JP3413968B2 - テレビジョン信号の補間回路 - Google Patents

テレビジョン信号の補間回路

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、1フィールドのテレビ
ジョン信号から1フレームのテレビジョン信号を生成す
るテレビジョン信号の補間回路に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えばテレビジョン画像のハ
ードコピーを得るようなビデオプリンタにおいて、1フ
レームの画像をプリントした場合、インターレース走査
のために、得られる画像がブレる問題が生ずる。 【0003】したがって、テレビジョン信号の1フィー
ルドから疑似的にフレーム画像を生成し、このフレーム
画像をプリントすることが行われる。このように、フィ
ールド信号から疑似的なフレーム信号を形成するために
は、不足している情報を補間で生成することが必要であ
る。 【0004】このようなフィールド信号から疑似的なフ
レーム信号を形成するための補間の方法としては、例え
ば、1ライン前のデータをそのまま補間値として使用す
る方法や、上下の画素の平均値を補間値として扱う方
法、補間されることになる画素位置の上下3画素のパタ
ーン認識により補間値を演算する方法がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ここで、上記1ライン
前のデータをそのまま補間値として使用する方法では、
当該補間値を求める方法を実現するための回路は非常に
簡単に構成できるものの、階調性や解像度、ジャーキネ
ス等の点で3つの補間方法の中で最も悪く、画質も良く
ない。 【0006】また、上記上下の画素の平均値を補間値と
して扱う方法では、回路的には比較的簡単に実現でき、
階調性にも改善がみられるが、解像度やジャーキネスの
点では依然問題が残る。 【0007】最後の補間画素の上下3画素のパターン認
識による補間値を演算する方法では、回路規模が中規模
程度で実現でき、階調性やジャーキネスの点でも他の2
つの方法よりも改善が見られる。しかし、この方法で
も、例えば斜めの解像度やジャーキネスの点で充分とは
言えない。また、この方法では、パターン認識する領域
が小さいため、パターンの認識ミスが発生するおそれが
あり、当該パターン認識ミスが発生すると、補間後の画
像にノイズのような箇所が見受けられるようになること
がある。さらに、この方法を発展させて、上下3画素以
上からパターン認識することも考えられるが、パターン
認識のための画素数を増やすと、それに応じて回路規模
は指数関数的に大きくなり、実用性に欠けてくる。 【0008】さらに、従来の補間回路においては、補間
演算を行うためのラインバッファメモリと、得られた補
間データを格納するためのメモリとが必要となり、この
ことも回路規模の大型化の原因の一つとなっている。 【0009】そこで、本発明は、このような実情を鑑み
てなされたものであり、回路規模が大型化することな
く、さらに、例えば斜めの画像であっても階調性、解像
度、ジャーキネスの点で充分な補間画像を得ることもで
きるテレビジョン信号の補間回路を提供することを目的
とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような実情
を鑑みてなされたものであり、本発明のテレビジョン信
号の補間回路は、テレビジョン信号の1フィールドの原
信号から1フレームの信号を生成するものであり、1フ
ィールドの原信号のラインデータをそれぞれ格納するw
個(wは2以上)のラインバッファと、同一ラインデー
タをv回出力して上記w個のラインバッファに供給する
ラインデータ供給手段と、上記w個のラインバッファに
それぞれ格納された所定領域のデータを用いて補間演算
を行う補間演算手段とを有し、上記補間演算手段による
補間データを、上記w個のラインバッファの補間演算の
終了したデータが格納されている部分に上書きすること
を特徴とするものである。 【0011】 【作用】本発明によれば、補間演算手段による補間デー
タを、w個のラインバッファの補間演算の終了したデー
タが格納されている部分に上書きするようにしているた
め、補間データ用に別にメモリを設ける必要がない。 【0012】 【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。 【0013】本発明実施例のテレビジョン信号の補間回
路は、図1に示すように、テレビジョン信号の1フィー
ルドの原信号から1フレームの信号を生成するものであ
り、1フィールドの原信号のラインデータをそれぞれ格
納するw個(wは2以上で、図1の例では2個)のライ
ンバッファメモリ10a,10bと、同一ラインデータ
をv回(本実施例では2回)出力して上記ラインバッフ
ァメモリ10a,10bに供給するラインデータ供給手
段としての入力制御回路6と、上記ラインバッファメモ
リ10a,10bにそれぞれ格納された所定領域(本実
施例では後述するように7×2画素領域又は3×2画素
領域)の画素データを用いて補間演算を行う補間演算手
段としてのシフトレジスタ13及び補間演算回路14,
補間値レジスタ15とを有し、当該補間演算手段による
補間データを、上記ラインバッファメモリ10a,10
bの補間演算の終了したデータ(すなわち補間演算に必
要なくなったデータ)が格納されている部分に上書きす
るようにしたものである。 【0014】この図1において、本実施例の補間回路
は、例えばテレビジョン画像のハードコピーを得るよう
なビデオプリンタに適用されるものであり、したがっ
て、端子1にはプリントデータ書き込みクロックが供給
され、端子3にはフレームメモリからの8ビットの画像
データすなわちプリントデータが、端子4には各色印画
状態を示す信号であるヘッドアクティブ信号が、端子5
には印画タイミングパルスが供給される。また、端子2
からはフレームメモリに対するプリントデータ要求信号
が出力される。これら端子1〜5のうち、端子1,2,
3は図示を省略しているフレームメモリとインタフェー
ス回路を介して、また、端子4,5は図示を省略してい
るCPU(中央処理ユニット)とインタフェース回路を
介して、入力制御回路6と接続される。なお、フレーム
メモリの代わりにフィールドメモリを使用することもで
きる。 【0015】上記入力制御回路6は、上記フレームメモ
リから次段のラインバッファメモリ10a及び10bへ
のデータの取り込みをコントロールする。 【0016】メモリ10aと10bは、それぞれ上記端
子3に供給されて入力制御回路6を介したプリントデー
タである画像データを保持するための1ラインバッファ
メモリであり、例えば、スタティックRAM(SRA
M)からなるものである。 【0017】当該メモリ10aと10bからのデータの
取り出しは、ワークテーブル転送制御回路9によりなさ
れる。すなわち、当該ワークテーブル転送制御回路9
は、後述する補間演算に必要な画像データを上記メモリ
10aと10bから取り出すためのアドレス制御を行う
回路である。当該ワークテーブル転送制御回路9によっ
て上記メモリ10a,10bから必要なデータ(本実施
例の場合は7×2画素のデータ)が取り出され、例えば
シフトレジスタ13からなるワークテーブルに転送され
る。 【0018】当該ワークテーブルのシフトレジスタ13
に転送された画像データのうち、後述する補間演算に必
要な画素データは、補間演算回路14に送られ、ここで
当該画像データを用いたパターン認識を行うと共に、補
間値を計算する補間演算を行う。 【0019】当該補間演算回路14により求められた補
間値は、補間値レジスタ15に一時保持される。すなわ
ち、当該補間値レジスタ15は、次の画素の補間演算を
行うときに過去の補間画素をデータとして使用するの
で、当該過去の補間画素のデータを一時的に保持するた
めのデータレジスタである。 【0020】補間値レジスタ15に保持された補間画素
のデータは、メモリ10a又は10bの記憶領域のう
ち、補間演算が終了した画素データが記憶されていた領
域に、後述するような理由から上書きされる。 【0021】その後、当該メモリ10a,10bから
は、上記補間演算に使用した画素データと上記上書きさ
れた補間画素のデータが順次読み出され、転送制御回路
7に送られる。当該転送制御回路7は、端子8を介して
次段のプリントのための構成にデータを転送するときの
タイミングをコントロールする。 【0022】ここで、入力制御回路6によって上記フレ
ームメモリから読み出されてメモリ10a,10bに送
られる入力ラインのデータの並びは、以下のようにな
る。なお、以下に示すiはフィールド画像の第iライン
を示す。また、 Aj ,Bj ,Cj ,D j ,・・・,Xj ,Yj ,Zj
はフィールド画像のいずれか1つのライン中の各画素値
を示す。 【0023】 入力ライン フィールド信号の画像ラインデータ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 第n−2ライン Ai-1 Bi-1 Ci-1 Di-1 ・・・ Xi-1 Yi-1 Zi-1 第n−1ライン Ai-1 Bi-1 Ci-1 Di-1 ・・・ Xi-1 Yi-1 Zi-1 第nライン Ai Bi Ci Di ・・・ Xi Yi Zi 第n+1ライン Ai Bi Ci Di ・・・ Xi Yi Zi 第n+2ライン Ai+1 Bi+1 Ci+1 Di+1 ・・・ Xi+1 Yi+1 Zi+1 第n+3ライン Ai+1 Bi+1 Ci+1 Di+1 ・・・ Xi+1 Yi+1 Zi+1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 【0024】すなわち、例えば上記メモリ10a,10
bのうちの一方のメモリに入力ラインとして第n−2ラ
インが入力されると、続いてそれと同じデータである第
n−1ラインが他方のメモリに入力される。以下同様
に、一方のメモリに第nラインのデータが入力されると
他方のメモリには同じデータである第n+1ラインのデ
ータが、一方のメモリに第n+2のデータが入力される
と他方のメモリには同じデータである第n+3ラインの
データが入力されるような具合に、順次メモリ10a,
10bには同じ画像データが入力される。 【0025】ここで、本実施例回路では、上記メモリ1
0a或いは10bに対して、保持された2ライン同一の
入力画像データの一方を、補間を行ったデータに書き換
え、当該補間を行ったデータと、書き換えられていない
方の画像データとを順次出力するようにしている。 【0026】例えば、メモリ10aに対して既に例えば
第n−1ラインのデータが保持されており、メモリ10
bに対して第nラインのデータが転送されて来るとす
る。 【0027】第nラインの画像データがメモリ10bに
入力され、補間演算を行えるデータ数以上のデータが当
該メモリ10bに揃い始めると、ワークテーブル転送制
御回路9によって演算に必要なデータがメモリ10aと
10bからワークテーブルのシフトレジスタ13に転送
される。 【0028】すなわち、シフトレジスタ13は2つのシ
フトレジスタ13aと13bとからなり、一方のシフト
レジスタ13aにはメモリ10aからの第n−1ライン
の各画素データが各レジスタam ,am+1 ,am+2 ,a
m+3 ,am+4 ,am+5 ,am+ 6 に順にシフトされて格納
され、他方のシフトレジスタ13bにはメモリ10bか
らの第nラインの各画素データが各レジスタbm ,b
m+1 ,bm+2 ,bm+3 ,bm+4 ,bm+5 ,bm+6 に順に
シフトされて格納される。 【0029】当該シフトレジスタ13に第n−1ライン
と第nラインの所定数の画素データが揃うと、当該シフ
トレジスタ13からは各画素データが出力されて補間演
算回路14に送られる。 【0030】当該補間演算回路14では、供給された第
n−1ラインと第nラインの画素データを用いて後述す
るパターン認識を行い、当該第n−1ラインと第nライ
ンとの間のラインの補間値を算出する。 【0031】この補間値のデータは、メモリ10bに転
送され、補間演算に必要なくなった部分に上書きされて
いく。 【0032】ここで、上記メモリ10bに補間値のデー
タを上書きしていくことが可能なのは、次の理由によ
る。 【0033】例えば、入力ラインと、入力されるフィー
ルド信号のラインデータと、出力ラインデータとの関係
は、表1のようになっている。 【0034】 【表1】 【0035】すなわち、この表1の入出力データの関係
に示すように、次段に引き渡すデータの順番としては、
例えば第n−1ラインの画像データ(メモリ10aから
の出力)、次に第n−1ラインと第nラインのデータか
ら算出される補間ラインの画像データ、その次に第nラ
インと同一データの第n+1ライン(又は第nライン自
身)の画像データと言う順に、次段に引き渡していくこ
ととなる。 【0036】このような順番で画像データを次段に引き
渡していく場合、先ず必要なデータは、第n−1ライ
ン、補間ライン、第n又は第n+1ラインの順となる。
すなわち、第nラインのデータを出力する前に2ライン
出力しなければならないデータがある。 【0037】さらに、次に入力される第n+1ライン
は、第nラインと同じものであることを考えると、上述
のように補間ラインのデータを、第nラインを保持して
いるメモリ10bに上書きすることが可能になる。すな
わち、第nラインのデータが当該上書きにより消去され
てしまっても、当該第nラインのデータと同じデータで
ある第n+1ラインのデータが入力されれば、同じデー
タを得ることができるからである。 【0038】なお、上記メモリ10bに第n+1ライン
のデータを上書きしているとき、補間データレジスタ1
5には補間演算回路14での補間結果の過去1画素のデ
ータが書き込まれて保持され、次の補間演算のデータと
して使われる。 【0039】これにより、通常では補間演算に必要なラ
インバッファは、入力されたフィールドの2ライン分の
データを保持する2個のラインバッファと、補間結果の
ラインデータを保持する1個のラインバッファとが必要
となるのに対して、本実施例の補間回路では、ラインバ
ッファ2個のみで補間演算が可能となっている。すなわ
ち、本実施例回路では、入力されたフィールドの2ライ
ン分のデータを保持するラインバッファのいずれか一方
に補間結果のラインデータを上書きすることによって、
当該補間ライン用のラインバッファを1個削減できるよ
うになっている。これは、補間演算に用いるデータを2
ライン以上としたとしても同様のことが言える。 【0040】次に、本実施例の補間回路において採用し
ている補間方法について以下に説明する。 【0041】ここで、上記ラインバッファメモリ10a
と10bから出力されてシフトレジスタ13aのレジス
タam ,am+1 ,am+2 ,am+3 ,am+4 ,am+5 ,a
m+6と、シフトレジスタ13bの各レジスタbm ,b
m+1 ,bm+2 ,bm+3 ,bm+4,bm+5 ,bm+6 に格納
されたデータ(既存ラインのデータ)が、例えば図2に
示すように、シフトレジスタ13aにおいてはAi ,B
i ,Ci ,Di ,Ei ,Fi ,Gi で示すデータとな
り、シフトレジスタ13bにおいてはAi+1 ,Bi+ 1
i+1 ,Di+1 ,Ei+1 ,Fi+1 ,Gi+1 で示すデータ
となっているとする。また、これらシフトレジスタ13
a及び13bに格納されたデータを用いて算出される補
間画素のデータをXとすると、図2の図中Xk は今現在
補間する画素を表し、Xk-2 はXk の2画素前の補間画
素を、Xk-1 はXk の1画素前の補間画素を、Xk+1
k の次に補間する画素を表している。 【0042】ここで、本実施例補間回路の補間演算回路
14では、上記画素xk を補間演算によって求める場
合、上記2つのシフトレジスタ13a及び13bに格納
されている図2のような各7画素(すなわち7×2画
素)のデータの内、先ず最初に図2の図中破線で囲った
2つの既存ラインの各3つの画素(すなわち3×2画
素)のデータを用いてパターン認識を行う。 【0043】このパターン認識の際には、先ず、上下左
右方向において隣合う画素との大小関係を求める。すな
わち、画素Xk を補間演算によって求める場合、シフト
レジスタ13aに格納されている画素データのうち
i ,Di ,Ei とシフトレジスタ13bに格納されて
いる画素データのうちCi+1 ,Di+1 ,Ei+1 を用い
て、上下左右方向に隣合う画素の大小関係を求める。た
だし、Di とDi+1 との間の大小関係は除外する。 【0044】この時の隣合う画素の組み合わせは6通り
あり、そのそれぞれに対し、等号、不等号の向きの3通
りを考えると、図2の図中破線で囲う上記3×2画素領
域の大小関係による組み合わせ(すなわちパターン)
は、36 通り(=729通り)存在する。補間演算回路
14では、この729通りのパターンの認識を行い、こ
の認識領域をさらに広げるかどうかを決定する。 【0045】この時点で、認識されたパターンが、これ
以上認識領域を広げてもあまり情報量の変わらないパタ
ーンや、最大7×2画素の認識領域では認識しきれない
パターンであることがわかれば、上記3×2画素の認識
領域から補間値xk を求める。 【0046】一方、上記3×2画素の認識領域をさらに
広げることによって、より正確なパターン認識ができる
と判定されるパターンであれば、当該3×2画素の認識
領域よりもさらに広げた認識領域(この場合は最大7×
2画素の認識領域まで広げることができる)でパターン
認識を行う。 【0047】図3を用いて上記補間演算のアルゴリズム
を概略的に説明する。この図3において、ステップS1
では先ず3×2画素領域でパターン認識を行う。次のス
テップS2では、認識領域をさらに広げるかどうかの判
断を行い、広げる(イエス)と判断した場合にはステッ
プS3へ、広げない(ノー)と判断した場合にはステッ
プS4に進む。 【0048】ステップS4では、後述する表2〜表10
に示すテーブルを参照して3×2画素領域でパターン認
識を行い、次のステップS6では、以下の3つの式から
最適なものを選択して、補間演算決定を行う。 Xk =(Ci +Ei+1 )/2 Xk =(Di +Di+1 )/2 Xk =(Ei +Ci+1 )/2 【0049】また、ステップS3では、後述する表2〜
表10に示すテーブルを参照して7×2画素領域でパタ
ーン認識を行い、次のステップS5では、以下の8つの
式から最適なものを選択して補間演算決定を行う。 Xk =(Ai +Gi+1 )/2 Xk =(Bi +Fi+1 )/2 Xk =(Ci +Ei+1 )/2 Xk =(Di +Di+1 )/2 Xk =(Di +Di+1 +2Xk-1 )/4 Xk =(Ei +Ci+1 )/2 Xk =(Fi +Bi+1 )/2 Xk =(Gi +Ai+1 )/2 【0050】すなわち、本実施例では、上述のように、
パターン認識する領域を広げてもあまり情報量の変わら
ないパターンであるときには、後述する表2〜表10に
示すテーブルを参照して上記3×2画素の認識領域から
補間値を求めるようにし、一方、パターン認識する領域
を広げることによってより正確なパターン認識ができる
と判定されるパターンであるときには、後述する表2〜
表10に示すテーブルを参照して7×2画素の領域から
補間値を求めることによって、補間後の画質を高画質に
保ったままパターン認識する回路の規模の拡大を抑える
ようにしている。 【0051】これは、例えば、上記7×2画素の全領域
を最初からパターン認識領域とすると、その隣接画素間
の大小関係の組み合わせ(すなわちパターン)は、318
(=387420489)通りとなり、この全パターン
に対してパターン認識を行い、それぞれ補間演算方法を
決定するのは、非常に難しく、回路規模的にも大きくな
り過ぎると思われるためであり、したがって、本実施例
では、上述のように、先ず3×2画素の領域で認識し、
その後適応的に最大7×2画素の領域まで広げることに
より、考慮する組み合わせを減らし、さらに7×2画素
まで広げたときにも補間演算の式を前記8つの式のみと
しているため、回路規模が大きくなるのが抑制されてい
る。なお、本実施例の回路では、その組み合わせ(パタ
ーン)は、約920通りにまで削減されている。 【0052】以下、上述した補間演算についてより具体
的な例を挙げて説明する。図2の例において、補間画素
i を求める際には、図2の図中破線内部の画素Ci
i ,Ei とCi+1 ,Di+1 ,Ei+1 の6個のデータの
大小関係から、補間方向が斜めであるか上下であるかを
決定する。この大小関係によって決定される補間方向を
表したテーブルを、表2〜表10に示す。これらのテー
ブルは、上記6個の画素の組み合わせの数である36
729と対応している。 【0053】 【表2】【0054】 【表3】 【0055】 【表4】【0056】 【表5】 【0057】 【表6】【0058】 【表7】 【0059】 【表8】【0060】 【表9】 【0061】 【表10】【0062】これらのテーブルに従い、3×2画素の領
域のパターン認識により、補間画素Xは、各表中の無印
と/印と\印とに応じて、次のように決定される。 無印 X=(Di +Di+1 )/2 /印 X=(Ei +Ci+1 )/2 \印 X=(Ci +Ei+1 )/2 【0063】ただし、表中の/印,\印の横又は上にD
i >Ci+1 ,Di+1 >Ci ,Di ≦Ei+1 ,・・・等と
ある場合は、その条件が満たされるときのみ当該斜めの
補間を行うことを表している。また、テーブル上の〜
の部分は後述する7×2画素の領域のパターン認識に
よって補間画像を得る部分を示している。 【0064】また、表2〜表10のテーブルの行と列に
は、それぞれ0〜26までの番号を付けており、ここで
行番号をqとし、列番号をrとしてテーブルの各マトリ
クスを座標(r,q)と表現したとき、以下のから
で示すテーブル上の座標部分については、7×2画素の
データから補間を行う。 【0065】 (0,12),(9,12) (14,2),(14,11) (14,23),(14,26) (21,12),(24,12) 【0066】 (17,14),(26,14) (12,15),(12,24) (12,0),(12,3) (2,14),(5,14) 【0067】 (26,0),(0,26) 【0068】 (7,13),(8,14),(12,6),(13,
7) (12,19),(13,20),(18,12),
(19,13) 【0069】 (0,23),(9,26),(17,0),(26,
3) (0,17),(3,26),(23,0),(26,
9) 【0070】以下、これらテーブル中の〜の座標部
分で示す7×2画素でパターン認識を行う領域での補間
アルゴリズムについて説明する。 【0071】先ず、テーブル中のの座標部分の補間の
一例として、例えばCi <Di <E i >Ei+1 =Di+1
=Ci+1 <Ci の時は、図4のフローチャートの大小判
別を行って補間する。すなわち、データの小さい方に探
す処理を行って補間する。なお、上記Ci <Di <Ei
>Ei+1 =Di+1 =Ci+1 <Ci は、表7の(r,q)
=(24,12)の座標に対応する例である。 【0072】すなわち、この図4において、ステップS
10ではBi <Ci 及びEi+1 =F i+1 であるか否かの
判断を行い、ノーと判断した場合にはステップS11
に、イエスと判断した場合にはステップS12に進む。 【0073】ステップS11では、Xk =(Ci +E
i+1 )/2の演算を行って補間値を求める。ステップS
12では、Ai <Bi の判断を行い、ノーと判断した場
合にはステップS13に、イエスと判断した場合にはス
テップS14に進む。 【0074】ステップS13では、Xk =(Bi +F
i+1 )/2の演算を行って補間値を求め、ステップS1
4では、Xk =(Ai +Gi+1 )/2の演算を行って補
間値を求める。 【0075】次に、の部分の補間では、例えばCi
i >Ei <Ei+1 =Di+1 =Ci+ 1 >Ci の時、図5
のフローチャートの大小判別を行って補間する。すなわ
ち、データの大きい方に探す処理を行って補間する。な
お、このCi >Di >Ei <Ei+1 =Di+1 =Ci+1
i は、表5の(r,q)=(2,14)の座標に対応
する例である。 【0076】すなわち、この図5において、ステップS
20ではBi >Ci 及びEi+1 =F i+1 であるか否かの
判断を行い、ノーと判断した場合にはステップS21
に、イエスと判断した場合にはステップS22に進む。 【0077】ステップS21では、Xk =(Ci +E
i+1 )/2の演算を行って補間値を求める。ステップS
22では、Ai >Bi の判断を行い、ノーと判断した場
合にはステップS23に、イエスと判断した場合にはス
テップS24に進む。 【0078】ステップS23では、Xk =(Bi +F
i+1 )/2の演算を行って補間値を求め、ステップS2
4では、Xk =(Ai +Gi+1 )/2の演算を行って補
間値を求める。 【0079】ここで、,の部分の補間演算において
は、これら両方とも補間値Xk の上限と下限を設定す
る。すなわち、Di <Xk <Di+1 又はDi >Xk >D
i+1 のように上限と下限を設定し、補間結果Xk がこの
関係を満たすときは、そのまま補間値Xk を採用する。
この関係を満たさないときは、最内斜め補間値をXk
する。すなわち、の部分の補間演算の時はXk =(E
i +Ci+1 )/2を補間結果とし、の部分の補間演算
の時はXk =(Ci +Ei+1 )/2を補間結果とする。 【0080】次に、の部分の補間演算では、例えばC
i <Di <Ei >Ei+1 <Di+1 <Ci+1 >Ci の時、
i とEi+1 との間に大小関係の谷があるか、また、E
i とCi+1 との間に大小関係の尾根があるか判らない。
そこで、次の条件で補間する。なお、当該の補間演算
における上記Ci <Di <Ei >Ei+1 <Di+1 <C
i+1 >Ci の符号が全て入れ代わったパターンの場合に
は、Ci とEi+1 の間で尾根、Ei とCi+1 の間で谷の
ようになる。また、Ci <Di <Ei >Ei+1 <Di+1
<Ci+1 >Ci は、表4の(r,q)=(26,0)の
座標に対応する例である。 【0081】このとき、上記大小関係の尾根か谷かの判
断は、次の基準で行う。例えば、Ai 〜Ei の大小関係
が、以下のような場合に、Bi 又はCi に谷があるとす
る。 【0082】Ai >Bi <Ci <Di <Ei 、又は、A
i >Bi =Ci <Di <Ei 、又は、Ai >Bi >Ci
<Di <Ei 【0083】したがって、Bi とCi との間の大小関係
はなく、Ai とBi との間の大小関係がAi >Bi とな
っていれば、谷があると判断する。 【0084】ここで、第1の条件として、Ai >Bi
及びFi+1 <Gi+1 のとき、Bi 又はCi に谷がある
か、及び、Ei+1 又はFi+1 に谷があるか否かの判断を
行い、共に谷があるときはQ1 =1とし、いずれか一方
又はいずれにも谷がないときはQ1 =0とする。 【0085】また、第2の条件として、Ai+1
i+1 、及びFi >Gi のとき、Bi+1 又はCi+1 に尾
根があるか、及び、Ei 又はFi に尾根があるか否かの
判断を行い、共に尾根があるときはQ2 =1、いずれか
一方又はいずれにも尾根がないときはQ2 =0とする。 【0086】この時点で、先ず次のように補間方法を決
定する。 Q1 =1,Q2 =1であればXk =(Di +Di+1 )/
2 Q1 =1,Q2 =0であればXk =(Ci +Ei+1 )/
2 Q1 =0,Q2 =1であればXk =(Ei +Ci+1 )/
2 Q1 =0,Q2 =0であれば次の判定を行う。 【0087】次に、第3の条件として、Ai >Bi 、又
はFi+1 <Gi+1 のとき、Bi 又はCi 又はEi+1 又は
i+1 に谷があるか否かの判断を行い、いずれかに谷が
あるときはQ3 =1とし、いずれにも谷がないときはQ
3 =0とする。 【0088】また、第4の上限として、Ai+1
i+1 、又はFi >Gi のとき、Bi+1 又はCi+1 又は
i 又はFi に尾根があるか否かの判断を行い、いずれ
かに尾根があるときはQ4 =1、いずれにも尾根がない
ときはQ4 =0とする。 【0089】第5の条件として、Ci =Ei+1 、又はC
i =Fi+1 、又はBi =Ei+1 、又はBi =Fi+1 の判
断において、イエスのときはQ5 =1、ノーのときはQ
5 =0とする。 【0090】第6の条件として、Ei =Ci+1 、又はE
i =Bi+1 、又はFi =Ci+1 、又はFi =Bi+1 の判
断において、イエスのときはQ6 =1、ノーのときはQ
6 =0とする。 【0091】以上の各条件から、最終的に次のように補
間方法を決定する。すなわち、Q3 =1,Q4 =1,Q
5 =XK ,Q6 =XK ならばXK =(Di +Di+1 )/
2とし、Q3 =1,Q4 =0,Q5 =XK ,Q6 =1な
らばXK =(Ei +Ci+1 )/2とし、Q3 =0,Q4
=1,Q5 =1,Q6 =XK ならばXK =(Ci +E
i+1 )/2とし、Q3 =0,Q4 =0,Q5 =XK ,Q
6 =XK ならばXK =(Di +Di+1 )/2とする。た
だし、Q1 =Q2 =0である。 【0092】次に、の部分の補間演算では、補間画素
k の一つ左の画素がXk-1 で、例えばCi <Di >E
i >Ei+1 =Di+1 =Ci+1 <Ci の時は、次の条件で
補間を行う。なお、Ci <Di >Ei >Ei+1 =Di+1
=Ci+1 <Ci は、表7の(r,q)=(18,12)
の座標に対応する例である。 【0093】例えば、当該条件として、Ci+1 =Xk-1
の判断を行い、イエスのときはQ7=1、ノーのときは
7 =0とする。このときの補間方法は、Q7 =0なら
ばXk =(Di +Di+1 )/2とし、Q7 =1ならばX
k =(Di +Ci+1 +2Xk-1 )/4とする。 【0094】次に、の部分の補間では、Di とDi+1
の間の補間画素はXk であり、例えばCi =Di <Ei
>Ei+1 <Di+1 <Ci+1 >Ci の時は次の条件で補間
を行う。なお、Ci =Di <Ei >Ei+1 <Di+1 <C
i+1 >Ci は、表3の(r,q)=(17,0)の座標
に対応する例である。 【0095】例えば、当該条件として、Ci =Ei+1
又はCi =Fi+1 、又はBi =Ei+ 1 、又はBi =F
i+1 の判断において、イエスのときはQ8 =1、ノーの
ときはQ8 =0とする。このときの補間方法は、Q8
1ならばXk =(Ci +Ei+1 )/2とし、Q8 =0な
らばXk =(Di +Di+1 )/2とする。 【0096】さらに、上述した各大小判別時の条件とし
て、2つのデータの大小判別は、次の条件で行う。すな
わち、一方のデータをYとし、他方のデータをWとする
と、INT((Y−W)/L)=0であればY=Wと
し、INT((Y−W)/L)>0であればY>Wと
し、INT((Y−W)/L)<0であればY<Wとす
る。なお、INTは組み込み関数である。 【0097】ここで、Lによって±(L−1)の範囲を
等号とみる。Lについては、1又は4又は8又は16を
使用する。このLの値は、画像の必要とするSN比によ
って変更し、小さくすると敏感になり、大きくすると7
×2画素の領域まで参照することが少なくなる。 【0098】上述したような〜の部分の補間演算の
アルゴリズムを用いることで、以下のような効果が得ら
れる。 【0099】先ず、及びの部分の補間演算のアルゴ
リズムを用いることで、2つの領域が斜めの境界を持っ
ているとき、その境界が滑らかになるように補間するこ
とができる。 【0100】例えば、図6に補間前後の画像の第1の具
体例として、上述したの部分の補間演算の効果につい
て説明する。また、図6の各枡目は、図2の各画素デー
タと対応し、当該図6の各枡目の画素データは図1のシ
フトレジスタ13の各レジスタに格納される画素データ
の一例でもある。なお、上記の部分の補間演算におい
ても、前記表2〜表10のテーブルに従って補間演算を
行うことで、同様の効果を得ることができる。 【0101】この第1の具体例として、図6の(a)に
示すような既存ラインの画像(補間前の画像)が存在し
たとする。このとき、図6の(a)の既存ラインの各画
素の色濃度を16進数表現で表し、例えば上側の既存ラ
インの各画素Ai ,Bi ,C i ,Di ,Ei ,Fi ,G
i の色濃度の実際のデータが(10)(50)(70)
(90)(F0)(F0)(F0)であり、下側の既存
ラインの各画素Ai+1,Bi+1 ,Ci+1 ,Di+1 ,E
i+1 ,Fi+1 ,Gi+1 の色濃度の実際のデータが(1
0)(10)(10)(10)(10)(10)(1
0)であるとする。なお、(10)は濃い色を表し、
(F0)に行くにしたがって薄い色を表している。 【0102】すなわち、図2に対応させて表した補間画
素Xk と各既存ラインの画素との位置関係が、 既存ライン (10) (50) (70) (90) (F0) (F0) (F0) 補間ライン Xk 既存ライン (10) (10) (10) (10) (10) (10) (10) となっているとすると、この補間画素Xk に対する上下
既存ラインの3×2画素Ci ,Di ,Ei 及びCi+1
i+1 ,Ei+1 の大小関係は、上側の既存ラインの3画
素が左から順に(70)(90)(F0)となり、下側
の既存ラインの3画素が(10)(10)(10)とな
っていることから、(70)<(90)<(F0)>
(10)=(10)=(10)<(70)となる。 【0103】この場合は、パターン認識領域を拡大し、
残りの画素の大小関係を認識する。すなわち、この図6
の(a)の場合は、Ai ,Bi ,Ci とEi ,Fi ,G
i 、及びAi+1 ,Bi+1 ,Ci+1 とEi+1 ,Fi+1 ,G
i+1 の大小関係は、Ai <B i <Ci とEi =Fi =G
i 、及びAi+1 =Bi+1 =Ci+1 とEi+1 =Fi+1 =G
i+1 となり、7×2画素のマトリクスから、Xk =(A
i +Gi+1 )/2の補間式を決定する。 【0104】すなわち、この図6の(a)の例は、前述
したの部分の補間演算の一例として前記表7の(r,
q)=(24,12)の座標に対応する例であり、Ci
<D i <Ei >Ei+1 =Di+1 =Ci+1 <Ci となって
いる。したがって、前述の図4のフローチャートの大小
判別を行って補間する。 【0105】具体的には、データの小さい方に向かって
パターンを探し、Bi <Ci 及びE i+1 =Fi+1 である
か否かの判断(図4のステップS10)を行い、この図
6の(a)の例では、Bi が(50)で、Ci が(7
0)でEi+1 及びFi+1 が共に(10)となっているた
め、(50)<(70)及び(10)=(10)となっ
てイエスと判断されるので、さらにAi <Bi の判断を
行う(図4のステップS12)。この判断において、図
6の(a)の例では、Ai が(10)でBi が(50)
となっているので、図4のステップS12ではイエスと
判断され、したがって、図4のステップS14のXk
(Ai +Gi+1 )/2の補間演算を行う。これにより、
k =(10+10)/2の演算を行って補間値(この
場合は(10))を求める。 【0106】図6の上記補間画素Xk 以外の補間画素X
k-3 ,Xk-2 ,Xk-1 ,Xk+1 ,X k+2 ,Xk-3 に対し
ては、前記表2〜表10のテーブルに従って補間演算を
行うことで、図6の(a)の補間前の画像から図6の
(b)に示すような補間後の画像を得ることができるよ
うになる。 【0107】すなわち本実施例の補間演算を行えば、補
間前の画像の斜めの線の画像をより滑らかに補間するこ
とができる。また、本実施例の補間演算によれば、補間
値が上下の既存ラインの画素値の間にあるのが妥当であ
るだろうから、補間値のとれる値をその上下の画素値の
範囲に抑えるようにしているため、ノイズを低減できる
ことになる。例えば、カラー画像の場合、画像のエッジ
の部分などで、シアン、マゼンダ等のノイズが減少す
る。 【0108】次に、及びの部分の補間演算のアルゴ
リズムを用いることで、補間前の画像の斜めの線の画像
をより滑らかに補間することができる。 【0109】例えば、図7に補間前後の画像の第2の具
体例として、上述したの部分の補間演算の効果につい
て説明する。また、この図7も前述の図6と同様に表し
ている。なお、上記の部分の補間演算においても、前
記表2〜表10のテーブルに従って補間演算を行うこと
で、同様の効果を得ることができる。 【0110】この第2の具体例として、図7の(a)に
示すような既存ラインの画像(補間前の画像)が存在し
たとする。このとき、図7の(a)の既存ラインの各画
素の色濃度を16進数表現で表し、例えば上側の既存ラ
インの各画素Ai ,Bi ,C i ,Di ,Ei ,Fi ,G
i の色濃度の実際のデータが(10)(10)(10)
(70)(F0)(70)(10)であり、下側の既存
ラインの各画素Ai+1,Bi+1 ,Ci+1 ,Di+1 ,E
i+1 ,Fi+1 ,Gi+1 の色濃度の実際のデータが(1
0)(70)(F0)(70)(10)(10)(1
0)であるとする。 【0111】すなわち、図2に対応させて表した補間画
素Xk と各既存ラインの画素との位置関係が、 既存ライン (10) (10) (10) (70) (F0) (70) (10) 補間ライン Xk 既存ライン (10) (70) (F0) (70) (10) (10) (10) となっているとすると、この補間画素Xk に対する上下
既存ラインの3×2画素Ci ,Di ,Ei 及びCi+1
i+1 ,Ei+1 の大小関係は、上側の既存ラインの3画
素が左から順に(10)(70)(F0)となり、下側
の既存ラインの3画素が(F0)(70)(10)とな
っていることから、(10)<(70)<(F0)>
(10)<(70)<(F0)>(10)となる。 【0112】この場合、当該図7の(a)の例は、前述
したの部分の補間演算の一例として前記表4の(r,
q)=(26,0)の座標に対応する例であり、Ci
i<Ei >Ei+1 <Di+1 <Ci+1 >Ci となってい
る。したがって、前述したの部分の補間で述べたよう
に各条件に従って補間演算を行う。 【0113】具体的には、各既存ラインの画素の大小関
係によって尾根か谷かの判断を行う。この図7の(a)
の例では、上側の既存ラインの各画素値が(10)(1
0)(10)(70)(F0)(70)(10)であ
り、したがって、Ai =Bi =Ci <Di <Ei >Fi
>Gi となり、Ei が尾根である。また、下側の既存ラ
インの各画素値は(10)(70)(F0)(70)
(10)(10)(10)であり、したがって、Ai+1
<Bi+1 <Ci+1 >Di+1 >Ei+1 =Fi+1 =Gi+ 1
なり、Ci+1 が尾根である。 【0114】すなわち、前述した第1の条件において上
側の既存ラインのBi 又はCi 、及び下側の既存ライン
のEi+1 又はFi+1 に谷がないのでQ1 =0となり、ま
た、前述した図2の条件において上側及び下側の既存ラ
インのBi+1 又はCi+1 、及びEi 又はFi に共に尾根
があることを示すQ2 =1となり、したがって、この時
点での補間方法は、前述したように、 Q1 =0,Q2 =1なのでXk =(Ei +Ci+1 )/2 の補間演算を行う。 【0115】これにより、Xk =(F0+F0)/2の
演算を行って補間値(この場合は(F0))を求める。 【0116】なお、この図7の例では、前記第2の条件
までで補間演算式を求めることができたので、前記第3
の条件〜第6の条件の判断は行わない。 【0117】上記図7の上記補間画素Xk 以外の補間画
素Xk-3 ,Xk-2 ,Xk-1 ,Xk+1,Xk+2 ,Xk-3
対しては、前記表2〜表10のテーブルに従って補間演
算を行うことで、図7の(a)の補間前の画像から図7
の(b)に示すような補間後の画像を得ることができる
ようになる。 【0118】次に、の部分の補間演算のアルゴリズム
の効果について、第3の具体例として図8を用いて説明
する。この図8の(b)及び(c)も前述の図6の
(a)及び(b)と同様に表している。また、この図8
の(a)は、全体の画像100を示し、その中の一例の
画像102と、シフトレジスタ13に格納される画像領
域101を示している。すなわち、当該図9では、例え
ば三角形の画像100の頂点部分について補間を行う例
について説明する。 【0119】この第3の具体例では、図8の(b)に示
すような既存ラインの画像(補間前の画像)が存在する
ことになる。このとき、図8の(b)の既存ラインの各
画素の色濃度を16進数表現で表し、上側の既存ライン
の各画素Ai ,Bi ,Ci ,Di ,Ei ,Fi ,Gi
色濃度の実際のデータが(F0)(F0)(F0)(F
0)(F0)(F0)(F0)であり、下側の既存ライ
ンの各画素Ai+1 ,B i+1 ,Ci+1 ,Di+1 ,Ei+1
i+1 ,Gi+1 の色濃度の実際のデータが(F0)(F
0)(70)(10)(70)(F0)(F0)である
とする。 【0120】すなわち、図2に対応させて表した補間画
素Xk と各既存ラインの画素との位置関係が、 既存ライン (F0) (F0) (F0) (F0) (F0) (F0) (F0) 補間ライン Xk 既存ライン (F0) (F0) (70) (10) (70) (F0) (F0) となっているとすると、この補間画素Xk に対する上下
既存ラインの3×2画素Ci ,Di ,Ei 及びCi+1
i+1 ,Ei+1 の大小関係は、上側の既存ラインの3画
素が左から順に(F0)(F0)(F0)となり、下側
の既存ラインの3画素が(70)(10)(70)とな
っていることから、(F0)=(F0)=(F0)>
(70)>(10)<(70)<(F0)となる。 【0121】すなわち、この図8の(b)の例は、前述
したの部分の補間演算の一例として、Ci =Di =E
i >Ei+1 >Di+1 <Ci+1 <Ci の場合を示したもの
であり、前記表3の(r,q)=(12,6)の座標に
対応する例であり、したがって、前述したの部分の補
間で述べたように各条件に従って補間演算を行う。 【0122】この場合、パターン認識領域を拡大し、補
間画素Xk の一つ左の先に補間演算で求められている補
間画素Xk-1 とCi との関係において、Ci =Xk-1
判断を行う。図8の(b)の例では、Ci =Xk-1 であ
るため、前記Q7 =0となり、このときの補間演算は、
前述したようにXk =(Di +Di+1 +2Xk-1 )/4
となる。 【0123】上記図8の上記補間画素Xk 以外の補間画
素Xk-3 ,Xk-2 ,Xk-1 ,Xk+1,Xk+2 ,Xk-3
対しては、前記表2〜表10のテーブルに従って補間演
算を行うことで、図8の(b)の補間前の画像から図8
の(c)に示すような補間後の画像を得ることができる
ようになる。すなわち、従来の補間方法のように単純補
間のみを行った場合には図8の(a)の頂点の分が延び
てしまい、さらには強調されることでいわゆるヒゲ状に
見えてしまうのに対し、本実施例の補間演算によれば、
当該頂点の延びるところの濃度が、ぼかされて薄くなり
ヒゲ状の画像が目立たなくなる。 【0124】次に、前記表2〜表10のテーブルに従っ
て前記3×2画素の補間演算を行う具体例について説明
する。 【0125】すなわち第4の具体例として、図9の
(a)に示すような既存ラインの画像(補間前の画像)
が存在したとする。なお、この図9も前記図6と同様に
表している。このとき、図9の(a)の既存ラインの各
画素の色濃度を16進数表現で表し、例えば上側の既存
ラインの各画素Ai ,Bi ,Ci ,Di ,Ei ,Fi
i の色濃度の実際のデータが(F0)(90)(6
0)(10)(60)(90)(F0)であり、下側の
既存ラインの各画素Ai+1 ,Bi+1 ,Ci+1 ,Di+1
i+1 ,Fi+1 ,Gi+1 の色濃度の実際のデータが(F
0)(90)(60)(10)(60)(90)(F
0)であるとする。 【0126】すなわち、図2に対応させて表した補間画
素Xk と各既存ラインの画素との位置関係が、 既存ライン (F0) (90) (60) (10) (60) (90) (F0) 補間ライン Xk 既存ライン (F0) (90) (60) (10) (60) (90) (F0) となっているとすると、この補間画素Xk に対する上下
既存ラインの3×2画素Ci ,Di ,Ei 及びCi+1
i+1 ,Ei+1 の大小関係は、上側の既存ラインの3画
素が左から順に(60)(10)(60)となり、下側
の既存ラインの3画素が(60)(10)(60)とな
っていることから、Ci >Di <Ei =E i+1 >Di+1
<Ci+1 =Ci となっている。 【0127】この場合は、パターン認識領域は拡大せ
ず、表2〜表10の3×2画素のマトリクステーブルか
ら補間式を決定する。したがって、表2〜表10のテー
ブルから、上記Ci >Di <Ei =Ei+1 >Di+1 <C
i+1 =Ci の場合の補間演算式は、Xk =(Di +D
i+1 )/2が決定され、これにより、Xk =(10+1
0)/2=10を求める。 【0128】図9の上記補間画素Xk 以外の補間画素X
k-3 ,Xk-2 ,Xk-1 ,Xk+1 ,X k+2 ,Xk-3 に対し
ても、前記表2〜表10のテーブルに従って補間演算を
行うことで、図9の(a)の補間前の画像から図9の
(b)に示すような補間後の画像を得ることができるよ
うになる。 【0129】また、本実施例の補間回路における上述し
た補間アルゴリズムによる補間は、ビデオプリンタにお
ける副走査方向について行っており、主走査方向につい
ては前後の画素の単純平均による補間を行うようにして
いる。また、補間を行う際の順序は、副走査方向、主走
査方向の順としている。さらに、4倍補間が必要なとき
は、2度補間を行うようにする。 【0130】ここで、主走査方向には、単純平均とした
のは、以下の理由による。すなわち、副走査方向と同じ
アルゴリズムにすると7ラインメモリが必要となってコ
ストが大幅に上がること、また、補間を行ってドット数
を増やすことは、サンプリング数を増やすことと同等で
あり、信号の立ち上がりはある程度線型とみなすことが
できるので、この場合には前後の画素の平均を補間値と
しても誤りではないはずであるという観点からである。
なお、信号の立ち上がりは、約200nsで5fscの
サンプリング信号であるとすると、約4ドットがその立
ち上がりに使用されることになる。 【0131】さらに、主走査方向には上述のような理由
から単純平均を採用し、副走査方向の補間は、主走査方
向の補間を行う前に行う方が実質的なパターン認識領域
が広く取れるので、補間方向の順序は、上記のように副
走査方向、主走査方向の順としている。 【0132】なお、パターン認識を行う領域を拡大した
場合の認識領域の大きさは、前記7×2画素領域よりも
更に大きくすることも可能である。例えば、ライン数を
増やす方向での領域の拡大では、例えば7×4画素や、
7×6画素を例に挙げることができ、この場合にはより
よい補間を行えることになる。例えばL字の領域などで
ある。 【0133】上述したように、本発明実施例の補間回路
においては、適応的な補間を行っているので、画質がよ
り向上し、特に、斜めの解像度、ジャーキネスの点で画
質の向上を図ることができる。また、回路規模はそれほ
ど大きくなっていないので実用的である。さらに静止画
出力における画質も格段な向上が期待できる。 【0134】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のテレビジョン信号の補間回路においては、1フィー
ルドの原信号の同一ラインデータをv回供給してw個の
ラインバッファに格納し、これらラインバッファにそれ
ぞれ格納された所定領域のデータを用いて補間演算を行
い、その補間データを、w個のラインバッファの補間演
算の終了したデータが格納されている部分に上書きする
ことにより、補間データ用のメモリを新たに設ける必要
がなくなり、回路規模を小型化することが可能となって
いる。また、本発明の補間回路では、斜めの画像であっ
ても階調性、解像度、ジャーキネスの点で充分な補間画
像を得ることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施例のテレビジョン信号の補間回路の
概略構成を示すブロック回路図である。 【図2】ワークテーブルのデータについて説明するため
の図である。 【図3】補間アルゴリズムのフローチャートである。 【図4】7×2画素のパターン認識により補間演算を行
う際の補間アルゴリズムの一例を示すフローチャートで
ある。 【図5】7×2画素のパターン認識により補間演算を行
う際の補間アルゴリズムの他の例を示すフローチャート
である。 【図6】7×2画素のパターン認識により補間演算を説
明するための第1の具体例の画像を示す図である。 【図7】7×2画素のパターン認識により補間演算を説
明するための第2の具体例の画像を示す図である。 【図8】7×2画素のパターン認識により補間演算を説
明するための第3の具体例の画像を示す図である。 【図9】3×2画素のパターン認識により補間演算を説
明するための第4の具体例の画像を示す図である。 【符号の説明】 1 入力制御回路 7 転送制御回路 9 ワークテーブル転送制御回路 10a,10b ラインバッファメモリ 13 シフトレジスタ 14 補間演算回路 15 補間レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 H04N 7/01

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 テレビジョン信号の1フィールドの原信
    号から1フレームの信号を生成するテレビジョン信号の
    補間回路において、 1フィールドの原信号のラインデータをそれぞれ格納す
    るw個(wは2以上)のラインバッファと、 同一ラインデータをv回出力して上記w個のラインバッ
    ファに供給するラインデータ供給手段と、 上記w個のラインバッファにそれぞれ格納された所定領
    域のデータを用いて補間演算を行う補間演算手段とを有
    し、 上記補間演算手段による補間データを、上記w個のライ
    ンバッファの補間演算の終了したデータが格納されてい
    る部分に上書きすることを特徴とするテレビジョン信号
    の補間回路。
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