JP3868948B2 - 埋設式ガス栓 - Google Patents

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Description

本発明は、壁面や床面の裏側に埋設される形式のガス栓、特に、プラグ筒に接続されるソケットを解除する為のソケット取外し装置を備えた埋設式ガス栓に関し、化粧板に設けられた開閉蓋の押し込みにより前記ソケット取外し装置のソケット取外し操作に連動させるようにした埋設式ガス栓に関するものである。
埋設式ガス栓として、例えば、図8に示すようなものが知られている。このものは、壁板(5)に形成された矩形開口(50)を介して壁内に埋め込み固定された矩形箱状のケーシング(41)と、このケーシング(41)内に収容されるガス栓(2)と、前記壁板(5)の表面に前記開口(50)を覆うように添設固定される化粧板(51)とから構成されている。
前記ガス栓(2)には、ソケット(3)を着脱自在に接続させるプラグ筒(20)が開口(50)に向かって突設されており、前記プラグ筒(20)の先端に対応する前記化粧板(51)の所定位置には、前記プラグ筒(20)に接続させるソケット(3)を挿通させるための円形窓部(52)が形成されている。そして、前記窓部(52)を閉塞する矩形状の開閉蓋(30)が開放自在に設けられている。
開閉蓋(30)について説明する。
前記開閉蓋(30)の一端辺近傍の両側部には、図9に示すように、回動腕(31)が前記開閉蓋(30)の裏側へ向かって突出するようにそれぞれ連設されており、その突出端部の裏側に設けた回動軸(32)を、前記化粧板(51)の裏面に連設させた筒部(53)にその軸線方向に沿って設けられているスリット(55)内に回動自在に嵌め込むことにより、前記回動腕(31)は前記筒部(53)に回動自在に取り付けられる。
尚、前記化粧板(51)の裏側に設けた係合片(54)と、回動腕(31)の表面に設けた係合軸(33)との間には、コイルバネ(4)が介在されており、前記コイルバネ(4)の弾性復帰力によって前記回動軸(32)は、前記スリット(55)の前端部(図面では上端部)に当接する方向に付勢されている。
同図の(a)に示すように、閉塞姿勢にある前記開閉蓋(30)の前記一端辺に沿った操作辺部(34)を筒部(53)側へ押し込むことにより、前記開閉蓋(30)は前記閉塞姿勢から90度回動して、同図の(b)に示すように、開放直立姿勢となる。その直立姿勢のまま、前記開閉蓋(30)を押し込むと、開閉蓋(30)は、同図の(c)に示すように、前記コイルバネ(4)を弾性変形させながら、前記回動軸(32)が前記スリット(55)内をまっすぐ後方へ押し進み、前記開閉蓋(30)は化粧板(51)の奥へ押し込まれていく。
又、前記蓋部(30)の操作辺部(34)近傍の内面には、同図(c)に示すように、2枚の第1、第2仕切り片(35a)(35b)が形成されている。
次に、ソケット取外し装置(10)について説明する。
ソケット取外し装置(10)は、図8に示すように、略C字状の装着軸(11a)とその両端からそれぞれ外方(図面では上下方向)へ延長させた一対の延長軸(11b)とからなる金属線材製の支持軸(11)と、前記延長軸(11b)を支点部としてケーシング(41)の深さ方向に揺動自在に装着されている金属板製の揺動レバー(12)とから構成されている。
前記揺動レバー(12)の、前記支点部よりも一方端側には、ガス栓胴部(21)の両側(図面では上下)に位置するように一対の押圧片(12a)が設けられており、他方端側にはこれら押圧片(12a)の基端部を連結する連結片が設けられて、全体として略コ字状に形成されている。尚、前記連結片の外側端縁部分は、手前側へ屈曲されて、揺動レバー(12)の揺動を操作する操作部(12b)として機能させている。
前記プラグ筒(20)の基端部に連続し且つプラグ筒(20)より大径の前記ガス栓(2)の胴部(21)には、環状の溝部(22)が形成されており、前記溝部(22)に、前記支持軸(11)の装着軸(11a)が嵌め込まれて固定される。
上記したようなソケット取外し装置(10)を具備させたガス栓(2)のプラグ筒(20)に、ソケット(3)を装着させるには、前記開閉蓋(30)の操作辺部(34)を押し込んで、前記開閉蓋(30)を直立開放姿勢とし、ソケット(3) を化粧板(51)の円形窓部(52)からケーシング(41)内に押し込み、プラグ筒(20)に外嵌させる。すると、ソケット(3)の先端にある進退筒(3a)が進出すると共に、前記ソケット(3)はプラグ筒(20)に対して抜止め状態に係合されたロックされた状態となる。
このとき、前記進退筒(3a)は、前記揺動レバー(12)の押圧片(12a)の揺動範囲内に位置し且つ、操作部(12b)は、壁板(5)の厚みやガス栓(2)の配設位置との関係において、前記開閉蓋(30)の前記第1、第2仕切り片(35a)(35b)のどちらかに近接するように設定されている。
プラグ筒(20)に装着されたソケット(3)を取外すには、前記直立開放姿勢にある蓋部(30)を図9の(c)に示したように奥へ押し込む。これにより、前記操作部(12b)が、開閉蓋(30)の第1、第2仕切り片(35a)(35b)のどちらかによって奥へ押されることとなり、揺動レバー(12)が揺動する。これにより、操作部(12b)と反対側にある押圧片(12a)が、前方へ突出させられ、前記ソケット(3)の進退筒(3a)の先端面を解除方向に押圧する。すると、ソケット(3)の前記ロック状態が解除される。
押し込んだ後の、開閉蓋(30)は、前記コイルバネ(4)の弾性復帰力によって前方へ引き戻され、同図の(b)の状態に復帰する。その後、開閉蓋(30)の化粧板(51)から突出している部分を閉塞方向に回動させれば、さらに前記コイルバネ(4)の付勢力も相俟って、開閉蓋(30)で前記窓部(52)は閉塞されることとなる。
この従来の形式のソケット取外し装置(10)では、直立開放姿勢にある開閉蓋(30)を押し込むだけでソケット(3)の取り付け、取外しがワンタッチででき、使い勝手の良いものとなっている。
特開平9−68286号公報
しかしながら、この従来の埋設式ガス栓の化粧板(51)に設けた開閉蓋(30)は、回動腕(31)に設けた回動軸(32)を筒部(53)に設けたスリット(55)内に外側から差し込んで回動自在且つスリット(55)内を走行自在に装着させているものであるから、図10の(a)に示すように、化粧板(51)に対する開閉蓋(30)の角度を任意に設定した状態のまま、同図の(b)に示すように、開閉蓋(30)を押し込まれることがある。この場合、例えば、予め、揺動レバー(12)の操作部(12b)を奥側の第2仕切り片(35b)に対応するように設定されていたものが、開閉蓋(30)が傾斜姿勢で押し込まれることにより、前記操作部(12b)の第2仕切り片(35b)への係合が外れて、操作部(12b)が前記第1仕切り片(35a)と第2仕切り片(35b)との間に嵌り込んでしまうことがある。そうした場合、開閉蓋(30)を押し込んでも、操作部(12b)をうまく操作することができず、ソケット取外し装置(10)が機能しなくなるといった問題が生じてしまう。
本発明は、『壁又は床に形成された開口の裏側に設置され且つプラグ筒に接続されたソケットを取り外すためのソケット取外し装置が具備されている埋設式ガス栓であって、
前記壁又は床の表面には、前記開口を閉塞する化粧板が添設固定され、
前記化粧板の前記プラグ筒の先端に対応する位置には、前記ソケットが挿通可能な窓部と、前記窓部を開閉する開閉蓋が設けられており、
前記開閉蓋は、前記窓部を閉塞する閉塞姿勢と前記閉塞姿勢から90度回動させた開放直立姿勢との間で回動自在に軸支されていると共に、前記開放直立姿勢にて押し込み可能に設定されてあり、
前記開閉蓋の前記開放直立姿勢での押込みによって前記ソケット取外し装置のソケット取外し操作が実行される形式の埋設式ガス栓』において、ソケットの取外し操作を確実に実行できるようにすることを課題とする。
(1)請求項1に係る発明の埋設式ガス栓は、『前記化粧板の裏面側には前記窓部に開放する筒部が前記化粧板に対して直角方向に連設され、
前記開閉蓋の一端近傍の両側部には、前記筒部の両側壁に回動自在に軸支される回動軸を具備する回動腕がそれぞれ設けられており、
前記筒部の前記両側壁には、前記回動軸が回動自在で且つ前記筒部の軸線方向に沿って移動可能なスリットが形成され、
前記開閉蓋が前記開放直立姿勢にある時のみ、前記回動軸が前記スリット内を移動可能となるような押込み姿勢規制手段となるガイド凸部とガイド凹部とが設けられ、
前記回動軸は前記スリットの前端部に回動可能に付勢され、
前記回動腕の前記回動軸の突設位置から前記開閉蓋に対して平行に延長する所定範囲に、前記ガイド凸部が前記回動軸と同じ方向に突設され、
前記筒部の前記両側壁には、前記ガイド凸部が嵌まり込む前記ガイド凹部が前記回動腕の回動に伴う前記ガイド凸部の移動軌跡に沿って形成され、
前記ガイド凹部は前記スリットに連通すると共に、前記開閉蓋が前記開放直立姿勢にあるとき、前記ガイド凸部は前記スリット内に収容され、前記回動軸と共に移動可能に設定され、
前記回動軸の突出長さは、前記ガイド凸部よりも長く設定されており、
前記スリットは、前記回動軸が差し込まれる貫通長孔部と、前記貫通長孔部よりも後方に位置し且つ前記ガイド凸部の突出長さに略一致する深さの浅溝部とから構成されている』ことである。
上記手段によれば、開閉蓋はその両側に設けた回動腕によって、筒部の両側壁に回動自在に軸支されており、押込み姿勢規制手段の作用によって、前記開閉蓋が化粧板に対して直角に位置する開放直立姿勢に達したときしか、前記回動腕の回動支点である回動軸が、筒部の両側壁に形成したスリット内を後方へ移動できないように規制されている。言い換えれば、開閉蓋は前記開放直立姿勢以外の姿勢、例えば、化粧板に対して傾斜させた姿勢等では、奥へ押し込むことができない。
すなわち、前記回動軸は、スリットの前端部に常時付勢されていると共に、付勢された状態で回動可能となっている。又、前記回動腕には、前記回動軸とは別にガイド凸部が設けられ、前記回動腕の回動に伴う前記ガイド凸部の移動軌跡に沿ってガイド凹部が形成されているから、前記ガイド凹部は、前記ガイド凸部の延長端に沿った円弧状壁面が構成される態様となる。尚、前記回動軸と前記ガイド凸部とを結ぶ延長線は開閉蓋に対して平行に設定されており、又、前記ガイド凹部はスリットと連通するように設定されているから、開閉蓋を開放直立姿勢としたときは、前記延長線も化粧板に対して直角となり、前記ガイド凸部は、前記ガイド凹部から前記スリット内に入り込み、前記回動軸の後方に位置する態様となる。この状態で開閉蓋が奥へ押されると、前記回動軸とガイド凸部は共にスリット内を後方へ移動する。しかしながら、前記開閉蓋は、開放直立姿勢に至る途中の傾斜姿勢においては、前記ガイド凸部が前記ガイド凹部の壁面に当たることから、前記傾斜姿勢のままでは開閉蓋を奥へ押し込むことが出来ない。このように、前記ガイド凸部とガイド凹部とが押込み姿勢規制手段として機能することとなる。前記回動軸は前記スリットの前端側に付勢されているから、奥へ押し込んだ開閉蓋から手を離すと、前記回動軸とガイド凸部は前記スリット内を前方へ付勢力によって移動させられる。その後、開閉蓋を閉塞方向に回動させると、前記ガイド凸部はスリットから前記ガイド凹部内へ戻り、その円弧状壁面に沿って初期位置まで移動する。
そして、前記回動軸の突出長さは、前記ガイド凸部よりも長く設定されており、前記スリットは、前記回動軸が差し込まれる貫通長孔部と、前記貫通長孔部よりも後方に位置し且つ前記ガイド凸部の突出長さに略一致する深さの浅溝部とから構成されているので、直立開放姿勢とした開閉蓋を奥へ押し込むと、前記回動軸は、前記貫通長孔部の後方端に当接するまで前記貫通長孔部内を移動する。すなわち、前記貫通長孔部は前記回動軸の後方への抜け止め手段として機能する。このとき、前記ガイド凸部は、前記貫通長孔部に続く浅溝部上を摺動する。
(2) 請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、『前記開閉蓋の前記一端近傍の裏面には、前記開閉蓋の押込み方向に対して直角に位置する2枚の第1、第2仕切り片が所定距離をおいて形成され、
前記ソケット取外し装置は、一端に前記ソケットの先端面を解除方向に押圧する押圧片が設けられ且つ他端に前記押圧片の押圧動作を操作する操作部が設けられている揺動レバーを具備し、
前記揺動レバーの操作部は、前記開閉蓋を押し込んだとき、前記仕切り片のどちらか一方で押し込まれるように設定されている』ものでは、揺動レバーの操作部の位置を開閉蓋の押し込み位置に対応させると共に、壁板又は床板の厚さやガス栓の配設位置等の条件に応じて、前記操作部は前記第1、第2仕切り片のどちらか一方で押圧されるように設定しておく。前記開閉蓋は開放直立姿勢でのみ押し込み可能に設定されているから、前記操作部と予め設定しておいた前記第1、第2仕切り片のどちらか一方との係合は不用意に解除されることがない。操作部が前記第1、第2仕切り片のどちらかによって確実に押圧されることにより、揺動レバーは揺動し、前記揺動レバーの一端の押圧片がソケットの先端面を解除方向に押して、ソケットが取り外される。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、開閉蓋は、押込み姿勢規制手段によって、開放直立姿勢以外の姿勢では奥へ押し込めないように規制されているから、前記開閉蓋の押込み方向が、ソケット取外し装置の操作部を操作するための操作方向からずれることがない。よって、前記開閉蓋の前記押し込み動作によって前記ソケット取外し装置のソケット取外し操作を確実に実行させることが出来る。
また、押込み姿勢規制手段は、回動腕に設けたガイド凸部と、筒部に設けたガイド凹部とから構成したから、構造の簡単な押込み姿勢規制手段を提供することができる。又、押込み時には、前記回動軸とガイド凸部をそろってスリット内を移動させることにより、開閉蓋は開放直立姿勢を確実に維持したまま押し込むことができるから、開閉蓋の押込み方向を一層確実に規制することが出来る。
そして、開放直立姿勢の開閉蓋を押し込むと、回動軸は貫通長孔部の後端部に当接しそれ以上押し込むことが出来ないから、開閉蓋を押し込み過ぎて、回動軸をスリットから脱落させてしまうといった不都合がない。
請求項2に係る発明によれば、壁面や床面の厚さやガス栓の埋設深さ等に応じて、2枚の第1、第2仕切り片のどちらかを揺動レバーの操作部に確実に対応させ、その状態を保持することができるから、適用範囲の広いソケット取外し装置を具備させたガス栓を提供することが出来る。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施の形態の埋設式ガス栓は、図8に示した従来例のものと同様に、壁板(5)の裏側に埋設させるケーシング(41)内に収容させる形式のものであり、図1に示したものは、取付状態における部分横断面図である。
ガス栓(2)のプラグ筒(20)に装着させるソケット取外し装置(10)も、図8に示したような従来の構成のものと同様なものが採用可能であり、前記ガス栓(2)の胴部の溝部(22)に外嵌装着される略C字状の装着軸(11a)とその両端からそれぞれ外方へ延長する一対の延長軸(11b)とからなる金属線材製の支持軸(11)と、前記延長軸(11b)に回動自在に装着されている揺動レバー(12)とから構成されている。
前記揺動レバー(12)は前後方向に揺動可能な略コ字状の板片とし、揺動支点を中心とした一方端には一対の押圧片(12a)(12a)が形成され、他方端は前記押圧片(12a)(12a)の揺動を操作する操作部(12b)となっている。尚、前記揺動レバー(12)は、操作部(12b)が押圧片(12a)よりも前方へ突出する状態に保持されるようにコイルバネ(図示せず)によって付勢されており、前記操作部(12b)が後方へ押されると、前記揺動レバー(12)がコイルバネの付勢力に抗して揺動し、前記押圧片(12a)が前方へ突出する。
壁板(5)に設けた矩形開口(50)を閉塞するように、前記壁板(5)の表面に略長方形状の樹脂板からなる化粧板(51)が添設固定される。前記化粧板(51)の表面には、矩形段部(57)が形成されると共に(図8参照)、前記矩形段部(57)内には、前記プラグ筒(20)に接続させるソケット(3)を挿通させるための円形窓部(52)が形成されている。そして、前記矩形段部(57)内に収容された状態で前記円形窓部(52)を閉塞可能な矩形状の開閉蓋(30)が開放自在に設けられている。
化粧板(51)の裏面には、図2に示すように、前記円形窓部(52)に開放する筒部(53)が前記化粧板(51)に対して直角に連設されており、前記筒部(53)と前記矩形段部(57)の側壁の一面との間に設けられる間隙部(40)に、前記開閉蓋(30)が、図2の二点鎖線に示すように、直立開放姿勢で差し込み可能となっている。
尚、前記筒部(53)は、前記間隙部(40)側に向かって開放する断面略U字状に形成されており、その開放部の両側を構成する前記筒部(53)の両側壁(53a)の、前記間隙部(40)寄りの所定位置には、筒部(53)の軸線方向に沿ってスリット(1)が形成されている。
又、前記両側壁(53a)側の前記化粧板(51)の裏面には、後述する閉塞蓋(30)を直立開放姿勢又は閉塞姿勢に付勢させるためのコイルバネ(4)の一端を係止させるための係止片(54)が設けられている。
前記スリット(1)は、前方(図面では上方)の貫通長孔部(1a)と、その後方(図面では下方)に続く浅溝部(1b)とからなり、前記貫通長孔部(1a)の前記間隙部(40)寄りの側方には、前記浅溝部(1b)と同じ深さの略扇型のガイド凹部(13)が形成されている。前記ガイド凹部(13)の前端壁(14)は前記貫通長孔部(1a)の前端部と同じ位置にあり、前記前端壁(14)の側端縁から前記貫通長孔部(1a)の後端部近傍に至る範囲には、円弧状壁(15)が形成されている。
又、前記筒部(53)には、ガス栓(2)の配管接続部を挿通させるための開口部(56)が開放している。
次に、開閉蓋(30)について説明する。
前記開閉蓋(30)は、図3に示すように、開放させたときに化粧板(51)の奥へ押し込まれる側の操作辺部(34)側の裏面に、2枚の第1、第2仕切り片(35a)(35b)が形成されていると共に、前記操作辺部(34)の両側方の側面には、それぞれ回動腕(31)が前記開閉蓋(30)の裏側へ向かって突出するように連設されている。
前記回動腕(31)の突出端部の裏側には、前記貫通長孔部(1a)に貫通可能な回動軸(32)が突設されており、前記回動軸(32)の側方には、略長方形状のガイド凸部(36)が延長形成されている。
前記ガイド凸部(36)は、前記回動軸(32)の突出長さよりも低く且つ長辺が前記開閉蓋(30)と平行に延長する態様で設けられており、その延長端部近傍における前記回動腕(31)の表面側には、係合軸(33)が突設している。尚、ガイド凸部(36)の高さは、前記ガイド凹部(13)及びスリット(1)の浅溝部(1b)の深さに略一致するように設定されている。
前記開閉蓋(30)を化粧板(51)に装着させるには、化粧板(51)の裏側から、前記開閉蓋(30)を、前記間隙部(40)内に差し込むと共に、前記回動腕(31)を前記筒部(53)の前記両側壁(53a)を挟み込むように位置させ、浅溝部(1b)の後方端から、前記回動腕(31)の回動軸(32)をスリット(1)内に差し込み、そのまま、前記ガイド凸部(36)と共に前記スリット(1)内を前方へ向かって移動させる。すると、前記回動軸(32)は、貫通長孔部(1a)内に嵌り込み、貫通長孔部(1a)内において、前後方向に移動可能で且つ抜け止め状態に保持される。
前記回動軸(32)が貫通長孔部(1a)の前端部に至った時点で、図4に示すように、前記開閉蓋(30)を閉塞状態とすると、ガイド凸部(36)は、ガイド凸部(36)の延長端部が円弧状壁(15)に沿うと共に、一方の長辺がガイド凹部(13)の前端壁(14)に達するまで、ガイド凹部(13)上を移動する。この状態において、前記係合片(54)と係合軸(33)との間に、コイルバネ(4)を介在させる。これにより、開閉蓋(30)の化粧板(51)への装着が完了する。これにより、前記回動腕(31)は、前記回動軸(32)を貫通長孔部(1a)の前端部に回動自在に軸支させた状態で、前記前端部に当接する方向に付勢されることとなる。
前記開閉蓋(30)を、図4に示す閉塞状態から、図5に示すように、前記操作辺部(34)を化粧板(51)の裏側を押し込むと、回動軸(32)が貫通長孔部(1a)の前端部において回動すると共に、前記ガイド凸部(36)の延長端部が、ガイド凹部(13)の円弧状壁(15)に沿ってガイド凹部(13)内を後方へ移動する。この移動途中においては、ガイド凸部(36)の前記延長端部側にはガイド凹部(13)の円弧状壁(15)が位置することとなるから、前記開閉蓋(30)は図5に示す姿勢のまま奥へ押し込まれることはない。すなわち、ガイド凸部(36)とガイド凹部(13)とが、開閉蓋(30)の押込み姿勢規制手段として作用することとなる。
そして、図6に示すように、前記開閉蓋(30)が直立開放姿勢となったとき、ガイド凸部(36)はガイド凹部(13)からスリット(1)内に嵌り込むこととなり、その状態から、図7に示すように、開閉蓋(30)を奥へ押し込むと、回動軸(32)が貫通長孔部(1a)の後端部に達するまで、回動軸(32)は貫通長孔部(1a)内を、ガイド凸部(36)は浅溝部(1b)上を後方へ向かって移動する。
この開閉蓋(30)の押込み端に対応するように、前記ソケット取外し装置(10)の揺動レバー(12)の操作部(12b)を対応させておく。
又、開閉蓋(30)の裏側には、上記したように、2つの仕切り片(35a)(35b)が相互に平行に位置するように設けられており、壁板(5)の厚さ又はガス栓(2)の壁板(5)からの配設深さ等に応じて、前記操作部(12b)に、仕切り片(35a)(35b)のどちらか一方を対応させることができる。
ソケット(3)を装着させるには、図1に示すように、開閉蓋(30)を直立開放姿勢に回動させ、ソケット(3)を、化粧板(51)に設けた窓部(52)から差し込み、プラグ筒(20)に外嵌させる。これにより、ソケット(3)はプラグ筒(20)に対して抜止め状態に係合されたロック状態に接続されることとなる。この接続状態において、ソケット(3)の先端にある進退筒(3a)が、揺動レバー(12)の押圧片(12a)の揺動範囲内に位置するように、ソケット取外し装置(10)はガス栓(2)に取り付けられている。
プラグ筒(20)に装着されたソケット(3)を取外すには、前記直立開放姿勢にある開閉蓋(30)をケーシング(41)内に向って押圧操作する。
すると、回動軸(32)とガイド凸部(36)とがスリット(1)内を後方へ移動することにより、開閉蓋(30)は奥へ押し込まれることとなり、揺動レバー(12)の操作部(12b)が仕切り片(35a)(35b)のどちらか一方によって奥へ押されることとなる。これにより、揺動レバー(12)が、図1の二点鎖線に示すように揺動し、操作部(12b)と反対側にある押圧片(12a)がソケット(3)の先端の進退筒(3a)を解除方向に押すこととなり、ソケット(3)の前記ロック状態が解除されて、ソケット(3)が取り外される。
ソケット(3)が取り外された後は、揺動レバー(12)は、ソケット取外し装置(10)に設けられているコイルバネの付勢力によって、図1の初期姿勢に復帰し、開閉蓋(30)を倒せば、図4に示した閉塞姿勢に復帰される。
本願発明の実施の形態の埋設式ガス栓の部分横断面図。 本願発明の実施の形態の埋設式ガス栓の化粧板の側面図。 本願発明の実施の形態の埋設式ガス栓の化粧板に具備させる開閉蓋の断面図。 本願発明の実施の形態の埋設式ガス栓の化粧板に具備させる開閉蓋を閉塞させた状態を示す説明図。 本願発明の実施の形態の埋設式ガス栓の化粧板に具備させる開閉蓋を開放させる途中を示す説明図。 本願発明の実施の形態の埋設式ガス栓の化粧板に具備させる開閉蓋を直立開放姿勢とした状態を示す説明図。 図6の状態から開閉蓋を押し込んだ様子を示す説明図。 従来の埋設式ガス栓の取付時の分解斜視図。 従来の埋設式ガス栓の化粧板に具備させる開閉蓋の開閉の様子を示す説明図。 従来の埋設式ガス栓の化粧板に具備させる開閉蓋を傾斜状態で押し込んだ状態を示す説明図。
符号の説明
(1) ・・・・スリット
(13)・・・・ガイド凹部(押込み姿勢規制手段)
(2) ・・・・ガス栓
(20)・・・・プラグ筒
(3) ・・・・ソケット
(30)・・・・開閉蓋
(31)・・・・回動腕
(32)・・・・回動軸
(36)・・・・ガイド凸部(押込み姿勢規制手段)
(5) ・・・・壁板
(50)・・・・開口
(51)・・・・化粧板
(52)・・・・窓部
(53)・・・・筒部

Claims (2)

  1. 壁又は床に形成された開口の裏側に設置され且つプラグ筒に接続されたソケットを取り外すためのソケット取外し装置が具備されている埋設式ガス栓であって、
    前記壁又は床の表面には、前記開口を閉塞する化粧板が添設固定され、
    前記化粧板の前記プラグ筒の先端に対応する位置には、前記ソケットが挿通可能な窓部と、前記窓部を開閉する開閉蓋が設けられており、
    前記開閉蓋は、前記窓部を閉塞する閉塞姿勢と前記閉塞姿勢から90度回動させた開放直立姿勢との間で回動自在に軸支されていると共に、前記開放直立姿勢にて押し込み可能に設定されてあり、
    前記開閉蓋の前記開放直立姿勢での押込みによって前記ソケット取外し装置のソケット取外し操作が実行される形式の埋設式ガス栓において、
    前記化粧板の裏面側には前記窓部に開放する筒部が前記化粧板に対して直角方向に連設され、
    前記開閉蓋の一端近傍の両側部には、前記筒部の両側壁に回動自在に軸支される回動軸を具備する回動腕がそれぞれ設けられており、
    前記筒部の前記両側壁には、前記回動軸が回動自在で且つ前記筒部の軸線方向に沿って移動可能なスリットが形成され、
    前記開閉蓋が前記開放直立姿勢にある時のみ前記回動軸が前記スリット内を移動可能となるような押込み姿勢規制手段となるガイド凸部とガイド凹部とが設けられ、
    前記回動軸は前記スリットの前端部に回動可能に付勢され、
    前記回動腕の前記回動軸の突設位置から前記開閉蓋に対して平行に延長する所定範囲に、前記ガイド凸部が前記回動軸と同じ方向に突設され、
    前記筒部の前記両側壁には、前記ガイド凸部が嵌まり込む前記ガイド凹部が前記回動腕の回動に伴う前記ガイド凸部の移動軌跡に沿って形成され、
    前記ガイド凹部は前記スリットに連通すると共に、前記開閉蓋が前記開放直立姿勢にあるとき、前記ガイド凸部は前記スリット内に収容され、前記回動軸と共に移動可能に設定され、
    前記回動軸の突出長さは、前記ガイド凸部よりも長く設定されており、
    前記スリットは、前記回動軸が差し込まれる貫通長孔部と、前記貫通長孔部よりも後方に位置し且つ前記ガイド凸部の突出長さに略一致する深さの浅溝部とから構成されている埋設式ガス栓。
  2. 請求項1に記載の埋設式ガス栓において、前記開閉蓋の前記一端近傍の裏面には、前記開閉蓋の押込み方向に対して直角に位置する2枚の第1、第2仕切り片が所定距離をおいて形成され、
    前記ソケット取外し装置は、一端に前記ソケットの先端面を解除方向に押圧する押圧片が設けられ且つ他端に前記押圧片の押圧動作を操作する操作部が設けられている揺動レバーを具備し、
    前記揺動レバーの操作部は、前記開閉蓋を押し込んだとき、前記仕切り片のどちらか一方で押し込まれるように設定されている埋設式ガス栓。
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