JP6637776B2 - 埋設式ガス栓のソケット取外し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、壁板や床板の裏側に埋設されている埋設式ガス栓のプラグ筒に接続させるソケットを取り外す為のソケット取外し装置に関する。
埋設式ガス栓として、例えば、図6に示すように、壁板(5)に形成された開口(50)内に埋め込み固定される一方開放で且つ有底の筒体からなるケーシング(55)内に、プラグ筒(20)を有するガス栓本体(2)と、プラグ筒(20)に接続されるソケット(60)を取り外すためのソケット取外し装置(41)が収容されたものが知られている。
壁板(5)の表面には、プラグ筒(20)を望ませる窓部(52)を有する化粧板(51)が開口(50)を覆うように添設固定される。
ソケット取外し装置(41)は、図7に示すように、プラグ筒(20)が挿通可能な内筒(40a)を具備すると共に一側方に開放するように内筒(40a)を包囲する横断面略U字状の主体部(40)と、主体部(40)の側方開放部の対向壁(42)(42)の内面に突設させた一対の軸部(43)(43)に揺動自在に軸支させる揺動レバー(4)とを備えた構成となっている。
揺動レバー(4)は二股部からなる一対の押圧片部(46)とその基部(45)から反対側へ突出する操作片部(47)を有するように略コ字状に形成された金属板であり、基部(45)の横幅は主体部(40)の対向壁(42)(42)間の幅に略一致するように設定されていると共に、基部(45)の両端には、軸部(43)が回動自在に挿通可能な一対の軸受孔(44a)を有する軸受部(44)が突設されている。
揺動レバー(4)を主体部(40)に揺動自在に装着させるには、対向壁(42)(42)相互間の距離を強制的に拡大させて、軸受部(44)の軸受孔(44a)に軸部(43)を挿通させる。
なお、主体部(40)は、弾性変形可能な材質により形成されているものとし、対向壁(42)(42)間を強制的に拡大させて、軸受孔(44a)に軸部(43)を挿通させた後は、対向壁(42)(42)間は初期の幅に弾性復帰する。これにより、揺動レバー(4)は、主体部(40)の対向壁(42)(42)間に抜け止め状態に且つ揺動可能に保持されることとなる。
ケーシング(55)内には、主体部(40)の外周面を略接触状態に包囲する包囲筒(54)が、ソケット取外し装置(41)と共に収容されており、包囲筒(54)の対向する周壁に、化粧板(51)の窓部(52)を開閉させる開閉蓋(53)が回動自在に軸支されている。
閉塞姿勢にある開閉蓋(53)の一辺側を押し込めば、開閉蓋(53)は90度回動して直立開放姿勢となり、その直立姿勢のまま、開閉蓋(53)をケーシング(55)内に押し込むと、開閉蓋(53)に設けられている押込み片部で、揺動レバー(4)の操作片部(47)が奥へ押されることにより、揺動レバー(4)はケーシング(55)の深さ方向に揺動し、操作片部(47)の反対側に突出している一対の押圧片部(46)が、ソケット(60)の進退筒(61)の先端面を押圧する方向に揺動レバー(4)が揺動し、ソケット(60)のロック状態は解除されて、ソケット(60)はプラグ筒(20)から取り外される。
上述したようなソケット取外し装置(41)は、揺動レバー(4)と、これを回動自在に軸支させる主体部(40)の2部品で構成されているので、部品点数が少なく組み付けが容易である。また、主体部(40)の対向壁(42)(42)間を拡大させて、揺動レバー(4)の軸受部(44)の軸受孔(44a)に軸部(43)を挿通させた後、初期状態に弾性復帰した主体部(40)の外周面は、包囲筒(54)によって略接触状態に包囲されるため、対向壁(42)(42)間の距離の拡大は阻止される。よって、軸部(43)が軸受孔(44a)から不用意に脱落することにより、揺動レバー(4)が落下することはない。
特開平8−247305号公報
しかしながら、上記ソケット取外し装置(41)では、揺動レバー(4)を装着させた状態の主体部(40)は、包囲筒(54)内に収容される前の段階においては、対向する対向壁(42)(42)の外側を覆うものは何ら存在しないため、外的衝撃等により、対向壁(42)間の幅が不用意に拡大すると、軸部(43)の一方又は両方が軸受部(44)の軸受孔(44a)から抜ける恐れがある。軸部(43)が軸受孔(44a)から抜け落ちた状態に気付かずに、主体部(40)を包囲筒(54)内に収容させて、ケーシング(55)内に固定してしまうと、ソケット(60)の開閉蓋(53)を直立開放姿勢した状態でケーシング(55)内に押し込んでも、揺動レバー(4)を正しく揺動させることはできず、ソケット取外し装置(41)としての機能が失われ、ソケット(60)の取外しができないといった不都合がある。
本発明は、『壁板又は床板の裏側に設置される埋設式ガス栓のプラグ筒に接続されるソケットを取り外すためのソケット取外し装置であって、
底部に設けた丸孔からプラグ筒が突出し且つ開放端部からソケットが挿入可能なソケット挿入筒部を有する筒状の主体部と、
前記ソケット挿入筒部の開放端部を閉塞する閉塞姿勢から90度回動させた開放姿勢にて押込み可能な開閉蓋と、
前記開放姿勢にある開閉蓋の押込みによってソケット取外し方向に揺動する揺動レバーを有する埋設式ガス栓のソケット取外し装置』において、部品点数を増加させることなく、組み付けが容易で、さらに、揺動レバーの不用意な脱落を防止することを課題とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、
『前記ソケット挿入筒部の底部に前記揺動レバーを載置させた状態にて、前記揺動レバーの両側に突出する揺動軸部が各々対応する前記ソケット挿入筒部の内周面に、前記揺動軸部が回動自在に挿入可能な軸受部が設けられ、
前記軸受部の少なくとも一方に前記揺動軸部が挿入状態で移動可能で且つ前記ソケット挿入筒部の開放端部に開放する溝部が連続し、
前記溝部内に係合突起が弾性的に出没自在に設けられ、
前記係合突起は、溝部内を軸受部に向かって移動する揺動軸部で押されると溝部内に埋没し、軸受部から開放端部へ向かう揺動軸部に対しては溝部内への突出状態が維持されるように設定されている』ことを特徴とする。
上記手段によれば、揺動レバーを主体部に取り付けるには、揺動レバーの両側端に突出させた揺動軸部の少なくとも一方を、ソケット挿入筒部の開放端部に開放する溝部に挿入し、ソケット挿入筒部の底部に至るまで揺動レバーを押し込む。
溝部の途中には、係合突起が溝部内に突出しているが、これは、ソケット挿入筒部の開放端部から軸受部へ向かって移動する揺動軸部で押されると、溝部の底壁内に弾性的に埋没するように設定されているから、揺動軸部は、埋没状態の係合突起を超えて軸受部に到達可能となる。揺動軸部が係合突起を超えた時点で、揺動軸部は溝部内へ弾性復帰し、溝部内での突出状態が維持される。これにより、軸受部からソケット挿入筒部の開放端部へ向かう揺動軸部の移動は阻止される。このように、揺動レバーの揺動軸部を、溝部内に弾性的に出没する係合突起にワンウェイ係合させることにより、揺動レバーは、他の部品を利用することなく、主体部に対して、揺動軸部を揺動支点として、揺動自在に取り付けられると共に抜け止め状態に保持される。
その後、開閉蓋を主体部に回動自在に取り付ければ、ソケット取外し装置の組み立てが完了し、開閉蓋を90度回動させて開放姿勢とした開閉蓋を、ソケット挿入筒部の底部側へ押込むと、開閉蓋の押し込みによって揺動レバーが揺動し、ソケットのプラグ筒へのロック状態が解除されて、ソケットをプラグ筒から取り外すことができる。
上記埋設式ガス栓のソケット取外し装置において、好ましくは、『前記溝部は、一方の軸受部のみに連続するように設けられている』もので、前記溝部は、ソケット挿入筒部の内周面に一つだけ形成されており、軸受部の一方は、前記溝部の一端に連続するように設けられていると共に、他方は、溝部を有さない構成となっている。
揺動レバーは、溝部を有さない一方の軸受部に先に一方の揺動軸部が挿入されるように、斜めに傾けた状態でソケット挿入筒部に挿入する。このとき、先に挿入させる前記一方の揺動軸部は、ソケット挿入筒部の内周面上を底部に向かって移動し、他方の揺動軸部は、前記溝部内に挿入させた状態で移動する。そして、前記一方の揺動軸部を前記一方の軸受部に挿入させた後に、他方の揺動軸部を、前記係合突起を超えて、溝部内を移動させて、溝部に続く他方の軸受部内に挿入させる。
上記埋設式ガス栓のソケット取外し装置において、『前記揺動レバーは、ソケットの取り外しが可能となる揺動姿勢を超えた後、揺動レバーのそれ以上の揺動を阻止する揺動阻止手段がソケット挿入筒部の内周面に設けられている』ものが望ましい。
開放姿勢にある開閉蓋を押込むと、開閉蓋で押されて、揺動レバーが揺動するが、揺動レバーは、ソケットのプラグ筒からの取り外しが可能となる揺動範囲を超えて揺動すると、ソケット挿入筒部の内周面に設けられている揺動阻止手段によって、それ以上の揺動が阻止されるから、開閉蓋は、揺動阻止状態にある揺動レバーに当接し、それ以上押し込むことができない。よって、ガス栓の施工前に、主体部が単独で取り扱われる際に、開閉蓋が閉塞姿勢から開放姿勢へ90度回動させられてソケット挿入筒部内へ押し込まれることがあっても、開閉蓋を押込み過ぎることはなく、不用意な押込みにより開閉蓋や揺動レバーが主体部から外れたり、損傷したりする不都合はない。
さらに、上記埋設式ガス栓のソケット取外し装置において、好ましくは、『前記溝部の底壁に、前記主体部の外側へ弾性的に揺動可能な脚部が設けられると共に、前記係合突起は、前記脚部の揺動端又はその近傍に突設され、
開閉蓋の一辺側の両側端部に、前記主体部の外周面に回動自在に取り付けられる回動腕が延設され、
前記開閉蓋を回動させて開放姿勢とすると共に押込み方向へ移動させる際に、前記回動腕の移動軌跡の内側に、前記脚部が位置するように設定されている』ことである。
揺動レバーの揺動軸部を軸受部に向かって溝部内を移動させると、係合突起が揺動軸部に押されて、脚部は主体部の外側へ弾性的に揺動し、係合突起は溝部の底部内に埋没させられる。よって、揺動軸部は、この埋没状態の係合突起を超えて、軸受部に挿入させることができる。揺動軸部の通過後には、脚部が弾性復帰することにより、係合突起が溝部内に突出する状態が維持されるから、揺動軸部は軸受部内にて抜け止め状態に保持される。
開閉蓋の回動腕は主体部の外周面に回動自在に取り付けられ、回動腕の移動軌跡の内側に前記脚部が位置する構成としたから、回動腕によって、前記脚部の外側への不用意な揺動は阻止され、それにより、係合突起が溝部の底壁内に埋没することがないから、係合突起に揺動軸部をワンウェイ係合させた後の揺動レバーが不用意に外れる不都合を確実に防止することができる。
本発明によれば、揺動レバーは、揺動レバーの両端に突出させた揺動軸部の一方又は両方を、ソケット挿入筒部の内周面に設けた溝部内を移動させるだけで、前記揺動軸部を軸受部に抜け止め状態で且つ揺動自在に挿入することができ、その状態を保持することができる。よって、ソケット取外し装置を構成する部品点数を少なくでき、組み付け作業も容易となる上に、主体部単独で取り扱われる場合でも、揺動レバーが主体部から不用意に脱落する不都合はないソケット取外し装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における埋設式ガス栓のソケット取外し装置の取付状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態における埋設式ガス栓の分解斜視図である。 本発明の実施の形態における埋設式ガス栓のソケット取外し装置の開閉蓋を開放した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態における埋設式ガス栓のソケット取外し装置の縦断面斜視図である。 本発明の実施の形態における埋設式ガス栓のソケット取外し装置の揺動レバーを取り付ける途中を示す縦断面斜視図である。 従来の埋設式ガス栓のソケット取外し装置の使用状態を示す断面図である。 従来の埋設式ガス栓のソケット取外し装置の分解斜視図である。
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
実施の形態に採用するガス栓は、図1及び図2に示すように、下流端にソケット接続用のプラグ筒(20)が接続されていると共に、上流端にフレキ管(6)が接続される配管接続部(2a)が形成されている略L字状のガス栓本体(2)からなり、ケーシング(200)の底面(22)の中心には、ガス栓本体(2)の前記下流端側がちょうど挿通可能な大きさのガス栓挿通孔(22a)が形成されている。
ガス栓本体(2)の前記下流端側の胴部周面の所定位置にはフランジ板(24a)が張り出していると共にその下流側には雄ネジ部(24b)が形成されている。プラグ筒(20)を、ケーシング(200)の底面(22)の外面側からガス栓挿通孔(22a)に差し込むと、フランジ板(24a)がケーシング(200)の底面(22)の外面に当接し、ガス栓本体(2)は上方へ抜け止め状態となる。この状態にて、ケーシング(200)内に突出している雄ネジ部(24b)に、ナット(241)をケーシング(200)の内側から螺合させれば、プラグ筒(20)がケーシング(200)内に突出するように、ガス栓本体(2)をケーシング(200)に固定することができる。
なお、ケーシング(200)は、床板(5)に形成されたガス栓取付用孔(50)内に落とし込み可能な上方開放の略円筒形の筒体であって、その上方開放端縁には、ガス栓取付用孔(50)の周縁に係止させるための略正方形状の外形を有する鍔部(21)が四方に張り出している。
そして、ケーシング(200)内に突出させたプラグ筒(20)の周囲の空間にソケット取外し装置(1)を収容する。
ソケット取外し装置(1)は、図1〜図3に示すように、ケーシング(200)内に密に嵌め込まれ且つソケット挿入用のソケット挿入筒部(11)を有する主体部(10)と、ソケット挿入筒部(11)内に揺動自在にセットされる揺動レバー(3)と、ソケット挿入筒部(11)の開放端部を開閉可能に設けられ且つ揺動レバー(3)を揺動操作する開閉蓋(33)とを有し、ソケット挿入筒部(11)の底部(13)には、プラグ筒(20)が挿通可能な丸孔(13a)が形成されている。 また、ソケット挿入筒部(11)を介して対向する主体部(10)上面の各位置にネジ挿通筒(18)(18)を開放させている。
このネジ挿通筒(18)(18)に、図示しない固定ボルトをそれぞれ挿通させると共に、ケーシング(200)の底面(22)に形成されているネジ孔(28)(28)にそれぞれ螺合させることにより、主体部(10)はケーシング(200)内に固定される。
揺動レバー(3)は、扁平な金属板製のプレス品からなり、図1及び図3に示すように、ガス栓本体(2)のプラグ筒(20)側の下流端部近傍を挟み込むようにソケット挿入筒部(11)の底部(13)上に載置される略U字状の二股部(30)と、二股部(30)の基部(30a)の両側外方に突出する一対の揺動軸部(31a)(31b)と、基部(30a)から二股部(30)とは反対側に延設される操作片部(32)とからなり、揺動軸部(31a)(31b)を揺動支点として、ソケット挿入筒部(11)の深さ方向に揺動自在に設けられている。
開閉蓋(33)には、図1及び図2に示すように、ソケット挿入筒部(11)の上方を閉塞させたとき、揺動レバー(3)の操作片部(32)側に位置する一辺(33a)側の両側外面に、それぞれ、略L字状の回動腕(34)が、主体部(10)の両側部外面(10a)の外側に位置するように突設されている。
なお、図示しないが、回動腕(34)の突出端部の内面には回動軸が突設されており、この回動軸がスライド自在に嵌め込まれるスライド溝(12)が主体部(10)の両側部外面(10a)のそれぞれ対応する各位置に深さ方向に設けられている。
また、回動腕(34)の外面所定位置には、引張りコイルバネ(35)の一端を係止させるための係止突起(34a)が突設されてあり、引張りコイルバネ(35)の他端は、主体部(10)の両側部外面(10a)の上端に外方へ突設させた係止突起(14)に係止される。
これにより、開閉蓋(33)は、図2に示す閉塞姿勢から、回動軸を中心に90度回動させて、図3に示す直立開放姿勢へ、引張りコイルバネ(35)を伸縮させながら回動可能となると共に、その直立開放姿勢のまま、回動軸をスライド溝(12)内をスライドさせて、ソケット挿入筒部(11)の底部(13)側へ押込むことができる。
なお、ソケット挿入筒部(11)は、図3に示すように、主体部(10)の一側方(図面では下方)に開放しており、ソケット挿入用の円弧状周面部(110)に連続するように一対の対向壁部(11a)(11b)が連設されている。なお、開閉蓋(33)は、直立開放姿勢に回動させたとき、これら対向壁部(11a)(11b)の開放端側方に位置するように設定されている。
なお、図3及び図4に示すように、二股部(30)が、ソケット挿入筒部(11)の丸孔(13a)を囲むように、揺動レバー(3)を、底部(13)上に載置させたとき、揺動軸部(31a)(31b)は上記した対向壁部(11a)(11b)に対応するように設定されており、これら揺動軸部(31a)(31b)が対応する対向壁部(11a)(11b)の各位置には、各揺動軸部(31a)(31b)が回動自在に挿入可能な軸受部(15a)(15b)が内方に開放するように形成されている。
なお、一方の揺動軸部(31a)が挿入される軸受部(15a)が形成されている側の一方の対向壁部(11a)には、対向壁部(11a)の上端及び内方に開放する溝部(16)が軸受部(15a)に連続するように直線状に形成されてあり、揺動軸部(31a)は溝部(16)内を深さ方向に移動可能とする。
溝部(16)の底壁(16a)の下方域には、底壁(16a)の幅よりも薄肉に形成された脚部(17)が、主体部(10)の外方へ揺動可能に連設されており、脚部(17)には、下端内方へ向かって降下する斜面(27a)と、水平面(27b)を有する略三角形状の係合突起(27)が溝部(16)内に突出するように設けられている。
なお、この一方の対向壁部(11a)では、係合突起(27)の下方が軸受部(15a)として機能する。
他方の対向壁部(11b)には、他方の揺動軸部(31b)が回動自在に挿入可能となるように形成された内方に開放する段部を軸受部(15b)として機能させている。
上記した構成の主体部(10)に揺動レバー(3)を装着させるには、図5に示すように、溝部(16)が連続していない方の軸受部(15b)に挿入させる揺動軸部(31b)側が他方の揺動軸部(31a)よりも低くなるように、揺動レバー(3)の基部(30a)を斜めに支持し、揺動軸部(31b)の先端を対向壁部(11b)の内面に摺動させながら降下させると同時に、他方の揺動軸部(31a)は主体部(10)の上方開放部から溝部(16)内に収容させて、溝部(16)内を下方へ摺動させていく。
揺動軸部(31b)が軸受部(15b)に差し込まれた後、基部(30a)が水平に位置するように、揺動軸部(31a)を溝部(16)内を降下させていく。揺動軸部(31a)が、溝部(16)の底壁(16a)の下方に連設された脚部(17)の係合突起(27)に当接すると、揺動軸部(31a)で係合突起(27)の斜面(27a)が押されることにより、脚部(17)は外側に揺動し、係合突起(27)が溝部(16)の底壁(16a)内に埋没させた状態にて、揺動軸部(31a)は係合突起(27)を通過する。
揺動軸部(31a)が通過後に、脚部(17)は初期位置に弾性復帰し、揺動軸部(31a)の上方に係合突起(27)の水平面(27b)が位置することとなり、揺動軸部(31a)は係合突起(27)の下方の軸受部(15a)に抜け止め状態に保持される。
これで、ソケット挿入筒部(11)内への揺動レバー(3)の取り付けが完了し、その後、主体部(10)の両側部外面(10a)を回動腕(34)(34)で挟むようにして、開閉蓋(33)を主体部(10)に取り付ければ、ソケット取外し装置(1)の組み付けが完了する。
上記したように、揺動レバー(3)及び開閉蓋(33)を具備させた主体部(10)を、ガス栓本体(2)が固定されたケーシング(200)内に収容させて固定させるには、主体部(10)のソケット挿入筒部(11)の底部(13)に設けた丸孔(13a)からプラグ筒(20)を突出させ、ネジ挿通筒(18)をネジ孔(28)に対応させてネジ止めすれば良い。
そして、ケーシング(200)をガス栓取付用孔(50)内に落とし込んで、鍔部(21)をガス栓取付用孔(50)の周縁に係止させ、締付けネジと固定具で固定した後、ケーシング(200)の鍔部(21)の表面を上方から全体的に包囲するように、化粧板(61)を床板(5)の表面に添設させれば、埋設式ガス栓の床板(5)への取り付けが完了する。
化粧板(61)の窓部(62)から露出する開閉蓋(33)を直立開放姿勢とし、プラグ筒(20)にソケット(図示せず)が装着されると、前記ソケットの先端の進退筒によって、二股部(30)の両先端部(30b)が奥へ押され、操作片部(32)が上昇する方向に揺動レバー(3)が揺動する。
そして、プラグ筒(20)に装着されたソケットを取外すには、直立状態にある開閉蓋(33)をケーシング(200)内へ押し込む。これにより、開閉蓋(33)で揺動レバー(3)の操作片部(32)が奥へ押されて、揺動レバー(3)が揺動し、二股部(30)の両先端部(30b)がソケットの進退筒を解除方向に押し上げる。これにより、ソケットの前記ロック状態が解除され、ソケットをプラグ筒(20)から取り外すことができる。
なお、二股部(30)の両先端部(30b)がソケットの進退筒を解除方向に押し上げる揺動姿勢を超えて揺動すると、二股部(30)の外周縁が、ソケット挿入筒部(11)の円弧状周面部(110)と対向壁部(11a)(11b)との境界部(11c)に当接するように設定されてあり、揺動レバー(3)のそれ以上の揺動は阻止される。すなわち、この境界部(11c)が、発明特定事項としての揺動阻止手段に対応し、二股部(30)の外周縁がソケット挿入筒部(11)内の境界部(11c)に当接した時点で、揺動レバー(3)のそれ以上の回動は阻止される。これにより、開閉蓋(33)のそれ以上の下方への移動も阻止される。
このように、開閉蓋(33)の押込み深さは所定深さに設定されるから、ケーシング(200)内に取り付けられる前に、ソケット取外し装置(1)が単独で取り扱われ、開閉蓋(33)が直立開放姿勢に回動させられると共に奥へ押込まれても、開閉蓋(33)が押され過ぎて主体部(10)から脱落することはない。
また、揺動レバー(3)を主体部(10)のソケット挿入筒部(11)内に装着させた後に、開閉蓋(33)を装着させると、回動腕(34)は主体部(10)の両側部外面(10a)の外側に位置すると共に、直立開放姿勢とした開閉蓋(33)を押し込むときの移動軌跡の内側に、脚部(17)が位置するように設定されている。これにより、脚部(17)は不用意に外方へ揺動することはなく、一旦、係合突起(27)にワンウェイ係合した揺動軸部(31a)は軸受部(15a)から脱落することはない。よって、揺動レバー(3)が外れていることに気付かずに、ソケット取外し装置(1)をケーシング(200)内に収容し、固定してしまう不都合はない。
この実施の形態の揺動レバー(3)は、主体部(10)に取り付けるための他の部品を必要とすることなく、揺動レバー(3)をソケット挿入筒部(11)内に押し込むだけでソケット挿入筒部(11)の底部(13)に載置させた状態で、抜け止め状態に且つ揺動自在に取り付けることができるから、部品点数を少なくでき、組み付けも容易となる。さらに、揺動レバー(3)は主体部(10)に抜け止め状態に取り付けることができ、また、開閉蓋(33)が押し込まれ過ぎて主体部(10)から脱落する不都合もないから、ソケット取外し装置(1)が単独で取り扱われても、揺動レバー(3)や開閉蓋(33)が不用意に外れたり、損傷したりすることはない。
なお、上記実施の形態では、溝部(16)は、一方の軸受部(15a)にのみ連続するように設ける構成としたが、他方の軸受部(15b)にも同じように設ける構成としてもよい。
また、上記構成のソケット取外し装置は、壁板埋設式のガス栓にも採用可能であることは言うまでもない。
(1) ・・・・・・・ソケット取外し装置
(10)・・・・・・・主体部
(11)・・・・・・・ソケット挿入筒部
(13)・・・・・・・底部
(15a)(15b)・・・・軸受部
(16)・・・・・・・溝部
(2) ・・・・・・・ガス栓本体
(27)・・・・・・・係合突起
(20)・・・・・・・プラグ筒
(20a) ・・・・・・底壁
(200) ・・・・・・ケーシング
(3) ・・・・・・・揺動レバー
(31a)(31b)・・・・揺動軸部
(33)・・・・・・・開閉蓋
(5) ・・・・・・・床板

Claims (4)

  1. 壁板又は床板の裏側に設置される埋設式ガス栓のプラグ筒に接続されるソケットを取り外すためのソケット取外し装置であって、
    底部に設けた丸孔からプラグ筒が突出し且つ開放端部からソケットが挿入可能なソケット挿入筒部を有する筒状の主体部と、
    前記ソケット挿入筒部の開放端部を閉塞する閉塞姿勢から90度回動させた開放姿勢にて押込み可能な開閉蓋と、
    前記開放姿勢にある開閉蓋の押込みによってソケット取外し方向に揺動する揺動レバーを有する埋設式ガス栓のソケット取外し装置において、
    前記ソケット挿入筒部の底部に前記揺動レバーを載置させた状態にて、前記揺動レバーの両側に突出する揺動軸部が各々対応する前記ソケット挿入筒部の内周面に、前記揺動軸部が回動自在に挿入可能な軸受部が設けられ、
    前記軸受部の少なくとも一方に前記揺動軸部が挿入状態で移動可能で且つ前記ソケット挿入筒部の開放端部に開放する溝部が連続し、
    前記溝部内に係合突起を弾性的に出没自在に設けると共に、
    前記係合突起は、溝部内を軸受部に向かって移動する揺動軸部で押されると溝部内に埋没し、軸受部から開放端部へ向かう揺動軸部に対しては溝部内への突出状態が維持されるように設定されている埋設式ガス栓のソケット取外し装置。
  2. 請求項1に記載の埋設式ガス栓のソケット取外し装置において、前記溝部は、一方の軸受部のみに連続するように設けられている埋設式ガス栓のソケット取外し装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の埋設式ガス栓のソケット取外し装置において、前記揺動レバーは、ソケットの取り外しが可能となる揺動姿勢を超えた後、揺動レバーのそれ以上の揺動を阻止する揺動阻止手段がソケット挿入筒部の内周面に設けられている埋設式ガス栓のソケット取外し装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の埋設式ガス栓のソケット取外し装置において、前記溝部の底壁に、前記主体部の外側へ弾性的に揺動可能な脚部が設けられると共に、前記係合突起は、前記脚部の揺動端またはその近傍に突設され、
    開閉蓋の一辺側の両側端部に、前記主体部の外周面に回動自在に取り付けられる回動腕が延設され、
    前記開閉蓋を回動させて開放姿勢とすると共に押込み方向へ移動させる際に、前記回動腕の移動軌跡の内側に、前記脚部が位置するように設定されている埋設式ガス栓のソケット取外し装置。
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