JP2000073089A - 漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

漂白洗浄剤組成物

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JP2000073089A
JP2000073089A JP10245396A JP24539698A JP2000073089A JP 2000073089 A JP2000073089 A JP 2000073089A JP 10245396 A JP10245396 A JP 10245396A JP 24539698 A JP24539698 A JP 24539698A JP 2000073089 A JP2000073089 A JP 2000073089A
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bleaching
acid
detergent composition
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Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Takaharu Yoshida
隆治 吉田
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた漂白洗浄力を示す漂白洗浄剤組成物を
提供する。 【解決手段】 (a)水中で過酸化水素を発生する過酸
化物、(b)漂白活性化剤、(c)無機リン酸塩、
(d)結晶性アルミノ珪酸塩及び(e)界面活性剤を特
定比率で含有する漂白洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料用漂白洗浄剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】塩素系
漂白剤は色、柄物には使用できず、更に独特の匂いを有
していること等から、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナト
リウム等を用いる酸素系漂白剤が普及している。しかし
ながら、酸素系漂白剤は塩素系漂白剤に比べて漂白力が
弱いため、各種漂白活性化剤との併用が提案されている
が、シミ汚れに対する効果は不十分であった。
【0003】本発明の課題は、特定の漂白活性化剤と各
種のキレート剤を組み合わせることで、優れた性能を有
する漂白洗浄剤組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記(a)〜(e)成分を含有し、(a):(b)モル比
が100 :1〜1:1、(c):(d)重量比が 100:1
〜1:10、(b)成分の含有量が0.1 〜10重量%、
(c)+(d)成分の含有量が5〜50重量%である漂白
洗浄剤組成物に関する。 (a)水中で過酸化水素を発生する過酸化物 (b)下記一般式(I)で表される漂白活性化剤
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R は炭素数7〜15のアルキル基を
表し、Y はカルボン酸又はスルホン酸の塩を表す。〕 (c)無機リン酸塩 (d)結晶性アルミノ珪酸塩 (e)界面活性剤
【0007】
【発明の実施の形態】〔(a)成分〕本発明の(a)成
分としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過リン酸塩が挙げ
られ、好ましくは過炭酸塩、過ホウ酸塩、特に好ましく
は過ホウ酸塩である。(a)成分は、水中での十分な過
酸化水素濃度を得るために、好ましくは0.5 〜65重量
%、より好ましくは1〜30重量%、特に好ましくは2〜
20重量%配合される。
【0008】〔(b)成分〕本発明の(b)成分は下記
一般式(I)で表される漂白活性化剤である。
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R は炭素数7〜15のアルキル基を
表し、Y はカルボン酸又はスルホン酸の塩(Na塩、K 塩
が好ましい。)を表す。〕 特に好ましくは、下記一般式(II)で表される漂白活性
化剤である。
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、R は炭素数11〜15、好ましくは11
〜13、特に好ましくは11の直鎖アルキル基である。 Mは
Na又は Kであり、好ましくはNaである。〕 R の炭素数が7以上のものは汚れに対する吸着性が高
く、十分な性能が発揮できる。また15以下のものは日本
のような低温の洗浄条件でも十分な溶解性が得られる。
【0013】(b)成分は、十分な漂白力を得るため
に、組成物中0.1 〜10重量%、好ましくは1〜7重量
%、特に好ましくは2〜5重量%配合される。
【0014】本発明において、(b)成分は、十分な漂
白力を得るために、(a)成分とのモル比が(a):
(b)=100 :1〜1:1、好ましくは50:1〜2:1
となるように配合される。
【0015】(b)成分は、造粒物もしくは顆粒状にし
て配合することが望ましい。造粒物中の漂白活性化剤の
量は1〜70重量%、好ましくは10〜70重量%、より好ま
しくは30〜70重量%である。また、該造粒物には漂白活
性化剤の洗濯浴中での溶解性を改善するためにアルキル
硫酸塩又はアルキルエーテル硫酸塩あるいはこれらの混
合物を1.0 〜50重量%、好ましくは5〜45重量%、より
好ましくは10〜40重量%配合する。アルキル硫酸塩とし
ては炭素数10〜18で、ナトリウム塩が好ましく、特にラ
ウリル硫酸ナトリウム又はミリスチル硫酸ナトリウムが
好ましい。また、アルキルエーテル硫酸塩としては炭素
数10〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩
が好ましく、ナトリウム塩が良好である。ここでオキシ
エチレン基の重合度(POE)は1〜10、好ましくは1
〜5が良好であり、特にポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸ナトリウム(POE=平均2〜5)、ポリオ
キシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウムが良好
である。これら成分はポリオキシエチレン又は脂肪酸か
ら選ばれるバインダー物質を用いて製剤化される。ポリ
オキシエチレンとしては平均分子量2000〜20000 、好ま
しくは4000〜10000、より好ましくは4000〜8000が良好
である。また、脂肪酸としては炭素数8〜20、好ましく
は10〜18、より好ましくは12〜18であり、これらはナト
リウムあるいはカリウム石鹸の状態であってもよい。こ
のようなバインダー物質を造粒物中に0.5 〜30重量%、
好ましくは1〜20重量%、より好ましくは5〜20重量%
配合する。この範囲において、漂白活性化剤の安定性と
溶解性が良好となり、十分な漂白効果が得られる。ま
た、この造粒物を着色してもかまわない。例えば着色物
質としてはウルトラマリンブルー又はシアニングリーン
が特に好ましい。着色物質の配合量は造粒物中に0.01〜
1重量%、好ましくは0.05〜0.7 重量%、より好ましく
は0.05〜0.5 重量%である。また、漂白活性化剤の安定
性を向上させる目的で所望により造粒物中に酸性物質を
配合してもよい。酸性物質としては有機カルボン酸類が
好ましく、特にこはく酸、マレイン酸、フマール酸、ク
エン酸、グリコール酸、p−ヒドロキシ安息香酸から選
ばれる一種以上が好ましい。このような酸性物質を造粒
物組成物中に0.1 〜20重量%、好ましくは1〜15重量
%、より好ましくは1〜10重量%配合する。
【0016】本発明では上記組成物を任意の方法で混合
し造粒することができるが、特に漂白活性化剤と着色物
質及び上記界面活性剤の一部もしくは全てを先に混合
し、その後バインダー物質を添加する方法が好ましい。
また、バインダー物質は予め融解して添加することが好
ましい。バインダー物質は40〜100 ℃、好ましくは50〜
100 ℃、より好ましくは50〜90℃で融解させて添加す
る。これらは均一になるまで撹拌混合された後、通常の
造粒機により製剤化される。好ましい造粒法として押し
出し造粒を挙げることができ、平均粒径が500 〜5000μ
m、特に500 〜3000μmの造粒物が好ましい。また、ブ
リケット機による成型法も好ましい。
【0017】〔(c)成分〕本発明の(c)成分は、オ
ルトリン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリ
リン酸塩等の無機リン酸塩であり、特に好ましくはトリ
ポリリン酸塩である。ナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属の塩が好適である。(c)成分は、ビルダー効果
の面から、組成物中に1〜40重量%、好ましくは5〜35
重量%、特に好ましくは10〜25重量%配合される。
【0018】〔(d)成分〕本発明の(d)成分は、一
般にゼオライトといわれている結晶性アルミノ珪酸塩で
ある。結晶性アルミノ珪酸塩としては、A型、X型、P
型ゼオライトに代表される平均一次粒径0.1 〜10μm、
好ましくは0.1 〜5μmのものが好適に使用される。結
晶性アルミノ珪酸塩は粉末及び/又はスラリーを乾燥し
て得られる凝集乾燥粒子として配合してもよい。組成物
中に1〜40重量%、好ましくは10〜30重量%配合され
る。配合量が1重量%以下では十分な漂白性能が得られ
ず、40重量%以上配合しても性能の向上が認められな
い。
【0019】漂白活性化剤と過酸化水素を併用する系で
は、漂白活性化剤が水中で過酸化水素と反応し有機過酸
を生成することで、過酸化水素単独よりも高い漂白性能
を得ることができる。しかし、水道水中には硬度成分
(Ca、Mg)が多く含まれているため、この硬度成分と漂
白活性化剤もしくは発生した有機過酸が結合することで
漂白性能が発揮されにくくなる。また、漂白活性化剤の
アルキル鎖長は、汚れに対する親和性を高めるために重
要であるため、炭素数11以上が望ましいが、炭素数11以
上のものは硬度成分と結合しやすくなり、性能は低下す
る。しかし、本発明では、硬度成分との結合速度の速い
無機リン酸塩(c)と結合速度はやや遅いが硬度成分と
の結合力の強い結晶性アルミノ珪酸塩(d)を組み合わ
せることで、水道水中の硬度成分を素早く、かつ強力に
捕捉することで漂白活性化剤と硬度成分の結合を抑制
し、優れた漂白性能が発揮される。
【0020】本発明では(c)、(d)成分は、(c)
成分:(d)成分の重量比が 100:1〜1:10、好まし
くは50:1〜1:5、特に好ましくは10:1〜1:2と
なるように用いられる。(c)成分の比率が(d)成分
に対して1:10未満になると、水中に溶解した際、初期
の段階での硬度成分を捕捉する力が弱くなり、十分な漂
白性能が得られない。また、 100:1を超えると、硬度
成分を強く捕捉することができず、漂白性能の低下が認
められる。
【0021】また、(c)成分と(d)成分の合計配合
量〔(c)+(d)〕は全組成物中、5〜50重量%であ
り、好ましくは10〜40重量%、特に好ましくは15〜30重
量%である。組成物中に5重量%未満しか配合されない
と十分なキレート効果が得られず、50重量%を超えて配
合しても性能の向上が認められない。
【0022】〔(e)成分〕本発明の(e)成分として
は、例えば、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤が用いら
れるが、好ましくは陰イオン性界面活性剤、非イオン性
界面活性剤及びその組み合わせである。陰イオン性界面
活性剤としては、例えばアルキル鎖の炭素数が12〜14の
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数12〜18のア
ルキル硫酸塩が好ましく、特にナトリウム及び/又はカ
リウム等のアルカリ金属の塩が好ましい。非イオン性界
面活性剤としては、例えば炭素数10〜18のアルコールに
エチレンオキシドやプロピレンオキシドなどのアルキレ
ンオキシドを〔4〜20モル〕付加した〔HLB値(グリ
フィン法で算出)が10.5〜15.0、好ましくは11.0〜14.5
であるような〕ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
が好ましい。
【0023】本発明において、(e)成分は、洗浄力の
面から、組成物中5〜40重量%、好ましくは10〜30重量
%配合される。
【0024】〔任意成分〕以下の成分を任意に配合する
ことができる。
【0025】1)結晶性珪酸塩 アルカリ度だけでなく、アルカリ緩衝能にも優れる点で
SiO2/M2O (ただし Mはアルカリ金属を表す。)比が
0.5〜2.6 、好ましくは 1.5〜2.6 のアルカリ金属珪酸
塩が好適に用いられる。好ましい平均粒径は0.1 〜100
μm、より好ましくは1〜60μmである。なお、ここで
いう平均粒径とは、粒度分布のメジアン径である。結晶
性珪酸塩は、例えば、ヘキスト社より商品名「Na-SKS-
6」(δ-Na2Si2O5)として、粉末状、顆粒状のものが入
手できる。配合量は組成物中、好ましくは0.1 〜10重量
%、より好ましくは1〜5重量%である。
【0026】2)カルボン酸系ポリマー カルボン酸系ポリマーは金属イオンを封鎖する機能を有
する他、固体粒子汚れを衣料から洗濯浴中へ分散させる
作用とその粒子が衣料へ再付着(再汚染)するのを防ぐ
作用がある。カルボン酸系ポリマーを形成するユニット
としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、メ
タリルスルホン酸、(無水)マレイン酸又はこれらの塩
である。分子量は数百〜10万が好ましい。特にアクリル
酸−マレイン酸コポリマーの塩とポリアクリル酸塩(N
a、K 、NH4)が優れている。分子量は1000〜80000 が適
している。上記カルボン酸系ポリマー以外に、ポリグリ
シジル酸塩等のポリマー、カルボキシメチルセルロース
等のセルロース誘導体並びにポリアスパラギン酸塩など
のアミノカルボン酸系のポリマーも金属イオン封鎖能、
分散能及び再汚染防止能の点で用いられる。配合量は組
成物中、好ましくは0.1 〜10重量%、より好ましくは0.
5 〜7重量%である。
【0027】3)その他の金属イオン封鎖剤 例えば、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、クエン酸
等のポリカルボン酸又はその塩、ニトリロ三酢酸、エチ
レンジアミン四酢酸、イミノジ酢酸、ヒドロキシイミノ
ジ酢酸、ヒドロキシイミノジコハク酸等のアミノポリカ
ルボン酸又はその塩、又はエタン−1,1−ジホスホン
酸、エタン−1,2−トリホスホンなどのホスホン酸の
塩などであり、特にpKCa値が4以上の有機キレート剤が
好ましい。配合量は組成物中、好ましくは0.1 〜10重量
%、より好ましくは1〜5重量%である。
【0028】4)アルカリ剤 アルカリ剤としては、デンス灰や軽灰と総称されている
炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、並びにJIS
1号、2号、3号等の非晶質のアルカリ金属珪酸塩が挙
げられる。これら、無機性のアルカリ剤は洗剤乾燥時
に、粒子の骨格形成において効果的であり、比較的硬
く、流動性に優れた洗剤を得ることができる。配合量は
組成物中、好ましくは0.1 〜40重量%、より好ましくは
10〜30重量%である。
【0029】5)その他ポリマー類 高密度化する際等のバインダーや粉末物性剤として、ポ
リエチレングリコール、ポリビニルアルコール等を配合
することができる。なおこれらポリマーは、(疎水性微
粒子に対する)再汚染防止効果も有し、平均分子量とし
て 200〜200000のものが使用される。また色移りを防止
する効果としてポリビニルピロリドンを配合することが
できる。配合量は組成物中、好ましくは0.1 〜10重量
%、より好ましくは1〜5重量%である。
【0030】6)酵素 プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレアー
ゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びペクチナーゼである。
配合量は組成物中、好ましくは0.05〜5重量%、より好
ましくは0.1 〜4重量%である。
【0031】7)ケーキング防止剤 パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酢
酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリカ、粘
土、酸化マグネシウム等が挙げられる。配合量は組成物
中、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは2〜4重
量%である。
【0032】8)蛍光染料 4,4' −ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル
塩、4,4' −ビス−(4−クロロ−3−スルホスチリ
ル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフト
チアゾール誘導体、4.4' −ビス(トリアゾール−2
−イル)スチルベン誘導体、ビス(トリアジニルアミ
ノ)スチルベンジスルホン酸誘導体の1種以上を、組成
物中に0.01〜2重量%含有することができ、例えばホワ
イテックスSA(住友化学社製)やチノパールCBS
(チバガイギー社製)等の商品名で市販のものが使用で
きる。
【0033】9)香料 リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、フェニル
エチルアルコール、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、酢酸
フェニルエチル、シトラール、リモネン、テルピノーレ
ン、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3
−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、α−ヘ
キシルシンナミックアルデヒド、α−イソメチルヨノ
ン、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,
6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−
ベンゾピラン、合成サンダル、酢酸トリクロルメチルフ
ェニルカルビノール、1,2−ベンゾピラン、エチル−
β−フェニルアクリレート、アセチルセドレン、1−メ
チル−4−イソプロピル−1−シクロヘキセン−8−オ
ールから選ばれる組み合わせが好ましく、その含有量は
0.001〜5%である。
【0034】10)消泡剤 例えばシリコーン/シリカ系のものが挙げられる。
【0035】本発明の漂白洗浄剤組成物の平均粒径は、
好ましい粉末物性を得るために200〜1000μm、特に200
〜600 μmが望ましい。また、本発明の組成物は好ま
しくは高嵩密度の粒状の組成物である。
【0036】本発明の粉末漂白洗浄剤組成物の製造方法
は、例えば、噴霧乾燥粒子に非イオン性界面活性剤を噴
霧して高密度化する方法や、また吸油担体を含む粉体成
分に直接非イオン性界面活性剤を吸蔵させながら高密度
化する方法が挙げられる。また、結晶性アルミノ珪酸塩
(d)は、造粒物の表面改質剤として使用する場合、少
量を造粒中又は造粒終了直前に添加してもよい。(b)
成分は、別途粒子化したものを上記製法によって得られ
た洗剤粒子にドライブレンドすることが好ましい。
【0037】本発明の漂白洗浄剤組成物は洗濯機洗浄、
漬け置き洗浄などの洗浄方法、並びに衣類や水の量、汚
れの度合い、洗濯機の使用方法などにより、それぞれの
洗浄に適した濃度にして使用することができる。例え
ば、洗濯機洗浄の場合、0.03〜0.3 重量%の洗浄濃度で
使用することができる。
【0038】
【実施例】〔I〕漂白活性化剤造粒物の製造 表1に示す漂白活性化剤a〜dを用いて下記の方法で漂
白活性化剤造粒物を製造した。
【0039】
【表1】
【0040】ラウリル硫酸ナトリウム(花王(株)製エ
マール10パウダー)25重量%、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル硫酸ナトリウム(花王(株)製エマールエ
ー70C )5重量%、ポリオキシエチレン(分子量8000、
アルドリッチ社)15重量%、こはく酸5重量%、漂白活
性化剤a50重量%を合計5000gになるようにハイスピー
ドミキサー(深江工業(株)製、FS-GC-10型)に仕込
み、混合・昇温し、粉体の温度が70℃になったところで
抜き出した。次いで得られた混合物を押し出し造粒機
(不二パウダル(株)製、ペレッターダブルEXD-100
型)により孔径800 μmのスクリーンを通して押し出し
た。得られた押し出し物を振動冷却器(不二パウダル
(株)製、バイブロ/フロードライヤーVDF/6000型)で
冷却した後、整粒器(不二パウダル(株)製、ナイフカ
ッターFL-200型)にて解砕した。得られた解砕物を分級
し、平均粒径900 μmの造粒物1を得た。漂白活性化剤
b〜dを用いる以外は同様の方法で造粒物2〜4を得
た。また、造粒物1において、ポリオキシエチレン以外
の成分を同様の方法で混合し、粉体の温度が70℃になっ
たところで、予め70℃で融解したポリオキシエチレンを
添加し、さらに30分間撹拌混合した。その後造粒物1と
同様の方法で造粒物5を得た。
【0041】〔II〕漂白洗浄剤組成物の製造 表2に記載の配合量のゼオライト(配合量の60%相当
分)、LAS(直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼン
スルホン酸ソーダ)、トリポリリン酸ナトリウム、AS
(アルキル(炭素数12〜14)硫酸ナトリウム)、炭酸ソ
ーダ、芒硝及び蛍光染料(チノパールCBS、チバガイ
ギー社製)から60%固形分の水スラリーを調製し、これ
を噴霧乾燥して得られた粒子をレディゲミキサー(松坂
技研(株)製)に入れ、更に、ゼオライト(配合量の20
%相当分)を加え、これらを混合しているところに、70
℃に加温したAE(ポリオキシエチレン(平均付加モル
数8)アルキル(炭素数12〜14)エーテル)を徐々に滴
下し、造粒を行った。更に造粒終了30秒前にゼオライト
(配合量の20%相当分)を加え、高密度粒状漂白洗浄剤
組成物を得た(平均粒子径300 μm、嵩密度720 g/
L)。その後、酵素(サビナーゼ12.0TW、ノボインダス
トリー社)、漂白活性化剤造粒物1、過ホウ酸ソーダを
Vブレンダーにて混合し、表2の本発明品1を得た。そ
の他の本発明品、比較品についても、上記のスキームに
従い、各配合割合を持って調製した。なお、本発明品1
2、13に配合した結晶性珪酸塩はSKS-6 (ヘキスト社
製)である。
【0042】〔III〕漂白洗浄力試験 カレー汚染布の調製 市販のレトルトパック入りカレー200 gを粗い目のふる
いで具をとり除く。濾過したカレー100 gに対してイオ
ン交換水50gを加え、よく撹拌する。予め前処理を施し
た木綿布(金巾2003布、洗濯機にて流水濯ぎ5回)を10
cm×10cmに裁断し、1枚の木綿布にカレー1gをのせ、
均一になるようによく延ばす。その布を1日乾燥させ
る。
【0043】試験方法 漂白洗浄剤組成物の水溶液1リットルに、上記で作成し
た10cm×10cmのカレー汚染布を5枚入れ、ターゴトメー
ターにて10rpm で洗浄した。洗浄条件は、洗浄時間:10
分、組成物濃度0.067 %、水の硬度:5°DH、水温:
30℃、すすぎ:水道水にて5分間であった。
【0044】漂白洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の
汚染布の460nm における反射率を自記色彩計(島津製作
所製)にて測定し、次式によって漂白洗浄率(%)を求
め、5枚の測定平均値を漂白洗浄力として示した。結果
を表2、3に示す。 漂白洗浄率(%)=〔(洗浄後の反射率−洗浄前の反射
率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)〕×100
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/395 C11D 3/395 (72)発明者 吉田 隆治 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 青柳 宗郎 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB19 AB27 AB31 BA09 CA15 CA20 DA01 EA08 EA09 EA10 EA11 EA12 EA16 EA25 EA28 EB09 EB22 EB36 EC01 EE04 EE05 FA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)〜(e)成分を含有し、
    (a):(b)モル比が100 :1〜1:1、(c):
    (d)重量比が 100:1〜1:10、(b)成分の含有量
    が0.1 〜10重量%、(c)+(d)成分の含有量が5〜
    50重量%である漂白洗浄剤組成物。 (a)水中で過酸化水素を発生する過酸化物 (b)下記一般式(I)で表される漂白活性化剤 【化1】 〔式中、R は炭素数7〜15のアルキル基を表し、Y はカ
    ルボン酸又はスルホン酸の塩を表す。〕 (c)無機リン酸塩 (d)結晶性アルミノ珪酸塩 (e)界面活性剤
  2. 【請求項2】 (a)成分が過ホウ酸塩である請求項1
    記載の漂白洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (c)成分がオルトリン酸塩、メタリン
    酸塩、ピロリン酸塩及びトリポリリン酸塩から選ばれる
    一種以上である請求項1又は2記載の漂白洗浄剤組成
    物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003518164A (ja) * 1999-12-20 2003-06-03 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 溶解度の改善された漂白活性化剤
JP2008189752A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Kao Corp 液体漂白洗浄剤組成物
JP2012075379A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 San Nopco Ltd 加水分解用助剤及びこれを用いた糖質の加水分解方法

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