JP3409841B2 - プロファイル抽出方法 - Google Patents

プロファイル抽出方法

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JP3409841B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,プロファイル抽出
方法及びプロファイル抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,LSI等の集積化技術の発展に伴
いMOSFETの小型化が進み,実際の製品レベルのデ
バイス(以下,「実デバイス」という。)からでは不純
物濃度分布(本明細書においては,「プロファイル」と
いう。)を直接的に検出することが困難となっている。
MOSFETにおいては,各種の特性がプロファイルに
よって影響を受けるため,製造の効率化等を図る上で正
確なプロファイル抽出が望まれる。かかる状況に置い
て,デバイスから測定された電気特性を利用したシミュ
レーションによってプロファイルを抽出するインバース
モデリング技術が重要となっている。
【0003】従来,インバースモデリング技術によるプ
ロファイル抽出方法としては,例えば,”K.Khal
il et al.,「IEEE EDL−16
(1),p.17, 1995.」”に開示されたもの
がある。本文献中で開示されたプロファイル抽出方法で
は,電気特性として,様々なTEGパターンやサンプル
デバイスの容量−電圧特性(以下,「C−V特性」とい
う。)が利用される。ここで,「TEG」とは,”Te
st Element Group”の略であり,試料
グループを意味する。また,サンプルデバイスとは,実
験専用のデバイスであり,実デバイスと同様の段階を経
て実測可能な大きさに作成されたものをいう。
【0004】また,他のインバースモデリング技術によ
るプロファイル抽出方法としては,例えば,”Z.K.
Lee et al.,「IEDM Tech. Di
g.pp.683,1997.」”に開示されたものが
ある。本文献中で開示されたプロファイル抽出方法で
は,電気特性として,一デバイスのみの電流−電圧特性
(以下,「I−V特性」という。)を利用し,ソース/
ドレインプロファイル(以下,「S/Dプロファイル」
という。)を固定したままチャネルプロファイルを抽出
している。ここで,S/Dプロファイルとは,ソース領
域/ドレイン領域の不純物濃度分布をいい,チャネルプ
ロファイルとは,ゲート電極下に形成される基板領域の
不純物濃度分布をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来のプロファイル抽出方法では,電気特性の実測値を得
るために,特別なTEGパターン又は大きなサンプルデ
バイスが必要である上に,抽出したプロファイルは,サ
ンプルデバイス等のものであって,実デバイスのそれと
は異なる可能性があった。
【0006】また,チャネル長さ方向を一の次元として
チャネル深さ方向を他の次元とする2次元チャネルプロ
ファイルをS/Dプロファイルを固定して抽出した場
合,抽出した2次元チャネルプロファイルは,S/Dプ
ロファイルが異なる他のMOSFETには当てはめるこ
とができない可能性がある。さらに,従来は,1つのデ
バイスの電気特性から2次元チャネルプロファイルを決
定するため,抽出した2次元チャネルプロファイルは,
例えばゲート長等の設計条件が異なる他のデバイスの電
気特性を保証できない可能性がある。なお,ゲート長と
は,ドレイン端からソース端までの距離をいう。
【0007】さらにまた,MOSFETではゲート長が
長くなるのに伴って電気特性に対する2次元的なチャネ
ルプロファイルの感度が小さくなるため,従来のプロフ
ァイル方法では,正確なプロファイルの抽出は困難であ
る。さらに,従来のプロファイル抽出方法では,各デバ
イス毎に個別に計算を行う必要があるため,抽出するデ
バイス数が増えると計算時間が増大する。
【0008】本発明は,従来のプロファイル抽出方法が
有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,半導体
装置の実デバイスからプロファイルを抽出することがで
きる,新規かつ改良されたプロファイル抽出方法及びプ
ロファイル抽出装置を提供することを目的とする。ま
た,本発明の他の目的は,チャネルプロファイルととも
にS/Dプロファイルを抽出することができる,新規か
つ改良されたプロファイル抽出方法及びプロファイル抽
出装置を提供することである。
【0009】さらに,本発明は,抽出結果がゲート長の
異なる複数の半導体装置のプロファイルを保証する,新
規かつ改良されたプロファイル抽出方法及びプロファイ
ル抽出装置を提供することをも目的とする。さらにま
た,本発明は,高速かつ簡便に計算を実行することがで
きる,新規かつ改良されたプロファイル抽出方法及びプ
ロファイル抽出装置を提供することをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】通常,MOSFET等の
半導体装置において,ソース領域とドレイン領域とは,
ゲート電極下の基板領域よりも不純物濃度が高く,導体
的な性質が強い。したがって,従来,プロファイル抽出
を行う際には,電気特性に対するS/Dプロファイルの
影響を考慮に入れないのが一般的であった。しかし,ソ
ース端付近やドレイン端付近のチャネルプロファイル
は,例えばソース領域とドレイン領域との形成時の不純
物打ち込み等に起因してS/Dプロファイルの影響を受
けている。かかるS/Dプロファイルの影響を受けた基
板領域が各電気特性へ与える影響は,ゲート長が長い半
導体装置では無視できる程小さいが,ゲート長が短い半
導体装置ではもはや無視できない程大きなものとなる。
【0011】発明者の知見によれば,以上の考察を導入
することによって,経験的に知られている逆短チャネル
効果を説明することが可能となる。ここで,逆短チャネ
ル効果とは,短チャネル効果が顕著化する前にスレショ
ルド電圧(しきい値電圧)が一時的に上昇する現象をい
う。なお,短チャネル効果とは,MOSFET等の半導
体装置においてゲート長が短くなると急激にスレショル
ド電圧が低下する現象をいう。従来,短チャネル効果に
ついては,ドレインからの空乏層とソースからの空乏層
とがゲート電極下の基板領域に張り出してくることが原
因であることが知られているが,逆短チャンネル効果に
ついては,その理由が明確化されていない。
【0012】図5には,MOSFETに関し,基板バイ
アス電圧VsubがVsub=0,−3,−5である条
件下において,ゲート長Lgに対するスレショルド電圧
Vthの特性(以下,「Vth−Lg特性」という。)
を測定した結果を示す。図5においては,ドレイン端部
の形状を表すパラメータkを設定し,k=1.0の場合
の結果を点線で表し,又k=2.0の場合の結果を実線
で表している。かかる図5から分かるように,基板バイ
アス電圧Vsubが零電圧以外の場合には,S/Dプロ
ファイルの形状の変化に対して,Vth−Lg特性のV
sub依存性が感度を有する。
【0013】以上から,インバースモデリング技術にお
いて,半導体装置のチャネルプロファイルを正確に抽出
するには,S/Dプロファイルの影響を考慮する必要が
あることがわかる。
【0014】そこで,上記課題を解決するために,請求
1〜4,8,9に記載の発明では,半導体装置のプロ
ファイル抽出方法であって,所定の電気特性と仮想チャ
ネルプロファイルとに基づいて,ゲート長に依存性を示
す2次元チャネルプロファイルを抽出する,第1の段階
と,所定の印加電圧に対する所定の電気特性の依存性と
2次元チャネルプロファイルとに基づいて,ソース/ド
レインプロファイルを抽出する,第2の段階と,所定の
印加電圧に対する所定の電気特性の依存性に関して,実
測値に対する計算値の誤差が許容誤差内となるまで,第
1の段階と第2の段階とを繰り返す第3の段階と,を含
む構成が採用される。
【0015】かかる構成を有する請求項1〜4,8,9
に記載の発明によれば,抽出される2次元チャネルプロ
ファイルにゲート長依存性が含まれるため,ゲート長が
異なるデバイスのプロファイルを一括的に抽出すること
ができる。また,抽出される2次元チャネルプロファイ
ルは,逆短チャネル効果やゲート長の違いによる電気特
性の変化等を再現することができる。さらに,請求項
〜4,8,9に記載の発明においては,S/Dプロファ
イルとチャネルプロファイルとをともに抽出することが
できるため,S/Dプロファイルのチャネルプロファイ
ルへの影響を考慮したプロファイル抽出が可能となる。
【0016】ここで,所定の電気特性には,請求項12
に記載の発明のように,ゲート長に対するスレショルド
電圧の依存性を利用することが可能である。かかる構成
を有する請求項12に記載の発明においては,プロファ
イル抽出に用いられる電気特性に,ゲート長に対する依
存性を含めることによって,ゲート長に依存性を示す適
切な2次元チャネルプロファイルを抽出することができ
る。さらに,発明者の知見によれば,スレショルド電圧
はプロファイルに対し高い感度を持つため,スレショル
ド電圧を電気特性に含めることによってプロファイル抽
出の精度が向上する。
【0017】さらに,所定の電気特性には,請求項
記載の発明のように,基板バイアス電圧が零電圧の条件
下におけるゲート長に対するスレショルド電圧の依存性
を採用することが好適である。先に参照した図5から分
かるように,MOSFET等において,ゲート長に対す
るスレショルド電圧の特性は,基板バイアス電圧が零電
圧の条件下では,S/Dプロファイルの形状に影響を受
けない。したがって,請求項に記載の発明によれば,
S/Dプロファイル形状の影響を考慮せずに,チャネル
プロファイルを抽出できるため,適正なチャネルプロフ
ァイルの抽出が可能である。また,所定の印加電圧に
は,請求項に記載の発明のように,基板バイアス電圧
を採用することができる。
【0018】請求項に記載の発明は,第1の段階に実
効チャネル長を抽出する前処理工程を含む構成を採用す
る。かかる構成を有する請求項3に記載の発明によれ
ば,スレショルド電圧にプロファイル以上の感度を持つ
実効チャネル長を予め抽出することによって,目的とす
るプロファイルの一層正確な抽出が可能となる。なお,
実効チャネル長を抽出する方法には,従来から非常に多
くの方法が提案されているが,請求項に記載の発明で
は各種の実効チャネル長抽出方法から任意のものを選択
して実効チャネル長の抽出を行うことができる。
【0019】さらに,請求項に記載の発明は,仮想チ
ャネルプロファイルは,チャネル長さ方向に一様分布す
る均一プロファイルに,不均一成分のプロファイルを重
ね合わせた,2次元プロファイルである構成を採用す
る。かかる請求項に記載の発明に適用される均一プロ
ファイルは,例えば,従来から各種の抽出方法が提案さ
れている1次元チャネルプロファイルをチャネル長さ方
向に一様分布させる等によって,容易に設定することが
できる。したがって,請求項に記載の発明によれば,
実質的に不均一成分のみに修正を加えながら2次元プロ
ファイル抽出を行うことができるため,演算処理が簡素
化され,効率的なプロファイル抽出が可能となる。な
お,均一プロファイルを設定する際の1次元チャネルプ
ロファイルには,長チャネルデバイスから抽出される1
次元チャネルプロファイルを用いることが好適である。
上述のように,長チャネルデバイスでは,S/Dプロフ
ァイルの影響が無視できるほど小さい。言い換えれば,
長チャネルデバイスの電気特性は,長チャネルデバイス
のチャネル中央部におけるチャネル深さ方向の1次元プ
ロファイルがチャネル長さ方向に一様分布した均一プロ
ファイルを持つデバイスの電気特性と実質的に差がな
い。したがって,長チャネルデバイスでは,各種の電気
特性から,チャネル中央部における1次元チャネルプロ
ファイルは,高い精度で抽出することが可能である。
【0020】なお,不均一成分のプロファイルのチャネ
ル深さ方向における1次元プロファイルは,例えば,請
求項に記載の発明のように追加イオンインプランニン
グを行ったデバイスと追加イオンインプランニングを行
わなかったデバイスとの所定の電気特性の比較結果に基
づいて設定したり,請求項に記載の発明のように製造
プロセスに応じて設定したり,或いは,請求項に記載
の発明のように,指数関数とデルタ関数とガウス関数と
スプライン関数とから構成される群から任意に選択され
る1以上の関数によって表現したりすることができる。
【0021】以上説明したいずれの請求項に記載された
発明においても,2次元チャネルプロファイルは,請求
に記載の発明のように,C(x,y)=A・△Cp
ile−up(y)・exp(−x/λ1)+B・△C
BD(y)・exp(−x/λ2)+Cbulk(y)
で表されるモデル式によって表現することができる。な
お,A及びBは相互に独立に決定可能なフィティングパ
ラメータである。また,xはチャネル長さ方向の座標で
あり,yはチャネル深さ方向の座標である。さらに,△
Cpile−upは不純物変化量のパイルアップ(堆
積)成分を表し,△CBDは不純物変化量の増速拡散成
分を表す。さらにまた,Cbulk(y)は長チャネル
プロファイルを表し,λ1とλ2とは,不純物変化量の
パイルアップ成分・増速拡散成分それぞれのチャネル長
さ方向の減衰率を表す。
【0022】かかる構成を有する請求項に記載の発明
によれば,不純物濃度がゲート端/ソース端から離れる
に従って指数関数的に減少するという仮定により,逆短
チャネル効果に対応することができる。また,指数関数
項を複数項に分けることによって,減衰率が異なる各種
のファクタを2次元チャネルプロファイル中に含めるこ
とが可能となる。
【0023】S/Dプロファイルは,請求項に記載の
発明に記載の発明のように,チャネル深さ方向において
は,2次イオン質量分析法によって抽出されるプロファ
イルによって表現することが可能である。かかる構成を
有する請求項に記載の発明によれば,SIMS法によ
って実測されるプロファイルをチャネル深さ方向のプロ
ファイルに適用することによって,チャネル長さ方向の
プロファイルのみに未知パラメータを設定すればよい。
したがって,請求項に記載の発明によれば,最適化す
るパラメータが減少し,計算の高速化及び計算結果の発
散の防止を図ることができる。
【0024】なお,S/Dプロファイルには,請求項
に記載の発明のように,チャネル深さ方向のプロファ
イルを楕円回転処理及び/又は補誤差関数による処理
よってによってチャネル長さ方向に拡張して表現される
構成を採用することが可能である。さらに,請求項11
に記載の発明のように,S/Dプロファイルには,前記
1以上の処理の後,更にスプライン関数により処理され
て表現される構成を採用することができる。
【0025】また,上記従来の課題を解決可能なプロフ
ァイル抽出方法を実行できるプロファイル抽出装置に
は,請求項13に記載の発明のように,第1の電気特性
が入力されると,所定の演算を実行して1次元チャネル
プロファイルを出力する,1次元チャネルプロファイル
抽出部と,1次元チャネルプロファイルと第2の電気特
性とが入力されると,所定の演算を実行して2次元プロ
ファイルを出力する,2次プロファイル抽出部と,を備
えるものがある。ここで,2次元プロファイルには,2
次元チャネルプロファイルのみではなく,S/Dプロフ
ァイルを含ませることが好適である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照しながら,
本発明の好適な実施の形態について説明する。なお,以
下の説明及び添付図面において,同一の機能及び構成を
有する構成要素については,同一の符号を付することに
よって,重複説明を省略する。
【0027】(第1の実施の形態)まず,図1〜図14
を参照しながら,第1の実施の形態について説明する。
以下の説明においては,参照する各添付図面について,
必要に応じて適宜説明を加えることとする。
【0028】図1には,本実施の形態にかかるプロファ
イル抽出方法100を説明するためのフローチャートを
示す。図1に示すように,本実施の形態にかかるプロフ
ァイル抽出方法100は,順次実施される初期プロファ
イル生成段階110と長チャネルプロファイル抽出段階
120と2次元プロファイル抽出段階130との3段階
に大別される。このうち2次元プロファイル抽出段階1
30は,更に2次元チャネルプロファイル抽出段階14
0とS/Dプロファイル抽出段階150との2段階に分
けられる。
【0029】(初期プロファイル生成段階110)初期
プロファイル生成段階110では,初期プロファイルが
生成される。プロファイル抽出方法100において,初
期プロファイルは,後述する長チャネルデバイスのチャ
ネルプロファイルを求める際の出発値として用いられ
る。本実施の形態においては,かかる初期プロファイル
には,特別な条件や制限はなく,各種のプロファイルを
適用することができる。
【0030】(a)初期プロファイルには,例えば,プ
ロセスシミュレーションや2次イオン質量分析(Sec
ondary Ion Mass Spectrosc
opy;以下,「SIMS」という。)法等を用いて抽
出したチャネル中央部の1次元チャネルプロファイルを
用いることができる。ここで,プロセスシミュレーショ
ンとは,イオン注入,酸化,拡散,エッチング等の一連
のLSI製造工程を解析することによって,最終的に製
造される製品のプロファイルや酸化膜形状等を抽出する
シミュレーションである。また,SIMS法とは,サン
プルデバイスの表面に1次イオンを照射し,スパッタリ
ングによって飛び出してくる2次イオンを質量分析する
方法である。
【0031】(b)さらに,初期プロファイルには,例
えば,C−V特性を利用したシミュレーションで抽出さ
れるチャネルプロファイルを用いることも可能である。
ここで,C−V特性を利用したシミュレーションとして
は,例えば図3に示すシミュレーションがある。図3に
示すように,かかるシミュレーションは,各基板電圧V
bの値に対して電気容量Ciのシミュレーション値とT
EGパターンやサンプルデバイスから測定される実測値
とを比較しながら,設定されたプロファイルを修正して
ゆくものである。
【0032】(c)さらにまた,初期プロファイルに
は,例えば,I−V特性を利用したシミュレーションで
抽出されるチャネルプロファイルを用いることも可能で
ある。ここで,I−V特性を利用したシミュレーション
としては,例えば図4に示すシミュレーションがある。
図4に示すように,かかるシミュレーションは,基板バ
イアス電圧Vsubに対する依存性を含め,ドレインバ
イアス電流Idのシミュレーション値とドレインバイア
ス電流Idの実測値とを比較しながら,設定したプロフ
ァイルを修正してゆくものである。
【0033】(長チャネルプロファイル抽出段階12
0)長チャネルプロファイル抽出段階120では,長チ
ャネルデバイスのチャネル中央部付近におけるチャネル
深さ方向の1次元チャネルプロファイル(以下,「長チ
ャネルプロファイル」という。)が抽出される。長チャ
ネルデバイスのチャネル領域においては,S/Dプロフ
ァイルの影響を受けるのは,ソース端付近及びドレイン
端付近の僅かな領域のみである。したがって,十分な長
さのゲート長を持つ長チャネルデバイスでは,S/Dプ
ロファイルによる各種電気特性への影響を無視すること
ができ,その結果,長チャネルプロファイルは,各種の
電気特性から高い精度で求めることができる。
【0034】本実施の形態にかかるプロファイル抽出方
法100において,長チャネルプロファイル抽出段階1
20での長チャネルプロファイルの抽出は,例えば,ス
レショルド電圧Vthの基板バイアス電圧Vsub依存
性(以下,「Vth−Vsub依存性」という。)を用
いたシミュレーションによって行われる。具体的には,
例えば,特開平10−32332に開示された1次元プ
ロファイル抽出に関する手法を適用して実施することが
できる。長チャネルプロファイル抽出段階120に本公
報に開示された手法を適用した場合,初期プロファイル
生成段階110で得られた初期プロファイルを,例えば
以下に説明する手順で修正することによって,長チャネ
ルプロファイルを抽出することができる。即ち,まず,
初期プロファイルを関数化し,次に,該初期プロファイ
ルの関数からVth−Vsub依存性の計算値を求め
る。次に,Vth−Vsub依存性の該計算値を長チャ
ネルデバイスから測定されたVth−Vsub依存性の
測定値と比較し,比較結果に基づいて初期プロファイル
の関数表現を修正する。次に,修正された関数からVt
h−Vsub依存性の計算値を求め,該計算値を再び長
チャネルデバイスから測定されたVth−Vsub依存
性の測定値と比較し,関数に修正を加える。このような
修正を,Vth−Vsub依存性の計算値がVth−V
sub依存性の測定値に対して所定の誤差内に収まるま
で繰り返す。結果,修正が終了した時の関数で表される
プロファイルとして,長チャネルプロファイルが抽出で
きる。
【0035】(2次元プロファイル抽出段階130)本
実施の形態にかかるプロファイル抽出方法100におい
て,2次元プロファイル抽出段階130では,スレショ
ルド電圧Vthのゲート長Lg依存性(以下,「Vth
−Lg依存性」という。)とVth−Lg特性の基板バ
イアス(Vsub)依存性とから,2次元チャネルプロ
ファイルとS/Dプロファイルとを抽出する。
【0036】かかる2次元プロファイル抽出段階130
には,例えば,以下に説明する方法を適用することが可
能である。ここで説明する方法では,2次元チャネルプ
ロファイルを図6に示すモデル式を用いて表現して,所
定の電気特性の計算値が実デバイスから測定された所定
の電気特性に合うように,パラメータA,B,λ1及び
λ2を決定するというものである。なお,本方法におい
ては,チャネルの深さ方向の総ドーズ量は一定であると
いう条件の下で計算を実施する。
【0037】かかる方法を適用した場合,本実施の形態
にかかる2次元チャネルプロファイル抽出段階140
は,例えば次の手順によって行うことができる。即ち,
まず,所定の電気特性としてS/Dプロファイルの影響
を受けていないチャネル領域のVth−Lg依存性を用
い,フィッティングパラメータAとパイルアップ成分の
減衰長λ1とを抽出する。次に,所定の電気特性として
Vth−Lg特性の基板バイアス(Vsub)依存性を
用い,フィッティングパラメータBと増速拡散成分の減
衰長λ2とを抽出する。なお,かかるパラメータの決定
に際しては,△Cpile−up(y)+△CBD
(y)=0の条件式により,チャネル深さ方向における
ドーズ量の総和を保証する。
【0038】以上のように,図6に示すモデル式を用い
て表現された2次元チャネルプロファイルは,ゲート端
付近で高くチャネル中央部に近づくに連れて指数関数的
に減少するという,不純物濃度の分布を与える。経験的
な事実として,ゲート長Lgの減少に伴い基板バイアス
電圧Vthが一時的に上昇する逆短チャネル効果が知ら
れているが,図6に示すモデル式で2次元チャネルプロ
ファイルを表現することによって,この逆短チャネル効
果への対応が可能となる。また,図6のモデル式におい
ては,右辺の指数関数部分が第1項と第2項とに分けら
れており,2次元チャネルプロファイルのチャネル長さ
方向の広がりに応じて相異なる2つの成分を表現するこ
とができる。なお,図6に示すモデル式では,右辺の項
数を増やすことにより,更に多くの成分を1式で表現可
能であることは言うまでもない。
【0039】2次元プロファイル抽出段階130におい
て,より具体的には,以下に詳述する2次元チャネルプ
ロファイル抽出段階140とS/Dプロファイル抽出段
階150とが繰り返されて,最適化された2次元チャネ
ルプロファイルとS/Dプロファイルとが抽出される。
【0040】(2次元チャネルプロファイル抽出段階1
40)第1の段階に相当する2次元チャネルプロファイ
ル抽出段階140は,2次元チャネルプロファイルの抽
出過程である。かかる2次元チャネルプロファイル抽出
段階140では,長チャネルプロファイルをチャネルの
長さ方向に一様分布させた平坦な均一プロファイルに相
当する2次元プロァイルに,不均一成分のプロファイル
に相当するずれ成分を重ね合わせることによって,2次
元チャネルプロファイルを抽出する。
【0041】即ち,2次元チャネルプロファイル抽出段
階140では,図7及び図8に示すように,まず,上記
長チャネルプロファイル抽出段階120で抽出された長
チャネルプロファイルに(図7(1),図8(1)),
ずれ成分の仮想的なプロファイル(プロファイル変化
量)を設定する(図7(2),図8(2))。次に,該
仮想的なずれ成分のプロファイルを,ラテラル方向(横
方向,チャネル長さ方向)に拡張分布させ(図7
(3),図8(3)),長チャネルプロファイルの均一
プロファイル上に重ね合わせ(図7(4),図8
(4)),仮想2次元チャネルプロファイルを抽出す
る。仮想2次元チャネルプロファイルが抽出されたら,
基板バイアス電圧Vsub=0の条件下で仮想2次元チ
ャネルプロファイルが正確なVth−Lg依存性を与え
るように,ずれ成分のプロファイルに修正を加えてゆ
き,2次元チャネルプロファイルを適正化する。
【0042】以上説明した2次元チャネルプロファイル
抽出段階140では,基板バイアス電圧Vsub=0で
のVth−Lg依存性から2次元チャネルプロファイル
を抽出する。発明者の知見によれば,基板バイアス電圧
Vsub=0でのVth−Lg依存性は,ずれ成分にの
み電気的に感度がある。したがって,2次元チャネルプ
ロファイル抽出段階140においては,長チャネルプロ
ファイル抽出段階120で既に最適化されている長チャ
ネルデバイスの電気特性を変えずに,ずれ成分のプロフ
ァイルのみを変更すればよい。結果として,従来のプロ
ファイル方法と比較して,計算が簡素化され計算時間が
削減される。
【0043】なお,ずれ成分のプロファイルの設定は,
例えば,次に説明する方法によって実現することが好適
である。ここで説明するずれ成分の設定方法では,ま
ず,S/Dプロファイルの影響が最も大きいと思われる
領域について,チャネルプロファイルに生じるずれ成分
を1次元プロファイルとして設定する。次に,チャネル
の長さ方向にパラメータ表現された関数を用いて,設定
された1次元プロファイルを2次元化する。
【0044】ずれ成分の設定に際しかかる方法を用いれ
ば,例えばポケットインプラ等により任意の場所でプロ
ファイル変化が激しいチャネル構造に対しても,柔軟に
対応しながら,2次元チャネルプロファイルを抽出する
ことができる。ここで,ずれ成分の1次元プロファイル
の設定は,例えば次に説明する3つの方法等で行うこと
ができる。
【0045】(a)第1の方法は,追加インプラ実験の
手法を用いて,ずれ成分の1次元プロファイルを抽出す
る方法である。追加インプラ実験の手法は,TEGパタ
ーンにおいて,ドレイン領域に追加的にイオンインプラ
ンニングするための窓を開け,その窓から例えばSi等
をイオンインプランニングするというものである。図9
には,インプラ実験に用いる特別なTEGパターンが図
示されている。かかる図9に示すTEGパターンの詳細
については,”西 他,第43回春季応用物理学会,N
o.0,26a−H−5,1996,”に開示されてい
る。また,図10には,図9に示すTEGパターンにつ
いて,チャネル中央から窓の端迄の距離S’とスレショ
ルド電圧Vthとの関係を示す。
【0046】追加インプラ実験の手法を用いた本方法で
は,まず,同一のチャネル長を持つ2つのMOSFET
を用意し,一方のMOSFETに対して追加インプラ実
験の手法で追加的にイオンインプランニングを行う。次
いで,両デバイスそれぞれについてVth−Vsub依
存性を測定する。次いで,2つのMOSFETに対し
て,それぞれVth−Vsub依存性から深さ方向の1
次元プロファイルを抽出する。次いで,抽出した2つの
1次元プロファイルの差からインプラダメージによるチ
ャネルプロファイルの変化量を抽出し,かかる変化量を
ずれ成分の1次元プロファイルとして設定する。
【0047】なお,図11には,Vth−Vsub依存
性の測定結果を示す。かかる図11においては,(1)
の曲線が,追加的にイオンインプランニングを行ったM
OSFETのVth−Vsub依存性の測定結果を示
し,(2)の曲線が,追加的にイオンインプランニング
を行わなかったMOSFETのVth−Vsub依存性
の測定結果を示す。また,(3)の曲線が,ゲート長L
gが2.03μmの長チャネルデバイスの長チャネルプ
ロファイルを示し,(4)の曲線が,インプラダメージ
によるチャネルプロファイルの変化量を示す。
【0048】一般に,通常のMOSFETにおけるチャ
ネル表面の不純物プロファイルの不均一な分布は,S/
D形成時に行われるインプラダメージによって起こると
言われている。したがって,かかる第1の方法で,上記
実験データを用いることにより,現実的なずれ成分の1
次元プロファイルを得ることが出来る。
【0049】(b)また,第2の方法では,1次元プロ
セス(点欠陥)シミュレーションを用いて,ずれ成分の
1次元プロファイルを決定する。即ち,本方法では,図
12に示す点欠陥モデル,或いはより詳細な物理を反映
した高級モデルを数値計算により解いて,表面プロファ
イルを抽出し,ずれ成分の1次元プロファイルを決定す
る。かかる第2の方法によれば,抽出する1次元プロフ
ァイルに対してプロセス依存性を加味することができ,
物理を反映した分布を得ることが可能である。
【0050】(c)第3の方法では,様々な関数表現を
使って,1次元不純物プロファイルを決定する。即ち,
第3の方法では,ずれ成分の1次元プロファイルを,例
えば,図13に示すように,指数関数,デルタ関数,ガ
ウス分布関数若しくはスプライン関数,又はそれらの重
ね合わせで関数表現し,該関数上のパラメータを電気特
性から決定する。かかる第3の方法によれば,実測の電
気特性とシミュレーションの電気特性とが一致しない
時,関数表現を変更することにより柔軟に対応すること
ができる。
【0051】(S/Dプロファイル抽出段階150)第
2の段階に相当するS/Dプロファイル抽出段階150
は,S/Dプロファイルの抽出過程である。S/Dプロ
ファイル抽出段階150においては,短チャネルデバイ
スについて2次元チャネルプロファイル抽出段階140
で得られる2次元チャネルプロファイルを固定しておい
て,Vth−Lg特性のVsub依存性からS/Dプロ
ファイルを抽出する。
【0052】短チャネルデバイスにおいては,長チャネ
ルデバイスとは異なり,S/Dプロファイルの影響を受
けたチャネルプロファイルが,チャネル長さ方向に広く
分布している。したがって,短チャネルデバイスでは,
各種の電気特性がS/Dプロファイルに大きな感度を示
すこととなる。結果として,短チャネルデバイスについ
ての電気特性からは,S/Dプロファイルが抽出できる
ことがわかる。また,図5に示すようにS/Dプロファ
イルは基板バイアス電圧Vsub=0以外のバイアス領
域でのみ,Vth−Lg依存性に対する感度を示す。し
たがって,S/Dプロファイル抽出段階150では,V
th−Lg特性からS/Dプロファイルを抽出する場合
には,Vth−Lg特性のVsub依存性を抽出する必
要がある。
【0053】かかるS/Dプロファイル抽出段階150
においては,例えば図14に示す方法によって,仮想S
/Dプロファイルを表現することができる。図14に示
す方法では,まず,SIMS測定によって,チャネルの
深さ方向のS/Dプロファイルを決定する。次に,チャ
ネルの長さ方向に,例えば,楕円回転や補誤差関数又は
両者の重ね合わせ等による処理を行う,或いは,該処理
の後に更に2次元スプライン関数による処理を行う等に
よって,S/Dプロファイルを2次元関数表現する。
【0054】かかるS/Dプロファイルの表現方法によ
れば,チャネルの深さ方向の分布にSIMS測定結果を
用いるので,最適化するパラメータはチャネルの長さ方
向の広がりに関するパラメータのみで済む。したがっ
て,S/Dプロファイルの計算を簡素に短時間で実行す
ることができる。また,関数表現の重ね合わせによっ
て,チャネルの長さ方向での微妙なS/Dプロファイル
形状の変化にも対応することが出来る。
【0055】第3の段階に相当する2次元プロファイル
抽出段階130において,以上説明した2次元チャネル
プロファイル抽出段階140とS/Dプロファイル抽出
段階150とは,抽出された2次元プロファイルとS/
Dプロファイルとから演算されるVth−Lg特性のシ
ミュレーション値が,すべての基板バイアス電圧Vsu
bについて実測値と合うようになるまで繰り返される。
その結果,2次元プロファイル抽出段階130により,
最適化された2次元チャネルプロファイルとS/Dプロ
ファイルとが同時に抽出される。
【0056】図2には,以上説明したプロファイル抽出
方法100を実施可能な本実施の形態にかかるプロファ
イル抽出装置200の概略構成を模式的に示す。プロフ
ァイル抽出装置200は,1次元チャネルプロファイル
抽出部210と2次元プロファイル抽出部220とから
構成される。プロファイル抽出装置200において,1
次元チャネルプロファイル抽出部210は,1個の入力
部と1個の出力部とを有し,入力部から長チャネルデバ
イスのVth−Vsub特性が入力されると,図1に示
す初期プロファイル抽出段階110と長チャネルプロフ
ァイル抽出段階120とを実行して,出力部から1次元
チャネルプロファイルを出力する。
【0057】また,2次元プロファイル抽出部220
は,2個の入力部と1個の出力部とを有し,一方の入力
部から1次元チャネルプロファイルが入力されて,他方
の入力部からMOSFETのVth−Lg特性が入力さ
れると,2次元プロファイル抽出段階130(上述のよ
うに2次元チャネルプロファイル抽出段階140とS/
Dプロファイル抽出段階150とを含む。)を実行し
て,出力部から2次元プロファイルを出力する。ここ
で,2次元プロファイル抽出部220から出力される2
次元プロファイルは,2次元チャネルプロファイルとS
/Dプロファイルとから形成される。
【0058】かかるプロファイル抽出装置200におい
ては,1次元チャネルプロファイル抽出部210の出力
部が,2次元プロファイル抽出部220の前記一方の入
力部に接続されている。
【0059】以上説明した本実施の形態によれば,ゲー
ト長Lgの異なるデバイスの電気特性を用いるため,最
終的に抽出したMOSFETの2次元プロファイルは,
プロファイル抽出に利用した全てのデバイスの電気特性
を保証する。さらに,ターゲットとする電気特性とし
て,スレショルド電圧Vthのみを用いて実施すること
が可能であるため,CV特性やIV特性を用いる従来の
方法と比較してターゲット数が少なく,合わせ込むパラ
メータの最適化が容易であり,高速に計算ができる。
【0060】また,本実施の形態においては,S/Dプ
ロファイルのVth−Lg特性に対する感度の有無を利
用して,S/Dプロファイル形状に依存しない基板バイ
アス電圧Vsubの領域でチャネルプロファイル形状を
最適化する事が可能であり,それ以外の基板バイアス電
圧Vsubの領域でチャネルプロファイルとは独立にS
/Dプロファイル形状を最適化する事が可能である。し
たがって,本実施の形態によれば,2次元チャネルプロ
ファイルの形状とS/Dプロファイルの形状とが決定し
易く,全ての電気特性が一致した段階では,チャネルと
S/Dプロファイルを同時抽出できる。
【0061】(第2の実施の形態)次に,図15〜図2
0を参照しながら,第2の実施の形態について説明す
る。図15には,本実施の形態にかかるプロファイル抽
出方法300を説明するためのフローチャートを示す。
図15に示すように,本実施の形態にかかるプロファイ
ル抽出方法300は,図1に示す上記第1の実施の形態
にかかるプロファイル抽出方法100において2次元プ
ロファイル抽出段階130に変えて2次元プロファイル
抽出段階330を実施する構成となっている。かかる2
次元プロファイル抽出段階は,2次元プロファイル抽出
段階130において,2次元チャネルプロファイル抽出
段階140に変えて2次元チャネルプロファイル抽出段
階340を適用したものである。
【0062】2次元チャネルプロファイル抽出段階34
0は,2次元チャネルプロファイル抽出段階140を行
う前に,実効チャネル長Leff抽出を取り入れたもの
である。2次元チャネルプロファイル抽出段階340で
は,ターゲット(実測)のスレショルド電圧Vthのド
レインバイアス電圧Vd依存性に一致するように,S/
Dプロファイルの座標をチャネルに平行な方向にシフト
させて,実効チャネル長Leffを決定する。即ち,2
次元チャネルプロファイル抽出段階340では,図16
に示すように,ドレインバイアス電圧Vdによるスレシ
ョルド電圧Vthの一回偏微分がターゲット(実測)と
一致するように,シミュレーション上でのソース端の位
置Xsとゲート端の位置Xdとをチャネル長さ方向に動
かして,実効チャネル長Leffを抽出する。
【0063】以上のように本実施の形態によれば,Le
ffの調整を前処理として据えることにより,Vth−
Lg特性のフォールオフ(短チャネル領域でのスレショ
ルド電圧Vthの落ち込み)がターゲット(実測)に合
わせやすくなる。また,スレショルド電圧Vthのドレ
インバイアスVd依存性から実効チャネル長Leffを
求める方法は物理的に見ても正しい方法である。実効チ
ャネル長は,スレショルド電圧Vthに対して非常に大
きな影響を与えるため,本実施の形態のように,実効チ
ャネル長Leffを正確に抽出しておくことによって,
間違ったプロファイル抽出への発散を防ぐことができ
る。
【0064】ここで,図17〜図20を参照しながら,
本実施の形態を適用して発明者が行った実験結果を紹介
する。まず,図17には,本実験によって抽出された2
次元プロファイルを示す。図17においては,チャネル
長さ方向の位置がX座標上に表されており,チャネル深
さ方向の位置がY座標上に表されており,不純物濃度が
Z座標上に表されている。また,図18には,0.12
μmのゲート長Lgを有するMOSFETの1次元チャ
ネルプロファイルと2.03μmのゲート長Lgを有す
るMOSFETの1次元チャネルプロファイルとを示
す。
【0065】さらに,図19と図20とには,Vsub
=0,−2,−4の場合についてのVth−Lg依存性
の実験結果を示す。なお,図19は,ドレインバイアス
電圧Vdが2.1Vの条件下についてのものであり,図
20は,ドレインバイアス電圧Vdが0.1Vの条件下
についてのものである。図19と図20とでは,実測値
が黒丸で示されており,実験によって抽出された2次元
プロファイルからの計算値が実線で示されており,抽出
前のプロファイルからの計算値が破線で示されている。
図19及び図20から分かるように,本実験によれば,
本実施の形態を適用することによって,非常に正確なV
th−Lg特性が再現されていることが分かる。
【0066】以上,本発明に係る好適な実施の形態につ
いて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。
当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想
の範囲内において,各種の修正例及び変更例を想定しう
るものであり,それら修正例及び変更例についても本発
明の技術範囲に包含されるものと了解される。
【0067】例えば,上記実施の形態においては,スレ
ショルド電圧の特性からプロファイルを抽出するプロフ
ァイル抽出方法を例に挙げたが,本発明はかかる構成に
限定されない。本発明は,他の様々な電気特性,例えば
ドレインバイアス電圧の特性やチャネル電流の特性等か
らプロファイルを抽出するプロファイル抽出方法及びプ
ロファイル抽出装置についても適用することができる。
【0068】また,上記実施の形態においては,プロフ
ァイルの関数表現に指数関数やスプライン関数等を適用
した2次元抽出方法を例に挙げたが,本発明はかかる構
成に限定されない。本発明は,プロファイルの関数表現
に他の様々な関数を適用した2次元抽出方法及びプロフ
ァイル抽出装置についても適用することができることは
いうまでもない。
【0069】
【発明の効果】本発明では,実デバイスの電気特性から
プロファイルを抽出する。したがって,サンプルデバイ
スやTEGパターンの電気特性から抽出する場合とは異
なり,実デバイスそのもののプロファイルを保証するこ
とができる。また,本発明では,チャネルプロファイル
と同時にS/Dプロファイルを抽出することができる。
したがって,本発明によれば,この様に従来とかく軽視
されていたS/Dプロファイルを抽出することによっ
て,チャネルプロファイルの抽出精度を一層向上させる
ことができる。
【0070】さらに,本発明では,ゲート長を加味して
チャネルプロファイルを抽出する。したがって,実際に
合わせ込んだものと異なるゲート長のデバイスについて
も,プロファイルを保証することができる。これによ
り,工業的に必要とされるデバイス群のプロファイル抽
出を,比較的簡単に短時間で抽出することができる。
【0071】以上から,本発明を適用することによっ
て,実デバイスの各種電気特性が正確に且つ効率的に演
算することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプロファイル抽出方法を説
明するためのフローチャートを示す図である。
【図2】本発明を適用可能なプロファイル抽出装置の概
略構成を示す模式図である。
【図3】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能な
初期プロファイル抽出方法の説明図である。
【図4】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能な
他の初期プロファイル抽出方法の説明図である。
【図5】スレショルド電圧−ゲート長特性の基板バイア
ス電圧依存性を示す測定結果の説明図である。
【図6】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能な
2次元チャネルプロファイルのモデル式を示す図であ
る。
【図7】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能な
2次元チャネルプロファイルの抽出方法の説明図であ
る。
【図8】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能な
2次元チャネルプロファイルの抽出方法の他の説明図で
ある。
【図9】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能な
ずれ成分の1次元プロファイルの設定方法についての説
明図である。
【図10】図9に示す設定方法におけるスレショルド電
圧に関するデータを示す図である。
【図11】図9に示す設定方法におけるずれ成分のプロ
ファイル設定を説明するためのデータを示す図である。
【図12】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能
なずれ成分の1次元プロファイルの他の設定方法につい
ての説明図である。
【図13】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能
なずれ成分の1次元プロファイルの他の設定方法につい
ての説明図である。
【図14】図1に示すプロファイル抽出方法に適用可能
なソース/ドレインプロファイルの表現方法についての
説明図である。
【図15】本発明を適用可能な他のプロファイル抽出方
法を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図16】図15に示すプロファイル抽出方法に適用可
能な実効チャネル長の抽出方法についての説明図であ
る。
【図17】図15に示すプロファイル抽出方法に関する
2次元プロファイルについての実験結果を示す図であ
る。
【図18】図15に示すプロファイル抽出方法に関する
2次元プロファイルについての実験結果を示す他の図で
ある。
【図19】図15に示すプロファイル抽出方法に関する
電気特性についての実験結果を示す図である。
【図20】図15に示すプロファイル抽出方法に関する
電気特性についての実験結果を示す他の図である。
【符号の説明】
100 プロファイル抽出方法 110 初期プロファイル生成段階 120 長チャネルプロファイル抽出段階 130 2次元プロファイル抽出段階 140,340 2次元チャネルプロファイル抽出段階 150 S/Dプロファイル抽出段階 200 プロファイル抽出装置 210 1次元プロファイル抽出部 220 2次元プロファイル抽出部

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置のプロファイル抽出方法であ
    って: 所定の電気特性と仮想チャネルプロファイルとに基づい
    て,ゲート長に依存性を示す2次元チャネルプロファイ
    ルを抽出する,第1の段階と; 所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存性と
    前記2次元チャネルプロファイルとに基づいて,ソース
    /ドレインプロファイルを抽出する,第2の段階と; 前記所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存
    性に関して,実測値に対する計算値の誤差が許容誤差内
    となるまで,前記第1の段階と前記第2の段階とが繰り
    返される,第3の段階と;を含み, 前記所定の電気特性は,基板バイアス電圧が零電圧の条
    件下におけるゲート長に対するスレショルド電圧の依存
    性であることを特徴とする,プロファイル抽出方法。
  2. 【請求項2】 半導体装置のプロファイル抽出方法であ
    って: 所定の電気特性と仮想チャネルプロファイルとに基づい
    て,ゲート長に依存性を示す2次元チャネルプロファイ
    ルを抽出する,第1の段階と; 所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存性と
    前記2次元チャネルプロファイルとに基づいて,ソース
    /ドレインプロファイルを抽出する,第2の段階と; 前記所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存
    性に関して,実測値に対する計算値の誤差が許容誤差内
    となるまで,前記第1の段階と前記第2の段階とが繰り
    返される,第3の段階と;を含み, 前記所定の印加電圧は,基板バイアス電圧であることを
    特徴とする,プロファイル抽出方法。
  3. 【請求項3】 半導体装置のプロファイル抽出方法であ
    って: 所定の電気特性と仮想チャネルプロファイルとに基づい
    て,ゲート長に依存性を示す2次元チャネルプロファイ
    ルを抽出する,第1の段階と; 所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存性と
    前記2次元チャネルプロファイルとに基づいて,ソース
    /ドレインプロファイルを抽出する,第2の段階と; 前記所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存
    性に関して,実測値に対する計算値の誤差が許容誤差内
    となるまで,前記第1の段階と前記第2の段階とが繰り
    返される,第3の段階と;を含み, 前記第1の段階は,実効チャネル長を抽出する工程を含
    むことを特徴とする,プロファイル抽出方法。
  4. 【請求項4】 半導体装置のプロファイル抽出方法であ
    って: 所定の電気特性と仮想チャネルプロファイルとに基づい
    て,ゲート長に依存性を示す2次元チャネルプロファイ
    ルを抽出する,第1の段階と; 所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存性と
    前記2次元チャネルプロファイルとに基づいて,ソース
    /ドレインプロファイルを抽出する,第2の段階と; 前記所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存
    性に関して,実測値に対する計算値の誤差が許容誤差内
    となるまで,前記第1の段階と前記第2の段階とが繰り
    返される,第3の段階と;を含み, 前記仮想チャネルプロファイルは,チャネル長さ方向に
    一様分布する均一プロファイルに,不均一成分のプロフ
    ァイルを重ね合わせた,2次元プロファイルであること
    を特徴とする,プロファイル抽出方法。
  5. 【請求項5】 前記不均一成分のプロファイルのチャネ
    ル深さ方向における1次元プロファイルは,追加イオン
    インプランニングを行ったデバイスと追加イオンインプ
    ランニングを行わなかったデバイスとの所定の電気特性
    の比較結果に基づいて設定されることを特徴とする,請
    求項に記載のプロファイル抽出方法。
  6. 【請求項6】 前記不均一成分のプロファイルのチャネ
    ル深さ方向における1次元プロファイルは,製造プロセ
    スに応じて設定されることを特徴とする,請求項に記
    載のプロファイル抽出方法。
  7. 【請求項7】 前記不均一成分のプロファイルのチャネ
    ル深さ方向における1次元プロファイルは,指数関数と
    デルタ関数とガウス関数とスプライン関数とから構成さ
    れる群から任意に選択される1以上の関数によって表現
    されることを特徴とする,請求項に記載のプロファイ
    ル抽出方法。
  8. 【請求項8】 半導体装置のプロファイル抽出方法であ
    って: 所定の電気特性と仮想チャネルプロファイルとに基づい
    て,ゲート長に依存性を示す2次元チャネルプロファイ
    ルを抽出する,第1の段階と; 所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存性と
    前記2次元チャネルプロファイルとに基づいて,ソース
    /ドレインプロファイルを抽出する,第2の段階と; 前記所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存
    性に関して,実測値に対する計算値の誤差が許容誤差内
    となるまで,前記第1の段階と前記第2の段階とが繰り
    返される,第3の段階と;を含み, 前記2次元チャネルプロファイルは,不純物濃度C
    (x,y)がC(x,y)=A・△Cpile−up
    (y)・exp(−x/λ1)+B・△CBD(y)・
    exp(−x/λ2)+Cbulk(y)(但し,Aと
    Bとは相互に独立に決定可能なフィッティングパラメー
    タであり,xはチャネル長さ方向の座標であり,yはチ
    ャネル深さ方向の座標であり,△Cpile−upは不
    純物変化量のパイルアップ(堆積)成分を表し,△CB
    Dは不純物変化量の増速拡散成分を表し,Cbulk
    (y)は長チャネルプロファイルを表し,λ1はチャネ
    ル長さ方向における不純物変化量のパイルアップ成分の
    減衰長を表し,λ2はチャネル長さ方向における不純物
    変化量の増速拡散成分の減衰長を表す。)のモデル式に
    よって表現されるものであることを特徴とする,プロフ
    ァイル抽出方法。
  9. 【請求項9】 半導体装置のプロファイル抽出方法であ
    って: 所定の電気特性と仮想チャネルプロファイルとに基づい
    て,ゲート長に依存性を示す2次元チャネルプロファイ
    ルを抽出する,第1の段階と; 所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存性と
    前記2次元チャネルプ ロファイルとに基づいて,ソース
    /ドレインプロファイルを抽出する,第2の段階と; 前記所定の印加電圧に対する前記所定の電気特性の依存
    性に関して,実測値に対する計算値の誤差が許容誤差内
    となるまで,前記第1の段階と前記第2の段階とが繰り
    返される,第3の段階と;を含み, 前記ソース/ドレインプロファイルは,チャネル深さ方
    向において,2次イオン質量分析法によって抽出される
    プロファイルによって表現されることを特徴とする,プ
    ロファイル方法。
  10. 【請求項10】 前記ソース/ドレインプロファイル
    は,前記チャネル深さ方向のプロファイルを楕円回転処
    理及び/又は補誤差関数による処理によって,チャネル
    長さ方向に拡張されて表現されることを特徴とする,請
    求項に記載のプロファイル抽出方法。
  11. 【請求項11】 前記ソース/ドレインプロファイル
    は,前記楕円回転処理及び/又は補誤差関数による処理
    の後,更にスプライン関数により処理されて表現される
    ことを特徴とする,請求項10に記載のプロファイル抽
    出方法。
  12. 【請求項12】 前記所定の電気特性は,ゲート長に対
    するスレショルド電圧の依存性であることを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
    又は11のいずれかに記載のプロファイル抽出方法。
  13. 【請求項13】 前記2次元チャネルプロファイル及び
    /又は前記ソースドレインプロファイルは, 第1の電気特性が入力されると,所定の演算を実行して
    1次元チャネルプロファイルを出力する,1次元チャネ
    ルプロファイル抽出部と,前記1次元チャネルプロファ
    イルと第2の電気特性とが入力されると,所定の演算を
    実行して2次元プロファイルを出力する,2次プロファ
    イル抽出部と,を備えるプロファイル抽出装置により抽
    出されることを特徴とする,請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9,10,11又は12のいずれかに
    記載のプロファイル抽出方法。
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