JP3420670B2 - 香料粒子組成物 - Google Patents

香料粒子組成物

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JP3420670B2 JP21236796A JP21236796A JP3420670B2 JP 3420670 B2 JP3420670 B2 JP 3420670B2 JP 21236796 A JP21236796 A JP 21236796A JP 21236796 A JP21236796 A JP 21236796A JP 3420670 B2 JP3420670 B2 JP 3420670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は香料を含有する粒子
に関する。さらに詳しくは高嵩密度の粒状洗浄剤組成物
に混合したときに洗浄剤粉末の香り、洗濯中の香り及び
洗濯後の衣類の残香性を最適にすることが可能な香料粒
子に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
洗浄剤組成物には洗浄剤組成物元来の匂いのマスキン
グ、香り付け、洗濯後の衣類の香り付けを目的として香
料が配合されている。しかしながら、洗濯中の香り及び
洗濯後の衣類の残香性を最適にすることは困難であり、
その様な香料の開発に多大な労力が払われてきた。
【0003】一方、近年、省資源的観点から洗剤の輸送
面、主婦の持ち運びや置き場所などの便宜性から、高密
度の濃縮型洗剤が、全世界的な規模で主流になってい
る。
【0004】しかるに高密度粒状濃縮洗剤(ここでいう
高密度とは嵩比重が 0.5g/cm3 以上のものを指す)
は、従来の低密度洗剤(嵩比重が通常 0.3g/cm3 程度
のもの)に比べて、界面活性剤等の有効成分の含有量を
多くし、高密度化して洗濯一回当たりの使用量(重量及
び容量)を少なくしたもの(例えば40g/30リットルか
ら25g/30リットルへ) であるため、従来の低密度洗剤
と同じ割合で賦香した場合、洗濯液及び洗濯物に対する
香料成分の量が使用量に応じて少なくなり、洗濯液の香
り及び洗い上がった衣類への残香性が弱くなりすぎると
いう欠点があった。
【0005】この欠点を補うために、洗剤に対する賦香
率を高めることは容易に考えられることであるが、そう
すると、洗剤粉末そのものの香りが強くなりすぎて却っ
て不快感を与えるといった問題があった。
【0006】以前我々は、特定の蒸気圧の香料成分を混
合した香料組成物を用いることにより、前記問題を解決
することを見い出し、特開昭63−101496号公報にて開示
するに至った。しかしながら、前記香料組成物は、香料
が特定され、香料の組み合わせの自由度を下げるもので
あった。また特開平1−193397号公報には、β−サイク
ロデキストリンなどの包接化合物に香料を包接させる方
法を開示したが、包接化合物は比較的高価である。
【0007】また、特開昭57−171910号公報には、水和
性物質を主成分とした香り粒子が開示され、特開平5−
209189号公報には、疎水性無機担体粒子を主成分とした
香料粒子が開示されているが、前記問題を解決すること
はできなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の如き
現状に鑑み、洗浄剤組成物自体の香りと洗濯浴の香り及
び衣類への残香性を最適に保つことのできる方策を鋭意
研究した結果、特定のアニオン界面活性剤を主成分とす
る香料粒子を粒状洗浄剤生地に乾式混合することでこの
目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0009】即ち本発明は、粒状洗浄剤組成物に乾式混
合して用いられる香料粒子組成物であって、次の成分
(a),(b),(c),(d) 及び(e) を含有することを特徴とする
香料粒子組成物を提供するものである。 (a) 香料成分 1〜12重量% (b) 次式(I) で表されるアニオン界面活性剤 40〜94重
量% R-OSO3Na (I) 〔ここでR は炭素数6〜20の1級又は2級アルコール
由来の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示
す。〕 (c) 結晶水を持ち、平均粒径が20μm以下の水不溶性固
体粒子 3〜30重量% (d) 水溶性ポリマー 1〜10重量%〔但し成分の(b) と
成分(d) の重量比は、 (b):(d) =5:1〜50:1であ
る。〕 (e) 水 0.1〜10重量%。
【0010】<成分(a) >本発明に使用される(a) 香料
成分は、特に下記の〜から選ばれた一種以上の化合
物を含有することが好ましい。 分子内に二重結合(-C=C-) を1つ以上含む炭化水素 例:リモネン、ジペンテン、ターピノレン、α−ピネ
ン、β−ピネン等 アルデヒド ・脂肪族アルデヒド 例:デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、ドデシ
ルアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、ウンデ
シレンアルデヒド等 ・テルペン系アルデヒド 例:シトラール、ヒドロキシシトロネラール、シトロネ
ラール等 ・芳香族アルデヒド 例:ベンズアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒ
ド、リリアール、ヘリオトロピン、バニリン、エチルバ
ニリン等 ・その他 例:リラール、マイラックアルデハイド等 エステル 例:ギ酸ベンジル、ギ酸リナリル、酢酸シトロネリル、
酢酸リナリル、酢酸イソノニル、酢酸ゲラニル、酢酸タ
ーピニル、酢酸イソボロニル、酢酸トリシクロデセニ
ル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリ
ル、酢酸シンナミル、酢酸ヘキシル、アセチルオイゲノ
ール、アセチルイソオイゲノール、酢酸セドリル、o−
t−B.C.H.A.等 ラクトン 例:γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、σ−デカ
ラクトン、クマリン等 フェノール誘導体 例:オイゲノール、イソオイゲノール、チモール等 分子内に二重結合(-C=C-) を少なくとも1つ以上持つ
アルコール 例:サンタロール、リナロール、ゲラニオール、シトロ
ネロール、ジヒドロミルセノール等 分子内に二重結合(-C=C-) を少なくとも1つ以上持つ
エーテル 例:ネロールオキサイド、ローズオキサイド、リナロー
ルオキサイド等 分子内に二重結合(-C=C-) を少なくとも1つ以上持つ
ケトン 例:イオノン、メチルイオノン、ダマスコン、ダマセノ
ン、ダイナスコン、マルトール、等 含窒素もしくは含硫黄有機化合物 例:インドール、スカトール、シトロネリルニトリル、
ゲラニルニトリル等 これら以外の香料化合物を併用することも勿論可能であ
る。
【0011】<成分(b) >本発明に使用されるアニオン
界面活性剤は、式(I) で表される。 R-OSO3Na (I) 〔ここでR は炭素数6〜20の1級又は2級アルコール由
来の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示
す。〕 上記式(I) で表されるアニオン界面活性剤は、炭素数6
〜20の1級又は2級アルコールを、既知の方法で硫酸エ
ステル化し、ついでNaOH水溶液で中和し、水との混合物
として得られる。本発明においては、この方法で得られ
たアニオン界面活性剤と水の混合物の水分量は10重量%
以下であることが望ましい。本発明では、水とアニオン
界面活性剤の混合物を、噴霧乾燥、減圧下における薄膜
乾燥などで乾燥して得られた粉末、ペレット、ニードル
状のものを原料として用いることが望ましい。
【0012】本発明において最も好ましいアニオン界面
活性剤は、炭素数6〜18のアルキル基もしくはアルケニ
ル基を持ちヨウ素価5以下の1級アルコールを、硫酸化
し続いて中和して得られるものが望ましい。そのような
アニオン界面活性剤の例として、デシル硫酸エステルナ
トリウム塩、ラウリル硫酸エステルナトリウム塩、ミリ
スチル硫酸エステルナトリウム塩、セチル硫酸エステル
ナトリウム塩、ステアリル硫酸エステルナトリウム塩又
はこれらの混合物が挙げられる。
【0013】また、硫酸化のときの反応率は通常 100%
にならないので、未反応のアルコールが混在するが、通
常の工業的製法で得られる割合の未反応アルコール(ア
ニオン界面活性剤に対して10重量%程度)が混在してい
てもかまわない。
【0014】<成分(c) >本発明に使用される結晶水を
持った水不溶性固体粒子は、平均粒径が20μm以下であ
り、好ましくは0.1 〜10μmである。平均粒径が20μm
を超えると、実際に洗濯した時に溶け残りとして認知さ
れることがある。水不溶性固体粒子としては、次式 Na2O・Al2O3・nSiO2・wH2O(ここで、n は 1.3〜3.0 、
w は任意の正数) で示される結晶性アルミノケイ酸塩で、一般に4A型ゼ
オライトと呼ばれるものが望ましい。
【0015】<成分(d) >本発明に使用される水溶性ポ
リマーとしては、ポリアクリル酸、ポリエチレングリコ
ール、アクリル酸−マレイン酸共重合物、でん粉、セル
ロース、ポリビニルピロリドン及びその混合物等が挙げ
られ、それぞれのポリマーは平均分子量が3000〜100000
のものである。本発明において最も好ましい水溶性ポリ
マーは、ポリアクリル酸、ポリエチレングリコール、ア
クリル酸−マレイン酸共重合物及びポリビニルピロリド
ンである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の香料成分(a) の配合量
は、組成物中1〜12重量%であり、この範囲において十
分な香りを香料粒子組成物に与えることができ、また香
料粒子組成物の流動性も良好となりハンドリング性が良
くなる。
【0017】本発明のアニオン界面活性剤(b) の配合量
は、組成物中40〜94重量%、好ましくは60〜94重量%で
あり、この範囲において安定な香料粒子組成物を得るこ
とができる。
【0018】本発明の結晶水を持った水不溶性固体粒子
(c) の配合量は、組成物中3〜30重量%であり、この範
囲において香料成分を有効に保持でき、香料粒子組成物
の流動性も良好となり、ハンドリング性が良くなる。ま
た、この範囲の配合量であれば、洗浄時の香料粒子組成
物の溶解性も良好となり、望ましい香りの強さが得られ
る。
【0019】本発明の水溶性ポリマー(d) の配合量は、
組成物中1〜10重量%であり、この範囲において香料粒
子組成物の強度を維持でき、組成物の望ましくない微粒
子化を防ぐことができ、また保存後の匂いの安定性も良
好となる。
【0020】本発明のアニオン界面活性剤(b) と水溶性
ポリマー(d) の重量比は、(b) :(d) =5:1〜50:1
であるが、この範囲において香料粒子組成物の強度を維
持し、かつ流動性を良好にすることができる。
【0021】本発明の水(e) の配合量は、組成物中 0.1
〜10重量%である。水の量がこの範囲にあると保存によ
る匂いの離散が少なくなり、また匂いの質が変わること
を防ぐことができる。
【0022】本発明の香料粒子組成物には、既知の染
料、顔料、蛍光染料や、芒硝、亜硫酸ナトリウム、ソー
ダ灰、トリポリリン酸ナトリウム,ケイ酸ナトリウムな
どの無機塩を添加してもかまわないが、アルカリ金属炭
酸塩及びアルカリ金属ケイ酸塩の配合は香料粒子中5重
量%以下が好ましい。アルカリ金属炭酸塩及びアルカリ
金属ケイ酸塩の配合は場合により匂いの劣化を招く場合
がある。
【0023】また、特に本発明の香料粒子組成物を粒状
洗浄剤組成物に乾式混合した時の美観のために、下記の
ような既知の染料、顔料を本発明の香料粒子組成物に添
加することが望ましい。 <染料> C.I.Acid Red 52(C.I. 45110);一例として赤色106
号 C.I.Acid Blue 9(C.I. 42090);一例として青色1号 C.I.Acid Yellow 3 (C.I. 47005);一例として黄色20
3号 <顔料> C.I.Pigment Green 7 (C.I. 74260);一例としてLion
ol Green FB C.I.Pigment Blue 15 (C.I. 74160);一例としてCyan
ine Blue BR 。
【0024】本発明の香料粒子組成物の粒子径は、 100
〜3000μmが望ましく、より好ましいは300 〜1500μm
である。この範囲の粒子径よりも小さい時は、体積に対
する表面積が大きいために香料の散逸が起こり、またこ
の範囲の粒子径よりも大きい時は、粒子の溶解性が悪く
香料が速やかに放出されない。
【0025】本発明の香料粒子組成物は、粉末もしくは
粒状の洗浄剤組成物に乾式混合されるものであるが、そ
の場合の洗浄剤組成物としては、従来公知の組成を有す
る洗浄剤組成物を使用することができ、洗浄剤組成物中
に香料成分が配合されているものであってもよい。また
本発明の香料粒子組成物は最終洗浄剤組成物中に0.1〜5
0重量%程度の量で配合される。粒状の洗浄剤組成物は
嵩密度のものが好適であり、本発明の香料粒子組成物を
配合した後の最終嵩密度が 0.6〜1.2 g/cm3となるよ
うに調製される。
【0026】
【発明の効果】本発明の香料粒子組成物を粒状洗浄剤組
成物に乾式混合することにより、粒状洗浄剤組成物の香
り、洗濯中の香り及び洗濯後の衣類の残香性を最適にす
ることができる。しかも、本発明の香料粒子組成物を配
合した粒状洗浄剤組成物は、保存後も香りの安定性が良
好である。
【0027】
【実施例】以下実施例において本発明を更に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0028】実施例(I) 〜(II)、比較例(I) 〜(II) (1)香料粒子組成物 下記の香料成分(i) と、表2に示す各種成分により香料
粒子組成物を調製した。 <香料成分(i) > 重量% リモネン 18.0 シトロネリルニトリル 0.5 ノニルアルデヒド 0.2 メチルノニルアセトアルデヒド 0.1 ダイナスコン 0.1 リグストラール 0.1 酢酸ヘキシル 2.0 o−t−B.C.H.A. 2.0 フェニルエチルアルコール 4.0 ヘキシルシンナミックアルデヒド 10.0 リラール 10.0 リリアール 10.0 酢酸ベンジル 10.0 サリチル酸ベンジル 15.0 インドール 5.0 クマリン 1.0 エチルバニリン 5.0 メチルイオノン 2.0 ヘリオトロピン 5.0 ───────────────────────────── 合 計 100.0。
【0029】香料粒子組成物の製造例を実施例(I) を例
にして以下に示す。徳寿R型リボンミキサー R-1300 型
(総容量2000リットル、仕込容量1300リットル、以下ミ
キサーと称する)に、ラウリル硫酸エステルナトリウム
塩(花王(株)製エマール 10P)375 kgと、4A型ゼオ
ライト75kgを投入し、ミキサーを回転数20rpm で30分間
回転させた後に、香料成分(i) 25kgをミキサー中に滴下
して15分間回転させ、ポリエチレングリコール(平均分
子量6000)10kgと水15kgを混合し、60℃にて溶融させた
ものをミキサー中に滴下し、更に15分間回転させた。こ
うして得られた粉を押出機(前型押出機、スクリーン
径:φ1.0 μm)にかけ、押出造粒し、整粒機(不二パ
ウダル社製、FL-200型、スクリーン径:サイドφ3.0 m
m、底4.0mm )にかけて整粒を行い、更に500 μmの篩
をかけ、篩上のサンプルを得た。実施例(II)、比較例
(I) 、(II)の組成物も同様に調製した。ただし、「その
他の成分」は(b) 成分と同時にミキサーに投入した。
【0030】(2)粉末合成洗剤A 表2の本発明品を評価するために、以下の方法で調製し
た粉末洗剤組成物(粉末合成洗剤A)を用意した。粉末
合成洗剤Aの組成を表1に示す。4A型ゼオライト 1.0
kg、LAS 4.0kg 、AE 0.3kg、AA-MA コポリマー(アクリ
ル酸−マレイン酸コポリマー) 0.5kg、カルボキシメチ
ルセルロース0.15kg、FA0.1kg、JIS 2 号珪酸ソーダ 1.
0kg、ソーダ灰 0.5kg及び蛍光染料0.05kgから60%固
形分の水スラリーを得、これを噴霧乾燥して得られた粒
子をレディゲミキサー(松阪技研(株)製)に入れ、更
に4A型ゼオライト1.0 kg、ソーダ灰 0.5kg、酵
素 0.1kg、バランスに用いた芒硝を加え、これらを混合
しているところに70℃に加温したAE 0.2kgを徐々に滴下
し、造粒を行った。更に4A型ゼオライト0.25kgを加え
て造粒し、1410μmの篩を通過しないものを除き、高密
度粉末洗剤組成物を得た(平均粒径 450μm、嵩密度75
0 g/リットル)。
【0031】
【表1】
【0032】*1 LAS :直鎖アルキル(C12) ベンゼン
スルホン酸Na塩 *2 FA:牛脂脂肪酸Na塩 *3 AE:ポリオキシエチレン1級ドデシルエーテル
(HLB =13.1) *4 AA-MA コポリマー:ソカランCP 5(BASF社製) *5 蛍光染料:4,4'- ビス-(2-スルホスチリル) ビフ
ェニル塩 *6 酵素:API-21H (昭和電工(株)製)、リポラー
ゼ100T(ノボノルディスク社製)、セルザイム0.1T(ノ
ボノルディスク社製)、ターマミル60T (ノボノルディ
スク社製)を2:1:1:1で混合したもの。 *7 カルボキシメチルセルロース:四国ケミカル
(株)製 KMC-II *8 芒硝:全体が 100重量%になるように用いた。
【0033】(3)香料粒子含有粉末洗剤 上記(2)で得られた粉末合成洗剤Aに、上記(1)で
得られた香料粒子組成物を5重量%混合して香料粒子含
有粉末洗剤を得た。
【0034】(4)性能評価 上記で得られた香料粒子含有粉末洗剤について、高感度
パネラーにより、保存前後の香りの変化を評価した。香
りの変化は、保存前の粉末洗剤又は40℃で30日間保存し
た後の粉末洗剤を用いて、粒そのものの香りの強さと好
ましさと、下記条件の洗濯処理を行った際の香りの強さ
で評価した。その結果を表2に示す。 <洗濯条件>2槽式洗濯機に布 1.5kg、水30リットルを
入れ、保存前又は保存後の香料粒子含有粉末洗剤を25g
入れて15分攪拌後、ため濯ぎを2回行って評価した。一
方、対照品として、各実施例の香料の配合量になるよう
に粉末洗剤(香料粒子を含有せず)に香料をスプレーし
て粉末洗剤を調製し、保存前の粉末洗剤と40℃で30日間
保存した後の粉末洗剤をそれぞれ用意した。この対照品
を用いて上記条件で洗濯処理を行い、香りの変化の基準
とした。 <洗濯中の香りの評価> イ:上記条件で攪拌1分後の洗濯水の香りの強さ ロ:上記条件で攪拌15分後の洗濯水の香りの強さ ハ:上記条件で15分攪拌、濯ぎ後の脱水布の香りの強さ 上記イ〜ハの洗濯工程におけるそれぞれの香りの強さ
を、対照品と比べて下記の基準で評価した。 4:対照品と比べて香りが非常に強い 3:対照品と比べて香りが強い 2:対照品と比べて香りがやや強い 1:対照品と香りが同等 <粉の香りの評価> 1:対照品と比べて香りがやや強い 0:対照品と比べて香りが同等 −1:対照品と比べて香りがやや弱い A:対照品と比べて香りが好ましい B:対照品と比べて香りの好ましさが同等 C:対照品と比べて香りが好ましくない
【0035】
【表2】
【0036】(注) *1 ゼオライト:平均粒子径4μm *2 ポリエチレングリコール:平均分子量6000 *3 アクリル酸−マレイン酸コポリマー:ソカランCP
5(BASF社製) *4 ポリビニルピロリドン:平均分子量30000 *5 色素A:Lionol Green FB [C.I.Pigment Green
7,(C.I.74260)] 。
【0037】実施例(III)〜(IV)、比較例(III)〜(IV) 実施例(I) で調製した香料成分(i) を用いて表4に示す
香料粒子組成物を実施例(I) と同様に調製し、これを下
記の方法により調製された粉末合成洗剤Bに5重量%添
加して香料粒子含有粉末洗剤を調製した。この香料粒子
含有粉末洗剤を用いて、実施例(I) と同様の評価を行っ
た。その結果を表4に示す。
【0038】<粉末合成洗剤B>表4の本発明品を評価
するために、以下の方法で調製した粉末洗剤組成物(粉
末合成洗剤B)を用意した。粉末合成洗剤Bの組成を表
3に示す。トリポリリン酸ソーダ 1.5kg、LAS 4.0kg 、
AE 0.3kg、AA-MA コポリマー(アクリル酸−マレイン酸
コポリマー) 0.1kg、カルボキシメチルセルロース0.05
kg、FA 0.1kg、JIS 2 号珪酸ソーダ 1.0kg、ソーダ灰
0.2kg及び蛍光染料0.05kgから50%固形分の水スラリー
を得、これを噴霧乾燥して得られた粒子をレディゲミキ
サー(松阪技研(株)製)に入れ、更に4A型ゼオライ
ト1.0kg、ソーダ灰0.5kg、酵素 0.1kg、バランスに用い
た芒硝を加え、これらを混合しているところに70℃に加
温したAE 0.2kgを徐々に滴下し、造粒を行った。更に4
A型ゼオライト0.25kgを加えて造粒し、1410μmの篩を
通過しないものを除き、高密度粉末洗剤組成物を得た
(平均粒径 400μm、嵩密度 700g/リットル)。なお
これらの各成分は実施例(I) で用いたものと同じものを
用いた。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】(注) *1 ゼオライト:平均粒子径4μm *2 アクリル酸−マレイン酸コポリマー:ソカランCP
5(BASF社製) *3 ポリビニルピロリドン:平均分子量30000 *4 ポリアクリル酸:平均分子量13000 *5 色素B:赤色106 号[C.I.Acid Red
52(C.I.45110)]
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 3/50 C11D 3/50 17/06 17/06 (72)発明者 妹脊 環木 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−72797(JP,A) 特開 昭57−171910(JP,A) 特開 平3−33196(JP,A) 特開 平5−209189(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11B 9/00 C11D 1/00 - 17/08 A61K 7/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状洗浄剤組成物に乾式混合して用いら
    れる香料粒子組成物であって、次の成分(a),(b),(c),
    (d) 及び(e) を含有することを特徴とする香料粒子組成
    物。 (a) 香料成分 1〜12重量% (b) 次式(I) で表されるアニオン界面活性剤 40〜94重
    量% R-OSO3Na (I) 〔ここでR は炭素数6〜20の1級又は2級アルコール由
    来の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示
    す。〕 (c) 結晶水を持ち、平均粒径が20μm以下の水不溶性固
    体粒子 3〜30重量% (d) 水溶性ポリマー 1〜10重量%〔但し成分の(b) と
    成分(d) の重量比は、 (b):(d) =5:1〜50:1であ
    る。〕 (e) 水 0.1〜10重量%
  2. 【請求項2】 成分(a) の香料成分が、以下〜の化
    合物から選択された一種以上の化合物を含有する請求項
    1記載の香料粒子組成物。 分子内に二重結合(-C=C-) を1つ以上含む炭化水素 アルデヒド エステル ラクトン フェノール誘導体 分子内に二重結合(-C=C-)を少なくとも1つ以上持つ
    アルコール 分子内に二重結合(-C=C-)を少なくとも1つ以上持つ
    エーテル 分子内に二重結合(-C=C-)を少なくとも1つ以上持つ
    ケトン 含窒素もしくは含硫黄有機化合物
  3. 【請求項3】 成分(b) を60重量%以上含有し、且つ式
    (I) 中のR が炭素数6〜18でヨウ素価5以下の1級アル
    コール由来のアルキル基又はアルケニル基である請求項
    1又は2記載の香料粒子組成物。
  4. 【請求項4】 成分(c) が、4A型ゼオライトである請
    求項1〜3の何れか1項記載の香料粒子組成物。
  5. 【請求項5】 成分(d) が、ポリアクリル酸、ポリエチ
    レングリコール、アクリル酸−マレイン酸共重合物、澱
    粉、セルロース及びポリビニルピロリドンから選択され
    る平均分子量が3000〜100000の水溶性ポリマーである請
    求項1〜4の何れか1項記載の香料粒子組成物。
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