JP2583408Y2 - パーキングブレーキ装置 - Google Patents
パーキングブレーキ装置Info
- Publication number
- JP2583408Y2 JP2583408Y2 JP9390792U JP9390792U JP2583408Y2 JP 2583408 Y2 JP2583408 Y2 JP 2583408Y2 JP 9390792 U JP9390792 U JP 9390792U JP 9390792 U JP9390792 U JP 9390792U JP 2583408 Y2 JP2583408 Y2 JP 2583408Y2
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- Japan
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- cover
- adhesive
- operation lever
- parking brake
- brake device
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- Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパーキングブレーキ装置
に関し、特に、操作レバーの構造に関する。
に関し、特に、操作レバーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、運転席横に設けられてい
るセンタフロアパーキングブレーキ装置は、運転者によ
って操作される揺動自在の操作レバーを備えている。
るセンタフロアパーキングブレーキ装置は、運転者によ
って操作される揺動自在の操作レバーを備えている。
【0003】操作レバーは、揺動支点側の下面を開口し
た状態で折曲げ加工した板金部材が用いられている。
た状態で折曲げ加工した板金部材が用いられている。
【0004】ところで、操作レバーには、図5に示すよ
うに、一体型フルグリップタイプと称される構造があ
る。この構造は、意匠上での見栄えをよくしたり板金部
材を露出させないようにするための構造であり、セクタ
との係合部近傍および先端側に形成されているグリップ
部を含めた操作レバー30の範囲が樹脂製のカバー32
によって覆われている。このようなカバー32は、操作
レバー30に嵌め込まれた後に複数箇所を速乾性の接着
材を用いて接着され、操作レバー上でずれが生じないよ
うにされている。また、カバー32の材質としては、例
えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等が用いられ
る。
うに、一体型フルグリップタイプと称される構造があ
る。この構造は、意匠上での見栄えをよくしたり板金部
材を露出させないようにするための構造であり、セクタ
との係合部近傍および先端側に形成されているグリップ
部を含めた操作レバー30の範囲が樹脂製のカバー32
によって覆われている。このようなカバー32は、操作
レバー30に嵌め込まれた後に複数箇所を速乾性の接着
材を用いて接着され、操作レバー上でずれが生じないよ
うにされている。また、カバー32の材質としては、例
えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等が用いられ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、操作
レバー30にカバー32を一体化する場合の方法として
は、上述したように接着が最も簡単な方法であるが、こ
の方法には次のような問題があった。
レバー30にカバー32を一体化する場合の方法として
は、上述したように接着が最も簡単な方法であるが、こ
の方法には次のような問題があった。
【0006】すなわち、カバー内面を操作レバーの外表
面に接着するときには、カバーをめくって接着剤を塗布
するための位置を確保することになる。そして、カバー
を接着する際には、カバーをめくるという作業に加えて
接着剤の塗布量や塗布位置の設定を作業者の勘に頼らざ
るを得ないのが現状であった。従って、設計で意図した
箇所への接着が行われずに必要な剥離強度が得られなか
ったり、あるいは不必要な箇所への塗布によって接着剤
が外部にはみ出してしまうこともあった。
面に接着するときには、カバーをめくって接着剤を塗布
するための位置を確保することになる。そして、カバー
を接着する際には、カバーをめくるという作業に加えて
接着剤の塗布量や塗布位置の設定を作業者の勘に頼らざ
るを得ないのが現状であった。従って、設計で意図した
箇所への接着が行われずに必要な剥離強度が得られなか
ったり、あるいは不必要な箇所への塗布によって接着剤
が外部にはみ出してしまうこともあった。
【0007】そこで本考案の目的とするところは、上記
従来のハンドブレーキ装置における問題に鑑み、接着位
置の設定が容易に行え、かつ、塗布された接着剤が外部
にはみだすようなことを未然に防止できる構造を備えた
ハンドブレーキ装置を提供することにある。
従来のハンドブレーキ装置における問題に鑑み、接着位
置の設定が容易に行え、かつ、塗布された接着剤が外部
にはみだすようなことを未然に防止できる構造を備えた
ハンドブレーキ装置を提供することにある。
【0008】
【問題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本考案は、操作レバーの外表面に樹脂製のカバーを
接着により一体化した構造を備えているパーキングブレ
ーキ装置において、上記カバーの端面に形成された複数
の突出部と、上記突出部に延長方向一端が連続するとと
もに延長方向他端が上記カバー内方の接着剤塗布部に連
続している凹溝と、を備えていることを特徴としてい
る。
め、本考案は、操作レバーの外表面に樹脂製のカバーを
接着により一体化した構造を備えているパーキングブレ
ーキ装置において、上記カバーの端面に形成された複数
の突出部と、上記突出部に延長方向一端が連続するとと
もに延長方向他端が上記カバー内方の接着剤塗布部に連
続している凹溝と、を備えていることを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】本考案では、操作レバーの外表面にカバーを接
着する場合、カバーの端面に形成されている突出部を目
印にして塗布位置を認識することができる。そして、突
出部に延長方向一端が開口している凹溝に接着剤塗布手
段を挿入して接着剤を注入すればこの凹溝に連続してい
る接着位置に接着剤が到達することになる。
着する場合、カバーの端面に形成されている突出部を目
印にして塗布位置を認識することができる。そして、突
出部に延長方向一端が開口している凹溝に接着剤塗布手
段を挿入して接着剤を注入すればこの凹溝に連続してい
る接着位置に接着剤が到達することになる。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図4において本考案の詳細を
説明する。
説明する。
【0011】図1は、本考案によるパーキングブレーキ
装置の外観図であり、このパーキングブレーキ装置10
は、この種の装置と同様な操作レバー12を備えてい
る。そして、操作レバー12の外表面には、樹脂で成形
されたカバー14が一体化されている。このカバー14
は、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等の樹脂
成形品であり、操作レバー12の揺動支点側から先端に
位置するグリップの領域までを覆う大きさおよび形状を
設定されている。
装置の外観図であり、このパーキングブレーキ装置10
は、この種の装置と同様な操作レバー12を備えてい
る。そして、操作レバー12の外表面には、樹脂で成形
されたカバー14が一体化されている。このカバー14
は、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等の樹脂
成形品であり、操作レバー12の揺動支点側から先端に
位置するグリップの領域までを覆う大きさおよび形状を
設定されている。
【0012】そして、カバー14は、操作レバー12に
対して接着により一体化されるが、このための構造は図
2に示されている。
対して接着により一体化されるが、このための構造は図
2に示されている。
【0013】すなわち、カバー14は、グリップと反対
側の位置、つまり、セクタ側に位置する端面に複数の突
出部14Aが設けられている。この突出部14Aは、カ
バー本体の成形時に形成されたものであり、本体から外
側に向け突出されている。
側の位置、つまり、セクタ側に位置する端面に複数の突
出部14Aが設けられている。この突出部14Aは、カ
バー本体の成形時に形成されたものであり、本体から外
側に向け突出されている。
【0014】そして、突出部14Aの内面には凹溝14
Bが設けられている。この凹溝14Bは、突出部14A
の端面からカバー14の内方に向け延長されており、延
長方向一端が突出部14Bの端面に開口し、そして、延
長方向他端がカバー14の接着位置に連続されている。
Bが設けられている。この凹溝14Bは、突出部14A
の端面からカバー14の内方に向け延長されており、延
長方向一端が突出部14Bの端面に開口し、そして、延
長方向他端がカバー14の接着位置に連続されている。
【0015】本実施例は以上のような構成であるから、
カバー14は操作レバー12のグリップ側から挿入され
る。そして、グリップ側と反対側の端面はセクタ側に位
置することになり、この状態で接着が行なわれる。
カバー14は操作レバー12のグリップ側から挿入され
る。そして、グリップ側と反対側の端面はセクタ側に位
置することになり、この状態で接着が行なわれる。
【0016】カバー14の接着は、例えば、塗布量を一
定化された接着剤を圧送することのできる塗布ノズル1
6が用いられる。そして、この塗布ノズル16は作業者
が持って操作するようになっており、作業者による接着
剤塗布位置の選定はカバー14の突出部14Aを目印に
して行なわれる。つまり、突出部14Aの端面には、凹
溝14Bの延長方向一端が開口して設けられているの
で、その開口に接着剤塗布ノズル16を差し入れるだけ
で接着剤塗布位置に対する位置決めが行なわれる。
定化された接着剤を圧送することのできる塗布ノズル1
6が用いられる。そして、この塗布ノズル16は作業者
が持って操作するようになっており、作業者による接着
剤塗布位置の選定はカバー14の突出部14Aを目印に
して行なわれる。つまり、突出部14Aの端面には、凹
溝14Bの延長方向一端が開口して設けられているの
で、その開口に接着剤塗布ノズル16を差し入れるだけ
で接着剤塗布位置に対する位置決めが行なわれる。
【0017】そして、塗布ノズル16から注入された接
着剤は、凹溝14Bの延長方向他端が連続している塗布
位置に供給されることになる。
着剤は、凹溝14Bの延長方向他端が連続している塗布
位置に供給されることになる。
【0018】ところで、接着剤を塗布する場合、図3に
示すように、接着剤の注入方向を下方向に設定すると、
突出部14Aに開口している凹溝14B内で接着剤を流
すことができる。つまり、接着剤として、流動性がよく
しかも比較的速乾性があるものを用いた場合には、凹溝
14Aの開口側から滴下させることにより、カバー14
の接着位置まで自然落下させることができる。
示すように、接着剤の注入方向を下方向に設定すると、
突出部14Aに開口している凹溝14B内で接着剤を流
すことができる。つまり、接着剤として、流動性がよく
しかも比較的速乾性があるものを用いた場合には、凹溝
14Aの開口側から滴下させることにより、カバー14
の接着位置まで自然落下させることができる。
【0019】本実施例によれば、カバーを接着する場合
にカバーをめくるような作業が不要になり、作業手順を
簡略化することができる。つまり、図4に示すように、
凹溝14Bの延長方向一端はカバー14の突出部14A
で開口しているので、この開口部以外の面が操作レバー
の表面に密着していても、塗布ノズル16を差し入れる
ための場所が確保されている。従って、作業者は自らの
勘に頼らなくても接着位置を認識することができる。
にカバーをめくるような作業が不要になり、作業手順を
簡略化することができる。つまり、図4に示すように、
凹溝14Bの延長方向一端はカバー14の突出部14A
で開口しているので、この開口部以外の面が操作レバー
の表面に密着していても、塗布ノズル16を差し入れる
ための場所が確保されている。従って、作業者は自らの
勘に頼らなくても接着位置を認識することができる。
【0020】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、操作レバ
ーに接着されるカバーの端面に接着剤塗布手段を位置決
めするための構造を設けたので、接着剤の塗布位置を容
易に見出すことができる。しかも、カバー内部の接着位
置に連続することによって注入される接着剤を案内する
ことのできる構造を設けたので、やたらに大量の接着剤
を消費するような事態を回避できる。従って、余剰接着
剤がカバーの端面からはみ出すようなことを未然に防止
することが可能になる。
ーに接着されるカバーの端面に接着剤塗布手段を位置決
めするための構造を設けたので、接着剤の塗布位置を容
易に見出すことができる。しかも、カバー内部の接着位
置に連続することによって注入される接着剤を案内する
ことのできる構造を設けたので、やたらに大量の接着剤
を消費するような事態を回避できる。従って、余剰接着
剤がカバーの端面からはみ出すようなことを未然に防止
することが可能になる。
【図1】本考案によるパーキングブレーキ装置の要部構
造を示す正面図である。
造を示す正面図である。
【図2】図1中、符号で示す方向の矢視断面図であ
る。
る。
【図3】図1に示したパーキングブレーキ装置の組立て
作業の一例を示す模式図である。
作業の一例を示す模式図である。
【図4】図1に示したパーキングブレーキ装置のカバー
の端面を示す斜視図である。
の端面を示す斜視図である。
【図5】従来のパーキングブレーキ装置の要部構造を示
す正面図である。
す正面図である。
10 パーキングブレーキ装置 12 操作レバー 14 カバー 14A 突出部 14B 凹溝 16 接着剤塗布ノズル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 7/10
Claims (1)
- 【請求項1】 操作レバーの外表面に樹脂製のカバーを
接着により一体化した構造を備えているパーキングブレ
ーキ装置において、 上記カバーの端面に形成された複数の突出部と、 上記突出部に延長方向一端が連続するとともに延長方向
他端が上記カバー内方の接着剤塗布部に連続している凹
溝と、 を備えていることを特徴とするパーキングブレーキ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9390792U JP2583408Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | パーキングブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9390792U JP2583408Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | パーキングブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653344U JPH0653344U (ja) | 1994-07-19 |
JP2583408Y2 true JP2583408Y2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=14095557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9390792U Expired - Fee Related JP2583408Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | パーキングブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583408Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP9390792U patent/JP2583408Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0653344U (ja) | 1994-07-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980714 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |