JP3420638B2 - 走査ヘッド式プリンタ - Google Patents

走査ヘッド式プリンタ

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JP3420638B2
JP3420638B2 JP10608294A JP10608294A JP3420638B2 JP 3420638 B2 JP3420638 B2 JP 3420638B2 JP 10608294 A JP10608294 A JP 10608294A JP 10608294 A JP10608294 A JP 10608294A JP 3420638 B2 JP3420638 B2 JP 3420638B2
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    • B41J19/82Pawl-and-ratchet mechanisms moving a paper or like carriage
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J3/36Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers

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  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、走査ヘッド式
プリンタに関し、特に走査ヘッド式プリンタにおけるプ
リントヘッドの移動と、用紙の前進技術に関する。
【0002】
【技術背景】走査ヘッド式プリンタは、代表的には可動
式キャリッジ内にプリントヘッドを保持している。用紙
駆動機構は、用紙をキャリッジの近傍位置に給送するた
めに利用される。キャリッジは、用紙の表面を横切って
反復的に前後に移動、すなわち“走査”され、プリント
ヘッドが用紙表面にプリントして行く。キャリッジが用
紙表面を通過する毎に、用紙駆動機構が用紙を前進さ
せ、プリントヘッドに用紙の新たな領域、すなわち行を
提示する。
【0003】運動の方向とタイミングの双方に関して可
動部品が適応性を持たないので、従来形の走査ヘッド・
プリンタは、プリントプロセスを実行するために複数の
モータを使用する。例えば、第1モータは、用紙の前進
用に周期的な直線運動を用紙駆動部品に付与し、一方、
別の第2モータは、実質上連続的な往復運動をキャリッ
ジに付与するために利用される。その場合、キャリッジ
の往復運動は、用紙前進方向と垂直である。
【0004】複数個のモータを使用することによってプ
リンタを動作するための部品の連動を達成できるが、プ
リンタのサイズ、重量及びコストが増大する。キャリッ
ジ又は用紙が適切な間隔を移動するように、それぞれの
モータに電気的な制御及びギヤが必要である。これらの
モータ、制御及びギヤによってプリンタのサイズ、重量
及びコストが増大する。更に、プリンタのハウジング
は、上記の部品を収納するのに充分な大きさでなければ
ならない。更に、複数個のモータと電気な制御に電力を
供給しなければならないので、複数モータの走査ヘッド
式プリンタでは電力消費量も増大する。
【0005】走査ヘッド式プリンタに関するこのような
欠点は、移動性を増強するために最適にはできるだけコ
ンパクトである必要がある携帯用走査ヘッド式プリンタ
の分野では特に問題である。サイズに関しては、携帯用
プリンタの質量、すなわち重さを最小限にすることが望
ましい。しかし、複数個のモータ、電気的な制御及びギ
ヤによって、プリンタのサイズと重さは増大する。
【0006】更に、携帯用プリンタは、バッテリのよう
な有限の電源を利用して機能する場合が多い。従って、
プリンタの電力消費量を最小限に抑制することが望まし
い。しかし、複数個のモータ及び電気的な制御を使用す
ることによって、限定された給電量は、早期に欠乏し易
い。
【0007】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、サイズが小さ
く、軽量で、より少ない電力で動作し、節減した製造コ
ストで同一の結果を達成する走査ヘッド式プリンタを提
供することにある。本発明の更に別の目的は、携帯式プ
リンタの用途で互換的に使用できる走査ヘッド式プリン
タを提供することにある。
【0008】
【発明の概要】上記の目的は、用紙を順次の段階で前進
させ、かつ用紙の前進方向と垂直な経路に沿ってプリン
トヘッド・キャリッジを前後運動させるために単一のモ
ータを使用して、コンパクトで軽量の走査ヘッド式プリ
ンタを達成する、従来の走査ヘッド式プリンタとは異な
る設計によって達成される。これは、用紙駆動機構を前
進機構と機械的に連結して、モータ被動プリントヘッド
が用紙の表面を横切る毎に用紙駆動機構が用紙を駆動さ
せることによって達成される。
【0009】前進機構は、キャリッジが用紙の縁部に到
達するとプリントヘッド・キャリッジが前進機構と接触
するように、用紙の片側又は両側に配設される。前進機
構は、プリントヘッド・キャリッジと接触すると、前進
機構が用紙を前進させるように、用紙駆動機構と連結さ
れている。すなわち、単一のモータがプリントヘッドの
キャリッジを駆動し、一方、駆動されたプリントヘッド
が用紙の前進を駆動する。そのことによって、プリント
ヘッドのキャリッジが用紙表面を通過する毎に、プリン
トヘッドは用紙の新たな領域、すなわち行にプリントを
行う。
【0010】実施例では、前進機構は、押圧可能なヒン
ジ、スライドブロック・アセンブリ及びラチェットホイ
ールを含む幾つかの部品からなっている。ヒンジは、ス
ライドブロック・アセンブリと連結されている。スライ
ドブロック・アセンブリ上に位置するタブは、ラチェッ
トホイールと接触している。ラチェットホイールは、用
紙駆動機構のレールに取付けられているので、ラチェッ
トホイールの回転によって、用紙駆動レールが回転し、
延いては用紙が前進する。キャリッジの進行方向へのキ
ャリッジの運動によって部品の連動が開始され、用紙を
前進させる。
【0011】より詳細に述べると、キャリッジが用紙の
縁部に接近すると、キャリッジの側部に位置するシャフ
トがヒンジを押圧し、このヒンジがスライドブロック・
アセンブリの運動を引き起こす。タブがラチェットホイ
ールの歯を押し、ラチェットホイールが回転する。この
ようにして、キャリッジ上のシャフトによってヒンジが
押圧される毎に、ラチェットホイールが前進し、それに
よって用紙駆動レールが回転し、用紙が前進する。その
結果、キャリッジが次に用紙を通過する間に、プリント
ヘッドは用紙の新たな領域、すなわち行にプリントを行
う。
【0012】単一のモータのみを使用することによっ
て、プリンタのサイズ及び重さは、複数のモータを有す
る従来の走査ヘッド式プリンタと比較して軽減する。
【0013】更に、単一のモータのみを使用するので、
電気的な制御とギヤの必要量が少なくなり、プリンタの
サイズ及び重さが更に軽減される。モータを1個省くこ
とによって、本発明のコストは更に低減される。更に、
単一のモータを使用して走査ヘッド式プリンタを動作す
ることによって、プリンタを動作するのに必要な電力は
節減される。すなわち、本発明の走査ヘッド・プリンタ
のサイズ、重さ及びコストは軽減され、同時にプリンタ
の電力消費率は低下する。
【0014】
【実施例】図1を参照すると、本発明の走査ヘッド式プ
リンタ20の分解透視図が図示されている。走査ヘッド
式プリンタ20を収納しているハウジングは、走査ヘッ
ド式プリンタ20をより明解に示すために図示しない。
本発明の以下の説明は、走査ヘッド式プリンタ20の機
械的な構造の詳細な説明から開始する。その後、本発明
の動作の詳細な説明を行う。
【0015】プリンタ20の本体は、前縁24、後縁2
6、及び2個の軸受ブロック28と30を有する基板2
2から形成されている。長方形の板32及び34が、基
板22の後隅部に取付けられている。溝36及び38
も、基板22内に形成されている。溝36及び38は、
長方形の板32及び34の直前から、長手方向に、基板
22の前縁部24の方向へと延びている。頂部の直径よ
りも直径が大きい底部を有する円筒形の柱40及び42
が、基板22の前縁部24の近傍に立設されている。柱
40及び42は溝36及び38の前方にそれぞれ設けら
れ、柱40及び42は前縁部24と溝36及び38との
間に位置している。基板22の後縁部26の近傍で、長
方形の板32と34との間に、基板22を貫いて長方形
の開口部44及び46が穿設されている。
【0016】軸受ブロック28及び30は、それぞれ対
向する側壁48及び50を有しており、双方の間に空洞
52を形成している。空洞52は、軸受ブロック28及
び30の底部から上部近傍まで延びている。側壁50は
側壁48よりも長いので、側壁48及び50の前面54
は同一平面上にあるが、側壁48の後面は側壁50の後
面に対して凹んでいる。従って、軸受ブロック28及び
30は、その後面に沿って凹み部分を有して形成されて
いる。円形の開口部56及び58、及び楕円形の開口部
60が、軸受ブロック28及び30の側壁50内に穿設
されている。開口部56と同じサイズの別の円形開口部
62が側壁48を貫いて延び、開口部56と62は互い
に位置合わせされている。
【0017】ここで図2を参照すると、図1のスライド
ブロック・アセンブリ64を強調した分解透視図が図示
されている。スライドブロック・アセンブリ64は、円
筒形柱42と長方形板34との間に、基板22上に移動
自在に取付けられている。スライドブロック・アセンブ
リ64のベース66には、上部領域68が取付けられて
いる。ベース66の幅は、軸受ブロック28及び30の
空洞52の幅よりも僅かに狭い。ベース66は、上部領
域68の片側に凹み70を備え、上部領域68の上面を
貫く開口部72を備えている。上部領域68の底面に、
対応する開口部74が設けられている。タブ76が、ベ
ース66の縁部を超えて延びるように、ベース66と上
部領域68との間に配設されている。
【0018】第3のバー84の一端86を中心に配置さ
れた2つの平行バー80及び82からなる3本バーのヒ
ンジ・アセンブリ78が、図2及び図3に示されてい
る。平行バー80及び82は、ジョイント90で取付け
られている。バー84の端部86は、バー84の他端9
2がジョイント90を中心に回動できるように、ジョイ
ント90に回動自在に取付けられている。端部88では
バー80及び82を貫いて、端部92ではバー84を貫
いて、開口部94及び96がそれぞれ形成されている。
開口部94は円筒形柱42の頂部の上方に位置している
ので、バー80は柱42のベースによって支持されてい
る。柱42の頂部はバー80及び82内の開口部を貫い
て延び、同時にバー80及び82が柱42を中心に回動
することを可能にしている。
【0019】次に、スライドブロック・アセンブリ64
は、基板22上であって、長方形板34と円筒形柱42
との間に配設されている。そして、ヒンジ・アセンブリ
78は、ヒンジ・アセンブリ78の端部92をスライド
ブロック・アセンブリ64の上部領域68の凹み70内
に配置して、開口部96が上部領域68の開口部72と
位置合わせされるようにすることによって、スライドブ
ロック・アセンブリ64と連結される。それから、軸ピ
ン98を開口部72、74及び96内に挿入して、バー
84の端部92をスライドブロック・アセンブリ64の
上部領域68へと回動自在に連接する。渦巻きバネ10
0を溝38内に、一端が長方形板34と接触し、他端が
スライドブロック・アセンブリ64のベース66と接触
するように、配設する。
【0020】図3に示すように、スライドブロック・ア
センブリ64は、片側はバネ100と長方形板34とに
よって制限され、別の側は柱42によって制限されてい
る。従って、スライドブロック・アセンブリ64は、長
方形板34と円筒形柱42との間で移動可能である。更
に、ヒンジ・アセンブリ78は、スライドブロック・ア
センブリ64の上部領域68内の凹み70の形状と合致
している。その結果、ヒンジ・アセンブリ78のジョイ
ント90は、基板22の中央方向に延びている。この実
施例では、単一のスライドブロック及びヒンジ・アセン
ブリだけを使用しているが、任意に、図1の長方形板3
2と円筒形柱40との間で移動できるように、第2のス
ライドブロック及びヒンジ・アセンブリを基板上に配し
てもよい。
【0021】次に、図2〜図4、特に図4を参照する
と、軸受ブロック28及び30が基板22に取付けら
れ、これら軸受ブロックの側壁50は、互いに平行に、
対面して配置され、ほぼ用紙幅の間隔を隔ててある。側
壁48及び50の正面54は、基板22の前縁部24と
同一平面上に配置されている。側壁50の後面は、基板
22の後縁部26と同一平面上に配置されている。更
に、軸受ブロック28及び30の側壁48の後部は、長
方形板32及び34のそれぞれの前部に配置されている
ので、長方形板32及び34が軸受ブロック28及び3
0の凹み部分内にある。
【0022】更に、軸受ブロック30は、空洞52内に
収納する円筒形柱42、バネ100及びスライドブロッ
ク・アセンブリ64を有して、位置している。ヒンジ・
アセンブリ78のジョイント90は、楕円形の開口部6
0を通って、側壁50の間の領域内へと延びている。そ
の結果、スライドブロック・アセンブリ64は、横方向
では側壁48及び50によって、また長手方向ではバネ
100、長方形板34及び柱42によって運動が制約さ
れている。
【0023】次に、図1及び図5を参照すると、レール
102が、側壁50の開口部56及び62を通して挿入
され、軸受ブロック28と30との間に配設されてい
る。用紙駆動レール104は、側壁50の開口部58を
通して挿入され、軸受ブロック28と30との間に、レ
ール102と平行に配設されている。ただし、用紙駆動
レール104は、レール102とは異なり、軸受ブロッ
ク28と30との間に回動自在に取付けられて、回動で
きるようになっている。用紙駆動輪106が、用紙駆動
レール104に沿って、基板22内の開口部44と46
の真上に配設されている。用紙駆動輪106は用紙駆動
レール104に固定されているので、用紙駆動レール1
04が回動すると駆動輪106が回動する。
【0024】ピンチローラ・アセンブリ108が、用紙
駆動輪106の真下に、基板22の下方に取付けられて
いる。図1に示すように、ピンチローラ・アセンブリ1
08は、フレーム110、リーフレット・スプリング1
11、及びフレーム110内に取付けられたローラ11
2から成っている。図5を再び参照すると、ローラ11
2は、開口部44及び46を通して用紙駆動輪106と
接触している。ローラ112と駆動輪106との間に配
置された用紙が双方の間にしっかりと保持されることを
保証するために、ローラ112は、リーフレット・スプ
リング111によって、用紙駆動輪106に対して上方
に押上られている。給紙トレー(図示せず)が、大量の
用紙を、ローラ112及び駆動輪106に密接して保持
する。給紙トレーは、必要に応じて、用紙を走査ヘッド
式プリンタ20へと供給する。用紙駆動輪106は、用
紙表面での駆動輪106の滑りを防止するために、ゴム
被覆されている。この実施例の駆動輪106は、ゴム被
覆されているが、この分野では公知の多くの“滑り止
め”材料の何れも適していよう。
【0025】ラチェットホイール114は、用紙駆動レ
ール104の一端に取付けられている。ラチェットホイ
ール114は、軸受ブロック30の空洞52の近傍に位
置するラチェットホイール114の歯付き部分を設け
て、配設されている。ラチェットホイール114は用紙
駆動レール104に取付けられ、ラチェットホイール1
14が回転すると用紙駆動レール104が回転する。図
5及び図8を簡単に参照すると、ラチェットホイール1
14の真上では、軸受ブロック30の側壁50上にバネ
レバー116が取付けられている。バネレバー116の
一端は、リーフレット・スプリング117によって、ラ
チェットホイール114に対して下方に押下げされてい
る。この実施例では、リーフレット・スプリング117
の他端は軸受ブロック30に取付けられているが、当業
者には別の構成のリーフレット・スプリング117が自
明であろう。従って、バネレバー116が弾性的にラチ
ェットホイール114と接触することによって、ラチェ
ットホイール114が一方向にのみ回転することが保証
される。
【0026】図1〜図5を参照すると、キャリッジ12
0は、軸受ブロック28と30の間で、レール102及
び104に沿って移動するように、レール102及び1
04上にスライド可能に取付けられている。キャリッジ
120を軸受ブロック28と30の間で移動させるため
に、単一のモータ118がキャリッジ120に連結され
ている。公知の多くのモータの何れも適しているが、こ
の実施例では、単一のモータ118は従来形のステップ
・モータである。シャフト122及び124が、キャリ
ッジ120の側部に取付けられている。シャフト124
は、キャリッジ120が軸受ブロック30の方向に可能
な限り移動すると、ヒンジ・アセンブリ78のジョイン
ト90と接触するように、キャリッジ120上に配置さ
れている。キャリッジ120は、内部にプリントヘッド
126を保持している。従って、キャリッジ120が軸
受ブロック28と30の間を移動すると、プリントヘッ
ド126も軸受ブロック28と30の間を移動する。
【0027】次に、図3及び図6を参照すると、本発明
の動作を詳細に示している。走査ヘッド式プリンタ20
をプリント用に準備するために、用紙128がプリンタ
20の前縁部24に沿って差し込まれる。用紙トレー
(図示せず)が、必要に応じて用紙を供給する。用紙1
28が用紙駆動輪106とピンチローラ112の間に配
されるまで、用紙128はキャリッジ120と基板22
との間に挿入される。
【0028】単一のモータ118は、キャリッジ120
と連結されている。連結手段は図示しないが、単一のモ
ータ118は、タイミング・ベルト、又は公知の多くの
連結方法の何れを用いても、キャリッジ120に連結で
きよう。単一のモータ118は、軸受ブロック28と3
0との間で、キャリッジ120を往復運動させる。キャ
リッジ120が軸受ブロック30から軸受ブロック28
の方向に移動すると、プリントヘッド126が用紙12
8にプリントする。
【0029】キャリッジ120が軸受ブロック30から
軸受ブロック28へと通過した後は、常に、キャリッジ
120は、軸受ブロック30の近傍位置に戻る。キャリ
ッジ120が軸受ブロック30に近接すると、キャリッ
ジ120のシャフト124がヒンジ・アセンブリ78の
ジョイント90と接触する。シャフト124は、ジョイ
ント90を、軸受ブロック30の側壁48の方向に押圧
する。ジョイント90に加えられる力によって、スライ
ドブロック・アセンブリ64は、ラチェットホイール1
14の方向に後方に移動する。
【0030】ジョイント90でのシャフト124の接触
に誘発されるスライドブロック・アセンブリ64の移動
は、図7(a)及び(b)に示されている。図7(a)
はスライドブロック・アセンブリ64の平面図であり、
ジョイント90は、スライドブロック・アセンブリ64
から離れて延びている。図7(b)も平面図であり、ジ
ョイント90は、スライドブロック・アセンブリ64の
方向に押圧されている。ヒンジ・アセンブリ78が柱4
2に取付けられているので、ジョイント90を押圧する
と、スライドブロック・アセンブリ64が柱42から離
れて移動する。すなわち、スライドブロック・アセンブ
リ64は、柱42から離れて基板(図示せず)の後縁部
の方向に移動する。更に、軸受ブロック(図示せず)の
側壁が、スライドブロック・アセンブリ64の運動を、
基板の後縁部に接近するか、離れる運動に制限する。
【0031】図6のA−A線に沿った断面図であって、
軸受ブロック30の側壁50を削除した図8は、スライ
ドブロック・アセンブリ64とラチェットホイール11
4との相互作用を詳細に示している。スライドブロック
・アセンブリ64のタブ76が、ラチェットホイール1
14の歯と接触する。ジョイント90がキャリッジ(図
示せず)のシャフトによって押圧されると、ベース6
6、上部領域68及びタブ76がラチェットホイール1
14の方向に移動する。その結果、ラチェットホイール
114が回転する。長方形板34及びバネ100が、ス
ライドブロック・アセンブリ64のラチェットホイール
114の方向への運動を制限する。より詳細に説明する
と、タブ76によってラチェットホイール114の一つ
の歯の間隔だけの回転、もしくは前進が保証されるよう
に、スライドブロック・アセンブリ64の運動は制限さ
れる。本発明のラチェットホイール114の回転は、ほ
ぼ一つの標準行間隔の用紙移動に相当するが、ラチェッ
トホイール114に加えられる回転量は、本発明の部品
の寸法を変更することによって、変更できることが理解
されよう。
【0032】キャリッジ及びシャフト(図示せず)がジ
ョイント90から離れて移動した後、バネ100がスラ
イドブロック・アセンブリ64を再び元の位置に押戻
す。その結果、ジョイント90は、再び側壁(図示せ
ず)内の開口部を通して完全に延びる。一端がリーフレ
ット・スプリング117によってラチェットホイール1
14にバネ付勢されて取付けられたバネレバー116
が、スライドブロック・アセンブリ64が元の位置に戻
る際のラチェットホイール114の逆方向の回転を防止
する。このようにして、ジョイント90がキャリッジの
シャフトと接触する毎に、ラチェットホイール114
は、一つの歯だけ前進して、用紙駆動レール104と用
紙駆動ローラ(図示せず)を回転させ、その結果、用紙
を前進させる。
【0033】図6を再度参照すると、キャリッジ120
は、単一のモータ118によって軸受ブロック28と3
0との間を駆動され、プリントヘッド126は、キャリ
ッジ120が軸受ブロック30から軸受ブロック28へ
と移動中に、用紙128にプリントする。キャリッジ1
20が軸受ブロック30の近傍位置に戻ると、シャフト
124はジョイント90を押圧し、ラチェットホイール
128を回転させ、その結果、用紙128を前進させ
る。すなわち、キャリッジ120が軸受ブロック30か
ら軸受ブロック28へと通過すると、プリントヘッド1
26が用紙128にプリントする。そして、キャリッジ
120は軸受ブロック28から軸受ブロック30へと戻
り、その間はプリントヘッド126は用紙128にプリ
ントしない。キャリッジ120が軸受ブロック30に近
接すると、シャフト124はジョイント90を押圧し
て、用紙128を前進させる。その結果、キャリッジ1
20が軸受ブロック30から軸受ブロック28へと次に
通過する間に、プリントヘッド128は、用紙128の
新たな領域、すなわち行にプリントする。
【0034】キャリッジ120を前進させ、用紙128
を前進させるために単一のモータ118のみを使用する
ことには幾つかの利点が伴う。1個のモータのみを必要
とするため、付加的なモータや、付加的なモータを作動
するのに必要な電気的なギヤ及び制御は省略することが
できる。単一のモータと、より少ないギヤ及び制御を使
用することによって、本発明の走査ヘッド式プリンタ
を、従来の走査ヘッド式プリンタで可能であったより
も、コンパクトに、またより軽量に製造することができ
る。更に、単一のモータのみを使用して本発明の走査ヘ
ッド式プリンタを動作することによって、複数のモータ
を使用する従来のプリンタと比較して、電力消費量を節
減することができる。更に、これらの利点の全てによっ
て、走査ヘッド式プリンタの移動性が高まるので、本発
明は、特に携帯用プリンタに適している。
【0035】本発明の実施例のプリントヘッドは、プリ
ントヘッドがページを横切って一方向に移動していると
きだけプリントするものであるが、本発明は、ページを
横切って双方向に移動するときにプリントするプリント
ヘッドにも等しく適している。図9に示すように、この
ようなシステムでは、軸受ブロック28及び30の双方
が、スライドブロック・アセンブリ及びその内部に収納
された付随するヒンジ・アセンブリを有している。更
に、ラチェットホイール114を用紙駆動レール104
の両端部に取付ける必要があり、シャフト122及び1
24はキャリッジ120の両側になければならない。そ
の結果、キャリッジ120が軸受ブロック28又は30
の何れかに接近する毎に、ラチェットホイール114が
回転し、用紙は前進する。その結果、プリントヘッド1
26は、用紙を横切った双方の方向での通過中に、用紙
の新たな領域、すなわち行にプリントする。
【0036】再度図6を参照すると、本発明は更に、プ
リントの必要はないが、用紙128の前進が望まれる、
二重スペース、もしくはパラグラフ間のスペースの要求
にも適している。このような場合は、キャリッジ120
は軸受ブロック30から僅かに離れ、次に用紙128を
所望間隔だけ前進させる必要がある回数だけ、軸受ブロ
ック30の方向に戻ってジョイント90を押圧すればよ
い。
【0037】以上のように、本発明の走査ヘッド式プリ
ンタは、〔1〕(1)用紙を用紙経路に沿って前進させ
るための移送手段、(2)前記用紙経路の近傍に配設さ
れていて、前記用紙経路の横側に対向する第1と第2の
先端位置を有する、前記用紙上にプリントするためのプ
リント手段、(3)該プリント手段に連結され、該プリ
ント手段を前記第1先端位置と前記第2先端位置との間
で選択的に移動させるためのキャリッジ手段、及び
(4)前記移送手段と前記キャリッジ手段とに連結さ
れ、前記移送手段と前記キャリッジ手段とを駆動するこ
とによって、前記プリント手段と前記用紙とを前記用紙
経路に対して変位させるための単一のモータ、とからな
ることを特徴とし、次のような実施態様を有する。
【0038】〔2〕前記移送手段と連結され、前記プリ
ント手段が前記第1先端位置に移動すると前記用紙の前
進を起動させる第1前進手段を更に備え、該第1前進手
段は、前記プリント手段が前記第1先端位置の方向に移
動すると、前記キャリッジ手段が該第1前進手段と接触
し、この接触が前記用紙の前進を起動して、前記キャリ
ッジが前記用紙の前記第1先端位置から前記第2先端位
置へと通過する毎に、前記プリント手段が前記用紙の新
たな領域をプリントすることが可能であるように構成さ
れてなることを特徴とする。
【0039】〔3〕前記第1前進手段が、前記キャリッ
ジ手段の往復運動を前記用紙の前記用紙経路に沿った段
階的運動へと変換するために前記移送手段と前記キャリ
ッジ手段との間に連結されており、前記往復運動を行う
ために前記単一のモータが前記キャリッジ手段に接続さ
れることを特徴とする。
【0040】〔4〕前記移送手段と連結され、前記プリ
ント手段が前記第2先端位置に移動すると前記用紙の前
進を起動させる第2前進手段を更に備え、該第2前進手
段は、前記プリント手段が該第2先端位置の方向に移動
すると、前記キャリッジ手段が該第2前進手段と接触
し、この接触が前記用紙の前進を起動して、前記キャリ
ッジが前記用紙の前記第2先端位置から前記第1先端位
置へと通過する毎に、前記プリント手段が前記用紙の新
たな領域をプリントすることが可能であるように構成さ
れてなることを特徴とする。
【0041】〔5〕前記第1前進手段が前記キャリッジ
手段の経路内の休止位置に片寄せられる変位可能なヒン
ジを備え、前記キャリッジ手段が前記変位可能なヒンジ
と接触すると、前記変位可能なヒンジが前記休止位置か
ら押込まれ、前記移送手段が双方の間の運動を変換する
ように前記変位可能なヒンジと連結されることを特徴と
する。
【0042】〔6〕前記第1前進手段が更に、前記プリ
ント手段の前記第1先端位置の近傍に配置され、前記用
紙経路と平行な方向に移動可能であり、前記移送手段と
連結された第1ブロック手段と、該第1ブロック手段と
連結された第1ヒンジ手段とを更に備え、該第1ヒンジ
手段が更に前記キャリッジ手段とも連結され、該第1ヒ
ンジ手段が、前記キャリッジ手段が前記プリント手段の
前記第1先端位置へと移動すると前記キャリッジ手段が
該第1ヒンジ手段と接触し、この接触によって該第1ブ
ロック手段が前記用紙経路と平行な前記方向へと移動
し、この移動によって前記移送手段が前記用紙を前記用
紙経路に対して移動させるように構成されてなることを
特徴とする。
【0043】〔7〕前記第2前進手段が更に、前記プリ
ント手段の前記第2先端位置の近傍に配置され、前記用
紙経路と平行な方向に移動可能であり、前記移送手段と
連結された第2ブロック手段と、該第2ブロック手段と
連結された第2ヒンジ手段とを更に備え、該第2ヒンジ
手段が更に前記キャリッジ手段と連結され、該第2ヒン
ジ手段が、前記プリント手段の前記第2先端位置へと移
動すると前記キャリッジ手段が該第2ヒンジ手段と接触
し、この接触によって該第2ブロック手段が前記用紙経
路と平行な前記方向へと移動し、この移動によって前記
移送手段が前記用紙を前記用紙経路に対して移動させる
ように構成されてなることを特徴とする。
【0044】また、本発明の走査ヘッド式プリンタは、
〔8〕(1)長さと幅とを有する用紙を供給するための
給紙手段、(2)前記用紙の第1横方向縁部と第2横方
向縁部との間を横方向に反復的に移動可能であるキャリ
ッジ、(3)前記用紙を前記給紙手段から前記キャリッ
ジの密接位置へと長手方向に移動させるための移送手
段、(4)前記キャリッジと連結され、前記キャリッジ
を前記用紙の前記第1横方向縁部と第2横方向縁部との
間で前記横方向に往復運動させるための単一のモータ、
(5)前記キャリッジと連結され、前記キャリッジが横
方向に前記用紙の前記第1横方向縁部と第2横方向縁部
との間で移動すると、前記用紙にプリントするためのプ
リント手段、及び(6)前記移送手段と連結され、前記
プリント手段が前記用紙の前記第1横方向縁部に移動す
ると前記用紙の前進を起動させる前進手段を備え、該前
進手段は、前記キャリッジが前記用紙の前記第1横方向
縁部に到達すると、前記キャリッジが該前進手段に接触
し、この接触が前記用紙の前進を起動して、前記キャリ
ッジが前記用紙の前記第1横方向縁部から前記第2横方
向縁部へと通過する毎に、前記プリント手段が前記用紙
の新たな領域をプリントすることが可能であるように構
成されてなることを特徴とし、次のような実施態様を有
する。
【0045】
〔9〕前記移送手段による前記用紙の前記
移動が標準行間隔の1行分の間隔とほぼ等しいことを特
徴とする。
【0046】〔10〕前記キャリッジが前記用紙の前記
第2横方向縁部から前記用紙の前記第1横方向縁部へと
移動すると、前記プリンタが更に前記用紙にプリントす
ることを特徴とする。
【0047】〔11〕前記前進手段が第1前進手段であ
り、前記走査ヘッド式プリンタが更に、前記移送手段と
連結され、前記プリント手段が前記用紙の前記第2横方
向縁部に移動すると前記用紙の前進を起動させる第2前
進手段とを更に備え、該第2前進手段は、前記キャリッ
ジが前記用紙の前記第2横方向縁部に到達すると、前記
キャリッジが前記第2前進手段に接触し、この接触が前
記用紙の前進を起動して、前記キャリッジが前記用紙の
前記第2横方向縁部から前記用紙の前記第1横方向縁部
へと通過する毎に、前記プリント手段が前記用紙の新た
な領域をプリントすることが可能であるように構成され
てなることを特徴とする。
【0048】〔12〕前記移送手段による前記用紙の前
記移動が標準行間隔の1行分の間隔とほぼ等しいことを
特徴とする。
【0049】〔13〕前記前進手段が更に、前記用紙の
前記第1横方向縁部の近傍に配置され、前記用紙の前記
第1横方向縁部に沿って前記長手方向に移動可能であ
り、前記移送手段と連結されたブロック手段と、該ブロ
ック手段と連結されたヒンジ手段とを更に備え、該ヒン
ジ手段が更に、前記キャリッジ手段が前記用紙の前記第
1横方向縁部へと移動すると前記キャリッジが該ヒンジ
手段と接触し、この接触によって該ブロック手段が前記
用紙経路の前記第1横方向縁部に沿って前記長手方向へ
と移動し、この移動によって、前記移送手段が前記用紙
を前記長手方向に移動するように構成されてなることを
特徴とする。
【0050】〔14〕前記第2前進手段が更に、前記用
紙の前記第2横方向縁部の近傍に配置され、前記用紙の
第2横方向縁部に沿った前記長手方向に移動可能であ
り、前記移送手段と連結された第2ブロック手段と、該
第2ブロック手段と連結された第2ヒンジ手段とを更に
備え、該第2ヒンジ手段が更に前記キャリッジと連結さ
れ、該第2ヒンジ手段が、前記キャリッジが前記用紙の
前記第2横方向縁部へと移動すると前記キャリッジが該
第2ヒンジ手段と接触し、この接触によって該第2ブロ
ック手段が前記用紙経路の前記第2横方向縁部に沿って
長手方向に移動し、この移動によって、前記移送手段が
前記用紙を前記長手方向に移動するように構成されてな
ることを特徴とする。
【0051】更に、本発明の走査ヘッド式プリンタは、
〔15〕(1)長さと幅とを有する大量の用紙を保持す
るための給紙手段、(2)前記用紙の第1横方向縁部と
第2横方向縁部との間を横方向に反復的に移動可能であ
るキャリッジ、(3)前記用紙を前記給紙手段から前記
キャリッジの密接位置へと長手方向に移動させるための
移送手段、(4)前記キャリッジと連結され、前記キャ
リッジを前記用紙の前記第1横方向縁部と第2横方向縁
部との間で前記横方向に往復運動させめるための単一の
モータ、(5)前記キャリッジと連結され、前記キャリ
ッジが前記用紙の前記第1横方向縁部と第2横方向縁部
との間で横方向に移動すると、前記用紙にプリントする
ためのプリント手段、(6)前記用紙の前記第1横方向
縁部の近傍に配置され、前記用紙の前記第1横方向縁部
に沿って前記長手方向に移動可能であり、前記移送手段
と連結されたブロック手段、及び(7)前記ブロック手
段と連結されたヒンジ手段とを備え、該ヒンジ手段が更
に、前記キャリッジが前記用紙の前記第1横方向縁部へ
と移動すると前記キャリッジが該ヒンジ手段と接触し、
この接触によって前記ブロック手段が前記用紙経路の前
記第1横方向縁部に沿って前記長手方向へと移動し、こ
の移動によって、前記移送手段が前記用紙を前記長手方
向に移動するように構成されてなることを特徴とし、次
のような実施態様を有する。
【0052】〔16〕前記用紙が標準行間隔の1行分の
間隔とほぼ等しい間隔を前記長手方向に移動されること
を特徴とする。
【0053】〔17〕前記キャリッジが前記用紙の前記
第2横方向縁部から前記第1横方向縁部へと移動する
と、前記用紙が更にプリントされることを特徴とする。
【0054】〔18〕前記用紙の前記第2横方向縁部の
近傍に配置され、前記用紙の第2横方向縁部に沿った前
記長手方向に移動可能であり、前記移送手段と連結され
た第2ブロック手段と、該第2ブロック手段と連結され
た第2ヒンジ手段とを更に備え、該第2ヒンジ手段が前
記キャリッジと連結され、該第2ヒンジ手段が、前記キ
ャリッジが前記用紙の前記第2横方向縁部へと移動する
と前記キャリッジが該第2ヒンジ手段と接触し、この接
触によって該第2ブロック手段が前記用紙経路の前記第
2横方向縁部に沿って長手方向に移動し、この移動によ
って前記移送手段が前記用紙を前記長手方向に移動する
ように構成されてなることを特徴とする。
【0055】〔19〕前記用紙が前記移送手段によって
標準行間隔の1行分の間隔とほぼ等しい間隔を前記長手
方向に移動されることを特徴とする。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、単一の
モータを使用するため、サイズを小さく、かつ軽量化で
き、少ない電力で動作し、節減した製造コストで同じ結
果を達成する走査ヘッド式プリンタを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った走査ヘッド式プリンタの部品の
分解透視図である。
【図2】本発明に従った組立て前の図1のスライドブロ
ック・アセンブリ、ヒンジ・アセンブリ及び基板の一部
の分解透視図である。
【図3】本発明に従った組立て後の図2のスライドブロ
ック・アセンブリ、ヒンジ・アセンブリ及び基板の分解
透視図である。
【図4】本発明に従った走査ヘッド式プリンタの形成段
階を示す透視図である。
【図5】本発明に従った走査ヘッド式プリンタの形成段
階を示す透視図である。
【図6】本発明に従った用紙を内部に装填した走査ヘッ
ド式プリンタの透視図である。
【図7】(a)は本発明に従ったヒンジ及びスライドブ
ロック・アセンブリの運動範囲を示した平面図であり、
(b)は本発明に従ったヒンジ及びスライドブロック・
アセンブリの運動範囲を示した平面図である。
【図8】本発明に従った図6のA−A線に沿った走査ヘ
ッド式プリンタの前進機構の切り欠き図である。
【図9】本発明に従った走査ヘッド式プリンタの別の実
施例の透視図である。
【符号の説明】
20 走査ヘッド式プリンタ 22 基板 24 前縁部 28,30 軸受ブロック 40, 円筒形の柱 50 側壁 90 ジョイント 106 用紙駆動輪 112 ピンチローラ 114 ラチェットホイール 116 バネレバー 117 リーフレット・スプリング 118 単一のモータ 120 キャリッジ 122,124 シャフト 126 プリントヘッド 128 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 23/02 B41J 19/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙移送経路と、 第1の先端位置と第2の先端位置との間で前記用紙移送
    経路に垂直な方向に移動可能なキャリッジと、 前記キャリッジに接続され、該キャリッジと共に移動す
    るプリントヘッドと、 前記キャリッジを駆動するよう接続されたモータと、 前記第1の先端位置の端部領域における前記キャリッジ
    の移動に応答して前記用紙移送経路にほぼ平行な方向に
    滑動部材を変位させる手段と、 前記滑動部材の変位に応答して前記用紙移送経路に沿っ
    て用紙を前進させる手段と、 を備えて成り、 キャリッジの移動に応答する前記手段は、固定された第
    1の端部と移動可能な第2の端部とを有するヒンジを有
    し、該ヒンジは前記第1の端部と前記第2の端部との間
    に回動軸を有し、該回動軸は、前記キャリッジのほぼ移
    動方向に変位可能であり、前記ヒンジは、前記端部領域
    における前記キャリッジの経路に張り出す第1の位置を
    有していて、前記端部領域における前記キャリッジの移
    動が、前記回動軸を変位させ、前記ヒンジを前記第1の
    位置におけるよりも真っ直ぐである第2の位置に回動さ
    せて、前記滑動部材を変位させることを特徴とする、走
    査ヘッド・プリンタ。
  2. 【請求項2】前記ヒンジが第1のバー要素と第2のバー
    要素とを有し、前記第1のバー要素は、前記第1の端部
    と前記回動軸との間に延び、前記第2のバー要素は前記
    第2の端部と前記回動軸との間に延び、前記第1および
    第2のバー要素は前記回動軸において回動可能に相互接
    続される、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】用紙を前進させる前記手段が、前記滑動部
    材と動作上関連して前記滑動部材の変位に基づいて回動
    されるラチェットホイールを有している、請求項1また
    は2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記ラチェットホイールおよび前記滑動部
    材が、該滑動部材に固着されたタブによって接続され
    る、請求項3に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記ヒンジの回動の範囲を制限する手段を
    さらに備えている、請求項1乃至4のいずれかに記載の
    プリンタ。
  6. 【請求項6】 前記キャリッジが前記端部領域に無いとき
    に、前記ヒンジをその休止位置に片寄せする手段を有し
    ている、請求項4に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジが前記第2の先端位置の前
    記端部領域に有るときに、前記用紙を前記用紙移送経路
    に沿って前進させる第2の用紙前進アセンブリをさらに
    備え、該第2の用紙前進アセンブリは、第2のヒンジと
    第2の滑動部材とを有している、請求項1乃至6のいず
    れかに記載のプリンタ。
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