP3286198B2 true JP3286198B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=12887168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05144697A Expired - Fee Related JP3286198B2 (ja) | 1997-03-06 | 1997-03-06 | 液体容器の栓構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286198B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5487435B2 (ja) * | 2010-05-13 | 2014-05-07 | 象印マホービン株式会社 | 水加熱容器 |
JP5626280B2 (ja) * | 2012-07-18 | 2014-11-19 | タイガー魔法瓶株式会社 | 電気ケトル |
-
1997
- 1997-03-06 JP JP05144697A patent/JP3286198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10243883A (ja) | 1998-09-14 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
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