JP2000178594A - 漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

漂白洗浄剤組成物

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勉 徳元
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Kazutoshi Ide
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白性能と香気の安定性に優れる漂白洗浄剤
組成物を提供する。 【解決手段】 (a)過炭酸塩、(b)20℃の水100 g
(pH6)に対する溶解度が5g以下の漂白活性化剤、
(c)エステル系香料、並びに(d)陰イオン界面活性
剤、陰イオン基を有する水溶性ポリマー及び炭酸塩を含
有する粒子であって、炭酸塩が内部に偏在する粒子を含
有する漂白洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は香気の安定性に優れ
る漂白洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開平
9-78093 号公報に開示されているように漂白活性化剤、
過炭酸塩、界面活性剤、アルカリ剤、香料を含有する漂
白洗浄剤組成物が知られている。しかしながら、親油性
の高いエステル系香料と親油性のアシルオキシベンゼン
型漂白活性化剤を配合した場合には、洗浄脱水終了後の
衣料に好ましくない匂いが残るという問題が生じる。こ
の原因は明らかではないが、親油性の漂白活性化剤から
生じる有機過酸若しくはアルカリ剤との接触により親油
性エステル系香料が変性分解するために、貯蔵中又は洗
浄中に匂いが変化するものと思われる。
【0003】従って本発明の目的は、これらの欠点を改
善した漂白洗浄剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (a)過炭酸塩 (b)20℃の水100 g(pH6)に対する溶解度が5g以
下の漂白活性化剤 (c)エステル系香料 (d)陰イオン界面活性剤、陰イオン基を有する水溶性
ポリマー及び炭酸塩を含有する粒子であって、炭酸塩が
内部に偏在する粒子 を含有する漂白洗浄剤組成物(以下単に組成物という)
を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では(a)過炭酸塩を配合
する。(a)成分の対イオンはナトリウム等のアルカリ
金属である。また、(a)成分は無機化合物等で被覆し
た過炭酸塩を使用できる。例えば特開昭59-196399 号公
報実施例1に記載の過炭酸ナトリウムをホウ酸塩で被覆
する方法等の公知の方法で製造することができる。
(a)成分は、漂白効果と貯蔵安定性の点から、組成物
中に 0.1〜5重量%、特に 0.5〜3重量%配合されるこ
とが好ましい。
【0006】本発明では(b)漂白活性化剤を配合す
る。(b)成分としては、親油性の汚れ洗浄力の点で、
親油性の高いものが好ましい。本発明の漂白活性化剤は
20℃の水 100g(pH6)に対する溶解度が5g以下、好
ましくは3g以下である。ここで、水への溶解度は、pH
6の水100 gに漂白活性化剤を10g添加した後、40分間
攪拌後、メンブランフィルター(0.2 μm)でろ別し、
ろ液を高速液体クロマトグラフィーで分析することによ
り、求めることができる。なお、溶解度の測定に用いる
pH6の水は、イオン交換水に1/10N-水酸化ナトリウム水
溶液及び/又は1/10N-硫酸水溶液を適宜添加して調製さ
れたものである。
【0007】(b)漂白活性化剤としては特に下記一般
式(I)又は一般式(II)の漂白活性化剤が好ましい。
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、R は炭素数10〜13のアルキル基、
R'は炭素数7〜11のアルキル基であり、M は水素原子又
はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムもし
くはアルカノールアミンを示す。〕。
【0010】(b)成分は、漂白効果と香気安定性の点
から、組成物中に 0.1〜2重量%、特に 0.1〜 1.5重量
%配合されることが好ましい。
【0011】(b)漂白活性化剤は造粒物として組成物
に配合することが好ましい。造粒物中漂白活性化剤の量
は1〜90重量%、好ましくは10〜70重量%、より好まし
くは30〜70重量%である。また、該造粒物には漂白活性
化剤の洗濯浴中での溶解性を改善するために、陰イオン
界面活性剤、特にアルキル硫酸塩又はポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩或いはこれらの混合物を造粒
物中に0〜50重量%、好ましくは5〜45重量%、より好
ましくは10〜40重量%配合するのが好ましい。アルキル
硫酸塩は炭素数10〜18で、ナトリウム塩等のアルカリ金
属塩が好ましく、特にラウリル硫酸ナトリウム又はミリ
スチル硫酸ナトリウムが好ましい。また、アルキルエー
テル硫酸塩としては炭素数10〜18のポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩が好ましく、またナトリウム塩
等のアルカリ金属塩が良好である。このエチレンオキシ
ド平均付加モル数(以下、EOp )は1〜10、特に1〜5
が良好である。特にEOp が2〜5のポリオキシエチレン
ラウリルエーテル硫酸ナトリウムとポリオキシエチレン
ミリスチルエーテル硫酸ナトリウムが良好である。
【0012】漂白活性化剤の造粒物はポリエチレングリ
コール又は脂肪酸から選ばれるバインダー物質を用いて
製剤化できる。ポリエチレングリコールとしては平均分
子量2000〜20000 、好ましくは4000〜10000 、より好ま
しくは4000〜8000が良好である。また、脂肪酸としては
炭素数8〜20、好ましくは10〜18、より好ましくは12〜
18であり、これらはナトリウムあるいはカリウム石鹸の
状態であってもよい。このようなバインダー物質は造粒
物中に 0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%、より
好ましくは5〜20重量%配合される。
【0013】漂白活性化剤の安定性を向上させる目的で
所望により造粒物中に酸性物質を配合してもよい。酸性
物質としてはカルボン酸類が好ましく、特にこはく酸、
マレイン酸、フマール酸、クエン酸、グリコール酸、p
−ヒドロキシ安息香酸から選ばれる少なくとも1種が好
ましい。酸性物質の配合量は造粒物中に0〜20重量%、
好ましくは1〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%
が好適である。
【0014】漂白活性化剤の造粒物は、上記成分を任意
の方法で混合し造粒して得ることができるが、特に漂白
活性化剤と陰イオン界面活性剤の一部もしくは全てを先
に混合し、その後バインダー物質を添加する方法が好ま
しい。また、バインダー物質は予め融解して添加するこ
とが好ましい。バインダー物質は40〜 100℃、好ましく
は50〜 100℃、より好ましくは50〜90℃で融解させて添
加する。これらは均一になるまで撹拌混合された後、通
常の造粒機により製剤化される。好ましい造粒法として
押し出し造粒を挙げることができ、平均粒径が 500〜50
00μm、好ましくは 500〜3000μmの造粒物が好まし
い。また、その他の造粒法としてはブリケット機による
造粒法等が挙げられる。
【0015】本発明では(c)エステル系香料を配合す
る。エステル系香料としては残香性の点から沸点が 220
℃以上、特に 250〜 300℃が好ましい。このようなエス
テル系香料としては「香料の化学」(日本化学会編、産
業化学シリーズ、赤星亮一著、大日本図書株式会社)に
示されているものが挙げられ、具体的にはベンジルサリ
シレート(沸点300 ℃)、p-t-ブチルシクロヘキシルア
セテート (沸点232 ℃)、ターピニルアセテート(沸点
220 ℃)、フェニルエチルアセテート (沸点245 ℃)、
フェニルエチルホルメート(沸点226 ℃)、n-ボルニル
アセテート (沸点223 ℃)、ゲラニルアセテート (沸点
245 ℃)、シトネリルプロピオネート (沸点242 ℃)、
ゲラニルプロピオネート (沸点253 ℃)、ターピニルプ
ロピオネート (沸点240 ℃)、ベンジルサリシレート
(沸点300 ℃)が挙げられ、特にp-t-ブチルシクロヘキ
シルアセテート、フェニルエチルアセテート、ゲラニル
プロピオネートが好ましい。(c)エステル系香料は、
組成物中に0.01〜5重量%、好ましくは0.1 〜3重量%
配合される。
【0016】本発明の組成物は、陰イオン界面活性剤、
陰イオン基を有する水溶性ポリマー及び炭酸塩を含有す
る粒子であって、炭酸塩が内部に偏在する粒子(d)を
含有する。ここで偏在とは、該粒子の構造において、そ
の表面近傍よりも内部に炭酸塩が多く存在することを意
味する。また、炭酸塩の偏在は次のように確認できる。
まず、FT-IR/PAS で粒子表面部分(深さ約20μm程度)
のCO3 のIR強度を測定する。次に該粒子を乳鉢ですりつ
ぶし、同じFT-IR でCO3 のIR強度を測定する。前者の強
度が後者の強度より小さいとき、炭酸塩が内部に偏在し
ていることになる。このとき、(粒子表面のIR強度)/
(すりつぶした後のIR強度)は0.8 未満が好ましく、特
に0.5 未満が好ましい。
【0017】炭酸塩としては炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属塩が溶解性の点から好ましい。
【0018】本発明の粒子(d)は、陰イオン界面活性
剤を含有する。陰イオン界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエー
テル硫酸塩等が挙げられる。陰イオン界面活性剤は、洗
浄力と洗浄時の泡立ちの面から、組成物中に15〜40重量
%、特に20〜40重量%で用いられるのが好ましい。
【0019】陰イオン界面活性剤のうち、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20が好ましく、
ナトリウム塩又はカリウム塩等のアルカリ金属塩が好適
である。また、アルキル硫酸塩又はアルキルエーテル硫
酸塩としては漂白活性化剤の造粒物で用いたものと同じ
である。
【0020】本発明では所望により粒子(d)に非イオ
ン界面活性剤を配合してもよい。非イオン界面活性剤と
しては、ポリオキシエチレンもしくはポリオキシプロピ
レン又はこれらのコポリマー、ポリオキシエチレンアル
キルもしくはアルケニルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールア
ミドもしくはそのアルキレンオキシド付加物、蔗糖脂肪
酸エステル、アルキルグリコシド等を挙げることがで
き、特に炭素数8〜18、好ましくは10〜14のアルキル基
を有し、EOp が4〜20、好ましくは5〜15のポリオキシ
エチレンアルキルエーテルが好ましい。
【0021】また、粒子(d)中には陽イオン界面活性
剤あるいは両性界面活性剤を配合してもよい。陽イオン
界面活性剤としては第4級アンモニウム塩類等が、両性
界面活性剤としてはアミンオキシド、スルホベタイン、
カルボベタイン等が挙げられる。
【0022】本発明の粒子(d)は、陰イオン基を有す
る水溶性ポリマーを含有する。このようなポリマーとし
ては、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、ポリマ
レイン酸塩、ポリスチレンスルホン酸塩等であり、これ
らはホモポリマー又は2種以上のコポリマーである。こ
れらの中でも特に分子量4000〜20000 のポリアクリル酸
塩、分子量20000 〜100000のアクリル酸−マレイン酸コ
ポリマーが好ましい。
【0023】本発明の粒子(d)中には結晶性又は非晶
性珪酸塩や金属封鎖剤を配合しても良い。珪酸塩類は組
成物中に1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%、金属
封鎖剤は組成物中に1〜50重量%、好ましくは2〜30重
量%になるように添加される。金属封鎖剤としては、ゼ
オライトや、クエン酸、コハク酸、ニトリロ三酢酸塩、
エチレンジアミンテトラ酢酸塩等の有機カルボン酸塩が
好ましい。
【0024】本発明の粒子(d)の平均粒子径は、200
〜800 μmが好ましい。
【0025】通常、漂白洗浄剤組成物は、ビルダー成分
や界面活性剤の水スラリーを噴霧乾燥等の方法で粉末化
し、その後、造粒機又は整粒機により造粒又は整粒し、
さらにビルダー成分や香料、酵素等の成分を混合する方
法により製造されている。本発明では、炭酸塩を噴霧乾
燥前の水スラリー添加することが好ましい。水スラリー
中の炭酸塩濃度は1〜50重量%、好ましくは5〜30重量
%である。また、陰イオン界面活性剤は10〜50重量%、
好ましくは15〜40重量%である。また、陰イオン基を有
する水溶性ポリマーは0.5 〜20重量%、好ましくは1〜
10重量%である。さらに金属封鎖剤は5〜30重量%、好
ましくは7〜25重量%である。さらに水は上記成分の固
形分が40〜80重量%、好ましくは50〜70重量%になるよ
うな量である。また、本発明では、水スラリー中の陰イ
オン界面活性剤及び陰イオン基を有するポリマーの合計
に対する炭酸塩の重量比を1/10〜1/5にすることで
好ましい結果を与える。また、水スラリーを噴霧乾燥す
る際の温度は、 150℃〜 220℃、好ましくは 170℃〜 2
20℃である。このようにごく狭い噴霧乾燥条件を設定す
ることにより炭酸塩を粒子内部に偏在させることができ
る。
【0026】なお、アルカリ剤は本発明の効果を損なわ
ない範囲で組成物に添加してもよいが、アルカリ剤の大
部分は、本発明の粒子(d)に偏在して配合されている
ことが好ましい。また、本発明の効果を損なわない範囲
でエステル系香料以外のその他香料を配合してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、エステル系香料とアシ
ルオキシベンゼン型漂白活性化剤を配合した、香気の安
定性及び洗浄脱水後の衣料の匂いに優れる漂白洗浄剤組
成物を提供することができる。
【0028】
【実施例】(1)漂白活性化剤造粒物の調製 以下の化合物を用い、下記の方法により表1に示す造粒
物を調製した。 A−1:ラウリル硫酸ナトリウム〔花王(株)製エマー
ル10パウダー〕 A−2:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナト
リウム〔花王(株)製エマールエー70C 〕 B−1:ポリエチレングリコール〔分子量8000、アルド
リッチ社製〕 B−2:ミリスチン酸〔花王(株)製ルナックMY-98 〕 C−1:ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム〔水への溶解度 0.1g/100g以下(20℃、pH6)〕 C−2:デカノイルオキシ安息香酸〔水への溶解度 0.1
g/100 g以下(20℃、pH6)〕 C'-1:ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム〔水への溶解度8.4 g/100 g(20℃、pH6)〕 D−1:こはく酸 ・造粒方法 表1に示す成分を合計5kgになるように深江工業(株)
製ハイスピードミキサー(FS-GC-10型)に仕込み、ジャ
ケット温度を80℃、主軸回転数200rpm、解砕羽根の回転
数1500rpm で混合・昇温し、粉体の温度が70℃になった
ところで抜き出した。次いで得られた混合物を押し出し
造粒機(不二パウダル(株)製、ペレッターダブルEXD-
100 型)により孔径 800μmのスクリーンを通して押し
出した。得られた押し出し物を振動冷却器(不二パウダ
ル(株)製、バイブロ/フロードライヤーVDF/6000型)
で冷却した後、整粒機(不二パウダル(株)製、ナイフ
カッターFL-200型)にて解砕した。得られた解砕物を分
級し、平均粒径 900μmの造粒物とした。
【0029】
【表1】
【0030】(2)過炭酸ナトリウムの調製 特開昭59-196399 号公報の実施例1に基づいてメタホウ
酸ナトリウム・4水和物5%で被覆された過炭酸ナトリ
ウムPC−1を調製した。
【0031】(3)香料 下記表2に示す香料組成物を用いた。
【0032】
【表2】
【0033】(4)粒子(d)の調製 ・粒子A 直鎖アルキル(炭素数10〜13)ベンゼンスルホン酸ナト
リウム(日本石油洗剤(株)製アルケンL)2kg、アル
キル硫酸ナトリウム(花王(株)製エマール10パウダ
ー)0.5kg 、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(日
本触媒社製エマルゲン510L)0.3kg 、アクリル酸−マレ
イン酸コポリマー(BASF社製ソカランcp-5)0.3kg 、牛
脂脂肪酸ナトリウム0.3kg 、炭酸ナトリウム0.6kg 、1
号シリケート1.5kg 、4A型ゼオライト1.5kg 、バラン
スに用いた芒硝、ポリエチレングリコール(分子量800
0) 0.1kgから60%固形分の水スラリーを調製し、これ
を噴霧乾燥(乾燥温度 190℃)して得られた粒子を深江
工業(株)製ハイスピードミキサー(FS-GC-10型)に入
れ造粒を行い、粒子Aを得た。平均粒径400 μm、嵩密
度 750g/L。炭酸塩/(陰イオン界面活性剤+水溶性
ポリマー)=0.194 。
【0034】・粒子B 直鎖アルキル(炭素数10〜13)ベンゼンスルホン酸ナト
リウム(日本石油洗剤(株)製アルケンL)1.5kg 、ア
ルキル硫酸ナトリウム(花王(株)製エマール10パウダ
ー)0.5kg 、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(日
本触媒社製エマルゲン510L)0.3kg 、炭酸ナトリウム2.
0kg 、1号シリケート 0.6kg、アクリル酸−マレイン酸
コポリマー(BASF社製ソカランcp-5)0.3kg 、牛脂脂肪
酸ナトリウム0.3kg 、バランスに用いた芒硝、ポリエチ
レングリコール(分子量8000) 0.1kgから30%固形分の
水スラリーを調製し、これを噴霧乾燥(250℃)して得ら
れた粒子を深江工業(株)製ハイスピードミキサー(FS
-GC-10型)に入れ造粒を行った。その後、ブレンドし、
粒子Bを得た。平均粒径 400μm、嵩密度 730g/L。
炭酸塩/(陰イオン界面活性剤+水溶性ポリマー)=0.
77。
【0035】<Na2CO3の分布測定>光音響分光装置(MT
EC(株)製PAS-300 )を取り付けたFT-IR 装置(バイオ
ラッド(株)製FTS-60A )を用い、上記粒子の深さ20μ
mのFT-IR を測定した。次に各粒子を乳鉢ですりつぶし
たものをFT-IR で測定した。乳鉢ですりつぶしたものの
CO3 吸収の強度を1としたときの粒子表面のCO3 の強度
は粒子Aが0.43、粒子Bが0.95であり、粒子AはNa2CO3
が内部に偏在し、粒子BはNa2CO3がほぼ粒子内に均一に
存在することを確認した。
【0036】(5)漂白洗浄剤組成物の調製及び性能評
価 上記の漂白活性化剤造粒物、PC−1、香料及び(d)
粒子を用いて表3の漂白洗浄剤組成物を調製した。それ
らの漂白性能と香気安定性を下記の方法で評価した。結
果を表3に示す。
【0037】<香気安定性評価>50mlの三進容器に組成
物を20g添加し、40℃/80%湿度の条件で1ケ月貯蔵し
た。その後、10人の熟練パネラーにより匂い評価を行
い、下記の基準で評価し、それぞれの平均点を求めた。
平均点3.5 〜4.0 を「◎」、3.0 〜3.5 未満を「○」、
2.0 〜3.0 未満を「△」、2.0 未満を「×」とした。そ
の結果を表3に示した。 4…貯蔵前と同等 3…貯蔵前よりやや変化しているが気にならない程度 2…貯蔵前より変化している 1…貯蔵前よりかなり変化が激しく、使用に耐えない <漂白性能及び脱水後の香気評価>10×10cmの木綿金布
#2003に市販のラー油1mLをスポイトより滴らし、十分
液が広がった段階で風通しのよい日陰にて1日乾燥さ
せ、ラー油汚染布を調製した。表3に示す組成物 0.833
gを1L水道水に溶解し、ラー油汚染布5枚をターゴト
メータにて洗浄した(20℃、10分、100rpm) 。その後、
すすぎ/脱水を行い、脱水後の匂いをパネラー10人によ
り下記の基準で評価し、それぞれの平均点を求めた。平
均点3.5 〜4.0 を「◎」、3.0 〜3.5 未満を「○」、2.
0 〜3.0 未満を「△」、2.0 未満を「×」とした。その
結果を表3に示した。 4…さわやかな香りが残る 3…香りの中にやや異臭があるが気にならない程度であ
る 2…香りの中にやや異臭がある 1…異臭を強く感じる 次いで脱水後の汚染布をプレスし、次式により漂白率を
算出した。
【0038】
【数1】
【0039】反射率は日本電色工業(株)製NDR-10DPで
460nmフィルターを使用して測定した。
【0040】
【表3】
【0041】本発明品は何れも漂白性能及び香気安定性
の両方に良い結果が得られた。しかし、比較品1で用い
た粒子Bはアルカリ剤が粒子表面に存在するため、香気
安定性(洗浄後の残香性)が悪かった。また、比較品2
は水への溶解度が5g/100g以上の漂白活性化剤を用
いているため、親油性汚れに対する漂白洗浄力の点で劣
っていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 信之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 井手 一敏 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB04 AB05 AB19 AB20 AB21 AB31 DA01 EB07 EB36 EE05 FA16 FA43

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)過炭酸塩 (b)20℃の水100 g(pH6)に対する溶解度が5g以
    下の漂白活性化剤 (c)エステル系香料 (d)陰イオン界面活性剤、陰イオン基を有する水溶性
    ポリマー及び炭酸塩を含有する粒子であって、炭酸塩が
    内部に偏在する粒子 を含有する漂白洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 漂白活性化剤が一般式(I)又は(II)
    で表される化合物である請求項1記載の漂白洗浄剤組成
    物。 【化1】 〔式中、R は炭素数10〜13のアルキル基、R'は炭素数7
    〜11のアルキル基であり、M は水素原子又はアルカリ金
    属、アルカリ土類金属、アンモニウムもしくはアルカノ
    ールアミンを示す。〕
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