JP3421504B2 - 自動2輪車等のハンドレバー装置 - Google Patents
自動2輪車等のハンドレバー装置Info
- Publication number
- JP3421504B2 JP3421504B2 JP12470896A JP12470896A JP3421504B2 JP 3421504 B2 JP3421504 B2 JP 3421504B2 JP 12470896 A JP12470896 A JP 12470896A JP 12470896 A JP12470896 A JP 12470896A JP 3421504 B2 JP3421504 B2 JP 3421504B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- hand lever
- cable
- set groove
- holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動2輪車のブ
レーキレバー等に好適な防水性能の高いハンドレバー装
置に関する。
レーキレバー等に好適な防水性能の高いハンドレバー装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】実公平7−15834号には、ハンドル
バーに取付けたレバーホルダへハンドレバーを回動自在
に取付けるとともに、ハンドレバーを操作する手を覆う
ナックルガードを取付けたハンドレバー装置が示されて
いる。
バーに取付けたレバーホルダへハンドレバーを回動自在
に取付けるとともに、ハンドレバーを操作する手を覆う
ナックルガードを取付けたハンドレバー装置が示されて
いる。
【0003】このナックルガードは、前記の手とともに
レバーホルダとハンドレバーも一緒に進行方向前方側か
ら覆っている。
レバーホルダとハンドレバーも一緒に進行方向前方側か
ら覆っている。
【0004】また、ハンドレバーに一端部が連結される
操作ケーブルはアウタチューブとその内側に挿入される
インナーケーブルからなり、インナーケーブルはレバー
ホルダに形成した貫通穴に挿通されて突出端部でハンド
レバーへ連結されている。
操作ケーブルはアウタチューブとその内側に挿入される
インナーケーブルからなり、インナーケーブルはレバー
ホルダに形成した貫通穴に挿通されて突出端部でハンド
レバーへ連結されている。
【0005】一方、アウタチューブの端部は前記貫通穴
近傍のレバーホルダ側部で調節部材に接続され、この接
続部の周囲は弾性体で筒状に形成されたカバー(以下、
防水ブーツという)で覆われている。
近傍のレバーホルダ側部で調節部材に接続され、この接
続部の周囲は弾性体で筒状に形成されたカバー(以下、
防水ブーツという)で覆われている。
【0006】なお、インナーケーブルを挿通するための
貫通穴に代えて、レバーホルダに進行方向前方へ向かっ
て開放されたケーブルセット溝を設け、このケーブルセ
ット溝内へインナーケーブルを前方側から挿入するもの
も公知である。
貫通穴に代えて、レバーホルダに進行方向前方へ向かっ
て開放されたケーブルセット溝を設け、このケーブルセ
ット溝内へインナーケーブルを前方側から挿入するもの
も公知である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、雨中走行時
などにハンドレバー近傍におけるインナーケーブルの露
出端部へ水が付着すると、この水が毛細管現象でインナ
ーケーブルを伝ってアウターチューブ内へ侵入してしま
う。
などにハンドレバー近傍におけるインナーケーブルの露
出端部へ水が付着すると、この水が毛細管現象でインナ
ーケーブルを伝ってアウターチューブ内へ侵入してしま
う。
【0008】特に、一般的なインナーケーブルは、細い
鋼線からなる単線を複数本でワイヤー状に撚り合わせた
ものであるから、なおさら毛細管現象による水が侵入し
易くなる。
鋼線からなる単線を複数本でワイヤー状に撚り合わせた
ものであるから、なおさら毛細管現象による水が侵入し
易くなる。
【0009】アウターチューブ内へ水が侵入すると、そ
の内部でインナーケーブルの錆が付着するため、耐久性
等を低下することがある。したがって、ハンドレバー近
傍の操作ケーブル端部における防水性能の向上が望まれ
ている。
の内部でインナーケーブルの錆が付着するため、耐久性
等を低下することがある。したがって、ハンドレバー近
傍の操作ケーブル端部における防水性能の向上が望まれ
ている。
【0010】このような防水処理が必要となるインナー
ケーブルの露出端部は、レバーホルダとアウタチューブ
の接続部、レバーホルダとハンドレバーとの隙間部分並
びに前記ケーブルセット溝を設けた場合にはその内側部
分である。
ケーブルの露出端部は、レバーホルダとアウタチューブ
の接続部、レバーホルダとハンドレバーとの隙間部分並
びに前記ケーブルセット溝を設けた場合にはその内側部
分である。
【0011】このうち、レバーホルダとアウタチューブ
の接続部は、前記従来例のような防水ブーツにより防水
処理が可能である。
の接続部は、前記従来例のような防水ブーツにより防水
処理が可能である。
【0012】また、ケーブルセット溝内側部分及びレバ
ーホルダとハンドレバーとの隙間部分は、ともに、雨中
走行時に進行方向前方から飛来する水が侵入したり、レ
バーホルダ上面から伝わって滴下する水が侵入すること
になる。
ーホルダとハンドレバーとの隙間部分は、ともに、雨中
走行時に進行方向前方から飛来する水が侵入したり、レ
バーホルダ上面から伝わって滴下する水が侵入すること
になる。
【0013】そのうえ、レバーホルダとハンドレバーと
の隙間部分は、ハンドレバーをフルストローク状態へ回
動させたとき(作動時)に拡大するとともに、ハンドレ
バーの基端部がレバーホルダの側方へずれてレバーホル
ダで覆われないようになるため、この隙間へ前記水の侵
入する可能性がさらに高くなる。
の隙間部分は、ハンドレバーをフルストローク状態へ回
動させたとき(作動時)に拡大するとともに、ハンドレ
バーの基端部がレバーホルダの側方へずれてレバーホル
ダで覆われないようになるため、この隙間へ前記水の侵
入する可能性がさらに高くなる。
【0014】このようなケーブルセット溝内側部分及び
レバーホルダとハンドレバーとの隙間部分に対する防水
処理は、前記従来例のようにナックルガードでレバーホ
ルダとハンドレバーの進行方向前方側全体を覆えば解決
される。
レバーホルダとハンドレバーとの隙間部分に対する防水
処理は、前記従来例のようにナックルガードでレバーホ
ルダとハンドレバーの進行方向前方側全体を覆えば解決
される。
【0015】しかし、このためには手を覆うことのでき
る程度に大型でかつ特別な部材であるナックルガードの
取付が必要となり、そのうえ、このナックルガードを設
けることができる仕様の機種は極めて限られている。
る程度に大型でかつ特別な部材であるナックルガードの
取付が必要となり、そのうえ、このナックルガードを設
けることができる仕様の機種は極めて限られている。
【0016】そこで、本願発明は、ナックルガードのよ
うな大型かつ特別な部材を用いずに、できるだけ既存の
ハンドレバー装置構成部品を利用して小型かつ簡単に構
成でき、しかも防水性能の高いハンドレバー装置の提供
を目的とする。
うな大型かつ特別な部材を用いずに、できるだけ既存の
ハンドレバー装置構成部品を利用して小型かつ簡単に構
成でき、しかも防水性能の高いハンドレバー装置の提供
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明に係わる自動2輪車等のハンドレバー装置
は、ハンドルバーに取付けられたレバーホルダと、この
レバーホルダへ回動自在に取付けられたハンドレバー
と、このハンドレバーに一端を連結された操作ケーブル
とを備えるとともに、この操作ケーブルはアウターチュ
ーブとその内側へ挿通されるインナーケーブルとを備
え、かつ、レバーホルダは一側部から他側部へ貫通する
インナーケーブル挿通用の貫通穴を備え、アウターチュ
ーブの一端部から延出するインナーケーブルの露出端部
を前記貫通穴に挿通し、この貫通穴の一端から突出した
インナーケーブルの先端部をハンドレバーへ連結した構
成(以下、前提構成という)において、レバーホルダ
は、前記貫通穴に連通して車体進行方向前方へ開放する
ように形成され、前記インナーケーブルの露出端部を前
記貫通穴内へ挿通させるためのケーブルセット溝を備え
るとともに、このケーブルセット、前記セット溝へ密に
嵌合する嵌合部と、前記セット溝より幅が広く前記セッ
ト溝の開口部近傍部分を前方から液密に覆う傘部とを備
えている溝の前方側開口部全体を被覆する弾性または可
撓性のセット溝被覆部を備え、このセット溝被覆部の一
部が前記セット溝へ嵌合されていることを特徴とする。
め、本願発明に係わる自動2輪車等のハンドレバー装置
は、ハンドルバーに取付けられたレバーホルダと、この
レバーホルダへ回動自在に取付けられたハンドレバー
と、このハンドレバーに一端を連結された操作ケーブル
とを備えるとともに、この操作ケーブルはアウターチュ
ーブとその内側へ挿通されるインナーケーブルとを備
え、かつ、レバーホルダは一側部から他側部へ貫通する
インナーケーブル挿通用の貫通穴を備え、アウターチュ
ーブの一端部から延出するインナーケーブルの露出端部
を前記貫通穴に挿通し、この貫通穴の一端から突出した
インナーケーブルの先端部をハンドレバーへ連結した構
成(以下、前提構成という)において、レバーホルダ
は、前記貫通穴に連通して車体進行方向前方へ開放する
ように形成され、前記インナーケーブルの露出端部を前
記貫通穴内へ挿通させるためのケーブルセット溝を備え
るとともに、このケーブルセット、前記セット溝へ密に
嵌合する嵌合部と、前記セット溝より幅が広く前記セッ
ト溝の開口部近傍部分を前方から液密に覆う傘部とを備
えている溝の前方側開口部全体を被覆する弾性または可
撓性のセット溝被覆部を備え、このセット溝被覆部の一
部が前記セット溝へ嵌合されていることを特徴とする。
【0018】このとき、アウターチューブの一端部とレ
バーホルダとの接続部を防水するための防水手段を、前
記セット溝と一体に形成することもできる。また、前記
セット溝被覆部に対して、ハンドレバーの作動時にハン
ドレバーとレバーホルダ間に形成される隙間の前方を遮
蔽するための前面遮蔽部を一体に備えることができる。
バーホルダとの接続部を防水するための防水手段を、前
記セット溝と一体に形成することもできる。また、前記
セット溝被覆部に対して、ハンドレバーの作動時にハン
ドレバーとレバーホルダ間に形成される隙間の前方を遮
蔽するための前面遮蔽部を一体に備えることができる。
【0019】また、前記レバーホルダの上面部にハンド
レバーの非作動位置からフルストローク作動位置に亘っ
て、ハンドレバーの基端側上方を被覆する張り出し部を
設けることもできる。
レバーの非作動位置からフルストローク作動位置に亘っ
て、ハンドレバーの基端側上方を被覆する張り出し部を
設けることもできる。
【0020】ここでハンドレバーの基端側とは、ハンド
レバーのレバーホルダ側端面において、フルストローク
作動位置におけるインナーケーブルとの交点よりも前方
側部分から、レバーホルダとハンドレバーとの軸着点近
傍までの範囲を少なくとも含む部分である。
レバーのレバーホルダ側端面において、フルストローク
作動位置におけるインナーケーブルとの交点よりも前方
側部分から、レバーホルダとハンドレバーとの軸着点近
傍までの範囲を少なくとも含む部分である。
【0021】さらに前記の前提構成を自動2輪車のハン
ドブレーキ用に構成した場合において、貫通穴に連通し
て車体進行方向前方へ開放するように形成されたケーブ
ルセット溝を設け、このケーブルセット溝を介してアウ
ターチューブの一端部から延出するインナーケーブルの
露出端部を前記貫通穴内へ挿通するとともに、前記ケー
ブルセット溝の前方側開口部全体を被覆する弾性または
可撓性の被覆手段を設け、かつ、駐車時にハンドレバー
を作動位置で保持するためのパーキングレバーを、車両
の走行時に車体進行方向前方から見て前記被覆手段と連
続するように設け、このパーキングレバーにより、ハン
ドレバーとレバーホルダ間に形成される隙間の車体進行
方向前方を遮蔽することができる。
ドブレーキ用に構成した場合において、貫通穴に連通し
て車体進行方向前方へ開放するように形成されたケーブ
ルセット溝を設け、このケーブルセット溝を介してアウ
ターチューブの一端部から延出するインナーケーブルの
露出端部を前記貫通穴内へ挿通するとともに、前記ケー
ブルセット溝の前方側開口部全体を被覆する弾性または
可撓性の被覆手段を設け、かつ、駐車時にハンドレバー
を作動位置で保持するためのパーキングレバーを、車両
の走行時に車体進行方向前方から見て前記被覆手段と連
続するように設け、このパーキングレバーにより、ハン
ドレバーとレバーホルダ間に形成される隙間の車体進行
方向前方を遮蔽することができる。
【0022】
【発明の効果】本願発明は、セット溝被覆部がレバーホ
ルダに設けたケーブルセット溝の進行方向前方側開口部
全体を覆い、かつ一部が前記セット溝へ嵌合されている
ので、雨中走行等においても、進行方向前方側から飛来
する水や、レバーホルダの上面を伝って滴下する水が、
ケーブルセット溝内へ侵入せず、その結果、操作ケーブ
ルの防水性能を高めることができる。
ルダに設けたケーブルセット溝の進行方向前方側開口部
全体を覆い、かつ一部が前記セット溝へ嵌合されている
ので、雨中走行等においても、進行方向前方側から飛来
する水や、レバーホルダの上面を伝って滴下する水が、
ケーブルセット溝内へ侵入せず、その結果、操作ケーブ
ルの防水性能を高めることができる。
【0023】しかも、セット溝被覆部はケーブルセット
溝に沿って取付けるだけであるから小型かつ簡単な構造
にでき、この取付も弾性又は可撓性があるため容易であ
る。そのうえ、アウターチューブの一端部とレバーホル
ダとの接続部を防水するための防水手段と一体に形成す
ることにより、既存の部材に僅かな変更を加えるだけで
利用でき、極めて簡単に形成できる。
溝に沿って取付けるだけであるから小型かつ簡単な構造
にでき、この取付も弾性又は可撓性があるため容易であ
る。そのうえ、アウターチューブの一端部とレバーホル
ダとの接続部を防水するための防水手段と一体に形成す
ることにより、既存の部材に僅かな変更を加えるだけで
利用でき、極めて簡単に形成できる。
【0024】したがって、ナックルガードのような大型
かつ特別な部材を用いずに、できるだけ既存のハンドレ
バー装置構成部品を利用してその一部に変形を加えるこ
とにより小型かつ簡単に構成でき、しかも防水性能の高
いハンドレバー装置が得られる。
かつ特別な部材を用いずに、できるだけ既存のハンドレ
バー装置構成部品を利用してその一部に変形を加えるこ
とにより小型かつ簡単に構成でき、しかも防水性能の高
いハンドレバー装置が得られる。
【0025】また、ハンドレバーの作動時にレバーホル
ダとの間に形成される隙間を進行方向前方から覆う前面
遮蔽部を前記セット溝被覆部の一部に設ければ、ハンド
レバーの作動時にこの隙間ができても、前面遮蔽部がこ
の隙間の進行方向前方を遮蔽するので、ハンドレバーと
レバーホルダ間の隙間に対して前方から飛来する水を遮
蔽でき、この隙間からの水の侵入も防止でき易くなる。
ダとの間に形成される隙間を進行方向前方から覆う前面
遮蔽部を前記セット溝被覆部の一部に設ければ、ハンド
レバーの作動時にこの隙間ができても、前面遮蔽部がこ
の隙間の進行方向前方を遮蔽するので、ハンドレバーと
レバーホルダ間の隙間に対して前方から飛来する水を遮
蔽でき、この隙間からの水の侵入も防止でき易くなる。
【0026】さらに、レバーホルダの上面部にハンドレ
バーの非作動位置からフルストローク作動位置に亘っ
て、ハンドレバーの基端側上方を被覆する張り出し部を
設ければ、ハンドレバーの作動時における平面視でレバ
ーホルダとの間に形成される隙間を常時上方から覆うの
で、レバーホルダ上面を伝った水がこの隙間内に位置す
るインナーケーブルの露出端部近傍へ滴下して操作ケー
ブル内へ侵入する事態も防止できる。
バーの非作動位置からフルストローク作動位置に亘っ
て、ハンドレバーの基端側上方を被覆する張り出し部を
設ければ、ハンドレバーの作動時における平面視でレバ
ーホルダとの間に形成される隙間を常時上方から覆うの
で、レバーホルダ上面を伝った水がこの隙間内に位置す
るインナーケーブルの露出端部近傍へ滴下して操作ケー
ブル内へ侵入する事態も防止できる。
【0027】さらにまた、ハンドレバーをハンドブレー
キに用い、前記ケーブルセット溝及び前記被覆手段を設
けるとともに、駐車時にハンドレバーを作動位置で保持
するためのパーキングレバーを設けた形式の場合、この
パーキングレバーを車両の走行時に車体進行方向前方か
ら見て前記被覆手段と連続するように設ければ、レバー
ホルダとハンドレバーの間に形成される隙間を進行方向
前方で遮蔽することにより、ハンドレバーとレバーホル
ダ間の隙間に対して前方から飛来する水に対する遮蔽手
段として利用でき、この隙間並びにケーブルセット溝に
対する水の侵入を前記被覆手段と協働して防止し、操作
ケーブル端部における防水性能を向上できるとともに、
既存部材であるパーキングレバーを効果的に活用でき
る。
キに用い、前記ケーブルセット溝及び前記被覆手段を設
けるとともに、駐車時にハンドレバーを作動位置で保持
するためのパーキングレバーを設けた形式の場合、この
パーキングレバーを車両の走行時に車体進行方向前方か
ら見て前記被覆手段と連続するように設ければ、レバー
ホルダとハンドレバーの間に形成される隙間を進行方向
前方で遮蔽することにより、ハンドレバーとレバーホル
ダ間の隙間に対して前方から飛来する水に対する遮蔽手
段として利用でき、この隙間並びにケーブルセット溝に
対する水の侵入を前記被覆手段と協働して防止し、操作
ケーブル端部における防水性能を向上できるとともに、
既存部材であるパーキングレバーを効果的に活用でき
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図1乃至図9に自動2輪車のハン
ドブレーキ用に構成されたハンドレバー装置の一例を示
す。
ドブレーキ用に構成されたハンドレバー装置の一例を示
す。
【0029】図1はこのハンドレバー装置の分解斜視
図、図2はハンドレバーの非作動時における平面視図、
図3はこの状態を進行方向前方から示す図、図4はハン
ドレバーの作動時における図2に相当する図、図5は同
様時の図3に相当する図、図6は操作ケーブル端部にお
ける外形を示す図、図7は図3の7−7線に沿う要部の
拡大断面図、図8は図7の8−8線に沿う断面図、図9
は図7の9−9線に沿う断面図である。
図、図2はハンドレバーの非作動時における平面視図、
図3はこの状態を進行方向前方から示す図、図4はハン
ドレバーの作動時における図2に相当する図、図5は同
様時の図3に相当する図、図6は操作ケーブル端部にお
ける外形を示す図、図7は図3の7−7線に沿う要部の
拡大断面図、図8は図7の8−8線に沿う断面図、図9
は図7の9−9線に沿う断面図である。
【0030】以下、図1を中心に各図を参照しながら説
明する。このハンドレバー装置は、レバーホルダ1、ハ
ンドレバー2、パーキングレバー3、操作ケーブル4及
び防水部材5を備えている。
明する。このハンドレバー装置は、レバーホルダ1、ハ
ンドレバー2、パーキングレバー3、操作ケーブル4及
び防水部材5を備えている。
【0031】レバーホルダ1は、一端部に設けられた半
円状に湾曲する取付部6において、ブラケット7及びボ
ルト8を用いてハンドルバー9の周囲へ不動に取付けら
れている。符号6aはボルト8のためのメネジ穴であ
る。
円状に湾曲する取付部6において、ブラケット7及びボ
ルト8を用いてハンドルバー9の周囲へ不動に取付けら
れている。符号6aはボルト8のためのメネジ穴であ
る。
【0032】レバーホルダ1の進行方向前方側(矢示F
方向)へ突出する部分は操作ケーブル保持部10をな
し、その肉厚部を貫通する操作ケーブル挿通用の貫通穴
11と、この貫通穴11から操作ケーブル保持部10の
進行方向前方側の端面である前側端面10bへ達するケ
ーブルセット溝12とが形成されている。
方向)へ突出する部分は操作ケーブル保持部10をな
し、その肉厚部を貫通する操作ケーブル挿通用の貫通穴
11と、この貫通穴11から操作ケーブル保持部10の
進行方向前方側の端面である前側端面10bへ達するケ
ーブルセット溝12とが形成されている。
【0033】貫通穴11は、操作ケーブル保持部10の
端面のうち、ハンドレバー2が取付けられている側のレ
バー側端面10cとこの反対側となる反レバー側端面1
0aとに開口し、ケーブルセット溝12はこれらに加え
て前側端面10bにも開口し、進行方向前方へ向かって
開放されている。
端面のうち、ハンドレバー2が取付けられている側のレ
バー側端面10cとこの反対側となる反レバー側端面1
0aとに開口し、ケーブルセット溝12はこれらに加え
て前側端面10bにも開口し、進行方向前方へ向かって
開放されている。
【0034】操作ケーブル保持部10は、肉厚部におけ
るケーブルセット溝12の位置を境にして上側が上面部
13、下側が下面部14となっている。
るケーブルセット溝12の位置を境にして上側が上面部
13、下側が下面部14となっている。
【0035】上面部13は、その一部が下面部14より
も側方へ張り出した張り出し部13aをなし、全体とし
て下面部14よりも幅広になっている。
も側方へ張り出した張り出し部13aをなし、全体とし
て下面部14よりも幅広になっている。
【0036】上面部13には前方側位置にパーキングレ
バー3の支軸穴15が設けられ、後部コーナー側にハン
ドレバー2の支軸穴16が設けられている。
バー3の支軸穴15が設けられ、後部コーナー側にハン
ドレバー2の支軸穴16が設けられている。
【0037】なお、この説明における上下の各方向は、
実際の使用状態を基準にするものとし、例えば、図1及
び図2では紙面の手前側が上方、図3では図面の上側が
下方、下側が上方になっている。
実際の使用状態を基準にするものとし、例えば、図1及
び図2では紙面の手前側が上方、図3では図面の上側が
下方、下側が上方になっている。
【0038】支軸穴15の近傍にはバネ係止用の小孔1
7が形成され、また、図からは明らかでないが下面部1
4の支軸穴15と対応する位置にも同様の穴が形成され
ている。
7が形成され、また、図からは明らかでないが下面部1
4の支軸穴15と対応する位置にも同様の穴が形成され
ている。
【0039】図5に示すように、レバー側端面10cに
は、その一部を下方へ拡幅したハンドレバーストッパー
18が設けられ、さらに下面部14の表面側を一部下方
へ突出させたパーキングレバーストッパー19が設けら
れる。
は、その一部を下方へ拡幅したハンドレバーストッパー
18が設けられ、さらに下面部14の表面側を一部下方
へ突出させたパーキングレバーストッパー19が設けら
れる。
【0040】パーキングレバー3は、駐車中にハンドブ
レーキを作動させるために使用され、オンロード車等に
装備されることが多い公知の部材であり、全体として略
コ字状をなしている。
レーキを作動させるために使用され、オンロード車等に
装備されることが多い公知の部材であり、全体として略
コ字状をなしている。
【0041】このパーキングレバー3は、レバーホルダ
1の前方を左右方向へ延びる遮蔽部20と、上下に略平
行して延びる取付脚部21,21を有し、上下の取付脚
部21,21の先端側には支軸穴22,22が形成され
ている。
1の前方を左右方向へ延びる遮蔽部20と、上下に略平
行して延びる取付脚部21,21を有し、上下の取付脚
部21,21の先端側には支軸穴22,22が形成され
ている。
【0042】また、上下の取付脚部21,21間を結ん
で係止ロッド23が遮蔽部20の内側近傍に設けられ、
下側の取付脚部21における端面24は、非作動時にお
けるストッパー面になっている。
で係止ロッド23が遮蔽部20の内側近傍に設けられ、
下側の取付脚部21における端面24は、非作動時にお
けるストッパー面になっている。
【0043】パーキングレバー3の取付脚部21,21
は、それぞれ上面部13及び下面部14の表面へ重ねら
れ、各支軸穴22と同15を一致させ、かつ、上側の取
付脚部21と上面部13の間にコイルスプリング25を
介在させて支軸26を通し、下面部14側から突出した
先端部分のクリップ溝26aへクリップ27を係止する
ことによりレバーホルダ1へ取付けられている。
は、それぞれ上面部13及び下面部14の表面へ重ねら
れ、各支軸穴22と同15を一致させ、かつ、上側の取
付脚部21と上面部13の間にコイルスプリング25を
介在させて支軸26を通し、下面部14側から突出した
先端部分のクリップ溝26aへクリップ27を係止する
ことによりレバーホルダ1へ取付けられている。
【0044】コイルスプリング25は、一端25aを小
孔17に係止し、他端25bを屈曲させて係止ロッド2
3へ係止してあり、パーキングレバー3を図2の時計回
り方向へ回動付勢している。
孔17に係止し、他端25bを屈曲させて係止ロッド2
3へ係止してあり、パーキングレバー3を図2の時計回
り方向へ回動付勢している。
【0045】パーキングレバー3は、図2及び図3の非
作動時においてコイルスプリング25により回動され、
端面24がパーキングレバーストッパー19へ押しつけ
られた状態で回動停止する。
作動時においてコイルスプリング25により回動され、
端面24がパーキングレバーストッパー19へ押しつけ
られた状態で回動停止する。
【0046】ハンドレバー2は、ハンド部30と基端部
31とで略L字状をなし、基端部31の先端には支軸穴
32が形成されている。
31とで略L字状をなし、基端部31の先端には支軸穴
32が形成されている。
【0047】また、基端部31の前方側となるハンドレ
バー2の肩部33には、係止ロッド係合溝34並びにケ
ーブル取付溝35及びスリット36が形成されている。
バー2の肩部33には、係止ロッド係合溝34並びにケ
ーブル取付溝35及びスリット36が形成されている。
【0048】係止ロッド係合溝34は、基端部31のレ
バーホルダ側端面37の前端部にV字状断面で肉厚方向
の全幅に形成され、図4及び図5に示すように、ハンド
レバー2が作動状態にあるとき、パーキングレバー3を
作動すると、その係止ロッド23が係合するようになっ
ている。
バーホルダ側端面37の前端部にV字状断面で肉厚方向
の全幅に形成され、図4及び図5に示すように、ハンド
レバー2が作動状態にあるとき、パーキングレバー3を
作動すると、その係止ロッド23が係合するようになっ
ている。
【0049】ハンドレバー2は、駐車時にフルストロー
ク状態(図4)まで回動し、この状態でパーキングレバ
ー3を回動させて係止ロッド23を係止ロッド係合溝3
4へ係合することにより、復帰回動を阻止され、ブレー
キ作動状態を保持する。
ク状態(図4)まで回動し、この状態でパーキングレバ
ー3を回動させて係止ロッド23を係止ロッド係合溝3
4へ係合することにより、復帰回動を阻止され、ブレー
キ作動状態を保持する。
【0050】ケーブル取付溝35は係止ロッド係合溝3
4からハンド部30側へづれた位置に設けられ、基端部
31の前側端面38及び図では見えないが肩部33の下
面側へ開放されている。
4からハンド部30側へづれた位置に設けられ、基端部
31の前側端面38及び図では見えないが肩部33の下
面側へ開放されている。
【0051】スリット36は肩部33の肉厚部へすり割
り状に形成され、ケーブル取付溝35と連通し、かつレ
バーホルダ側端面37及び前側端面38のそれぞれへ開
口している(図7参照)。
り状に形成され、ケーブル取付溝35と連通し、かつレ
バーホルダ側端面37及び前側端面38のそれぞれへ開
口している(図7参照)。
【0052】レバーホルダ側端面37の中間部にはスト
ッパ39が下方へ張り出して一体に設けられ、ハンドレ
バー2の非作動時にこのストッパ39がレバーホルダ1
のハンドレバーストッパ18(図5)へ当接することに
より、ハンドレバー2の図2における時計回り方向の回
動を停止する。
ッパ39が下方へ張り出して一体に設けられ、ハンドレ
バー2の非作動時にこのストッパ39がレバーホルダ1
のハンドレバーストッパ18(図5)へ当接することに
より、ハンドレバー2の図2における時計回り方向の回
動を停止する。
【0053】このストッパー39がハンドレバーストッ
パー18へ当接した状態では、ハンドレバー2の肩部3
3とレバーホルダ1のレバー側端面10cとの間に若干
の初期隙間g(図7)が形成されている。
パー18へ当接した状態では、ハンドレバー2の肩部3
3とレバーホルダ1のレバー側端面10cとの間に若干
の初期隙間g(図7)が形成されている。
【0054】基端部31は上面部13の下側へ重ねら
れ、支軸穴32と支軸穴16を一致させてボルト40を
支軸穴16側から通し、さらにその先端をコイル状のリ
ターンスプリング41の中央に通し、ワッシャ42を介
してナット43で締結される。
れ、支軸穴32と支軸穴16を一致させてボルト40を
支軸穴16側から通し、さらにその先端をコイル状のリ
ターンスプリング41の中央に通し、ワッシャ42を介
してナット43で締結される。
【0055】これにより、ハンドレバー2はボルト40
を中心に回動自在であり、リターンスプリング41によ
り図2の時計回り方向へ回動付勢される。
を中心に回動自在であり、リターンスプリング41によ
り図2の時計回り方向へ回動付勢される。
【0056】なお、上面部13の下方で支軸穴32と重
なる位置に、基端部31の薄肉部31aを挟む間隔で下
面部14のレバー側端面10cが延びてきてストッパー
部10dになっており、このストッパー部10dの支軸
穴32と対応する位置にも図では見えないがボルト40
の先端側を挿通する同様の支軸穴が形成されている。
なる位置に、基端部31の薄肉部31aを挟む間隔で下
面部14のレバー側端面10cが延びてきてストッパー
部10dになっており、このストッパー部10dの支軸
穴32と対応する位置にも図では見えないがボルト40
の先端側を挿通する同様の支軸穴が形成されている。
【0057】ストッパー部10dの端面は、その一部が
ハンドレバー2の回動規制を行うストッパー面になって
おり、ハンドレバー2を回動してフルストローク状態に
したとき、基端部31における薄肉部31aの段部31
bが当接することにより、ハンドレバー2が回動規制さ
れるようになっている。
ハンドレバー2の回動規制を行うストッパー面になって
おり、ハンドレバー2を回動してフルストローク状態に
したとき、基端部31における薄肉部31aの段部31
bが当接することにより、ハンドレバー2が回動規制さ
れるようになっている。
【0058】操作ケーブル4は防水性のある樹脂製のア
ウタチューブ44と、その中へ挿通されたインナーケー
ブル45とからなり、アウタチューブ44の先端は貫通
穴11内へ嵌合する嵌合部46をなし、その基部周囲に
貫通穴11の開口部よりも大きな金属製のストッパーリ
ング47が取付けられている。
ウタチューブ44と、その中へ挿通されたインナーケー
ブル45とからなり、アウタチューブ44の先端は貫通
穴11内へ嵌合する嵌合部46をなし、その基部周囲に
貫通穴11の開口部よりも大きな金属製のストッパーリ
ング47が取付けられている。
【0059】複数の単線を撚り合わせてなるインナーケ
ーブル45の先端は、嵌合部46を貫通して延出する露
出端部48をなし、その先端部にハンドレバー2のケー
ブル取付溝35へ係合する係止具49が取付けられてい
る。
ーブル45の先端は、嵌合部46を貫通して延出する露
出端部48をなし、その先端部にハンドレバー2のケー
ブル取付溝35へ係合する係止具49が取付けられてい
る。
【0060】なお、操作ケーブル4の他端側は図示しな
い前輪へ延び、ここで前輪ブレーキへ連結されている。
い前輪へ延び、ここで前輪ブレーキへ連結されている。
【0061】防水部材5は全体をゴムやエラストマー等
の弾性又は可撓性がありかつ防水性のある材料で形成さ
れ、アウタチューブ44の周囲を密に覆うストッパー部
50と、その一部から一体に延出し、ケーブルセット溝
12に沿ってレバーホルダ1の前側端面10bの上を細
長く延びるセット溝被覆部51からなる。
の弾性又は可撓性がありかつ防水性のある材料で形成さ
れ、アウタチューブ44の周囲を密に覆うストッパー部
50と、その一部から一体に延出し、ケーブルセット溝
12に沿ってレバーホルダ1の前側端面10bの上を細
長く延びるセット溝被覆部51からなる。
【0062】ストッパー部50及びセット溝被覆部51
は、それぞれ本願発明における防水手段及び被覆手段の
一具体例をなす部分であり、セット溝被覆部51を省略
したストッパー部50のみの構造は、前記の防水ブーツ
と同様に機能する。
は、それぞれ本願発明における防水手段及び被覆手段の
一具体例をなす部分であり、セット溝被覆部51を省略
したストッパー部50のみの構造は、前記の防水ブーツ
と同様に機能する。
【0063】ストッパー部50はアウターチューブ44
の端部周囲に抜け止めされて取付けられ、ストッパー部
50に対してアウターチューブ44の端部は移動不能に
一体化されている。
の端部周囲に抜け止めされて取付けられ、ストッパー部
50に対してアウターチューブ44の端部は移動不能に
一体化されている。
【0064】ストッパー部50のレバーホルダ1に対す
る当接面52は、反レバー側端面10aにおける貫通穴
11及びケーブルセット溝12の開口部周囲に密着して
液密に覆うようになっている。
る当接面52は、反レバー側端面10aにおける貫通穴
11及びケーブルセット溝12の開口部周囲に密着して
液密に覆うようになっている。
【0065】セット溝被覆部51は図7乃至図9に明ら
かなように、ケーブルセット溝12の長さよりも若干長
い断面略T字状をなし、傘部53と嵌合部54を有す
る。セット溝被覆部51は車両の走行時に進行方向前方
から見たとき、パーキングレバー3の遮蔽部20と連続
している。
かなように、ケーブルセット溝12の長さよりも若干長
い断面略T字状をなし、傘部53と嵌合部54を有す
る。セット溝被覆部51は車両の走行時に進行方向前方
から見たとき、パーキングレバー3の遮蔽部20と連続
している。
【0066】傘部53はケーブルセット溝12の幅より
も広く、前側端面10bにおけるケーブルセット溝12
の開口部近傍部分を進行方向前方から液密に被覆する。
も広く、前側端面10bにおけるケーブルセット溝12
の開口部近傍部分を進行方向前方から液密に被覆する。
【0067】嵌合部54はケーブルセット溝12内へ弾
性変形させて押し込むことにより密に嵌合する構造を有
し、その長さ方向先端部には両側へ突出する一対の突部
55が形成されている。
性変形させて押し込むことにより密に嵌合する構造を有
し、その長さ方向先端部には両側へ突出する一対の突部
55が形成されている。
【0068】突部55は嵌合部54をケーブルセット溝
12内へ嵌合したとき、レバー側端面10cの近傍にお
けるケーブルセット溝12の先端側内壁面に形成された
凹部12a(図8)へ係合するようになっている。
12内へ嵌合したとき、レバー側端面10cの近傍にお
けるケーブルセット溝12の先端側内壁面に形成された
凹部12a(図8)へ係合するようになっている。
【0069】突部55が凹部12aへ係合することによ
り、ケーブルセット溝12の全長に対するセット溝被覆
部51による被覆を常時確実にしている。
り、ケーブルセット溝12の全長に対するセット溝被覆
部51による被覆を常時確実にしている。
【0070】この突部55が存在しないと、セット溝被
覆部51が長さ方向に変形して縮むことによりレバー側
端面10cの近傍におけるケーブルセット溝12の端部
にセット溝被覆部51で覆われない部分が出現するおそ
れがある。
覆部51が長さ方向に変形して縮むことによりレバー側
端面10cの近傍におけるケーブルセット溝12の端部
にセット溝被覆部51で覆われない部分が出現するおそ
れがある。
【0071】図2に明らかなように、ハンドレバー2の
非作動時には、張り出し部13aの前端部13bが、ハ
ンドレバー2の肩部33並びにこの肩部33とレバーホ
ルダ1との初期隙間gを上方から覆っている。
非作動時には、張り出し部13aの前端部13bが、ハ
ンドレバー2の肩部33並びにこの肩部33とレバーホ
ルダ1との初期隙間gを上方から覆っている。
【0072】また、図4及び5に明らかなように、ハン
ドレバー2の作動時には、肩部33とレバー側端面10
cとの間に進行方向前方から見て比較的大きな作動時の
隙間Gが形成される。
ドレバー2の作動時には、肩部33とレバー側端面10
cとの間に進行方向前方から見て比較的大きな作動時の
隙間Gが形成される。
【0073】この作動時の隙間Gのうち、インナーケー
ブルの露出端部48が通る部分は常時張り出し部13a
の側方延出端部13cで上方を覆われている。
ブルの露出端部48が通る部分は常時張り出し部13a
の側方延出端部13cで上方を覆われている。
【0074】すなわち、図2及び図4から明らかなよう
に、張り出し部13aの側方延出端部13cは、基端部
31のうちレバーホルダ側端面37の近傍部分を、非作
動位置(図2)からフルストローク状態の作動位置(図
4)に亘り上方から被覆している。
に、張り出し部13aの側方延出端部13cは、基端部
31のうちレバーホルダ側端面37の近傍部分を、非作
動位置(図2)からフルストローク状態の作動位置(図
4)に亘り上方から被覆している。
【0075】但し、張り出し部13aの側方延出端部1
3cが、ハンドレバー2のフルストローク状態で覆う部
分は、フルストローク状態における基端部31のレバー
ホルダ側端面37のうち、インナーケーブルの露出端部
48とが交差する点P(図7)よりも前方側部分から支
軸穴32側の部分で足りる。
3cが、ハンドレバー2のフルストローク状態で覆う部
分は、フルストローク状態における基端部31のレバー
ホルダ側端面37のうち、インナーケーブルの露出端部
48とが交差する点P(図7)よりも前方側部分から支
軸穴32側の部分で足りる。
【0076】さらに、図7において最も明らかなよう
に、これらの初期隙間g及び作動時の隙間G並びにケー
ブル取付溝35やスリット36の開口部を含む肩部33
の作動時における位置の各進行方向前方側は、非作動状
態にあるパーキングレバー3の遮蔽部20で遮蔽されて
いる。
に、これらの初期隙間g及び作動時の隙間G並びにケー
ブル取付溝35やスリット36の開口部を含む肩部33
の作動時における位置の各進行方向前方側は、非作動状
態にあるパーキングレバー3の遮蔽部20で遮蔽されて
いる。
【0077】次に本実施形態の作用を説明する。まず、
防水部材5をレバーホルダ1へ取付けるには、図7にお
いて、ストッパー部50と一体化されたアウターチュー
ブ44の嵌合部46からインナーケーブル45の露出端
部48を延出させる。
防水部材5をレバーホルダ1へ取付けるには、図7にお
いて、ストッパー部50と一体化されたアウターチュー
ブ44の嵌合部46からインナーケーブル45の露出端
部48を延出させる。
【0078】続いて、露出端部48をケーブルセット溝
12の開口部から貫通穴11内へ挿通し、かつ係止具4
9をハンドレバー2のケーブル取付溝35へ係止する。
12の開口部から貫通穴11内へ挿通し、かつ係止具4
9をハンドレバー2のケーブル取付溝35へ係止する。
【0079】その後、嵌合部46を貫通穴11へ嵌合し
て、ストッパー部50の当接面52を反レバー側端面1
0aに密接させ、かつセット溝被覆部51の嵌合部54
をケーブルセット溝12へ弾性変形させて押し込み、傘
部53を前側端面10bへ密接させ、さらに突部55を
凹部12aへ係止させる。
て、ストッパー部50の当接面52を反レバー側端面1
0aに密接させ、かつセット溝被覆部51の嵌合部54
をケーブルセット溝12へ弾性変形させて押し込み、傘
部53を前側端面10bへ密接させ、さらに突部55を
凹部12aへ係止させる。
【0080】これにより、レバーホルダ1の反レバー側
端面10aと前側端面10bにおける貫通穴11とケー
ブルセット溝12の開口部全体が液密に閉じられ、ハン
ドレバー2を回動すればインナーケーブル45は貫通穴
11内を引き方向又は戻り方向へ往復移動する。
端面10aと前側端面10bにおける貫通穴11とケー
ブルセット溝12の開口部全体が液密に閉じられ、ハン
ドレバー2を回動すればインナーケーブル45は貫通穴
11内を引き方向又は戻り方向へ往復移動する。
【0081】この状態で雨中走行した場合、まず、図2
及び図3に示すハンドレバー2の非作動時において、進
行方向前方から飛来する水は、セット溝被覆部51によ
ってケーブルセット溝12へ侵入できず、ストッパー部
50によって反レバー側端面10a側からの侵入も阻止
される。
及び図3に示すハンドレバー2の非作動時において、進
行方向前方から飛来する水は、セット溝被覆部51によ
ってケーブルセット溝12へ侵入できず、ストッパー部
50によって反レバー側端面10a側からの侵入も阻止
される。
【0082】また、レバーホルダ1のレバー側端面10
cとハンドレバー2の肩部33との初期隙間gは、進行
方向前方をパーキングレバー3の遮蔽部20で遮蔽され
るため、この部分にも進行方向前方から飛来する水が侵
入しにくくなる。
cとハンドレバー2の肩部33との初期隙間gは、進行
方向前方をパーキングレバー3の遮蔽部20で遮蔽され
るため、この部分にも進行方向前方から飛来する水が侵
入しにくくなる。
【0083】さらに、上面部13の表面を伝わって滴下
する水に対して、反レバー側端面10aと前側端面10
bにおいては、ストッパー部50の周囲とセット溝被覆
部51の傘部53表面を流れて滴下することにより侵入
を阻止できる。
する水に対して、反レバー側端面10aと前側端面10
bにおいては、ストッパー部50の周囲とセット溝被覆
部51の傘部53表面を流れて滴下することにより侵入
を阻止できる。
【0084】初期隙間g側では、張り出し部13aの前
端部13bが肩部33を覆うことにより、上面部13の
表面から初期隙間gへ入ることなく滴下させることがで
きる。
端部13bが肩部33を覆うことにより、上面部13の
表面から初期隙間gへ入ることなく滴下させることがで
きる。
【0085】次に、図4及び図5に示すハンドレバー2
の作動時において、ハンドレバー2はリターンスプリン
グ41に抗して反時計回りに回動し、肩部33とレバー
側端面10cとの間に進行方向前方へ向かって大きく開
く作動時の隙間Gが形成される。
の作動時において、ハンドレバー2はリターンスプリン
グ41に抗して反時計回りに回動し、肩部33とレバー
側端面10cとの間に進行方向前方へ向かって大きく開
く作動時の隙間Gが形成される。
【0086】しかし、この作動時の隙間G並びにケーブ
ル取付溝35やスリット36の開口部を含む肩部33の
各進行方向前方側は、パーキングレバー3の遮蔽部20
によって遮蔽されている。
ル取付溝35やスリット36の開口部を含む肩部33の
各進行方向前方側は、パーキングレバー3の遮蔽部20
によって遮蔽されている。
【0087】したがって、この場合も、非作動時同様
に、雨中走行時に進行方向前方より飛来する水が隙間G
内へ入りにくくなる。
に、雨中走行時に進行方向前方より飛来する水が隙間G
内へ入りにくくなる。
【0088】このため、車両の走行時に進行方向前方か
ら見て、パーキングレバー3の遮蔽部20と防水部材5
のセット溝被覆部51が連続しているので、これら遮蔽
部20とセット溝被覆部51の協働により、初期隙間g
及び隙間G並びにケーブルセット溝12に対する水の侵
入を有効に阻止して、操作ケーブル4の端部における防
水性能を向上させることができる。
ら見て、パーキングレバー3の遮蔽部20と防水部材5
のセット溝被覆部51が連続しているので、これら遮蔽
部20とセット溝被覆部51の協働により、初期隙間g
及び隙間G並びにケーブルセット溝12に対する水の侵
入を有効に阻止して、操作ケーブル4の端部における防
水性能を向上させることができる。
【0089】なお、パーキングレバー3を作動させ反時
計回り方向へ回動すると、隙間Gは進行方向前方へ開放
されてしまうが、車両は駐車状態にあるから、隙間Gに
対する進行方向前方からの水の侵入は殆んど問題になら
ない。
計回り方向へ回動すると、隙間Gは進行方向前方へ開放
されてしまうが、車両は駐車状態にあるから、隙間Gに
対する進行方向前方からの水の侵入は殆んど問題になら
ない。
【0090】さらに、ハンドレバー2の基端部31は、
作動時と非作動時を通じて、張り出し部13aにより覆
われ、特に、隙間Gのうち露出端部48が位置する部分
の上方は張り出し部13aにより常時覆われている。
作動時と非作動時を通じて、張り出し部13aにより覆
われ、特に、隙間Gのうち露出端部48が位置する部分
の上方は張り出し部13aにより常時覆われている。
【0091】このため、上面部13の表面を隙間Gの方
向へ伝わる水は、張り出し部13aの側方延出端部13
cの先端から露出端部48と離れた場所へそのまま滴下
するので、隙間Gへの侵入を少なくでき、かつ露出端部
48への付着を防止できる。
向へ伝わる水は、張り出し部13aの側方延出端部13
cの先端から露出端部48と離れた場所へそのまま滴下
するので、隙間Gへの侵入を少なくでき、かつ露出端部
48への付着を防止できる。
【0092】しかも、反レバー側端面10aと前側端面
10bにおける防水構造は非作動時と変わらずに防水性
能を維持している。
10bにおける防水構造は非作動時と変わらずに防水性
能を維持している。
【0093】したがって、雨中走行において、ハンドレ
バー2の作動時並びに非作動時を問わず、インナーケー
ブル45の露出端部48に対する水の付着を防止もしく
は著減できるので、雨中走行における操作ケーブル4に
対する防水性能を著しく向上させることができる。
バー2の作動時並びに非作動時を問わず、インナーケー
ブル45の露出端部48に対する水の付着を防止もしく
は著減できるので、雨中走行における操作ケーブル4に
対する防水性能を著しく向上させることができる。
【0094】そのうえ、従来のナックルガードのような
大型でかつ特別な部材を設ける必要がなくなり、小型で
かつ簡単に制作でき、しかも防水性能の高いレバー装置
が得られるとともに、異なる仕様をなす種々の機種にも
適用できるため適用時の自由度が高くなる。
大型でかつ特別な部材を設ける必要がなくなり、小型で
かつ簡単に制作でき、しかも防水性能の高いレバー装置
が得られるとともに、異なる仕様をなす種々の機種にも
適用できるため適用時の自由度が高くなる。
【0095】また、セット溝被覆部51によるケーブル
セット溝12の進行方向前方側開口部の防水、パーキン
グレバー3によるハンドレバー作動時の隙間Gに対する
進行方向前方側の遮蔽並びに張り出し部13aによる基
端部31の被覆は、これらを個々に実施することがで
き、それぞれに防水性能を高めることできる。これらを
全て備えていれば当然に防水性能を最も高くすることで
きる。
セット溝12の進行方向前方側開口部の防水、パーキン
グレバー3によるハンドレバー作動時の隙間Gに対する
進行方向前方側の遮蔽並びに張り出し部13aによる基
端部31の被覆は、これらを個々に実施することがで
き、それぞれに防水性能を高めることできる。これらを
全て備えていれば当然に防水性能を最も高くすることで
きる。
【0096】さらに、セット溝被覆部51を従来の防水
ブーツと同様に機能するストッパー部50と一体に形成
したので、セット溝被覆部51を簡単に形成できるとと
もに、既存の防水ブーツに僅かの変更を加えるだけで利
用できる。
ブーツと同様に機能するストッパー部50と一体に形成
したので、セット溝被覆部51を簡単に形成できるとと
もに、既存の防水ブーツに僅かの変更を加えるだけで利
用できる。
【0097】しかも、セット溝被覆部51に嵌合部54
を設けたので、これをケーブルセット溝12へ押し込む
ことにより、ケーブルセット溝12の防水と、セット溝
被覆部51自体の取付ができる。
を設けたので、これをケーブルセット溝12へ押し込む
ことにより、ケーブルセット溝12の防水と、セット溝
被覆部51自体の取付ができる。
【0098】さらにまた、ハンドレバー2の基端部31
を覆う張り出し部13aは、レバーホルダ1の一部に僅
かの変更を加えるだけで済むため、この場合も既存部品
を利用できる。
を覆う張り出し部13aは、レバーホルダ1の一部に僅
かの変更を加えるだけで済むため、この場合も既存部品
を利用できる。
【0099】そのうえまた、パーキングレバー3も既存
部品であるから、これを防水部材として有効に利用でき
る。
部品であるから、これを防水部材として有効に利用でき
る。
【0100】図10はパーキングレバー3を設けない形
式の自動2輪車用ハンドブレーキに適用する変形例であ
り、図2に対応している。また図11はこの例における
図3に対応する図である。
式の自動2輪車用ハンドブレーキに適用する変形例であ
り、図2に対応している。また図11はこの例における
図3に対応する図である。
【0101】これらの図に明らかなように、防水部材5
のセット溝被覆部51は、基端部31の前側端面38に
当接してこの部分を覆うように延びる前面遮蔽部56を
一体に延長形成してある。
のセット溝被覆部51は、基端部31の前側端面38に
当接してこの部分を覆うように延びる前面遮蔽部56を
一体に延長形成してある。
【0102】前面遮蔽部56の長さは、ハンドレバー2
の作動時において形成される作動時の隙間G及び肩部3
3のうち前側端面38のケーブル取付溝35やスリット
36の開口部を含む部分の進行方向前方側を遮蔽するに
足りるものとなっている。
の作動時において形成される作動時の隙間G及び肩部3
3のうち前側端面38のケーブル取付溝35やスリット
36の開口部を含む部分の進行方向前方側を遮蔽するに
足りるものとなっている。
【0103】したがって、パーキングレバー3を有しな
い形式のものであっても、作動時及び非作動時を問わ
ず、進行方向前方からの水を遮蔽するので、水の侵入を
前面遮蔽部56により阻止することができ、そのうえこ
の構造を採用しても部品点数が増加することもなく、か
つ製造も容易である。
い形式のものであっても、作動時及び非作動時を問わ
ず、進行方向前方からの水を遮蔽するので、水の侵入を
前面遮蔽部56により阻止することができ、そのうえこ
の構造を採用しても部品点数が増加することもなく、か
つ製造も容易である。
【0104】このとき、前面遮蔽部56を前側端面38
側へ常時弾性変形するように形成しておけば、ハンドレ
バー2の回動時に前面遮蔽部56が自己弾性で前側端面
38へ接近するように自由に追随変形できるので、さら
に遮蔽効果が高まる。
側へ常時弾性変形するように形成しておけば、ハンドレ
バー2の回動時に前面遮蔽部56が自己弾性で前側端面
38へ接近するように自由に追随変形できるので、さら
に遮蔽効果が高まる。
【0105】前面遮蔽部56は、より遮蔽効果を高める
ためにセット溝被覆部51よりも幅を広くすることが好
ましい。但し、セット溝被覆部51の延長部分として同
じ幅や形状にすることもでき、さらに、セット溝被覆部
51と一体に形成することが製造に有利であるが、セッ
ト溝被覆部51と別体に形成してセット溝被覆部51へ
後から取付け一体化することもできる。
ためにセット溝被覆部51よりも幅を広くすることが好
ましい。但し、セット溝被覆部51の延長部分として同
じ幅や形状にすることもでき、さらに、セット溝被覆部
51と一体に形成することが製造に有利であるが、セッ
ト溝被覆部51と別体に形成してセット溝被覆部51へ
後から取付け一体化することもできる。
【0106】この変形例では、パーキングレバー3を設
けない点及び防水部材5に前面遮蔽部56を設けた点を
除けば、図1乃至図9に説明したものと同一構造である
から、主要な部分に同一符号を付して詳細説明は省略す
る。
けない点及び防水部材5に前面遮蔽部56を設けた点を
除けば、図1乃至図9に説明したものと同一構造である
から、主要な部分に同一符号を付して詳細説明は省略す
る。
【0107】なお、本願発明は、前記実施形態に限定さ
れることなく種々に変形できる。例えば、取付対象とな
る車両は、自動2輪車のみならず、バギー車や農耕車な
ど雨中走行時に防水が必要となるハンドレバー装置を用
いる車両が可能である。
れることなく種々に変形できる。例えば、取付対象とな
る車両は、自動2輪車のみならず、バギー車や農耕車な
ど雨中走行時に防水が必要となるハンドレバー装置を用
いる車両が可能である。
【0108】ハンドレバー装置としては、パーキングレ
バーを使用する場合を除き、ブレーキレバーに限定され
ることなく、自動2輪車のクラッチレバー並びに汎用機
種のスロットルレバーやクラッチレバー等種々適用でき
る。
バーを使用する場合を除き、ブレーキレバーに限定され
ることなく、自動2輪車のクラッチレバー並びに汎用機
種のスロットルレバーやクラッチレバー等種々適用でき
る。
【0109】さらに、防水手段は前記従来例のように単
純な筒型の防水ブーツや、前記実施形態のようなアウタ
ーチューブと一体のレバーホルダへ嵌合取付するもの等
種々な構造が可能である。
純な筒型の防水ブーツや、前記実施形態のようなアウタ
ーチューブと一体のレバーホルダへ嵌合取付するもの等
種々な構造が可能である。
【0110】また、被覆手段はケーブルセット溝の開口
部を被覆できれば足り、必ずしもケーブルセット溝内へ
嵌合取付する必要はなく、やはり種々な構造が可能であ
る。例えば、被覆手段を可撓性材料で形成し、取付部を
板バネ状にしてケーブルセット溝へ押し込んで固定させ
ることもできる。
部を被覆できれば足り、必ずしもケーブルセット溝内へ
嵌合取付する必要はなく、やはり種々な構造が可能であ
る。例えば、被覆手段を可撓性材料で形成し、取付部を
板バネ状にしてケーブルセット溝へ押し込んで固定させ
ることもできる。
【図1】 ハンドレバー装置の展開斜視図
【図2】 ハンドレバーの非作動時における上面視図
【図3】 進行方向前方から示す図
【図4】 ハンドレバーの作動時における図2に相当
する図
する図
【図5】 同様の図3に相当する図
【図6】 操作ケーブル端部における外形を示す図
【図7】 図3の7−7線に沿う要部を示す拡大断面
図
図
【図8】 図7の8−8線に沿う断面図
【図9】 図7の9−9線に沿う断面図
【図10】 変形例の図2のに相当する図
【図11】 同上例における図3に対応する図
【符号の説明】
1:レバーホルダ、2:ハンドレバー、3:パーキング
レバー、4:操作ケーブル、10:操作ケーブル保持
部、11:貫通穴、12:ケーブルセット溝、13a:
張り出し部、20:遮蔽部、44:アウターチューブ、
45:インナーケーブル、48:露出端部、50:スト
ッパー部、51:セット溝被覆部(被覆手段)、g:初
期隙間、G:ハンドレバー作動時の隙間
レバー、4:操作ケーブル、10:操作ケーブル保持
部、11:貫通穴、12:ケーブルセット溝、13a:
張り出し部、20:遮蔽部、44:アウターチューブ、
45:インナーケーブル、48:露出端部、50:スト
ッパー部、51:セット溝被覆部(被覆手段)、g:初
期隙間、G:ハンドレバー作動時の隙間
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭59−102672(JP,A)
特開 昭62−103918(JP,A)
特開 昭62−251290(JP,A)
実開 昭53−121664(JP,U)
実開 昭55−81811(JP,U)
実開 昭57−193413(JP,U)
実開 昭62−87226(JP,U)
実開 昭62−111298(JP,U)
実開 平4−29485(JP,U)
実公 昭36−27410(JP,Y1)
実公 昭47−27326(JP,Y1)
実公 昭49−38836(JP,Y1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G05G 1/04
B62K 23/06
B62L 3/02
Claims (5)
- 【請求項1】ハンドルバーに取付けられたレバーホルダ
と、このレバーホルダへ回動自在に取付けられたハンド
レバーと、このハンドレバーに一端を連結された操作ケ
ーブルとを備えるとともに、 この操作ケーブルはアウターチューブとその内側へ挿通
されるインナーケーブルとを備え、 かつ、レバーホルダは一側部から他側部へ貫通するイン
ナーケーブル挿通用の貫通穴を備え、 前記アウターチューブの一端部から延出するインナーケ
ーブルの露出端部を、前記貫通穴内へ挿通させ、この貫
通穴の一端から突出したインナーケーブルの先端部をハ
ンドレバーへ連結した自動2輪車等のハンドレバー装置
において、 前記レバーホルダは、前記インナーケーブルの露出端部
を前記貫通穴内へ挿通させるため、前記貫通穴に連通し
て車体進行方向前方へ開放するように形成されたケーブ
ルセット溝を備えるとともに、 このケーブルセット溝の前方側開口部全体を被覆する弾
性または可撓性のセット溝被覆部を備え、このセット溝
被覆部は、前記セット溝へ密に嵌合する嵌合部と、前記
セット溝より幅が広く前記セット溝の開口部近傍部分を
前方から液密に覆う傘部とを備えていることを特徴とす
る自動2輪車等のハンドレバー装置。 - 【請求項2】前記セット溝被覆部は、前記アウターチュ
ーブの一端部とレバーホルダの接続部を防水するための
防水手段と一体に形成されていることを特徴とする請求
項1に記載した自動2輪車等のハンドレバー装置。 - 【請求項3】前記セット溝被覆部は、ハンドレバーの作
動時にハンドレバーとレバーホルダ間に形成される隙間
の前方を遮蔽する前面遮蔽部を一体に備えたことを特徴
とする請求項1記載の自動2輪車等のハンドレバー装
置。 - 【請求項4】前記レバーホルダの上面部にハンドレバー
の非作動位置からフルストローク作動位置に亘って、ハ
ンドレバーの基端側上方を被覆する張り出し部を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車等のハ
ンドレバー装置。 - 【請求項5】ハンドルバーに取付けられたレバーホルダ
と、このレバーホルダへ回動自在に取付けられたブレー
キ用のハンドレバーと、このハンドレバーに一端を連結
された操作ケーブルとを備えるとともに、この操作ケー
ブルはアウターチューブとその内側へ挿通されるインナ
ーケーブルとを備え、かつ、レバーホルダは一側部から
他側部へ貫通するインナーケーブル挿通用の貫通穴と、
この貫通穴に連通して車体進行方向前方へ開放するよう
に形成されたケーブルセット溝とを備え、前記貫通穴に
ケーブルセット溝を介してアウターチューブの一端部か
ら延出するインナーケーブルの露出端部を挿通し、この
貫通穴の一端から突出したインナーケーブルの先端部を
ハンドレバーへ連結した自動2輪車等のハンドレバー装
置において、前記ケーブルセット溝の前方側開口部全体
を被覆する弾性または可撓性の被覆手段を設けるととも
に、駐車時にハンドレバーを作動位置で保持するための
パーキングレバーを、車両の走行時に車体進行方向前方
から見て前記被覆手段と連続するように設け、このパー
キングレバーにより、ハンドレバーとレバーホルダ間に
形成される隙間の車体進行方向前方を遮蔽することを特
徴とする自動2輪車等のハンドレバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12470896A JP3421504B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 自動2輪車等のハンドレバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12470896A JP3421504B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 自動2輪車等のハンドレバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09305248A JPH09305248A (ja) | 1997-11-28 |
JP3421504B2 true JP3421504B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=14892143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12470896A Expired - Fee Related JP3421504B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 自動2輪車等のハンドレバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3421504B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4493925B2 (ja) * | 2003-03-12 | 2010-06-30 | 本田技研工業株式会社 | 車両用パーキングレバー装置 |
JP5378121B2 (ja) * | 2009-09-04 | 2013-12-25 | 本田技研工業株式会社 | 車両用パーキングブレーキレバー装置 |
CN103950436A (zh) * | 2014-04-30 | 2014-07-30 | 重庆建设摩托车股份有限公司 | 一种全地形车驻车机构 |
JP6322833B2 (ja) * | 2015-09-03 | 2018-05-16 | 本田技研工業株式会社 | バーハンドル車両のブレーキ装置 |
CN107512353B (zh) * | 2016-06-16 | 2019-10-15 | 稳正企业股份有限公司 | 手刹车结构 |
CN113428282B (zh) * | 2021-07-21 | 2023-03-10 | 重庆隆鑫新能源科技有限公司 | 驻车制动总成及摩托车 |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP12470896A patent/JP3421504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09305248A (ja) | 1997-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4478445A (en) | Door handle assembly | |
JP3421504B2 (ja) | 自動2輪車等のハンドレバー装置 | |
US4974896A (en) | Auxiliary visor | |
GB2286162A (en) | Anti-theft device for vehicle | |
JP2659678B2 (ja) | エンジンマウント取付用ストッパ | |
US5390767A (en) | Brake caliper support structure for a bicycle | |
JPS58161611A (ja) | 車両用ドアにおけるコ−ナ−ピ−スカバ− | |
JP3468281B2 (ja) | 自動車のドアアウトサイドハンドル装置 | |
JPH0445994Y2 (ja) | ||
TW200422224A (en) | Saddle riding type vehicle | |
US6345103B1 (en) | Visor mounting of microphone for vehicle operator | |
US6073718A (en) | Motorcycle master cylinder cover | |
JP2583408Y2 (ja) | パーキングブレーキ装置 | |
JPH0321591Y2 (ja) | ||
JP2963050B2 (ja) | キャスタ | |
JPS5922207Y2 (ja) | 自動車用インサイドハンドル | |
JPS6215076Y2 (ja) | ||
KR0135887B1 (ko) | 자동차용 페달구조 | |
JPH0221356Y2 (ja) | ||
JP2002370624A (ja) | 車両用ワイパー | |
JPH072378Y2 (ja) | 自転車のスタンド | |
JPS6321476Y2 (ja) | ||
JPS6219503Y2 (ja) | ||
JP2602995Y2 (ja) | 自動車用インサイドドアハンドル装置 | |
JPS6212914Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030402 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |