JP3417889B2 - 糞尿処理工程などで用いる台車走行装置 - Google Patents

糞尿処理工程などで用いる台車走行装置

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JP3417889B2
JP3417889B2 JP26519699A JP26519699A JP3417889B2 JP 3417889 B2 JP3417889 B2 JP 3417889B2 JP 26519699 A JP26519699 A JP 26519699A JP 26519699 A JP26519699 A JP 26519699A JP 3417889 B2 JP3417889 B2 JP 3417889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牛や豚、鶏などの
糞尿や、残飯などの汚泥といった処理物を醗酵乾燥処理
するための糞尿処理工程などで用いる台車走行装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】特願平7−307376号公報に糞尿処
理工程などに用いられる醗酵乾燥処理装置についての記
載がある。この装置は、台車をセンターレールやサイド
レールやターンレールなどによって形成された無端経路
上で走行させることによって、その台車に搭載した攪拌
機構で糞尿などの処理物を攪拌させることができるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな攪拌機構を搭載した台車を糞尿処理などに用いる場
合に、台車を無端経路上で方向転換させるようなときな
どにレールからの脱輪を生じにくくすることのできる糞
尿処理工程などで用いる台車走行装置を提供することを
目的とする。
【0004】また、本発明は、台車が無端経路上の方向
転換位置に進入したり方向転換位置から脱出したりする
ときに、その台車の走行が安定して行われるようになる
糞尿処理工程などで用いる台車走行装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図面を参照して本発明の
台車走行装置を説明する。なお、この欄で図中の符号を
使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであっ
て、内容を図例に限定する意図ではない。
【0006】本発明に係る糞尿処理工程などで用いる台
車走行装置(以下「台車走行装置」という)は、糞尿な
どの処理物の攪拌機構21を搭載しかつ外車輪33,3
4と走行方向に間隔を隔てて設けられた一対の内車輪3
1,32とを備えた台車2を無端経路R上で走行させる
ものを対象としている。上記攪拌機構には、たとえば特
願平7−307376号公報に記載されているものを採
用することができる。また、台車はその走行方向に間隔
を隔てて設けられた一対の内車輪を有していることが望
ましいけれども、台車の外車輪については、台車の1箇
所だけに設けられた短輪であっても、台車の走行方向に
間隔を隔てた2箇所に設けられ複輪であってもよい。
【0007】本発明において、上記無端経路は、一対の
上記内車輪が走行するセンターレール11と、このセン
ターレールに平行にその両側に配備されて上記外車輪が
走行する一対のサイドレール12,12と、この一対の
サイドレールの一端部同士および他端部同士を連絡して
一対の上記外車輪を走行させる円弧状の一対のターンレ
ール13,13とにより形成されている。ここで、上記
のセンターレール、一対のサイドレール、一対のターン
レールは、台車を走行させる無端経路を形成しているの
で、センターレール及び一方のサイドレールとの相互間
隔と、センターレール及び他方のサイドレールとの相互
間隔とは当然に同一寸法になっている。
【0008】本発明において、上記センターレールが、
定位置に敷設された固定レール部15とその固定レール
部を挟んでその固定レール部の長手方向両側に位置する
一対の可動レール部16とに分割され、可動レール部
は、一対の上記内車輪の車輪間長さよりも長くかつその
長手方向中央部が当該可動レール部を取り囲んでいる上
記ターンレールの円弧中心位置で回転自在に支持されて
いる。
【0009】この発明によると、台車の一対の内車輪の
両方を可動レール部に乗り移らせることが可能になる。
そして、一対の内車輪が可動レール部に乗り移った後
で、その可動レール部が当該可動レール部を取り囲んで
いるターンレールの円弧中心位置で回転されると、その
ときの可動レール部の回転と共に台車も回転する。した
がって、一対の内車輪の車輪間中央位置が上記ターンレ
ールの円弧中心位置に一致していると、ターンレールを
細いレールで形成しておいても、外車輪がターンレール
から脱輪するという事態が起こらない。また、一対の内
車輪の車輪間中央位置が上記ターンレールの円弧中心位
置に一致していない場合には、ターンレールに幅広の外
車輪転動面を具備させておくことによって、外車輪を脱
輪させずにターンレール上で転動させて台車を方向転換
させることが可能である。
【0010】上記可動レール部の一側及び他側の各端部
のそれぞれに、上記固定レール部からこの可動レール部
が平面視直線状に延出するようにこの可動レール部を位
置決めする位置決め機構4が設けられていることが望ま
しい。このようになっていると、位置決め機構により可
動レール部を固定レール部から平面視直線状に延出する
ように位置決めした状態で、台車の内車輪を固定レール
部と可動レール部との間で脱輪させずに乗り移らせるこ
とが可能になる。
【0011】また、上記可動レール部の一側及び他側の
各端部とその可動レール部に隣接している固定レール部
の端部との相互間に、その固定レール部に対して上記可
動レール部の水平レベルを合わせるレベル合わせ機構6
が介設されていることが望ましい。このようになってい
ると、レベル合わせ機構により可動レール部の水平レベ
ルを固定レール部に合わせた状態で、台車の内車輪を固
定レール部と可動レール部との間でスムーズに乗り移ら
せることが可能になる。
【0012】上記可動レール部は、一対の上記内車輪が
その可動レール部に乗り移った後、上記外車輪がその可
動レール部を取り囲んでいる上記ターンレール部の始部
から終部まで走行することにより上記台車と共に上記円
弧中心位置を中心にして半回転されるようになっている
ことが望ましい。このようになっていると、ターンレー
ル上で外車輪が転動するときの力が、可動レール部を半
回転させることに利用されるので、可動レール部を回転
させるための駆動源を設ける必要がない。
【0013】上記固定レール部からその固定レール部に
対して平面視直線状に延出している可動レール部に乗り
移って停止した一対の内車輪の車輪間中央位置がその可
動レール部の回転中心位置に一致するようになっている
ことが望ましい。これによると、上記したように、ター
ンレールを細いレールで形成しておいても、外車輪がタ
ーンレールから脱輪するという事態が起こらない。
【0014】本発明において、上記可動レール部の一側
及び他側の各端部のそれぞれに設けられた上記位置決め
機構4は、上記可動レール部16の端部に長手方向中間
部が水平軸41を介して上下揺動自在に取り付けられた
揺動部材42を有し、この揺動部材の一側端部が上記固
定レール部15の端部に上下方向で嵌脱可能な二股状の
嵌合部43としてその可動レール部の端部からの突出状
態に形成され、その嵌合部に、一対の内車輪31,32
のそれぞれが上記固定レール部と上記可動レール部との
間で乗り移るときにその内車輪により押し下げられてそ
の嵌合部を上記固定レール部の端部に嵌合させる山形の
第1作用部44が設けられ、上記揺動部材の他側端部
に、上記可動レール部に乗り移って停止した上記内車輪
により押し下げられて上記嵌合部を固定レール部の端部
からその上方へ離脱させる第2作用部45とが設けられ
ているものであることが望ましい。
【0015】このものによると、内車輪が固定レール部
から可動レール部に乗り移る場合には、内車輪が第1作
用部を押し下げて揺動部材の嵌合部を固定レール部の端
部に嵌合させ、また、内車輪が可動レール部から固定レ
ール部に乗り移る場合には、内車輪が第1作用部を押し
下げて揺動部材の嵌合部を固定レール部の端部に嵌合さ
せるので、いずれの場合にも、嵌合部によって可動レー
ル部が固定レール部から平面視直線状に延出された状態
に位置決めされる。このため、内車輪が固定レール部と
可動レール部との間で乗り移るときに、可動レール部が
固定レール部に対して平面視直線状に延出された状態に
常に保たれるようになって、それらのレール部の相互間
で内車輪が脱輪せずに乗り移るようになる。また、内車
輪が可動レール部に乗り移って停止したときには、その
内車輪によって第2作用部が押し下げられて嵌合部が固
定レール部の端部からその上方へ離脱される。そのた
め、台車が方向転換するときの可動レール部の回転が、
固定レール部の端部に嵌合部が嵌合したままになって阻
害されるという事態が起こらない。
【0016】上記レベル合わせ機構6は、上記レベル合
わせ機構は、上記固定レール部の端部と上記可動レール
部の端部とのうちの一方側に設けられた突片部61と、
他方側に設けられて上記突片部が嵌まり込む嵌合凹所6
2と、上記可動レールが回転してその可動レール部が固
定レール部から平面視直線状に延出する位置に達すると
きに嵌合凹所に上記突片部を案内する傾斜した案内部6
3とを有するものであってもよい。このものによると、
可動レール部が回転してその端部が固定レール部の端部
に近付くと、案内部が突片部を嵌合凹所に案内する。そ
して、突片部が嵌合凹所に嵌合することによって、可動
レール部の水平レベルが固定レール部に合わされる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態である台
車走行装置の構成要素である無端経路の説明図、図2は
無端経路の具体例を示した要部の平面図、図3は位置決
め機構4の平面図、図4は図3のIV矢視図、図5はレ
ベル合わせ機構6の正面図、図6は処理工程説明図、図
7〜図13は無端経路上での台車の走行状態説明図であ
る。
【0018】図1のように無端経路Rは、互いに反対向
きに延びる2つの直線路R2,R4と、それらの直線路
R2,R4同士を連絡する2つの半円弧状の曲線路R
1,R3とによって長円形に形成されている。2つの直
線路R2,R4は、まっすぐなセンターレール11と、
このセンターレール11に等間隔を隔てて平行にその両
側に振り分けて配備されたまっすぐな一対のサイドレー
ル12,12によって形成され、また、2つの曲線路R
1,R3は、一対のサイドレール12,12の一端部同
士および他端部同士を連絡する円弧状の一対のターンレ
ール13,13により形成されている。センターレール
11やサイドレール12は、それぞれ一本ずつのレール
材によって構成しても、複数本のレール材を接続するこ
とによって構成してもよい。また、ターンレール13
は、円弧状に曲げたレール材で構成しても、あるいはサ
イドレール12を形成しているレール材の端部を円弧状
に曲げて構成してもよい。これらの各レール11,1
2,13は図6のように細長い醗酵槽100の側壁や、
それらの側壁の間に立設した隔壁を利用してそれらの上
面に水平に配備されている。
【0019】図2に拡大して示したように、タンレール
13は、長い円弧状の中間レール13aと、その長手方
向両側の短い円弧状の一対の端レール13b,13bと
に分かれており、また、一対のサイドレール12,12
のそれぞれの端部には、上記各端レール13b,13b
の内側に配備された短い端レール12a,12aが付設
されている。この構成は、後述する台車2の一対の外車
輪33,34が脱輪せずに一方のサイドレール12から
ターンレール13に乗り移り、さらに、ターンレール1
3から他方のサイドレール12に乗り移るために必要で
ある。
【0020】図7〜図13に概略で示したように、台車
2は、センターレール11とサイドレール12との間隔
に見合う幅寸法を有する矩形の枠体によって構成されて
おり、その内辺部や外辺部に一対ずつの内車輪31,3
2と外車輪33,34とが、それぞれ走行方向に間隔を
隔てて設けられており、これらの各車輪31,32,3
3,34には、上記した各レール11,12,13の上
を転動するときの転動方向を規制したり脱輪を防いだり
することに役立つ鍔を備えた鍔付き車輪が採用されてい
る。また、一対の外車輪33,34にはキャスター機構
が具備され、そのキャスター機構の作用によってそれぞ
れの外車輪33,34の向きが、サイドレール12,1
2やターンレール13,13の長手方向に自動調節され
るようになっている。図例の台車2では、内車輪31,
32の一方が台車2に搭載された図示していないモータ
を駆動源として回転駆動され、また、外車輪33,34
の一方が台車2に搭載された図示していないモータを駆
動源として、内車輪に同調して回転駆動されるようにな
っている。
【0021】図6のように、台車2には攪拌機構21が
搭載されており、台車2が上記した無端経路Rを一方向
に走行するときに、その攪拌機構21が醗酵槽100の
中の糞尿などの処理物Mを前から後に切り返して攪拌す
ることができるようになっている。なお、攪拌機構21
には、冒頭に掲げた特願平7−307376号公報に記
載されているものを採用することができる。
【0022】図1のように、センターレール11は、定
位置に敷設された固定レール部15とその固定レール部
15を挟んでその固定レール部15の長手方向両側に位
置する一対の可動レール部16,16とに分割されてい
る。そして、可動レール部16は、台車2の一対の内車
輪31,32の車輪間長さよりも少し長く形成されてい
て、その可動レール部16の長手方向中央部が当該可動
レール部16を取り囲んでいるターンレール13の円弧
中心位置で回転自在に支持されている。図1などには、
可動レール部16の回転中心を符号Cで示してある。可
動レール部16を回転自在に支持する手段としては、た
とえば、可動レール部16の長手方向中央部に、軸受
(不図示)に回転自在に支持させた垂直軸を固定してお
くといった手段を採用することが可能である。
【0023】次に、図2〜図4を参照し、可動レール部
16を固定レール部15から平面視直線状に延出するよ
うに位置決めするための位置決め機構4について説明す
る。位置決め機構4は、一対の可動レール部16,16
のそれぞれの一側及び他側の各端部のそれぞれに設けら
れている。また、1つの可動レール部16の一側及び他
側の各端部のそれぞれに設けられた位置決め機構は対称
な形態でその可動レール部16に取り付けられているの
で、図2〜図4では、一方の可動レール部16の一側の
位置決め機構4だけを説明し、他方の可動レール部16
の一側及び他側の各位置決め機構については説明の重複
を避けるためにその説明を省略する。
【0024】位置決め機構4は、可動レール部16の端
部に長手方向中間部が水平軸41を介して上下揺動自在
に取り付けられた揺動部材42を有している。揺動部材
42の一側端部は、可動レール部16の端部から突出し
た二股状の嵌合部43として形成されおり、揺動部材4
2が水平軸41の回りで上下方向に揺動すると、その二
股状の嵌合部43が、固定レール部15の端部に上下方
向で嵌脱されるようになっている。また、嵌合部43に
は山形の第1作用部44が設けられている。この第1作
用部44は、上記した一対の内車輪31,32のいずれ
かが固定レール部15から可動レール部16に乗り移っ
たり、可動レール部16から固定レール部15に乗り移
ったりするときに、乗り移る直前の内車輪31又は32
により押し下げられて上記嵌合部43を固定レール部1
5の端部に嵌合させるように作用する。そして、嵌合部
43が固定レール部15の端部に嵌合することによっ
て、可動レール部16が固定レール部15に対して平面
視直線状に延出される位置に位置決めされる。揺動部材
42の他側端部には第2作用部45が設けられている。
この第2作用部45は、可動レール部16に乗り移って
停止した内車輪31,32のいずれかにより押し下げら
れて、上記した嵌合部43を固定レール部15の端部か
らその上方へ離脱させるように作用する。
【0025】次に、図4及び図5を参照し、固定レール
部15に対して可動レール部16の水平レベルを合わせ
るレベル合わせ機構6について説明する。レベル合わせ
機構6は、可動レール部16の一側及び他側の各端部と
その可動レール部16に隣接している固定レール部15
の端部との相互間のそれぞれに介設されており、その構
造は同一であるので、そのうちの1つのレベル合わせ機
構6だけを説明し、その他のレベル合わせ機構について
は説明の重複を避けるためにその説明を省略する。
【0026】レベル合わせ機構6は、可動レール部16
の端部に設けられた突片部61と、固定レール部15の
端部に設けられた嵌合凹所62と、その嵌合凹所62に
突片部61を案内する傾斜した案内部63とを有してい
る。図例では、固定レール部15のリブ部15aの下端
に、上下一対の円弧状断面の板状片64,65を固着
し、それらの板状片の頂部間隙間を嵌合凹所62として
形成し、円弧状断面の各板状片64,65によって横拡
がり状の案内部63を形成してある。
【0027】以上説明した台車走行装置の作用を説明す
る。
【0028】台車2が図1に示した一方の直線路R4を
図7の矢印F1方向に走行するときには、図7のよう
に、一対の内車輪31,32がセンターレール11上で
転動し、一対の外車輪33,34が一方のサイドレール
12上で転動する。また、図4に実線で示したように、
可動レール部16の一側端部の位置決め機構4の嵌合部
43が固定レール部15の端部に嵌合していて、可動レ
ール部16が固定レール部15から平面視直線状に延出
している。
【0029】したがって、図7の矢印F1のように台車
2が走行することにより、図8のように、一対の内車輪
31,32の両方が可動レール部16に乗り移る。この
場合において、台車2の走行方向前側の内車輪31が固
定レール部15から可動レール部16に乗り移った時点
では、図4に二点鎖線で示したように、その内車輪31
が可動レール部16の一側端部の位置決め機構4に作用
してその位置決め機構4の揺動部材42の第2作用部4
5を押し下げるので、揺動部材42の嵌合部43が固定
レール部15の端部の上方へ離脱する。こうして可動レ
ール部16に乗り移った内車輪31がその可動レール部
16をさらに転動して可動レール部16の他側端部の位
置決め機構4のところに到達すると、図4について上記
したところと同様に、その内車輪31がその位置決め機
構4の揺動部材42の第2作用部45を押し下げてその
揺動部材42の嵌合部43を上方へ引き上げた状態に保
つ。
【0030】これに対し、台車2の走行方向前側の内車
輪31が可動レール部16の他側端部の位置決め機構4
のところに到達する直前には、台車2の走行方向後側の
内車輪32が固定レール部15の端部に到達するので、
その内車輪32が、固定レール部15の端部の上方へ離
脱している上記嵌合部43(図4の二点鎖線)の山形の
第1作用部44を押し下げて嵌合部43を実線のように
固定レール部15の端部に嵌合させる。これにより、可
動レール部16が固定レール部15に対して平面視直線
状に延出する位置に保たれるので、内車輪32が固定レ
ール部15から可動レール部16に脱輪せずに乗り移
る。そして、台車2の走行方向前側の内車輪31が可動
レール部16の他側端部の位置決め機構4のところに到
達すると、台車2の走行方向後側の内車輪32が可動レ
ール部16の一側端部の位置決め機構4に作用してその
位置決め機構4の揺動部材42の第2作用部45を押し
下げるので、揺動部材42の嵌合部43が固定レール部
15の端部の上方へ離脱する。
【0031】以上のようにして、一対の内車輪31,3
2の両方が可動レール部16に乗り移り、それらの内車
輪31,32によって可動レール部16の一側及び他側
の各端部の位置決め機構4の嵌合部43が上方に引き上
げられた状態になると、それらの内車輪31,32が停
止して、それらの内車輪31,32の車輪間中央位置が
可動レール部16の回転中心Cに一致する。内車輪3
1,32を停止させる手段としては、たとえば、定位置
に設置したリミットスイッチを台車2側に設けた蹴片で
蹴るようにして内車輪駆動用のモータを停止させるとい
う手段を採用することができる。
【0032】上記のように内車輪31,32が停止した
ときにも外車輪33,34は外車輪駆動用のモータによ
って回転を継続している。そのため、一対の内車輪3
1,32が可動レール部16に乗り移った後、外車輪3
3,34がその可動レール部16を取り囲んでいるター
ンレール部13の始部から終部まで走行することによ
り、台車2が図1の曲線路R1を走行し、図9、図10
及び図11の矢印F2のように可動レール部16が回転
中心Cを中心にして半回転し、それによって、図12の
ように、可動レール部16の他側端部が固定レール部1
5の端部に対向するようになる。
【0033】この後、内車輪駆動用のモータが再び始動
すると、内車輪31,32が可動レール部16を転動し
て固定レール部15に乗り移り、一対の外車輪33,3
4が他方のサイドレール12上で転動して台車2が他方
の直線路R2(図1)を図13の矢印F3方向に走行す
る。
【0034】上記において、可動レール部16が半回転
してその一側端部又は他側端部が固定レール部15に対
向されるときには、図5に示したように、レベル合わせ
機構6の突片部61が案内部63に案内されて嵌合凹所
62に嵌まり込み、それによって、可動レール部16の
水平レベルが固定レール部15に合うようになるので、
内車輪31,32が固定レール部15と可動レール部1
6との間でスムーズに乗り移る。
【0035】台車2が図1の他方の直線路R2から曲線
路R3を経て一方の直線路R4に進入するときにも、以
上説明したところと同様の作用が行われる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、攪拌機
構を搭載した台車を無端経路上で方向転換させるような
ときなどにレールからの脱輪が生じにくくなり、また、
台車が無端経路上の方向転換位置に進入したり方向転換
位置から脱出したりするときに、その台車の走行が安定
して行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である台車走行装置の構成要
素である無端経路の説明図である。
【図2】無端経路の具体例を示した要部の平面図であ
る。
【図3】位置決め機構の平面図である。
【図4】図3のIV矢視図である。
【図5】レベル合わせ機構の正面図である。
【図6】処理工程説明図である。
【図7】直線路での台車の走行状態説明図である。
【図8】台車が方向転換位置に進入した状態の説明図で
ある。
【図9】方向転換中の台車の曲線路での走行状態説明図
である。
【図10】方向転換中の台車の曲線路での走行状態説明
図である。
【図11】方向転換中の台車の曲線路での走行状態説明
図である。
【図12】方向転換が終了した台車の状態を示した説明
図である。
【図13】直線路での台車の走行状態説明図である。
【符号の説明】
R 無端経路 2 台車 4 位置決め機構 6 レベル合わせ機構 11 センターレール 12 サイドレール 13 ターンレール 15 固定レール部 16 可動レール部 21 攪拌機構 31,32 内車輪 33,34 外車輪 41 水平軸 42 揺動部材 43 嵌合部 44 第1作用部 45 第2作用部 61 突片部 62 嵌合凹所 63 案内部 C 可動レール部の回転中心

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糞尿などの処理物の攪拌機構を搭載しか
    つ外車輪と走行方向に間隔を隔てて設けられた一対の内
    車輪とを備えた台車を無端経路上で走行させるものにお
    いて、 上記無端経路は、一対の上記内車輪が走行するセンター
    レールと、このセンターレールに平行にその両側に配備
    されて上記外車輪が走行する一対のサイドレールと、こ
    の一対のサイドレールの一端部同士および他端部同士を
    連絡して一対の上記外車輪を走行させる円弧状の一対の
    ターンレールとにより形成されており、 上記センターレールが、定位置に敷設された固定レール
    部とその固定レール部を挟んでその固定レール部の長手
    方向両側に位置する一対の可動レール部とに分割され、
    可動レール部は、一対の上記内車輪の車輪間長さよりも
    長くかつその長手方向中央部が当該可動レール部を取り
    囲んでいる上記ターンレールの円弧中心位置で回転自在
    に支持されていることを特徴とする糞尿処理工程などで
    用いる台車走行装置。
  2. 【請求項2】 上記可動レール部の一側及び他側の各端
    部のそれぞれに、上記固定レール部からこの可動レール
    部が平面視直線状に延出するようにこの可動レール部を
    位置決めする位置決め機構が設けられていると共に、上
    記可動レール部の一側及び他側の各端部とその可動レー
    ル部に隣接している固定レール部の端部との相互間に、
    上記固定レール部に対して上記可動レール部の水平レベ
    ルを合わせるレベル合わせ機構が介設されている請求項
    1に記載した糞尿処理工程などで用いる台車走行装置。
  3. 【請求項3】 上記可動レール部は、一対の上記内車輪
    がその可動レール部に乗り移った後、上記外車輪がその
    可動レール部を取り囲んでいる上記ターンレール部の始
    部から終部まで走行することにより上記台車と共に上記
    円弧中心位置を中心にして半回転されるようになってい
    る請求項1又は請求項2に記載した糞尿処理工程などで
    用いる台車走行装置。
  4. 【請求項4】 上記固定レール部からその固定レール部
    に対して平面視直線状に延出している可動レール部に乗
    り移って停止した一対の内車輪の車輪間中央位置がその
    可動レール部の回転中心位置に一致するようになってい
    る請求項3に記載した糞尿処理工程などで用いる台車走
    行装置。
  5. 【請求項5】 上記可動レール部の一側及び他側の各端
    部のそれぞれに設けられた上記位置決め機構は、上記可
    動レール部の端部に長手方向中間部が水平軸を介して上
    下揺動自在に取り付けられた揺動部材を有し、この揺動
    部材の一側端部が上記固定レール部の端部に上下方向で
    嵌脱可能な二股状の嵌合部としてその可動レール部の端
    部からの突出状態に形成され、その嵌合部に、一対の内
    車輪のそれぞれが上記固定レール部と上記可動レール部
    との間で乗り移るときにその内車輪により押し下げられ
    てその嵌合部を上記固定レール部の端部に嵌合させる山
    形の第1作用部が設けられ、上記揺動部材の他側端部
    に、上記可動レール部に乗り移って停止した上記内車輪
    により押し下げられて上記嵌合部を固定レール部の端部
    からその上方へ離脱させる第2作用部とが設けられてい
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4のいずれか
    に記載した糞尿処理工程などで用いる台車走行装置。
  6. 【請求項6】 上記レベル合わせ機構は、上記固定レー
    ル部の端部と上記可動レール部の端部とのうちの一方側
    に設けられた突片部と、他方側に設けられて上記突片部
    が嵌まり込む嵌合凹所と、上記可動レールが回転してそ
    の可動レール部が固定レール部から平面視直線状に延出
    する位置に達するときに嵌合凹所に上記突片部を案内す
    る傾斜した案内部とを有する請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4、請求項5のいずれかに記載した糞尿処
    理工程などで用いる台車走行装置。
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