JP2506887B2 - 粉末洗浄剤組成物 - Google Patents

粉末洗浄剤組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粉末洗浄剤組成物、更に詳しくは繰り返し洗
濯時でも洗濯物から放出される臭いを充分にマスキング
できる粉末洗浄剤組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
一般的に香料は液体状で(勿論、例えばカンファーの
如き固体状の香料もある)種々の用途に利用されてい
る。一つの用途として、粉末衣料用洗浄剤の成分として
用いられ、原料臭のマスキング、使用時に使用者に快適
性を与える等の目的に用いられている。液体の香料は液
体状の洗浄剤の場合には容易に添加することが出来る
が、粉末の洗剤系に対しては特に工夫がされていない。
一般的には、液体状の香料を粉末系に噴霧したり、洗浄
剤の一部の成分と予め混合し、粉末、固形化させた、所
謂マスターパウダーとして添加している。
一般的に家庭での洗濯は1回の洗濯液で2〜3回洗濯
するのが普通である。香料を添加した粉末衣料用洗浄剤
を洗濯に使用した場合は洗浄剤を投入すると同時に香料
成分が揮散してしまい2〜3分で臭いが弱くなりマスキ
ング効果が消失してしまう。単純な香料の添加方法で
も、最初の洗濯に於いては、比較的好ましい芳香を与え
たり、或いは、一般的に最初は汚れの程度の低い衣料か
ら洗浄していくので比較的マスキングが容易である場合
があるが、2〜3回目になると特に汚れのひどい衣類を
洗浄するようになる為、洗濯物から放出される臭いも強
くなり、通常の香料の添加方法では十分にマスキング出
来ない。
西独特許第3020269号明細書には、香料をシクロデキ
ストリンで包接粉末体としてアニオン洗剤に配合するこ
とにより香料の貯蔵安定性が改善され、しかも洗剤中の
アニオン界面活性剤により洗濯洗浄剤の使用の瞬間に香
料が直ちに定量的に放たれることが記載されている。包
接体中の香料は一般に揮散しにくいが、このようにアニ
オン洗剤中に配合するとすぐ揮散してしまい臭いの持続
効果を充分に得ることはできない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、このような問題を解決すべく鋭意検討
した結果、香料を包接化合物により粉末化して、更にこ
の粉末化香料を造粒した造粒香料及びポリエチレングリ
コールを併用して粉末洗剤に添加することにより問題が
解決出来ることを見出した。
即ち、本発明はアニオン界面活性剤10〜60重量%、洗
剤ビルダー30〜80重量%、ポリエチレングリコール0.5
〜5重量%及び包接能を有する化合物に香料を包接させ
て得られる香料包接体粉末の造粒物0.1〜5重量%を含
有することを特徴とする粉末洗浄剤組成物を提供する。
本発明に用いる包接化合物としては、β−サイクロデ
キストリンが最も良いが、メチル化β−サイクロデキス
トリンの如きβ−サイクロデキストリン誘導体、α−サ
イクロデキストリン、γ−サイクロデキストリン等も使
用出来る。
香料を包接化合物で粉末化する方法は、一般的に使用
されている方法をとることが出来る。普通、包接化合物
のスラリー、或いは水溶液系を攪拌しながら、香料を徐
々に添加したのち、香料包接体を濾別し、乾燥すること
により得ることができる。香料と包接化合物はモル比で
0.8〜1.2の範囲で使用される。
粉末化香料の造粒は、結合剤を用い乾式、或いは湿式
で行われる。ここで乾式、或いは湿式とは結合剤に水を
使用するかしないかであり、結合剤としては、融点、或
いは軟化点が40℃〜160℃を示す有機化合物が使用され
る。融点、或いは軟化点が40℃〜160℃を示す有機化合
物としては、分子量1500〜2万のポリエチレングリコー
ル、炭素数C8〜C22のアルキル基を有するポリエチレン
グリコールアルキルエーテル、炭素数C8〜C22のアルキ
ル基を有するポリエチレングリコールアルキルフェノー
ルエーテル、炭素数C12〜C37のアルキル基を有する脂肪
酸、エチレンオキサイド・プロピレンオキサイドのブロ
ックポリマー等が例示される。
粉末化香料は結合剤と更に必要により、芒硝などの増
量剤、シリカなどの粉末物性改良剤その他の添加物を添
加して押し出し造粒法、転動造粒法等により造粒され
る。造粒に際しては、香料包接体粉末20〜80重量部(以
下、部と略)、結合剤5〜35部、増量剤15〜50部、粉末
物性改良剤0〜5部の範囲で使用するのがよい。
造粒物は平均粒子径が100〜1500μ、好ましくは200〜
1300μ、より好ましくは300〜1000μに造粒するのがよ
い。100μ未満及び1500μを超える粒子は5重量%以下
とするのが望ましい。造粒物は組成物中に0.1〜5重量
%配合される。
本発明に用いる香料は特に限定されるものではない。
しかしながら、揮散性の低い香料は従来通り粉末洗剤に
噴霧、あるいは洗剤成分の一部と予め混合し粉末化した
マスターパウダーとして添加し、蒸気圧が0.05mmHg(25
℃)以上の揮散性の高い香料を包接化するのが繰り返し
洗濯時の香りの変化が少なく、かつ持続性をもたらすこ
とができ、しかも包接化合物の必要量を少なくできるの
で経済的にも有利である。
蒸気圧が0.05mmHg(25℃)以上の香料としては、酢酸
イソアミル(5.6)、α−ピネン(4.4)、β−ピネン
(4.4)、ミルセン(1.65)、テルピノーレン(1.8)、
リモネン(1.4)、ベンズアルデヒド(1.1)、メチルヘ
キシルケトン(0.82)、シトロネラール(0.23)、リナ
ロール(0.165)、酢酸ベンジル(0.12)、酢酸リナリ
ル(0.101)、アネトール(0.058)、シトラール(0.05
8)、l−メントール(0.054)、ギ酸ゲラニル(0.05
0)などが例示される〔( )内の数字は25℃での蒸気
圧を示す。単位:mmHg〕。これらの香料を従来の方法で
洗剤に配合すると、製造時および製品保存中に急速に揮
散し消費者が使用する時には香りが変化してしまうとい
う問題があった。本発明においてはこれらの香料を容易
に使用することができ、すなわち香料の調香の自由度が
増大し、洗濯時に従来にない香調を与えることができる
ようになった。さらに、本発明においては香料包接体粉
末を造粒して用いるので貯蔵安定性も向上した。
本発明洗剤組成物には香料包接体粉末の造粒物と共に
更にポリエチレングリコールを0.5〜5重量%配合する
ことを要する。ポリエチレングリコールは分子量6000〜
20000のものが好ましく使用される。
ポリエチレングリコールは香料包接体粉末の造粒物に
結合剤としても使用されうる物質であるが、本発明にお
いては、これとは別に更にポリエチレングリコールを配
合する必要がある。ポリエチレングリコールを更に配合
しないと、本発明の目的とする繰り返し洗濯時の洗濯物
から放出される臭いを充分にマスキングできない。
本発明の洗剤組成物には、上記の2成分の他に、直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィ
ンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩などのアニオン界面活性
剤10〜60重量%、炭酸塩、珪酸塩、硫酸塩、リン酸塩、
ゼオライトなどの洗剤ビルダー類30〜80重量%が配合さ
れる。その他、ポリオキシエチレンアルキルエーテルな
どのノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤、過炭酸塩、過硼酸塩などの漂白剤0〜30重量
%、カルボキシメチルセルロースなどの再付着防止剤、
プロテアーゼ、セルラーゼなどの酵素、蛍光増白剤、香
料などのその他の成分が総量で2〜6重量%程度配合さ
れ得る。
〔発明の効果〕
本発明の粉末洗浄剤組成物は繰り返し洗濯時でも洗濯
物から放出される臭いを充分にマスキングできる。又、
洗剤中のアリカリ成分と接触しても長期間香調が変化し
ない。さらに、高揮散性の香料を用いることができるの
で香料の調香の自由度が増大し、洗濯時に従来にない香
調を与えることができるようになった。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
尚、例中の部、%はそれぞれ重量基準である。
実施例1 下記組成の噴霧乾燥した洗浄剤組成物を調整し、これ
に下記の香料組成の調合香料を下記の方法により配合し
て、粉末洗剤を得、これについて匂いの持続性、香料の
安定性の評価を行った。
<粉末洗剤組成物> ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 12.5 % ソフタノール120 3.0 % 牛脂脂肪酸ナトリウム石鹸 2.8 % 炭酸ナトリウム 10.0 % 2号珪酸ナトリウム 9.5 % 4A型ゼオライト 23.5 % 硫酸ナトリウム バランス ポリエチレングリコール6000 表−1 カルボキシメチルセルローズ 1.5 % チノパールCBS(螢光染料) 0.35% 水分 4.5 % 合計 100 % <香料組成> <賦香方法> 前記粉末洗剤100部に (A)前記調合香料0.2部を噴霧した。
(B)前記調合香料中(*)印の香料成分を噴霧、他の
香料成分は下記方法にて香料包接体粉末として混合した
(洗剤中の香料含有量は0.2部) (C)前記調合香料中(*)印の香料成分を噴霧、他の
香料成分は下記方法にて香料包接体粉末造粒物として混
合した(洗剤中の香料含有量は0.2部) 以上の方法によりそれぞれの洗剤(A)、(B)、
(C)を得た。
香料包接体粉末及びその造粒物の調整 60℃の温水200中へ日本食品加工株式会社製セルデッ
クスN(β−サイクロデキストリン)を18.0g添加し、
β−サイクロデキストリンを完全に溶解する。これに調
合香料を2.5g添加し、3時間撹拌した。調合香料添加後
水不溶性の沈殿物を生じ、包接現象が観察された。濾過
後、凍結乾燥により香料包接体の粉末20gを得た。包接
体の粉末を下記組成で混合後、不二パウダル株式会社
(型式EXKS−1)の押し出し造粒機により造粒物を得
た。これを16,32各メッシュのフルイにて分級し、造粒
物とした。
香料包接体粉末 50% PEG−6000 25% 中性無水芒硝 25% 造粒物の粒度分布 平均粒径 670μ 1500μ以上 1% 100μ以下 4% <匂いの持続性の評価> 洗剤(A)、(B)、(C)を用い、下記洗濯条件で
洗濯1回目、2回目、3回目の洗濯液の匂いをパネラー
4人(男25才、男36才、女36才、女18才)により評価
し、平均点を求めた。
洗濯機 東芝銀河2.2kg 水 量 30 洗剤量 40g 衣 料 1kg (綿シャツ600g,T/Cワイシャツ400g,3日間着用) 洗濯時間 7分(1回毎に取り出し、新たに投入す
る。) 点数が高い程、洗濯中での異臭が強い。
<香料の安定性の評価> 洗剤(A),(B),(C)各50gを100mlのサンプル
ビンに入れ密栓し、−5℃,30℃,40℃で20日間保存し、
香料の安定性を官能評価で判定した。匂いのパネラーは
4人(男25才、男36才、女36才、女18才)で行った。
尚、噴霧乾燥洗剤中のポリエチレングリコール配合量
は2%である。
判定基準 ○ 変化なし ○〜△ やや変化 △ 明らかに変化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−185399(JP,A) 西独国特許公開3020269(DE,C2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン界面活性剤10〜60重量%、洗剤ビ
    ルダー30〜80重量%、ポリエチレングリコール0.5〜5
    重量%及び包接能を有する化合物に香料を包接させて得
    られる香料包接体粉末の造粒物0.1〜5重量%を含有す
    ることを特徴とする粉末洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】包接される香料が蒸気圧0.05mmHg(25℃)
    以上のものである請求項1記載の粉末洗浄剤組成物。
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