JP3406551B2 - 紙器の塵埃除去装置 - Google Patents

紙器の塵埃除去装置

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JP3406551B2
JP3406551B2 JP2000007314A JP2000007314A JP3406551B2 JP 3406551 B2 JP3406551 B2 JP 3406551B2 JP 2000007314 A JP2000007314 A JP 2000007314A JP 2000007314 A JP2000007314 A JP 2000007314A JP 3406551 B2 JP3406551 B2 JP 3406551B2
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勝彦 寺岡
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忠彦 近澤
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オーエス産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボール箱等の
紙器に付着する紙粉その他の塵埃を自動的に除去するた
めの塵埃除去装置に関し、例えば組立て式の紙器の製造
工程で発生して製品紙器に付着する紙粉等の塵埃を、そ
の出荷直前に自動的に除去するために利用される。
【0002】
【従来の技術】図8は、段ボール箱10を畳んだ状態で
示している。図示のように、通常の段ボール箱10は、
ツマ面1、側面2、内フラップ3および外フラップ4で
構成され、内フラップ3と外フラップ4の境界部には切
込み5が形成され、ツマ面1と側面2の境界部、ツマ面
1と内フラップ3の境界部および側面2と外フラップ4
の境界部には、それぞれ折り目6が筋押しされており、
上記の段ボール箱10は使用段階で箱形に組立てられ
る。
【0003】上記の段ボール箱10は、表裏の紙ライナ
ーおよび波形に成形された中芯原紙をサンドイッチ状に
貼合わせ、乾燥し、得られた段ボール紙を所定の大きさ
に裁断し、前記の切込み5や折り目6を形成し、所望の
印刷を施し、両端に位置するツマ面1と側面2とを接合
して製造されるが、上記の裁断や切込みの形成により多
量の紙粉や紙の切り屑が発生し、これらが製品ダンボー
ル箱に付着したまま出荷されるという問題があり、この
問題を解決するため、出荷直前の製品段ボール箱から紙
粉を除去するための紙粉除去装置が提案された(特開平
10−249293号公報参照)。
【0004】しかしながら、上記先願の紙粉除去装置
は、直方体のチャンバー内に置かれた受け板上に折畳み
形態の段ボール箱多数枚を前後に重ねて立て、上記受け
板を上下に振動させながら、チャンバー内空気をエアポ
ンプで吸引するようにしたバッチ処理式のものであり、
上記の段ボール箱を搬送しながら連続的に紙粉除去する
ものでないため、上記のチャンバーに多数枚の段ボール
箱をセットしたり、紙粉除去後の段ボール箱を取出した
りする作業に多くの人手を必要としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、折畳まれ
た段ボール箱等の紙器に付着する紙粉その他の塵埃を連
続処理で除去し、ひいては上記紙器の製造工程中での塵
埃除去を可能にし、一層の省力化を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の紙器の塵埃除
去装置は、水平面内の平行な2軸間に複数本の無端ベル
トおよび無端チェーンを所定の間隔で、上記無端チェー
ンの搬送部の高さが無端ベルトの搬送部よりも低くなる
ように無端チェーン用スプロケットの有効径を無端ベル
ト用プーリーの外径よりも小さく設定して張設し、かつ
上記の無端チェーンに多数本のポールを所定間隔で立設
して前後の隣接ポール間に折畳み形態で立てられた紙器
の所定枚数を前後に重ねた状態に上記無端ベルトとの共
同で支持して搬送することができる除塵コンベヤを形成
し、上記無端ベルトの搬送部下側に上記の紙器に上下の
機械振動を与えるための振動器を設け、上記除塵コンベ
ヤ上の紙器に向かって上から空気を吹き出す第1送風機
および該第1送風機から吹き出され上記搬送部を通過し
て下方へ向かう空気を吸引する第2送風機をそれぞれ設
け、上記除塵コンベヤの搬入側および搬出側にそれぞれ
所定間隔で平行に並ぶ複数本の平行な無端ベルトからな
る搬入コンベヤおよび搬出コンベヤを、上記除塵コンベ
ヤ上のポールと干渉することなく回転して上記の紙器を
倒した状態で搬送できるように設け、上記除塵コンベヤ
の搬出側上方に搬出コンベヤ側へ斜め下向きに空気を吹
き出す第3送風機を設置したことを特徴とする。
【0007】上記の装置において、搬入コンベヤ上に折
畳み形態の紙器の所定枚数が横に倒した状態で上下に重
ねて乗せられると、この未結束の1組の紙器は、搬入コ
ンベヤの回転に伴って除塵コンベヤ側に搬送され、この
1組の紙器が除塵コンベヤ側端部に到達すると、除塵コ
ンベヤの回転に伴い、無端チェーンに立設されて幅方向
に並ぶ1組のポールが搬入コンベヤとの隣接部で下から
上昇し、上記搬入コンベヤ上の1組の紙器を掬い上げ、
これを立てながら除塵コンベヤ上に移載する。そして、
無端ベルトおよび無端チェーンが共同して上記の紙器を
支持して搬送し、上記1組の紙器の前後のポールが上記
の紙器が倒れるのを防止する。
【0008】上記1組の紙器が除塵コンベヤで搬送され
て振動器の上に達すると、この振動器から紙器に上下方
向の機械振動が加えられ、そのため紙器に付着している
紙粉その他の塵埃が振るい落とされ、上方の第1送風機
から吹き出す空気で下方に飛ばされ、無端ベルトおよび
無端チェーンの間隙を通過し、下方で開口する第2送風
機の吸引口に吸引される。次いで、上記の紙器が除塵コ
ンベヤの搬出側端部に到達すると、上記紙器の前後のポ
ールが前下がりに回転を始め、立った状態の1組の紙器
が前方に倒れて搬出コンベヤ上に移載され、再び上下に
重なった形で前方に搬送される。そして、上記の搬出コ
ンベヤが結束機に接続されている場合は、結束機に送り
出されて結束される。
【0009】上記の無端ベルトおよび無端チェーンの配
列は、紙器を折畳み状態で立てて円滑に搬送できる配列
であれば、1本交互、2本交互または無端ベルト2本に
対し無端チェーン1本の交互等の任意に設定することが
できる。ただし、通常は左右対称がバランスの点で好ま
しい。
【0010】この発明では、除塵コンベヤを構成する無
端ベルトおよび無端チェーンは、それぞれ同一軸に固定
されたベルトプーリーおよびチェーンスプロケットに巻
掛けられて回転するが、上記のベルトプーリーおよびチ
ェーンスプロケットは、後者の有効径を前者の外径より
も小さく設定して無端チェーンの搬送部の高さを無端ベ
ルトの搬送部よりも低くするので、無端ベルト上に乗せ
られた紙器にチェーンの接触するのを防ぎ、特に無端ベ
ルト上の紙器を上下に振動させた際、紙器にチェーンが
接触して紙器を汚すのを防ぐことができる。この場合、
無端ベルトと無端チエーンの走行速度に差ができるが、
立てた紙器の下端が無端ベルトのみに接して無端チェー
ンには直に接触せず、無端チェーンに立設したポールに
紙器の上部が接するだけであるため、実用上の支障はな
い。
【0011】紙器に上下振動を与えるための振動器は、
無端ベルトの搬送部下側に設けられるが、この振動器は
任意であり、無端ベルトの下面に回転カムを直に接触さ
せてもよく、また回転カムやクランクに連動して上下す
るバーやレバー等を介して接触させるものでも良い。な
お、上記の回転カムは、単なる偏心カムでもよいが、円
板または円筒の外周に複数個の突起を設け、1回転中に
複数回の上下振動を与えるものが好ましい。そして、上
記の振動器は、無端ベルトに沿って複数個配列すること
ができる。
【0012】除塵コンベヤの上方で空気を吹き出す第1
送風機は、除塵コンベヤの方向に沿って複数個配置する
ことができる。また、第2送風機は、除塵コンベヤの側
方その他の任意箇所に設置される。そして、その吸引口
は、直接または適当なダクトを介して無端ベルトの搬送
部よりも下の任意箇所、例えば除塵コンベヤの下方で上
向きに開口させてもよく、また除塵コンベヤの幅方向端
部の下方で横向きに開口させてもよい。なお、除塵コン
ベヤの幅方向端部下方には、一般にサイドフレームが設
けられるが、このサイドフレームにカバーを設けること
により、上記吸引口に向かう気流の拡散を防いで吸引効
率を高めることができる。
【0013】そして、上記第1送風機の搬出側前方に、
搬出コンベヤ側へ斜め下向きに空気を吹き出す第3送風
設置されるので、この場合は除塵コンベヤから搬出
コンベヤへ移載される1組の紙器を背面から押して上記
の移載を円滑にすることができる。
【0014】一方、搬入コンベヤの左右に鉛直軸の回り
に回転するブラシローラを設置し、搬入コンベヤ上に倒
して重ねられている紙器の側面をブラッシングさせ、紙
器の側面に付着している紙粉その他の塵埃を剥離させ、
これを吸引により除去することができ、この場合は除塵
コンベヤ上に移載した後における塵埃の除去能率が向上
する。なお、搬入コンベヤおよび搬出コンベヤにおける
複数本の無端ベルトは、除塵コンベヤにおける無端ベル
トの延長上に設けるのが好ましく、これによって無端チ
ェーンに立設したポールとの干渉を容易に防ぐことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1において、無端ベルト11お
よび無端チェーン12は除塵コンベヤを構成している。
すなわち、4本の無端ベルト11が一定間隔で平行に並
設され、その片側から1本目と2本目の無端ベルト11
の間および3本目と4本目の無端ベルトの間にそれぞれ
無端チェーン12が1本ずつ配設される。そして、無端
ベルト11は、駆動軸13上のプーリー15aおよび従
動軸14上のプーリー15b間に巻掛けられ、無端チェ
ーン12は上記駆動軸13上のスプロケット16aおよ
び上記従動軸14上のスプロケット16b間に巻掛けら
れてそれぞれ反時計方向(矢印a方向)に回転し、無端
ベルト11および無端チェーン12の搬送部(上側部
分)が右上から左下に向かって(矢印c方向)に進む。
【0016】上記のスプロケット16a、16bの有効
径は(図3参照)、プーリー15a、15bの外径より
も小さく設定され、無端チェーン12の搬送部(上側水
平部)が無端ベルト11の搬送部よりも低い位置におか
れる。そして、上記2本の無端チェーン12には、それ
ぞれポール17が所定の間隔で、かつ同一位相で立設さ
れ(図1、図2参照)、一方の無端チェーン12上のポ
ール17と他方の無端チェーン12上のポール17とが
幅方向に並べられる。なお、上記ポール17の前後間隔
は、前後に隣接する2組のポール17 の間に折畳み状態
の段ボール箱(紙器)10の1束分(例えば、10枚、
15枚、20枚等に設定される。)を前記のフラップ
3、4が上下を向くように立てて入れ、上記の段ボール
箱10を無端ベルト11上に乗せた場合に、前後のポー
ル17が上記の段ボール箱10を立った状態に支持し、
その倒れるのを防ぐ程度に設定される。
【0017】上記の無端チェーン12は、図4、図5に
示すように、外側リンクプレート12aと内側リンクプ
レート12bとをピン12cで連結して作られるが、上
記の外側リンクプレート12aおよび内側リンクプレー
ト12bの上縁には、それぞれ外向きに取付け板12d
が突設されており、前記1束の段ボール箱10の全厚み
に応じて所望位置の取付け板12dに前記のポール17
が溝形金具18 を介して固定される。この溝形金具18
は、その長さ方向中央の底部外面に足部18aが突設さ
れており、この足部18aが上記無端チェーン12上の
取付け板12d上に重ねられてねじ19で固定され、上
記溝形金具18の溝壁部内面に前記のポール17が溶接
で固定される。この溝形金具18は、その両端下面が前
後のリンクプレート12aまたは12bの取付け板12
dに重なる長さを有するため、ポール17の前後のグラ
ツキが防止される。
【0018】上記の駆動軸13および従動軸14は(図
2参照)、それぞれ両端がサイドフレーム(図示されて
いない)上の軸受け台20で支持され、上記駆動軸13
の一端にチェーン伝動機構21を介して駆動用モーター
22が接続される。上記の駆動軸13および従動軸14
の間には(図2、図3参照)、前後2本のカム軸23が
駆動軸13および従動軸14と平行に、かつ無端チェー
ン12の搬送部の下側を通るように設けられ、それぞれ
の両端がサイドフレーム上の軸受け台24で支持され
る。そして、後側カム軸23の一端にチェーン伝動機構
25を介して駆動用モーター26が接続され、後側カム
軸23の他端にチェーン伝動機構27を介して前側カム
軸23が接続される。
【0019】上記前後のカム軸23には、それぞれ4本
の無端ベルト11中の中央2本の下方部分に回転カム2
8が固定され、振動器を構成している。この回転カム2
8は、円板の外周に4個の突部28aを等間隔に形成
し、その1回転で上に接する無端ベルト11を上下に4
回往復させるものである。なお、上記の突部28aは、
回転自在のボールまたはローラで形成することができ
る。
【0020】図3において、無端ベルト11および無端
チェーン12からなる除塵コンベヤの上方に第1送風機
31が空気吹出口を下向きにして設置される。また、前
記の軸受け台20、24を支持するサイドフレーム(図
示されていない)に該サイドフレームを覆うサイドカバ
ー32が取付けられ、このサイドカバー32に開口する
吸引口33aにダクト33b(図1参照)を介して第2
送風機33の吸引側が接続される。なお、上記の第2送
風機33は、除塵コンベヤの側方の任意箇所に設置され
る。そして、上記第1送風機31の前方に、第3送風機
35(図3参照)が吹出口を前方下向きに向けて設置さ
れる。ただし、図1では第3送風機35の図示が省略さ
れる。
【0021】図1において、前記の無端ベルト11およ
び無端チェーン12からなる除塵コンベヤの搬入側(図
の右上)に搬入コンベヤが設置される。この搬入コンベ
ヤは、除塵コンベヤ中の4本の無端ベルト11の延長線
の下側(図2、図3参照)に配設された4本の無端ベル
ト41で構成される。この4本の無端ベルト41は(図
6参照)、それぞれ搬入方向前側の駆動プーリー42a
および後側の従動プーリー42b間に巻掛けられる。
【0022】上記4個の駆動プーリー42a中、両外側
に位置する2個の駆動プーリー42aは、それぞれ短い
端部駆動軸43に固定され、内側2個の駆動プーリー4
2aは中央駆動軸44の両端に固定され、この中央駆動
軸44の両外側に前記除塵コンベヤの無端チェーン12
に立設したポール17の通過を可能にする隙間が形成さ
れる。そして、両側の端部駆動軸43および中央駆動軸
44にそれぞれチェーン伝動機構45を介して中間軸4
6が接続される。なお、この中間軸46はモーター駆動
で回転する。一方、従動プーリー42bは、その全数が
1本の従動軸47に固定される。
【0023】上記の搬入コンベヤにおいて、その搬送方
向後側(図6の右側)には、自在コンベヤ48が隣り合
う2本の無端ベルト41の間に配設される。この自在コ
ンベヤ48は、細長い帯状の台板48aの中心線に沿っ
て多数のボール48bを回転自在に設け、その頂部が無
端ベルト41の搬送部表面よりも若干高くなるように形
成し、無端ベルト41上に乗った段ボール箱10の向き
を容易に修正できるようにしたものである。
【0024】また、上記搬入コンベヤの長さ方向中央部
には、搬入コンベヤを挟んで両側にブラシローラー49
が1本ずつまたは複数本ずつ、軸49aを上下方向に向
けて設けられる。このブラシローラー49は、搬入コン
ベヤすなわち4本の無端ベルト41に乗って搬送される
段ボール箱10の縁部に接してモーター駆動で回転し、
上記縁部に付着している紙粉等の塵埃を剥離するもので
ある。なお、剥離された塵埃は送風機(図示されていな
い)で吸引、集塵される。
【0025】図1において、前記の無端ベルト11およ
び無端チェーン12からなる除塵コンベヤの搬出側(図
の左下)に搬出コンベヤが設置される。この搬出コンベ
ヤは、4本の無端ベルト51で構成され、これらは除塵
コンベヤ中の4本の無端ベルト11の延長線の下側(図
2、図3参照)に配設される。この4本の無端ベルト5
1は(図7参照)、それぞれ搬出方向前側の駆動プーリ
ー52aおよび後側の従動プーリー52b間に巻掛けら
れる。
【0026】上記の駆動プーリー52aは、その全数が
1本の駆動軸53に固定され、この駆動軸53の一端が
チェーン伝動機構54を介して駆動用モーター55に接
続される。一方、4個の従動プーリー52b中、両外側
に位置する2個の従動プーリー52bは、それぞれ短い
端部従動軸56に固定され、内側2個の従動プーリー5
2bは中央従動軸57の両端に固定され、この中央従動
軸57の両外側に前記除塵コンベヤの無端チェーン12
に立設されているポール17の通過を可能にする隙間が
形成される。
【0027】上記の搬出コンベヤにおいて、その搬送方
向前側(図7の左側)には、自在コンベヤ58が隣り合
う2本の無端ベルト51の間に配設される。この自在コ
ンベヤ58は、前記搬入側の自在コンベヤ48と同様に
台板58aとボール58bとで構成され、無端ベルト5
1上に乗った段ボール箱10の向きを容易に修正できる
ようにしたものである。なお、この搬出コンベヤの搬送
方向前端は、自動結束機(図示されていない)に接続さ
れる。
【0028】上記の構造において、多数個の段ボール箱
10は、畳まれた形態に常法にしたがって製造され、そ
の所定枚数(例えば、20枚)が未結束のまま上下に重
ねられ、そのフラップ3、4(図8参照)を前後方向に
向けて搬入コンベヤの無端ベルト41(図6参照)上に
送られる。そして、自在コンベヤ48上に到達すると、
必要に応じて上記1組の段ボール箱10の向きや位置が
修正され、しかるのち、この1組の段ボール箱10が左
右のブラシローラー49の間を通り、その際に上記段ボ
ール箱10の両側部がブラシッングされ、紙粉等の塵埃
が払い落とされ、送風機(図示られていない)の吸引側
に吸引、集塵される。
【0029】次いで、上記1組の段ボール箱10が未結
束のまま、上記搬入コンベヤ(無端ベルト)41の前端
に達すると、除塵コンベヤの無端チェーン12に立設さ
れている左右2本のポール17が下から上昇して上記1
組の段ボール箱10を掬い上げ、これを立てながら除塵
コンベヤの無端ベルト11上に移載する。そして、無端
ベルト11および無端チェーン12が共同して上記1組
の段ボール箱10を倒れないように支持して搬送する。
【0030】この搬送に伴って、上記段ボール箱10が
回転カム(振動器)28の上に達すると、この回転カム
28によって上下の機械振動を加えられ、そのため段ボ
ール箱10に付着している紙粉その他の塵埃が振るい落
とされ、この塵埃が上方の第1送風機31から吹き出す
空気で下向きに飛ばされ、無端ベルト11および無端チ
ェーン12の間隙を通過し、下方で開口する第2送風機
の吸引口33から吸引され、集塵される。
【0031】次いで、上記1組の段ボール箱10が除塵
コンベヤの搬出側端部に到達すると、上記段ボール箱1
0の前後に位置するポール17が下向きに回転を始め、
かつ第3送風機35から吹き出す空気が上記段ボール箱
10の背面を押すため、立った状態の1組の段ボール箱
10が前方に倒れて搬出コンベヤの無端ベルト51上に
移載され、再び上記の段ボール箱10が上下に重なった
形となる。そして、上記1組の段ボール箱10は、搬出
コンベヤ内の自在コンベヤ58上で必要に応じて位置や
向きを修正されて更に前方に搬送され、結束機に送り出
される。
【0032】上記の実施形態において、折畳み形態の段
ボール箱(縦300〜600mm、横450〜800mm)
10を20枚ずつ重ね、搬送速度140枚/分で処理し
た。ただし、搬入コンベヤの左右にブラシローラー49
を2本ずつ設置し、575rpmで回転させ、送風機
(3.7KW)で集塵し、また除塵コンベヤの回転カム
28を2列に配列し、280回/分の振動を2回加え、
第1送風機(0.25KW)31で空気を吹付け、第2
送風機(15KW)33で吸引、集塵した。そして、上
記処理の終わった段ボール箱10の残留紙粉量を測定し
たところ、100枚当たり0.02〜0.04gであ
り、市場の特に厳しい要求水準0.08g以下を完全に
満たすことができた。また、搬入コンベヤ上の除塵を省
略し、除塵コンベヤ上でのみ除塵した場合の残留紙粉量
は、0.04〜0.10gであり、通常の市場要求0.
10g以下を満たすことができた。
【0033】これに対し、上記の除塵コンベヤ上の処理
に代えて前記先願発明の装置で処理した場合の残留紙粉
量は、0.01〜0.04gであった。また、搬入コン
ベヤ上の除塵処理および除塵コンベヤ上の除塵処理を双
方とも省略した場合の残留紙粉量は0.1〜0.2gで
あり、除塵コンベヤ上の除塵を停止し、搬入コンベヤで
のみ除塵した場合の残留紙粉量は0.06〜0.10g
であった。すなわち、この発明によれば、残留紙粉量を
先願発明と同程度にすることができ、しかも作業員は2
名少なくすることができた。
【0034】
【発明の効果】上記のとおり、この発明に係る紙器の塵
埃除去装置によれば、折畳まれた段ボール箱等の紙器に
付着する紙粉その他の塵埃を連続処理で効果的に除去す
ることができ、省力化に極めて有効である。そして、
ボール箱が無端チェーンに接触するのを防ぎ、汚損を無
くすることができ、更に除塵コンベヤから搬出コンベヤ
への段ボール箱の移載を一層円滑化することができる。
特に、請求項2に係る発明は、処理後の紙器に残る塵埃
を一層減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す斜視図である。
【図2】要部の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】無端チェーンの要部の側面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】搬入コンベヤの平面図である。
【図7】搬出コンベヤの平面図である。
【図8】段ボール箱の斜視図である。
【符号の説明】
10;段ボール箱 11:無端ベルト(除塵コンベヤ) 12:無端チェーン(除塵コンベヤ) 13:駆動軸 14:従動軸 15a、15b:プーリー 16a、16b:スプロケット 17:ポール 20、24:軸受け台 23:カム軸 28:回転カム(振動器) 31:第1送風機 33:第2送風機 35:第3送風機 41:無端ベルト(搬入コンベヤ) 48、58:自在コンベヤ 49:ブラシローラー 51:無端ベルト(搬出コンベヤ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近澤 忠彦 兵庫県姫路市伊伝居448番地の12 オー エス産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−202215(JP,A) 特開 平4−112186(JP,A) 特開 昭57−117440(JP,A) 実開 昭57−35788(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 5/00 B08B 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面内の平行な2軸間に複数本の無端
    ベルトおよび無端チェーンを所定の間隔で、上記無端チ
    ェーンの搬送部の高さが無端ベルトの搬送部よりも低く
    なるように無端チェーン用スプロケットの有効径を無端
    ベルト用プーリーの外径よりも小さく設定して張設し、
    かつ上記の無端チェーンに多数本のポールを所定間隔で
    立設して前後の隣接ポール間に折畳み形態で立てられた
    紙器の所定枚数を前後に重ねた状態に上記無端ベルトと
    の共同で支持して搬送することができる除塵コンベヤを
    形成し、上記無端ベルトの搬送部下側に上記の紙器に上
    下の機械振動を与えるための振動器を設け、上記除塵コ
    ンベヤ上の紙器に向かって上から空気を吹き出す第1送
    風機および該第1送風機から吹き出され上記搬送部を通
    過して下方へ向かう空気を吸引する第2送風機をそれぞ
    れ設け、上記除塵コンベヤの搬入側および搬出側にそれ
    ぞれ所定間隔で平行に並ぶ複数本の平行な無端ベルトか
    らなる搬入コンベヤおよび搬出コンベヤを、上記除塵コ
    ンベヤ上のポールと干渉することなく回転して上記の紙
    器を倒した状態で搬送できるように設け、上記除塵コン
    ベヤの搬出側上方に搬出コンベヤ側へ斜め下向きに空気
    を吹き出す第3送風機を設置したことを特徴とする紙器
    の塵埃除去装置。
  2. 【請求項2】 搬入コンベヤの左右に鉛直軸の回りに回
    転するブラシローラを設置し、搬入コンベヤ上に倒して
    重ねられている紙器の側面をブラッシングするようにし
    た請求項1に記載の紙器の塵埃除去装置。
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