JP2007128789A5 - - Google Patents

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埋込型照明器具の取付構造
本発明は、下方を開放した略円筒状或いは略箱状等に形成され、天井材等に設けた取付孔にはめ込まれて該天井材等に固定される外枠と、前記天井材等に固定した前記外枠に挿入されて該外枠に掛止される灯具と、を備え、前記外枠は、該外枠の外周壁に設けた外枠固定具と、前記外枠の下端に鍔状或いは突起片状等に設けたストッパーと、で前記天井材等の上下面を挟み抑えつけて、前記天井材等に固定され、前記灯具は、前記外枠に設けた灯具掛止具の有する掛止部に掛止される照明器具の技術に関する。
従来、下方を開放した略円筒状或いは略箱状等に形成され、天井材等に設けた取付孔にはめ込まれて該天井材等に固定される外枠と、前記天井材等に固定した前記外枠に挿入されて該外枠に掛止される灯具と、を備え、前記外枠は、該外枠の外周壁に設けた外枠固定具と、前記外枠の下端に鍔状或いは突起片状等に設けたストッパーと、で前記天井材等の上下面を挟み抑えつけて、前記天井材等に固定され、前記灯具は、前記外枠に設けた灯具掛止具の有する掛止部に掛止される照明器具が公知となっている。たとえば、特許文献1の天井埋込型照明器具では、外枠固定具として構成の簡単な略V字状の板ばねを外枠に設けて、該板ばねが外枠と天井材とに挟まれて変形して発生する変形応力により、照明器具を天井材に固定する。このような構成は、外枠固定具としてスライド式の取付け金具を用いるよりも、製作が簡単でかつ安価である。
また、スライド式の取付金具では、外枠の着脱のため、取付金具を器具の内側から指でつまんで引き下ろす、或いは引き上げる作業をしなければならないので、小型の照明器具では作業が困難である。それに対して、特許文献1の構成では、外枠の着脱が容易である。また、特許文献2の天井埋込型照明器具では、灯具掛止具として構成の簡単な略「く」の字状の板ばねを外枠に設けており、外枠に灯具を下方から押し込んで灯具掛止具に容易に掛止させることができる。また、特許文献1の外枠固定具と特許文献2の灯具掛止具とを組み合わせた照明器具も利用されている。
特開平4−109505号公報 特開平7−85718号公報
しかし、特許文献1の外枠固定具では、天井材等の取付け部位の材質や形状等によって、外枠固定具と天井材等との間に十分な応力を得られず、その結果、照明器具が安定的に固定された状態を得ることができない場合があった。そのため、特許文献1の外枠固定具と特許文献2の灯具掛止具とを組み合わせた照明器具では、メンテナンスなどのために灯具を外枠から引き抜く際に、灯具とともに外枠も天井材等から抜けてしまう恐れがあった。そこで、本発明では、灯具を外枠から引き抜く際に、灯具とともに外枠が天井材等から抜けることを防ぐことにより、作業性の向上を図ることを第一の目的とする。
また、ダウンライト等のように、天井材等に下方から取り付けられる照明器具では、灯具を外枠に取り付けて使用した状態で、過度の振動等で外枠が天井材等から抜けて照明器具が落下する恐れがあった。そこで、本発明では、照明器具が落下することを防ぐことにより、照明器具の使用状態における安全性を向上させることを第二の目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、下方を開放した略円筒状或いは略箱状等に形成され、天井材等に設けた取付孔にはめ込まれて該天井材等に固定される外枠と、前記天井材等に固定した前記外枠に挿入されて該外枠に掛止される灯具と、を備え、前記外枠は、該外枠の外周壁に設けた外枠固定具と、前記外枠の下端に鍔状或いは突起片状等に設けたストッパーと、で前記天井材等の上下面を挟み抑えつけて、前記天井材等に固定され、前記灯具は、前記外枠に設けた灯具掛止具の有する掛止部に掛止される照明器具であって、前記灯具掛止具は、該灯具掛止具の掛止部に対する前記灯具の着脱時に、該掛止部が該灯具から受ける強制変位を前記外枠固定具に伝えて、該外枠固定具の前記天井材等に対する固定力を増加させるように構成されたことを特徴とする照明器具を提供する。
請求項2においては、前記灯具を前記灯具掛止具の掛止部に掛止した状態で、該掛止部が該灯具に圧接して定常的に変位した状態となるように構成されたことを特徴とする照明器具を提供する。
請求項3においては、前記外枠固定具が、前記外枠と前記天井材等に挟まれて変形応力を発生する略V字状の板ばねであり、前記灯具掛止具が、その掛止部を前記外枠の内方向きに凸状に形成された板ばねであり、前記灯具に設けた段部が前記灯具掛止具の掛止部に掛止する照明器具を提供する。
請求項4においては、前記灯具掛止具に設けられ、前記灯具を前記外枠から引き抜く際の状態、又は、前記灯具を前記外枠に掛止した状態で、前記天井材等の上面より上方にて前記外枠固定具の天井材等押圧部に当接して該天井材等押圧部の所定位置以上の変位を阻止する阻止部を有する照明器具を提供する。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、外枠に掛止した灯具を外枠から引き抜く際に、外枠固定具の天井材等に対する固定力が増加するので、灯具とともに外枠が天井材等から抜けることを防ぐことができる。即ち、灯具を外枠から引き抜く際の誤操作を防ぎ、作業性を向上させることができる。
請求項2においては、灯具を外枠に掛止した状態では、外枠のみを支持する状態よりも、定常的に外枠固定具の天井材等に対する固定力が増加した状態となる。これにより、照明器具を安定的に天井材等へ固定することができ、過度な振動等により照明器具が落下することを防ぐことができる。即ち、照明器具の使用状態における安全性を向上させることができる。
請求項3においては、構造の単純な板ばねを用いることにより、外枠固定具及び灯具掛止具を容易かつ安価に設けることができる。
請求項4においては、外枠固定具の天井材等押圧部が変形して天井材等に対して垂直に近くなったとき、阻止部が天井材等押圧部に当接して押圧することにより、該天井材等押圧部の天井材等に対する下方向きの押圧力を高めることができる。即ち、灯具を外枠から引き抜く際、及び灯具を外枠に掛止させた状態において、外枠の天井材等に対する固定力を増加させることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。本実施例は、本発明の照明器具を天井埋込型ダウンライトとして適用する例である。図1は本発明の照明器具の全体的な構成を示した上方斜視図である。図2は本発明の照明器具の使用状態を示した下方斜視図である。図3は本発明の照明器具の(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図、(d)背面図、(e)底面図、(f)ヒンジ回りの灯具本体部の回動を示した正面図である。図4は外枠固定具の詳細図((a)上面図、(b)正面図、(c)右側面図)である。図5は灯具掛止具の詳細図((a)上面図、(b)正面図、(c)右側面図)である。図6外枠の詳細図((a)上面図、(b)側面図)である。図7は本発明の照明器具の側面視による分解取付け図である。図8は灯具の非掛止時における灯具掛止具並びに外枠固定具の変位或いは変形状態を示した断面側面図である。図9は灯具の掛止時における灯具掛止具並びに外枠固定具の変位或いは変形状態を示した断面側面図である。図10は灯具の引抜き時における灯具掛止具並びに外枠固定具の変位或いは変形状態を示した断面側面図である。図11は灯具の掛止時において外枠固定具の天井材押圧部が灯具掛止具の阻止部に当接した状態を示した断面側面図である。図12は灯具の引抜き時において外枠固定具の天井材押圧部が灯具掛止具の阻止部に当接した状態を示した断面側面図である。本出願では、図3(c)、(f)に示す面を照明器具の正面とする。また、同図における上下方向を照明器具の上下方向とする。
図1、図6等に示すように、照明器具1は、下方を開放した略円筒状或いは略箱状等に形成され、天井材20等に設けた取付孔にはめ込まれて該天井材20等に固定される外枠2と、前記天井材20等に固定した前記外枠2に挿入されて該外枠2に掛止される灯具3と、を備える。
照明器具1の構成について詳細に説明する。まず、外枠2の構成について説明する。図1、図6等に示すように、外枠2は略円筒形状であり、上方と下方が開放されている。外枠2の外周壁2aには、複数の取付部13が形成されている。本実施例では対向して2箇所設けられているが三カ所以上適宜間隔をあけて設けることも可能である。該取付部13は、上方が開放する凹状の切欠部2cと、該切欠部2cに外周壁2aの下方でやや内側に立設されたプレート状の押え板2dと、該押え板2dの両側から下方に延設する溝部2e・2eにより形成されている。該取付部13・13に外枠2を天井材20へ固定するための外枠固定具11・11が2箇所、対向して取り付けられている。また、各外枠固定具11・11の内側に密着して配置して、灯具3を掛止するための灯具掛止具12が取り付けられている。つまり、外枠固定具11及び灯具掛止具12は、外枠2の外周壁2aに形成された共通の取付部13・13に取り付けられる。また、外枠2の外周壁2aの下端には外方に延びる鍔状のストッパー2bが形成されて、天井の下面に当接するように構成している。なお、ストッパー2bは突起片状等に形成してもよい。なお、外枠2には、後述する灯具3のコード9を固定保持するためのコード保持具15を設けているが、外枠2はコード保持具15を除いた構成であってもよい。
前記外枠固定具11は、図4(a)〜(c)に示すように、細長状のプレートを側面視略V字状に折り曲げた板ばねで構成されている。外枠固定具11は、上下方向に延伸して前記押え板2dと後述する灯具掛止具12の外枠取付部12aの間に密着して取り付けられる外枠取付部11aと、外枠取付部11aの下端より斜め上方に円弧状に折れ曲がり延伸する天井材押圧部11bと、該天井材押圧部11bの端部から略直角に外側下方に折り曲げられた鉤状の抜止め部11cを有する。外枠取付部11aは、外枠2の取付部13に取り付ける部位である。天井材押圧部11bは、天井材20に接触して押圧する部位であり、外周壁2aの取付部13から外上方に突出される。
前記灯具掛止具12は、図5(a)〜(c)に示すように、側面視略十字状に構成して、前記外枠固定具11と略同じ幅を有する細長状のプレート状の板ばねで構成され、その上部は取り付け時において、前記外枠2の内側に位置するように略「く」の字状に折り曲げて、灯具3を掛止するための掛止部12bを形成している。該掛止部12bは「く」の字状に折れ曲がる部分を中央折曲部12d、該中央折曲部12dより上側の斜面部を上側斜面部12eとする。上側斜面部12eは上部でさらに略水平向きに折れ曲がり、阻止部12hを形成している。阻止部12hの先端は、外枠固定具11の天井材押圧部11bに当接してその変位を阻止するための部位であり、詳細は後述する。灯具掛止具12の下部は、上下方向に延伸する外枠取付部12aとしている。
また、外枠取付部12aの上下方向略途中部より圧着片12c・12cが左右両側方に突出されている。該圧着片12c・12cは後述するように灯具掛止具12を外枠2に圧着して取り付けるためのものである。該圧着片12c・12cは外枠取付部12aの上下方向略中央部から左方及び右方へ延出した後、外枠2の内方へ折り曲げ、次に再び左方或いは右方へとクランク状に折れ曲がって延伸して構成する。こうして、圧着片12c・12cを前記溝部2e・2eに挿入できるようにしている。さらに、前記左方或いは右方延伸した部分より上方に延伸している。該上方延伸部はその基端部より外枠2の外方側へ若干折り曲げられて延伸し、その先端を圧着端12g・12gとしている。該圧着端12g・12gが外枠2の内面を押すように付勢して固定される。即ち、この部位で「く」の字型の小板ばね部12fが形成されている。
前記取付部13は、図6等に示すように、外枠2の外周壁2aに上方に開放する切欠部2cが形成され、該切欠部2cの下部に押え板2dが配置され、該押え板2dの両側に溝部2eを形成している。該押え板2dの外周面は外周壁2aの外面よりも内側に位置し、略下端まで形成されている。該押え板2dの幅は、外枠固定具11及び灯具掛止具12の外枠取付部11a・12aの幅より若干広く、灯具掛止具12の外枠取付部12a両側の圧着片12c・12cの側端間の幅よりも狭く形成されている。一方、押え板2d両側の外周壁2a内面は、押え板2dの内面よりも外方に凹み、圧着片12c・12cが位置するようにしている。こうして、外枠固定具11及び灯具掛止具12をはめ込んで位置決めする役割を果たす。
図8を参照して、外枠固定具11及び灯具掛止具12を外枠2の取付部13へ取り付けるには、まず、外枠固定具11の外枠取付部11aを取付部13に外面側からあてがい、その状態で、上方から外枠取付部11aと天井材押圧部11bの間に灯具掛止具12を差し込んで取付部13に固定する。詳述すると、灯具掛止具12の外枠取付部12aを外枠固定具11の外枠取付部11aに重ね、圧着片12c・12cを取付部13の前記溝部2e・2eに差し込む。すると、圧着片12cの小板ばね部12f先端の圧着端12gが外周壁2aの内面に圧着する。即ち、小板ばね部12fが撓んで変形応力が発生し、圧着端12gと取付部13両側の外周壁2a内面との間に静止摩擦力が発生する。これにより、灯具掛止具12は外枠固定具11を介して前記押え板2dに押さえつけられて取付部13に止まった状態になる。外枠固定具11は、灯具掛止具12と前記押え板2dとで挟み抑えつけられて取付部13に止まった状態となる。以上のように灯具掛止具12を取付部13に取り付けると、略「く」の字型の掛止部12bは、外枠2の外周壁2aの上方で外周壁2aよりも内側に突出した状態となる。
ここで、この構造では、灯具掛止具12は、前記小板ばね部12f・12fの圧着端12g・12gを回動支点として、所定の範囲内で回動可能となっており、該範囲内では、灯具掛止具12と外枠固定具11が一体的に変形或いは変位し、灯具掛止具12と外枠固定具11との間で応力の伝達が可能である。後記詳述するように、灯具掛止具12と外枠固定具11との間のこの応力伝達機構により、灯具掛止具12の掛止部12bの変位に応じて外枠固定具11の固定力が増加する。
外枠2の天井材20への固定について説明する。図8に示すように、天井材20に設けた取付孔に、前記外枠固定具11及び灯具掛止具12を取り付けた外枠2を挿し込むと、V字状板ばねの外枠固定具11が外枠2と天井材20との間に挟まれて変形し、その変形応力により、外枠固定具11の天井材押圧部11bから天井材20へ下方外向きの押圧力が作用する。その反作用として、外枠2は外枠固定具11から上向きに力を受け、外枠2下端の前記鍔状のストッパー2b上面が取付孔周縁の天井材下面に圧着する。即ち、外枠2は、外枠固定具11とストッパー2bとで天井材20の上下面を挟み抑えつけて、天井材20に固定される。この状態では、灯具掛止具12の外枠取付部12aは、外枠固定具11の外枠取付部11aとともに、前記圧着端12gを回動支点として、一体的に外枠2の内側へ倒れるように変位した状態となっている。これにより、灯具掛止具12全体も外枠2の内側へ倒れるように変位した状態となっている。
次に、灯具3の構成について説明する。図7に示すように、灯具3は、内枠4、フード5、反射板6、ランプ7、ランプソケット8、コード9、及び樹脂カバー10を備える。このうち、内枠4を除く部品により灯具本体部を構成している。
内枠4は、灯具3の最外殻を成す略円筒状の部品であり、外枠2の内面に掛止される部品である。内枠4には、その外周壁4aの上下略中央部において、外枠2に取り付けた灯具掛止具12の略「く」の字状の掛止部12bに引っ掛けて掛止するための灯具3側の掛止部が形成されている。該灯具側の掛止部は、外周壁4aの周囲に環状に形成された溝部14aと、溝部14aの直上に形成された段部14bとで構成されている。
また、内枠4は、その外周壁4a内面の前側と後側に設けられるヒンジ4b・4bを介して、フード5を支持している。これにより、両ヒンジ4b・4bを結んで前後方向に形成される水平軸を回動軸として、フード5の向きを調節することができる。なお、灯具3においては、図3(c)、(f)で示される面を正面側としている。
ランプカバー6とランプソケット8とは一体的に構成されており、上部を成すランプソケット8より給電用のコード9が延出している。ランプソケット8の上半部とコード9の延出端部を樹脂カバー10が覆っている。
ランプカバー6の下端側は略円筒状の外周壁部となっており、該外周壁部の外面には、ランプカバー6をフード5にねじ込んで取り付けるためのネジ溝6aが形成されている。フード5の内周面上端にはネジ溝6aに対応したネジ山(図示せず)が形成されている。
ランプ7は、電球(図示せず)、及び該電球を囲うように設けられる下方凹状の椀状ランプ反射板7aを有する。ランプ7は、下方からランプカバー6に挿入されて、上端の電球端子をランプソケット8に差し込んで取り付けられる。ランプ7をランプソケット8に取り付けた状態では、ランプ反射板7aはランプカバー6の下端よりも下方に突出している。ランプ反射板7aは半透明状の反射板であり、電球からの光の一部を反射する。光の一部はランプ反射板7aを透過し、背後のランプカバー6によってほぼすべて反射される。ランプ7を取り付けた状態でランプカバー6をフード5にねじ込むと、ランプ7の下端部がフード5の上部に入り込み、フード5の下端開放面にランプ7の照射面が露出する。灯具3は以上のように構成されている。
次に、灯具3の外枠2への取付けについて説明する。図9に示すように、前述の天井材20に固定した外枠2へ灯具3を挿入して押し込むと、内枠4の前記段部14bが外枠2の灯具掛止具12の掛止部12bに掛止する。これにより、灯具3が外枠2に掛止する。より詳しくは、内枠4の段部14bが灯具掛止具12の掛止部12bの中央折曲部12dを乗り越えて、上側斜面部12eより上方に押圧力を受ける。そして、内枠4下端に設けた鍔部4cが、外枠2の内周面の下端周縁部に圧着することにより、灯具3は外枠2に止まった状態となる。なお、鍔部4cは突起片状に設けてもよい。
灯具3が外枠2に止まった状態では、内枠4の段部14bに灯具掛止具12の前記上側斜面部12eが圧接し、上側斜面部12eから段部14bが上方へ押圧された状態となっている。灯具掛止具12の中央折曲部12d付近は、内枠4の溝部14aに入っているが、溝部14aの底壁等には接していない状態となっている。図3(a)〜(f)にて、灯具3を外枠2に掛止した状態の図を示している。なお、図3(a)〜(e)では、灯具3のランプソケット8、コード9、樹脂カバー10を省略している。
ここで、図9を参照して、以上のように灯具3を外枠2に掛止した状態における外枠固定具11の固定力増加作用について説明する。内枠4の段部14bと灯具掛止具12の上側斜面部12eとの間には、外枠2の内外方向に押圧し合う力も同時に加わっているので、灯具掛止具12は、外枠2のみを支持している状態よりも、圧着端12gを支点として外枠2の外側に倒れる方向に変位している。これにより、灯具掛止具12とともに外枠固定具11も一体的に変形・変位して、それにより発生する変形応力によって、外枠固定具11の天井材20に対する固定力が増加した状態となっている。即ち、灯具3を外枠2に取り付けて使用した状態では、灯具3の分だけ外枠固定具11が支持する重量が増加しているが、上述の作用によって外枠固定具11の固定力が増加しているので、照明器具1が安定的に固定された状態を得ている。
なお、図1に示すように、内枠4の溝部14a及び段部14bは、上述のように、内枠4の外周壁に環状に形成されているので、灯具3を外枠2に対して自由に水平回動させるガイドの役割も果たす。灯具3の水平回動と、フード5のヒンジ4b回りの回動とにより、ランプ7の照射方向を調節することができる。
なお、図3(f)に示すように、灯具3を組み立てた状態で、内枠4内でフード5の向き、即ちランプ7の向きを調節する際、ヒンジ4bを支点にして、灯具3の本体部全体が回動する。そのため、内枠外周壁4aの段部14bより上方において、回動の障害となる部位、即ち、回動軸を挟んで対向する二面が切り除かれて開放部4d・4dが設けられており、これにより、ヒンジ4b周りに回動可能な範囲を拡大して、ランプ7の照射方向の調節範囲を拡大している。また、灯具3の放熱効果を高める効果を奏するとともに、灯具3の軽量化も実現している。なお、上述のように、照明器具1は、灯具3を外枠2に掛止した状態で、灯具3を外枠2に対して自由に水平回動させることができるので、内枠4の外周壁4aの段部14bより上方において、フード5の前記回動軸を挟んで対向する二面のうち一面だけに開放部4dを設ける構成としてもよい。これによっても、ランプ7の照射方向の調節可能範囲を同じだけ拡大することができる。
ところで、ランプカバー6をフード5に取り付けた状態では、ランプ反射板7aの下端部がフード5の上部に入り込んでいるが、フード5は下方が上方よりも径が小さくなるように構成されており、フード5の下方からランプ7を直接抜くことはできない構造となっている(図7参照)。したがって、ランプ7を交換する際には、灯具3を外枠2から引き抜き、ランプカバー6をフード5から取り外す必要がある。
ここで、灯具3を外枠2から引き抜く際の外枠固定具11の天井材20に対する固定力増加作用について説明する。図10に示すように、灯具3を外枠2から抜くために灯具3を下方へ引っ張ると、内枠4の段部14bが灯具掛止具12の掛止部12bの中央折曲部12dを乗り越えようとする。そのため、段部14bより掛止部12bの上側斜面部12eを下方へ押す力、即ち、外枠2を天井材20から抜こうとする力が加わる。
しかし、その際、同時に、灯具掛止具12の掛止部12bの上側斜面部12eは、内枠4の段部14bから外向きの押圧力も受け、掛止部12bは外向きに変位する。すると、前記圧着端12gを回動支点にして灯具掛止具12と外枠固定具11とが一体的に外枠2の外側にさらに倒れる方向に変形・変位する。これにより、灯具3の掛止状態時よりも外枠固定具11の変形応力がさらに増加して、外枠固定具11の天井材20に対する固定力がさらに増加する。即ち、灯具3から外枠2を天井材20から抜こうとする力が加わると同時に、上述の作用により、外枠2を天井材20に固定する固定力が灯具3の掛止状態時よりもさらに増加して、外枠2が灯具3とともに天井材20から抜けることを防いでいる。上述した外枠固定具11の固定力増加作用をまとめると、灯具3を外枠2に掛止した状態では、掛止していない状態よりも、外枠固定具11の固定力が増加された状態となっており、過度の振動等で照明器具1全体が天井材20から抜け落ちることを防いでいる。また、灯具3を外枠2から引き抜く際は、灯具3を外枠2に掛止した状態よりも、外枠固定具11の固定力がさらに増加された状態となり、灯具3とともに外枠2が天井材20から抜けることを防いでいる。
次に、灯具掛止具12の前記阻止部12hについて説明する。図11に示すように、照明器具1を取り付ける天井材20の厚みが大きくなると、外枠固定具11の天井材押圧部11bが天井材20に対して垂直に近くなるように変形し、阻止部12hを設けていなければ、外枠固定具11の発生する押圧力のうち天井材20の上面を下方へ押さえつける力が小さくなる。つまり、天井材押圧部11bとストッパー2bとで天井材20を挟み抑え付ける力が弱くなるので、外枠固定具11の天井材20に対する固定力が弱くなる。
しかし、灯具掛止具12に阻止部12hを設けることにより、灯具3が灯具掛止具12に掛止された状態では、阻止部12hの先端に外枠固定具11の天井材押圧部11bが当接してそれ以上の変位が阻止され、天井材押圧部11bの天井材20に対する下方向きの押圧力を増大させる。これにより、厚みの大きな天井材20に照明器具1を取り付ける場合でも、必要な固定力を確保することができる。
また、上述したように、図12に示すように、灯具3を外枠2から引き抜く際は、内枠4の段部14bが灯具掛止具12の中央折曲部12dを乗り越えるため、灯具3とともに外枠2を天井材20から引き抜く力が加わる。天井材20の厚みが大きいと、灯具掛止具12に阻止部12hを設けていなければ外枠2の固定力が弱いので外枠2が天井材20から抜けやすい。しかし、灯具掛止具12に阻止部12hを設けることにより、阻止部12hに外枠固定具11の天井材押圧部11bが当接してそれ以上の変位が阻止され、天井材押圧部11bの天井材20に対する下向きの押圧力を増大させる。灯具3の掛止状態(図11参照)よりも天井材押圧部11bの阻止位置がさらに天井材20側に寄り、灯具3の掛止時よりもより大きな押圧力が天井材20に対して加えられる。つまり、灯具3の掛止時よりも外枠2を天井材20に固定する力が増加し、外枠2が天井材20から抜けるのを防いでいる。
なお、前記灯具掛止具12に設けられる阻止部12hは、本実施例の構成に限られず、灯具3を外枠2から引き抜く際の状態、又は、灯具3を前記外枠2に掛止した状態で、天井材20の上面より上方にて外枠固定具11の天井材押圧部11bに当接して該天井材押圧部11bの所定位置以上の変位を阻止する構成であればよい。
以上に本発明の照明器具1の一実施例を示した。なお、外枠固定具11と灯具掛止具12においては、本実施例とは逆に、外枠固定具11に圧着片12cを設けて外枠2の取付部13に取り付け、灯具掛止具12を外枠固定具11と取付部13とで挟み抑えつけて止める構成としてもよい。
また、灯具3の引き抜き時に外枠固定具11の固定力を増加させる手段は、上述した構成のものに限られるものでない。灯具掛止具12は、灯具掛止具12の掛止部12bに対する灯具3の着脱時に、掛止部12bが灯具3から受ける強制変位を外枠固定具11に伝えて、外枠固定具11の天井材20等に対する固定力を増加させるように構成されていればよい。たとえば、外枠固定具11と灯具掛止具12とを一体の部材として形成し、固定部側と掛止部側との間で直接応力が伝達するように構成することもできる。
また、灯具3の掛止状態時に外枠固定具11の固定力を増加させる手段は、上述した構成のものに限られるものでない。灯具3を灯具掛止具12の掛止部12bに掛止した状態で、掛止部12bが灯具3に圧接して定常的に変位した状態となり、該変位を外枠固定具11に伝えて、外枠固定具11の天井材20等に対する固定力を増加させるように構成されていればよい。
また、照明器具1は、ダウンライト以外の種類の照明器具でもよい。本実施例の取付け構造は、略円筒状の天井埋込型照明器具に汎用的に適用することができる。
また、照明器具1(内枠4)は、略円筒状でなく、略箱状等に形成されたものでもよい。たとえば、直方体状や楕円柱状の埋込型照明器具でもよい。
また、照明器具1は天井以外に設置するものであってもよい。たとえば、壁や床に設置するものであってもよい。
また、外枠2の取付け材への固定力増加手段に、使用状態における照明器具1の抜け止めの機能を持たせず、灯具3を引き抜く際の外枠2の抜け止め機能のみ持たせるように構成してもよい。たとえば、上述のように床に上方から照明器具1を取り付ける場合など、過度の振動等で照明器具1が設置部から抜ける恐れがない場合には、固定力増加手段に灯具3を引き抜く際の外枠2の抜け止め機能のみを持たせるように構成しても十分である。
また、照明器具において、前記外枠固定具と前記灯具掛止具とを別体とし、前記灯具掛止具が前記外枠の取付部に取り付けられ、前記外枠固定具が前記灯具掛止具と前記取付部とで挟み抑えつけられて止められ、又は、前記外枠固定具が前記外枠の取付部に取り付けられ、前記灯具掛止具が前記外枠固定具と前記取付部とで挟み抑えつけられて止められる構成としたことにより、外枠固定具及び灯具掛止具の製作が容易になる。また、天井材等の仕様に対応した外枠固定具、外枠の仕様に対応した灯具掛止具を別々に用意することにより部品を共通化できるので、コストダウンになる。
本発明の照明器具は、ダウンライト等の埋込型の照明器具として汎用的に適用することができる。
本発明の照明器具の全体的な構成を示した上方斜視図。 本発明の照明器具の使用状態を示した下方斜視図。 本発明の照明器具の(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図、(d)背面図、(e)底面図、(f)ヒンジ回りの灯具本体部の回動を示した正面図。 外枠固定具の詳細図((a)上面図、(b)正面図、(c)右側面図)。 灯具掛止具の詳細図((a)上面図、(b)正面図、(c)右側面図)。 外枠の詳細図((a)上面図、(b)側面図)。 本発明の照明器具の側面視による分解取付け図。 灯具の非掛止時における灯具掛止具並びに外枠固定具の変位或いは変形状態を示した断面側面図。 灯具の掛止時における灯具掛止具並びに外枠固定具の変位或いは変形状態を示した断面側面図。 灯具の引抜き時における灯具掛止具並びに外枠固定具の変位或いは変形状態を示した断面側面図。 灯具の掛止時において外枠固定具の天井材押圧部が灯具掛止具の阻止部に当接した状態を示した断面側面図。 灯具の引抜き時において外枠固定具の天井材押圧部が灯具掛止具の阻止部に当接した状態を示した断面側面図。
符号の説明
1 照明器具
2 外枠
2a 外周壁
2b ストッパー
2c 切欠部
2d 押え板
2e 溝部
3 灯具
4 内枠
4a 外周壁
4b ヒンジ
4c 鍔部
5 フード
6 ランプカバー
7 ランプ
7a ランプ反射板
8 ランプソケット
11 外枠固定具
11a 外枠取付部
11b 天井材押圧部
12 灯具掛止具
12a 外枠取付部
12b 掛止部
12c 圧着片
12d 中央折曲部
12e 上側斜面部
12f 小板ばね部
12g 圧着端
12h 阻止部
13 取付部
14a 溝部
14b 段部
20 天井材

Claims (4)

  1. 下方を開放した略円筒状或いは略箱状等に形成され、天井材等に設けた取付孔にはめ込まれて該天井材等に固定される外枠と、
    前記天井材等に固定した前記外枠に挿入されて該外枠に掛止される灯具と、
    を備え、
    前記外枠は、該外枠の外周壁に設けた外枠固定具と、前記外枠の下端に鍔状或いは突起片状等に設けたストッパーと、で前記天井材等の上下面を挟み抑えつけて、前記天井材等に固定され、
    前記灯具は、前記外枠に設けた灯具掛止具の有する掛止部に掛止される照明器具であって、
    前記灯具掛止具は、該灯具掛止具の掛止部に対する前記灯具の着脱時に、該掛止部が該灯具から受ける強制変位を前記外枠固定具に伝えて、該外枠固定具の前記天井材等に対する固定力を増加させるように構成されたことを特徴とする照明器具。
  2. 前記灯具を前記灯具掛止具の掛止部に掛止した状態で、該掛止部が該灯具に圧接して定常的に変位した状態となるように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記外枠固定具が、前記外枠と前記天井材等に挟まれて変形応力を発生する略V字状の板ばねであり、
    前記灯具掛止具が、その掛止部を前記外枠の内方向きに凸状に形成された板ばねであり、
    前記灯具に設けた段部が前記灯具掛止具の掛止部に掛止する、請求項1又は2に記載の照明器具。
  4. 前記灯具掛止具に設けられ、
    前記灯具を前記外枠から引き抜く際の状態、又は、前記灯具を前記外枠に掛止した状態で、前記天井材等の上面より上方にて前記外枠固定具の天井材等押圧部に当接して該天井材等押圧部の所定位置以上の変位を阻止する阻止部を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明器具。
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