JP2622693B2 - ゴム混合物 - Google Patents

ゴム混合物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エピクロルヒドリン−プロピレンオキシド
共重合体ゴムとアクリル系ゴムを混合してなる諸物性が
総合的に優れたゴム組成物に関するものである。
(従来の技術) 既存の耐油性ゴムのうちアクリル系ゴムは、アクリル
酸エステルを主成分とする弾性体、及びエチレンとアク
リル酸エステルを主成分とする弾性体であり、一般に耐
熱性・耐油性・耐候性にすぐれている。このため各種シ
ール材(ガスケット,Oリング,パッキン,オイルシー
ル)・各種ホース類・ダイヤフラムなどの他、各種ベル
トやロールなどの用途に広く利用されている。しかしア
クリル系ゴムは一般に耐寒性と屈曲性が劣るため、寒冷
地での動的変形を受ける用途にはあまり適さない。
一方、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合
ゴム(以下CHCと称することがある)は、耐熱性,耐油
性,耐寒性,耐動的オゾン性に優れてはいるものの、耐
屈曲性に劣り、動的特性を必要とする材料としては適さ
ない。
また、エピクロルヒドリン−プロピレンオキシド系共
重合ゴムは、耐熱性,耐油性,耐寒性,耐動的オゾン性
に優れてはいるものの、耐屈曲性はまだ不足している。
(発明が解決しようとする問題点) 従って本発明の目的は、アクリル系ゴムと同等の耐油
性,耐オゾン性を保持し、アクリルゴムの耐寒性と耐屈
曲性を改良したゴム加硫物を与えるゴム混合物を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明のこの目的は、エピクロルヒドリン10〜60モル
%、プロピレンオキシド又はプロピレンオキシド及びエ
チレンオキシド(ただしエチレンオキシドに対するプロ
ピレンオキシドのモル比は1以上)30〜90モル%並びに
不飽和エポキシド0〜15モル%よりなる共重合ゴム90〜
30重量%とアクリル系ゴム10〜70重量%とからなること
を特徴するゴム混合物によって達成される。
本発明における共重合ゴムは、エピクロルヒドリンお
よびプロピレンオキシド又はプロピレンオキシド及びエ
チレンオキシド、及び必要に応じて不飽和エポキシドを
共重合することによって得られる。
不飽和エポキシドとしては、アリルグリシジルエーテ
ル,グリシジルメタクリレート,グリシジルアクリレー
ト及びブタジエンモノオキシドなどが挙げられる。不飽
和エポキシドを共重合することにより、熱軟化劣化及び
耐動的オゾン性が改良されるが、15モル%を越えると熱
によって硬化型劣化を生じゴム弾性を失い脆くなる欠陥
を生じる。また、プロピレンオキシドの量又はプロピレ
ンオキシドとエチレンオキシドとの合計量はゴム成形品
に求められる耐寒性に応じて30〜90モル%の範囲で適宜
決定されるが、その量が30モル%未満では耐寒性に問題
を生じ、90モル%を越えると耐油性が低下し膨潤度が大
きくなる。共重合成分の特に好ましい割合はエピクロル
ヒドリン15〜55モル%、プロピレンオキシド又はプロピ
レンオキシドとエチレンオキシドとの合計35〜85モル
%、不飽和エポキシド2〜10モル%である。なお、エチ
レンオキシドに対するプロピレンオキシドのモル比が1
未満であると耐屈曲性が不十分となる。
本発明におけるアクリル系ゴムとしては、通常のアク
リル酸エステルを主成分とするアクリルゴム及びエチレ
ンとアクリル酸エステルを主成分とするエチレンアクリ
リックゴムを含む。
アクリルゴムとしては、アルキルアクリレート、アル
コキシアクリレートなどの単独重合体または共重合体、
更にはこれらのアクリレートと共重合可能な少くとも1
種の単量体、例えばアクリルニトリル、スチレン、活性
塩素を分子内に有する2−クロロエチルビニルエーテ
ル、ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセテー
ト、ビニルベンジルクロライド、5−クロロアセトキシ
メチル−2−ノルボーネン、エポキシ基を分子内に有す
るグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アリルグリシジルエーテルなどを共重合したものが
挙げられる。
又、エチレンアクリリツクゴムとしては、エチレンと
アクリル酸メチル、アクリル酸エチルなどの低級アルキ
ルエステルを主成分とし、架橋点としてアクリル酸、メ
タクリル酸等のカルボン酸を共重合したものが挙げられ
る。
本発明のゴム混合物中の共重合ゴムの割合はゴム成形
品に求められる性能に応じて90〜30重量%の範囲で適宜
決定される。90重量%を超えると耐熱性と屈曲性が低下
し、30重量%未満では耐寒性と屈曲性が低下する。
本発明の共重合ゴムとアクリル系ゴムとの混合物の加
硫剤としては、共重合ゴムに有効な加硫剤を混合せし
め、一方アクリル系ゴムに有効な加硫剤を混合せしめ、
両者を混合することによって得られるものが使用可能で
ある。
共重合ゴムの加硫剤としては、塩素原子を含有してい
るので塩素原子を介して加硫反応を生起せしめるポリチ
オール系加硫剤、チオウレア系加硫剤が使用可能であ
り、不飽和エポキシドを共重合した共重合ゴムではイオ
ウ系加硫剤も使用可能である。
ポリチオール系加硫剤としては、CHCに通常使用され
ているポリチオール系加硫剤でよく、ジ又はトリチオー
ル−S−トリアジン化合物(例えば特公昭48−36926号
に記載)、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール
化合物(例えば米国特許第4,288,576号に記載)、2,3−
ジメルカプトピラジン化合物(例えば特公昭58−14468
号に記載)、2,3−ジメルカプトキノキサリン化合物
(例えば特公昭58−14469号に記載)、3,5−ジメルカプ
ト−1,2,4−トリアゾール化合物(例えば特公昭57−464
63号に記載)などが挙げられる。
また、チオウレア系加硫剤としては、2−メルカプト
イミダゾリン(エチレンチオウレア)化合物、2−メル
カプトピリミジン化合物(共に例えば特公昭43−5758号
に記載)などが挙げられる。
イオウ系加硫剤としては、ジエン系ゴムに通常使用さ
れているイオウ系加硫剤でよく、イオウ並びにモルホリ
ンジスルフイド、テトラメチルチウラムジスルフイドな
どのチウラム化合物及び高分子多硫化物などのイオウ供
与体が挙げられる。
一方、アクリル系ゴムの加硫剤は共重合してある架橋
点モノマーにより異なる。
エポキシ基を架橋点とするエポキシ基含有アクリル系
ゴムの加硫剤としては、ポリアミン、ジアミンカーバメ
ート、有機カルボン酸アンモニウム、ジチオカルバミン
酸塩、イミダゾール類、あるいは多価カルボン酸と第4
級アンモニウム塩または第4級ホスホニウム塩を用いる
加硫剤(特開昭61−26620号に記載)などが使用可能で
ある。
ハロゲン基を架橋点とするハロゲン基含有アクリル系
ゴムの加硫剤としては、ヘキサメチレンジアミンカーバ
メイト、ヘキサメチレンテトラミンの如きポリアミン類
あるいは脂肪酸金属石けんとイオウあるいはトリアジン
誘導体と金属酸化物などが使用可能である。
又カルボン酸基を架橋点とするエチレンアクリリック
ゴムの加硫剤としてはポリアミン類、4級アンモニウム
塩類などが使用可能である。
加硫剤の使用量は共重合ゴム及びアクリル系ゴムとの
混合物100重量部当たり、イオウの場合0.1〜5重量部、
イオウ以外の加硫剤の場合0.1〜10重量部である。な
お、加硫剤を併用することももちろん可能である。
本発明のゴム組成物は、エピクロルヒドリン及びプロ
ピレンオキシド又はプロピレンオキシド及びエチレンオ
キシド、及び必要に応じて不飽和エポキシドを共重合し
たゴムとアクリル系ゴムを混合し、加硫剤並びに必要に
応じて加硫促進剤、補強剤、充填剤、可塑剤および老化
防止剤などの通常のゴム用配合剤をロールまたはバンバ
リーミキサーのような通常の混合機にて混合し調製され
る。
(発明の効果) この加硫物は、耐油性,耐屈曲性,耐熱性,耐寒性及
び耐動的オゾン性が総合的に優れているので、自動車の
ホースカバー等のほか、特にダストカバーブーツやベル
トなどの動的特性を必要とする部品に有用である。
(実施例) 次に実施例により本発明を具体的に説明する。なお、
配合処方、及びゴム混合物における数値は重量部を意味
する。
実施例1 有機アルミニウム化合物系重合触媒を用いて公知の溶
液重合法により調製したエピクロルヒドリン−ピロピレ
ンオキシド−アリルグリシジルエーテル系共重合ゴムと
アクリル系ゴムとを下記の配合処方に従って他の配合剤
とともに60℃のロールで混合し、170℃で15分間加熱し
加硫物を調製した。
配 合 処 方 エピクロルヒドリン−プロピレンオキシド系共重合ゴム
70 アクリルゴム 30 ステアリン酸 1 HAFカーボン 31.5 MAFカーボン 18 酸化亜鉛 3.5 硫黄 0.7 テトラメチルチウラムジスルフィド 1.05 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド 1.05 オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマイド 0.54 エイコ酸二酸 0.48 ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル 1.05 *Nipol AR−32(日本ゼオン社製) ついで、加硫物の特性をJISK−6301により測定した。
結果を第1表に示す。表より比較例5の加硫物は耐寒性
及び耐屈曲性が不良であることがわかる。
実施例2 エピクロルヒドリン(30モル%)−プロピレンオキシ
ド(67モル%)−アリルグリシジルエーテル(3モル
%)の共重合ゴム及びアクリル系ゴムを各々第2表の配
合処方に従って他の配合剤とともに60℃のロールにて混
合し、得られた配合物を第3表に示す配合比で同じく60
℃のロールで混合し、170℃で15分間加熱し加硫物を調
製した。
得られた結果を第3表に示す。比較例6は耐熱性と屈
曲性が悪く、比較例11は耐寒性と屈曲性が不良である。
実施例3 実施例2で用いた共重合ゴムとエチレン系アクリルゴ
ムを各々第4表の配合処方に従って他の配合剤とともに
60℃のロールにて混合し、得られた配合物を第5表に示
す配合比で冷却ロールで混合し、170℃で15分間加熱し
加硫物を調製した。
得られた結果を第5表に示す。比較例12は耐熱性と屈
曲性が不良であり、又比較例17は耐寒性と屈曲性が不良
であることがわかる。
実施例4 エピクロルヒドリン(30モル%)−プロピレンオキシ
ド(70モル%)の共重合ゴム及びアクリル系ゴムを各々
第6表の配合処方に従って、実施例2と同様の実験を行
った。結果を第7表に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エピクロルヒドリン10〜60モル%、プロピ
    レンオキシド又はプロピレンオキシド及びエチレンオキ
    シド(ただしエチレンオキシドに対するプロピレンオキ
    シドのモル比は1以上)30〜90モル%並びに不飽和エポ
    キシド0〜15モル%よりなる共重合ゴム90〜30重量%と
    アクリル系ゴム10〜70重量%とからなることを特徴する
    ゴム混合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102131870B (zh) * 2008-08-22 2013-09-11 大曹株式会社 空气弹簧用硫化橡胶组合物以及空气弹簧用橡胶成型体

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WO2022075300A1 (ja) * 2020-10-06 2022-04-14 株式会社大阪ソーダ 架橋物

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