JP2003518164A - 溶解度の改善された漂白活性化剤 - Google Patents
溶解度の改善された漂白活性化剤Info
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Abstract
Description
関する。本発明はまたこれらの粒子を使用する洗剤組成物を含む。
能が改善し得ることは周知である。漂白剤は織物の表面から黒ずんだ汚れ(通常
、微粒子と油性物質の混合物である)、並びに使用と洗濯を数えきれないほど繰
返した結果、色が褪せ、灰色がかった白色の織物領域となっている染み付いた汚
れを除去するのに有用である。漂白剤はまた織物上に存在する細菌を減少させる
のに非常に有用であり、消費者の要望がますます高まっている消毒の利益を提供
する。 通常、織物及び織物物品の処理には水溶液中で過酸化水素を生成する過酸素漂
白剤が使用され、織物から染み並びに汚れ物質を除去するのに非常に有効である
。しかし、こうした漂白物質はまた極めて温度依存性であり、約60℃より高い
温度を有する水溶液中又は洗浄溶液中でのみ有効であり、溶液の温度が60℃未
満に低下するのに従って有効性が低下する;過酸化水素漂白物質の濃度を増加す
ると、60℃未満での漂白物質の有用な有効範囲は拡大するが、こうした濃度の
増加は大規模な市販の洗剤製造において実現不可能なだけでなく、より低い洗濯
温度においては有効でもない。過酸素漂白剤のこの温度依存性は重要であり、そ
れはこうした漂白剤は家庭用の自動洗濯機を洗浄水温60℃未満で利用する織物
の洗浄工程において(特に北アメリカ及び日本において)、洗浄補助剤として一
般に使用されるからである。
反応して有機過酸漂白物質を生成する過酸素漂白活性化剤を使用することである
。これは漂白溶液中のその場における過酸化水素アニオンと漂白活性化剤との間
の過加水分解反応(ペルヒドロリシス:perhydrolysis)の結果として起こるで
あろう。好適な漂白活性化剤は消費者向け洗濯洗剤技術(consumer laundry det
ergent art)の中に広く開示されている。一般に洗浄溶液における漂白のメカニ
ズム特に表面漂白のメカニズムについては完全に理解されているわけではない。
しかし理論によって制限されることなく、漂白活性化剤は例えば過酸化水素水か
らの過水酸化物(ペルヒドロキシド)アニオンにより求核攻撃を受けて過カルボ
ン酸を生成する(過加水分解反応)と考えられている。 通常、これらの漂白活性化剤は混合された押出成形物又は顆粒のような粒子と
して粉末又は顆粒の洗剤製品中に組み込まれる。残念ながら、これらの過酸素漂
白活性化剤は消費者向け洗剤製品にその1成分として添加された場合、洗剤製品
の他の成分又は製品中に本質的に存在する水分又は貯蔵容器内の周囲の水分と反
応する傾向がある。このため、安定性及び最終的な性能の利益を大幅に譲歩する
ことになる。この非安定性は洗剤製品がより高温で貯蔵された場合に悪化する。
消費者の使用する前に活性化剤の安定性を保つために活性化剤含有粒子は結合剤
物質を含むことが必要であり、この結合剤物質には粒子の物理的な結合を確実に
するだけでなく活性化剤と周囲の水分や他の洗剤成分との反応を抑制し、活性化
剤物質に安定性及び恒久性を与える必要がある。
その使用環境から活性化剤を分離する可能性もあるため、水溶液又は洗浄溶液中
への過酸素漂白活性化剤の分散及び溶解の速度を大幅に譲歩することになる。漂
白活性化剤粒子が自動洗濯機内の洗浄溶液中への溶解を妨げられると、低温の過
オキソ酸漂白物質を生成するために過酸化水素と反応するための活性化剤分子が
全くもしくは少ししか存在しないため、漂白能力が失われるかもしれない。なぜ
なら、冷水への溶解は一般にそれほど速くないため漂白活性化剤粒子がその利益
を提供するべき最も重要な洗浄環境で利益を提供することを妨げられるからであ
る。 それ故に洗剤製品箱内での貯蔵中に安定なだけでなくまた、水洗工程の間に洗
浄溶液に添加された場合に水に、特に相対的に水に容易に溶解する特別に配合さ
れた漂白活性化剤含有粒子に対して継続的に働く必要がある。
した化合物の組み合わせを使用すると、漂白活性化剤の安定性を保持し漂白活性
化剤の分解を防ぐことができると共に、漂白活性化剤粒子を水溶液又は洗浄溶液
に添加した場合に、特に水溶液又は洗浄溶液の温度が比較的低い場合に、迅速且
つ容易なこの粒子の溶解を妨げることもないことが現在見い出されている。
化剤を含む:
最長の直鎖アルキルはカルボニル炭素を包含しカルボニル炭素から延伸し約6〜
約10の炭素原子を含有し、Lは脱離基であり、その共役酸が、約4〜約13の
、好ましくは約6〜約11の、最も好ましくは約8〜約11の範囲内のpKaを
有する。この第1の態様において漂白活性化剤粒子はまた結合剤物質を含有し、
この結合剤は水和水を吸収できる約0.1%〜約15%の無機塩を含む。
を有する漂白活性化剤並びに以下の式を有する約0.1%〜約15%の飽和脂肪
酸を含む結合剤物質を含む:
未満の炭素原子を含有するアルキル基であり、その際粒子は上式においてRxが
15より多くの炭素原子を含有する飽和脂肪酸を含まない。
とが好ましく下記に詳述する。 追加の態様では本発明は上記の漂白活性化剤を含有する漂白剤含有洗剤組成物
に関し青袋試験(blue pouch test)による測定において約4%未満、好ましく
は約3%未満、より好ましくは約1%未満の残留重量を有すること及び貯蔵安定
性試験による測定において少なくとも約50%、好ましくは少なくとも約70%
、より好ましくは少なくとも約90%の漂白活性化剤の安定性を有することを特
徴とする。 本明細書で用いる全ての割合、百分率及び比率は特に明記しない限り重量百分
率として表す。全ての引用文献は関連部分において引用する事により本明細書中
に組み込まれる。
は1つの直線がもう1つの固定直線に対して平行に走り、閉じた曲線の固定平面
と交叉して形成される表面形を有する押出成形された粒子を意味する。 「有効量」という言葉は消費者が織物を洗浄した場合に織物からの汚れの除去
及び織物の消毒の両方について測定可能な洗浄効果が得られる漂白活性化剤を含
む洗剤組成物の任意の量を意味する。一般にこの量はかなり広範囲に変化する可
能性がある。 「水和数(ヒドロリガンシィ:hydroligancy)」という言葉は無機塩のカチオ
ンに付着した水分子の平均の数を意味する。
それ以上の結合剤物質からなり、この結合剤物質は活性化剤粒子から選ばれたも
ので、さらに使用前の貯蔵中の漂白活性化剤物質を安定化させる。活性化剤粒子
は特徴的に水溶液中で過酸化水素を生成することができる過酸素漂白化合物との
組み合わせで洗剤組成物中に存在する。水性の洗浄工程における使用中にこの過
酸化水素は漂白活性化剤と組み合わさり、水溶液中のその場で(即ち、洗濯工程
中に)活性化剤に相当する過オキソ酸を生成する。一般に洗浄溶液における漂白
のメカニズム特に表面漂白のメカニズムについては完全に理解されているわけで
はない。しかし理論によって制限されることなく、漂白活性化剤は例えば過酸化
水素水から作られる過水酸化物(ペルヒドロキシド)アニオンにより求核攻撃を
すると考えられている。この反応は一般に当該技術分野において過加水分解(ペ
ルヒドロリシス:perhydrolysis)として参照される。
加させることにより分子は紫外線領域の光線を吸収し、そのため色が生成せずま
た光スペクトルの可視部分の光子が吸収されないことでこのメカニズムは機能す
ると考えられている。 漂白活性化剤粒子の成分、組成、大きさ及び粒子の形態について、ここで詳述
する。
:
離基であり、その共役酸が、約4〜約13の、好ましくは約6〜約11の、最も
好ましくは約8〜約11の範囲内のpKaを有する。
酸化物(ペルヒドロキシド)アニオンによる求核攻撃の結果として漂白活性化剤
から脱離する任意の基である。これは過加水分解反応(ペルヒドロリシス:perh
ydrolysis)であり、結果として過カルボン酸を形成する。一般に好適な脱離基
となる基は電子供与性の効果を発揮しなくてはならない。これにより過水酸化物
(ペルヒドロキシド)アニオンによる求核攻撃が容易になる。 L基は最適な時間枠(例えば、洗浄サイクル)内で反応が発生するように、実
質的に反応性でなくてはならない。しかしLの反応性が高過ぎると、この活性化
剤を安定化するのは難しいであろう。これらの特徴は一般に脱離基の共役酸のp
Kaと平行するものであるがこの慣習についての例外も知られている。
約1〜約6の炭素原子を含有するアルキレンであり、R5はH又は約1〜約10
の炭素原子を含有するアルキル、アリール又はアルカリールであり、Lは:
るアルキレン、アリーレン又はアルカリーレン基であり、R3は約1〜約8の炭
素原子を含有するアルキル鎖であり、R4はH又はR3であり、及びYはH又は可
溶性基である。Yは好ましくは−SO3−M+、−COO−M+、−SO4−M+
、(−N+R’3)X−及び0←N(R’3)から成る群から選択され、この式で
R’は約1〜約4の炭素原子を含有するアルキル鎖であり、Mは漂白活性化剤に
溶解性を与えるカチオンで、Xは漂白活性化剤に溶解性を与えるアニオンである
。好ましくはMはアルカリ金属、アンモニウム又は置換型アンモニウムカチオン
であり、ナトリウム及びカリウムのものが最も好ましく、Xはハロゲン化物、水
酸化物、硫酸メチル及びアセテートアニオンから成る群から選択されるアニオン
である。より好ましくはYは−SO3−M+及び−COO−M+である。可溶性
基を含有しない脱離基を有する漂白活性化剤はその溶解を助けるために漂白剤溶
液中に十分に分散する必要があることに注意すべきである。好ましいものは:
COO−M+であり、ここでMは上で定義された通りである。
有する直鎖アルキルであり、R2が約2〜約6の炭素原子を含有する直鎖アルキ
レンでありR5がHであり、Lが:
−SO3−M+又は−COO−M+であり、ここでMは上で定義された通りであ
る。
れはホッジ(Hodge)らの米国特許第4,966,723号に記載されており、
参考として本明細書に組み入れられる。
であり、R2は約1〜約6の炭素原子を含有するアルキル基であり、Lは上で定
義された通りである。
であり、R2は約1〜約6の炭素原子を含有するアルキル基である。
般式のところで定義された通りであり、R1はH又は約1〜約4の炭素原子を含
有するアルキル基である。更により好ましいものは上記の一般式の漂白活性化剤
であり、上式においてLは一般式のところで定義された通りであり、R1はHで
ある。 さらにこれらに加えて、好適な漂白活性化剤の種類は1998年8月18日に
エンジェル(Angell)らに発行された米国特許第5,795,854号に開示さ
れておりこれは参考として引用し本明細書に組み入れる。 また漂白活性化剤として好適なものは多種多様な種類のエステル、イミド、イ
ミダゾール、オキシム及び炭酸塩漂白剤前駆体化合物であり、1984年4月2
4日にグレイ(Gray)らに発行された米国特許第4,444,674号に開示さ
れており、これは参考として引用し本明細書に組み入れる。イミドテトラアセチ
ルエチレンジアミンは注目すべき例の1つである。
結合させるだけでなく使用前の貯蔵期間中に活性化剤物質と他の配合成分並びに
物質内外の水分との反応を妨げ漂白活性化剤物質を安定化する。 結合剤物質として使用され得る物質は非イオン系界面活性剤、ポリエチレング
リコール、脂肪酸、アニオン系界面活性剤、無機及び有機塩、フィルム成形ポリ
マー、キレート剤(chelant)、カチオン系界面活性剤、ポリマー崩壊剤及びこ
れらの物質の混合物である。好ましい一連の結合剤物質は非イオン系界面活性剤
、ポリエチレングリコール、脂肪酸、アニオン系界面活性剤、無機塩、フィルム
成形ポリマー及びこれらの物質の混合物である。結合剤物質は本発明の漂白活性
化剤又は漂白活性化剤粒子が混合される洗剤組成物の成分と反応しないように選
択することが好ましい。一般にこれらの結合剤物質は貯蔵に対しては低い吸湿性
を有することが必要であるが水中では可溶性又は分散性であることが必要であり
、それにより容易に分散し水性の洗浄溶液中で過酸素漂白活性化剤を生成するこ
とができる。またこうした洗剤製品に対する貯蔵温度はしばしば40℃まで達す
る可能性があるため使用される結合剤又はコーティング物質は約40℃未満で融
解しないことが望ましい。
ましくは約9〜約18の炭素原子を有する、直鎖又は分岐鎖構造の1級又は2級
脂肪族アルコールとアルコール1モルについて約35〜約100モルの、好まし
くは約40〜約80モルのエチレンオキシドとの縮合生成物がある。結合剤とし
て使用されるのに好適な非イオン系界面活性剤の追加の例は1984年11月2
0日にトンプソン(Thompson)らに発行された米国特許第4,483,778号
に開示されておりこれは参考として引用し本明細書に組み入れる。
モポリマーであり: HO(C2H4O)nH、 約2,000〜約15,000の、好ましくは約3,000〜約10,000の
、及び最も好ましくは約4,000〜約8,000の平均分子量を有する。
未満の炭素原子を含有するアルキル基であり、ここで粒子は上記の式においてR x が15より多くの炭素原子を含有する飽和脂肪酸を含まない。
物質組成物の一部を形成する。これは脂肪酸はガラス転移温度(液体が、ガラス
又は非晶質固体のような短距離秩序固体に凝固する温度)を低下させ、ポリエチ
レングリコールを粘性と弾性を併せ持つ状態に保つように作用するからである。
脂肪酸はまた加水分解が起こりにくいように粒子のpHを低下させるのに有用で
あり得る。しかしまた鎖がより長めの脂肪酸は溶解性の低い顆粒洗濯洗剤におい
て頻繁に見られるように分散性及び溶解度特性が低いことについて部分的に関係
があると考えられている。それ故に脂肪酸は上記の最長のアルキル鎖に基づいて
選択されるべきであるというのは本発明の本質的部分である。
は約8〜約20の炭素原子を含有するアルキル基とスルホン酸又は硫酸エステル
基を分子構造の中に有する有機イオウ反応生成物の水溶性塩好ましくはアルカリ
金属、アンモニウム及びアルキロールアンモニウム塩が挙げられる。(アルキル
という言葉にはアシル基のアルキル部分も含まれる。)合成界面活性剤のこの群
の例にはアルキル硫酸ナトリウム及びカリウムがあり、特に高級アルコール(C 8 〜C18炭素原子)の硫酸化により得られるもの及びアルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム及びカリウムがあり、ここでアルキル基は約9〜約15の炭素原子
を直鎖又は分枝鎖構造を含有する。これらは米国特許第2,220,099号及
び米国特許第2,477,383号に記載されておりこの両方を参考として引用
し本明細書に組み入れる。好ましいアニオン系界面活性剤は直鎖のアルキルベン
ゼンスルホン塩でありこの中のアルキル基に含まれる平均炭素原子数は約11〜
約13であり、C11〜13LASと略される。結合剤として使用されるのに好適な
アニオン系界面活性剤の追加の例は米国特許第4,444,674号に開示され
ており上記において本明細書に組み入れられている。
塩、クエン酸塩、アルミノケイ酸塩、硫酸塩、炭酸塩、リン酸水素塩、ピロリン
酸塩、四ホウ酸塩、チオ硫酸塩及びこれらの混合物のような有機及び無機塩であ
る。無機塩が好ましく特に好ましいのはナトリウム及びマグネシウム硫酸塩であ
る。これらの塩は、水が結合剤物質の成分である場合に特に有用であるが、これ
はこれらの塩が遊離水をその結晶構造に組み入れることにより漂白活性化剤粒子
中の及び洗剤組成物全体の遊離水の量を減少させるためである。下記に詳述する
ように遊離水は漂白活性化剤の不安定性の原因となる可能性がある。
ニル、ビニルアルコール、フラン、アクリロニトリル、ビニルアセテート、メチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、スチレン、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテル、アクリルアミド、エチレン、プ
ロピレン及び3−ブテン酸のようなモノマーから得られるポリマーである。上記
の群の好ましいポリマーはアクリル酸、ヒドロキシアクリル酸又はメタクリル酸
のホモポリマー及びコポリマーであり、その際コポリマ−の場合には、酸から得
られる単位を少なくとも約50重量%、好ましくは少なくとも約80重量%含有
する。特に好ましいポリマーはポリアクリル酸ナトリウムである。他の具体的な
好ましいポリマーは無水マレイン酸のホモポリマー及びコポリマーであり、特に
エチレン、スチレン及びビニルメチルエーテルとのコポリマーである。これらの
ポリマーは商品名ヴァーシコール(Versicol)及びガントレツ(Gantrez)とし
て市販されている。本発明の本文において結合剤又はコーティング物質として有
用な他のフィルム成形ポリマーは米国特許第4,486,327号に開示されて
おり上記において組み入れられている。 結合剤物質はまた任意に1以上のキレート剤を含んでもよい。こうしたキレー
ト剤はアミノカルボン酸塩、アミノホスホン酸塩、多官能価置換型芳香族キレー
ト剤及びこれらの混合物から成る群から選択することができ、全て以下に定義さ
れる。
ラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート、ニトリ
ロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレンテト
ラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート及びエタノ
ールジグリシン、それらのアルカリ金属、アンモニウム及び置換型アンモニウム
塩及びこれらの混合物が挙げられる。 アミノホスホン酸塩もまた洗剤組成物中に少なくとも低レベルの全リン量が許
可される場合に本発明の組成物におけるキレート剤として使用するのに好適であ
り、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)がデクエスト(DE
QUEST)として挙げられる。これらのアミノホスホン酸塩は約6より多くの
炭素原子を有するアルキル又はアルケニル基を含有しないことが好ましい。
1974年5月21日にコナー(Connor)らに発行された米国特許第3,812
,044号を参照のこと。酸の形態におけるこのタイプの好ましい化合物は1,
2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベ
ンゼンである。 本明細書に用いるのに好ましい生分解性キレート剤はエチレンジアミンジサク
シネート(EDDS)であり、特に1987年11月3日の、ハートマン(Hart
man)及びパーキンス(Perkins)への米国特許第4,704,233号に記載さ
れている[S,S]異性体である。 本明細書の組成物はまた水溶性のメチルグリシンニ酢酸(MGDA)塩(又は
酸の形態)をキレート剤(chelant)又は補助的ビルダー(コビルダー:co-buil
der)として含有してもよい。同様にクエン酸塩のようないわゆる「弱い」ビル
ダーもまたキレート剤として使用することができる。
壊剤を含んでもよい。好ましい実施態様において崩壊剤はいわゆる水により膨張
するポリマーであって水を吸収し、それにより体積を増加させることが可能なポ
リマー物質を含む。このため崩壊剤は部分的にのみ水溶性であるか又は実質的に
水溶性でないことが好ましいかもしれない。 崩壊剤は好ましくはポリビニルピロリドンの架橋ポリマー、ポリビニルピロリ
ドンの架橋コポリマー、デンプン、ゼラチン化前デンプン、及びグルコン酸ナト
リウムデンプンを包含する修飾デンプン、ゴム、セルロース、修飾セルロース、
好ましくは架橋セルロース、架橋セルロース誘導体、ヒドロキシアルキルセルロ
ース、微結晶セルロース、微結晶セルロース誘導体、微結晶架橋セルロース、成
形セルロース(compacted cellulose)、成形セルロース誘導体、又は成形架橋
セルロースのような成形修飾セルロース又はこれらの混合物から成る群から選択
される1以上のポリマーを含む。
された押出成形物であろう。これらの円筒形に成形された押出成形物は平均の長
さ約500ミクロン〜約3500ミクロン、より好ましくは約700ミクロン〜
約3000ミクロン、そして最も好ましくは約900ミクロン〜約2500ミク
ロンを有する。好ましくは押出成形物の平均直径は約450ミクロン〜約100
0ミクロン、より好ましくは約500ミクロン〜約950ミクロン、そして最も
好ましくは約550ミクロン〜約900ミクロンである。円筒形の形態の有効性
及び上記で指定された粒子の大きさの有効性並びに平均直径及び長さを測定する
ための技術については米国特許第5,795,854号に開示されており上記に
おいて組み入れられている。 本発明において漂白活性化剤粒子は約5%〜約50%の、好ましくは約4%〜
約30%の、より好ましくは約1%〜約15%の結合剤物質及び約50%〜約9
5%の、好ましくは約60%〜約85%の漂白活性化剤を含むであろう。通常結
合剤物質は水と無機塩に加えて他の成分から構成されるか又はポリエチレングリ
コールと脂肪酸(上記のように)に加えて他の成分から構成されるかであろうが
;水、無機塩、ポリエチレングリコール及び脂肪酸を全て同じ結合剤物質に包含
することは望ましくない。
は、約3重量%未満の、より好ましくは約2.5重量%未満の、そして最も好ま
しくは約2重量%未満の遊離水を含有することが望ましい。理論によって制限さ
れることを望まないが、組成物中の遊離水をこの比較的低レベルに保つことによ
り使用前に漂白活性化剤が加水分解によって劣化する傾向は減少する。本明細書
に記載されたように選択した遊離水レベルの結果として漂白活性化剤の安定性は
更により高まり延長される。同様に漂白活性化剤粒子それ自身は2%より多くの
水を含むべきではない。 本発明の極めて好ましい実施態様において漂白活性化剤粒子は粒子の約70重
量%〜約95重量%の漂白活性化剤、約0.1重量%〜約15重量%の無機塩、
約0.1重量%〜約15重量%の洗浄性界面活性剤(好ましくはアニオン系)及
び2重量%未満の水を含む。この配合は漂白活性化剤の安定性を保持しながら水
性の洗浄溶液に添加された場合には分散と溶解をも促すという両方を表している
。この配合では水を含有するがこの水の大部分はおそらく遊離水ではなくむしろ
無機塩の結晶格子中にある結合水として存在する。
65重量%〜約95重量%の漂白活性化剤、約0.1重量%〜約15重量%のポ
リエチレングリコール、約0.1重量%〜約15重量%の洗浄性界面活性剤(好
ましくはアニオン系)及び上記のように約0.1重量%〜約5重量%の脂肪酸を
含み、この脂肪酸は16未満の炭素原子、好ましくは11未満の炭素原子、より
好ましくは11未満の炭素原子、そして更により好ましくは10未満の炭素原子
を含有する。この配合もまた漂白活性化剤の安定性を保持しながら分散と溶解を
も促すという両方を表している。 本発明により調製された洗剤組成物は約0.01%〜約40%の、好ましくは
約1%〜約25%の、より好ましくは約2%〜約10%の本明細書に記載された
漂白活性化剤粒子を含有するであろう。 漂白活性化剤粒子の製造方法 活性化剤粒子製造の第1工程において上記の活性化剤と結合剤物質をクイジナ
ート(Cuisinart(登録商標))のような研究室規模のミキサー、又はロディゲ
CB(Lodige CB)ミキサーのような従来の産業規模のミキサー又は同様のタイ
プのミキサーの中で共に完全に混合し、活性化剤/結合剤の混合物を形成する。
調整者の希望により混合物は混合中に加熱されてもよいし、加熱されなくてもよ
い。
密度を高められる。押出成形による活性化剤粒子製造については米国特許第4,
486,327号に具体的に述べられており上記において組み入れられている。 このように第2の工程においては密度を高められた活性化剤/結合剤物質の混
合物が押出成形機(好ましくはスクリュー型押出成形機)の金型プレート開口部
を通って押し出され漂白活性化剤含有物質の長いストランドが製造されるが、こ
れは押出成形物に容易に切断されるように十分に可塑性がある。 ポリエチレングリコール及び脂肪酸が結合剤物質の基礎成分である場合、押出
成形前に活性化剤/結合剤混合物を加熱することが必要であるかもしれない。こ
の物質を押し出した後ストランドは冷却され、ストランドは押出成形物に切断さ
れ他の洗剤顆粒と混合する準備ができる。
/結合剤の混合物が押出成形中に生じる摩擦及び機械的エネルギーの損失は金型
プレートの温度上昇を招き、その結果として活性化剤/結合剤物質の水分含有量
の内のいくらかの蒸発を招く。水分含有量を更に減少するために金型プレートを
活性化剤/結合剤混合物中の無機塩の水和温度より上に(水の大部分がこの中に
存在すると考えられる)又は大幅に上に加熱することは望ましいことでさえあろ
う。次いで活性化剤/結合剤混合物は冷却され乾燥されて(任意に)押出成形物
に切断され又は砕かれる。所望であれば無機塩の水和水をできるだけ多く除去す
るためにこの乾燥は高温で行われる。この後者の工程により無機塩は少なくとも
部分的に「脱水され」―即ち結晶構造中の水配位子形成のための配位位置が利用
できるようになる可能性があり、その結果活性化剤粒子の貯蔵中に無機塩は顆粒
製品の周囲の水分又は他の粒子の水分を吸収する「流し台」としての役目を果た
す可能性があり、これにより更に漂白活性化剤粒子に安定化の利益を提供する。
成形の工程を除くことができ標準の乾燥及び凝塊形成技術により、漂白活性化剤
粒子を得ることができる。 そのほかの方法として押出成形物又は粒子をバルクとして扱い、許容できる流
動特性を利用して超微粒子状の無機粉末をフローエイドとして押出成形物の表面
に添加してもよい。フローエイドには超微粒子状アルミノケイ酸塩、シリカ、結
晶性層状ケイ酸塩、MAPゼオライト、非晶性ケイ酸塩、炭酸ナトリウム及びこ
れらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。流れの補助のレベルは洗剤
組成物の好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%
〜約7重量%、そして最も好ましくは約1.5重量%〜約5重量%である。最も
好ましいフローエイドはアルミノケイ酸塩である。
ある。これらの化合物は当該技術分野において周知であり過酸化水素及びアルカ
リ金属過酸化物、過酸化尿素のような有機過酸化物漂白化合物、及びアルカリ金
属過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩等のような無機過塩漂白化合物が挙げられ
る。所望であればこれらの漂白化合物の2つ以上の混合物もまた使用できる。 好ましい過酸素漂白化合物には1−、3−、及び4−水和物の形態で市販され
ている過ホウ酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムペルオキシ水和物(peroxyhy
drate)、尿素ペルオキシ水和物(urea peroxyhydrate)、過炭酸ナトリウム、
及び過酸化ナトリウムが挙げられる。特に好ましいのは過ホウ酸ナトリウム四水
和物、過ホウ酸ナトリウム一水和物及び過炭酸ナトリウムである。こうした迅速
な溶解はより高レベルの過カルボン酸を生成する結果となり、そのため表面の漂
白性能を高めると考えられている。
よい。コーティングされていない過炭酸塩の平均の粒径は約400〜約1200
ミクロンに、最も好ましくは、約400〜約600ミクロンに分布する。コーテ
ィングされた過炭酸塩が使用される場合は好ましいコーティング物質には炭酸塩
及び硫酸塩の混合物、ケイ酸塩、ホウケイ酸塩又は脂肪カルボン酸が挙げられる
。 過酸素漂白化合物は洗剤組成物の少なくとも約0.1重量%、好ましくは約1
重量%〜約75重量%、より好ましくは約3重量%〜約40重量%、最も好まし
くは約3重量%〜約25重量%を含むであろう。また洗剤組成物は約0.1重量
%〜約40重量%、より好ましくは約5重量%〜約15重量%、そして最も好ま
しくは約10重量%〜約15重量%の漂白活性化剤を含む。任意に1以上の漂白
活性化剤添加物を同量で使用してもよい。
1〜1:5の範囲である。好ましい比は約1:1〜約1:3の範囲である。過酸
素漂白化合物により生成する過酸化水素の漂白活性化剤に対するモル比は約1.
0より大きく、より好ましくは約1.5より大きく、そして最も好ましくは約2
.0から〜約10である。好ましくは本明細書における漂白組成物は、重量%に
おいて約0.5%から〜約20%、最も好ましくは約1%から〜約10%の過酸
素漂白化合物を含む。 更に洗剤組成物中の特定の漂白活性化剤と過酸素漂白組成物は好ましくは過酸
化水素の漂白活性化剤に対するモル比が特定のモル比において存在する。こうし
た組成物は非常に効果的で有効な織物の表面漂白を行い、それにより染み及び/
又は汚れを織物から除去する。こうした組成物は黒ずんだ汚れを織物から除去す
るのに特に有効である。黒ずんだ汚れとは使用と洗濯を数えきれないほど繰返し
た結果、灰色がかった白色の織物となった織物に染み付いた汚れである。これら
の汚れは微粒子と脂肪性物質が混じったものである。こうしたタイプの汚れを除
去するのは「黒ずんだ織物の染み抜き」とも呼ばれる。本発明の漂白剤含有洗剤
組成物は広範囲の漂白溶液温度においてこうした漂白を行う。こうした漂白は溶
液温度が少なくとも約5℃の漂白溶液において得られる。漂白活性化剤なしには
こうした過酸素漂白剤は効果がなく及び/又は60℃未満の温度では実用的では
ないであろう。
粒洗濯洗剤の性能と消費者の満足を分析するある特定な試験、青袋溶解試験(bl
ue pouch dissolution test)により評価されるであろう。この試験において粉
末洗剤の試料は袋の中に入れられ洗濯機の洗濯サイクルを一巡する。試験には複
数の織物の袋で通常は4インチ×8インチの青い織物の長方形(EMCエンピリ
カル製造社(EMC Empirical Manufacturing Co.)のC72ブルー(C72 Blue)
として入手可能)を袋の3方を縫い合わせたものを使用する。完全に配合された
洗剤の推奨分量が袋の中に入れられ袋は密封される。試験の正確さを期するため
最小レベルの漂白活性化剤が必要とされる。そのため完全に配合された洗剤が7
.5重量%未満の漂白活性化剤粒子を含有する場合、試験は漂白活性化剤を7.
5%のレベルまで増加させて(洗剤の配合を少なくして)試験を行う必要がある
。標準の洗濯機に、40°F、1ガロン当り6グレインの硬度の水22.0ガロ
ンを入れて12分間頑固な汚れ落としのサイクルで作動させる。洗濯サイクルが
完全に終了した時点で袋を取り出す。袋を計量し漂白活性化剤粒子の残重量の初
めの重量に対する比を計算し結果を分析する。例えば密封された後袋の中に5グ
ラムの漂白活性化剤粒子が入っており洗濯サイクルが完全に終了した時点での計
量が1グラムであった場合(袋の織物に水が残っていないと確認した上で)、残
重量は20%である。
50重量%未満であり、好ましくは約35重量%未満であり、より好ましくは約
15重量%未満である。 本発明により調製される漂白活性化剤粒子を含有する洗剤組成物の安定性は貯
蔵安定性試験により評価できるであろう。この試験では漂白活性化剤ノナノイル
オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(sodium nonanoyloxybenzene sulfonate
)を含有する20グラムの顆粒洗剤組成物の4試料を個々に別のガラス瓶に入れ
て密封する。4個のガラス瓶各々を惑星運動のように回転して混合させる。80
°F(26.7℃)及び相対湿度60%に調整された環境の部屋の中でガラス瓶
を開封し放置する。2試料を0、2、4、8週間後に取り出す。瓶の中身を漂白
活性化剤(即ちNOBS)レベルについて分析する。本発明において安定性のパ
ラメータは8週間後の漂白活性化剤の残量である。 優れた性能の洗浄製品では8週間の終了時点で少なくとも約50%、好ましく
は少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約90%の活性の漂白活性化
剤物質が残っていることがわかっている。
有用である。しかしながらこうした漂白系統は界面活性剤、ビルダー等のような
多様な洗剤添加物を含み得る組成物において特に有用である。
制剤、柔軟仕上げ剤、酵素安定化剤、香料、染料、充填剤、移染防止剤及びこれ
らの混合物から成る群から選択され、本発明の組成物に包含される。以下のもの
は本明細書において有用な界面活性剤の代表的な物で非限定的例であるがは通常
約1重量%〜約55重量%のレベルであり、従来のC11〜C18のアルキルベンゼ
ンスルホネート類(LAS)、及び1級、分岐鎖、及び任意のC10〜C20のアル
キルサルフェート(AS)、C10〜C18の2級(2、3)アルキルサルフェート
類があり、その式はCH3(CH2)x(CHOSO3 -M+)CH3及びCH3(CH 2 )y(CHOSO3 -M+)CH2CH3であり、この式においてx及び(y+1)
は少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、またMは水溶性カ
チオン特にナトリウム、オレイルサルフェ−トのような不飽和サルフェ−トであ
り、またC10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(AExS;特にEO
1〜7のエトキシサルフェート)、C10〜C18のアルキルアルコキシカルボキシ
レート(特にEO1〜5のエトキシカルボキシレート)、C10〜18のグリセロー
ルエーテル類、C10〜C18アルキルポリグリコシド類及びそれに相当する硫酸化
ポリグリコシド、及びC12〜C18のα−スルホン化脂肪酸エステルが挙げられる
。所望であれば従来の非イオン及び両性界面活性剤例えばいわゆる狭いピーク(
narrow peaked)のアルキルエトキシレートを包含するC12〜C18アルキルエト
キシレート類(AE)及びC6〜C12アルキルフェノールアルコキシラート(特
にエトキシレート及びエトキシ/プロポキシ混合)、C12〜C18ベタイン及びス
ルホベタイン(スルタイン)、C10〜C18アミンオキシド等が全体の組成物中に
包含され得る。C10〜C18N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド類もまた使
用できる。典型的な例としてC12〜C18N−メチルグルカミド類が挙げられる。
国際出願第9,206,154号を参照のこと。他の糖由来の界面活性剤にはC 10 〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドのようなN−アルコキシポリ
ヒドロキシ脂肪酸アミド類が挙げられる。N−プロピル〜N−ヘキシルC12〜C 18 グルカミド類は低い泡立ちに使うことができる。C10〜C20の従来の石鹸もま
た使用してもよい。高い泡立ちが望ましければ分岐鎖のC10〜C16の石鹸類を使
用してもよい。アニオン系及び非イオン系界面活性剤の混合物は特に有用である
。その他の従来の有用な界面活性剤は標準テキストに一覧されている。
添加物が好ましくは洗剤組成物に包含される。例えばビルダーはアルミノケイ酸
塩、結晶性層状ケイ酸塩、MAPゼオライト、クエン酸塩、非晶性ケイ酸塩、ポ
リカルボキシレート、炭酸ナトリウム及びこれらの混合物から成る群から選択さ
れる。他の好適な補助ビルダーはこの後に記載する。 好ましいビルダーにはアルミノケイ酸塩イオン交換物質及び炭酸ナトリウムが
挙げられる。本明細書において洗剤ビルダーとして使用されるアルミノケイ酸塩
イオン交換物質は好ましくは高いカルシウムイオン交換容量と高いイオン交換速
度の両方を有する。理論によって制限されることなくこうした高いカルシウムイ
オン交換速度と容量はアルミノケイ酸塩イオン交換物質の製造方法に由来するい
くつかの相互に関連する要素による機能であると考えられている。その点におい
て本明細書において使用されるアルミノケイ酸塩イオン交換物質はコーキル(Co
rkill)らの米国特許第4,605,509号(プロクター・アンド・ギャンブ
ル(Procter & Gamble))により好ましく製造され、その明細書は参考として引
用し本明細書に組み入れる。
これは瞬時のアルミノケイ酸塩はカリウム及水素の形態ではナトリウムの形態で
得られるものほど高いイオン交換速度と容量を示さないためである。更にアルミ
ノケイ酸塩イオン交換物質は本明細書に記載されたようにさらさらした洗剤の塊
を製造し易くするため好ましくは過乾燥状態にある。本明細書において使用され
るアルミノケイ酸塩イオン交換物質は好ましくは洗剤ビルダーとしての有効性を
最適にする粒子直径を有する。本明細書において使用される場合「粒子直径」と
いう言葉は任意のアルミノケイ酸塩イオン交換物質の平均の粒子直径を表し、こ
れは顕微測定及び走査型電子顕微鏡(SEM)のような従来の分析技術により測
定される。好ましいアルミノケイ酸塩の粒子直径は、約0.1ミクロン〜約10
ミクロンであり、より好ましくは、約0.5ミクロン〜約9ミクロンである。最
も好ましくは粒子直径は約1ミクロン〜約8ミクロンである。
1〜約5であり、そしてxは約10〜約264である。より好ましくはアルミノ
ケイ酸塩は以下の式を有する Na12[(AlO2)12・(SiO2)12]xH2O 上式においてxは約20〜約30であり、好ましくは約27である。これらの好
ましいアルミノケイ酸塩は例えばゼオライトA(Zeolite A)、ゼオライトB(Z
eolite B)及びゼオライトX(Zeolite X)の表記で市販されている。あるいは
本明細書に用いるのに好適な自然発生の又は合成により得られるアルミノケイ酸
塩イオン交換物質はクランメル(Krummel)らの米国特許第3,985,669
号に記載されているように製造することができ、その明細書は参考として引用し
本明細書に組み入れる。 本明細書において使用されるアルミノケイ酸塩は更にそのイオン交換容量を特
徴とし、これは少なくとも無水物を基準に計算して約200mg当量のCaCO 3 硬度/グラムであり、好ましくは約300〜352mg当量のCaCO3硬度/
グラムである。更に瞬時のアルミノケイ酸塩イオン交換物質はなお更にそのカル
シウムイオン交換速度を特徴とし、これは少なくとも約2グレインCa++/ガロ
ン/分/−グラム/ガロンであり、より好ましくは約2グレインCa++/ガロン
/分/−グラム/ガロン〜約6グレインCa++/ガロン/分/−グラム/ガロン
の範囲である。
洗面所の流し台及びそれらと同等の装置を含む)の中の水に添加して洗浄/漂白
水溶液を形成した場合、この水溶液中に約500〜10,000ppmの組成物
を形成するのに十分な量を含み得る。より好ましくは本明細書において約800
〜8,000ppmの洗剤組成物が洗浄/漂白水溶液中に提供されるであろう。
過ぎず範囲を制限するものではない。
方法により調製される。粉末状態のノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(NOBS)を研究室用ミキサー(クイジナートフードプロセッサー(Cuis
inart(登録商標)Food Processor)のような)に加える。高活性状態のLAS
及びPEG4000を次に加える。次いで研究室用ミキサーのスイッチを入れ混
合中にノナン酸を内容物に加える。物質を2分間又は物質の粉塵が減少したこと
で成分が十分に分散したことが示されるまで混合する。その結果得られた混合物
は85%のNOBS、7.5%のポリエチレングリコール(MW=4000)、
4.5%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム界面活性剤(LAS)及
び3%のノナン酸(C9脂肪酸)を含有する。
ング成分を融解するために140°Fより高くまで加熱する。そしてこの物質は
研究室用押出成形機(フジ・パウデル社(Fuji Paudel Co.Ltd.)のドーム・グ
ラニュレータ(Dome Granulator)DG−L1)に送られ、直径600ミクロン
の金型を通して押出成形される。押出成形された物質は集められ、冷却されて、
非粘着性の、自由に流れる押出成形物を形成する。次に、平均の長さを2000
ミクロンにする。ここで押出成形物は、漂白剤含有洗剤組成物の中に混合しても
よい。 上記の方法を用いて約600グラムの物質が製造されるであろう。押出成形物
は次いで以下の配合を有する漂白剤含有洗剤組成物の中に混合される:
れていた。例えば上記の配合の袋試験では外観上清潔な袋が得られ青い袋の残量
は7重量%である。 実施例II 他の顆粒の洗剤基質と混合するのに好適な漂白活性化剤の押出成形物は以下の
方法により調製される。LAS及び硫酸ナトリウムと水を研究室用ミキサー(ク
イジナートフードプロセッサー(Cuisinart(登録商標)Food Processor))を
用いて十分に混合し粘着性のペーストを形成する。粉末状のNOBSをミキサー
に加える。ハイシヤーミキサーのスイッチを入れ混合中にLAS/硫酸塩/水の
ペーストをこの粉末に加える。物質を2分間又は物質の粉塵が減少したことで成
分が十分に分散したことが示されるまで混合する。混合の後押出成形の前にこの
物質は以下の組成:82%NOBS;9%LAS(91%活性);3%硫酸ナト
リウム一水和物及び6%の水を有する。そしてこの物質は研究室用押出成形機に
送られ、直径600ミクロンの金型を通して押出成形される。
である。この物質を集めメトラー(Metler)水分計で測定して水分が2%未満に
なるまで140°Fで乾燥する。結果として得られる物質は非粘着性の自由に流
れる押出成形物である。次に平均の長さを2000ミクロンにする。押出成形物
の完成品は以下の組成:86%NOBS;10%LAS;3%硫酸ナトリウム一
水和物及び1%以下の水を有する。上記の方法を用いて約600グラムの物質が
製造されるであろう。また上記の方法のどの条件も変更することなく同じレベル
で硫酸ナトリウムを硫酸マグネシウムに置き換えてもよい。押出成形物は次いで
上に列挙された配合の漂白剤含有洗剤組成物の中に混合される。 意外にもこの組成物は溶解度と貯蔵中のNOBS押出成形物の安定性が改善さ
れていた。例えば上記の配合の袋試験では外観上清潔な袋が得られ青い袋の残量
は9重量%である。
方法により調製される。NOBS、硫酸ナトリウム一水和物、LAS及び水をハ
イシヤーミキサー(BEPEX(登録商標)タービュライザー(Turbulizer)、
1300rpm)に入れる。成分が十分に分散するまで混合する。結果として得
られた混合物を6インチの直径のBEPEX(登録商標)エクストルードミック
ス(Extrudomix)装置に送り140rpmで押出成形を行う。混合の後押出成形
の前にこの混合物は以下の組成:85%NOBS;9%LAS;3%硫酸ナトリ
ウム一水和物及び3%の水を有する。
分含有量を減少するため、任意にこの工程を付け加えることができる。混合物を
硫酸塩/水の水和物の水和温度より高く加熱することで水が除去される。 次いで押出成形された物質を集め加熱した場合必要であれば冷却して非粘着性
の自由に流れる押出成形物を形成する。次に平均の長さを2000ミクロンにす
る。これにおいて押出成形物は漂白剤含有洗剤組成物の中に混合してもよい。
Claims (21)
- 【請求項1】 (a)以下の一般式を有する漂白活性化剤: 【化1】 上式において、Rは、約5〜約18の炭素原子を含有するアルキル基であり、L
は脱離基であり、その共役酸が、約4〜約13の、好ましくは約6〜約11の、
最も好ましくは約8〜約11の範囲内のpKaを有する;及び (b)水和水を吸収できる無機塩を、粒子の約0.1重量%〜約15重量
%含む結合剤物質を含む、漂白活性化剤粒子。 - 【請求項2】 無機塩が硫酸塩、炭酸塩、リン酸水素塩、ピロリン酸塩、四
ホウ酸塩、チオ硫酸塩及びこれらの混合物から成る群から選択される請求項1に
記載の粒子。 - 【請求項3】 無機塩が硫酸マグネシウム塩、硫酸ナトリウム塩、アルミノ
ケイ酸塩及びこれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載の粒子。 - 【請求項4】 結合剤物質がアニオン系界面活性剤、水及びこれらの混合物
から成る群から選択される追加の成分を含む請求項1に記載の粒子。 - 【請求項5】 粒子が粒子の約60重量%〜約95重量%の前記漂白活性化
剤を含む請求項1に記載の粒子。 - 【請求項6】 結合剤物質が更に水を含み、前記結合剤中の水の合計量が粒
子の約4重量%未満である請求項1に記載の粒子。 - 【請求項7】 漂白活性化剤のレベルが粒子の約70重量%〜約95重量%
であり、前記結合剤物質が: (a)粒子の約0.1重量%〜約15重量%の水和水を吸収できる無機塩
; (b)粒子の約0.1重量%〜約15重量%の洗浄性界面活性剤;及び (c)粒子の約2重量%未満の水を含む請求項1に記載の粒子。 - 【請求項8】 粒子が実質的に円筒形に成形された押出成形物の形態であり
、押出成形物の平均の長さは約500ミクロン〜約3500ミクロンであり、押
出成形物の平均直径は約450ミクロン〜約1000ミクロンである、請求項1
に記載の粒子。 - 【請求項9】 請求項1に記載の粒子においてRは約5〜約12を含有する
直鎖アルキルであり、Lは: 【化2】 から成る群から選択され、上式においてR2は約2〜約6の炭素原子を含有する
直鎖アルキルであり、R3は、約1〜約8の炭素原子を含有するアルキル鎖であ
り、Yは、−SO3 -M+又は−CO2 -M+であり、この式においてMはアルカリ金
属、アンモニウム又は置換型アンモニウムカチオンである請求項1に記載の粒子
。 - 【請求項10】 請求項1により調製される漂白活性化剤粒子を含有する洗
剤組成物であって、前記洗剤組成物が: (a)粒子の約1重量%〜約75重量%の水溶液中で過酸化水素を生成で
きる過酸素漂白化合物;及び (b)粒子の約0.1重量%〜約40重量%の漂白活性化剤を含む洗剤組
成物。 - 【請求項11】 請求項1により調製される漂白活性化剤を約0.1%〜約
25%、好ましくは約1%〜約15%、より好ましくは約3%〜約10%含む漂
白剤含有洗剤組成物。 - 【請求項12】 (a)以下の一般式を有する漂白活性化剤: 【化3】 上式においてRは約5〜約18の炭素原子を含有するアルキル基であり、Lは脱
離基であり、その共役酸が約4〜約13の、好ましくは約6〜約11の、最も好
ましくは約8〜約11の範囲内のpKaを有する;及び (b)粒子の約0.1重量%〜約15重量%の以下の式を有する飽和脂肪
酸を含む結合剤物質: 【化4】 上式においてRxは、約15未満の、好ましくは約11未満の、より好ましくは
約9未満の炭素原子を含有するアルキル基であり; その際前記漂白活性化剤粒子は上式においてRxが15より多くの炭素原子を含
有する飽和脂肪酸を含まない、 を含んでなる漂白活性化剤粒子。 - 【請求項13】 結合剤物質がアニオン系界面活性剤、ポリエチレングリコ
ール及びこれらの混合物から成る群から選択される追加の成分を含む、請求項1
2に記載の粒子。 - 【請求項14】 粒子が粒子の約60重量%〜約95重量%の前記漂白活性
化剤を含む請求項12に記載の粒子。 - 【請求項15】 漂白活性化剤のレベルが粒子の約65重量%〜約95重量
%であり、前記結合剤物質が: (a)粒子の約0.1重量%〜約15重量%のポリエチレングリコール; (b)粒子の約0.1重量%〜約15重量%の洗浄性界面活性剤;及び (c)粒子の約0.1重量%〜約15重量%の以下の式を有する飽和脂肪
酸: 【化5】 上式においてRxは、約15未満の、好ましくは約11未満の、より好ましくは
約9未満の炭素原子を含有するアルキル基である;を含む請求項12に記載の粒
子。 - 【請求項16】 粒子が実質的に円筒形に成形された押出成形物の形態であ
り、押出成形物の平均の長さは約500ミクロン〜約3500ミクロンであり、
押出成形物の平均直径は約450ミクロン〜約1000ミクロンである請求項1
2に記載の粒子。 - 【請求項17】 請求項12に記載の粒子においてRは約5〜約9を含有す
る直鎖アルキルであり、Lは: 【化6】 から成る群から選択され、上式においてR2は約2〜約6の炭素原子を含有する
直鎖アルキルであり、R3は、約1〜約8の炭素原子を含有するアルキル鎖であ
り、Yは、−SO3 -M+又は−CO2 -M+であり、この式においてMは、アルカリ
金属、アンモニウム又は置換型アンモニウムカチオンである、請求項12に記載
の粒子。 - 【請求項18】 請求項12に記載の漂白活性化剤粒子を含有する洗剤組成
物であって前記洗剤組成物が: (a)粒子の約1重量%〜約75重量%の水溶液中で過酸化水素を生成で
きる過酸素漂白化合物;及び (b)粒子の約0.1重量%〜約40重量%の漂白活性化剤を含む洗剤組
成物。 - 【請求項19】 請求項12により調製される漂白活性化剤を約0.1%〜
約25%、好ましくは約1%〜約15%、より好ましくは約3%〜約10%含む
漂白剤含有洗剤組成物。 - 【請求項20】 以下の一般式を有する漂白活性化剤を含む漂白剤含有顆粒
洗剤組成物であって: 【化7】 上式においてRは約5〜約18の炭素原子を含有するアルキル基であり、ここで
最長の直鎖アルキルはカルボニル炭素を包含し、かつカルボニル炭素から延伸し
約6〜約10の炭素原子を含有し、Lは脱離基であり、その共役酸が、約4〜約
13の、好ましくは約6〜約11の、最も好ましくは約8〜約11の範囲内のp
Kaを有する; 青袋試験により測定された青袋の残量が約50重量%未満であり、好ましくは約
35重量%未満であり、より好ましくは約15重量%未満であり、また貯蔵安定
性試験により測定された漂白活性化剤の安定性が少なくとも約50%、好ましく
は少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約90%であることを特徴と
する漂白剤含有顆粒洗剤組成物。 - 【請求項21】 (a)容器内に以下の内容物を設置する工程: (i)漂白活性化剤を含む漂白活性化剤粒子、無機塩及び洗剤基質を含
有する顆粒洗剤組成物;及び (ii)水分を含む大気; (b)容器の内容物を貯蔵する工程; を含む無機塩分子の平均の水和数を増加する方法であって、これにより水和水と
して無機塩により大気から水を吸収させ、その結果無機塩のカチオンに付着する
水分子の平均の数を増加させ、漂白活性化剤含有粒子中及び洗剤組成物全体の遊
離水の量を減少させる、無機塩分子の平均の水和数を増加する方法。
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