JPS5922207Y2 - 自動車用インサイドハンドル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は操作性、安全性を向上させるとともに外観も良
好ならしめた自動車用インサイドハンドルに関する。

従来、自動車用インサイドハンドルは第１図に示すよう
に、皿形状のエスカッションＡにハンドルＢを納めてあ
り、全体として車室内に突出しないようになっている。

ハンドルＢは一端に、操作時に指をエスカッションＡの
底に導く傾斜案内面りを備え、他端に取手Ｃを備えてい
る。

エスカッションＡの固定はその底部の傾斜面を、ハンド
ルＢを支持しているベース部材（図示しない）に固着す
ることでなされ、固着するためのビスＥの頭部は作業上
の必然として露出している。

ところが、従来の自動車用インサイドハンドルを使用す
る際、指をハンドルＢの傾斜案内面りに沿ってエスカッ
ションＡの底に挿入し、取手Ｃの裏側に至らせようとす
るとき、ビスＥの頭部に爪が引っかかり、操作者にとっ
て不愉快であって操作性を減するだけでなく、時として
爪をはがしたりして安全性の問題が生じていた。

また、ビスＥの頭部が露出して見えることは外観−ヒも
好ましくないことであった。

本考案は上記問題を解消し、エスカッションの固着手段
が露出しない自動車用インサイドハンドルを提供するも
のである。

以下、本考案の実施例を示した図面により本考案を説明
する。

第２図乃至第４図に示すように、インサイドハンドル１
はベース部材２に一端に枢着したハンドル本体３とハン
ドル本体３を内部に納める皿形状のエスカッション４と
より戒っている。

ベース部材２は取付面２１を自動車の内板に当接させボ
ルトで゛固着するようになっており、は゛わ２２で゛ハ
ンドル本体３を時計方向に付勢し、ハンドル本体３の作
用端３１をストッパ２３に押し当てている、そして、エ
ス力シツヨン４の底部の傾斜面４１と平行な切り起し２
４を備え、そこに雌ねじ部２５を設けている。

エスカッション４は皿形状で弁間が窪んでおり、一個の
傾斜面４１の一部には開口部４２が形威されハンドル本
体３を挿入できるようになっているとともに、取付座４
３が設けられており、ベース部材２の切り起し２４に当
接固着するようになっている。

ハンドル本体３は一端が回動軸３２でベース部材２に枢
着され、他端には取手３３を備えているとともに回動軸
３２より所定の角度で作用端３１を延長し、図外ドアロ
ックと作動的に連結するための作用リンク（図示しない
）と連結するようになっており、さらに回動軸３２の在
る一端よりベース部材２の切り起し２４に設けた雌ねじ
部２５の位置を覆う位置に延び、かつエスカッション４
の底部の傾斜面４１の末端に微小間隙を介して連続する
案内傾斜面３４を有している。

すなわち、ハンドル本体３は付勢位置より反時計方向に
回動可能に支持され、エスカッション４の底部の傾斜面
４１を取付座４３を介してベース部材２に固着手段たる
ボルト４４で固着した場合において、案内傾斜面３４は
ボルト４４を隠蔽するとともにエスカッション４の底部
の傾斜面４１の末端に連続するべく案内するようになっ
ており、ボルト４４を挿入し作業するための作業空間が
ハンドル本体３を反時計方向に回動した場合に作業線４
５の周囲に確保されるようになっている。

第５図は他の実施例におけるエスカッションの固着手段
を示す。

該実施例では、エスカッション５の固着手段取付座５１
の構造を改良することにより固着が簡単にでき、しかも
外観も良くしたものである。

すなわち、取付座５１は先端に固定用小径部５２を有し
当接圧５３を有する座部５４より戊り、エスカッション
５全体として一体成形されている。

取付座５１の内部にはファスナ６が圧入できる穴５５が
穿設されている。

ファスナ６は上端に鍔６１を有し、円筒形の本体６２の
下端部がくびれでストッパ部６３となり、下先端６４は
挿入容易のため小径になっている。

取付座５１の内部の穴５５はファスナ６の外形に対応し
ており、ストッパ部６３に嵌合する突出部５６を備え、
各対応部位の径はファスナ６のそれより小径になってい
る。

本実施例を使用するには、ベース部材７に取付座５１の
小径部５２の直径に嵌合する同一径の穴を穿設し、そこ
に小径部５２を挿入し、当接圧５３を当接させてからフ
ァスナ６を穴５５に圧入する。

ファスナ６の外径は穴５５の内径より大きいから穴５５
を拡張する。

その結果、小径部５２とベース部材７の穴は互に固く締
り合って結合し、エスカッション５は固着されるのであ
る。

５７はファスナ６の鍔６１に対応する取付座５１の穴の
周囲に配設した溝であり、これを設けておけばそこに工
具を差し込めるのでエスカッション５を取り外す必要の
あるとき容易にできる。

本実施例によれば、エスカッション５の固着はファスナ
６の圧入という一動作で極めて容易にでき、しかも、ベ
ース部材７には雌ねじ部等は不必要で穴だけで良いので
ある。

またファスナ６の鍔６１がエスカッション５に密着する
から表面が滑らかに連続し外観も極めて良好である。

エスカッション５とファスナ６を同一材質、同一色にす
ればなお良好な結果が得られる。

以上に説明したように、本考案によれば、エスカッショ
ンの固着手段は表面に露出しないから、操作性を害さず
、安全性を向」ニジ、外観上も良好にすることができた
のである。

固着手段の作業空間も十分確保したから取付作業上の問
題を生じることはなく、簡単な構成でありながら極めて
顕著な効果を奏することができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜視図、第２図乃至第４図は本考
案の１実施例を示すもので、第２図はベース部材がハン
ドル本体を支持した状態の正面図、第３図はエスカッシ
ョンの縦断面図、第４図は一部を断面で示した自動車用
インサイドハンドルの正面図、第５図は他の実施例にお
ける固着手段を示すものでａは分解断面図、ｂは固着手
段の頭部の法線方向よりの矢視図。 １・・・・・・インサイドハンドル、２・・・・・・ベ
ース部材、３・・・・・・ハンドル本体、３４・・・・
・・案内傾斜面、３３・・・・・・取手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベース部材に枢着したハンドル本体と該ハンドル本体を
   納める皿形状のエスカッションとより成るインサイドハ
   ンドルで゛あって、該エスカッションはその底部の傾斜
   面を前記ベース部材に固着手段で固着され、前記ハンド
   ル本体には、常態において該ハンドル本体の回動軸から
   前記エスカッションの底部の傾斜面に沿って延出すると
   ともに該傾斜面の末端に微小間隙を介し連続して前記固
   着手段を隠蔽し、か一つハンドル回動状態において前記
   固着手段の作業空間を確保する案内傾斜面を一体的に形
   成したことを特徴とする自動車用インサイドハンドル。