JP2000008081A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2000008081A
JP2000008081A JP10178872A JP17887298A JP2000008081A JP 2000008081 A JP2000008081 A JP 2000008081A JP 10178872 A JP10178872 A JP 10178872A JP 17887298 A JP17887298 A JP 17887298A JP 2000008081 A JP2000008081 A JP 2000008081A
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bis
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Atsushi Tanaka
篤史 田中
Katsuhiko Kasai
克彦 笠井
Hideji Tagata
秀次 田方
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Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物分解性に優れた有機ビルダーを使用した
系において、更に洗浄力の向上した洗浄剤組成物を提供
する。 【解決手段】 N,N−ビス(カルボキシメチル)アス
パラギン酸塩、N,N−ビス(カルボキシメチル)セリ
ン塩、N,N−ビス(カルボキシメチル)グルタミン酸
塩などの特定の含窒素化合物(a)と、炭素数10〜18の
アルコールに、エチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドとを特定の比率で付加させた非イオン性界面活性剤
(b)を、それぞれ特定比率で含有する洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生分解性に優れた水
溶性アミノポリカルボン酸化合物を含有する、好ましく
は衣料用に適した洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境への影響の問題を懸念しつつ
高い性能を有する洗剤ビルダー/界面活性剤の配合につ
いての検討が進められている。生分解性の良いビルダー
は従来の非イオン性界面活性剤や陰イオン性界面活性剤
との組み合わせでは安全性等には優れているものの、十
分な性能を発揮できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特定
の非イオン性界面活性剤と特定の生分解性有機ビルダー
を配合した系において、より優れた性能を示す洗浄剤組
成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)下記一
般式(I)で表される化合物0.2 〜5重量%及び(b)
炭素数10〜18のアルコールに、エチレンオキサイド(以
下EOと表記)を平均付加モル数3〜30、プロピレンオキ
サイド(以下POと表記)を平均付加モル数 0.2〜6、EO
/PO=1/1〜60/1(モル比)の比率で付加させた非
イオン性界面活性剤を 0.2〜40重量%を含有する洗浄剤
組成物を提供する。
【0005】
【化5】
【0006】〔式中、R は、水素原子、水酸基又は炭素
数1〜3のアルキル基である。n は0〜5、A は水素原
子、水酸基又はCOOMである。ただし、R とA は同時に水
酸基とはならない。M は水素原子、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウムまたは塩基性アミンを示
し、複数個のM は同一でも異なっていても良い。〕
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の(a)成分は上記一般式
(I)で表されるものであり、例えば下記一般式(I−
a)で表されるN,N−ビス(カルボキシメチル)セリ
ン塩、下記一般式(I−b)で表されるN,N−ビス
(カルボキシメチル)グルタミン酸塩及び下記一般式
(I−c)で表されるN,N−ビス(カルボキシメチ
ル)アスパラギン酸塩が挙げられる。特に皮脂洗浄性能
の面で(I−a)、(I−b)が好ましい。
【0008】
【化6】
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】〔式(I−a)〜(I−c)中、M は一般
式(I)と同じである。〕 (a)成分は洗浄力向上の点で洗浄剤組成物中に0.2 〜
5重量%、好ましくは0.5 〜3重量%配合される。
【0012】本発明で使用される(b)成分の非イオン
性界面活性剤は、洗浄力と水への溶解性の点で、炭素数
10〜18のアルコールに、EOを平均付加モル数3〜30、好
ましくは5〜20、POを平均付加モル数 0.2〜6、好まし
くは 0.5〜4、EOとPOをモル比でEO/PO=1/1〜60/
1、好ましくは2/1〜7/1の比率で付加させて得ら
れたものが用いられる。
【0013】本発明の非イオン性界面活性剤としては、
下記一般式(II)で表されるEO・PO・EO付加型の非イオ
ン性界面活性剤が好ましい。 R1-O-(EO)p-(PO)q-(EO)r-H (II) 〔式中、R1は炭素数10〜18の炭化水素基を表し、p 、q
、r はそれぞれ平均付加モル数を表し、p >0、r >
0、p +q +r =3.2 〜36であり、p +r =3〜30であ
り、q =0.2 〜6、且つEO/PO=1/1〜60/1(モル
比)である。〕。
【0014】本発明の非イオン性界面活性剤は洗浄性の
点で洗浄剤組成物中に0.2 〜40重量%、好ましくは0.5
〜20重量%配合される。
【0015】本発明で配合される非イオン性界面活性剤
は、界面活性剤それ自身が良好な洗浄力を有し、水と接
触しても液晶相を形成しにくく、水に容易に溶解し、高
い洗浄性能を発揮できるので、優れた洗浄剤組成物を得
ることができる。
【0016】本発明ではアルキレンオキサイドの付加方
法は、アルコールにEOとPOを本発明で規定する範囲内の
モル比で付加させることにより得られる。例えばEOとPO
とを同時に反応相に添加することで、ランダム型のポリ
アルキレングリコールアルキルエーテルを得ることがで
きる。また、EOを先に反応させ、次いでPOを反応させる
ことでEO−PO型のポリアルキレングリコールアルキルエ
ーテルを得ることができる。この逆の操作を行うと、PO
−EO型のポリアルキレングリコールアルキルエーテルを
得ることができる。EO、PO、EOのブロック型の非イオン
性界面活性剤の合成方法も同様にして行うことができ
る。これらのアルコキシル化に用いられる触媒は公知の
塩基触媒、酸触媒のほかに、特開平7-227540号公報に記
載のMgO-ZnO 、MgO-SnO 、MgO-TiO2及びMgO-SbO 並びに
特開平1-164437号公報に記載の同様なMg系触媒などの
狭いアルキレンオキサイド分布を与える触媒を用いても
よい。特に、経済性の面から塩基触媒を使用することが
好ましく、塩基として水酸化カリウムを使用することが
最も好ましい。
【0017】また、本発明の洗浄剤組成物は、(b)成
分以外の非イオン性界面活性剤を用いることもできる。
具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリ
オキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレングリコール脂肪酸エステルが好ましい。特
に、非イオン性界面活性剤としては、炭素数10〜18のア
ルコールにEOを付加したポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルが好ましい。(b)成分以外の非イオン性界面活
性剤は洗浄剤組成物中に1〜20重量%配合されるのが好
ましい。その他の界面活性剤としては陰イオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤が挙げら
れる。陰イオン性界面活性剤は、炭素数8〜16のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−
オレフィンスルホン酸塩、高級アルコールの硫酸エステ
ル塩、α−スルホ脂肪酸塩から選ばれる1種以上が用い
られる。また、両性界面活性剤としては、アミノ酸型界
面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面活性剤を、陽イオ
ン性界面活性剤としては第4級アンモニウム塩等が用い
られる。非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤は、洗
浄剤組成物中に1〜40、特に3〜30重量%配合されるの
が好ましい。
【0018】更に下記の成分も配合できる。 <高分子重合体塩>例えばモノエチレン性不飽和のモノ
カルボン酸由来の繰り返し単位を含む重量平均分子量1,
000 〜150,000 、好ましくは10,000〜100,000 のものが
用いられ、更に該繰り返し単位は下記一般式(III) で示
される繰り返し単位を有する高分子重合体塩が好まし
い。
【0019】
【化9】
【0020】(式中、M は対イオン、共重合比x/y :モ
ル比で0/10〜5/5 ) 上記高分子重合体塩は、洗浄剤組成物中に好ましくは0.
5 〜30重量%、より好ましくは0.5 〜5重量%配合され
る。
【0021】<結晶性アルミノ珪酸塩>下記一般式(I
V)、一般式(IV)−1で示される結晶性アルミノ珪酸
塩が好ましい。 a'(M2O)・Al2O3・b'(SiO2)・w(H2O) (IV) (式中、M はアルカリ金属、a'、b'、w は各成分のモル
比を表し、好ましくは0.7 ≦a'≦1.5 、0.8 ≦b'≦6 、
w は任意の正数である。) Na2O ・Al2O3・n(SiO2)・w(H2O) (IV)−1 (式中、n は1.8 〜3.0 、w は1〜6の数である。) 結晶性アルミノ珪酸塩は、A型、X型、P型ゼオライト
等の平均一次粒径0.1〜10μmの合成ゼオライトが好ま
しい。ゼオライトは粉末及び/又はゼオライトスラリー
を乾燥して得られるゼオライト凝集乾燥粒子として配合
できる。上記結晶性アルミノ珪酸塩は、洗浄力の点で組
成物中に好ましくは5〜40重量%、より好ましくは10〜
35重量%配合される。
【0022】<吸油性担体>JIS K 6220による吸油能が
100 ml/100 g(無水換算)以上の、非晶質アルミノ珪
酸塩、シリカ系化合物から選ばれる吸油性担体が好まし
い。特に非晶質アルミノ珪酸塩は吸油能だけでなくイオ
ン交換能の点でも好ましい。非晶質アルミノ珪酸塩は、
特開平6−179899号公報第12欄第12行〜第13欄第17行、
第17欄第34行〜第19欄第17行に記載のものを用いること
ができる。また、シリカ系化合物はトクシール(徳山曹
達(株)製)、ニップシール(日本シリカ(株)製)又
はチキソレックス(コフランケミカル社製)として市販
されている。上記吸油性担体は、洗浄剤組成物中に10〜
60重量%、特に20〜40重量%配合されるのが好ましい。
【0023】<結晶性珪酸塩>20℃のイオン交換水に0.
1 重量%分散した場合の最大pHが11以上であり、上記分
散液1リットルに対して、pHを10にする為に0.1NのHCl
水溶液を5ml以上必要とするアルカリ能に優れる結晶性
珪酸塩が好ましい。
【0024】特に好適なものは、次の組成である。 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (A) (式中、M は周期律表のIa族元素(特に好ましくはカリ
ウム及び/又はナトリウム)を表し、Meは周期律表のII
a族元素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又はVI
II族元素から選ばれる1種以上の組み合わせ(好ましく
はマグネシウム、カルシウム)を示し、 y/x = 0.5〜
2.6 、 z/x =0.01〜0.9 、w =0〜20、n/m = 0.5
〜2.0 である。) 一般式(A)で表される結晶性珪酸塩の製造方法は、特
開平7−89712 号公報を参考にできる。
【0025】また、以下の組成のものも好適に使用でき
る。 M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (B) (式中、M はアルカリ金属(特に好ましくはカリウム及
び/又はナトリウム)を表し、x'= 1.5〜2.6 、y'=0
〜20(特に好ましくは実質的に0)である。) 一般式(B)は特開昭60−227895号公報第2頁右下欄第
18行〜第4頁右上欄第3行(特に第2表の珪酸塩が好ま
しい。)及びPhys.Chem.Glasses.7, 127-138(1966)、Z.
Kristallogr., 129, 396-404(1969)等に記載されてい
る。またヘキスト社より商品名「Na-SKS-6」(δ−Na2S
i2O5)として、粉末状、顆粒状のものが入手できる。
【0026】結晶性珪酸塩は、洗浄剤組成物中に好まし
くは1〜20重量%、より好ましくは3〜15重量%配合さ
れる。
【0027】<アルカリ剤>上記の結晶性珪酸塩以外に
例えば、デンス灰や軽灰と総称される炭酸ナトリウム、
セスキ炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカ
リ金属炭酸塩、トリポリリン酸塩等のリン酸塩、並びに
JIS 1号、2号、3号等の非晶質のアルカリ金属珪酸塩
等のアルカリ剤が好ましい。無機化合物のアルカリ剤は
洗剤乾燥時に、粒子の骨格形成に効果的であり、比較的
硬く、流動性に優れた洗剤を得ることができる。アルカ
リ剤は、洗浄剤組成物中に好ましくは5〜35重量%、よ
り好ましくは10〜25重量%配合される。
【0028】<漂白剤及び漂白活性化剤>過炭酸ナトリ
ウム、過ホウ酸ナトリウム(1水塩が好ましい)、又は
硫酸ナトリウム過酸化水素付加体等が挙げられ、特に過
炭酸ナトリウムが好ましく、ホウ酸ナトリウムにて被覆
することが好ましい。詳しくは米国特許公報4526698 号
を参考にできる。漂白活性化剤は、テトラアセチルエチ
レンジアミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩、特開
昭59−22999 号公報、特開昭63−258447号公報もしくは
特開平6-316700号公報記載(特に(I−2)〜(I−
7)の化合物、中でも(I−3)、(I−4)が好まし
い。)の有機過酸前駆体又は遷移金属を金属イオン封鎖
剤で安定化させた金属触媒等が挙げられる。漂白剤およ
び漂白活性化剤は別途造粒したものを洗剤生地(粒子)
にドライブレンドして配合される。本発明において、漂
白剤は洗浄剤組成物中に0.1 〜20重量%、特に0.5 〜10
重量%配合されるのが好ましい。また、漂白活性化剤は
洗浄剤組成物中に0.1 〜10重量%、特に0.1 〜8重量%
配合されるのが好ましい。
【0029】<酵素>ハイドロラーゼ類、オキシドレダ
クターゼ類、リアーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイ
ソメラーゼ類が挙げられる。特に好ましいのはプロテア
ーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、セルラ
ーゼ、アミラーゼ及びペクチナ−ゼである。酵素は洗浄
剤組成物中に好ましくは0.001 〜10重量%、より好まし
くは0.01〜5.0 重量%配合される。
【0030】<蛍光染料>蛍光染料として、4,4'−ビス
−(2−スルホスチリル)−ビフェニル塩、4,4'−ビス
−(4−クロロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル
塩、2−(スチリルフェニル)ナフトチアゾール誘導
体、4,4'−ビス(トリアゾール−2−イル)スチルベン
誘導体、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンジスル
ホン酸誘導体の1種以上を、洗浄剤組成物中に0〜2重
量%、好ましくは0.01〜0.5 重量%配合することができ
る。例えばホワイテックスSA(住友化学社製)やチノパ
ールCBS(チバガイギ−社製)等の商品名で市販のもの
が使用できる。
【0031】本発明の洗浄剤組成物は液状、粉末状、粒
状のいずれでもよく、また公知の製造方法により製造で
きる。
【0032】粉末又は粒状の組成物の場合、その製造方
法は、例えば噴霧乾燥粒子に非イオン性界面活性剤を噴
霧して高密度化する方法や、また吸油担体を含む粉体成
分に直接非イオン性界面活性剤を吸蔵させながら高密度
化する方法が挙げられる。また、造粒物の表面改質剤と
して結晶性アルミノ珪酸塩の少量を造粒中又は造粒終了
直前に添加してもよい。また、結晶性珪酸塩を配合する
場合、結晶性珪酸塩は高嵩密度化時に添加するか、ドラ
イブレンドにて添加することが好ましい。また、アルカ
リ金属炭酸塩を配合する場合はスラリー中、造粒中又は
ドライブレンドの何れに添加してもよい。
【0033】本発明の洗浄剤組成物が粉末又は粒状の組
成物の場合、平均粒径は、好ましくは200 〜1000μm、
より好ましくは200 〜600 μmである。また、嵩密度は
好ましくは0.5 〜1.2 g/cm3 、より好ましくは0.6 〜
1.0 g/cm3 である。
【0034】本発明の洗浄剤組成物は洗濯機洗浄、漬け
置き洗浄などの洗浄方法、並びに衣類や水の量、汚れの
度合い、機械の使用方法などにより、それぞれの洗浄に
適した濃度にして使用できる。例えば、洗濯機洗浄の場
合、0.03〜0.3 重量%の洗浄濃度で使用できる。また、
本発明の洗浄剤組成物はガラス、プラスチック等の硬質
表面用洗浄剤組成物に用いてもよい。
【0035】
【実施例】実施例1 <高密度粒状洗剤組成物の調製>表1の本発明品1は次
の方法で調製した。(a)成分、(b)成分、ゼオライ
ト、LAS、AA−MAコポリマー、炭酸ナトリウム、
珪酸塩(A)、蛍光染料及びバランスに用いた芒硝から
60重量%固形分の水スラリーを調製し、噴霧乾燥して得
られた粒子をハイスピードミキサー(攪拌転動造粒機、
深江工業(株)製)に入れ、更に、ゼオライト、珪酸塩
(A)を加え、混合しているところに、70℃に加熱した
AE及びPEGを徐々に滴下し造粒を行った。造粒終了
30秒前にゼオライトを更に加えた。得られた洗剤造粒生
地と酵素をVブレンダーで混合し、表1に示す配合割合
の高密度粒状洗剤組成物(本発明品1)を得た(平均粒
子径510 μm、嵩密度 820g/リットル)。その他の本
発明品2〜4、比較品1〜4についても、上記のスキー
ムに従い、各配合割合をもって、高嵩密度粒状洗剤物を
調製した。得られた組成物について、下記の方法で皮脂
汚れと泥汚れに対する洗浄力試験を行った。その結果を
表1に示す。
【0036】<洗浄力試験> (1)皮脂汚れ洗浄力試験 (人工汚染布の調製)下記組成の人工汚染液を、グラビ
アロールコーターを用いて布〔木綿金巾2003布(谷頭商
店製)〕に付着して人工汚染布を調製した。グラビアロ
ールのセル容量 58cm3/cm2 、塗布速度1m /min 、乾
燥温度 100℃、乾燥時間1分。 〔人工汚染液の組成〕ラウリン酸 0.4重量%、ミリスチ
ン酸 3.1重量%、ペンタデカン酸 2.3重量%、パルミチ
ン酸 6.2重量%、ヘプタデカン酸 0.4重量%、ステアリ
ン酸 1.6重量%、オレイン酸 7.8重量%、トリオレイン
13.1重量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.2重量
%、スクアレン 6.5重量%、卵白レシチン液晶物 1.9重
量%、鹿沼赤土 8.1重量%、カーボンブラック0.01重量
%、水バランス。
【0037】(洗浄条件及び評価方法)評価用洗浄剤水
溶液1リットルに、上記人工汚染布(10cm×10cm)を5
枚入れ、ターゴトメーターにて100rpmで洗浄した。洗浄
条件は洗浄時間10分、洗浄剤濃度 0.067%、水の硬度4
°DH、水温20℃、すすぎは水道水にて5分間とした。
【0038】洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染
布の 550nmにおける反射率を自記色彩計(島津製作所
製)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求め、5
枚の測定平均値を洗浄力として示した。洗浄率が64%以
上であれば皮脂汚れに対する洗浄力は満足のいくもので
あった。
【0039】
【数1】
【0040】(2)泥汚れ洗浄力試験 下記のようにして調製した泥汚れ汚染布に対する洗浄力
を、上記の皮脂汚れと同様にして試験し、その洗浄力を
評価した。 *泥汚れ汚染布(人工汚染布)の作成 鹿沼園芸赤玉土を約120 ℃で4時間乾燥後粉砕し、150
メッシュ(100 μm)パスのものを120 ℃±5℃で2時
間乾燥後、約150 gを1リットルのパークレンに分散さ
せ、金巾#2023布をこの液に接触させ、ブラッシング
し、分散液を除去し、過剰付着汚れを脱落させて、泥汚
れ汚染布を作成した。洗浄率が58%、好ましくは60%以
上であれば泥汚れに対する洗浄力は満足のいくものであ
った。
【0041】
【表1】
【0042】(注) ・ASDA:N,N−ビス(カルボキシメチル)アスパ
ラギン酸四ナトリウム塩 ・SDA:N,N−ビス(カルボキシメチル)セリン三
ナトリウム塩 ・GDA:N,N−ビス(カルボキシメチル)グルタミ
ン酸四ナトリウム塩 ・ソフタノールEP7025:日本触媒化学工業(株)製、EO
・PO付加アルコール、流動点−25℃ ・ソフタノールEP9050:日本触媒化学工業(株)製、EO
・PO付加アルコール、流動点−26℃ ・化合物(II):下記の一般式で表される化合物 R-(OE)l-(OP)m-(OE)n-OH (R =炭素数12のアルキル基、l=6、m=3、n=
3) ・ノニデットS−3:三菱化学(株) 製、C12,C13 アル
コールのEO付加物(平均EO付加モル数3、流動点4℃) ・PEG:ポリエチレングリコール、平均分子量8000 ・LAS:炭素数12の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム塩 ・AA−MAコポリマー:アクリル酸/マレイン酸コポ
リマー、BASF社ソカランCP−5 ・AE:ポリオキシエチレンドデシルエーテル(HLB
10.2) ・ゼオライト:組成 M2O・Al2O3・2SiO2・2H2O、平均粒
子径4μm、イオン交換容量290CaCO3mg/g ・珪酸塩(A):組成 M2O・1.8SiO2・0.02M'O(ここ
で、M :Na,K 、 K/Na=0.03、M'=Ca,Mg、Mg/Ca=
0.01) 、イオン交換容量290CaCO3mg/g、平均粒子径30
μm(前記一般式(A)で表される結晶性珪酸塩) ・珪酸塩(B):組成 M2O・2SiO2 、イオン交換容量22
4CaCO3mg/g、平均粒子径30μm(前記一般式(B)で
表される結晶性珪酸塩) ・共通成分:酵素〔サビナーゼ12.0TW(ノボノルディス
ク社製)、リポラーゼ100T(ノボノルディスク社製)、
セルザイム0.1T(ノボノルディスク社製)、ターマミル
60T (ノボノルディスク社製)を2:1:1:1(重量
比)で混合したもの〕1%、蛍光染料〔配合比率:チノ
パールCBS(チバガイギー社製)/ホワイテックスS
A(住友化学社製)=1/1(重量比)〕 0.5%及び芒
硝からなり、芒硝で全体の量が100 %になるように調整
した。Bは全体を100 %とするためのバランス量の略で
ある。
【0043】実施例2 <漂白洗浄剤組成物の調製>実施例1で得た高密度粒状
洗剤組成物(本発明品4)100 重量部に対して、別途造
粒した過炭酸ナトリウム3重量部及び特開平6-316700号
公報記載の化合物(I−3)2重量部をドライブレンド
することにより、洗浄力、漂白力の向上した漂白洗浄剤
組成物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田方 秀次 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB19 AC08 AC23 BA10 DA01 DA05 DA12 EA12 EA15 EA25 EA28 EB13 EB32 EB36 EC01 FA03 FA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(I)で表される化合
    物0.2 〜5重量%及び(b)炭素数10〜18のアルコール
    に、エチレンオキサイド(以下EOと表記)を平均付加モ
    ル数3〜30、プロピレンオキサイド(以下POと表記)を
    平均付加モル数 0.2〜6、EO/PO=1/1〜60/1(モ
    ル比)の比率で付加させた非イオン性界面活性剤を 0.2
    〜40重量%を含有する洗浄剤組成物。 【化1】 〔式中、R は、水素原子、水酸基又は炭素数1〜3のア
    ルキル基である。n は0〜5、A は水素原子、水酸基又
    はCOOMである。ただし、R とA は同時に水酸基とはなら
    ない。M は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
    属、アンモニウムまたは塩基性アミンを示し、複数個の
    M は同一でも異なっていても良い。〕
  2. 【請求項2】 (a)成分が、下記一般式(I−a)で
    表されるN,N−ビス(カルボキシメチル)セリン塩で
    ある請求項1記載の洗浄剤組成物。 【化2】 〔式中、M は一般式(I)と同じである。〕
  3. 【請求項3】 (a)成分が、下記一般式(I−b)で
    表されるN,N−ビス(カルボキシメチル)グルタミン
    酸塩である請求項1記載の洗浄剤組成物。 【化3】 〔式中、M は一般式(I)と同じである。〕
  4. 【請求項4】 (a)成分が、下記一般式(I−c)で
    表されるN,N−ビス(カルボキシメチル)アスパラギ
    ン酸塩である請求項1記載の洗浄剤組成物。 【化4】 〔式中、M は一般式(I)と同じである。〕
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