JP2002069491A - 粉末洗浄剤組成物 - Google Patents

粉末洗浄剤組成物

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JP2002069491A
JP2002069491A JP2000253811A JP2000253811A JP2002069491A JP 2002069491 A JP2002069491 A JP 2002069491A JP 2000253811 A JP2000253811 A JP 2000253811A JP 2000253811 A JP2000253811 A JP 2000253811A JP 2002069491 A JP2002069491 A JP 2002069491A
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surfactant
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coom
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JP2000253811A
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Shinji Hashimoto
進司 橋本
Yukio Nagamine
幸雄 長峯
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CO OP CLEAN CO Ltd
CO-OP CLEAN CO Ltd
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CO OP CLEAN CO Ltd
CO-OP CLEAN CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能な水溶性ビルダーを配合し、高い洗浄
力を有しつつ、更に耐ケーキング性(保存安定性)に優
れる粉末洗剤組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明は、(A)界面活性剤を組成物全
量に対して10〜90重量%、(B)アミノポリカルボ
ン酸又はカルボキシエチルチオコハク酸若しくはこれら
の塩を組成物全量に対して0.1〜15重量%、及び
(C)酸化マグネシウムを組成物全量に対して0.05
〜15重量%、含有することを特徴とする粉末洗浄剤組
成物である。アミノポリカルボン酸又はその塩として
は、アスパラギン酸モノ又はジ酢酸、グルタミン酸ジ酢
酸、(ヒドロキシ)イミノジコハク酸、エチレンジアミ
ンジコハク酸、メチルグリシンジ酢酸、又はこれらのア
ルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末洗剤組成物に関
する。更に詳しくは、高い洗浄力を有し、かつ耐ケーキ
ング性(保存安定性)に優れた粉末洗剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】洗濯用粉末洗剤、特に衣料用洗剤は、汚
れを可溶化し繊維から洗濯液中に溶解・分散させるため
の界面活性剤、汚れの分解や可溶化を促進させるための
アルカリ剤、汚れを分散させるための高分子化合物、界
面活性剤の能力を低下させるカルシウムやマグネシウム
等を洗濯液中から除去するための金属イオン封鎖剤(キ
レート剤)等により構成されている。
【0003】これらの成分のうち、それ自体で洗浄力を
与えるものではないが、界面活性剤等と組み合わせるこ
とで洗浄力を向上させる物質として、一般にビルダーと
呼ばれる添加剤が使用されている。これら洗剤ビルダー
のうち、特に前述した金属イオン封鎖剤、即ちキレート
剤は、洗浄液中のカルシウムイオン等を捕捉し、界面活
性剤の性能をより効果的に発現させるための物質であ
り、極めて重要な洗剤ビルダーの一つである。
【0004】衣料用洗剤には洗剤ビルダーとして、かつ
てトリポリリン酸ナトリウムなどのリン化合物が配合さ
れていたが、リン化合物は河川や湖沼などにおける富栄
養化の原因と懸念されるに到ったことから、リン酸塩ビ
ルダーに代わるビルダーとして、現在では特定の構造を
有する結晶性アルミノ珪酸ナトリウムであるゼオライト
がリン化合物代替のビルダー(金属イオン封鎖剤)とし
て広く使用されている。
【0005】このゼオライトは、低温、短時間の洗浄で
は金属イオン封鎖剤(キレート剤)として十分な性能を
発揮できない場合がある。このような場合のゼオライト
の洗浄力不足を補うために、ポリアクリル酸塩のような
ポリカルボン酸系ポリマー等のポリマー分散剤が一般に
洗剤に配合されている。このポリカルボン酸系ポリマー
はゼオライトと同様にイオン交換体の一種であり、カル
シウムイオン等を封鎖する働きがある。また、このポリ
カルボン酸系ポリマー等の有機ビルダーは水溶性である
ため、短時間で作用し、洗濯時の水温が低い場合にもカ
ルシウムイオン等の多価陽イオンの封鎖に効果的である
が、生物分解性において不十分であるという問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、環境への影響に
対する関心の高まりから、生物分解性が良く、同時に金
属イオン封鎖性能(キレート能)に優れたビルダーが求
められており、このようなビルダーとしてアミノポリカ
ルボン酸系の有機ビルがーが使用されている。しかし、
このアミノポリカルボン酸型のポリマーは、優れた金属
イオン封鎖性能(キレート能)を有し洗浄力を高める作
用が大きいが、それ自身が吸湿性があり、粉末洗剤中に
配合した場合に、洗剤中の他の成分と相互に作用して、
粉末洗剤自体を固化する、いわゆるケーキングを起こす
という問題があった。このような粉末洗剤のケーキング
を防止するために、従来からシリカ、タルク、芒硝等の
無機粉末や、パラトルエンスルホン酸ナトリウムのよう
な化合物を添加することが行われていたが、これらの従
来の方法では十分なケーキング防止効果は得られていな
い。
【0007】従って、本発明の目的は高性能な水溶性ビ
ルダーを配合し、高い洗浄力を有しつつ、更に耐ケーキ
ング性(保存安定性)に優れる粉末洗剤組成物を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決すべく鋭意検討した結果、粉末洗剤中に特
定のポリカルボン酸又はその塩を酸化マグネシウムとと
もに配合することによって、上記課題を解決し得ること
を見出し、本発明を完成するに到った。
【0009】即ち、本発明は、必須成分として(A)界
面活性剤を組成物全量に対して10〜90重量%、
(B)アミノポリカルボン酸又はカルボキシエチルチオ
コハク酸若しくはこれらの塩を組成物全量に対して0.
1〜15重量%、及び(C)酸化マグネシウムを組成物
全量に対して0.05〜15重量%、を含有する粉末洗
浄剤組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、界面活性剤を洗浄有効
成分とし、金属イオン封鎖剤(キレート剤)としてアミ
ノポリカルボン酸又はカルボキシエチルチオコハク酸若
しくはこれらの塩を使用し、必要に応じて種々の洗剤添
加成分を配合した粉末状の洗浄剤に、粉末状の酸化マグ
ネシウムを配合したものである。キレート剤としてのア
ミノポリカルボン酸又はカルボキシエチルチオコハク酸
若しくはこれらの塩とともに酸化マグネシウムを配合す
ることによって、このアミノポリカルボン酸又はカルボ
キシエチルチオコハク酸若しくはこれらの塩の吸湿性が
抑制され、このアミノポリカルボン酸等を含む粉末洗剤
のケーキング性が改善され、粉末洗剤が固化することな
く長期間貯蔵することができる。
【0011】(A)成分の界面活性剤は、従来から洗浄
剤に使用されている種々のアニオン性界面活性剤、非イ
オン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が使用すること
ができる。これらのうちでも高い洗浄力を得るために
は、アニオン性界面活性剤を主界面活性剤として使用す
ることが好ましい。
【0012】アニオン性界面活性剤としては、直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩(S
AS)、α−オレフィンスルホン酸塩、1級又は2級の
高級アルコール若しくはそのアルキレンオキサイド付加
物の硫酸エステル塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、牛
脂やヤシ油等由来の脂肪酸石鹸などが挙げられる。非イ
オン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、高級脂肪酸アルキレンオキサイド付加物、高級脂
肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド
付加物、ポリオール脂肪酸エステルアルキレンオキサイ
ド付加物、アルキルアミンオキサイド等が好適である。
また、両性界面活性剤としては、例えばカルボベタイ
ン、スルホベタイン、アミノ酸型界面活性剤などを使用
することができる。
【0013】これらの界面活性剤の配合量は、組成物全
量に対して、10〜90重量%、好ましくは15〜65
重量%である。これらの界面活性剤の配合量が10重量
%未満では洗浄力が弱く十分な洗浄能力が得られず、9
0重量%を越えて多量に配合すると組成物の溶解性が低
下するため好ましくなく、それ以上の洗浄力の向上が期
待できない。また、非イオン性界面活性剤は、単独で配
合する場合でも、アニオン性界面活性剤等と一緒に配合
する場合でも、その量が組成物全量に対して25重量%
以下であることが好ましい。25重量%を越えて多量に
配合すると、長期間保存した時に、粉末中に非イオン性
界面活性剤の浸み出しが起こり、そのため粉末洗剤のケ
ーキング等が起こりやすくなるので好ましくない。
【0014】(B)成分のアミノポリカルボン酸又はカ
ルボキシエチルチオコハク酸若しくはこれらの塩は、従
来から洗剤用のビルダーとして使用されている種々のも
のが使用することができる。このうちのアミノポリカル
ボン酸若しくはその塩としては、具体的には次の一般式
(1)で表わされるアミノポリカルボン酸若しくはその
塩が好ましい。
【0015】
【化3】
【0016】ここで、R1は、Hまたは−CH2COOM
であり;R2は、H、−CH2COOMまたは−CH(O
H)COOMであり;R3は、−COOM、−CH2CO
OMまたは次式(2)で表わされる置換基であり;
【0017】
【化4】
【0018】R4は、H、CH3、−CH2COOM、−
CH2CH2COOMまたは−CH(OH)COOMであ
る。ただし、R2とR4は同時に水素原子であることはな
く、R 4が−CH3の時はR1、R2は水素原子ではない。
Mは、水素原子、アルカリ金属原子またはアンモニウム
である。
【0019】カルボキシエチルチオコハク酸またはその
塩(CESS)は、次の一般式(3)で表わされる硫黄
を含むポリカルボン酸またはその塩である。
【0020】
【化5】
【0021】前記一般式(1)で表わされるアミノポリ
カルボン酸若しくはその塩としてはは、例えば以下に記
載するものが挙げられる。次の一般式(4)で表わされ
るアスパラギン酸ジ酢酸(塩)(ASDA)、
【0022】
【化6】
【0023】次の一般式(5)で表わされるアスパラギ
ン酸モノ酢酸(塩)(ASMA)、
【0024】
【化7】
【0025】次の一般式(6)で表わされるアスパラギ
ン酸モノプロピオン酸(塩)(ASMP)、
【0026】
【化8】
【0027】次の一般式(7)で表わされるグルタミン
酸ジ酢酸(塩)(GLDA)、
【0028】
【化9】
【0029】次の一般式(8)で表わされるヒドロキシ
イミノジコハク酸(塩)(HIDS)、
【0030】
【化10】
【0031】次の一般式(9)で表わされるイミノジコ
ハク酸(塩)(IDS)、
【0032】
【化11】
【0033】次の一般式(10)で表わされるカルボキ
シエチルイミノコハク酸(塩)(CEIS)、
【0034】
【化12】
【0035】次の一般式(11)で表わされるメチルグ
リシンジ酢酸(塩)(MGDA)、
【0036】
【化13】
【0037】次の一般式(12)で表わされるエチレン
ジアミンジコハク酸(塩)(EDDS)、
【0038】
【化14】
【0039】前記一般式(4)〜(12)において、M
は水素原子、アルカリ金属またはアンモニウムである。
【0040】これらの(B)成分のアミノポリカルボン
酸又はカルボキシエチルチオコハク酸若しくはこれらの
塩は、組成物の全重量に対して、0.1〜15重量%、
好ましくは0.5〜10重量%配合する。これらの
(B)成分の配合量が少なすぎるとキレート剤としての
作用が不十分で洗浄力が低下し、15重量%を越えて多
量に配合してもそれ以上の洗浄力の向上が期待できな
い。
【0041】(C)成分の酸化マグネシウムは、水不溶
性の粉末状の一般に入手できるものを用いることができ
る。粉末の粒度は500μm以下、好ましくは200μ
m以下のものを用いる。このような粉末状の酸化マグネ
シウムを粉末洗浄剤の組成物の中で(B)成分のアミノ
ポリカルボン酸又はカルボキシエチルチオコハク酸若し
くはこれらの塩と共に使用することによって、これらの
非常に吸湿しやすい性質を抑制し、粉末の固化、ケーキ
ングを抑制し、防止することができる。この酸化マグネ
シウムは、組成物の全重量に対して0.05〜15重量
%、好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは
0.2〜5重量%の割合で配合する。配合量が少なすぎ
ると粉末洗剤の十分なケーキング防止ができず、多すぎ
ると洗浄力の低下を引き起こしたり、酸化マグネシウム
の衣類への付着といった問題を引き起こす。
【0042】尚、同じマグネシウム化合物であっても、
硫酸マグネシウム、塩化マグネシウムのような水溶性の
マグネシウム化合物は、それ自身に吸湿性があるか潮解
性であるため、粉末洗剤中では満足なケーキング防止能
を有さない。
【0043】本発明の洗剤組成物は上記の必須成分の他
に、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、硫酸ナトリウム
等の無機塩類、カルボン酸系ポリマー、漂白剤及び漂白
活性化剤、酵素、蛍光染料、その他の種々の成分を含有
することができる。
【0044】本発明に配合するカルボン酸系ポリマー
は、キレート性能を持ち、同時に固体粒子汚れを衣料か
ら洗濯浴中へ分散させる作用とその粒子が衣料へ再付着
することを防ぐことを目的として、使用することができ
る。このようなカルボン酸系ポリマーとしては、例えば
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のホモポリマ
ーないしコポリマーが挙げられ、コポリマーの場合は上
記モノマーとマレイン酸と共重合したものが好適であ
り、分子量が千〜10万のものが好ましい。 カルボン
酸系ポリマーは、組成物中に1〜20重量%、好ましく
は2〜10重量%配合される。
【0045】漂白剤としては、過炭酸ナトリウム、過ホ
ウ酸ナトリウム(1水塩が好ましい)、又は硫酸ナトリ
ウム過酸化水素付加体等が挙げられ、特に過炭酸ナトリ
ウムが好ましく、ホウ酸ナトリウムにて被覆することが
好ましい。漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチ
レンジアミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩、その
他種々の有機過酸前駆体又は遷移金属を金属イオン封鎖
剤で安定化させた金属触媒等が挙げられる。漂白剤およ
び漂白活性化剤は別途造粒したのもを洗剤生地(粒子)
にドライブレンドすることによって配合される。
【0046】酵素としては、ハイドロラーゼ類、オキシ
ドレダクターゼ類、リアーゼ類、トランスフェラーゼ類
及びイソメラーゼ類が挙げられるが、本発明にはいずれ
も適用できる。特に好ましいのはプロテアーゼ、エステ
ラーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、セルラーゼ、アミラ
ーゼ及びペクチナ−ゼである。
【0047】蛍光染料としては、4,4'−ビス−(2−ス
ルホスチリル)−ビフェニル塩、4,4'−ビス−(4−ク
ロロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル塩、2−(ス
チリルフェニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4'−ビス
(トリアゾール−2−イル)スチルベン誘導体、ビス
(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体
の1種又は2種以上を、組成物中に0〜2重量%含有す
ることができ、例えばホワイテックスSA(住友化学社
製)やチノパールCBS (チバガイギ−社製)等の商品名
で市販されているものが使用できる。
【0048】その他の成分として、ポリエチレングリコ
ール(PEG)、ポリビニルピロリドン(PVP)及び
ポリビニルアルコール(PVA)等の分散剤もしくは色
移り防止剤、硫酸ナトリウム等の増量剤、シリコーン/
シリカ系等の消泡剤、酸化防止剤、青味付剤並びに香料
等の従来から公知の成分を公知の配合量で配合すること
ができる。
【0049】本発明の粉末洗剤組成物は上記成分よりな
るものであり、その製造方法は特に限定されることはな
く、噴霧乾燥法等の従来より公知の方法を用いることが
できる。好ましくは高嵩密度の粒状の組成物である。高
嵩密度化は、例えば、噴霧乾燥粒子に非イオン界面活性
剤又は水等を噴霧等せしめて高密度化する方法や、また
吸油担体を含む粉体成分に直接非イオンを吸蔵させなが
ら高密度化する方法が挙げられる。アルミノ珪酸塩は、
造粒物の表面改質剤として使用するために、少量を造粒
中又は造粒終了直前に添加してもよい。また、中和度を
規定したキレート剤及び結晶性珪酸塩を配合する場合、
キレート剤と結晶性珪酸塩はそれぞれ高嵩密度化時に添
加するか、あるいはドライブレンドにて添加する。また
アルカリ金属炭酸塩を配合する場合はスラリー中、造粒
中又はドライブレンドの何れに添加してもよい。
【0050】本発明の粒状洗剤組成物の平均粒径は、好
ましい粉末物性を得るために 200〜1000μm、
特に200〜600μmであることが望ましい。また、
本発明の洗剤組成物の嵩密度は 0.5〜1.2g/cm3
、好ましくは0.6〜1.0g/cm3 程度である。以
下に本発明を実施例によって説明する。実施例中、%は
重量基準である。
【0051】
【実施例】表1〜表4に示す種々の配合組成の粒状洗剤
を以下に記載の方法によって調製し、これらについての
ケーキング性能を評価した。
【0052】(i)サンプルの調製:5Lスケールの試験
用造粒機を用いて、本発明品及び比較品の各組成の洗剤
について造粒を行ない粉末洗剤を調製した。即ち、ま
ず、表1〜表4に示す種々の配合組成のうち、後述する
バインダーと被覆ビルダーとして後添加する成分を除い
た原料成分1680gを試験用造粒機に加え、造粒機の
アジテーター50rpm、チョッパー600rpmで1
分間原料の混合を行ない、次いで非イオン性界面活性剤
を使用する場合はその10重量%に相当する量と水分2
20gとをバインダーとして造粒機に添加し、アジテー
ター100rpm、チョッパー1000rpmで洗剤組
成に応じて造粒時間を変えて、一定時間造粒操作を行な
った。この場合、使用する界面活性剤が石鹸のみの場合
造粒時間は20〜30分、合成界面活性剤の場合は10
〜15分で行なった。続いて、造粒機に被覆ビルダーと
してゼオライトを100g添加して、アジテーター50
rpm、チョッパー600rpmで0.5分間回転し、
得られた粉末洗剤にゼオライトを被覆し、粒子を整える
操作を行なった。最後に、これに酸化マグネシウムを加
えて、同様にアジテーター50rpm、チョッパー60
0rpmで1分間回転して、酸化マグネシウムを粉末洗
剤と混合した。
【0053】(ii)ケーキング性能の評価:ろ紙(Cat N
o.1011-929)で5cm立方の箱を作成し、この箱に(i)
で調製した本発明品及び比較品の試験用洗剤をそれぞれ
100ml封入し、これらを35℃で80%RHの恒温
恒湿器内に保存した。1週間保存した後のそれぞれの試
験洗剤の状態を下記の評価基準に基づいてランク付けし
た。 ◎:粉がさらさらで、ケーキングを全く起こしていな
い。 ○:箱から粉が出にくいが、ケーキングは起こしていな
い。 △:箱から試験洗剤が出なく、ケーキングを起こしてい
るが、機械力を加えると容易に崩壊する。 ×:箱から試験洗剤が出なく、ケーキングを起こしてお
り、機械力を加えても崩壊しない。 これらの結果を表1〜表4に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】界面活性剤:オレイン酸40%、リノー
ル酸25%、パルミチン酸15%、ステアリン酸6%、
ラウリン酸5%、その他9%から成る混合脂肪酸のナト
リウム塩、 中和価200〜210 界面活性剤:界面活性剤と同様の脂肪酸組成で、ナ
トリウム石鹸/カリウム石鹸=7/3 界面活性剤:ヤシアルキル(8)エトキシレート 界面活性剤:ヤシアルキル硫酸エステルナトリウム 界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(C11−13) 界面活性剤:α一オレフィンスルホン酸ナトリウム
(C14−18) 界面活性剤:α一スルホ脂肪酸メチルエステルナトリ
ウム(C14−16)
【0059】ASDA :アスパラギン酸ジ酢酸ナト
リウム GLDA :グルタミン酸ジ酢酸ナトリウム HIDS :ヒドロキシイミノジコハク酸ナトリウム IDS :イミノジコハク酸ナトリウム EDDS :エチレンジアミンジコハク酸ナトリウム MGDA :メチルグリシンジ酢酸ナトリウム 酸化マグネシウム:見かけ比重300〜400g/L、
MgO含量97.5%以上(商品名;キョーワマグマ1
50、協和化学工業(株)製) シリカ :二酸化珪素、見かけ比重70g/L、S
iO2含量94%以上(商品名;ニップシールNSK、
日本シリカ(株)製) タルク :珪酸マグネシウム、見かけ比重330g
/L、SiO2+Mg0=94.0±1.0%(商品
名;クラウンタルクPP、松村産業(株)製) p−tas :パラトルエンスルホン酸ナトリウム、純
度88%以上(DAH DING CHEMICAL社
製) 硫酸塩 :見かけ比重1.3から1.7の硫酸ナト
リウム 層状珪酸塩 :Na2Si25、見かけ比重500g/
L、粒度分布d50=150μm(商品名;SKS−6、
クラリアントジャパン製) 炭酸塩 :見かけ比重1.2の炭酸ナトリウム 珪酸塩 :2号珪酸ナトリウム 塩化マク゛ネシウム:MgCl2・6H2O、試薬特級、和光純
薬製 硝酸マク゛ネシウム:Mg(NO32・6H2O、試薬特級、和
光純薬製 硫酸マク゛ネシウム:MgSO4・7H2O、試薬特級、和光純
薬製
【0060】これらの結果から、種々の界面活性剤を用
いて、ビルダー成分としてアミノポリカルボン酸塩を使
用し、これに酸化マグネシウムを配合した本発明の粉末
洗浄剤は、いずれもほとんどケーキングを起こさず優れ
た流動性を有することが分かる。これに対して、ビルダ
ー成分としてアミノポリカルボン酸塩を使用し、酸化マ
グネシウムを配合しない場合、或いは従来公知のケーキ
ング防止剤を使用した場合には、粉末のケーキングが起
こり、流動性の悪いものしか得られない。
【0061】
【発明の効果】アミノポリカルボン酸系の有機ビルダー
を金属イオン封鎖剤として使用する粉末洗剤において、
本発明の酸化マグネシウムを配合した粉末洗剤とするこ
とによって効果的にそのケーキングを有効に防止するこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/06 C11D 17/06 Fターム(参考) 4H003 AB03 BA09 DA01 EA15 EA16 EA21 EA28 EB12 EB13 EB21 ED02 FA03 FA41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)界面活性剤を組成物全量に対して
    10〜90重量%、(B)アミノポリカルボン酸又はカ
    ルボキシエチルチオコハク酸若しくはこれらの塩を組成
    物全量に対して0.1〜15重量%、及び(C)酸化マ
    グネシウムを組成物全量に対して0.05〜15重量
    %、含有することを特徴とする粉末洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 界面活性剤が、アニオン性界面活性剤、
    非イオン性界面活性剤からなる群から選ばれることを特
    徴とする請求項1記載の粉末洗浄剤。
  3. 【請求項3】 界面活性剤のうちの非イオン性界面活性
    剤が、組成物全量に対して0〜25重量%である、請求
    項1又は2記載の粉末洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分のうちのアミノポリカルボン
    酸若しくはその塩が、次の一般式(1)で表わされる化
    合物であることを特徴とする粉末洗浄剤組成物。 【化1】 [式中、R1は、Hまたは−CH2COOMであり;R2
    は、H、−CH2COOMまたは−CH(OH)COO
    Mであり;R3は、−COOM、−CH2COOMまたは
    次式(2)で表わされる置換基であり; 【化2】 ここで、R4は、H、CH3、−CH2COOM、−CH2
    CH2COOMまたは−CH(OH)COOMであり、
    ただし、R2とR4は同時に水素原子であることはなく、
    4が−CH3の時はR1、R2は水素原子ではない。M
    は、水素原子、アルカリ金属原子またはアンモニウムで
    ある。]
JP2000253811A 2000-08-24 2000-08-24 粉末洗浄剤組成物 Withdrawn JP2002069491A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008174724A (ja) * 2006-12-20 2008-07-31 Lion Corp 粉末洗剤組成物の製造方法
JP2013516502A (ja) * 2009-12-30 2013-05-13 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア グルタミン酸−n,n−アセト酢酸(glda)又はその誘導体を含む、吸湿性が十分に低い固体を製造する方法

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