JP3416470B2 - 弾性表面波素子 - Google Patents

弾性表面波素子

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JP3416470B2
JP3416470B2 JP17178097A JP17178097A JP3416470B2 JP 3416470 B2 JP3416470 B2 JP 3416470B2 JP 17178097 A JP17178097 A JP 17178097A JP 17178097 A JP17178097 A JP 17178097A JP 3416470 B2 JP3416470 B2 JP 3416470B2
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慶一 蔵本
均 平野
洋一 堂本
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02543Characteristics of substrate, e.g. cutting angles
    • H03H9/02582Characteristics of substrate, e.g. cutting angles of diamond substrates
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/25Constructional features of resonators using surface acoustic waves

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波素子は、フィルタを初めとし
て通信分野等で広く利用されている。特に、簡単な構造
で良好な特性が得られるため、移動体通信などの分野に
おいて利用されている。このような移動体通信の分野に
おいては、近年の情報量の増大とともに、高周波化が望
まれており、使用周波数として主にUHF帯が用いられ
ている。
【0003】弾性表面波素子において高周波化を図る方
法の1つとしては、電極周期を小さくするなどの電極構
造の改良がある。また他の方法としては、音速の速い表
面波伝搬膜を圧電膜と積層し、高周波化を図る方法があ
る。特開平1−17795号公報では、このような音速
の速い表面波伝搬膜としてダイヤモンド薄膜が用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなダイヤモンド薄膜は一般に800〜900℃に基板
を加熱して形成するため、大きな熱応力が生じ、下地層
に対して密着性よく形成することができないという問題
があった。
【0005】また、高温で形成する必要があるため、製
造工程が複雑化し、また基板などの下地層に対する熱の
影響を考慮しなければならないなどの問題があった。例
えば、アルミニウムなどからなる電極を形成した後に、
ダイヤモンド薄膜を形成することは困難であった。
【0006】本発明の目的は、高温の薄膜形成工程を必
要とせず、下地層に対して密着性よく表面波伝搬膜を形
成することができ、かつ素子の高周波数化を図るととも
に耐食性を向上させることができる弾性表面波素子を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従う第1の局面
の弾性表面波素子は、圧電基板と、圧電基板上に設けら
れる表面波伝搬膜と、圧電基板に電界を印加するための
電極とを備え、表面波伝搬膜がダイヤモンド状炭素被膜
または窒化アルミニウムから形成されていることを特徴
としている。
【0008】第1の局面においては、圧電基板と窒化ア
ルミニウム膜との間に中間層が設けられるか、あるいは
ダイヤモンド状炭素被膜が膜厚方向に水素濃度の勾配を
有しており、その水素濃度の勾配は、圧電基板側での水
素濃度が相対的に低く、その反対側での水素濃度が相対
的に高くなっている。
【0009】本発明に従う第2の局面の弾性表面波素子
は、基板と、基板上に設けられた表面波伝搬膜と、表面
波伝搬膜上に設けられる圧電膜と、圧電膜に電界を印加
するための電極とを備え、表面波伝搬膜がダイヤモンド
状炭素被膜または窒化アルミニウムから形成されること
を特徴としている。
【0010】第2の局面においては、基板と窒化アルミ
ニウム膜との間に中間層が設けられているか、あるいは
ダイヤモンド状炭素被膜が膜厚方向に水素濃度の勾配を
有しており、その水素濃度の勾配は、圧電膜側での水素
濃度が相対的に低く、その反対側での水素濃度が相対的
に高くなっている。
【0011】本発明に従えば、表面波伝搬膜として、ダ
イヤモンド状炭素被膜及び窒化アルミニウム膜を用いて
いるので、ダイヤモンド薄膜の形成に比べ、より低い温
度で薄膜を形成することができ、従って内部応力の低い
状態で薄膜を形成することができるので、下地層に対し
密着性よく表面波伝搬膜を形成することができる。ま
た、ダイヤモンド状炭素被膜及び窒化アルミニウム膜は
高い音速を有するので、素子の高周波数化を図ることが
できる。またこれらの表面波伝搬膜を設けることによ
り、素子の耐食性を向上させることができる。
【0012】本発明におけるダイヤモンド状炭素被膜
は、非晶質炭素被膜及び結晶性炭素被膜の両方を含むも
のであり、例えばプラズマCVD法により、常温〜40
0℃の基板温度で形成することができるものである。
【0013】また、一般に0.5原子%以上の水素濃度
で水素を含有している。また、本発明における結晶性炭
素被膜は、部分的に結晶性の領域を有する炭素被膜であ
る。本発明において用いるダイヤモンド状炭素被膜は、
上述のように膜厚方向に水素濃度の勾配を有していても
よい。膜厚方向に水素濃度の勾配を有する場合、圧電基
板または圧電膜側での水素濃度が相対的に低く、その反
対側での水素濃度が相対的に高いことが好ましい。
【0014】これは、水素濃度が低いと、一般に音速が
速くなるからである。すなわち、圧電基板または圧電膜
と接する部分において音速が高くなるような炭素被膜組
成とすることが好ましい。本発明者らが得た知見によれ
ば、水素濃度が低いと内部応力が高くなり、水素濃度が
高いと内部応力が低くなる。従って、圧電基板または圧
電膜と接する部分において水素濃度が低く内部応力の高
い炭素被膜組成とし、その反対側において水素濃度が高
く内部応力の低い構造とすることにより、膜全体の内部
応力を低減しながら、かつ高周波数化を図ることができ
る。従って、内部応力の低い状態で表面波伝搬膜を形成
することができ、下地層に対する密着性をさらに向上さ
せることができる。
【0015】表面波伝搬膜としてダイヤモンド状炭素被
膜を用いる場合、圧電基板または圧電膜側の端部とその
反対側の端部との間における水素濃度の差が10原子%
以上であることが好ましい。また非晶質のダイヤモンド
状炭素被膜を用いる場合、圧電基板または圧電膜側の端
部での水素濃度は、例えば10〜30原子%に設定さ
れ、その反対側の端部での水素濃度は、例えば40〜6
5原子%に設定される。また、圧電基板または圧電膜側
の端部でのダイヤモンド状炭素被膜の音速をより高くす
るには、圧電基板または圧電膜側の端部が少なくとも結
晶性炭素被膜であることが好ましい。このような場合、
圧電基板または圧電膜側での端部での水素濃度は、例え
ば0.5〜10原子%に設定され、その反対側の端部で
の水素濃度は、例えば10〜65原子%に設定される。
【0016】本発明において、水素濃度の%は原子%を
示しており、例えば2次イオン質量分析(SIMS)に
より測定することができる。本発明において表面波伝搬
膜として用いられるダイヤモンド状炭素被膜の膜厚は、
一般的には、2000Å〜2μm程度が好ましく、その
比抵抗は104 Ωcm以上が好ましく、更に好ましいの
は比抵抗が109 〜1012Ωcmである。また、窒化ア
ルミニウム膜の膜厚は、一般的には、2000Å〜1μ
m程度が好ましい。
【0017】本発明の第1の局面における圧電基板は、
少なくとも表面部分が圧電性を有する基板であり、基板
全体が圧電材料から形成されたものや、非圧電性基板の
上に圧電膜を設けたものなどが挙げられる。
【0018】基板全体が圧電性を有するものとしては、
LiNbO3 、LiTaO3 、Bi 12GeO20、Bi12
SiO20、AlN及び水晶などの単結晶材料や、PZT
(PbTiO3 −PbZrO3 )などのような圧電セラ
ミック材料からなる基板が挙げられる。非圧電性基板の
上に設ける圧電膜としては、ZnO、AlN、CdSな
どの材料が挙げられる。これらの圧電膜はスパッタリン
グ法やCVD法などにより形成することができる。膜厚
としては、一般的には2000Å〜1μm程度が好まし
い。
【0019】非圧電性基板としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、Si、W、Mo、Cu、Ta、
Al及びTiなどの金属またはそれらの化合物などが挙
げられる。
【0020】本発明の第1の局面及び第2の局面におい
て、圧電基板または基板と、表面波伝搬膜との間に中間
層を設けてもよい。また第2の局面においては、表面波
伝搬膜と圧電膜の間に中間層を設けてもよい。このよう
な中間層を設けることにより、表面波伝搬膜または圧電
膜をより密着性よく形成することができる。このような
中間層としては、例えば、Si、Ti、Zr及びGe並
びにこれらの金属の酸化物及び窒化物などを用いること
ができる。中間層の膜厚としては、10Å〜500Åの
範囲が好ましい。
【0021】本発明において、表面波伝搬膜としてダイ
ヤモンド状炭素被膜を設ける場合には、ダイヤモンド状
炭素被膜中に窒素を含有させてもよい。窒素の含有量と
しては、5〜54原子%程度が好ましい。ダイヤモンド
状炭素被膜中に窒素を含有させることにより、ダイヤモ
ンド状炭素被膜中の内部応力を低減することができ、こ
れによって下地層に対する剥離を抑制することができ
る。また、窒化物系の圧電膜がダイヤモンド状炭素被膜
と接する場合には、圧電膜との化学的結合の形成によ
り、圧電膜との密着性を改善することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図20は、弾性表面波素子の一般
的な構造を示す斜視図である。図20に示すように、圧
電基板81の上に一対のすだれ状電極81a及び81b
を形成することにより構成されている。すだれ状電極8
1a及び81bは、一般にアルミニウムなどから形成さ
れている。一方のすだれ状電極で励振された表面波が、
圧電基板81の表面を伝搬し、他方のすだれ状電極で電
気信号に変換され出力される。
【0023】図1は、本発明に従う一実施例の弾性表面
波素子を示す断面図である。圧電基板1は、例えば圧電
単結晶材料または圧電セラミックスなどからなる基板で
ある。この圧電基板1の上には、一対のすだれ状電極3
a及び3bが設けられている。圧電基板1の上には、ダ
イヤモンド状炭素被膜2が設けられている。
【0024】このダイヤモンド状炭素被膜2は、例え
ば、後述するECRプラズマCVD装置により形成する
ことができる。すだれ状電極3a及び3bは、アルミニ
ウムなどから形成することができ、フォトリソグラフィ
法を用いてパターニングして形成することができる。本
実施例において、ダイヤモンド状炭素被膜2の膜厚は4
000Åとしている。
【0025】図2は、本発明の第1の局面に従う他の実
施例を示す断面図である。非圧電性基板4の上には圧電
膜5が設けられている。本実施例では、非圧電性基板4
としてシリコン基板を用い、圧電膜5としてZnO膜を
膜厚5000Åとなるように形成している。
【0026】圧電膜5の上には、すだれ状電極7a及び
7bが設けられている。圧電膜5及びすだれ状電極7a
及び7bの上には、ダイヤモンド状炭素被膜6が、図1
に示す実施例と同様にして設けられている。
【0027】図3は、本発明の第2の局面に従う一実施
例を示す断面図である。基板8の上にはダイヤモンド状
炭素被膜9が設けられている。本実施例では、基板8と
してシリコン基板を用い、ダイヤモンド状炭素被膜9の
膜厚は4000Åとしている。ダイヤモンド状炭素被膜
9の上には、すだれ状電極11a及び11bが設けられ
ている。ダイヤモンド状炭素被膜9及びすだれ状電極1
1a及び11bの上には、圧電膜10が設けられてい
る。本実施例では、圧電膜10としてZnO膜(膜厚5
000Å)が設けられている。
【0028】図1〜図3に示す各実施例のダイヤモンド
状炭素被膜は、膜厚方向に水素濃度の勾配を有してお
り、圧電基板または圧電膜側での水素濃度が相対的に低
く、その反対側での水素濃度が相対的に高くなってい
る。
【0029】図4は、本発明の第1の局面に従うさらに
他の実施例を示す断面図である。圧電基板21の上に
は、すだれ状電極24a及び24bが設けられている。
圧電基板21及びすだれ状電極24a及び24bの上に
は、中間層22が形成され、この中間層22の上にダイ
ヤモンド状炭素被膜23が設けられている。本実施例で
は、中間層22としてSiO2 膜またはSi膜(膜厚5
0Å)が形成されている。圧電基板21及びダイヤモン
ド状炭素被膜23は、図1に示す実施例と同様にして形
成されている。
【0030】図5は、本発明の第1の局面に従うさらに
他の実施例を示す断面図である。非圧電性基板25の上
には、圧電膜26が形成されており、圧電膜26の上に
は、すだれ状電極29a及び29bが形成されている。
圧電膜26及びすだれ状電極29a及び29bの上に
は、中間層27が形成されている。
【0031】本実施例では、中間層27として、SiO
2 膜(膜厚50Å)が形成されている。中間層27の上
には、ダイヤモンド状炭素被膜28が設けられている。
非圧電性基板25、圧電膜26及びダイヤモンド状炭素
被膜28は、図2に示す実施例と同様にして形成されて
いる。
【0032】図6は、本発明の第2の局面に従う他の実
施例を示す断面図である。基板30の上には中間層31
が設けられている。本実施例では、中間層31としてS
iO 2 膜(膜厚50Å)が形成されている。中間層31
の上には、ダイヤモンド状炭素被膜32が形成されてい
る。ダイヤモンド状炭素被膜32の上には、すだれ状電
極34a及び34bが形成されている。
【0033】ダイヤモンド状炭素被膜32及びすだれ状
電極34a及び34bの上には、圧電膜33が形成され
ている。基板30、ダイヤモンド状炭素被膜32及び圧
電膜33は、図3に示す実施例と同様にして形成されて
いる。
【0034】図4〜図6に示す各実施例のダイヤモンド
状炭素被膜は、膜厚方向に水素濃度の勾配を有していて
もよい。水素濃度の勾配を有する場合は、圧電基板また
は圧電膜側での水素濃度が相対的に低く、その反対側で
の水素濃度が相対的に高くなっている。
【0035】図7は、上記実施例においてダイヤモンド
状炭素被膜を形成するためのECRプラズマCVD装置
を示す概略構成図である。以下、このECRプラズマC
VD装置について説明する。
【0036】図7を参照して、真空チャンバ108の内
部には、プラズマ発生室104と、基板113が設置さ
れる反応室が設けられている。プラズマ発生室104に
は、導波管102の一端が取り付けられており、導波管
102の他端には、マイクロ波供給手段101が設けら
れている。マイクロ波供給手段101で発生したマイク
ロ波は、導波管102及びマイクロ波導入窓103を通
って、プラズマ発生室104に導かれる。
【0037】プラズマ発生室104には、プラズマ発生
室104内にアルゴン(Ar)ガス等の放電ガスを導入
させるための放電ガス導入管105が設けられている。
また、プラズマ発生室104の周囲には、プラズマを反
応室に導くためのプラズマ磁界発生装置106が設けら
れている。
【0038】真空チャンバ108内の反応室には、ドラ
ム状の基板ホルダー112が、図7の紙面に垂直な回転
軸のまわりを回転自在となるように設置されており、該
基板ホルダー112には、図示省略するモーターが連結
されている。基板ホルダー112の外周面には、複数
(本実施例では6個)の基板113が等しい間隔で装着
されている。基板ホルダー112には、高周波電源11
0が接続されている。また、基板ホルダー112内には
基板113を加熱するためのヒーター(図示せず)が設
けられている。
【0039】基板ホルダー112の周囲には、金属製の
筒状のシールドカバー114が基板ホルダー112から
約5mmの距離隔てて設けられている。このシールドカ
バー114は、接地電極に接続されている。このシール
ドカバー114は、被膜を形成するときに、基板ホルダ
ー112に印加される高周波(RF)電圧によって被膜
形成箇所以外の基板ホルダー112と真空チャンバ10
8との間の放電が発生するのを防止するために設けられ
ている。
【0040】シールドカバー114には、開口部115
が形成されている。この開口部115を通って、プラズ
マ発生室104から引き出されたプラズマが、基板ホル
ダー112に装着された基板113に放射されるように
なっている。真空チャンバ108内には、反応ガス導入
管116が設けられている。この反応ガス導入管116
の先端は、開口部115の上方に位置する。
【0041】図8は、この反応ガス導入管116の先端
部分近傍を示す平面図である。図8を参照して、反応ガ
ス導入管116は、外部から真空チャンバ内にCH4
スを導入するガス導入部116aと、このガス導入部1
16aに対し垂直方向に接続されたガス放出部116b
とから構成されている。ガス放出部116bは、基板ホ
ルダー112の回転方向Aに対して垂直方向に配置さ
れ、かつ開口部115の上方の回転方向の上流側に位置
するように設けられている。
【0042】ガス放出部116bには、下方に向けて約
45度の方向に複数の孔117が形成されている。本実
施例では、8個の孔117が形成されている。孔117
の間隔は、中央から両側に向かうに従い徐々に狭くなる
ように形成されている。このような間隔で孔117を形
成することにより、ガス導入部116aから導入された
CH4 ガスがそれぞれ孔117からほぼ均等に放出され
る。
【0043】実施例1 上記のECRプラズマCVD装置を用いて、図1に示す
実施例のダイヤモンド状炭素被膜2を以下のようにして
形成した。
【0044】まず、真空チャンバ108内を10-5〜1
-7Torrに排気して、基板ホルダー112を約10
rpmの速度で回転させる。次に、放電ガス導入管10
5からArガスを5.7×10-4Torrで供給すると
ともに、マイクロ波供給手段101から2.45GH
z、100Wのマイクロ波を供給して、プラズマ発生室
104内に形成されたArプラズマを基板113の表面
に放射する。
【0045】これと同時に、反応ガス管116からCH
4 ガスを1.3×10-3Torrで供給しながら、高周
波電源110から13.56MHzのRF電力を基板ホ
ルダー112に印加する。
【0046】基板ホルダー112に印加するRF電力
を、図9に示すように成膜初期において−150Vと
し、成膜の終了時に0Vとなるように変化させてダイヤ
モンド状炭素被膜を形成した。なお、ダイヤモンド状炭
素被膜形成の際には、基板の加熱は行わなかった。
【0047】図10は、基板に発生する自己バイアス電
圧と、各自己バイアス電圧のときに形成されるダイヤモ
ンド状炭素被膜の膜中水素濃度、膜厚が1000Åのと
きの内部応力、炭素原子間のsp3結合比、及び硬度の
関係を示す図である。
【0048】これらの測定値は、上記のECRプラズマ
CVD装置を用いて、基板に発生する自己バイアス電圧
を一定にした条件でダイヤモンド状炭素被膜を形成し、
得られたダイヤモンド状炭素被膜の各特性を測定するこ
とにより得た数値である。
【0049】更に、図10は、基板に発生する自己バイ
アス電圧と、各自己バイアス電圧の時に形成されるダイ
ヤモンド状炭素被膜の炭素原子間のsp3結合比との関
係を示している。これらの測定値は、上述のECRプラ
ズマCVD装置を用いて、基板に発生する自己バイアス
電圧を一定にした条件でダイヤモンド状炭素被膜を形成
し、得られたダイヤモンド状炭素被膜を測定することに
より得た数値である。
【0050】同図から明らかなように、自己バイアス電
圧が0Vから−200Vの範囲では、得られたダイヤモ
ンド状炭素被膜の炭素原子間のsp3結合比は25%以
上であることがわかる。
【0051】また、上述の形成条件で形成されたダイヤ
モンド状炭素被膜の比抵抗測定を行った結果、比抵抗は
109 〜1012Ωcmであり、弾性表面波素子の電極部
等での短絡等の発生を防止できたことを実験により確認
した。
【0052】更に、上述の形成条件で形成されたダイヤ
モンド状炭素被膜の形成温度は、100℃以下であるこ
とを実験により確認した。図10から明らかなように、
自己バイアス電圧が0Vのとき、硬度は850Hv程度
であり、内部応力は0.8GPa程度であり、水素濃度
は65原子%程度であることがわかる。また自己バイア
ス電圧が−150Vのときには、硬度は3200Hv程
度であり、内部応力は8GPa程度であり、水素濃度は
10原子%程度であることがわかる。
【0053】従って、高い自己バイアス電圧で作製した
ダイヤモンド状炭素被膜は音速が高く、低い自己バイア
ス電圧で作製したダイヤモンド状炭素被膜は音速が低い
ことがわかる。図9に示すように、自己バイアス電圧を
−150Vから0Vに変化させながらダイヤモンド状炭
素被膜を形成することにより、音速が高く、かつ内部応
力が高い炭素被膜の組成から、内部応力が低くかつ音速
の低い炭素被膜の組成に膜厚方向に変化したダイヤモン
ド状炭素被膜が得られる。
【0054】従って、圧電基板と接する部分においては
音速が高く、全体としては内部応力の低いダイヤモンド
状炭素被膜を形成することができる。従って、さらに密
着性の良好なダイヤモンド状炭素被膜が形成される。
【0055】上記のように自己バイアス電圧を変化して
ダイヤモンド状炭素被膜を形成することにより、図11
に示すようなダイヤモンド状炭素被膜121を得ること
ができる。ダイヤモンド状炭素被膜121は下地層12
0の上に形成されており、下地層120に近い端部12
1aでは音速が高く内部応力の高い炭素被膜組成であ
り、下地層120から遠い端部121bでは音速が低く
内部応力の低い炭素被膜組成となっている。
【0056】以上のようにして、自己バイアス電圧を変
化させてダイヤモンド状炭素被膜を形成し、得られた弾
性表面波素子の中心周波数を測定したところ、ダイヤモ
ンド状炭素被膜を有しない比較の弾性表面波素子の中心
周波数の1.11倍高い中心周波数を示した。
【0057】実施例2 次に、図1に示す実施例において、圧電基板1側の端部
が結晶性炭素被膜の組成であり、反対側の端部が非晶質
炭素被膜の組成であるダイヤモンド状炭素被膜を形成し
た。自己バイアス電圧は、上記実施例1と同様にして−
150Vから0Vに変化させた。また、放電ガス導入管
から導入するArガスを5.7×10-4Torrの一定
とし、O2 ガスを成膜開始時には1.4×10-4Tor
rとし、成膜終了時に0となるように漸次減少させた。
【0058】また基板温度を200℃とし、ダイヤモン
ド状炭素被膜を形成した。この結果、基板側では、水素
濃度が3原子%である結晶性の炭素被膜組成を有し、反
対側では水素濃度が65原子%である非晶質炭素被膜の
組成を有するダイヤモンド状炭素被膜が形成された。こ
のようなダイヤモンド状炭素被膜を形成した弾性表面波
素子は、比較のダイヤモンド状炭素被膜を有しない素子
に比べ1.18倍高い中心周波数を示した。
【0059】参考例1 図4に示す弾性表面波素子において、中間層22として
SiO2 膜(膜厚50Å)を形成した。SiO2 膜は、
スパッタリング法により形成した。ダイヤモンド状炭素
被膜23は、成膜の間基板に発生する自己バイアス電圧
が−150Vと一定になるように基板ホルダーにRF電
力を印加する以外は、実施例1のダイヤモンド状炭素被
膜2と同様にして形成した。
【0060】以上の工程により膜厚4000Åのダイヤ
モンド状炭素被膜を得た。またダイヤモンド状炭素被膜
23の水素濃度を測定したところ膜厚方向にほぼ一定で
あり10原子%であった。また、ダイヤモンド状炭素被
膜は、非晶質の炭素被膜であった。
【0061】得られた弾性表面波素子の中心周波数は、
ダイヤモンド状炭素被膜を有しない比較の弾性表面波素
子の1.12倍であった。得られた弾性表面波素子のダ
イヤモンド状炭素被膜について密着性の評価試験を行っ
た。密着性の評価は、ビッカース圧子を用いて一定荷重
(荷重=1kg)の押し込み試験により行った。サンプ
ル数を50個とし、ダイヤモンド状炭素被膜が剥離した
個数を数えて評価した。中間層を介して設けたダイヤモ
ンド状炭素被膜の場合、剥離個数は5個であったのに対
し、圧電基板の上に直接設けた比較のダイヤモンド状炭
素被膜の場合には、50個であった。従って、中間層を
設けることにより、ダイヤモンド状炭素被膜の下地に対
する密着性が向上することがわかる。
【0062】参考例2 図4に示す実施例において、中間層22としてSi膜を
形成し、ダイヤモンド状炭素被膜23を、上記参考例1
のダイヤモンド状被膜2と同様にして形成した。Si膜
の膜厚は50Åとし、スパッタリング法により形成し
た。
【0063】得られた弾性表面波素子の中心周波数は、
ダイヤモンド状炭素被膜を有しない比較の弾性表面波素
子の1.12倍であった。得られた弾性表面波素子のダ
イヤモンド状炭素被膜について密着性の評価試験を行っ
た。密着性の評価は、ビッカース圧子を用いて一定荷重
(荷重=1kg)の押し込み試験により行った。サンプ
ル数を50個とし、ダイヤモンド状炭素被膜が剥離した
個数を数えて評価した。中間層を介して設けたダイヤモ
ンド状炭素被膜の場合、剥離個数は3個であったのに対
し、圧電基板の上に直接設けた比較のダイヤモンド状炭
素被膜の場合には、50個であった。従って、中間層を
設けることにより、ダイヤモンド状炭素被膜の下地に対
する密着性が向上することがわかる。
【0064】参考例3 図6に示す構造の弾性表面波素子において、中間層31
としてのSiO2 膜を、上記実施例3の中間層22と同
様にして形成した。ダイヤモンド状炭素被膜32は、上
参考例1のダイヤモンド状炭素被膜23と同様にして
形成した。圧電膜33であるZnO膜は、スパッタリン
グ法にて形成した。中間層31の膜厚は50Åとなるよ
うに形成した。
【0065】得られた弾性表面波素子の中心周波数は、
ダイヤモンド状炭素被膜を有していない比較の弾性表面
波素子の1.13倍であった。上記実施例において、膜
厚方向に水素濃度を変化させたダイヤモンド状炭素被膜
は、膜厚方向に連続的に水素濃度が変化するダイヤモン
ド状炭素被膜であったが、図12に示すように、段階的
に水素濃度が変化するダイヤモンド状炭素被膜であって
もよい。
【0066】図12は、下地層120上に形成されたダ
イヤモンド状炭素被膜122を示しており、このダイヤ
モンド状炭素被膜122は、相対的に水素濃度の低い第
1の層122aと相対的に水素濃度の高い第2の層12
2bを積層することにより構成されている。このような
積層膜は、図13に示すように、自己バイアス電圧を成
膜途中において段階的に変化させることにより形成する
ことができる。
【0067】なお、図12においては2層構造のダイヤ
モンド状炭素被膜を示しているが、3層以上の多層構造
で段階的に水素濃度が膜厚方向に変化するダイヤモンド
状炭素被膜であってもよい。
【0068】<ダイヤモンド状炭素被膜形成による耐食
性の向上>アルミニウム基板の上にダイヤモンド状炭素
被膜を形成したサンプルと、形成しないサンプルを作製
した。ダイヤモンド状炭素被膜は、上記実施例1と同様
の条件で形成した。これらのサンプルを65℃、90%
RHの雰囲気中に放置した。ダイヤモンド状炭素被膜を
形成しないサンプルは、放置後50時間程度でアルミニ
ウム基板の表面に腐食が認められた。これに対しダイヤ
モンド状炭素被膜を形成したサンプルでは、腐食が認め
られなかった。これらの結果から、本発明に従いダイヤ
モンド状炭素被膜を形成することにより、アルミニウム
からなるすだれ状電極の腐食を防止し、耐食性を向上で
きることがわかる。
【0069】図14は、本発明の第2の局面に従うさら
に他の実施例を示す断面図である。本実施例では、図3
に示す実施例におけるダイヤモンド状炭素被膜9と圧電
膜10の間に中間層41が設けられている。中間層41
としては、SiO2 膜またはSi膜(膜厚50Å)が形
成されている。このような中間層41の形成により、ダ
イヤモンド状被膜9と圧電膜10との密着性が高められ
ている。
【0070】図15は、本発明の第2の局面に従うさら
に他の実施例を示す断面図である。本実施例では、図6
に示す実施例におけるダイヤモンド状炭素被膜32と圧
電膜33の間に中間層42が形成されている。中間層4
2としては、SiO2 膜またはSi膜(膜厚50Å)が
形成されている。このような中間層42の形成により、
ダイヤモンド状炭素被膜32と圧電膜33との密着性が
高められている。
【0071】図16は、本発明の第1の局面に従うさら
に他の実施例を示す断面図である。圧電基板61の上に
は、すだれ状電極64a及び64bが設けられており、
これらの上には中間層62が形成されている。中間層6
2の上には、窒化アルミニウム膜63が設けられてい
る。本実施例においては、中間層62として、Si膜ま
たはSiO2 膜がそれぞれ膜厚50Åとなるように形成
されている。なお、これらの中間層は、図4に示す中間
層22と同様にして形成することができる。
【0072】窒化アルミニウム膜63は、スパッタリン
グ法またはCVD法により形成することができる。圧電
基板61としては、図1の圧電基板1と同様のものを用
いることができる。
【0073】図17は、本発明の第1の局面に従うさら
に他の実施例を示す断面図である。非圧電性基板65の
上には圧電膜66が設けられており、圧電膜66の上に
は、すだれ状電極69a及び69bが設けられている。
これらの上に中間層67が形成され、中間層67の上に
窒化アルミニウム膜68が形成されている。中間層67
は、図16に示す実施例の中間層62と同様のものを用
いることができる。非圧電性基板65及び圧電膜66
は、図2に示す実施例のものと同様のものを用いること
ができる。
【0074】図18は、本発明の他参考例を示す断面
図である。基板70の上には、中間層71が形成されて
おり、中間層71の上に窒化アルミニウム膜72が設け
られている。窒化アルミニウム膜72の上に、すだれ状
電極74a及び74bが設けられている。
【0075】これらの上には、圧電膜73が設けられて
いる。中間層71としては、図16に示す中間層62と
同様のものを用いることができる。基板70及び圧電膜
73は、図3に示す実施例のものと同様のものを用いる
ことができる。
【0076】図19は、本発明の第2の局面に従うさら
に他の実施例を示す断面図である。本実施例では、図1
8に示す実施例における窒化アルミニウム膜72と圧電
膜73の間に中間層75が形成されている。中間層75
としては、SiO2 膜またはSi膜(膜厚50Å)が形
成されている。このような中間層75の形成により、
化アルミニウム膜72と圧電膜73との密着性が高めら
れている。
【0077】実施例2 図16に示す構造の弾性表面波素子を作製した。圧電基
板61としては、LiTaO3 を用い、すだれ状電極6
4a及び64bは、アルミニウム膜をパターニングする
ことにより形成した。窒化アルミニウム膜63は、スパ
ッタリング法により膜厚4000Åとなるように形成し
た。中間層62としては、SiO2 膜を膜厚50Åとな
るように形成した。形成方法は、図4に示す実施例の中
間層22と同様にして行った。
【0078】得られた弾性表面波素子の中心周波数は、
窒化アルミニウム膜63を有していない比較の弾性表面
波素子の中心周波数よりも1.08倍高い周波数であっ
た。得られた弾性表面波素子の窒化アルミニウム膜につ
いて密着性の評価試験を行った。密着性の評価は、ビッ
カース圧子を用いて一定荷重(荷重=1kg)の押し込
み試験により行った。サンプル数を50個とし、窒化ア
ルミニウム膜が剥離した個数を数えて評価した。中間層
を介して設けた窒化アルミニウム膜の場合、剥離個数は
2個であったのに対し、圧電基板の上に直接設けた比較
の窒化アルミニウム膜の場合には、12個であった。従
って、中間層を設けることにより、窒化アルミニウム膜
の下地に対する密着性が向上することがわかる。
【0079】参考例4 図18に示す構造の弾性表面波素子を作製した。中間層
71としては、SiO2 膜を膜厚50Åとなるように形
成した。形成方法は、上記実施例の中間層と同様にし
た。窒化アルミニウム膜72は、上記実施例と同様に
して形成した。また基板70及び圧電膜73は、上記
考例3と同様にした。得られた弾性表面波素子の中心周
波数は、上記実施例と同様に高い周波数であった。
【0080】<窒化アルミニウム膜による耐食性の向上
>アルミニウム基板上に窒化アルミニウム膜を形成した
サンプルと、形成していないサンプルとを作製した。こ
れらのサンプルを65℃、90%RHの雰囲気中に放置
した。窒化アルミニウム膜を形成していないサンプルで
は、放置後50時間程度で基板表面に腐食が認められ
た。これに対し、窒化アルミニウム膜を形成したサンプ
ルでは、腐食が認められなかった。これらの結果から、
窒化アルミニウム膜を形成することにより、アルミニウ
ム電極の腐食を防止し、耐食性を向上できることがわか
る。
【0081】<ダイヤモンド状炭素被膜の窒素含有によ
る密着性の向上> 図6に示す構造の弾性表面波素子において、窒素雰囲気
中でダイヤモンド状炭素被膜32を形成することによ
り、窒素を20原子%含有したダイヤモンド状炭素被膜
32を形成した。また、圧電膜33として、AlN膜
(膜厚1.0μm)をスパッタリング法により形成し
た。中間層31は参考例3と同様にして形成した。
【0082】得られた弾性表面波素子の圧電膜について
密着性の評価試験を行った。密着性の評価は、ビッカー
ス圧子を用いて一定荷重(荷重=1kg)の押し込み試
験により行った。サンプル数を50個とし、圧電膜が剥
離した個数を数えて評価した。窒素を含有させたダイヤ
モンド状炭素被膜の場合、剥離個数は3個であったのに
対し、窒素を含有していないダイヤモンド状炭素被膜の
場合には、7個であった。従って、窒化物系圧電膜の場
合には、窒素を含有したダイヤモンド状炭素被膜を形成
することにより、密着性が向上することがわかる。
【0083】
【発明の効果】本発明の第1の局面に従えば、圧電基板
と表面波伝搬膜である窒化アルミニウム膜との間に中間
層が設けられる。従って、表面波伝搬膜である窒化アル
ミニウム膜を密着性よく形成することができる。また、
表面波伝搬膜であるダイヤモンド状炭素被膜において、
圧電基板側での水素濃度を相対的に低くし、その反対側
での水素濃度を相対的に高くすることにより、ダイヤモ
ンド状炭素被膜の内部応力を低減させながら、かつ高周
波数化を図ることができる。
【0084】本発明の第2の局面に従えば、基板と窒化
アルミニウム膜との間に中間層が設けられることによ
り、表面波伝搬膜の基板に対する密着性を高めることが
できる。また、ダイヤモンド状炭素被膜内で、圧電膜側
での水素濃度を相対的に低くし、その反対側での水素濃
度を相対的に高くすることにより、ダイヤモンド状炭素
被膜の内部応力を低減させながら、高周波数化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の局面に従う一実施例を示す断面
図。
【図2】本発明の第1の局面に従う他の実施例を示す断
面図。
【図3】本発明の第2の局面に従う一実施例を示す断面
図。
【図4】本発明の第1の局面に従うさらに他の実施例を
示す断面図。
【図5】本発明の第1の局面に従うさらに他の実施例を
示す断面図。
【図6】本発明の第2の局面に従う他の実施例を示す断
面図。
【図7】ECRプラズマCVD装置を示す概略構成図。
【図8】図7に示すECRプラズマCVD装置の開口部
近傍を示す平面図。
【図9】本発明に従う実施例における成膜時間と自己バ
イアス電圧との関係を示す図。
【図10】基板に発生する自己バイアス電圧と、各自己
バイアス電圧のときに形成されるダイヤモンド状炭素被
膜の膜中水素濃度、膜厚が1000Åのときの内部応
力、炭素原子間のsp3結合比、及び硬度の関係を示す
図。
【図11】本発明の実施例における膜厚方向に水素濃度
の勾配を有するダイヤモンド状炭素被膜の一例を示す断
面図。
【図12】本発明の実施例における膜厚方向に水素濃度
の勾配を有するダイヤモンド状炭素被膜の他の例を示す
断面図。
【図13】本発明に従う実施例における成膜時間と自己
バイアス電圧との関係を示す図。
【図14】本発明の第2の局面に従うさらに他の実施例
を示す断面図。
【図15】本発明の第2の局面に従うさらに他の実施例
を示す断面図。
【図16】本発明の第1の局面に従うさらに他の実施例
を示す断面図。
【図17】本発明の第1の局面に従うさらに他の実施例
を示す断面図。
【図18】本発明の参考例を示す断面図。
【図19】本発明の第2の局面に従うさらに他の実施例
を示す断面図。
【図20】図20は、弾性表面波素子の一般的な構造を
示す斜視図。
【符号の説明】
1,21…圧電基板 4,25…非圧電性基板 8,30…基板 2,6,9,23,28,32…ダイヤモンド状炭素被
膜 5,10,26,33…圧電膜 3a,3b,7a,7b,11a,11b,24a,2
4b,29a,29b,34a,34b…すだれ状電極 22,27,31…中間層 41,61…圧電基板 44,65…非圧電性基板 48,70…基板 42,46,49,63,68,72…窒化アルミニウ
ム膜 45,50,66,73…圧電膜 43a,43b,47a,47b,51a,51b,6
4a,64b,69a,69b,74a,74b…すだ
れ状電極 62,67,71…中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂本 洋一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−30015(JP,A) 特開 昭59−231911(JP,A) 特開 昭58−156217(JP,A) 特開 平9−312547(JP,A) 特開 平2−20910(JP,A) 特開 平5−90861(JP,A) 特開 平5−247652(JP,A) 特開 昭61−92022(JP,A) 特開 昭57−48820(JP,A) 特開 平5−37284(JP,A) 特開 平6−316489(JP,A) 特開 平5−235683(JP,A) 特開 昭60−119114(JP,A) 特開 昭59−64908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/25 H03H 9/145 H03H 9/64

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ
    る表面波伝搬膜と、前記圧電基板に電界を印加するため
    の電極とを備え、 前記表面波伝搬膜が窒化アルミニウムであり、前記圧電
    基板と前記表面波伝搬膜との間に中間層が設けられてい
    ることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 【請求項2】 前記圧電基板が非圧電性基板の上に圧電
    膜を設けることにより構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の弾性表面波素子。
  3. 【請求項3】 圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ
    る表面波伝搬膜と、前記圧電基板に電界を印加するため
    の電極とを備え、 前記表面波伝搬膜がダイヤモンド状炭素被膜であり、該
    ダイヤモンド状炭素被膜が膜厚方向に水素濃度の勾配を
    有しており、前記圧電基板側での水素濃度が相対的に低
    く、その反対側での水素濃度が相対的に高いことを特徴
    とする弾性表面波素子。
  4. 【請求項4】 前記圧電基板側の端部とその反対側の端
    部との間における水素濃度の差が10原子%以上である
    ことを特徴とする請求項3に記載の弾性表面波素子。
  5. 【請求項5】 前記圧電基板側の端部での水素濃度が1
    0〜30原子%であり、その反対側の端部での水素濃度
    が40〜65原子%であることを特徴とする請求項3に
    記載の弾性表面波素子。
  6. 【請求項6】 前記ダイヤモンド状炭素被膜の少なくと
    も前記圧電基板側の端部が結晶性炭素被膜であり、該圧
    電基板側の端部での水素濃度が0.5〜10原子%で
    あ、その反対側の端部での水素濃度が10〜65原子%
    であることを特徴とする請求項3に記載の弾性表面波素
    子。
  7. 【請求項7】 前記ダイヤモンド状炭素被膜の比抵抗が
    10 9 〜10 12 Ωcmであることを特徴とする請求項3
    〜6のいずれか1項に記載の弾性表面波素子。
  8. 【請求項8】 前記ダイヤモンド状炭素被膜の炭素原子
    間結合のうち、sp3結合が25%以上であることを特
    徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の弾性表面
    波素子。
  9. 【請求項9】 前記ダイヤモンド状炭素被膜が窒素を含
    有することを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に
    記載の弾性表面波素子。
  10. 【請求項10】 前記圧電基板が非圧電性基板の上に圧
    電膜を設けることにより構成されていることを特徴とす
    る請求項3〜9のいずれか1項に記載の弾性表面波素
    子。
  11. 【請求項11】 前記圧電基板と前記表面波伝搬膜との
    間に中間層が設けられていることを特徴とする請求項3
    〜10にいずれか1項に記載の弾性表面波素子。
  12. 【請求項12】 基板と、前記基板上に設けられる表面
    波伝搬膜と、前記表面波伝搬膜上に設けられる圧電膜
    と、前記圧電膜に電界を印加するための電極とを備え、 前記表面波伝搬膜が窒化アルミニウムであり、前記基板
    と前記表面波伝搬膜との間に中間層が設けられていると
    ともに、前記表面波伝搬膜と前記圧電膜との間に中間層
    が設けられていることを特徴とする弾性表面波素子。
  13. 【請求項13】 基板と、前記基板上に設けられる表面
    波伝搬膜と、前記表面波伝搬膜上に設けられる圧電膜
    と、前記圧電膜に電界を印加するための電極とを備え、 前記表面波伝搬膜がダイヤモンド状炭素被膜であり、該
    ダイヤモンド状炭素被膜が膜厚方向に水素濃度の勾配を
    有しており、前記圧電膜側での水素濃度が相対的に低
    く、その反対側での水素濃度が相対的に高いことを特徴
    とする弾性表面波素子。
  14. 【請求項14】 前記圧電膜側の端部とその反対側の端
    部との間における水素濃度の差が10原子%以上である
    ことを特徴とする請求項13に記載の弾性表面波素子。
  15. 【請求項15】 前記圧電膜側の端部での水素濃度が1
    0〜30原子%であり、その反対側の端部での水素濃度
    40〜65原子%であることを特徴とする請求項13に
    記載の圧電表面波素子。
  16. 【請求項16】 前記ダイヤモンド状炭素被膜の少なく
    とも前記圧電膜側の端部が結晶性炭素被膜であり、該圧
    電膜側の端部での水素濃度が0.5〜10原 子%であ
    り、その反対側の端部での水素濃度が10〜65原子%
    であることを特徴とする請求項13に記載の弾性表面波
    素子。
  17. 【請求項17】 前記ダイヤモンド状炭素被膜の比抵抗
    が10 9 〜10 12 Ωcmであることを特徴とする請求項
    13〜16のいずれか1項に記載の弾性表面波素子。
  18. 【請求項18】 前記ダイヤモンド状炭素被膜の炭素原
    子間結合のうち、sp3結合が25%以上であることを
    特徴とする請求項13〜17のいずれか1項に記載の弾
    性表面波素子。
  19. 【請求項19】 前記ダイヤモンド状炭素被膜が窒素を
    含有することを特徴とする請求項13〜19のいずれか
    1項に記載の弾性表面波素子。
  20. 【請求項20】 前記基板と前記表面波伝搬膜との間に
    中間層が設けられていることを特徴とする請求項13〜
    19のいずれか1項に記載の弾性表面波素子。
  21. 【請求項21】 前記表面波伝搬膜と前記圧電膜の間に
    中間層が設けられることを特徴とする請求項13〜20
    のいずれか1項に記載の弾性表面波素子。
  22. 【請求項22】 前記中間層がSi、Ti、Zr及びG
    e並びにこれらの金属の酸化物及び窒化物から選ばれる
    少なくとも1種の材料から形成されていることを特徴と
    する請求項1〜12、20及び21のいずれか1項に記
    載の弾性表面波素子。
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