JP2594308B2 - 粉末洗浄剤組成物 - Google Patents
粉末洗浄剤組成物Info
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- JP2594308B2 JP2594308B2 JP63084674A JP8467488A JP2594308B2 JP 2594308 B2 JP2594308 B2 JP 2594308B2 JP 63084674 A JP63084674 A JP 63084674A JP 8467488 A JP8467488 A JP 8467488A JP 2594308 B2 JP2594308 B2 JP 2594308B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粉末洗浄剤組成物、更に詳しくは酵素から放
出される特有の臭いを抑制した粉末洗浄剤組成物に関す
る。
出される特有の臭いを抑制した粉末洗浄剤組成物に関す
る。
衣料用粉末洗剤には界面活性剤、ビルダーなどの他に
酵素が配合されているが、酵素には特有の臭いがある。
一般に洗剤には香料が添加されており、この酵素臭はか
なりマスキングされているが、保存による香料揮散に伴
いマスキングが充分行われなくなる。この問題を解決す
る方法として香料を増量又は香料成分を選択する方法が
知られている。しかしながら、前者の方法は洗剤の香り
が強くなりすぎ、また後者の方法（特開昭57−85900号
公報、特開昭58−117295号公報）は香料が限定され調香
の自由度が少なくなり好ましくない。従って、上記のよ
うな香料の増量、選択といった方法以外の手段で酵素臭
を抑制する必要がある。
酵素が配合されているが、酵素には特有の臭いがある。
一般に洗剤には香料が添加されており、この酵素臭はか
なりマスキングされているが、保存による香料揮散に伴
いマスキングが充分行われなくなる。この問題を解決す
る方法として香料を増量又は香料成分を選択する方法が
知られている。しかしながら、前者の方法は洗剤の香り
が強くなりすぎ、また後者の方法（特開昭57−85900号
公報、特開昭58−117295号公報）は香料が限定され調香
の自由度が少なくなり好ましくない。従って、上記のよ
うな香料の増量、選択といった方法以外の手段で酵素臭
を抑制する必要がある。
本発明者らは、鋭意研究の結果、亜硫酸塩と包接能を
有する化合物を併用して添加すれば前記課題を解決しう
ることを見い出し本発明を完成した。
有する化合物を併用して添加すれば前記課題を解決しう
ることを見い出し本発明を完成した。
即ち、本発明は、酵素を含有する粉末洗浄剤に亜硫酸
塩0.1〜５重量％及び包接能を有する化合物0.1〜５重量
％を含有せしめたことを特徴とする粉末洗浄剤組成物を
提供する。
塩0.1〜５重量％及び包接能を有する化合物0.1〜５重量
％を含有せしめたことを特徴とする粉末洗浄剤組成物を
提供する。
本発明に用いる亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸マグネシウム、重亜硫酸ナ
トリウムなどが挙げられる。なかでも亜硫酸ナトリウム
が好ましい。亜硫酸塩は組成物中に0.1〜５重量％（以
下％と略記）、好ましくは0.5〜３％配合される。亜硫
酸塩が粉末洗剤中の酵素を安定化すること及び洗濯中で
の水道水の塩素による酵素の失活を防止する作用がある
ことは、米国特許第3940341号明細書、特開昭55−27378
号公報、特開昭62−68898号公報などで知られている。
しかしながら、亜硫酸塩単独では酵素を安定化するもの
の酵素臭を充分に抑制することができない。包接化合物
と併用した時に酵素臭が皆無となり、しかも水道水中の
塩素に対する酵素の安定性も向上する。
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸マグネシウム、重亜硫酸ナ
トリウムなどが挙げられる。なかでも亜硫酸ナトリウム
が好ましい。亜硫酸塩は組成物中に0.1〜５重量％（以
下％と略記）、好ましくは0.5〜３％配合される。亜硫
酸塩が粉末洗剤中の酵素を安定化すること及び洗濯中で
の水道水の塩素による酵素の失活を防止する作用がある
ことは、米国特許第3940341号明細書、特開昭55−27378
号公報、特開昭62−68898号公報などで知られている。
しかしながら、亜硫酸塩単独では酵素を安定化するもの
の酵素臭を充分に抑制することができない。包接化合物
と併用した時に酵素臭が皆無となり、しかも水道水中の
塩素に対する酵素の安定性も向上する。
本発明に用いる包接能を有する化合物としてはβ−サ
イクロデキストリン、メチル化β−サイクロデキストリ
ンの如きβ−サイクロデキストリン誘導体、α−サイク
ロデキストリン、γ−サイクロデキストリンなどが挙げ
られる。就中β−シクロデキストリンが好ましい。包接
化合物は組成物中に0.1〜５％、好ましくは1.0〜3.0％
配合される。包接化合物は粉末として、又は増量剤、バ
インダーなどと共に造粒して用いることができるが、酵
素臭抑制の面では粉体として用いることが望ましい。な
お、包接化合物は香料を包接させて用いても本発明の目
的は充分達成され、また、そのようにして用いた方が酵
素臭マスキングの効果も期待できるので望ましい。
イクロデキストリン、メチル化β−サイクロデキストリ
ンの如きβ−サイクロデキストリン誘導体、α−サイク
ロデキストリン、γ−サイクロデキストリンなどが挙げ
られる。就中β−シクロデキストリンが好ましい。包接
化合物は組成物中に0.1〜５％、好ましくは1.0〜3.0％
配合される。包接化合物は粉末として、又は増量剤、バ
インダーなどと共に造粒して用いることができるが、酵
素臭抑制の面では粉体として用いることが望ましい。な
お、包接化合物は香料を包接させて用いても本発明の目
的は充分達成され、また、そのようにして用いた方が酵
素臭マスキングの効果も期待できるので望ましい。
本発明において酵素は特に限定されるものではなく、
プロテアーゼ、セルラーゼ、。リパーゼなどいずれに対
しても効果を発揮する。通常、洗剤に使われているもの
を用いることができ、例えばノボインダストリ社のアル
カラーゼ、サビナーゼ、エスペラーゼ、セルザイム、ギ
ストプロカデス社のマクサターゼ、昭和電工のAPI−2
1、などがある。酵素は通常洗剤中に0.1〜３％配合され
る。
プロテアーゼ、セルラーゼ、。リパーゼなどいずれに対
しても効果を発揮する。通常、洗剤に使われているもの
を用いることができ、例えばノボインダストリ社のアル
カラーゼ、サビナーゼ、エスペラーゼ、セルザイム、ギ
ストプロカデス社のマクサターゼ、昭和電工のAPI−2
1、などがある。酵素は通常洗剤中に0.1〜３％配合され
る。
その他の洗剤組成は特に限定されるものではないが、
日本における洗剤は一般にアルキルベンゼンスルホン酸
ソーダ、アルキル硫酸ソーダ、オレフィンスルホン酸ソ
ーダ、アルキルエーテル硫酸ソーダ、石鹸及びポリオキ
シエチレンアルキルエーテルなどの界面活性剤 10〜50
％、炭酸ソーダ、珪酸ソーダ、硫酸ソーダ及びゼオライ
トなどの無機ビルダー類 30〜80％、及びポリエチレン
グリコール、カルボキシメチルセルロースなどの再汚染
防止剤、螢光染料、香料からなっており、また漂白洗剤
では過炭酸塩、過硼素酸塩、柔軟洗剤ではジ長鎖アルキ
ル型第４級アンモニウム塩が添加されているが、本発明
の洗浄剤組成物もこのような配合とすることができる。
日本における洗剤は一般にアルキルベンゼンスルホン酸
ソーダ、アルキル硫酸ソーダ、オレフィンスルホン酸ソ
ーダ、アルキルエーテル硫酸ソーダ、石鹸及びポリオキ
シエチレンアルキルエーテルなどの界面活性剤 10〜50
％、炭酸ソーダ、珪酸ソーダ、硫酸ソーダ及びゼオライ
トなどの無機ビルダー類 30〜80％、及びポリエチレン
グリコール、カルボキシメチルセルロースなどの再汚染
防止剤、螢光染料、香料からなっており、また漂白洗剤
では過炭酸塩、過硼素酸塩、柔軟洗剤ではジ長鎖アルキ
ル型第４級アンモニウム塩が添加されているが、本発明
の洗浄剤組成物もこのような配合とすることができる。
本発明により、洗剤粉末あるいは洗濯液中での酵素臭
をほとんどなくすことができるとともに水道水中の塩素
に対する酵素の安定性を向上することができる。
をほとんどなくすことができるとともに水道水中の塩素
に対する酵素の安定性を向上することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
これらの実施例に限定されるものではない。
尚、例中の部、％はそれぞれ重量基準である。
実施例１ 〈粉末洗剤組成物Ａ〉 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム 16 ％ ソフタノール120 2.0％ 牛脂脂肪酸ナトリウム 2.5％ 炭酸ナトリウム 10.0％ ２号珪酸ナトリウム 7.5％ 4A型ゼオライト 30 ％ 硫酸ナトリウム バランス ポリエチレングリコール6000 1.0％ カルボキシメチルセルロース 1.2％ 螢光染料（チノパールCBS） 0.3％ 酵素（アルカラーゼ） 1.0％ 水分 4.5％ 上記組成物95部に対し、表１に示す組成を調整した。
バランスは芒硝で行った。得られた組成物について、以
下の方法により、酵素の活性、粉末洗剤、洗濯液それぞ
れの酵素臭を評価した。
バランスは芒硝で行った。得られた組成物について、以
下の方法により、酵素の活性、粉末洗剤、洗濯液それぞ
れの酵素臭を評価した。
〈洗濯液中の酵素活性評価〉 洗剤使用量を0.20％、水温を20℃として遊離有効塩素
濃度を3ppmに調整した後アンソン・ヘモグロビン法を用
いて酵素活性を評価した。評価値は相対パーセントで示
す。
濃度を3ppmに調整した後アンソン・ヘモグロビン法を用
いて酵素活性を評価した。評価値は相対パーセントで示
す。
〈粉末洗剤の酵素臭の評価〉 容量100cm3の広口ガラス瓶に洗剤50cm3を入れ蓋を
し、−５℃,30℃で20日間保存し、６名のパネラーによ
り酵素臭を官能評価で測定した。
し、−５℃,30℃で20日間保存し、６名のパネラーによ
り酵素臭を官能評価で測定した。
○ …酵素臭がしない。
○〜△…酵素臭が若干する。
△ …酵素臭がはっきりする。
〈洗濯液中の酵素臭の評価〉 上記30℃で保存したサンプルを用い、下記洗濯条件で
洗濯し洗濯液の臭いをパネラー４人により評価した。
洗濯し洗濯液の臭いをパネラー４人により評価した。
洗濯機 東芝銀河3.0kg 水量 30l 洗剤量 40g 水温 20℃ 洗濯時間 10分 衣料 1.2kg（綿シャツ720g、T/Cワイシャツ480g） 尚、洗濯液官能評価は洗濯10分後で評価した。
・評価基準 酵素臭がしない １点 酵素臭が少しする ２点 酵素臭がはっきりする ３点 実施例２ 実施例１の粉末洗剤組成物A 97部、亜硫酸ナトリウム
1.5部および下記のようにして調整した香料包接体の粉
末1.5部を混合し、粉末洗剤を得た。該粉末洗剤50cm3を
100cm3の広口ガラス瓶に入れ蓋をし、40℃で20日間保存
したが酵素臭は全くしなかった。また保存したサンプル
を用い実施例１と同様の方法により洗濯液官能評価を行
ったが酵素臭は全くしなかった。
1.5部および下記のようにして調整した香料包接体の粉
末1.5部を混合し、粉末洗剤を得た。該粉末洗剤50cm3を
100cm3の広口ガラス瓶に入れ蓋をし、40℃で20日間保存
したが酵素臭は全くしなかった。また保存したサンプル
を用い実施例１と同様の方法により洗濯液官能評価を行
ったが酵素臭は全くしなかった。
〈香料包接体〉 60℃の温水200ml中へ日本食品加工株式会社製セルデ
ックスＮ（β−CD）を18.0g添加し、β−CDを完全に溶
解する。これにレモンミューゲ調調合香料を2.3g添加し
３時間撹拌した。調合香料添加後、水不溶性の沈澱物を
生じ、包接現象が観察された。濾過後、凍結乾燥により
香料包接体の粉末20gを得た。
ックスＮ（β−CD）を18.0g添加し、β−CDを完全に溶
解する。これにレモンミューゲ調調合香料を2.3g添加し
３時間撹拌した。調合香料添加後、水不溶性の沈澱物を
生じ、包接現象が観察された。濾過後、凍結乾燥により
香料包接体の粉末20gを得た。
Claims (1)
- 【請求項１】酵素を含有する粉末洗浄剤に、亜硫酸塩0.
1〜５重量％及び包接能を有する化合物0.1〜５重量％を
含有せしめたことを特徴とする粉末洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63084674A JP2594308B2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 粉末洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63084674A JP2594308B2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 粉末洗浄剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01256596A JPH01256596A (ja) | 1989-10-13 |
| JP2594308B2 true JP2594308B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=13837251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63084674A Expired - Fee Related JP2594308B2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 粉末洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594308B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1993004158A1 (en) * | 1991-08-21 | 1993-03-04 | The Procter & Gamble Company | Detergent compositions containing lipase and terpene |
| US5705469A (en) * | 1992-10-28 | 1998-01-06 | The Procter & Gamble Company | Process for the manufacture of a liquid detergent composition comprising a sulphiting agent and an enzyme system |
| DE69212486T2 (de) * | 1992-10-28 | 1997-03-06 | Procter & Gamble | Verfahren zur Herstellung eines flüssigen Waschmittels enthaltend ein Sulphitierungsmittel und ein Enzymsystem |
| US5670475A (en) | 1994-08-12 | 1997-09-23 | The Procter & Gamble Company | Composition for reducing malodor impression of inanimate surfaces |
| US5939060A (en) * | 1994-08-12 | 1999-08-17 | The Procter & Gamble Company | Composition for reducing malodor impression on inanimate surfaces |
| US5714137A (en) * | 1994-08-12 | 1998-02-03 | The Procter & Gamble Company | Uncomplexed cyclodextrin solutions for odor control on inanimate surfaces |
| US5663134A (en) * | 1994-08-12 | 1997-09-02 | The Procter & Gamble Company | Composition for reducing malodor impression on inanimate surfaces |
| US5593670A (en) * | 1994-08-12 | 1997-01-14 | The Proctor & Gamble Company | Uncomplexed cyclodextrin solutions for odor control on inanimate surfaces |
| US5668097A (en) * | 1994-08-12 | 1997-09-16 | The Procter & Gamble Company | Uncomplexed cyclodextrin solutions for odor control on inanimate surfaces |
| US5578563A (en) * | 1994-08-12 | 1996-11-26 | The Procter & Gamble Company | Composition for reducing malodor impression on inanimate surfaces |
| US5534165A (en) * | 1994-08-12 | 1996-07-09 | The Procter & Gamble Company | Fabric treating composition containing beta-cyclodextrin and essentially free of perfume |
| US6358469B1 (en) | 1998-12-01 | 2002-03-19 | S. C. Johnson & Son, Inc. | Odor eliminating aqueous formulation |
| WO2001018163A1 (en) | 1999-09-03 | 2001-03-15 | The Procter & Gamble Company | Detergent composition having granular cyclodextrin |
| JP4538929B2 (ja) * | 2000-09-13 | 2010-09-08 | 新日本理化株式会社 | 洗浄剤組成物 |
| US7645746B1 (en) | 2000-11-13 | 2010-01-12 | The Procter & Gamble Company | Composition for reducing malodor impression on inanimate surfaces |
| WO2022245243A1 (ru) * | 2021-05-18 | 2022-11-24 | "Скайлаб At" | Моющая композиция на основе липазы и бета-циклодекстрина |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5341440A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-14 | Horiuchi Itarou Shiyouten Kk | Deodorant |
| JPH068436B2 (ja) * | 1985-09-20 | 1994-02-02 | ライオン株式会社 | 粒状洗浄剤組成物 |
| JPH0715118B2 (ja) * | 1986-07-09 | 1995-02-22 | 花王株式会社 | 酵素含有粉末洗浄剤組成物の製造方法 |
-
1988
- 1988-04-06 JP JP63084674A patent/JP2594308B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01256596A (ja) | 1989-10-13 |
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Legal Events
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