JP3416761B2 - オイルシール、oリング、パッキン、及びガスケット用のゴム組成物 - Google Patents

オイルシール、oリング、パッキン、及びガスケット用のゴム組成物

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JP3416761B2 JP21324196A JP21324196A JP3416761B2 JP 3416761 B2 JP3416761 B2 JP 3416761B2 JP 21324196 A JP21324196 A JP 21324196A JP 21324196 A JP21324196 A JP 21324196A JP 3416761 B2 JP3416761 B2 JP 3416761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリロニトリル
−ブタジエンゴム組成物に関する。さらに詳しくは、硫
黄成分を全く含まない加硫可能なアクリロニトリル−ブ
タジエンゴム組成物に関する。
【0002】
【課題を解決しようとする手段】かくして本発明によれ
ば、(a)アクリロニトリル−ブタジエンゴム0〜95
重量部、及び、カルボキシル基を持つアクリロニトリル
−ブタジエンゴム100〜5重量部からなるゴム100
重量部に対し、(b)2個以上のエポキシ基を含む化合
物、(c)チッソあるいはリン化合物を配合してなるこ
とを特徴とする加硫可能なゴム組成物が提供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は鋭意検討
した結果、カルボキシル基を持つアクリロニトリル−ブ
タジエンゴムをエポキシ化合物で加硫すれば、硫黄成分
を全く含有しない耐油性の優れたゴム組成物となること
を見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至っ
た。
【0004】
【従来の技術】アクリロニトリル−ブタジエンゴムは、
耐熱性、耐油性の優れたゴムであり、その特徴を生かし
オイルシール、O−リング、パッキン、ガスケットなど
に利用されている。
【0005】アクリロニトリル−ブタジエンゴムの加硫
方法としては一般的にはスコーチ時間があり短時間加硫
が可能な硫黄加硫が用いられている。しかし、電子機器
における用途では加硫剤あるいは加硫促進剤中の硫黄化
合物が悪影響を及ぼす場合があり、硫黄成分を全く含ま
ない加硫系が望まれている。硫黄を用いない加硫系とし
て有機過酸化物による加硫があるが、成形性、有機過酸
化物の失効などの問題点がある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴムはアクリロニトリルとブタ
ジエンの共重合体であり、耐油性の面からアクリロニト
リルは25%以上が望ましい。
【0007】本発明のにおいて用いられるカルボキシル
基を持つアクリロニトリル−ブタジエンゴムはアクリロ
ニトリルとブタジエンとカルボキル基を持つモノマーの
共重合体であり、耐油性の面からアクリロニトリルは2
5%以上が望ましい。カルボキシル基を持つモノマーと
しては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸などが挙げ
られる。
【0008】ゴム100重量部中カルボキシル基が0.
01〜0.2モル含有するように、上記アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムとカルボキシル基を持つアクリロニ
トリル−ブタジエンゴムをブレンドする。カルボキシル
基のモル数が上記範囲内であれば、アクリロニトリル−
ブタジエンゴムを必ずしもブレンドしなくてもよい。好
ましくは、ゴム100重量部に対してカルボキシル基は
0.02〜0.08モルである。
【0009】本発明において用いられる(b)2個以上
のエポキシ基を持つ化合物としては、例えば、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、トリメチロールプロパン、グリセロールなどの多
官能アルコール類とグリンジルエーテルとの付加物が挙
げられる。また、ビスフェノールA型、フェノールノボ
ラック型、ビフェニール型、脂環式型などのエポキシ樹
脂も挙げられる。また、例えば、式1、式2で表わされ
るようなエポキシ変性シリコーンオイルも挙げられる。
【式1】
【式2】
【0010】ゴム100重量部に対してエポキシ基が
0.005〜0.2モル、好ましくは、0.01〜0.
8モル含まれるように上記エポキシ化合物を配合する。
本発明において用いられる(c)チッソあるいはリン化
合物は加硫促進剤として用いられる。具体的には、トリ
フェニルフォスフィン、トリフェニルベンジルフォスフ
ォニウムクロライド、テトラブチルフォスフォニウムブ
ロマイドなどのリン化合物、テトラブチルアンモニウム
ブロマイド、ラウリルトリメチルアンモニウムブロマイ
ド、トリエチルオクチルアンモニウムクロライド、トリ
エチレンテトラミン、o−トリルビグアニジンなどの窒
素化合物などが挙げられる。その使用量は、ゴム100
重量部に対して0.01ミリモル〜20ミリモル、好ま
しくは、1ミリモル〜10ミリモルである。0.01ミ
リモルより少ない使用量では、加硫が遅く効率的に生産
できない。また、20ミリモルより多く配合しても更な
る促進効果はない。
【0011】本発明によって得られるゴム組成物は、通
常ゴムに用いられる配合剤を任意に配合することでき
る。例えば加工性、柔軟性、耐熱性を改良する目的で、
滑剤、加工助剤、可塑剤、老化防止剤を配合することが
できる。また、補強剤、充填剤としてカーボンブラッ
ク、シリカ、クレーなども使用できる。これらは、表面
処理をしていても良い。また、顔料、カップリング剤を
配合することもできる。本発明によって得られるゴム組
成物はアクリロニトリル−ブタジエンゴムのカルボキシ
ル基とエポキシ化合物のエポキシ基が架橋鎖を形成する
ので、通常アクリロニトリル−ブタジエンゴムを加硫す
るときに必要な配合剤、即ち、硫黄、加硫促進剤、加硫
助剤、有機過酸化物、多官能共架橋剤などを必要としな
い。
【0012】本発明のゴム組成物の調製法は特に限定な
く、前期成分を任意に添加してニーダ、バンバリーミキ
サー、オープンロールなどの通常の混練機によって混合
することができる。このようにして得られる本発明のゴ
ム組成物は、150℃〜200℃の温度で約2分〜30
分の条件で加硫を行うことができる。また、必要に応じ
て同様の温度で二次加硫を行っても良い。
【0013】
【実施例】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもの
ではない。なお、部は特に断りのないかぎり重量基準で
ある。 実施例、及び比較例 表1に示した配合処方でポリマー及び配合剤をオープン
ロールにより混合した後、170℃で10分間プレス加
硫を行った。次いでJIS Kー6301に準じて各加
硫物の諸物性を測定し、その値を表2に示した。
【0014】表1
【0015】表2
【0016】
【発明の効果】かくして本発明により製造された加硫ゴ
ムは良好な耐油性を有するので、この性能を生かし、オ
イルシール、O−リング、パッキン、ガスケット、など
に使用することができるが、ゴム組成物中に硫黄成分を
全く含まないことから、ゴム中に含まれる硫黄成分が悪
影響を及ぼすような電子機器類のシール、O−リングな
どに特に有用である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アクリロニトリル−ブタジエンゴム
    0〜95重量部、及び、カルボキシル基を持つアクリロ
    ニトリル−ブタジエンゴム100〜5重量部からなるゴ
    ム100重量部に対し、 (b)2個以上のエポキシ基を含む化合物、 (c)チッソあるいはリン化合物とを配合してなること
    を特徴とする加硫可能なオイルシール、Oリング、パッ
    キン、及びガスケット用のゴム組成物。
  2. 【請求項2】 上記(c)が、第3級アミンあるいは第
    4級アンモニウム塩である請求項1のオイルシール、O
    リング、パッキン、及びガスケット用のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 上記(c)が、第3級ホスフィンあるい
    は第4級ホスホニウム塩である請求項1のオイルシー
    ル、Oリング、パッキン、及びガスケット用のゴム組成
    物。
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JP4655630B2 (ja) * 2005-01-06 2011-03-23 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物
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