JP3416285B2 - 船外機の燃料供給装置 - Google Patents

船外機の燃料供給装置

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JP3416285B2 JP23158594A JP23158594A JP3416285B2 JP 3416285 B2 JP3416285 B2 JP 3416285B2 JP 23158594 A JP23158594 A JP 23158594A JP 23158594 A JP23158594 A JP 23158594A JP 3416285 B2 JP3416285 B2 JP 3416285B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1824Number of cylinders six

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体側の燃料タンクか
ら船外機側のベーパセパレータに燃料を供給するように
した船外機の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船外機用エンジンに燃料を供給する場
合、一般に、船体側に燃料タンクを配置し、船外機側に
ベーパセパレータ,低圧燃料ポンプ,及び高圧燃料ポン
プ等を配置するようにしている。そして上記燃料タンク
内の燃料を低圧燃料ポンプで汲み上げて上記ベーパセパ
レータ内に貯溜し、該ベーパセパレータ内の燃料を高圧
燃料ポンプにより燃料噴射弁に装着された燃料供給レー
ルに高圧で供給するとともに、該燃料供給レールからの
リターン燃料を上記ベーパセパレータに戻すように構成
されている。このため上記ベーパセパレータには、上記
燃料タンク側からの燃料補給通路,燃料供給レールへの
燃料供給通路,及び該燃料供給レールからの燃料戻り通
路等多くの通路が接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記船外機の
燃料供給装置を採用するにあたっては、その用途からし
て燃料供給部品のレイアウトをできるだけコンパクトに
するとももに、部品コストをできるだけ低減することが
要請されている。しかしながら上記ベーパセパレータ,
及びこれに接続される各通路の配置構造の如何によって
はホース等の配索が複雑化したり,配置スペースが大き
くなったり,また部品コストが高騰したりする場合があ
り、上述のコンパクト化,低コスト化に対応できない場
合が懸念される。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、ベーパセパレータ等の配置スペースを小さくできる
とともに、部品コストの上昇を抑制でき、ひいてはコン
パクト化,低コスト化に対応できる船外機の燃料供給装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、船体
側に搭載された燃料タンクからの燃料を船尾に揺動自在
に枢支された船外機側に搭載されたベーパセパレータに
貯溜し、該ベータセパレータ内の燃料を燃料ポンプによ
りエンジンに供給するようにした船外機の燃料供給装置
において、上記ベーパセパレータを上側ケースと下側ケ
ースとの上下2分割構造とし、該ベーパセパレータ内の
進行方向船尾側に上記燃料ポンプを配設し、進行方向船
首側にフロートをフルチルト時に燃料補給口を閉じるよ
うに配設し、上記下側ケースの底壁を燃料ポンプ側に向
かって低くなるよう傾斜させ、この傾斜面に沿ってフィ
ルタを配設し、該フィルタの傾斜下端部に燃料ポンプの
吸込み口を接続し、上記上側ケースの天壁に、上記燃料
タンク側からの燃料補給通路,上記エンジンへの燃料供
給通路,及び上記エンジン側からの燃料戻り通路を接続
したことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、船体側に搭載された燃
料タンクからの燃料を船外機側に搭載されたベーパセパ
レータに貯溜し、該ベータセパレータ内の燃料を燃料ポ
ンプによりエンジンの燃料噴射弁に装着された燃料供給
レールに供給するようにした船外機の燃料供給装置にお
いて、縦置き配置されたクランク軸を収容するクランク
室に連通するように形成された吸気通路に上記燃料噴射
弁を接続し、該吸気通路を挟んでエンジンの一側に上記
燃料供給レールを配設するとともに、他側に上記ベーパ
セパレータを配設したことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明は、上記エンジンがクラン
ク軸を縦向きに配置した縦置きエンジンであり、上記燃
料供給レールがクランク軸と同じ方向に縦向きに配置さ
れており、上記ベーパセパレータからの燃料供給通路が
上記燃料供給レールの下端部に接続されており、該燃料
供給レールからの燃料戻り通路が該燃料供給レールの上
端部に接続されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、ベーパセパレータを
上側ケースと下側ケースとに2分割するとともに、該上
側ケースに補給通路,供給通路,戻り通路を3本とも接
続したので、各通路の配索スペースを小さくできるとと
もに配索経路を簡略化でき、ひいては船外機全体をコン
パクトに構成することができる。また上記上側ケースに
全ての通路を接続したので、該上側ケースにのみ接続口
の加工を施せばよく、両ケースに接続口を加工する場合
に比べて加工が容易であり、ひいては部品コストを低減
できる。またベーパセパレータ内の船尾側に上記燃料ポ
ンプを配設し、船首側にフロートをフルチルト時に燃料
補給口を閉じるよう配設したので、船外機をフルチルト
した場合に燃料がオーバーフローするのを防止でき、さ
らに下側ケース内の底壁を燃料ポンプ側に向かって傾斜
させ、この傾斜面に沿ってフィルタを配設し、該フィル
タの傾斜下端部に燃料ポンプの吸込み口を接続したの
で、液面変動による空気の吸込みを防止でき、かつガス
欠時にも燃料を最後まで吸い込むことができる。
【0009】請求項2の発明では、クランク室に通じる
吸気通路を挟んだエンジンの一側に、ベーパセパレータ
をエンジンの他側に、燃料供給レールを配置したので、
エンジン回りの空間を有効利用してベーパセパレータと
燃料供給レールとをバランス良く配置することができ、
比較的大きな部品の配置スペースの確保が容易であると
ともに、コンパクト化を図ることができる。
【0010】請求項3の発明では、エンジンの一側にベ
ーパセパレータを、他側に燃料供給レールを縦向きに配
置し、ベーパセパレータからの燃料を燃料供給レールの
下端部から導入するとともに、上端部から戻すようにし
たので、燃料戻り通路が最高所に位置することとなり、
燃料内の空気はこの戻り通路に溜まることとなり、空気
抜きを容易に行うことができるとともに、燃料供給レー
ル内に空気が溜まることがないので、燃料の噴射供給が
確実に行われる。ちなみに燃料供給レールを横向きに位
置した場合には、その高さ位置の如何によっては燃料内
の空気抜きが充分に行えないという問題が生じる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図8は本発明の一実施例による船
外機用2サイクルエンジンの燃料供給装置を説明するた
めの図であり、図1は本実施例の燃料供給装置の正面
図、図2は上記実施例装置の平面図、図3は上記実施例
装置の右側面図、図4はベーパセパレータの断面図、図
5は上記実施例装置が適用された船外機用2サイクルエ
ンジンの模式図、図6は図7のVI-VI 線断面図、図7は
図8のVII-VII 線断面図、図8は上記エンジンの概略構
成図である。なお、図中、Fは船首側を、Rは船尾側を
それぞれ示しており、また左,右とは船首側から船尾側
を見た状態で左,右を示す。
【0012】本実施例の船外機50は、図5の下部に示
すように、主として推進機51が配設されたロアケース
52の上部にアッパケース53を接続し、これの上部に
本実施例エンジン1が収容されたトップカウル54を接
続して構成されており、該船外機50は図示しない船体
の船尾に揺動自在に枢支されている。
【0013】上記エンジン1は、これのクランク軸5を
航走時に略垂直をなすよう縦置きに配置したV型6気筒
2サイクルエンジンであり、これはシリンダブロック2
に左右Vバンクをなすように形成されたシリンダボア2
a内にピストン3を摺動自在に挿入配置し、該ピストン
3をコンロッド4でクランク軸5のクランクピン5aに
連結した構造のものである。また上記シリンダブロック
2の合面に装着されたシリンダヘッド6の内面には上記
ピストン3の頭面とで燃焼室を構成する燃焼凹部6aが
形成されており、該凹部6aには点火プラグ7が挿入さ
れている。
【0014】上記クランク軸5の各クランクピン5a部
分は各気筒毎に独立して形成された左, 右クランク室8
a,8b内に位置しており、該各クランク室8a,8b
はシリンダ壁内に形成された掃気通路9を介して上記各
シリンダボア2aに連通可能となっている。また各クラ
ンク室8a,8bの上流端開口に連通する各吸気通路2
8内にはそれぞれリードバルブ10,10が横置きに配
置されている。
【0015】上記各リードバルブ10は横断面三角形状
のバルブボディ10aの斜面部分に通気口10cを形成
し、該通気口10cを一対の弁板10bで開閉するよう
に構成されている。また上記各リードバルブ10のバル
ブボディ10aの基部(フランジ部)は保持プレート1
5に締結されており、該保持プレート15はクランク室
開口端面に固定されている。
【0016】上記保持プレート15の上流側端面には全
気筒共通のインテークマニホールド11が上記保持プレ
ート15と共締めにより接続固定されており、該インテ
ークマニホールド11には上記各クランク室8a,8b
にそれぞれ連通する分岐通路11a,11bが形成され
ている。また上記インテークマニホールド11には各分
岐通路11a,11bの合流部11cにそれぞれ臨む3
組のスロットルボディ12が接続されており、該各スロ
ットルボディ12の上流端開口は各気筒共通の中空箱状
のサイレンサ13に連通している。
【0017】上記各スロットルボディ12は上記合流部
11cに連通する吸気通路12aを有しており、該吸気
通路12aの上流端近傍には該通路12aの開口面積を
可変制御するスロットルバルブ18が配設されている。
このスロットルバルブ18の弁軸19は上記スロットル
ボディ12をクランク軸直角方向に貫通して突出してお
り、該弁軸19の左方突出部には上記スロットルバルブ
18を全閉位置に付勢するリターンスプリング22が装
着されている。また上記各スロットルボディ12の左方
には、上記各弁軸19のリターンスプリング22側端部
同士を連結するリンク機構23が設けられている。
【0018】上記各スロットルボディ12の右側壁12
eには、上記各気筒用クランク室8a,8bの入口に配
設された各リードバルブ10,10に向かって燃料を噴
射する一対のインジェクタ16,16が装着されてい
る。なお、上記各インジェクタ16の噴射ノズル16a
はスロットルバルブ18よりも下流側に位置している。
【0019】上記各スロットルボディ12の上記インジ
ェクタ取付部には斜め外方に延びるレール支持ボス部1
2bが一体形成されている。この各支持ボス部12bの
外端面12dにはインジェクタレール17が架け渡して
配設されており、該インジェクタレール17はボルト1
7aにより上記各支持ボス部12bに締め付け固定され
ている。上記インジェクタレール17は上記エンジン1
の右側部に、かつクランク軸5と略平行に配置されてお
り、該インジェクタレール17の燃料通路17b内に上
記各インジェクタ16の燃料導入口16bが挿入されて
いる。
【0020】また上記各スロットルボディ12は該スロ
ットルボディ12同士を連結する固定板24により位置
決め固定されている。これは各スロットルボディ12に
突出形成された位置決めピン12cに固定板24を嵌装
させて位置決めした後ボルト締め固定し、この状態で上
記インジェクタレール17を取付けたものである。これ
により各スロットルボディ12,インジェクタ16,イ
ンジェクタレール17を一体に組付けた単体のアッシィ
部品が構成されている。
【0021】上記エンジン1には本実施例の燃料供給装
置30が配設されている。この燃料供給装置30は、図
5の上部に示すように、主として、船体側に搭載された
燃料タンク31と、船外機50側に搭載された燃料供給
系統32とから構成されている。この燃料供給系統32
は、上記燃料タンク31から吸い上げた燃料を水分離フ
ィルタ33bを介してベーパセパレータ34内に供給す
る低圧型ダイヤフラムポンプ33aと、上記ベーパセパ
レータ34から吸い上げた燃料をフューエルフィルタ3
6を介して上記インジェクタレール17に高圧で供給す
る高圧型電磁ポンプ35とを備えている。
【0022】なお、55は上記ベーパセパレータ34内
の気化燃料を含むベーパを吸気系に吸引させるベーパ排
出通路、56は上記ベーパ中の気体燃料を分離するキャ
ニスタ、57は上記吸気系から吸気等がベーパセパレー
タ38側に逆流するのを防止する逆止弁である。
【0023】上記ダイヤフラムポンプ33aはインジェ
クタレール17の右側方に配置されており、上記水分離
フィルタ33bは上記ダイヤフラムポンプ33aの後方
に配置されている(図2参照)。また上記ベーパセパレ
ータ34は上記インジェクタレール17の反対側となる
エンジン1の左側部に配置されており、該セパレータ3
4に一体形成されたフランジ部34cを介してエンジン
1に取付けられている。また該ベーパセパレータ34の
下方に上記フューエルフィルタ36が配置されている。
【0024】上記高圧電磁ポンプ35は、図4に示すよ
うに、上記ベーパセパレータ34内の船尾側に収容配置
されており、ベーパセパレータ34内の船首側が燃料貯
溜部となっている。この燃料貯溜部にはフロート38が
揺動可能に配設されている。このフロート38は上記貯
溜部内の燃料の液面が高くなると図示実線側に揺動して
後述する燃料補給口37aをニードル弁38aにより閉
じ、低くなると図示二点鎖線側に揺動して開き、これに
よりベーパセパレータ34内の燃料量を一定に保持する
ものである。ここで、上記ベーパセパレータ34の船尾
側に電磁ポンプ35を、船首側の燃料貯溜部にフロート
38を配置したので、フルチルト時に液面が図4の一点
鎖線で示すように変動した場合はフロート38が実線で
示す位置に回動して燃料補給口37aを閉じることから
オーバフローすることはない。
【0025】上記ベーパセパレータ34は、下側ケース
34aの上面開口に上側ケース34bをボルト締め固定
してなる2分割構造のもので、該上側ケース34bの天
壁には燃料補給口(燃料補給通路)37a,燃料供給口
(燃料供給通路)37b,及び燃料戻り口(燃料戻り通
路)37cがそれぞれ接続形成されている。上記燃料供
給口37bには上記電磁ポンプ35の吐出口35aが接
続されている。また上記下側ケース34aの底壁は電磁
ポンプ35側に向かって傾斜しており、この傾斜面に沿
ってフィルタ39が配設されている。このフィルタ39
の下端に上記電磁ポンプ35の吸込口35bが接続され
ている。これにより液面の変動による空気の吸い込みを
防止し、かつガス欠時にも燃料を最後まで吸い込めるよ
うになっている。
【0026】上記燃料補給口37aには補給ホース40
が接続されており、該補給ホース40は最上部のスロッ
トルボディ12の上方を通って上記ダイヤフラムポンプ
33aの吐出口に接続されている。また上記燃料供給口
37bには供給ホース41が接続されており、該供給ホ
ース41はベーパセパレータ34の右側を下方に延びて
フューエルフィルタ36に接続され、ここから最下部の
スロットルボディ12の下方を通ってインジェクタレー
ル17の下端部に接続されている。さらに上記燃料戻り
口37cにはリターンホース42が接続されており、該
リターンホース42は上記補給ホース40に沿ってこれ
と略平行に延び、レギュレータ43の出口に接続されて
いる。このレギュレータ43はインジェクタレール17
内の燃料圧力を調整するためのもので、これの入口は上
記インジェクタレール17の上端部に接続されている。
【0027】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の燃料供給装置30は、燃料タンク31内
の燃料をダイヤフラムポンプ33aで汲み上げてベーパ
セパレータ34内に貯溜し、該ベーパセパレータ34内
の燃料を電磁ポンプ35で吸い上げてインジェクタレー
ル17の下端に圧送する。そしてインジェクタレール1
7の下端から導入された加圧燃料は各インジェクタ16
に供給され、残りの燃料がレギュレータ43からベーパ
セパレータ34に戻される。
【0028】そして本実施例では、スロットルボディ1
2にインジェクタ16を装着するとともに、各スロット
ルボディ12にレール支持ボス部12bを一体形成し、
該各レール支持ボス部12bにインジェクタレール17
を架け渡して固定したので、吸気通路に支持部材を介在
させてインジェクタを装着したり,ブラケットを介して
インジェクタレールを取付けたりする場合に比べて吸気
経路を短縮できるとともに、インジェクタレールの配置
スペースを小さくできる。その結果、エンジン全体をコ
ンパクトに構成でき、ひいては船外機の小型化に対応で
きる。
【0029】また上記インジェクタレール17をエンジ
ン1の右側部にクランク軸5と同じ方向に配置し、ベー
パセパレータ34をエンジン1の左側部に配置したの
で、エンジン回りの空きスペースを有効に利用してイン
ジェクタレール17とベーパセパレータ34とをバラン
ス良く配置でき、この点からもコンパクト化に対応でき
る。
【0030】さらに上記各スロットルボディ12を固定
板24で位置決め固定するとともに、該スロットルボデ
ィ12にインジェクタ16及びインジェクタレール17
を組み付けて一体化したので、これらの部品を単体のア
ッシィ部品として取り扱うことができる。よって生産ラ
インでの組み立て作業を容易にでき、生産性の向上及び
製造コストの低減を図ることができる。
【0031】また本実施例では、上記ベーパセパレータ
34を上側ケース34bと下側ケース34aとの2分割
構造とし、該上側ケース34bに燃料補給口37a,燃
料供給口37b,及び燃料戻り口37cを形成したの
で、これら各接続口37a〜37cの加工を上側ケース
34bだけに施せばよく、下側ケース34aへの加工を
不要にでき、両ケースに接続口を形成する場合に比べて
加工コストを低減できる。また上記上側ケース34bに
各接続口37a〜37cを形成したので、各ホース40
〜42の配索構造を簡略化できる。
【0032】さらにまた上記ベーパセパレータ34から
の加圧燃料をインジェクタレール17の下端に導入し、
これの上端からリターン燃料を戻すようにしたので、燃
料内の空気抜きを容易に行うことができる。
【0033】なお、上記実施例では、ベーパセパレータ
34の下方にフューエルフィルタ36を配置したが、本
発明では、図9に示すように、フューエルフィルタ36
をインジェクタレール17の下端部側方に配置してもよ
く、この場合も上記実施例と略同様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る船外
機の燃料供給装置によれば、ベーパセパレータを上側ケ
ースと下側ケースとの2分割構造とし、上側ケースに燃
料補給通路,燃料供給通路,及び燃料戻り通路を接続し
たので、各通路の配索スペースを小さくできるとともに
配索経路を簡略化でき、ひいては船外機全体をコンパク
トに構成できる効果があり、また上側ケースにのみ各通
路の接続口を加工すればよく、加工が容易であり、ひい
ては部品コストを低減できる効果がある。またベーパセ
パレータ内にフロートをフルチルト時に燃料補給口を閉
じるように配設したので、船外機をフルチルトした場合
の燃料のオーバーフローを防止でき、さらに傾斜配置し
たフィルタの下端部に燃料ポンプの吸込み口を接続した
ので、液面変動による空気の吸込みを防止でき、かつガ
ス欠時にも燃料を最後まで吸い込むことができる効果が
ある。
【0035】請求項2の発明では、吸気通路を挟んだエ
ンジンの一側にベーパセパレータを配置するとともにエ
ンジンの他側に燃料供給レールを配置したので、エンジ
ン回りの空間を有効利用でき、この点からも船外機全体
のコンパクト化を図ることができる効果がある。
【0036】請求項3の発明では、燃料供給レールをベ
ーパセパレータの反対側に、かつ縦向きに配置し、該燃
料供給レールの下端部から燃料を導入するとともに、上
端部から燃料を戻すようにしたので、燃料内の空気が最
高所に位置する戻り通路に溜まることから、空気抜きを
確実に行うことができるとともに、燃料供給レール内に
空気が溜まることに起因する燃料供給上の障害を回避で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明の一実施例による船外機用
2サイクルエンジンの燃料供給装置を説明するための正
面図である。
【図2】上記実施例装置の平面図である。
【図3】上記実施例装置の右側面図である。
【図4】上記実施例装置のベーパセパレータの断面図で
ある。
【図5】上記実施例装置が適用された船外機用2サイク
ルエンジンの模式図である。
【図6】図7のVI-VI 線断面図である。
【図7】図8のVII-VII 線断面図である。
【図8】上記実施例エンジンの概略構成図である。
【図9】上記実施例装置の変形例による配置構造を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 2サイクルエンジン 16 インジェクタ(燃料
噴射弁) 17 インジェクタレール
(燃料供給レール) 30 燃料供給装置 31 燃料タンク 34 ベーパセパレータ 34a 下側ケース 34b 上側ケース 35 電磁ポンプ(燃料ポ
ンプ) 37a 燃料補給通路 37b 燃料供給通路 37c 燃料戻り通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 37/20 B63H 21/26 K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/00 B63H 20/00 F02M 37/00 F02M 37/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体側に搭載された燃料タンクからの燃
    料を船尾に揺動自在に枢支された船外機側に搭載された
    ベーパセパレータに貯溜し、該ベータセパレータ内の燃
    料を燃料ポンプによりエンジンに供給するようにした船
    外機の燃料供給装置において、上記ベーパセパレータを
    上側ケースと下側ケースとの上下2分割構造とし、該ベ
    ーパセパレータ内の進行方向船尾側に上記燃料ポンプを
    配設し、進行方向船首側にフロートをフルチルト時に燃
    料補給口を閉じるように配設し、上記下側ケースの底壁
    を燃料ポンプ側に向かって低くなるよう傾斜させ、この
    傾斜面に沿ってフィルタを配設し、該フィルタの傾斜下
    端部に燃料ポンプの吸込み口を接続し、上記上側ケース
    の天壁に、上記燃料タンク側からの燃料補給通路,上記
    エンジンへの燃料供給通路,及び上記エンジン側からの
    燃料戻り通路を接続したことを特徴とする船外機の燃料
    供給装置。
  2. 【請求項2】 船体側に搭載された燃料タンクからの燃
    料を船外機側に搭載されたベーパセパレータに貯溜し、
    該ベータセパレータ内の燃料を燃料ポンプによりエンジ
    ンの燃料噴射弁に装着された燃料供給レールに供給する
    ようにした船外機の燃料供給装置において、縦置き配置
    されたクランク軸を収容するクランク室に連通するよう
    に形成された吸気通路に上記燃料噴射弁を接続し、該吸
    気通路を挟んでエンジンの一側に上記燃料供給レールを
    配設するとともに、他側に上記ベーパセパレータを配設
    したことを特徴とする船外機の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記エンジンがクラ
    ンク軸を縦向きに配置した縦置きエンジンであり、上記
    燃料供給レールがクランク軸と同じ方向に縦向きに配置
    されており、上記ベーパセパレータからの燃料供給通路
    が上記燃料供給レールの下端部に接続されており、該燃
    料供給レールからの燃料戻り通路が該燃料供給レールの
    上端部に接続されていることを特徴とする船外機の燃料
    供給装置。
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