JP3937792B2 - エンジンの蒸発燃料供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの蒸発燃料供給装置に関し、より詳しくは、スロットルボディ連結部及び吸気マニホールド上流部を一体に形成した吸気系モジュールを備えた吸気装置に対して設けられる蒸発燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、燃料タンク等で発生する蒸発燃料が外部に放出されることを避けるため、例えば特開平6−280688号公報に示されるように、燃料タンクとキャニスタとを蒸発燃料収集通路を介して接続して、燃料タンクで発生した蒸発燃料をキャニスタで捕集するとともに、キャニスタと吸気通路との間にパージ通路を配設し、このパージ通路に蒸発燃料の流通をコントロールするパージバルブを介設することにより、蒸発燃料をキャニスタからパージバルブを介して吸気通路に導入し、エンジンの燃焼室に送るようにした蒸発燃料供給装置は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の蒸発燃料供給装置において、単にパージ通路から吸気通路に蒸発燃料を導入し得るようにしておくだけでは、エンジン停止時にパージ通路内に蒸発燃料が残り、エンジンが冷えるにつれてこの蒸発燃料が液化してパージ通路壁等に付着し、この液化した燃料がエンジン再始動時に吸気通路に流れ込むことにより燃料制御の精度を悪化させる懸念がある。
【0004】
その対策として、パージ通路の途中にある程度の容量をもった蒸発燃料貯留室を設けることは提案されている。このようにすれば、エンジン停止中に蒸発燃料はこの蒸発燃料貯留室に貯留され、液化した燃料はこの室の底部に溜り、この燃料がエンジン再始動後も気化するまではこの室に留まることにより、燃料制御精度の悪化が避けられる。
【0005】
ところで、パージ通路の途中に蒸発燃料貯留室及びパージバルブを設ける場合に、従来ではこれら蒸発燃料貯留室及びパージバルブを吸気通路とは別個に形成し、蒸発燃料貯留室とパージバルブと吸気通路とをそれぞれ外部配管で接続していたが、このようにすると配管接続構造が複雑になるとともに、吸気通路の外部での配管接続部分が多くなることにより、接続部分のシール不良などにより蒸発燃料が外部に漏れる可能性が高くなるといった問題がある。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑み、蒸発燃料貯留室及びパージバルブを吸気系に一体的に組み込むことにより吸気系の外部での配管接続構造を簡略化するとともに、燃料の漏れを防止することができ、その上、吸気系の剛性向上にも有利なエンジンの蒸発燃料供給装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スロットルボディ連結部及び吸気マニホールド上流部を一体に形成した吸気系モジュールを備えた吸気装置に対して蒸発燃料を供給するエンジンの蒸発燃料供給装置であって、2つの気筒で構成されたエンジン本体と、各気筒の燃焼室にそれぞれ3つずつ設けられた吸気ポートとを有し、上記吸気系モジュールに、キャニスタに連通する蒸発燃料供給通路が接続される蒸発燃料貯留室と、この蒸発燃料貯留室から吸気系モジュール内の吸気通路に蒸発燃料を導く蒸発燃料導入通路とが一体に形成されるとともに、この蒸発燃料導入通路に介在して蒸発燃料の流通を制御するパージバルブが上記吸気系モジュールに組付けられ、かつ、上記吸気系モジュールが、各気筒の1つずつの吸気ポートに吸気を供給する2本の吸気通路を備えた第1モジュール構成部分と、各気筒の2つずつの吸気ポートに吸気を供給する4本の吸気通路を備えた第2モジュール構成部分とで構成され、上記第1モジュール構成部分が第2モジュール構成部分の上方に配置されているものである。
【0008】
この構成によると、エンジン停止中に蒸発燃料やこれが液化したものが蒸発燃料貯留室に蓄えられ、再始動時の燃料制御精度の悪化が避けられる。
【0009】
また、吸気系モジュールを合成樹脂等で成形し得るとともに、この吸気系モジュールに蒸発燃料貯留室、蒸発燃料導入通路及びパージバルブが一体的に組み込まれるため、蒸発燃料貯留室とパージバルブと吸気通路との各間を外部配管で接続する必要がなく、配管接続構造が簡略化される。その上、外部配管接続箇所が少なくなることにより、接続箇所でのシール不良などで蒸発燃料が外部に漏れる可能性が少なくなる。更に、2つの気筒に吸気ポートが3つずつ設けられたエンジン本体に対して吸気系がコンパクトに構成され、かつ、安定性が高められる。
【0010】
さらに、蒸発燃料貯留室が吸気系モジュールに一体に形成されることで吸気系モジュールを補強する作用も得られる。
【0011】
とくに、上記蒸発燃料貯留室が上記スロットルボディ連結部の近傍に設けられていると、重量の大きいスロットルボディが連結される部分の剛性が高められ、吸気系モジュールの補強が効果的に行われる。
【0013】
このようにすると、2つの気筒に吸気ポートが3つずつ設けられたエンジン本体に対して吸気系がコンパクトに構成され、かつ、安定性が高められる。
【0014】
また、本発明の吸気装置において、上記第1モジュール構成部分と吸気マニホールド下流部とを連結する第1のフランジ接合部分の接合面が略水平に構成されている一方、上記第2モジュール構成部分と吸気マニホールド下流部とを連結する第2のフランジ接合部分が上記第1のフランジ接合部分に対してエンジン本体側に位置し、かつ、この第2のフランジ接合部分の接合面はエンジン本体から離れる側が上方となるように傾斜していることが好ましい。
【0015】
このようにすると、上記第1のフランジ接合部分と上記第2のフランジ接合部分との干渉が避けられつつ、レイアウト性が向上される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した第一の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0017】
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る吸気装置全体の構造を示しており、これらの図に示す実施形態では本発明を2気筒ロータリーエンジンに適用している。これらの図において、1はロータリーエンジンのエンジン本体、2はエンジン本体から延設された吸気マニホールド下流部、3はスロットルボディ連結部及び吸気マニホールド上流部を一体に形成した吸気系モジュールである。
【0018】
上記エンジン本体1は、図4にも示すように、インタミディエイトハウジング10と、その前後(図2、図3で左右)両側に位置する中空状のロータハウジング11と、各ロータハウジング11の前方側及び後方側に位置するサイドハウジング12とで構成された2気筒分のハウジングを備えている。ロータハウジング11の内周面はトロコイド状に形成され、各ロータハウジング11の内部には略三角形状のロータ13が配置されている。各ロータ13は偏心軸(図示せず)に支承されて遊星回転運動し、このロータ13とロータハウジング内周面との間に3つの作動室14が形成されている。
【0019】
また、吸気ポート15,16,17及び排気ポート18が、ロータ13の回転に伴いそれぞれ所定のタイミングで作動室14に対して開閉されるように、インタミディエイトハウジング10及びサイドハウジング12に配設されてロータハウジング11内の空間に開口している。吸気ポートとして当実施形態では一次吸気ポート15、二次吸気ポート16及び補助二次吸気ポート17を有し、一次吸気ポート15はインタミディエイトハウジング10に、二次吸気ポート16及び補助二次吸気ポート17はサイドハウジング12にそれぞれ設けられている。なお、ロータハウジング11の所定位置には点火プラグ(図示せず)が取り付けられている。
【0020】
吸気マニホールド下流部2は、アルミ鋳造により成形され、各一次吸気ポート15に通じる2本の下流側一次吸気通路21と、各二次吸気ポート16に通じる2本の下流側二次吸気通路22と、各補助二次吸気ポート17に通じる2本の下流側補助二次吸気通路23とを一体に備えている。吸気マニホールド下流部2の下流端にはエンジン本体1への連結用のフランジ24が形成され、このフランジ24がエンジン本体1の外側面にボルトによって固定されている。
【0021】
吸気マニホールド下流部2の上流側はエンジン本体1の外方から上方へ向かうように湾曲し、その上流端に吸気系モジュール3への連結用のフランジ25,26が形成されている。詳しく説明すると、各下流側一次吸気通路21は比較的緩やかに湾曲し、その上流端に後記第1モジュール構成部分30との連結のための第1のフランジ25が一体に連設され、一方、下流側二次吸気通路22及び下流側補助二次吸気通路23の上流側は下流側一次吸気通路21より内側(エンジン本体に近い側)に位置するように湾曲し、その上流端に後記第2モジュール構成部分40との連結のための第2のフランジ26が一体に連設されている。そして、第1のフランジ25の上面(第1のフランジ接合部分の接合面)が略水平に構成されている一方、第2のフランジ26の上面(第2のフランジ接合部分の接合面)は、その外側(エンジン本体から遠い側)が上方となるように傾斜しており、このようにすることにより、第2のフランジ26の外側部分と第1のフランジ21の内側部分とが互いに干渉しないように上下にずれている。
【0022】
なお、上記下流側一次吸気通路21及び下流側二次吸気通路22には燃料噴射弁取付部27が一体に連設され、この取付部27に図外の燃料噴射弁が取付けられて燃料噴射弁から吸気通路21,22内に燃料が噴射供給されるようになっている。また、下流側補助二次吸気通路23には、モータ等のアクチュエータにより作動されて補助二次吸気ポート17を開閉するロータリバルブ(図示せず)が設けられ、高負荷時にのみ補助二次吸気ポート17が開かれるようになっている。
【0023】
吸気系モジュール3は、下流側一次吸気通路21を介して各気筒の一次吸気ポート15に吸気を供給する第1モジュール構成部分30と、下流側二次吸気通路22及び下流側補助二次吸気通路23を介して各気筒の二次吸気ポート16及び補助二次吸気ポート17に吸気を供給する第2モジュール構成部分40とを備えている。これら第1,第2モジュール構成部分30,40は予め別体であって、それぞれ合成樹脂によりに成形されている。
【0024】
第1モジュール構成部分30は、一次側スロットルボディ連結部31を上流端側に一体に設けた一次側集合通路部32と、この一次側集合通路部32に連なる2本の一次吸気通路33を一体に備え、一次吸気通路33の下流端にフランジ34が設けられ、このフランジ34が吸気マニホールド下流部2の第1のフランジ25に接合されてボルトで締結されることにより、各一次吸気通路33と各下流側一次吸気通路21とが連通する状態で第1モジュール構成部分30が吸気マニホールド下流部2に連結されている。上記一次側スロットルボディ連結部31には、一次側スロットル弁を内蔵する一次側スロットルボディ(図示せず)がボルト締結により連結されるようになっている。
【0025】
一方、第2モジュール構成部分40は、二次側スロットルボディ連結部41を上流端側に一体に設けた二次側集合通路部42と、この二次側集合通路部42に連なる2本ずつの二次吸気通路43及び補助二次吸気通路44を一体に備え、これらの通路43,44の下流端にフランジ45が設けられ、このフランジ45が吸気マニホールド下流部2の第2のフランジ26に接合されてボルトで締結されることにより、各二次吸気通路43と各下流側二次吸気通路22とが連通し、かつ各補助二次吸気通路44と各下流側補助二次吸気通路23とが連通する状態で第2モジュール構成部分40が吸気マニホールド下流部2に連結されている。上記二次側スロットルボディ連結部41には、二次側スロットル弁を内蔵する二次側スロットルボディ(図示せず)がボルト締結により連結されるようになっている。
【0026】
これらのモジュール構成部分30,40は、それぞれの吸気通路33,43,44が屈曲ないし湾曲することにより、吸気マニホールド下流部2に連結された状態でそれぞれの上流部がエンジン本体1の上方に位置して略水平に延び、かつ、第1モジュール構成部分30の上流部が第2モジュール構成部分40の上流部の上方に位置するように構成されている。また、第2モジュール構成部分40の上流部所定箇所は、第1モジュール構成部分30に設けられた連結片35(図6参照)にボルトで連結されている。
【0027】
さらに第1モジュール構成部分30には、一次側集合通路部32の外壁下部から一次吸気通路とは略反対側の略水平方向へ延びる延出部分36が一体に連設され、その先端部にパイプ嵌合部37が設けられている。そして、下端部がエンジン本体1に連結された金属製のオイルフィラーパイプ50の上端部がパイプ嵌合部37に挿通された状態で、オイルフィラーパイプ50に設けられた鍔状の支持部51に第1モジュール構成部分30の端部が支持されている。こうして、エンジンオイルを給油するためのオイルフィラーパイプ50を利用して第1モジュール構成部分30の支持剛性が確保されている。
【0028】
上記延出部分36には内部に比較的大きな容積の空洞(図示せず)を有するオイルキャッチ室38が形成されており、車両の旋回時等にオイルフィラーパイプ50内の油面が上昇してオイルフィラーパイプ50の上端からオイルが溢れようとするとき、上記オイルキャッチ室38にオイルが流れ込むことで外部へのオイルの溢出が防止されるようになっている。
【0029】
また、第1モジュール構成部分30にはさらに、蒸発燃料貯留室60と、この蒸発燃料貯留室60から吸気系モジュール内の吸気通路に蒸発燃料を導く蒸発燃料導入通路とが一体に形成されるとともに、この蒸発燃料導入通路に介在して蒸発燃料の流通を制御するパージバルブ61が組付けられ、これらにより蒸発燃料供給装置が構成されている。
【0030】
図5、図6と、パージバルブ組付け部分の拡大断面図である図7とを参照しつつ、蒸発燃料供給装置の構造を具体的に説明する。これらの図に示すように、蒸発燃料貯留室60は、スロットルボディ連結部31の近傍において一次側集合通路部32の外側部に設けられ、一次側集合通路部32の外壁から突出した壁により囲繞されて、その内部に蒸発燃料を貯留するための密閉空間60bを有している。蒸発燃料貯留室60の外側部にはパイプ状の蒸発燃料流入口60aが連設され、蒸発燃料流入口60aが図外のキャニスタに連通する蒸発燃料供給管に接続され、燃料タンクで蒸発した燃料がキャニスタ及び蒸発燃料供給管を介して蒸発燃料貯留室60に導かれるようになっている。
【0031】
この蒸発燃料貯留室60の上方にパージバルブ61が配置され、ブラケット62によりパージバルブ61が一次側集合通路部32の外壁に固定されている。また、上記蒸発燃料導入通路として、燃料貯留室60からパージバルブ61に蒸発燃料を導く通路63と、パージバルブ61から一次側集合通路部32内に蒸発燃料を導く通路64とが形成されている。パージバルブ61は、上記両通路63,64を連通遮断可能とし、図外のアクチュエータにより運転状態に応じて開閉作動されるようになっている。
【0032】
なお、図7中、66は排気系に二次エアを供給するための二次エア供給通路、67は二次エア供給通路66のエア流通量を調整する制御弁である。
【0033】
以上のような当実施形態の蒸発燃料供給装置によると、エンジン運転中の所定時に、蒸発燃料が図外のキャニスタから蒸発燃料貯留室60へ送り込まれ、通路63、パージバルブ61、通路64を経て一次側集合通路部32内に導入される。また、エンジン停止中には蒸発燃料やこれが液化したものが蒸発燃料貯留室60に蓄えられ、再始動時にも気化するまでは燃料が蒸発燃料貯留室60に留まるため、再始動時の燃料制御精度の悪化が避けられる。
【0034】
そして、吸気系モジュール3に蒸発燃料貯留室60及び通路63,64等が一体に設けられるため部品点数が少なくなり、これらを合成樹脂等で成形し得ることによりコストダウンが可能となる。
【0035】
また、蒸発燃料貯留室60とパージバルブ61と吸気通路との各間を外部配管で接続する必要がなく、配管接続構造が簡略化されるとともに、外部配管接続箇所が少なくなることにより、接続箇所でのシール不良などで蒸発燃料が外部に漏れる可能性が少なくなる。蒸発燃料の外部放出が確実に防止される。
【0036】
さらに、蒸発燃料貯留室60はスロットルボディ連結部31の近傍で吸気系モジュールに一体に連設されることにより、スロットルボディから大きな重量が加わるスロットルボディ連結部31付近が効果的に補強され、スロットルボディに対する支持剛性が高められる。
【0037】
また、2つの気筒に3つずつの吸気ポート15〜17が設けられたエンジン本体1に対し、吸気系モジュール3が、各気筒の一次吸気ポート15に吸気を供給する2本の一次吸気通路35を備えた第1モジュール構成部分30と、各気筒の二次吸気ポート16及び補助二次吸気ポート17に吸気を供給する4本の吸気通路(2本ずつの二次吸気通路43及び補助二次吸気通路44)を備えた第2モジュール構成部分40とに分けられ、第1モジュール構成部分30が第2モジュール構成部分40の上方に位置するように配置されているため、吸気系モジュール3をコンパクトに構成することができるとともに、吸気通路の数が多い第2モジュール構成部分40が下側に位置するので安定性が高められる。
【0038】
さらに、第1モジュール構成部分30と吸気マニホールド下流部2とを連結するフランジ25,34の接合面が略水平に構成されている一方、この部分に対し、第2モジュール構成部分40と吸気マニホールド下流部2とを連結するフランジ26,45の接合部分がエンジン本体1側に位置し、かつ、その接合面は外側が上方となるように傾斜しているため、これらのフランジ接合部分の干渉が避けられつつ、吸気系モジュール3及び吸気マニホールド下流部2のレイアウト性が向上される。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明の蒸発燃料供給装置は、スロットルボディ連結部及び吸気マニホールド上流部を一体に形成した吸気系モジュールに、蒸発燃料貯留室と、この蒸発燃料貯留室から吸気系モジュール内の吸気通路に蒸発燃料を導く蒸発燃料導入通路とが一体に形成されるとともに、パージバルブが組付けられているため、使用部品点数を少なくし得るとともに、外部配管の接続構造を簡略化し、かつ、蒸発燃料の外部への放出を確実に防止することができる。また、エンジン停止中に蒸発燃料やこれが液化したものが蒸発燃料貯留室に蓄えられ、再始動時の燃料制御精度の悪化を避けることができる。更に、2つの気筒に吸気ポートが3つずつ設けられたエンジン本体に対して吸気系をコンパクトに構成させ得、かつ、安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの吸気装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す吸気装置を右側から見た側面図である。
【図3】図1に示す吸気装置を左側から見た側面図である。
【図4】エンジン本体の概略斜視図である。
【図5】吸気系モジュールの第1モジュール構成部分の正面図である。
【図6】上記第1モジュール構成部分の平面図である。
【図7】蒸発燃料貯留室、蒸発燃料導入通路パージバルブを吸気系モジュールに組み込んだ部分の部分断面拡大平面図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体
2 吸気マニホールド下流部
3 吸気系モジュール
15〜17 吸気ポート
30 第1モジュール構成部分
40 第2モジュール構成部分
31,41 スロットルボディ連結部
33,43,44 吸気通路
60 蒸発燃料貯留室
61 パージバルブ
63,64 蒸発燃料導入通路
Claims (3)
- スロットルボディ連結部及び吸気マニホールド上流部を一体に形成した吸気系モジュールを備えた吸気装置に対して蒸発燃料を供給するエンジンの蒸発燃料供給装置であって、
2つの気筒で構成されたエンジン本体と、各気筒の燃焼室にそれぞれ3つずつ設けられた吸気ポートとを有し、
上記吸気系モジュールが、各気筒の1つずつの吸気ポートに吸気を供給する2本の吸気通路を備えた第1モジュール構成部分と、各気筒の2つずつの吸気ポートに吸気を供給する4本の吸気通路を備えた第2モジュール構成部分とで構成され、上記第1モジュール構成部分が第2モジュール構成部分の上方に配置され、かつ、上記吸気系モジュールに、キャニスタに連通する蒸発燃料供給通路が接続される蒸発燃料貯留室と、この蒸発燃料貯留室から第1モジュール構成部分の各吸気通路に蒸発燃料を導く蒸発燃料導入通路とが一体に形成されるとともに、この蒸発燃料導入通路に介在して蒸発燃料の流通を制御するパージバルブが上記第1モジュール構成部分に組付けられていることを特徴とするエンジンの蒸発燃料供給装置。 - 上記蒸発燃料貯留室が上記スロットルボディ連結部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸気装置。
- 上記第1モジュール構成部分と吸気マニホールド下流部とを連結する第1のフランジ接合部分の接合面が略水平に構成されている一方、上記第2モジュール構成部分と吸気マニホールド下流部とを連結する第2のフランジ接合部分が上記第1のフランジ接合部分に対してエンジン本体側に位置し、かつ、この第2のフランジ接合部分の接合面はエンジン本体から離れる側が上方となるように傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載のエンジンの吸気装置。
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