JP4570882B2 - 漂白方法 - Google Patents

漂白方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4570882B2
JP4570882B2 JP2004015595A JP2004015595A JP4570882B2 JP 4570882 B2 JP4570882 B2 JP 4570882B2 JP 2004015595 A JP2004015595 A JP 2004015595A JP 2004015595 A JP2004015595 A JP 2004015595A JP 4570882 B2 JP4570882 B2 JP 4570882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
bleaching
acid
mass
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004015595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005206718A (ja
Inventor
孝範 小寺
康規 大田和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2004015595A priority Critical patent/JP4570882B2/ja
Publication of JP2005206718A publication Critical patent/JP2005206718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4570882B2 publication Critical patent/JP4570882B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は漂白方法に関する。
漂白剤又は漂白洗浄剤には漂白効果を向上させる目的から漂白活性化剤を併用することが行われており、また、中長鎖アルキル基を有する漂白活性化剤が一般に用いられている。例えば特許文献1には、カルボニル炭素を含む最長線状アルキル鎖が約炭素数6〜10のアルキル基を有する漂白活性化剤を含有する漂白組成物が開示されている。また、特許文献2には、特定の過酸生成率を有する漂白活性化剤を含有する組成物が開示されている。これら漂白活性化剤は漂白浴中で中長鎖アルキル基を有する有機過酸を生成し、親油性汚れに優れた漂白効果を有する反面、漂白効果を向上させる目的から漂白活性化剤の濃度を増加させると、生成した有機過酸と漂白活性化剤がさらに反応した過酸化ジアシロイルが多量に生成する。この過酸化ジアシロイルは有機過酸に比較して漂白効果が低いため、濃度増加によって期待される漂白力の向上効果が得られない。また、親油性汚れの効果を増強するためには漂白活性化剤のアルキル基を長くすることが効果的であると考えられるが、逆に漂白活性化剤の界面活性作用が強められ、生成した過酸と漂白活性化剤がミセル中で反応するため過酸化ジアシロイルの生成が促進される。すなわち、漂白効果を向上させる目的から、漂白活性化剤の濃度を増加させたり、漂白活性化剤のアルキル鎖長をより長くするなどの方法を採用すると、過酸化ジアシロイルが多量に生成するために、期待される漂白力の向上効果が得られないという問題があった。
一方、アミド基を有する陽イオン界面活性剤は、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6に記載されているように洗浄剤に利用されている。また、これらはコンディショニング効果を有する界面活性剤として用いられるものであり、漂白剤に応用できる点については全く記載されていない。
特許文献7には、高い漂白性能を示し、貯蔵安定性が極めて優れ、更に脱色を引き起こさない液体漂白剤組成物の技術が開示されており、該公報の詳細な説明にはアミド基を有する4級アンモニウム化合物が記載されている。しかしながら、該公報の技術は漂白活性化剤との複合体を形成することで液体漂白剤に安定に配合するものであり、この組成物が、過酸化ジアシロイルがより多く生成する漂白条件で使用された場合の漂白効果については言及されていない。
特開昭59−022999号公報 特許2635288号公報 特開2001−181151号公報 特開平10−1693号公報 特開平10−81900号公報 特開平9−302382号公報 特開平7−82591号公報
本発明者らは、漂白活性化剤と過酸化水素を反応させ有機過カルボン酸を生成する漂白系において、漬け置き洗いや、反応液を染み汚れに直接塗布するような濃い濃度での反応条件の場合、濃い系であるにもかかわらず十分な漂白力を得ることができないことに気づいた。そしてその原因として、高濃度で反応することで生成される過酸化ジアシロイルの存在を見出した。過酸化ジアシロイルは有機過カルボン酸と比較すると漂白力が弱く、十分な漂白効果が得られない。
従って本発明の課題は、公知の方法では過酸化ジアシロイルが生成するような漂白条件においても、過酸化ジアシロイルの生成を抑制し、高い漂白力を得ることができる漂白方法を提供することにある。
本発明は、下記(a)成分、(b)成分、及び(c)成分を(c)成分/(b)成分=0.5〜3のモル比で含有する漂白剤組成物を、(c)成分が存在しない場合において(b)成分の過酸化ジアシロイルへの転化率が20%以上になる漂白条件で使用する衣料の漂白方法に関する。
(a)成分:無機過酸化物
(b)成分:分子中に−COOM、−SO3M、−OSO3M〔Mは陽イオンを示す〕から選ばれる基と炭素数5〜20の炭化水素基を有する漂白活性化剤
(c)成分:下記一般式(I)で表される4級アンモニウム化合物
Figure 0004570882
〔式中、R1は炭素数5〜13のアルキル基であり、R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、R3、R4、R5は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオンである。〕
また、本発明は、下記(a)成分0.01〜0.5質量%、下記(b1)成分5〜100ミリモル/L、下記(c)成分2.5〜100ミリモル/L、及び水を含有する5〜50℃の処理浴に、衣料を30分〜8時間浸漬する、衣料の漂白方法に関する。
(a)成分:無機過酸化物
(b)成分:分子中に−COOM、−SO3M、−OSO3M〔Mは陽イオンを示す〕から選ばれる基と炭素数5〜9の炭化水素基を有する漂白活性化剤
(c)成分:下記一般式(I)で表される4級アンモニウム化合物
Figure 0004570882
〔式中、R1は炭素数5〜13のアルキル基であり、R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、R3、R4、R5は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオンである。〕
また、本発明は、下記(a)成分0.01〜0.5質量%、下記(b2)成分1.1ミリモル/L以上、下記(c)成分0.55〜1000ミリモル/L、及び水を含有する5〜50℃の処理浴に、衣料を30分〜8時間浸漬する、衣料の漂白方法に関する。
(a)成分:無機過酸化物
(b)成分:分子中に−COOM、−SO3M、−OSO3M〔Mは陽イオンを示す〕から選ばれる基と炭素数10〜20の炭化水素基を有する漂白活性化剤
(c)成分:下記一般式(I)で表される4級アンモニウム化合物
Figure 0004570882
〔式中、R1は炭素数5〜13のアルキル基であり、R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、R3、R4、R5は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオンである。〕
本発明によれば、従来の方法では過酸化ジアシロイルが生成するような漂白条件においても、過酸化ジアシロイルの生成が抑制され、高い漂白力を得ることができる漂白方法が提供される。
<(a)成分>
本発明に係わる(a)成分は無機過酸化物であり、(b)成分と反応して有機過カルボン酸を生成させるものである。本発明の組成物が液体形態の場合においては過酸化水素が好ましく、粉末形態の場合においては過硼酸塩類、過炭酸塩類を挙げることができる。
本発明に係わる組成物が粉末形態の場合には、特に環境安全性の点から過炭酸塩が好ましい。また、ゼオライトを含有する組成物に過炭酸塩を使用する場合は水溶性ポリマーや無機塩等で被覆した過炭酸塩が好ましい。
被覆された過炭酸塩の具体的な例としては、公知の方法で被覆された過炭酸ナトリウム(以下、PCと表記することもある)を用いることができ、例えば、特公昭47−32200号(PCをパラフィンで被覆)、特公昭53−15717号(PCを過ホウ酸ソーダで被覆)、米国特許第4131562号(PCを過ホウ酸ソーダとアルコールのエチレンオキサイド付加物で被覆)、米国特許第4120812号(PCと過ホウ酸ソーダをポリエチレングリコールで被覆)、ドイツ特許第2712139 号(PCをシリケートで被覆)、ドイツ特許第2800916号(PCをホウ酸で被覆)、欧州特許第30759号(PCをワックスで被覆)、特開昭58−217599号(PCをホウ酸塩で被覆)、特開昭59−196399号(PCをホウ酸塩で被覆)、特開平4−31498号(PCをホウ酸とケイ酸塩で別々に噴霧して被覆)等に記載された方法により得られたものが使用できる。
これらのなかでも特に、(i)ホウ酸ナトリウム、好ましくはメタホウ酸ナトリウム、オルトホウ酸ナトリウムを過炭酸塩に対して0.1〜30質量%の割合で被覆した過炭酸塩、(ii)オルトホウ酸、メタホウ酸及び4ホウ酸から選ばれるホウ酸を過炭酸塩に対して0.3〜20質量%、好ましくは0.5〜10質量%、特に好ましくは1〜8質量%被覆した過炭酸塩、及び(iii)前記(ii)にさらにメタ珪酸ナトリウム、オルト珪酸ナトリウム、水ガラス1号、2号、3号のナトリウム塩、メタ珪酸カリウム、オルト珪酸カリウム、好ましくは水ガラス1号、2号、3号のナトリウム塩を過炭酸塩に対してSiO2に換算して0.1〜10質量%、0.2〜7質量%、特に好ましくは0.3〜5質量%を被覆させた過炭酸塩が好ましい。特に貯蔵安定性の点から(i)の過炭酸塩が好ましい。過炭酸塩としては過炭酸ナトリウムが好ましい。
本発明に使用できる、被覆された過炭酸塩は通常の方法で製造することができる。例えば湿式状態もしくは乾燥状態の過炭酸塩に上記被覆剤を含有する溶液もしくは粉末を混合吸着させて乾燥させる方法が使用できる。また、平均粒径を100〜2000μm、好ましくは250〜1000μmが漂白洗浄効果、及び貯蔵安定性の点から好ましい。
<(b)成分>
本発明に係わる組成物は(b)成分として、分子中に−COOM、−SO3M、−OSO3M〔Mは陽イオンを示す〕から選ばれる基と炭素数5〜20の炭化水素基を有する漂白活性化剤を含有する。本発明の特徴である過酸化ジアシロイルの生成の抑制効果から明らかなように、本発明の(b)成分は有機過カルボン酸を生成し、漂白効果を活性化させるものである。特には炭素数5〜20のアルキル基を有するカルボン酸と遊離基と言われる構造体とエステル結合を形成している化合物である。具体的にはアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤が好ましく、特に炭素数6〜15、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸又はこれらの塩、もしくは炭素数6〜15、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はこれらの塩が好ましい。より具体的に好ましい例としてはオクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。
これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましい。
<(c)成分>
上記(b)成分で示される漂白活性化剤は親水基と中長鎖アルキル基を有するため、漂白浴中ではミセルのような会合体を形成するか、または、他の共存する界面活性剤ミセル中に取り込まれた状態で存在すると推定される。このような状態では、漂白活性化剤から生成する有機過酸と漂白活性化剤が隣接して存在するため過酸化ジアシロイルが形成される。このような傾向は(b)成分の濃度が高くなるほど、及び/又は(b)成分のアルキル鎖長が長くなるほど促進される。本発明に係わる(c)成分は上記(b)成分から形成される過酸化ジアシロイルの生成を抑制し、高い漂白効果を得る目的から重要な成分である。このような効果を有するメカニズムについては現在のところ解っていないが、ミセルなどの会合体に存在する(b)成分を(c)成分が電気的に引き寄せ、その結果(b)成分同士の反応が抑制されて過酸化ジアシロイルの生成が抑制されるものと推定している。
本発明に係わる組成物に用いる(c)成分は、下記一般式(I)で表される4級アンモニウム化合物である。
Figure 0004570882
〔式中、R1は炭素数5〜13のアルキル基であり、R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、R3、R4、R5は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオンである。〕
一般式(I)において、R1は好ましくは炭素数8〜18のアルキル基であり、R2は好ましくはエチレン基またはプロピレン基であり、R3、R4、R5は、好ましくは、それぞれメチル基、エチル基、あるいはヒドロキシエチル基である。Y-は好ましくは硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基及び/又はヒドロキシ基が1〜3個ベンゼン環に置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオン、特に好ましくは炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオンである。なお、本発明に係る組成物が液体の場合、Y-がハロゲンイオンの化合物は過酸化水素の安定性に影響するため、その使用には注意を要する。
<漂白剤組成物>
本発明に係わる漂白剤組成物は、液体状又は粉末状(もしくは顆粒状)の形態を採用することができる。
本発明に係わる組成物が液体状である場合には、(a)成分として過酸化水素を用いることが好ましく、過酸化水素の含有量は、好ましくは組成物中、0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜6質量%、特に好ましくは1〜4質量%である。また、(b)成分の含有量は、好ましくは組成物中、0.05〜4質量%、より好ましくは0.1〜2質量%、特に好ましくは0.2〜1質量%であり、(c)成分の含有量は、好ましくは組成物中、0.025〜6質量%、より好ましくは0.05〜3質量%、特に好ましくは0.1〜2質量%である。また、(c)成分/(b)成分のモル比は、0.5〜3であり、好ましくは0.5〜2、特に好ましくは0.8〜1.2である。
液体状の組成物は、上記(a)成分〜(c)成分を水に溶解させた水溶液の形態が好ましく、該組成物の20℃におけるpHは好ましくは1〜7、より好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜5である。このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸から選ばれる酸と水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
また、液体状の組成物においては、(b)成分の貯蔵安定性を向上させ、さらには漂白洗浄効果を付与する目的から非イオン界面活性剤(以下(d−1)成分という)を併用することが好ましい。具体的にはアルキル基の炭素数が8〜14、平均オキシアルキレン付加モル数が4〜20のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好適であり、より具体的には下記一般式(2)の化合物及び下記一般式(3)の化合物から選ばれる1種以上が好適である。
6−O−(C24O)a−H (2)
〔式中、R3は炭素数8〜14のアルキル基を示す。aは4〜20、好ましくは4〜10の数である。〕
7−O−(C24O)b−(C36O)c−H (3)
〔式中、R7は炭素数8〜14のアルキル基を示す。b及びcはそれぞれ独立に2〜12の数であり、b+cは5〜12、好ましくは5〜10の数である。また、エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
本発明に係わる組成物は、(d−1)成分を漂白洗浄効果の点から、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは2〜15質量%、特に好ましくは3〜10質量%含有する。また、(d−1)成分/(b)成分の質量比は、好ましくは3〜50、より好ましくは5〜30、特に好ましくは10〜25が貯蔵安定性の点から好適である。
本発明に係わる組成物が液体状である場合には、(a)成分である過酸化水素の貯蔵安定性を向上させると共に、漂白力を向上させる目的から金属イオン封鎖剤(以下(d−2)という)を含有することが好適である。具体的には(1)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(2)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(3)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩を挙げることができる。
これらの中で上記(1)からなる群より選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。
本発明に係わる組成物が粉末状(もしくは顆粒状)である場合には、(a)成分は過硼酸塩類、過炭酸塩類が好ましく、組成物中の(a)成分の含有量は、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは1〜20質量%、特に好ましくは3〜10質量%である。また、(b)成分の含有量は、好ましくは組成物中、0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜8質量%、特に好ましくは0.5〜6質量%であり、(c)成分の含有量は、好ましくは組成物中、0.005〜20質量%、より好ましくは0.05〜16質量%、特に好ましくは0.25〜10質量%である。また、(c)成分/(b)成分のモル比は、好ましくは0.5〜3、より好ましくは0.5〜2、特に好ましくは0.8〜1.2である。
本発明に係わる組成物が粉末状(もしくは顆粒状)である場合には、(b)成分及び(c)成分を造粒した顆粒状のものを用いることが好ましく、(b)成分と(c)成分が同一の粒子内に存在する共造粒が好適である。(b)成分と(c)成分を共造粒し、1つの粒子内に存在させることで、過酸化ジアシロイルの安定化を抑制しやすくなることが考えられる。バインダーとしては、融点が40℃以上の水溶性バインダー(以下(e−1)成分という)が好適であり、具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、非イオン界面活性剤が好ましい。ポリエチレングリコールとしては重量平均分子量が400〜20,000、更に600〜10,000、特に3,000〜10,000の範囲のものが適している。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(酸化エチレン平均付加モル数=30〜300)アルキル(炭素数8〜22、好ましくは14〜20)エーテル、又はプルロニック、テトロニックの商品名で市販されている非イオン界面活性剤、炭素数8〜20の脂肪酸グリセライド等が挙げられる。これらの水溶性バインダーの中で、融点40〜80℃のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及び非イオン界面活性剤がより好ましい。これらは、40℃未満の温度では融解せず、40℃以上の温度で粘着性又は皮膜形成性を有する。造粒時の品温は、漂白活性化剤の熱分解の点から、80℃を超えると好ましくないため、水溶性バインダーは融点が40〜80℃の物質が好ましく、より好ましくは50〜70℃の融点を有する物質が使用される。
上記造粒物には、造粒物中の(b)成分の貯蔵安定性を向上させる目的から、炭素数1〜10、好ましくは1〜7の炭化水素基を有する融点(以下、mpと表記する)25℃以上、好ましくは50℃〜300℃、より好ましくは50〜200℃の有機酸(以下(e−2)成分という)を配合することが好ましい。具体的に好ましい化合物としてはグリコール酸(mp80℃)、蓚酸(mp102℃)、乳酸(mp26℃)、マロン酸(mp135℃)、コハク酸(mp185℃)、マレイン酸(mp130℃)、リンゴ酸(mp100℃)、酒石酸(mp170℃)、グルタル酸(mp98℃)、アジピン酸(mp153℃)、n−ブチルマロン酸(mp102℃)、アゼライン酸(mp107℃)、クエン酸(mp153℃)、安息香酸(mp122℃)、フタル酸(mp191℃)を挙げることができる。これらの中でも特にグリコール酸、クエン酸、コハク酸、蓚酸、乳酸が臭い劣化抑制効果の点から良好である。
本発明の造粒物には、(c)成分、及び(e−1)成分以外の界面活性剤(以下(e−3)成分という)を配合することができ、特に造粒物の溶解性を向上させる目的から陰イオン界面活性剤、及び(e−1)成分以外の非イオン界面活性剤を挙げることができる。
陰イオン界面活性剤(以下(e−3−1)成分という)としては炭素数8〜18、好ましくは10〜14のアルキル硫酸エステル塩、炭素数8〜18、好ましくは10〜14、オキシエチレン基平均付加モル数が1〜4のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数9〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩を挙げることができる。
非イオン界面活性剤(以下(e−3−2)成分という)としては下記一般式(3)の化合物が有機過酸の生成を促進させる目的から好ましい。
8O−(C24O)d−(C36O)e−H (4)
〔式中、R8は炭素数10〜18、好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、d、eはそれぞれ独立に1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは2〜10の数である。プロピレンオキシとエチレンオキシはブロック状又はランダムに付加していてもよい。〕
このような非イオン界面活性剤の中でも特に下記の一般式(5)のものが漂白効果の点から好ましい。
10O−(C24O)f−(C36O)g−(C24O)h−H (5)
〔式中、R10は上記と同一の意味であり、fは0〜10、好ましくは1〜7、gは1〜10、好ましくは1〜5、hは0〜10、好ましくは1〜7を示す。但し、pとrは同時に0ではない〕
本発明では更に審美的観点から造粒物に顔料又は染料を配合し着色しても差し支えない。このような着色剤としては、貯蔵安定性の点から、フタロシアニングリーン(例えばC.I.Pigment7、36、37、38等)又はウルトラマリンブルー(例えばC.I.Pigment Bule29等)が好ましく、配合量は造粒物中に0.01〜1質量%、特に0.05〜0.5質量%が好ましい。
さらに、ポリビニルピロリドン等の再汚染防止剤、尿素、尿素誘導体、チオ尿素、パラトルエンスルホン酸塩及び水溶性無機塩類等の溶解促進剤を添加してもよい。また、過酸化物あるいは過酸化物付加体の安定剤として公知の硫酸マグネシウム、珪酸マグネシウムのようなマグネシウム塩を用いてもよい。
本発明に係わる(b)成分及び(c)成分の共造粒物中には(b)成分を好ましくは5〜75質量%、より好ましくは20〜60質量%、特に好ましくは30〜50質量%、(c)成分を好ましくは5〜75質量%、より好ましくは20〜60質量%、特に好ましくは30〜50質量%含有する。また、(c)成分/(b)成分の質量比は、好ましくは0.5〜3.2、より好ましくは0.5〜2.1、特に好ましくは0.8〜1.3が本発明の効果を効率的に得る目的から好ましい。(e−1)成分の造粒物中の含有量は、造粒物に適度な強度を与える目的から、好ましくは2〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%、特に好ましくは8〜12質量%であり、(e−2)成分の造粒物中の含有量は、(b)成分の貯蔵安定性の点から、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜8質量%、特に好ましくは2〜5質量%である。さらに造粒物の水への溶解性を改善する目的から、(e−3−1)成分の造粒物中の含有量は、好ましくは2〜20質量%、より好ましくは5〜20質量%、特に好ましくは10〜15質量%、(e−3−2)成分の造粒物中の含有量は、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜8質量%、特に好ましくは2〜5質量%である。
上記造粒物の製造方法としては、(b)成分、(c)成分、(e−1)成分、(e−2)成分、及び(e−3)成分を混合し、次いで得られた混合物に押出造粒等の造粒を施す方法等を挙げることができる。本発明では特に(b)成分と(c)成分及び(e−2)成分、(e−3)成分を予め緊密に混合した後、(e−1)成分を加えて造粒する方法が好ましい。具体的には(b)成分、(c)成分、(e−2)成分及び(e−3)成分、及び要すれば(e−1)成分の一部を30〜90℃に加熱しながら先に均一に混合し、その後、残りの(e−1)成分であるバインダー物質を添加する方法が好ましい。最後に加える(e−1)成分は予め加熱して融解して添加することが効率性の点から好ましい。
造粒に用いる造粒機は、押出造粒機が適している。押出造粒機の具体例として、不二パウダル(株)製のペレッターダブル及びツインドームグラン、(株)菊水製の顆粒機等が挙げられる。
造粒の際の温度は、微粉の発生を抑制するとともに適度な粒子強度を付与させるためにバインダー物質の融点付近、更にはバインダー物質の融点より20℃高い温度から5℃低い温度の範囲で押し出すことが好ましい。その際、平均粒径が700μm〜1500μm、好ましくは700〜1200μm、特に800〜1000μmの造粒物になるようにスクリーンを選択し、又嵩密度が0.5〜0.8g/mLになるように押し出し圧を調整することが溶解性の点から好ましい。
また、その他の造粒法としてはブリケット機による錠剤形状にすることも好ましい造粒法として挙げることができる。
本発明では、造粒後、必要に応じ、解砕、球形化等により整粒を行ってもよい。解砕に用いる装置として、不二パウダル(株)製のフラッシュミル、Fitzpatrick社(米国)製のフィッツミル等が挙げられ、球形化に用いる装置として、不二パウダル(株)製のマルメライザー等が挙げられる。解砕機に供給する温度は常温付近まで冷却されていることが好ましく、例えば、造粒物を振動冷却機に供給し、所定の温度まで冷却後に解砕すると、解砕物の解砕機内での付着が抑制される。また、解砕、球形化により発生する微粉や十分に解砕、球形化されなかった粗粉をより低減させるために、更に解砕物を分級してもよい。
本発明に係わる組成物に上記共造粒物を使用する場合には、該共造粒物の含有量は、漂白剤組成物中に好ましくは1〜20質量%、より好ましくは2〜15質量%、特に好ましくは5〜10質量%である。さらに該共造粒物と(a)成分である過炭酸塩類及び/又は過ホウ酸塩類との質量比は、漂白効果の点から該共造粒物/(a)成分=2/1〜1/20、特に1/1〜1/15が好ましい。
本発明に係わる漂白剤組成物が粉末状(もしくは顆粒状)の場合には、漂白洗浄効果を高めるために炭酸塩を配合することが好ましく、特にアルカリ金属炭酸塩が好適である。アルカリ金属炭酸塩としては、安定性の上で、ナトリウム塩が好ましく、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及びセスキ炭酸ナトリウムを挙げることができる。最も好ましいものは炭酸ナトリウムであり、上述の漂白活性化剤造粒物や、無機過酸化物と共に別途ドライブレンドしてもよく、その際は平均粒径が100〜500μmのものを使用することが好ましい。具体的にはライト灰、デンス灰等を挙げることができるが、ドライブレンドをする場合には平均粒径300±200μm、特に300±100μmのデンス灰が好ましい。
また、本発明では後述する界面活性剤、ゼオライト及びその他洗浄助剤と共に、スラリーあるいは捏和された緊密混合物を形成し、それを乾燥することで得られる洗剤生地の粒子として炭酸塩を配合してもよい。アルカリ金属炭酸塩は、漂白剤組成物中に、好ましくは1〜50質量%配合される。特に好ましくは20〜40質量%である。
本発明に係わる漂白剤組成物が粉末状(もしくは顆粒状)の場合には、上記共造粒物に添加する界面活性剤以外に、漂白洗浄効果を向上させる目的で界面活性剤(以下(f−1)成分という)を使用することが好ましい。具体例としてはアルキル基の炭素数が10〜20、好ましくは10〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数が8〜18、好ましくは10〜14のアルキル硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数が8〜18、好ましくは10〜14のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩の好ましいエチレンオキサイド平均付加モル数は1〜20、より好ましくは1〜10、特に好ましくは1〜5である。これら陰イオン界面活性剤の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属が好ましい。また、上記以外の陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、或いは両性界面活性剤を配合してもよい。具体例としては、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレン或いはこれらのコポリマー、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド等の非イオン界面活性剤、アミンオキシド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、或いは第4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。特に炭素数10〜20、好ましくは10〜18のアルキル基若しくはアルケニル基と、平均縮合度4〜20、好ましくは4〜15のポリオキシエチレン鎖を分子内に有するポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、又は炭素数8〜18、好ましくは10〜18のアルキル基あるいはヤシ油もしくは牛脂由来のアルキル基組成を有する脂肪酸もしくはそのナトリウムあるいはカリウム塩を配合することが好ましい。本発明において(f−1)成分の配合量は、漂白洗浄力、泡立ち性の点で、漂白剤組成物中に好ましくは0.1〜60質量%、より好ましくは0.1〜50質量%、特に好ましくは0.5〜40質量%である。
本発明に係わる漂白剤組成物が粉末状(もしくは顆粒状)の場合には、珪酸塩(以下(f−2)成分という)を配合することが漂白洗浄効果を高める目的から好ましい。珪酸塩は1〜3号珪酸ナトリウム等の非晶質珪酸ナトリウム、特開平7−89712号公報、特開昭60−227895号公報及び Phys. Chem. Glasses. 7, p127-p138(1966)、Z.Kristallogr., 129, p396-p404(1969)に記載されている結晶性珪酸塩、並びにクラリアント社より商品名「Na−SKS−6」(δ−Na2Si25)として市販されている結晶性珪酸ナトリウムが好ましい。
なお、本発明でいう珪酸塩は20℃のイオン交換水に0.1質量%分散した場合の最大pHが11以上であり、上記分散液1Lに対してpHを10にするために0.1NのHCl水溶液を5ml以上必要とするアルカリ能に優れるものであり、ゼオライトである結晶性アルミノ珪酸塩とは区別される。
非晶質珪酸塩は、前記の界面活性剤やアルカリ金属炭酸塩や、その他洗浄助剤と共に洗剤生地に配合するか、又は別途造粒してドライブレンドすることにより漂白洗浄剤組成物中に配合されるが、洗剤生地として配合する場合は、非晶質珪酸塩は、粒子を強固にする骨格形成剤として作用することから好ましい。また、結晶性珪酸塩は、イオン交換能を損なわないよう、漂白洗浄剤組成物にドライブレンドすることが好ましい。珪酸塩は、漂白洗浄剤組成物中に、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.5〜10質量%配合される。
本発明に係わる漂白剤組成物が粉末状(もしくは顆粒状)の場合にはセルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素(以下(f−3)成分という)を配合することが好ましく、特に好アルカリ性微生物バチルス・エスピー KSM−635(FERM BP−1485)又はその変異株から生産されるアルカリセルラーゼを使用することでさらに漂白洗浄効果を向上させる目的で好ましい。このアルカリセルラーゼはカルボキシメチルセルロースを基質とした時の至適pHが7以上であるか、或いはpH8以上での相対活性が至適条件に対し50%以上である。市販されている酵素造粒物として具体的にはKAC500(花王(株)製)が挙げられる。
また、本発明ではアルカリプロテアーゼを配合することが好ましい。このようなプロテアーゼとしては、バチルス エスピー KSM−K16(微工研菌寄第11418号)、バチルス エスピー KSM−K14(微工研菌寄第12587号)から生産されるアルカリプロテアーゼが良好である。市販されているプロテアーゼとしては、アルカラーゼ、サビナーゼ(ノボ・ノルディック社製)、マクサペム(ジェネンコア社製)、KAP4.3G、KAP11.1G(花王(株)製)などが挙げられる。
本発明に係わる漂白剤組成物が粉末状(もしくは顆粒状)の場合には上記共造粒物、(a)成分、及び酵素以外の成分を粉末ないしは塊状の組成物として使用することが好ましく、その製造方法は特に限定されることはなく、従来より公知の方法を用いることができる。好ましくは高嵩密度の粒状の組成物である。高嵩密度化は、例えば、噴霧乾燥粒子に非イオン界面活性剤を噴霧して高密度化する方法や、また吸油担体を含む粉体成分に直接非イオン界面活性剤を吸蔵させながら高密度化する方法が挙げられるが、特開昭61−69897号公報、特開昭61−69899号公報、特開昭61−69900号公報、特開平2−222498号公報、特開平2−222499号公報、特開平3−33199号公報、特開平5−86400号公報、特開平5−209200号公報に記載の方法を参考にすることができる。また、ゼオライトは、造粒物の表面改質剤として使用するために、少量を造粒中又は造粒終了直前に添加してもよい。また、結晶性珪酸塩を配合する場合、結晶性珪酸塩は高嵩密度化時に添加するか、ドライブレンドにて添加した方が好ましい。またアルカリ金属炭酸塩を配合する場合はスラリー中、造粒中又はドライブレンドの何れに添加してもよい。
本発明に係わる漂白剤組成物が粉末状(もしくは顆粒状)の場合には該組成物の平均粒径は、好ましい粉末物性を得るために200〜1000μm、特に200〜600μmであることが望ましい。また、本発明の漂白洗浄剤組成物の嵩密度は0.5〜1.2g/cm3、好ましくは0.6〜1.0g/cm3である。
<漂白方法>
本発明の組成物は、(c)成分が存在しない場合において(b)成分の過酸化ジアシロイルへの転化率が20%以上になる漂白条件で使用する。ここで、当該転化率は過酸化ジアシロイルの生成量から算出でき、過酸化ジアシロイルの生成量は高速液体クロマトグラフィーを用い、質量分析装置を検出機として用いることで定量することが可能である。
本発明の組成物において、過酸化ジアシロイルが生成する漂白条件は、(b)成分のアルキル鎖長によって異なる。具体的には、炭素数5〜9のアルキル基を有する(b)成分は通常の漂白条件では過酸化ジアシロイルの生成は無視することができる程度であるが、漂白浴中の(b)成分の濃度を5ミリモル/L以上、より具体的には5〜100ミリモル/Lになるように漂白剤組成物(但し(c)成分を含有しない)を漂白浴に溶解させると過酸化ジアシロイルの生成量が著しく増加し、期待される漂白効果を得ることができない。一方、(c)成分を含有する本発明の組成物においては、漂白浴中の(b)成分の濃度が2.5ミリモル/L以上、より具体的には2.5〜100ミリモル/Lになるように用いた場合でも、過酸化ジアシロイルの生成が効果的に抑制され、優れた漂白効果を得ることができる。
本発明において(b)成分のアルキル鎖長が炭素数5〜9のアルキル基、好ましくは7〜9のアルキル基である化合物を用いた場合に、本発明の効果を得ることができる漂白条件を下記に示す。(c)成分が存在しない場合においては、このような漂白条件で漂白すると過酸化ジアシロイルが(b)成分に対して20%以上生成するため、有効な漂白効果を得ることができない。
<漂白条件1>
(1−1)漂白浴の各成分の濃度
(a)成分の濃度:0.01〜0.5質量%、好ましくは0.02〜0.1質量%
(b)成分の濃度:5〜100ミリモル/L、好ましくは10〜50ミリモル/L
(c)成分の濃度:2.5〜100ミリモル/L、好ましくは2.5〜50ミリモル/L
(1−2)漂白環境
漂白浴温度:5〜50℃、好ましくは10〜30℃
漂白時間:30分〜8時間、好ましくは30分〜2時間
一方、(b)成分のアルキル鎖長が炭素数10〜20のアルキル基、好ましくは11〜15のアルキル基である化合物を用いた場合には、(b)成分そのものが界面活性能を有するため、漂白浴中でミセルなどの会合体を形成しやすくなる。また、界面活性剤が共存する場合には界面活性剤ミセルに取り込まれた状態を形成する。このような状態では、漂白活性化剤から生成する有機過酸と漂白活性化剤が隣接して存在するため、過酸化ジアシロイルの形成が促進される。すなわち、(b)成分の臨界ミセル濃度以上の濃度で用いる場合、及び/または、界面活性剤全質量/(b)成分の質量比が3以上の漂白条件では、過酸化ジアシロイルの生成が著しく増加する。本発明では(c)成分を漂白浴中に共存させることにより、このような漂白条件においても過酸化ジアシロイルの生成を抑制し、優れた漂白効果を得ることができる。
本発明において(b)成分のアルキル鎖長が炭素数10〜20のアルキル基、好ましくは11〜15のアルキル基である化合物を用いた場合に、本発明の効果を得ることができる漂白条件を下記に示す。
<漂白条件2>
(2−1)漂白浴の各成分の濃度
(a)成分の濃度:0.01〜0.5質量%、好ましくは0.02〜0.1質量%
(b)成分の濃度:1.1ミリモル/L以上、好ましくは1.1ミリモル/L〜500ミリモル/L、及び/又は漂白浴中の全界面活性剤量/(b)成分の量が質量比で3〜100、好ましくは3〜25の濃度
(c)成分の濃度:0.55ミリモル/L〜1000ミリモル/L、好ましくは1ミリモル/L〜50ミリモル/L
(2−2)漂白環境
漂白浴の温度:5〜50℃、好ましくは10〜30℃
漂白時間:30分〜8時間、好ましくは30分〜2時間
実施例1
下記の液体漂白剤組成物を調製した。これら漂白剤組成物を用いて下記条件で漂白液を調製し、該漂白液の過酸生成率及び過酸化ジラウロイルの生成量を測定した。結果を表1に示す。また、下記の漂白方法により漂白効果を評価した結果を表1に示す。なお、組成物I’は、組成物Iの(c)成分が存在しない場合の組成である。
<液体漂白剤組成物>
組成物I(実施例)
・過酸化水素2質量%、
・ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8質量%、(該化合物のc.m.cは1.1mmol/L)
・N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−エチルアンモニウムエチル硫酸エステル0.9質量%、
・エチレンオキサイド平均付加モル数6モルのポリオキシエチレンドデシルエーテル4質量%、
・エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸 0.5質量%
・残部は水とpH調節剤、pHは1/10規定硫酸水溶液及び/又は1/10規定水酸化ナトリウム水溶液で行った。
・20℃におけるpHを2.5に調整
組成物I’
組成物Iにおいて、(c)成分を含有しない組成物I’を調製した。
<漂白液の調製>
花王(株)製粉末洗剤、アタック6.67gを水道水1リットルに溶解し、上記の漂白剤組成物100mLを添加し、下記の方法で過酸化ジアシロイルの生成量、過酸生成率、漂白率を求めた。
・過酸化ジアシロイルの生成量測定方法
漂白剤組成物添加後30分後に漂白液20マイクロリットルを分取し、LC/MSにより過酸化ジアシロイルの量を定量した。
・過酸生成率の測定方法
測定する漂白液400mLをビーカーにとり、1%カタラーゼ水溶液4mLを加えて3分間攪拌した後、20%硫酸10mLと10%ヨウ化カリウム水溶液10mLを加えて黄色く発色させた。1/50規定チオ硫酸ナトリウムで黄色の発色が消えるまで滴定を行い、下式により過酸生成率を求めた。
過酸生成量(モル)=(1/50)×〔滴定に要したチオ硫酸ナトリウムの量(L)〕×0.5
過酸生成率=〔過酸生成量(モル)〕/〔(b)成分の量(モル)〕
<漂白効果の評価>
漂白液1Lに、下記の方法で調製したケチャップ汚染布5枚を2時間浸漬した。汚染布を水道水ですすいだ後、乾燥させて下式により漂白率を算出した。
漂白率(%)=(漂白後の反射率−漂白前の反射率)/(白布の反射率−漂白前の反射率)×100
反射率は日本電色工業(株)製NDR-10DPで460nmフィルターを使用して測定した。
*ケチャップ汚染布の調製
ケチャップ(カゴメ(株)製)1gを10cm×10cmの木綿金布#2023上に均一に塗布し、室温で3時間乾燥させたものを試験に供した。
Figure 0004570882
実施例2
下記液体漂白剤を調製し、これら漂白剤組成物を用いて実施例1と同様に漂白液を調製し、実施例1と同様に過酸生成率、過酸化ジラウロイルの生成量、及び漂白率を求めた。結果を表2に示した。
<液体漂白剤組成物>
組成物II(実施例)
・過酸化水素2質量%、
・ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸ナトリウム4質量%
・N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−エチルアンモニウムエチル硫酸エステル5質量%、
・平均付加モル数6モルのポリオキシエチレンドデシルエーテル15質量%、
・エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸 0.5質量%
・残部は水とpH調節剤、pHは1/10規定硫酸水溶液及び/又は1/10規定水酸化ナトリウム水溶液で行った。
・20℃におけるpHを2.5に調整
組成物II’
実施例1と同様に、組成物II’は、組成物IIにおいて、(c)成分を含有しない組成物である。
Figure 0004570882
配合例
本発明の効果を有する液体漂白剤組成物の配合例を表3に示す。配合例1〜3の組成物は、前記漂白条件1の方法で用いた場合において、過酸化ジアシロイルの生成を抑制し、優れた漂白効果を得ることができ、配合例4〜6の組成物は前記漂白条件2の方法で優れた効果を得ることが可能である。
Figure 0004570882
実施例3
下記の漂白剤組成物を調製した。これら漂白剤組成物を用いて下記条件で漂白液を調製し、該漂白液の過酸生成率及び過酸化ジラウロイルの生成量を測定した。結果を表4に示す。また、下記の漂白方法により漂白効果を評価した結果を表4に示す。
<粉末漂白剤組成物>
組成物III(実施例)
・下記で調製した洗剤粒子;60質量%
・下記で調製した造粒物A;5質量%
・被覆PC;5質量%(特開昭59−196399号公報の実施例1に基づいてメタホウ酸ナトリウム・4水和物を過炭酸ナトリウムに対して3%被覆した。)
・プロテアーゼ酵素;0.3質量%(花王(株)製KAP11.1)
・セルラーゼ酵素;0.2質量%(花王(株)製KAC500)
・デンス灰;20質量%(炭酸ナトリウム、平均粒径320μm)
・硫酸ナトリウム;9.5質量%
組成物III’
組成物IIIの造粒物Aの代わりに(c)成分を含有しない造粒物Bを用いて調製したものを組成物III’とした。
<漂白液の調製>
組成物IIIあるいは組成物III’20gを水道水1Lに溶解し、30分経過後の過酸化ジアシロイルの生成量、過酸生成率、漂白率を、実施例1と同様に求めた。結果を表4に示す。
Figure 0004570882
実施例4
下記粉末漂白剤漂白剤を調製し、これら漂白剤組成物を用いて実施例3と同様に漂白液を調製し、実施例3と同様に過酸生成率、過酸化ジラウロイルの生成量、及び漂白率を求めた。結果を表5に示す。
組成物IV(実施例)
・下記で調製した洗剤粒子;60質量%
・下記で調製した造粒物C;5質量%
・被覆PC;5質量%(特開昭59−196399号公報の実施例1に基づいてメタホウ酸ナトリウム・4水和物を過炭酸ナトリウムに対して3質量%被覆した。)
・プロテアーゼ酵素;0.3質量%(花王(株)製KAP11.1)
・セルラーゼ酵素;0.2質量%(花王(株)製KAC500)
・デンス灰;20質量%(炭酸ナトリウム、平均粒径320μm)
・硫酸ナトリウム;9.5質量%
組成物IV’
組成物IVの造粒物Cの代わりに(c)成分を含有しない造粒物Dを用いて調製したものを組成物IV’とした。
Figure 0004570882
配合例
本発明の効果を有する粉末漂白剤組成物の配合例を表6に示す。配合例7、9の組成物は、前記漂白条件1の方法で用いた場合において、過酸化ジアシロイルの生成を抑制し、優れた漂白効果を得ることができ、配合例8、10の組成物は前記漂白条件2の方法で優れた効果を得ることが可能である。
Figure 0004570882
<製造例>
(1)洗剤粒子の製造法
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2kg、ラウリル硫酸エステルナトリウム0.5kg、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(炭素数12,13の一級分岐鎖アルコールにエチレンオキサイドを平均10モル付加させたもの)0.3kg、アクリル酸−マレイン酸コポリマー(モル比80:20のもの、重量平均分子量40,000)0.6kg、脂肪酸塩(牛脂、Na塩)0.3kg、炭酸ナトリウム0.6kg、1号珪酸ナトリウム1.5kg、4A型ゼオライト(平均粒径0.3μm)1.5kg、ぼう硝0.4kg、ポリエチレングリコール0.1kgから60質量%固形分の水スラリーを調製し、これを噴霧乾燥して得られた粒子を深江工業(株)製ハイスピードミキサー(FS−GC−10型)に入れ造粒を行い、洗剤粒子(平均粒径400μm、嵩密度750g/L)を得た。
(2)漂白活性化剤造粒物の製造法
(2−1)漂白活性化剤造粒物の配合成分
b−1:ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸ナトリウム
b−2:オクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸ナトリウム
b−3:p−オクタノイルオキシ安息香酸
b−4:p−ドデカノイルオキシ安息香酸
c−1:N−ノナノイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムメチル硫酸エステル塩
c−2:N−ラウロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムメチル硫酸エステル塩
d−1:重量平均分子量8000のポリエチレングリコール
d−2:ポリオキシエチレンステアリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数50)
d−3:コハク酸
(2−2)造粒物の製造法
(b)成分、(c)成分(使用しない場合もあり)、(d−2)成分、及び(d−3)成分を表7の質量比で深江工業(株)製ハイスピードミキサー(FS−GC−10型)に仕込み、ジャケット温度を80℃、主軸回転数200回転/分、解砕羽根の回転数1500回転/分で混合・昇温し、粉体の温度が50℃になったところで(d−1)成分(予め80℃で融解したものを用いた)を入れ、さらに粉体の温度が70℃になるまで加熱混合を行い、抜き出した。次いで得られた混合物を押し出し造粒機(不二パウダル(株)製、ペレッターダブルEXD−100型)により孔径800μmのスクリーンを通して押し出しした。得られた押し出し物を振動冷却器(不二パウダル(株)製、バイブロ/フロードライヤーVDF/6000型)で冷却した後、整粒機(不二パウダル(株)製、ナイフカッターFL−200型)にて解砕した。得られた解砕物を分級し、平均粒径900μm、嵩密度0.6kg/Lの造粒物A〜Fを得た。各造粒物の組成を表7に示す。
Figure 0004570882

Claims (2)

  1. 下記(a)成分0.01〜0.5質量%、下記(b1)成分5〜100ミリモル/L、下記(c)成分2.5〜50ミリモル/L、及び水を含有する5〜50℃の処理浴に、衣料を30分〜8時間浸漬する、衣料の漂白方法。
    (a)成分:無機過酸化物
    (b1)成分:分子中に−COOM、−SOM〔Mは陽イオンを示す〕から選ばれる基と炭素数5〜9のアルキル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤
    (c)成分:下記一般式(I)で表される4級アンモニウム化合物
    Figure 0004570882

    〔式中、R1は炭素数5〜13のアルキル基であり、R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、R3、R4、R5は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオンである。〕
  2. (b)成分が、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩から選ばれる漂白活性化剤である、請求項1記載の衣料の漂白方法。
JP2004015595A 2004-01-23 2004-01-23 漂白方法 Expired - Fee Related JP4570882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015595A JP4570882B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 漂白方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015595A JP4570882B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 漂白方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005206718A JP2005206718A (ja) 2005-08-04
JP4570882B2 true JP4570882B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=34901017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004015595A Expired - Fee Related JP4570882B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 漂白方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4570882B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0782591A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JPH11236596A (ja) * 1997-12-17 1999-08-31 Kao Corp 水性組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0782591A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JPH11236596A (ja) * 1997-12-17 1999-08-31 Kao Corp 水性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005206718A (ja) 2005-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1978082B2 (en) Bleaching activator granule
US6833343B2 (en) Bleaching detergent formulation
JP4570882B2 (ja) 漂白方法
JP4033955B2 (ja) 漂白剤含有洗剤組成物
JP4694020B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP4260431B2 (ja) 漂白活性化剤造粒物
JP4163058B2 (ja) 漂白剤含有洗浄剤組成物
JP4265856B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP4265860B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP4346792B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2714523B2 (ja) 非イオン性粉末洗浄剤組成物
JP2001011488A (ja) 漂白洗浄剤
JP4376405B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2005082759A (ja) 洗浄剤組成物
JP4265859B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JPH1135986A (ja) 漂白剤含有洗剤組成物
JP4647126B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP4265857B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP3676028B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP3164794B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH10316996A (ja) 漂白剤含有洗剤組成物
JP2000008081A (ja) 洗浄剤組成物
JP2000073089A (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2002294290A (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2001342493A (ja) 漂白洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100615

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4570882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees