JP5158541B2 - 車両用収容装置 - Google Patents

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本発明は、車両用灰皿装置等の車両用収容装置に関する。
従来、車両に搭載される車両用灰皿装置は、ボックス収容部に収容されたたばこを消火するために金属製のバネ材からなるプレートを使用してボックスの収容部内のたばこの火を消火する構造が一般的である(たとえば特許文献1参照)。また、ゴム材からなるプレートを使用してボックスの収容部内のたばこの火を消火する構造もある。
(a)プレートに金属製のバネ材を使用する場合
図8に示すように、プレート4は、ボックス3の収容部3aを閉塞する閉塞面4aが上方に回動する方向に付勢されて、リテーナ2に組付けられている。また、ボックス3の回転軸Pにはボックス3を開方向に回動させるのに十分な力を持った図示略のスプリングが組付けられており、ボックス3は常に開方向に動こうとする。そのため、ボックス3開状態においてボックス3とプレート4は離れている。
図9に示すように、ボックス3開状態から回転軸Pを中心としてボックス3を閉方向にリテーナ2に対して回動させたとき、プレート4の押圧面4bがボックス3の部位3bによってリテーナ2奥側に位置Aから位置Bに押されることにより、プレート4は4cを基点に閉塞面4aが下方に下がる方向に動こうとする。ボックス3がさらに回転することにより、図10に示すように、ボックス3はプレート4の押圧面4bを押して、押圧面4bの位置が位置Bから位置Cに移動する。その影響でプレート4の閉塞面4aは基点4cを基点として下方向にさらに動きボックス3の収容部3aの開口の周縁部に当接する。その結果、プレート4はボックス3の収容部3aを塞ぐことになり、ボックス3の収容部3aを密閉し、収容部3a内のたばこの火は消火される。また、灰皿装置の構成品である図示略のハートカム機構のロック装置によりボックス3はリテーナ2に対して閉状態を維持する。
(b)プレートにゴム材を使用する場合
図11、図12に示すように、プレート4に金属製のバネ材を使用する場合と同様にボックス3は回転軸Pを中心としてリテーナ2に対して開閉する。ゴム材のプレート4は、リテーナ2の天井壁に貼付固定されている。ゴム材のプレート4とボックス3との間には、ゴム材のプレート4とボックス3とが擦れてボックス3の開閉に支障をきたすことを抑制するために、上下方向の一定隙が確保されている。
リテーナ2に取付けられたゴム材のプレート4は、ボックス3閉時にボックス3の開口を覆った状態になりボックス3の収容部3a内のたばこの火を消火する。
しかし、従来の収容装置にはつぎの問題点がある。
(a)プレートに金属製のバネ材を使用する場合(図8〜図10)
(i)プレート4の押圧面4bがボックス3により押されたときに基点4cが動き一定位置に定まらないため、たばこの火の消火能力にばらつきがでるおそれがある(閉塞性にばらつきがでるおそれがある)。
(ii)ボックス3を開位置から閉位置に移動させたとき、プレート4はボックス3により押されるため、プレート4には元の押される前の状態に復元しようとする力が蓄えられる。また、閉位置にあるボックス3のロックを解除するためにボックス3をさらにリテーナ2の奥側に押し込んだとき、その分さらにプレート4がボックス3により押され、プレート4に蓄えられる復元しようとする力がさらに大きくなってしまう。そのため、閉位置にあるボックス3を押し込んでロック解除したとき、一気にプレート4の力が開放されボックス3の開きスピードが速くなってしまう。
(b)プレートにゴム材を使用する場合(図11、図12)
(i)プレート4がリテーナ2の天井壁に貼付固定されているため、ボックス3の開口よりたばこの吸殻等がはみ出した状態でボックス3を閉じたとき、プレート4とボックス3との間に吸殻等がつまりボックス3が動かなくなってしまうおそれがある。
(ii)プレート4とボックス3との間にはボックス3の開閉に支障をきたすことを抑制するために上下方向の一定隙が確保されているため、ボックス3の収容部3aをプレート4で密閉できず収容部3a内のたばこの火を消火させるのが困難である。
特開平9−169234号公報
本発明の目的は、従来に比べて、ボックス収容部を確実に閉塞でき、ボックスの開速度が早くなってしまうことを抑制でき、収容物がボックス収容部からはみ出した状態でもボックスが動かなくなることを抑制できる車両用収容装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) (a)リテーナと、
(b)前記リテーナに対して開位置と閉位置と該閉位置から押し込まれた押し込み位置とに移動可能とされており、上方に開放する収容部を備えるボックスと、
(c)前記リテーナに上下方向に回動可能に支持されており、前記ボックスが閉位置にあるときに前記ボックスの収容部の開口周縁部に上方から当接して前記ボックスの収容部を閉塞する閉塞面と、前記ボックスが開位置から閉位置に移動するときに前記ボックスによって押されて前記閉塞面を前記リテーナに対して下方に回動させる押圧面と、前記ボックスが閉位置から押し込み位置に移動するときに前記ボックスと摺動接触する摺動接触面と、を備えるプレートと、
(d)前記プレートの閉塞面が前記リテーナに対して上方に回動する方向に前記プレートを前記リテーナに対して回動付勢するプレート付勢スプリングと、
を有し、
前記リテーナと前記プレートの一方には回動軸部が設けられており、前記リテーナと前記プレートの他方には前記回動軸部が挿入される回動軸受部が設けられており、該回動軸受部は、上下方向に延びる長穴形状とされており、
前記プレートの摺動接触面は、側面視で、前記ボックスのうち閉位置から押し込み位置に移動するときに前記摺動接触面と摺動接触するボックス部分の移動軌跡と、同じかまたは略同じ方向に延びている、車両用収容装置。
(2) 前記プレート付勢スプリングは、前記プレートを前記リテーナに対して下方に付勢している、(1)記載の車両用収容装置。
上記(1)の車両用収容装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
(i)ボックスの収容部を確実に閉塞できる。
リテーナとプレートの一方に回動軸部が設けられており、リテーナとプレートの他方に回動軸部が挿入される回動軸受部が設けられているため、回動軸部と回動軸受部を用いてリテーナでプレートを上下方向に回動可能に支持することができる。リテーナでプレートを支持するのに軸・軸受構造をとっているため、プレートがボックスにより押されたときにプレートの回転基点が動くことを従来に比べて抑制できる。そのため、従来に比べて、プレートの閉塞面が一定位置に定まり、ボックス収容部の閉塞性にばらつきが出ることを抑制できる。
また、プレートがリテーナに上下方向に回動可能に支持されており、プレートがボックスの収容部の開口周縁部に上方から当接して収容部を閉塞する閉塞面を備えているため、ボックスの収容部をプレートで密閉できる。
したがって、ボックスが閉位置にあるときにボックス収容部を確実にプレートで閉塞できる。
(ii)ボックスの開速度が速くなってしまうことを抑制できる。
プレートが、ボックスが閉位置から押し込み位置に移動するときにボックスと摺動接触する摺動接触面を備えており、該摺動接触面が、側面視で、ボックスのうち閉位置から押し込み位置に移動するときに摺動接触面と摺動接触するボックス部分の移動軌跡と同じかまたは略同じ方向に延びているため、ボックスが閉位置から押し込み位置に移動するときにプレートがボックスによってさらに押されることを抑制できる。そのため、ボックスが閉位置から押し込み位置に移動するとき、プレートのリテーナに対する姿勢はほとんど変わらない。そのため、ボックスが閉位置から押し込み位置に移動するときにプレート付勢スプリングに蓄えられる復元しようとする力は一定または略一定である。したがって、ボックスが閉位置から押し込み位置に移動するときにさらに復元しようとするバネ力が蓄えられる場合(従来)に比べて、ボックスの開速度が速くなってしまうことを抑制できる。
(iii)収容物がボックス収容部からはみ出した状態でもボックスが動かなくなることを抑制できる。
リテーナとプレートの一方に回動軸部が設けられており、リテーナとプレートの他方に回動軸受部が設けられており、該回動軸受部が上下方向に延びる長穴形状とされているため、プレートはリテーナに対して上下方向に(長穴形状の長手方向に)移動することができる。そのため、ボックスの開口より収容物がはみ出した状態でボックスを閉じプレートが収容物によって上方に押されたとき、プレートがリテーナに対して上方に移動する。そのため、収容物がボックス収容部からはみ出した状態でボックスを閉じても、収容物がつまってボックスが動かなくなること(開閉できなくなること)を抑制できる。
上記(2)の車両用収容装置によれば、プレート付勢スプリングがプレートをリテーナに対して下方に付勢しているため、プレートが閉位置にあるボックスの収容部内の収容物によって上方に押されてリテーナに対して上方に移動した後に、再度ボックスを開いたとき、プレートは、プレート付勢スプリングの付勢力により、リテーナに対して下方に移動し収容物によって上方に押される前の状態に戻る。そのため、外部の影響がないかぎり常にプレートの回転基点をリテーナに対して一定位置に維持することができ、ボックスの収容部の閉塞性にばらつきが出ることを抑制できる。
以下に、図1〜図7を参照して、本発明実施例の車両用収容装置を説明する。
本発明実施例の車両用収容装置は、たとえば、車両に搭載される車両用灰皿装置である。ただし、本発明実施例の車両用収容装置は、車両用灰皿装置でなく、車両用カップホルダ装置、車両用傘ホルダ装置、車両用携帯電話保持装置、車両用小物入れ装置などであってもよい
本発明実施例の車両用収容装置10は、図1に示すように、リテーナ20と、ボックス30と、プレート40と、プレート付勢スプリング50と、を有する。車両用収容装置10は、図7に示すように、さらにロック装置60を有する。
リテーナ20は、たとえば樹脂製、金属製である。リテーナ20は、車両の内装部材(インストルメントパネル等)に固定して取付けられる。リテーナ20は、車両の内装部材に一体に形成されていてもよく、車両の内装部材と別体に形成されて車両の内装部材に固定して取付けられていてもよい。
ボックス30は、たとえば樹脂製である。ボックス30は、リテーナ20に対して、開位置30a(図1参照)と、閉位置30b(図3参照)と、閉位置30bから押し込まれた押し込み位置30c(図4参照)とに移動(回動)可能とされている。ボックス30は、リテーナ20とボックス30の一方に設けられる図示略の軸部をリテーナ20とボックス30の他方に設けられる図示略の軸受部にはめ込む(挿入する)ことで、リテーナ20に軸芯P1まわりに回動可能に支持される。ボックス30は、図示略のボックス付勢スプリングにより、リテーナ20に対して常時開方向に付勢されている。
ボックス30は、一部品構成であってもよく、アウターボックスと該アウターボックスに着脱可能なインナーボックスの2部品構成であってもよく、図1に示すように、アウターボックス31と該アウターボックス31に着脱可能なインナーボックス32とアウターボックス31に取付けられるドア33との3部品構成であってもよい。なお、図示例では、ボックス30が3部品構成である場合を示している。
ボックス30は、上方に開放する収容部34と、収容部34のリテーナ20奥側壁(車両前方側壁)の上端部またはその近傍からリテーナ20奥側(車両前方)に延びる延び部35と、を備える。
収容部34は、ボックス30が複数部品構成である場合、インナーボックス32に設けられる。収容部34には、たばこの吸殻等の収容物が収容される。ボックス30の収容部34の開口周縁部は、図1の点線にて示すように、側面視で(車両左右方向から見たとき)、軸芯P1を中心とする円弧状に延びている。
延び部35は、延び方向先端面35aと、延び方向先端面35aの上端からリテーナ20開口側(車両後側)かつ上方に延びる傾斜面35bと、を備える。
延び方向先端面35aは、ボックス30が開位置30aから閉位置30bに回動するとき後述するプレート40の押圧面43をリテーナ20奥側に押す。延び方向先端面35aは、平面であってもよく、湾曲面であってもよい。
傾斜面35bは、ボックス30が閉位置30bと押し込み位置30cとの間にあるとき後述するプレート40の摺動接触面44と接触する。傾斜面35bは、側面視で、ボックス30の軸芯P1を中心とする円弧状に延びている。
プレート40は、たとえば、熱可塑性樹脂製、熱硬化性樹脂製である。プレート40が樹脂製であるため、プレート40は、リテーナ20に対して弾性変形して上下方向に移動および/または回動することはないか弾性変形して上下方向に移動および/または回動しても無視できる程度である。プレート40が樹脂製であるため、プレート40は、プレート付勢スプリング50等の力によって形状が変形することはないかまたはあっても無視できる程度である。
プレート40は、複数部品構成であってもよいが部品点数削減のために一部品構成とされていることが望ましい。プレート40は、図6に示すように、リテーナ20とプレート40の一方に回動軸部41を設け、リテーナ20とプレート40の他方に回動軸部41が挿入される(はめ込まれる)回動軸受部21を設けることで、リテーナ20に上下方向に回動可能に支持される。なお、図示例では、回動軸部41がプレート40に設けられ回動軸受部21がリテーナ20に設けられる場合を示しており、以下本発明実施例では、回動軸部41がプレート40に設けられ回動軸受部21がリテーナ20に設けられる場合を説明する。
回動軸受部21は、リテーナ20の左右両側壁に設けられる。回動軸受部21は、リテーナ20に設けられる穴(孔)からなる。回動軸受部21は、上下方向に延びる長穴からなる。回動軸受部21は、鉛直方向に上下方向に延びていてもよく、鉛直方向と90度未満で傾斜する方向に上下方向に延びていてもよい。また、回動軸受部21は、直線状に延びていてもよく、湾曲して(たとえば円弧状)に延びていてもよい。回動軸受部21が直線状に上下方向に延びている場合、回動軸受部21は、たとえばボックス30の軸芯P1を中心とする半径方向に延びている。
回動軸部41は、プレート40からプレート40の幅方向(車両左右方向)両外側に突出している。回動軸部41は、回動軸受部21内で、回動可能であるとともに回動軸受部21の長手方向に移動可能である。回動軸部41の横断面形状は円形であり、回動軸部41が回動軸受部21内で回動および/または移動するときに滑らかに回動および/または移動できるようにされている。
プレート40は、ボックス30が閉位置30bにあるときにボックス30の収容部34の開口周縁部に上方から当接して収容部34を閉塞する閉塞面42と、ボックス30が開位置30aから閉位置30bに移動するときにボックス30の延び方向先端面35aによって押されて閉塞面42をリテーナ20に対して下方に回動させる押圧面43と、ボックス30が閉位置30bから押し込み位置30cに移動するときにボックス30の傾斜面35bと摺動接触する摺動接触面44と、を備える。
閉塞面42は、プレート40のリテーナ20奥側と反対側端からプレート40のリテーナ20奥行き方向の中間部までの部分の下面である。閉塞面42は、側面視で(車両左右方向から見たとき)、ボックス30の軸芯P1を中心とする円弧状に延びていることが望ましい。
押圧面43は、プレート40の下面のうち、閉塞面42のリテーナ20奥側端からリテーナ20の奥側かつ下方に傾斜する面である。押圧面43は、平面であってもよく湾曲面であってもよい。押圧面43の水平方向からの傾斜角度は、閉塞面42および摺動接触面44の水平方向からの傾斜角度より大に設定されている。
摺動接触面44は、プレート40の下面のうち、押圧面43のリテーナ20奥側端からリテーナ20奥側かつ下方に傾斜する面である。摺動接触面44は、側面視で(車両左右方向から見たとき)、ボックス30のうち閉位置30bから押し込み位置30cに移動するときに摺動接触面44と摺動接触するボックス部分(傾斜面35b)の移動軌跡と、同じかまたは略同じ方向に延びている。傾斜面35bが側面視で(車両左右方向から見たとき)ボックス30の軸芯P1を中心とする円弧状に延びているため、摺動接触面44は、側面視で(車両左右方向から見たとき)、ボックス30の軸芯P1を中心とする円弧状に延びている。
閉塞面42と押圧面43とは急激な角度変化を伴って連なっていてもよく滑らかに連なっていてもよい。また、押圧面43と摺動接触面44とは急激な角度変化を伴って連なっていてもよく滑らかに連なっていてもよい。
プレート付勢スプリング50は、たとえばトーションスプリング(巻スプリング)からなる。一般的に板スプリングと巻スプリングを同じ移動角度で比較すると、スプリングトルクは板スプリングの方が高くなり巻スプリングの方が低くなる。プレート付勢スプリング50がトーションスプリング(巻スプリング)からなるため、プレート付勢スプリングが板スプリングからなる場合に比べて、プレート付勢スプリング50によるボックス30の開き速度への影響が少なくされている。
プレート付勢スプリング50の一端部51はリテーナ20に接触しており、プレート付勢スプリング50の他端部52はプレート40に接触しており、プレート付勢スプリング50の巻き部53は、プレート40の回動軸部41に嵌められている。
プレート付勢スプリング50は、プレート40の閉塞面42がリテーナ20に対して上方に回動する方向にプレート40をリテーナ20に対して回動付勢する。プレート付勢スプリング50は、また、図6に示すG,G´方向にかかるプレート付勢スプリング50の力によりプレート40の回動軸部41を下方に付勢しており、その結果、プレート40をリテーナ20に対して下方に(図6のF´方向に)付勢している。
ロック装置60は、図7に示すように、たとえばハートカム機構を用いたロック装置である。ロック装置60は、カムロック61と、カムロック61に係脱可能なロックピン62と、を備える。ロックピン62がカムロック61に係合してロック装置60のロックがかかっているとき、ボックス30はリテーナ20に対して閉位置30bに保持される。閉位置30bにあるボックス30をリテーナ20奥側に押し込み位置30cまで押し込んだとき、ロックピン62とカムロック61との係合が解除される(ロック装置60のロックが解除される)。押し込み位置30cまで押し込んだボックス30の押し込み操作をやめると、ボックス30はリテーナ20に対して図示略のボックス付勢スプリングの付勢力で開位置30aまで回動する。ボックス30が開位置30aに達したとき、ボックス30の一部がリテーナ20の一部に当接する。
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
プレート40は回動軸部41にプレート付勢スプリング50の巻部53をはめ込んだ状態でリテーナ20の回動軸受部21に組付けられる。プレート付勢スプリング50は、プレート40の閉塞面42を上方へ常に回動させプレート40のリテーナ20奥側と反対側端をリテーナ20の天井壁に押し付けるだけの力を十分に持っている。そのため、図1に示すように、ボックス30が開位置30aにあるとき、プレート40のリテーナ20奥側と反対側端はリテーナ20の天井壁に常に当たった状態にある。
(i) ボックス30を押して開位置30aから閉位置30bに移動させるとき
図2に示すように、ボックス30の延び部35の延び方向先端面35aがプレート40の押圧面43に当たる。さらにボックス30を閉位置30b側に押すと、延び方向先端面35aが押圧面43をなぞるようにして押し進むことにより、押圧面43がリテーナ20奥側に押され閉塞面42が下方に移動する。さらにボックス30を押し込むとロック装置60のロックがかかりボックス30は閉状態になるが、ボックス閉状態になるにあたり延び部35の延び方向先端面35aと押圧面43との接触から延び部35の傾斜面35bと摺動接触面44との接触に移行する。それにより、図3に示すように、閉塞面42はボックス収容部34の開口周縁部に当接し収容部34を完全に閉じた状態になり収容部34内が密閉される。そのため、収容部34内にたばこが収容されていてもたばこの火は消火される。
(ii) ボックス30を閉位置30bから押し込み位置30cまで移動させるとき
延び部35の傾斜面35bと摺動接触面44が、側面視でボックス30の軸芯P1を中心とする円弧状に延びており(同心円上にあり)、また、収容部34の開口周縁部と閉塞面42も、側面視で軸芯P1を中心とする円弧状に延びているため(同心円上にあるため)、ボックス30を閉位置30bから押し込み位置30cまで押しても、傾斜面35bは摺動接触面44を滑り、また、収容部34の開口周縁部も閉塞面42を滑る。そのため、図3、図4に示すように、ボックス30を閉位置30bから押し込み位置30cまで移動させても、プレート40のリテーナ20に対する位置(姿勢)は変わらないか変わっても無視できる程度である。そのため、ボックス30を閉位置30bから押し込み位置30cまで移動させてもプレート付勢スプリング50の付勢力は変わらない。
(iii) 収容部34の開口よりたばこの吸殻等の収容物がはみ出しているとき
収容部34の開口よりたばこの吸殻等の収容物がはみ出した状態でボックス30を開位置30aから閉位置30bに移動させると、はみ出した収容物はプレート40の閉塞面42を上方に押し、それによりプレート40の回動軸部41が上方に(図6のF方向に)押される。回動軸部41が押されると、図6に示すように、回動軸部41が長穴形状の回動軸受部21内を上方に動き、プレート40が上方に動く。そのため、収容部34の開口よりはみ出した収容物の影響でボックス30が動かなくなることを抑制できる。また、回動軸部41に無理な力がかかることを抑制できるため、回動軸部41が破損することを抑制できる。
本発明実施例では、つぎの効果を得ることができる。
(a)ボックス30の収容部34を確実に閉塞できる。
リテーナ20でプレート40を支持するのに軸・軸受構造21,41をとっているため、プレート40がボックス30により押されたときにプレート40の回転基点が動くことを従来に比べて抑制できる。そのため、従来に比べて、プレート40の閉塞面42が一定位置に定まり、ボックス収容部34の閉塞性にばらつきが出ることを抑制できる。
また、プレート40がリテーナ20に上下方向に回動可能に支持されており、プレート40がボックス30の収容部34の開口周縁部に上方から当接して収容部34を閉塞する閉塞面42を備えているため、収容部34をプレート40で密閉できる。
したがって、ボックス30が閉位置にあるときにボックス収容部34を確実にプレート40で閉塞できる。
(b)ボックス30の開速度が速くなってしまうことを抑制できる。
プレート40の摺動接触面44が、側面視で、ボックス30のうち閉位置30bから押し込み位置30cに移動するときに摺動接触面44と摺動接触するボックス部分(傾斜面35b)の移動軌跡と同じかまたは略同じ方向に延びているため、ボックス30が閉位置30bから押し込み位置30cに移動するときにプレート40がボックス30によってさらに押されることを抑制できる。そのため、ボックス30が閉位置30bから押し込み位置30cに移動するとき、プレート40のリテーナ20に対する姿勢はほとんど変わらない。そのため、ボックス30が閉位置30bから押し込み位置30cに移動するときにプレート付勢スプリング50に蓄えられる復元しようとする力は一定または略一定である。したがって、ボックス30が閉位置30bから押し込み位置30cに移動するときにさらに復元しようとするバネ力が蓄えられる場合(従来)に比べて、ボックス30の開速度が速くなってしまうことを抑制できる。
(c)収容物がボックス収容部34からはみ出した状態でもボックス30が動かなくなることを抑制できる。
回動軸受部21が上下方向に延びる長穴形状とされているため、プレート40はリテーナ20に対して上下方向に(長穴形状の長手方向に)移動することができる。そのため、ボックス30の開口より収容物がはみ出した状態でボックス30を閉じプレート40が収容物によって上方に押されたとき、プレート40がリテーナ20に対して上方に移動する。そのため、収容物がボックス収容部34からはみ出した状態でボックス30を閉じても、収容物がつまってボックス30が動かなくなること(開閉できなくなること)を抑制できる。
(d)プレート付勢スプリング50がプレート40をリテーナ20に対して下方に付勢しているため、プレート40が閉位置30bにあるボックス30の収容部34内の収容物によって上方に押されてリテーナ20に対して上方に移動した後に、再度ボックス30を開いたとき、プレート40は、プレート付勢スプリング50の付勢力により、リテーナ20に対して下方に移動し収容物によって上方に押される前の状態に確実に戻ることができる。そのため、外部の影響がないかぎり常にプレート40の回転基点をリテーナ20に対して一定位置に維持することができ、ボックス30の収容部34の閉塞性にばらつきが出ることを抑制できる。
1つのプレート付勢スプリング50で、プレート40をリテーナ20に対して回動付勢しプレート40(の回動軸部41)をリテーナ20に対して下方に付勢しているため、プレート40を回動付勢するスプリングとプレートを下方に付勢するスプリングの2個のスプリングを設ける場合に比べて、部品点数を削減でき、組付工数を削減できる。
本発明実施例の車両用収容装置の、ボックスが開位置にあるときの断面図である。 本発明実施例の車両用収容装置の、ボックスが開位置と閉位置との間にあるときの断面図である。 本発明実施例の車両用収容装置の、ボックスが閉位置にあるときの断面図である。 本発明実施例の車両用収容装置の、ボックスが押し込み位置にあるときの断面図である。 本発明実施例の車両用収容装置の、ボックスが閉位置にあるときの部分拡大断面図である。 本発明実施例の車両用収容装置の、ボックスが閉位置にありプレートが上方に押されたときの部分拡大断面図である。 本発明実施例の車両用収容装置の、ロック装置の概略平面図である。 従来の車両用収容装置の、プレートが金属製のバネ材からなる場合の、ボックスが開位置にあるときの断面図である。 従来の車両用収容装置の、プレートが金属製のバネ材からなる場合の、ボックスが開位置と閉位置との間にあるときの断面図である。 従来の車両用収容装置の、プレートが金属製のバネ材からなる場合の、ボックスが閉位置にあるときの断面図である。 従来の車両用収容装置の、プレートがゴム材からなる場合の、ボックスが開位置にあるときの断面図である。 従来の車両用収容装置の、プレートがゴム材からなる場合の、ボックスが閉位置にあるときの断面図である。
符号の説明
10 車両用収容装置
20 リテーナ
21 回動軸受部
30 ボックス
30a 開位置
30b 閉位置
30c 押し込み位置
31 アウターボックス
32 インナーボックス
33 ドア
34 収容部
35 延び部
35a 延び部の延び方向先端面
35b 延び部の傾斜面
40 プレート
41 回動軸部
42 閉塞面
43 押圧面
44 摺動接触面
50 プレート付勢スプリング
51 プレート付勢スプリングの一端部
52 プレート付勢スプリングの他端部
53 プレート付勢スプリング50の巻き部
60 ロック装置
61 カムロック
62 ロックピン
P1 軸芯

Claims (2)

  1. (a)リテーナと、
    (b)前記リテーナに対して開位置と閉位置と該閉位置から押し込まれた押し込み位置とに移動可能とされており、上方に開放する収容部を備えるボックスと、
    (c)前記リテーナに上下方向に回動可能に支持されており、前記ボックスが閉位置にあるときに前記ボックスの収容部の開口周縁部に上方から当接して前記ボックスの収容部を閉塞する閉塞面と、前記ボックスが開位置から閉位置に移動するときに前記ボックスによって押されて前記閉塞面を前記リテーナに対して下方に回動させる押圧面と、前記ボックスが閉位置から押し込み位置に移動するときに前記ボックスと摺動接触する摺動接触面と、を備えるプレートと、
    (d)前記プレートの閉塞面が前記リテーナに対して上方に回動する方向に前記プレートを前記リテーナに対して回動付勢するプレート付勢スプリングと、
    を有し、
    前記リテーナと前記プレートの一方には回動軸部が設けられており、前記リテーナと前記プレートの他方には前記回動軸部が挿入される回動軸受部が設けられており、該回動軸受部は、上下方向に延びる長穴形状とされており、
    前記プレートの摺動接触面は、側面視で、前記ボックスのうち閉位置から押し込み位置に移動するときに前記摺動接触面と摺動接触するボックス部分の移動軌跡と、同じかまたは略同じ方向に延びている、車両用収容装置。
  2. 前記プレート付勢スプリングは、前記プレートを前記リテーナに対して下方に付勢している、請求項1記載の車両用収容装置。
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