JPH11292990A - 弾性シート - Google Patents

弾性シート

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JPH11292990A
JPH11292990A JP11616498A JP11616498A JPH11292990A JP H11292990 A JPH11292990 A JP H11292990A JP 11616498 A JP11616498 A JP 11616498A JP 11616498 A JP11616498 A JP 11616498A JP H11292990 A JPH11292990 A JP H11292990A
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JP
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rubber
thermoplastic elastomer
weight
ester
parts
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JP11616498A
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English (en)
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Yoshiichi Kodera
宣一 小寺
Hiroyuki Tsuchida
浩之 土田
Atsushi Jinno
敦司 神野
Shigeo Kobayashi
重夫 小林
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Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性および耐油性に優れ、しかも柔
軟なゴム様弾性と熱可塑性とを併有し、かつ安価で、自
動車エンジンその他の工業用および一般用のオイルシー
ル用ガスケットとして好適な弾性シートを提供する。 【解決手段】 ゴムおよびエステル系熱可塑性エラス
トマーを主成分とし、これに添加剤として少なくとも架
橋剤および老化防止剤を配合し、混練により動的架橋を
施し、シート状に成形して得られたブレンドタイプの熱
可塑性エラストマーからなる弾性シートであり、上記の
ゴムとしてニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、アクリ
ルゴム、エピクロルヒドリンゴムのいずれかを用い、エ
ステル系熱可塑性エラストマーとゴムの重量配合比を1
5/85ないし80/20に、またシートの厚みを0.
2〜5.0mmに、硬度(JIS−A)を95度未満に設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱可塑性エラス
トマーからなる弾性シートに関し、熱可塑性およびゴム
様弾性を併有し、しかも耐熱性と耐油性に優れ、自動車
分野その他の工業用および一般用のオイルシール用ガス
ケット材料として好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンその他の工業界ではオイ
ルシール用ガスケット材料としてゴムシートが使用され
てきたが、最近の特に自動車エンジンでは、その高性能
化と排ガス対策等のために熱的条件が厳しくなり、耐熱
性と耐油性に優れたゴム、例えばアクリル系ゴム、水素
化ニトリルゴムおよびフッ素系ゴム等が使用されるよう
になってきた。しかしながら、省資源および環境保全等
の観点からは、リサイクル可能な熱可塑性材料の使用が
望まれるようになってきた。
【0003】一方、熱可塑性を有し、耐熱性と耐油性に
優れたエラストマーとして、エステル系熱可塑性エラス
トマー(TPEE)、すなわちハードセグメントとソフ
トセグメントとからなるポリエステル樹脂が知られてい
るが、このポリエステル樹脂は、シール用ガスケット材
としては柔軟性に乏しく、かつ高価である等の問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のエ
ステル系熱可塑性エラストマー(ポリエステル樹脂)と
特定のゴムとを混練し、シートに成形することにより、
耐熱性および耐油性に優れ、しかも柔軟なゴム様弾性と
熱可塑性とを併有し、かつ安価で、自動車エンジンその
他の工業用および一般用のオイルシール用ガスケットと
して好適に使用可能な弾性シートを提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の弾性シートは
(請求項1参照)、ゴムおよびエステル系熱可塑性エラ
ストマーを主成分とし、これに添加剤として少なくとも
架橋剤および老化防止剤を配合し、混練により動的架橋
を施し、シート状に成形して得られたブレンドタイプの
熱可塑性エラストマーからなる弾性シートであり、上記
のゴムとしてニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、アク
リルゴム、エピクロルヒドリンゴムのいずれか1種が単
独で、または2種以上が混合して用いられ、エステル系
熱可塑性エラストマーとゴムの重量配合比が15/85
ないし80/20、エステル系熱可塑性エラストマーお
よびゴムの合計100重量部に対する架橋剤の配合量が
0.1〜10重量部、老化防止剤の配合量が0.1〜1
0重量部であり、シートの厚みが0.2〜5.0mm、硬
度(JIS−A)が95度未満であることを特徴とす
る。
【0006】この発明で用いるエステル系熱可塑性エラ
ストマーは、任意であるが、請求項2に記載のように、
分子量600以上のセグメント化ソフトオリゴマー、例
えばポリアルキレングリコール、脂肪族エステルオリゴ
マー、オキシ酸エステルオリゴマー等の含有量が10.
0モル%未満のもの(以下、「ポリエステル樹脂A」と
いう)が好ましい。ただし、このポリエステル樹脂A
は、その一部を上記セグメント化ソフトオリゴマーの含
有量が10.0モル%以上のもの(以下、「ポリエステ
ル樹脂B」という)で置換し、伸度、ゴム弾性および溶
融時の流動性を増大することができる。
【0007】一方、ゴムとしては、耐熱性、耐油性およ
び上記のエステル系熱可塑性エラストマーとの相溶性の
点から、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム
(H−NBR)、アクリルゴム(ACM)およびエピク
ロルヒドリンゴム(CO)が使用される。特に、ニトリ
ルゴム、水素化ニトリルゴムおよびアクリルゴムは、入
手し易く、塩素を含有しない点で好ましい。なお、これ
らのゴムは、いずれか一種を単独で用いてもよく、また
二種以上を混合して用いてもよい。
【0008】上記のエステル系熱可塑性エラストマー
(ポリエステル樹脂A)とゴムとの重量配合比は、15
/85〜80/20に設定される。この配合比が15/
85未満では、熱可塑性が失われてリサイクルが不可能
になり、反対に80/20を超えると、硬度が上昇し、
ゴム様弾性が不足してガスケット用として不適当にな
る。なお、上記ポリエステル樹脂Aの一部は、前記のよ
うにポリエステル樹脂Bで置換することができる。すな
わち、ポリエステル樹脂Aおよびポリエステル樹脂Bを
併用することができる。ただし、ポリエステル樹脂Bの
使用量は、両者の合計の65重量%以下、好ましくは5
0重量%以下、特に好ましくは40重量%以下に設定さ
れる。この使用量が65重量%よりも多くなると、耐油
性および耐熱性が共に不十分になる。
【0009】この発明では、上記のエステル系熱可塑性
エラストマーおよびゴムに、添加剤として少なくとも架
橋剤および老化防止剤が配合され、更に必要に応じて可
塑化剤その他が配合される。架橋剤は、使用するゴムに
応じ、常法にしたがって選択される。例えば、アクリル
ゴムでは4級アンモニウム塩が、またその他のゴムでは
過酸化物がそれぞれ選択、使用される。また、老化防止
剤としては、ヒンダードフェノール系および置換ジフェ
ニルアミンその他任意のものが一種単独で、または2種
以上を混合して使用される。なお、上記の架橋剤および
老化防止剤の添加量は、いずれも上記のエステル系熱可
塑性エラストマーおよびゴムの合計100重量部当たり
0.1〜10重量部に設定される。
【0010】この発明の弾性シートは、上記のエステル
系熱可塑性エラストマーおよびゴムをあらかじめ混練し
た後、120〜150℃で架橋剤を添加し、180〜2
30℃程度まで加熱しながら攪拌してゴムに動的加硫を
施し、次いで老化防止剤を、また必要に応じて可塑化剤
その他の添加剤を加えて混練し、ブレンドタイプの熱可
塑性エラストマーのコンパウンドとした後、シートに成
形して作られる。この場合、シートの厚さは、0.2〜
5.0mm、好ましくは0.3〜3.0mmに設定される
が、0.2mm未満では厚みむらが大きくなり、反対に
5.0mmを超えると剛性が増して可撓性に乏しくなり、
いずれの場合もガスケットとして使用不可能になる。
【0011】上記シートの硬度(JIS−A)は、使用
したエステル系熱可塑性エラストマーおよびゴムの種類
に応じ、その配合比を前記の範囲内で増減したり、また
30重量部以下の可塑化剤を添加したりすることによ
り、95度未満に設定される。この硬度が95度以上に
なると、硬過ぎてガスケット材として不適当になる。そ
して、得られた弾性シートは、エステル系熱可塑性エラ
ストマーとゴムとからなるブレンド系の熱可塑性エラス
トマーであり、ゴムとしてニトリルゴム等の特定のゴム
を使用しているので、耐油性および耐熱性が共に良好
で、耐油性(170℃の3号油に72時間浸漬後の体積
変化率)は50%未満になり、また耐熱性(150℃の
室内に168時間放置した後の破断伸度保持率)は50
%を超え、かつ硬度(JIS−A)は95度未満となっ
て柔軟なゴム様弾性を示し、しかも熱可塑性を有し、ガ
スケット材として好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】実施形態1 2軸押出機、ブラベンダー、バンバリーミキサー等の通
常の混練機にポリエステル系熱可塑性エラストマー(分
子量600以上のセグメント化ソフトオリゴマーの含有
量が10.0モル%未満のポリエステル樹脂A)および
ニトリルゴムを80/20〜15/85の重量比で投入
して混練した後、120〜150℃に加熱して上記のポ
リエステル樹脂Aおよびニトリルゴムの合計100重量
に対し0.1〜10重量部の過酸化物架橋剤を添加し、
温度150〜230℃で約30分間混練して動的加硫を
施し、次いで0.1〜10重量部の老化防止剤を添加し
て約10分間混練し、更にペレタイザーに導き、ポリエ
ステル樹脂Aと架橋ニトリルゴムとからなるブレンドタ
イプの熱可塑性エラストマーのコンパウンドを得る。し
かるのち、このコンパウンドを単軸押出機に供給し、温
度190〜210℃でTダイから押出して厚さ0.3〜
3.0mmの弾性シートを成形する。なお、上記のニトリ
ルゴムは水素化ニトリルゴムまたはエピクロルヒドリン
ゴムに変更することができる。また、老化防止剤の添加
時、必要に応じて可塑化剤、例えばプロセスオイルを3
0重量部以下添加することができる。
【0013】実施形態2 上記実施形態1のニトリルゴムに代えてアクリルゴム
を、また過酸化物架橋剤に代えて4級アンモニウム塩を
それぞれ用いる以外は、実施形態1と同様にしてポリエ
ステル樹脂Aと架橋アクリルゴムとからなる熱可塑性弾
性シートを成形する。なお、老化防止剤を添加する際、
必要に応じて可塑化剤、例えばプロセスオイルを30重
量部以下添加することができる。
【0014】実施形態3 上記実施形態1のニトリルゴムの一部をアクリルゴムで
置換し、架橋剤に過酸化物と4級アンモニウム塩を併用
する以外は、実施形態1と同様にしてポリエステル樹脂
A、架橋ニトリルゴムおよび架橋アクリルゴムからなる
熱可塑性弾性シートを成形する。なお、老化防止剤を添
加する際、必要に応じて可塑化剤、例えばプロセスオイ
ルを30重量部以下添加することができる。
【0015】実施形態4 上記実施形態1のポリエステル樹脂Aの65重量%以下
をポリエステル樹脂B(分子量600以上のセグメント
化ソフトオリゴマーの含有量が10.0モル%以上のエ
ステル系熱可塑性エラストマー)で置換し、それ以外は
実施形態1と同様にしてポリエステル樹脂A、ポリエス
テル樹脂Bおよび架橋ニトリルゴムからなる熱可塑性弾
性シートを成形する。なお、老化防止剤を添加する際、
必要に応じて可塑化剤、例えばプロセスオイルを30重
量部以下添加することができる。
【0016】
【実施例】ポリエステル樹脂Aとして下記の組成のA
1、A2、A3を、またポリエステル樹脂Bとして下記
の組成のB1をそれぞれ用いた。 A1:テレフタル酸、イソフタル酸、1,4−ブチレン
グリコールおよびエチレングリコールの組成モル比が80
/20/60/40のポリエステル樹脂。 A2:テレフタル酸、エチレングリコールおよびネオペ
ンチルグリコールの組成モル比が 100/90/10のポリエ
ステル樹脂。 A3:テレフタル酸、1,4−ブチレングリコールおよ
びポリブチレングリコール(分子量1000)の組成モル比
が 100/92/ 8のポリエステル樹脂。 B1:テレフタル酸、1,4−ブチレングリコールおよ
びポリブチレングリコール(分子量1000)の組成モル比
が 100/75/25のポリエステル樹脂。
【0017】ゴムとして下記のゴムを用いた。 NBR(ニトリルゴム):日本ゼオン社製「ニポールD
N002」 ACM(アクリルゴム):日本ゼオン社製「ニポールA
R53」 H−NBR(水素化ニトリルゴム):日本ゼオン社製
「ゼットポール1020」 CO(エピクロルヒドリンゴム):日本ゼオン社製「ゼ
クロン1100」
【0018】その他の添加剤として下記のものを用い
た。 架橋剤A:2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチルパ
−オキシ)ヘキシン 架橋剤B:オクタデシルトリメチルアンモニウムブロマ
イド 老化防止剤A:ヒンダフェノール系(日本チバガイギー
社製「IRG1010 」) 老化防止剤B:置換ジフェニルアミン(ユニロイヤルケ
ミカル社製「ナウガード445 」) 可塑化剤:プロセスオイル(出光興産社製「ダイアナプ
ロセスオイルAH16」)
【0019】上記のポリエステル樹脂A、Bおよびゴム
を加圧ニーダーに投入し、あらかじめ混練した後、温度
150℃において架橋剤を添加し、200℃まで加熱し
て約30分間混練して架橋し、次いで老化防止剤および
可塑化剤を添加して約10分間混練し、次いでペレタイ
ザーに導いてブレンドタイプの熱可塑性エラストマーの
コンパウンドとし、しかるのち単軸押出機(プラスチッ
ク工学研究所製)を用い、上記のコンパウンドを温度1
90〜210℃、回転速度80rpm でTダイから押出
し、厚さ1mmの弾性シートを製造し、その硬度(JIS
−A)、破断強・伸度(JIS K6262)、耐油性
(JIS K6258に準拠し、3号油(170℃)に
72時間浸漬後の体積変化率を測定する)、耐熱性(J
IS K6256に準拠し、150℃、168時間の条
件で破断伸度保持率を測定する)を比較した。その結果
を弾性シートの組成と共に下記の表1、2に示す。な
お、表中、「実」は実施例を、「比」は比較例をそれぞ
れ示す。
【0020】 表 l 実1 実2 実3 実4 実5 実6 実7 A−1(重量部) 50 20 30 20 20 20 20 A−2(重量部) − − 20 − − − − A−3(重量部) − 30 − 30 30 30 30 NBR(重量部) 50 50 50 − 25 25 25 ACM(重量部) − − − 50 25 − − H−NBR(重量部) − − − − − 25 − CO (重量部) − − − − − − 25 架橋剤A(重量部) 1.0 1.0 1.0 0 0.5 1.0 1.0 架橋剤B(重量部) 0 0 0 1.8 0.9 0 0 老化防止剤A(重量部) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 老化防止剤B(重量部) 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 可塑化剤(重量部) 10 10 10 10 10 10 10 シート厚み(mm) 1.0 2.0 1.0 2.0 2.0 2.0 2.0 硬度(JIS A) 80 83 88 78 81 79 78 破断強度(kg/cm2 ) 210 230 240 130 190 180 150 破断伸度(%) 480 450 300 400 440 500 420 耐油性(体積増加率%) 15 25 7 16 27 23 20 耐熱性(伸度保持率%) 85 85 80 98 92 93 83
【0021】 表 2 実8 実9 実10 比1 比2 比3 比4 A−1(重量部) 30 50 20 − 90 10 50 A−2(重量部) 20 − − − − − − B−1(重量部) − − 30 50 − − − NBR(重量部) − − 50 50 10 90 50 ACM(重量部) 50 50 − − − − − 架橋剤A(重量部) 0 0 1.0 1.0 1.0 1.0 0 架橋剤B(重量部) 1.8 1.8 0 0 0 0 0 老化防止剤A(重量部) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 老化防止剤B(重量部) 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 可塑化剤(重量部) 10 10 10 10 10 10 10 シート厚み(mm) 2.0 1.0 1.0 1.0 1.0 − 1.0 硬度(JIS A) 82 81 80 78 >95 − 78 破断強度(kg/cm2 ) 150 160 180 130 320 − 80 破断伸度(%) 550 430 560 400 600 − 380 耐油性(体積増加率%) 8 13 45 >200 10 − >200 耐熱性(伸度保持率%) 95 93 55 <30 85 − <30
【0022】上記の表1、2に示すように、実施例1〜
10は、いずれも硬度が95度未満で、かつ耐油性(体
積増加率)が50%未満、耐熱性(破断伸度保持率)が
50%以上であり、耐油性と耐熱性が要求されるガスケ
ット材として優れた性能を備え、かつ成形性が良好であ
った。これに対し、比較例1は、エステル系熱可塑性エ
ラストマーとしてポリエステル樹脂Bのみを用いたの
で、耐油性および耐熱性が劣り、比較例2は、エステル
系熱可塑性エラストマーのポリエステル樹脂Aが過剰
で、ゴムが少ないため、硬度が高過ぎ、比較例3は、ポ
リエステル樹脂Aが過少で、ゴムが過剰であるため、流
動性に欠け、シートを成形できず、また比較例4は、架
橋剤を配合しなかったため、架橋が行われず、そのため
破断強度、耐油性および耐熱性が劣っていた。
【0023】
【発明の効果】上記のとおり、この発明の弾性シート
は、熱可塑性を有して成形性に優れ、リサイクルが可能
であり、かつゴム様弾性を有し、しかも耐油性と耐熱性
に優れているので、耐油性と耐熱性が要求される自動車
用エンジンその他の分野のガスケット材料として好適で
ある。特に請求項2記載の発明は、エステル系熱可塑性
エラストマーとして、分子量600以上のセグメント化
ソフトオリゴマーの含有量が10.0モル%未満のポリ
エステル樹脂Aを用いたものであるから、耐油性と耐熱
性が一層向上し、また請求項3記載の発明は、上記ポリ
エステル樹脂Aの一部(65重量%以下)を上記ソフト
オリゴマーの含有量が10.0モル%以上のポリエステ
ル樹脂Bで置換したものであるから、ゴム様弾性が一層
向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 重夫 三重県津市観音寺町255番地 クレハエラ ストマー株式会社津工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムおよびエステル系熱可塑性エラスト
    マーを主成分とし、これに添加剤として少なくとも架橋
    剤および老化防止剤を配合し、混練により動的架橋を施
    し、シート状に成形して得られたブレンドタイプの熱可
    塑性エラストマーからなる弾性シートであり、上記のゴ
    ムとしてニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、アクリル
    ゴム、エピクロルヒドリンゴムのいずれか1種が単独
    で、または2種以上が混合して用いられ、エステル系熱
    可塑性エラストマーとゴムの重量配合比が15/85な
    いし80/20、エステル系熱可塑性エラストマーおよ
    びゴムの合計100重量部に対する架橋剤の配合量が
    0.1〜10重量部、老化防止剤の配合量が0.1〜1
    0重量部であり、シートの厚みが0.2〜5.0mm、硬
    度(JIS−A)が95度未満であることを特徴とする
    弾性シート。
  2. 【請求項2】 エステル系熱可塑性エラストマーが分子
    量600以上のセグメント化ソフトオリゴマーの含有量
    10.0モル%未満のポリエステル樹脂である請求項1
    記載の弾性シート。
  3. 【請求項3】 エステル系熱可塑性エラストマーが分子
    量600以上のセグメント化ソフトオリゴマーの含有量
    10.0モル%未満のポリエステル樹脂Aと上記オリゴ
    マーの含有量10.0モル%以上のポリエステル樹脂B
    との混合物であり、このポリエステル樹脂Bの含有量が
    エステル系熱可塑性エラストマー全量の65重量%以下
    である請求項1記載の弾性シート。
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