JP2004216478A - 紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バッチ搬出される紙製打抜き製品シートを、起立状態に姿勢を変えて搬送し、その搬送中に積層状態を解いて1枚づつに引き離し、空気を吹き付け、且つ上下方向に振動させて製品シート間に介在する紙粉、糸状屑或いは打抜き屑を除去し、更に製品シートを再び接合させて起立積層状態とし、その状態で摩擦片又は吸い込み手段の間を通過させて該製品シートの上下端面及び左右端面の紙粉、糸状屑を除去する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、段ボール紙や板紙等に、箱の展開形状及び各種形状の孔等を打抜き形成した時生じる糸状の紙粉、打抜き屑を除去する方法及びその除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
段ボール紙や板紙等で構成される組立箱は、矩形状の段ボール紙や板紙等から製品の展開形状を打抜いて形成される。
そして、前記打抜きは平板に打抜き刃(ストレート刃、ウエーブ刃)を植え込んだ平面打抜き型、或いは半円筒形合板に打抜き刃(ストレート刃、ウエーブ刃)を植え込んだ円筒形抜き型で打抜かれるが、同一動作を繰り返し行なっていると、前記抜き型に植え込み固定した打抜き刃の刃先が摩耗して平坦面となる。その摩耗した打抜き刃で打抜くと、面切断で製品を打抜く為に切断面に紙粉、紙の糸状屑が発生することになる。そして、紙粉、紙の糸状屑はその打抜かれる製品の外周縁等(製品の外形縁、孔縁、溝縁等)に付着している。しかも、この紙粉、紙の糸状屑は打抜き工程の次の工程で、ストリッピング装置(抜き屑落し)によって製品と周囲の屑とに分離しても、製品シートの外周縁に付着したままとなる。
【0003】
ところで、打抜かれた製品の外周縁に付着する紙粉、紙の糸状屑は著しく製品価値を低下させると共に、打抜いた製品を自動製函機にかけた場合、紙粉及び紙の糸状屑が駆動部等に入り込むなどしてトラブルを発生するなどの問題を有する。特に、最近は段ボールケースにおける紙粉・紙片の混入が問題となっている。
【0004】
その為、従来はストリッピング後のバッチ搬出(25枚、50枚)される製品シートを、作業者が手作業で1枚づつに引き離しながら叩いて製品シート間に挟まれている紙粉や抜き屑を落とし、これをパレット上に積み重ね、その積み重ねた製品の外周を刷毛、或いはモップ等で擦って製品シートの外周縁に付着している紙粉、紙の糸状屑を除去している。
【0005】
しかしながら、前記した刷毛、或いはモップによる手作業では段積みされた製品シートの外周縁しか擦ることができず、製品シートの内部に形成された孔、或いは外周縁から内部に延びる溝に付着した紙粉、紙の糸状屑は前段の引き離し叩き作業でも取除くことができない。尚、ブラシによる紙粉、糸状屑の除去は前記した手作業の他に機械的に駆動する2本のロールブラシの間に通して除去する手段もあるが、この場合も、孔縁、溝縁等に付着した紙粉、糸状屑は除去し得ないものである。
尚、上記した従来技術に関する技術文献の存在は不知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、打抜き機又はストリッピング機からバッチ搬出される製品シートに付着する紙粉、糸状屑、及び抜き屑を確実且つ効率良く除去することが出来る方法及び除去装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に本発明が講じた紙粉・打抜き屑除去方法は、バッチ搬出される紙製打抜き製品シートを、起立状態に姿勢を変えて搬送し、その搬送中に積層状態を解いて1枚づつに引き離し、空気を吹き付けて製品シート間に介在する紙粉、糸状屑或いは打抜き屑を除去し、更に製品シートを再び接合させて起立積層状態とし、その状態で摩擦部材からなる紙粉除去手段の間を通過させて該製品シートの上下端面及び左右端面の紙粉、糸状屑を除去するようにした。
具体的には、
(a)水平積層状態で搬入された打抜き製品シートを、起立状態に変換して搬送する起立搬送工程と、
(b)前記起立搬送工程中に、積層された打抜き製品シートを1枚づつに分離する分離工程と、
(c)分離した打抜き製品シートに対し、空気を吹き付けて該製品シートの表裏面に付着する紙粉を除去する工程と、
(d)分離した打抜き製品シートを所定枚数接合整列させ、その状態で該製品シートの左右及び上下の各端面に付着する紙粉を除去する工程と、
(e)紙粉・打抜き屑を除去した起立積層状態の製品シートを、再度、水平積層状態に変換して、定置式屑・紙粉除去装置に供給し、製品シート内に残存する屑を打抜き、且つ打抜き時の紙粉をブロワ―で除去する工程と、
からなり、前記工程が連続して行なわれることを特徴とする(請求項1)。
上記方法により、バッチ搬出された製品シートの外周縁に付着する紙粉や糸状屑は勿論のこと、製品シートの内部に存在する各種形状の孔や溝の縁に付着する紙粉、糸状屑を確実に除去できる。
【0008】
前記方法における空気の吹付け工程において、該空気にイオンを混入して吹付けてもよい(請求項2)。イオンを含んだ空気を製品シートに吹き付けた場合は、静電気を除去でき、製品シートにゴミや埃が静電気で付着するのを防止できる。
又、本方法を実施して次工程(例えば、自動製函機による組立工程)に送られる製品シートは、印刷面を上側に向けて移動されるのが一般的である。その為、本方法を実施してバッチ搬出される製品シートは、印刷面が上側となるようにする必要がある。そこで、本方法にかける製品シートは印刷面を下側に向けて搬入(通称:ボトム印刷)し、印刷面が上側を向いた搬入(通称:トップ印刷)は、起立搬送工程への移行過程において反転するようにする(請求項3)。それにより、本方法を実施してバッチ搬出される製品シートは、常に印刷面を上側に向けて搬出でき、次工程への移行をスムーズに行なうことができる。
【0009】
上記方法を実施するための装置は、
(a’)水平積層状態で搬入された打抜き製品シートを、起立状態に変換して搬送する起立搬送手段と、
(b’)前記起立搬送手段の前半部に配置した、積層された打抜き製品シートを1枚づつに分離する分離手段と、
(c’)分離した打抜き製品シートに対し、空気を吹き付けて該製品の表裏面に付着する紙粉を除去する空気吹付け手段と、
(d’)前記分離手段より下流側に配置した、打抜き製品シートを所定枚数接合整列させる整列手段と、
(e’)整列した製品シートの左右及び上下の各端面に付着する紙粉を落下除去する紙粉除去手段と、
(f’)紙粉・打抜き屑を除去した製品シートを、再度、水平積層状態に変換して搬出する搬出手段と、
からなり、前記起立搬送手段への打抜き製品シートの搬入から紙粉除去装置からの搬出までが連続して自動的に行なわれることを特徴とする(請求項4)。起立搬送手段へ製品シートを送り込む水平搬入手段は、細幅のベルトを複数本、搬送方向に沿って平行に架設したコンベアで、後段の起立搬送手段における製品シート支持杆が前記水平搬入手段のベルト間に嵌入して製品シートを支持杆で支持する。
この構成により、製品シートをバッチ搬入するだけで、積層された製品シートは自動的に1枚づつに分離され、製品シートの内部に存在する溝、孔等の縁に付着する紙粉や糸状屑を確実に除去することができる。
【0010】
前記水平搬入手段で送り込まれる製品シートを起立状態に変換する起立搬送手段は、無端回動する複数本並列の無端帯(チェーン、ベルト等)の外周面に、製品シート支持杆を周方向に等間隔をおいて起立固着し、その回動方向に沿う前後2本の製品シート支持杆の間に打抜き製品シートを収容支持する構成とする(請求項5)。
又、前記分離手段は、前記分離手段は、前記起立搬送手段の無端帯と、その無端帯の回動方向に沿ってその内側又は外側位置に、該無端帯の搬送面より上方に突出させて配置した無端回動帯とからなり、該無端回動帯の回動速度は前記起立搬送手段の無端帯の回動速度より速くし、この速度差により積層された打抜き製品シートを1枚づつに引き離し分離する構成(請求項6)、或いは前記起立搬送手段の搬送面より、搬送方向前方に向けて上向きに傾斜突出する傾斜ベルトコンベアと、その傾斜ベルトコンベアのベルト表面より上方に突出する駆動回転ローラとからなり、該駆動回転ローラの周速度は傾斜ベルトコンベアの速度より速くし、この速度差により積層された打抜き製品シートを1枚づつに引き離し分離する構成とする(請求項7)。尚、この分離手段は、速度差を利用した方式に限らず、他の方式でもよい。
【0011】
更に、前記紙粉除去手段は、起立搬送手段の搬送路を挟む位置に対向配置した側面部除去手段と、搬送路の上方に配置した上面部除去手段と、搬送路に配置した下面部除去手段とで構成し、その各除去手段を、弾性を有した小幅の摩擦片をベース材に固着して構成する(請求項8)。
又、紙粉除去手段は、起立搬送手段の搬送路を挟む位置に対向配置した側面部除去手段と、搬送路の上方に配置した上面部除去手段と、搬送路に配置した下面部除去手段とで構成し、その各除去手段を、製品シートの端面と対向して吸引力を生じる吸引口に、該製品シートの端面に当接する回転ブラシを備えた構成としてもよい(請求項9)。これにより、製品シートの外周縁に付着した紙粉、糸状屑を大気中に飛散させることなく効果的に除去できる。
そして、前記紙粉除去手段を構成する側面部除去手段と、上面部除去手段は、供給される打抜き製品シートのサイズに応じて幅方向及び上下方向に移動調整自在とする(請求項10)。それにより、紙粉除去手段を製品シートの形状に対応して効果的に除去できる位置に移動調整できる。
【0012】
又、前記打抜き製品シートを水平積層状態で搬送する搬送手段と起立搬送手段との間に、積層製品シートを反転させる反転機構を配置してもよい(請求項11)。
そして、その反転機構は、前記搬送手段を前方下向きに倒す倒伏手段と、前方下向きに倒れた搬送手段に支持されている打抜き製品シートを、搬送手段から押し倒して前記起立搬送手段の支持杆上に反転移行させる押出し手段とで構成することができる(請求項12)。この反転機構を装備した場合は、バッチ搬入される製品シートが、印刷面を上側に向けて搬入されても、本装置から搬出される時は、印刷面を下側に向けて搬入される製品シートの搬出形態(印刷面上側)と同じ状態で搬出することが出来る。
【0013】
また、前記した紙粉除去装置はこれを独立して使用してもよいが、他の装置とドッキングさせて使用することも出来る。例えば、前記紙粉除去装置における移送手段の下流側に、上・下型により製品シート内に残存する屑を打抜き、且つ打抜き時の紙粉をブロワ―で除去する定置式屑・紙粉除去装置を配置し、前記起立搬送手段への打抜き製品シートの搬入から定置式屑・紙粉除去装置からの搬出までが連続して自動的に行なわれるようにしてもよい(請求項13)。この場合は、製品の高品質化を効率良く行なうことが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
段ボールケース等の組立箱は、段ボール紙や厚板紙等の材料から目的の組立箱の展開形状を打抜き、その打抜いた製品シートを組み立てることで形成される。そして、前記製品シートの打抜きは、材料の板紙を平盤打抜き機やロータリーダイカッターで打抜き、打抜き後製品部分外側の屑及び製品内部に加工された各種形状の孔、溝の屑を除去して完成される。
ところで、前記打抜きによって製品シートの外周縁や製品内部に形成される各種形状の孔、溝等の部分に紙粉や糸状屑が発生する。この、紙粉及び糸状屑を機械力によって効率良く自動的に除去する方法を提案する。
【0015】
その方法は、打抜きを完了し外周の屑、及び製品内部の屑を落とした製品シートは所定枚数(一般的には25枚、又は50枚)が段積み(水平積層)されてバッチ搬出されるが、その水平状態でバッチ搬出される打抜き製品シートを搬送しながら、該製品シートの表裏面、及び外周縁、製品内部の孔や溝の打抜き縁に付着する紙粉や糸状屑、更には製品シート相互間に挟まれている屑等を除去する。
【0016】
具体的には、バッチ搬出される打抜き製品シートを、以下の工程を連続して通過させて処理する。
(a)水平積層状態(バッチ形態)で搬入された打抜き製品シートを、起立状態に変換して搬送する起立搬送工程と、
(b)前記起立搬送工程中に、積層された打抜き製品シートを1枚づつに分離する分離工程と、
(c)分離した打抜き製品シートに対し、空気を吹き付けて該製品シートの表裏面に付着する紙粉を除去する工程と、
(d)分離した打抜き製品シートを所定枚数接合整列させ、その状態で該製品シートの左右及び上下の各端面に付着する紙粉を除去する工程と、
(e)紙粉・打抜き屑を除去した製品シートを、再度、水平積層状態に変換して、定置式屑・紙粉除去装置に供給し、製品シート内に残存する屑を打抜き、且つ打抜き時の紙粉をブロワ―で除去する工程、
で構成されている。
【0017】
そして、最終の定置式屑・紙粉除去装置から搬出される製品シートは、次の工程の処理との関係から製品シートに施されている印刷面が上側に向けて搬出されるようにする。その為に、前記起立搬送工程に搬入される製品シートの搬入形態が正規(印刷面が下向き:ボトム印刷)と異なる場合は、起立搬送工程への移行途中に製品シートを反転する必要がある。即ち、製品シートが印刷面を上側に向けて搬入(トップ印刷)された場合は、起立搬送工程に移行する前に反転処理する。
【0018】
起立搬送工程で起立させ、分離工程で1枚づつに引き離し分離した製品シートに吹き付ける空気は、空気のみでもよいが、空気にイオンを含ませて吹付け、静電気防止対策を講じてもよい。そして、この空気吹付け工程は、起立搬送される製品シートに対して上下方向からのみならず、左右方向から吹付けるようにしてもよい。
又、引き離し分離した製品シートを接合整列させた後、製品シートの左右側端面、上下端面の紙粉除去(摺擦、又は吸引)を行なうが、その順番は限定されない。例えば、左右端面の紙粉除去→上下端面の紙粉除去、の順番で処理する。
更に、紙粉除去工程においては、製品シートの端面に付着する紙粉・糸状屑の除去を効果的に行なう為に、表面がざらざらした摩擦片に擦りつけながら移動させて除去したり、吸引の吸込み口に回転ブラシを配置し、回転ブラシの回転で紙粉・糸状屑を製品シートから積極的に引き剥がし、その引き剥がした紙粉・糸状屑を吸引力で吸引除去するようにしてもよい。
【0019】
以下、上記した紙粉・糸状屑除去方法の実施に使用する装置について図面を参照しながら説明する。
図1は紙粉・打抜き屑除去装置Aの第1実施例を示す概略図である。
紙粉・糸状屑除去装置Aは、打抜き機(図示省略)からバッチ搬出される打抜き製品シートaを受け取り本装置に移送搬入する水平搬入手段A1と、前記搬入手段A1で水平搬入された製品シートaを起立状態に変換して搬送する起立搬送手段A2と、その起立搬送手段A2の前半部に配置し、搬送される製品シートを1枚づつに分離する分離手段A3と、分離した打抜き製品シートに対して空気を吹き付けて該製品シートの表裏面に付着する紙粉を除去する空気吹付け手段A4と、1枚づつに分離した製品シートを所定枚数接合整列させる整列手段A5と、その整列積層した製品シートの左右及び上下の各端面に付着する紙粉を除去する紙粉除去手段A6と、紙粉及び打抜き屑を除去した製品シートを水平積層状態に変換して搬出する搬出手段A7とで構成され、前記した水平搬入手段A1〜搬出手段A7はケース100内に収容されている。
【0020】
水平搬入手段A1は、細幅のタイミングベルト104,104’を複数本(図面は2本)、ベルトの幅方向に間隔をおいて平行に架設したベルトコンベアで、ケース100の一側に開設した搬入口102に臨んで片持ち状態で水平に設置されている。尚、水平搬入手段A1の手前側には打抜き機の搬出口からバッチ搬出される打抜き製品シートaが本装置の前記水平搬入手段へスムーズに乗り移り移行するように、製品シートaの幅方向を揃える整列手段103aを備えたローラ103が設置されている。
そして、この水平搬入手段A1に供給される打抜き製品シートaは、シートに施された印刷面を下側に向けて搬入される。
又、前記2本のタイミングベルト104,104’の回動方向先端側にはストッパが起伏回動自在に設置されている。このストッパは、搬入された製品シートaを反転させる時、該製品シートが水平搬入手段A1から落下しないように支持するもので、上記したように印刷面を下側に向けて製品シートが搬入される場合は、該製品シートaを反転させる必要が無いため、このストッパは不要である。
【0021】
前記水平搬入手段A1によって水平搬送される積層状態の製品シートは、紙粉・糸状屑等を除去する為に起立状態に姿勢を変換して搬送する。その姿勢の変換は水平搬入手段A1の下流側に近接配置した起立搬送手段A2によって行なわれる。
その起立搬送手段A2は、駆動スプロケット105と従動スプロケット105’とに亘って2本のチェーン106,106’を巻回し、そのチェーン106,106’の外周面に、周方向に沿って等間隔をおいて起立固定した製品シート支持杆107,107’で構成されている。
【0022】
上記製品シート支持杆107,107’を固着したチェーン106,106’は、前記した水平搬入手段A1を構成する2本のベルト104,104’の間に位置するように配置し、そのチェーン106,106’の外周面に、所定の長さを有した製品シート支持杆107,107’が該チェーンの回動方向に沿って等間隔をおいて起立固定され、更にその製品シート支持杆107,107’の下端には製品シートaの下端面を支持する支持板107a,107a’がチェーン106,106’の回動方向に向けて水平に張り出し固着されている。
支持板107a,107a’の張り出し長さは、1回に積層供給される製品シートを一括して支持できる長さである。
それにより、チェーン106,106’の回動により製品シート支持杆107,107’は水平搬入手段A1を構成する並設されたタイミングベルト104,104’の間を下から上へと回動通過する。この水平搬入手段A1の搬送面から上方に回動しながら突出する時、水平搬入手段A1上に支持された製品シートは製品シート支持杆107,107’で持ち替えられ、製品シートaの搬送方向先端側が製品シート支持杆107,107’の基部側に固着された支持板107a,107a’との接触点を支点として上方に起立回動される。即ち、タイミングベルト104,104’と製品シート支持杆107,107’を起立固着したチェーン106,106’の働きで、水平搬入された製品シートはチェーン106,106’に起立固着した回動方向に沿う製品シート支持杆107,107、107’,107’間に略鉛直状に支持され、チェーン106,106’の回動で起立状態のまま前方に向けて搬送される。
【0023】
前記製品シート支持杆107,107’は、前記水平搬入手段A1で水平搬送される積層状態の製品シートaの搬送方向の長さに対して少なくとも半分以上の長さを有し、それにより水平状態の製品シートの最下部を支えて起立反転し得るように構成されている。尚、製品シート支持杆107,107’はチェーン106,106’の一周面上に各12本が等間隔に配置され、且つチェーン106とチェーン106’の製品シート支持杆107,107’は同一線上に位置するように配置されている。
【0024】
又、前記した起立搬送手段A2の始端側には積層して起立搬送される製品シートaを1枚づつに分離する分離手段A3、及び始端側上方位置に空気吹付け手段A4が配置されている。
この分離手段A3は、前記起立搬送手段A2におけるチェーン106,106’の内側に配置した2本の平行なベルトコンベア108,108’で構成されている。
その2本のベルトコンベア108,108’は、前記起立搬送手段A2のチェーン106,106’を回動する始端側の駆動スプロケット105の頂点付近から搬送方向に向かい全長の約1/3の区間に配置されている。そして、その2本のベルトコンベア108,108’の搬送面(往路側表面)は前記起立搬送手段A2の支持板107a,107a’の表面より僅か上方に突出させて設置されると共に、始端側は支持板107a,107a’より僅か下側に位置し、緩やかな傾斜で支持板107a,107a’上に突出するように構成されている、更に、この2本のベルトコンベア108,108’の回動速度は、前記起立搬送手段A2のチェーン106,106’の回動速度より速く(例えば、チェーン106,106’の速度の2割アップ)設定されている。
従って、起立搬送手段A2により積層起立状態で搬送される製品シートaは、支持板107a,107a’とベルトコンベア108,108’の上下差、および速度差により、積層製品シートの下端側が1枚づつ引き剥がし分離される。
【0025】
上記分離手段A3を構成する2本のベルトコンベア108,108’の駆動力は、前記起立搬送手段A2の駆動スプロケット105の回転軸105aよりプーリとベルトを用いた動力伝達機構109を用いて取り出し、プーリの径比により前記した増速を得ている。尚、分離手段A3の駆動は前記起立搬送手段A2と切り離して、独立した駆動源で駆動することは任意である。
【0026】
又、起立搬送手段A2の始端側上方位置に配置される空気吹き付け手段A4は、積層起立状態で搬送される製品シートaの上端側を1枚づつに引き離すと共に、該製品シートaの表裏面に付着する紙粉を除去する。
そしてこの空気吹き付け手段A4は、空気を噴出するノズル110が供給される製品シートaのサイズに応じて最適な位置から空気を吹き付けることが出来るようにするために、ボールネジ機構からなる移動機構110’で上下調節自在に支持されている。
また、この空気吹付け手段A4は、紙粉を除去するために空気を吹き付けるが、この吹き付ける空気に、マイナスイオンを含ませることで静電気の除去効果が付与され、埃等が静電気で付着するのを防止できる。
【0027】
従って、上記した空気吹き付け手段A4で積層状態の製品シートaの上端側が1枚づつに引き離され、分離手段A3で製品シートaの下側が1枚づつに引き離されることで、該製品シートaの表裏面に付着した紙粉、及び製品シートa相互間に挟まれている打抜き屑は、起立搬送手段A2下方に落下除去される。
【0028】
又、前記起立搬送手段A2内の分離手段A3より下流側(搬送方向前方位置)には、該起立搬送手段A2の搬送速度と同速度で回動する定速ベルトコンベア111,111’、及び前記分離手段A4のベルトコンベア108,108’の速度と同じ速度で回動する増速ベルトコンベア112,112’が配置されている。この定速ベルトコンベア11と増速ベルトコンベア12の駆動力は、前記した分離手段A3の回転力を利用し、ベルト動力伝達機構を介して駆動するように構成されている。
【0029】
前記分離手段A3が配置された起立搬送手段A2の側方には、分離手段A3で1枚づつに引き離した打抜き製品シートaを再度所定枚数整合整列させる整列手段A5が配置されている。
整列手段A5は、1枚づつに引き離され且つ起立状態で搬送される製品シートの幅方向の両側を、左右より挟んで整列させるもので、分離手段A3のベルトコンベア108,108’による搬送面の左右両側に側板120,20’が相対向して鉛直に起立配置されて構成されている。
【0030】
上記整列手段A5より下流側には、積層整列されて搬送される製品シートの左右端面及び上下端面に付着する紙粉を除去する紙粉除去手段A6が配置されている。
紙粉除去手段A6は、製品シートの左右端面に付着した紙粉を除去する左右端面除去部A6―1と製品シートの下端面に付着した紙粉を除去する下端面除去部A6―2と製品シートの上端面に付着した紙粉を除去する上端面除去部A6―3とで構成されている。そして、それらは搬送方向に向かい左右端面除去部A6―1、下端面除去部A6―2、上端面除去部A6―3の順で配置されている。
【0031】
上記の除去手段は、表面(製品シートの端面と対向する面)が凹凸粗面を呈した弾性摩擦片(例えばゴム研磨布)113を小幅短冊状に形成し、これがベース材114に対し多段状に取り付けられている。そして、弾性摩擦片113を取り付けたベース材114の他端部は、製品シートaが案内されるように末広状に拡開され、更に過大な負荷がベース材に作用した時、該ベース材114が移動するように保持部材115に対して弾発移動可能に支持されている。又、前記保持部材15は、モータ116aとボールネジ機構16bで構成された左右と上下の移動手段116に取り付けられ、製品シートaのサイズに応じて位置調節し得るように構成されている。
【0032】
上記構成により、積層状態で搬送される製品シートaは、弾性摩擦片113との接触で左右側端面、下側端面、及び上側端面が擦られ、該端面に付着した紙粉が除去される。しかも、その弾性摩擦片13は小幅短冊状であるため、製品シートの外周形状に的確に対応し、凹凸面を確実に擦って紙粉を除去する。尚、移動手段116の調節は、その都度、製品シートaのサイズに応じて操作部より入力して行ってもよいが、処理する製品シートのサイズ情報を事前に入力設定して制御するようにしてもよい。
【0033】
前記紙粉除去手段A6で除去した紙粉等は起立搬送手段A2下方に落下するため、その紙粉及び前記した分離手段A3で製品シート間から落下する打抜き屑(紙片)、糸状屑を集積する集塵装置17が、後述する定置式屑・紙粉除去装置A”の下側に亘って配置されている(図6参照)。
その集塵装置117は、上段に配置したパンチングメタル118とスクレーパ119とからなる打抜き屑等の紙片を集める紙片集塵部117aと、前記パンチングメタル117aを通り抜けて下側に落下する紙粉や糸状屑を1箇所に集めるブロワ―からなる紙粉集塵部117bとで構成され、それぞれの集塵部117a,117bで集めた打抜き屑、紙粉、糸状屑は別々に吸塵処理するように構成されている。
【0034】
そして、前記紙粉除去手段A6を通過することで外周端面に付着する紙粉や糸状屑が除去された製品シートは、起立搬送手段A2と該起立搬送手段A2の終端側に配置した増速ベルトコンベア12で一時的にばらして再度積層し、起立搬送手段A2の製品シート支持杆7,7’で起立状態から水平状態に姿勢が変更され、搬出手段A7に移乗される。
【0035】
搬出手段A7は、前記した水平搬入手段A1と同様、細幅のタイミングベルトを複数本(図面は2本)、ベルトの幅方向に間隔をおいて平行に架設したベルトコンベアで、前記起立搬送手段A2におけるチェーンの従動スプロケット104’に近接させて片持ち状態で水平に設置されている。この搬出手段A7は、製品シートの外周面(端面)に付着する紙粉や糸状屑の除去を完了した製品シートa’を水平積層状態で搬出するもので、紙粉や糸状屑の除去のみでよければ、搬出手段A7から搬出された製品シートa’をパレットに積載して次の工程、例えば製函工程に送られる。尚、製品シートaが、内部に各種形状の孔、溝等が打抜き形成されたものである場合は、その製品シートの内部に形成された孔や溝を打抜き、且つその打抜き部に付着する紙粉や糸状屑を除去する定置式屑・紙粉除去装置A”を、連続して処理し得るように連設配置することができる。
【0036】
図7は紙粉・打抜き屑除去装置の第2実施例を示す概略図で、紙粉・糸状屑除去装置の搬出側に、打抜き屑除去装置が連続処理可能状態に配置されて構成されている。
紙粉・糸状屑除去装置A’は、打抜き機(図示省略)からバッチ搬出される打抜き製品シートaを受け取り本装置に移送搬入する水平搬入手段A1’と、前記搬入手段A1’で水平搬入された製品シートaを起立状態に変換して搬送する起立搬送手段A2’と、その起立搬送手段A2’の前半部に配置し、搬送される製品シートを1枚づつに分離する分離手段A3’と、分離した打抜き製品シートに対して空気を吹き付けて該製品シートの表裏面に付着する紙粉を除去する空気吹付け手段A4’と、1枚づつに分離した製品シートを所定枚数接合整列させる整列手段A5’と、整列した製品シートを上下振動させて製品シート間に混入する打抜き屑を落下除去させる製品振動手段A8と、整列した製品シートの左右及び上下の各端面に付着する紙粉を吸引する紙粉吸引手段A6’と、紙粉及び打抜き屑を除去した製品シートを水平積層状態に変換して搬出する搬出手段A7’とで構成され、前記した水平搬入手段A1〜搬出手段A7’はケース1内に収容されている。
【0037】
水平搬入手段A1’は、細幅のタイミングベルトを複数本(図面は4本)、ベルトの幅方向に間隔をおいて平行に架設した平面略櫛歯形状のベルトコンベアで、ケース1の一側に開設した搬入口2に臨んで片持ち状態で水平に設置されている。尚、水平搬入手段A1’の手前側には打抜き機の搬出口からバッチ搬出される打抜き製品シートが本装置の前記水平搬入手段へスムーズに乗り移り移行するようにローラ3が設置されている。
そして、この水平搬入手段A1’に供給される打抜き製品シートは、シートに施された印刷面を下側に向けて搬入される。
【0038】
前記水平搬入手段A1’によって水平搬送される積層状態の製品シートは、紙粉・糸状屑等を除去する為に起立状態に姿勢を変換して搬送する。その姿勢の変換は水平搬入手段A1’の下流側に近接配置した起立搬送手段A2’によって行なわれる。
その起立搬送手段A2’は、駆動プーリ4と従動プーリ4’とに亘って巻回した複数本(図面は8本)のVベルト5と、前記駆動プーリ4及び従動プーリ4’の各軸に固定した駆動スプロケット18と従動スプロケット19に亘って2本のチェーン6,6’を巻回し、そのチェーン6,6’の外周面に等間隔をおいて起立固定した製品シート支持杆7,7’とで構成されている。
【0039】
駆動プーリ4と従動プーリ4’とに亘って巻回する複数本(8本)のVベルト5は、製品シートの下端面を支持して水平搬送するもので、製品シートの幅方向を複数本(8本)のVベルト5で安定よく支持し得るように構成されている。
製品シート支持杆7,7’を固着したチェーン6,6’は、前記した水平搬入手段A1を構成する複数本のタイミングベルトの間に位置するように配置し、そのチェーン6,6’の外周面に、所定の長さを有した製品シート支持杆7,7’が該チェーンの回動方向に沿って等間隔をおいて起立固定されている。それにより、チェーン6,6’の回動により製品シート支持杆7,7’は水平搬入手段A1’を構成する並設されたタイミングベルトの間を下から上へと回動通過する。この水平搬入手段A1’の搬送面から上方に回動しながら突出する時、水平搬入手段A1’上に支持された製品シートは該製品シート支持杆7,7’で持ち替えられ、製品シートaの搬送方向先端側がVベルト5との接触点を支点として上方に起立回動される。即ち、Vベルト5と製品シート支持杆7,7’を起立固着したチェーン6,6’の働きで、水平搬入された製品シートはチェーン6,6’に起立固着した回動方向に沿う製品シート支持杆7,7、7’,7’間に略鉛直状に支持され、Vベルト5の回動で起立状態のまま前方に向けて搬送される。
【0040】
前記製品シート支持杆7,7’は、前記水平搬入手段A1’で水平搬送される積層状態の製品シートaの搬送方向の長さに対して少なくとも半分以上の長さを有し、それにより水平状態の製品シートの最下部を支えて起立反転し得るように構成されている。尚、製品シート支持杆7,7’はチェーン6,6’の一周面上に各12本が等間隔に配置され、且つチェーン6,6’の製品シート支持杆7,7’は同一線上に位置するように配置されている。
【0041】
又、前記した起立搬送手段A2’の前半部には、積層して起立搬送される製品シートaを1枚づつに分離する分離手段A3’が配置されている。
この分離手段A3’は、前記起立搬送手段A2’における駆動プーリ4と、該起立搬送手段A2’のフレーム8に起立固着した補助フレーム8’に架設した小プーリ9に亘って巻回した複数本の搬送ベルト10と、その複数本の搬送ベルト10の搬送面より上方に突出させて前記補助フレーム8’に架設した駆動ローラ11,12とで構成され、駆動ローラ11,12の周速度は搬送ベルト10の速度より速く設定されている。即ち、搬送ベルト10の搬送面と駆動ローラ11,12の上下方向の段差及び両者の速度差により積層起立状態の製品シートは、1枚づつに引き剥がし分離される。
【0042】
前記搬送ベルト10は、起立搬送手段A2’のフレーム8に支持された駆動プーリ4と、前記フレーム8に起立固着した補助フレーム8’に架設した小プーリ9に亘って巻回して、起立搬送手段A2’のVベルト5の搬送面より搬送方向前方に向かって上向きの傾斜面となるように構成されている。この搬送ベルト10の駆動は駆動プーリ4の回転によって行なわれる。
【0043】
又、前記搬送ベルト10の搬送面より上方に突出させて架設した駆動ローラ11、12の回転力は、前記小プーリ9の軸に固着した歯車13と駆動ローラ11、12の軸に固着した歯車14、15を中間歯車16,17を介して連結し、この歯車列によって前記駆動ローラ11、12が駆動回転すると共に、該駆動ローラ11、12の回転方向は搬送ベルト10の搬送方向と同方向となるように構成されている。
【0044】
前記分離手段A3’の上方位置と下方位置には、該分離手段A3’で1枚づつに引き離した製品シートの表・裏面に対して上下方向から空気を吹き付けて該製品シートの表裏面に付着する紙粉を除去する空気吹付け手段A4’が配置されている。
この空気吹付け手段A4’は、分離手段A3’を構成する駆動ローラ11,12の略真上位置と略真下位置(裏側位置)に配置した空気を吹き出すエアーノズル20,21で構成され、そのノズルの噴射方向は所定の範囲内において可変可能に構成されている。
又、この空気吹付け手段A4’は、紙粉を除去するために空気を吹き付けるが、この吹き付ける空気に、マイナスイオンを含ませることで静電気の除去効果が付与され、埃等が静電気で付着するのを防止できる。
【0045】
また、前記分離手段A3’より下流側位置の側方には、分離手段A3’で1枚づつに引き離した打抜き製品シートaを再度所定枚数整合整列させる整列手段A5’が配置され、その整列手段A5’で整列した打抜き製品シートを上下振動させる製品振動手段A8が前記起立搬送手段A2’のVベルト5の搬送面に配置されている。
整列手段A5’は、1枚づつに引き離され且つ起立状態で搬送される製品シートの幅方向の両側を、左右より挟んで整列させるもので、起立搬送手段A2’のVベルト5による搬送面の左右両側に側板22,22’が相対向して鉛直に起立配置されて構成されている。尚、整列手段A5’を構成する左右一対の側板22,22’は夫々1枚板で構成してもよいが、該側板を前記起立搬送手段A2’の搬送方向に沿って夫々複数枚(例えば2枚)で構成し、その内の一部を幅方向に可動するように構成してもよい。
【0046】
製品振動手段A8は、前記起立搬送手段A2’の搬送面を構成する複数本のVベルト5の下側に、パンチングメタルで構成した振動板23を配置して構成され、その振動板23は振動モータで上下振動される。この製品振動手段A8の作動により、製品シート間に混入する打抜き屑或いは前記空気吹き付け手段A4’の作用で落下しなかった紙粉等が製品シートから振り落とされる。
【0047】
前記製品振動手段A8が配置された位置の左右両側及び上下位置には、整列して搬送される製品シートの左右端面及び上下端面に付着する紙粉を吸引する紙粉吸引手段A6’が配置されている。
紙粉吸引手段A6’における製品シートの左右端面に付着する紙粉や糸状屑を吸引する左右吸引手段a6は、製品シートの左右端面における全長をカバーし得る長さ(高さ)を有した左右一対の吸引口24と、その吸引口24内に配置され製品シートの端面に当接する回転ブラシ25とで構成され、前記吸引口24はダクトを介して吸引装置(図示省略)に接続されている。
又、左右吸引手段a6の吸引口24は、製品シートの横幅に対応するように、幅調節機構26に取付けられている。
【0048】
幅調節機構26は、ネジ杆26aとガイド杆26b及びこれらに係合する可動枠26cからなるボールネジ機構で構成され、その可動枠26cに左右吸引手段a6が固着されている。そして、前記ネジ杆26aの回転は、ブレーキ付ギアモータ26dの回転をチェーンや歯付きベルト等の動力伝達手段を介してネジ杆に伝達して行なわれる。それにより、ネジ杆26aがブレーキ付ギアモータ26dで回転されると、該ネジ杆26aに係合する可動枠26cはガイド杆26bに沿ってスライドされる。従って、供給される製品シートの横幅に応じて幅調節機構26が作動し、左右の吸引手段a6の間隔が調整される。尚、幅調節機構26の作動は、その都度、製品シートの幅に応じて操作部より入力して行なってもよいが、処理する製品シートの幅寸法に関する情報を事前に入力設定して制御するようにしてもよい。
【0049】
製品シートの上下端面に付着する紙粉や糸状屑を吸引する上下吸引手段a6’は、前記した起立搬送手段A2’におけるVベルト5の終端手前位置の上方位置と、従動プーリ4’より手前位置のVベルトの下側位置に配置した吸引口27,27’で構成され、その吸引口27,27’はダクトを介して吸引装置に接続されている。
又、吸引口27,27’は供給される製品シートの横幅全長をカバーし得る横幅を有しており、且つ吸引口は吸引力が効果的に作用するように幅狭く形成されている。そして、少なくとも上側の吸引手段a7’は、起立搬送される製品シートaの高さに応じて上下方向に移動調整できるように構成されている。その移動調整機構としては、例えばボールネジ機構を採用する。
更に、上下吸引手段a6’を構成する吸引口27,27’の口縁には搬送方向に向けてシート押え28,28’が取り付けられると共に、その上下のシート押え28,28’は両部材の間隔が搬送方向に向けて狭くなるように夫々対向側に向けて傾斜形成されている。それにより、前記上下吸引手段a6,a6’により製品シートの上下端面に付着する紙粉や糸状屑が吸引除去された製品シートは、上下のシート押え28,28’のバネ作用で25枚〜50枚が滞留保持され、一括して整列される。そして、外周端面に付着する紙粉や糸状屑が除去された製品シートは、前記した起立搬送手段A2’のVベルト5と製品シート支持杆7,7’で起立状態から水平状態に姿勢が変更され、搬出手段A7に移乗されて定置式屑・紙粉除去装置A”に送り込まれる。
【0050】
搬出手段A7’は、前記した水平搬入手段A1’と同様、細幅のタイミングベルトを複数本(図面は4本)、ベルトの幅方向に間隔をおいて平行に架設した平面略櫛歯形状のベルトコンベアで、前記起立搬送手段A2’におけるVベルト5の従動プーリ4’に近接させて片持ち状態で水平に設置されている。この搬出手段A7’は、製品シートの外周面(端面)に付着する紙粉や糸状屑の除去を完了した製品シートa’を水平積層状態で搬出するもので、紙粉や糸状屑の除去のみでよければ、搬出手段A7’から搬出された製品シートa’をパレットに積載して次の工程、例えば製函工程に送られる。尚、図示の実施の形態は、製品シートaが、内部に各種形状の孔、溝等が打抜き形成したものであるため、その製品シートの内部に形成された孔や溝を打抜き、且つその打抜き部に付着する紙粉や糸状屑を除去する定置式屑・紙粉除去装置A”を、連続して処理し得るように連設配置されている。
【0051】
定置式屑・紙粉除去装置A”は、製品シートa’を載置するシート載せ枠29と、そのシート載せ枠29に移乗載置した製品シートa’の内部に形成された打抜き部に対応する押し出し具31を垂下取り付けた押し出し板30を水平に支持して上下昇降する取付枠32と、前記シート載せ枠29上に載置される製品シートa’を位置決めする前側ストッパ33、左右幅寄せストッパ34、及び後側ストッパ35と、屑打抜きを完了した製品シートa’にエアーを吹き付けて紙粉等を除去するエアーブロー装置36、及び製品シートa’を搬送する搬送コンベア37とで構成されている。
【0052】
前記製品シートaを載置するシート載せ枠29は、製品シートaの内部に形成される各種形状の溝部や孔部の屑を打抜く押し出し具が貫通し得ると共に、該押し出し具で押し出された屑が落下する開口を備えたものであればよく、例えば製品シートにおける溝部や孔部を開口した雌型、或いは格子状や平行な桟状に形成した枠でもよく、そのシート載せ枠29は着脱可能に支持されている。
【0053】
上記シート載せ枠29の上方に配置される押し出し板30は、製品シートaの形状に応じて押し出し具31を適宜垂下支持し得るように構成され、製品シートに応じて押し出し具31を付け替え変更する。そして、押し出し板30を支持する取付枠32は、エアーシリンダ38aとガイド杆38bで構成された昇降機構38で上下動自在に支持されている。
【0054】
押し出し板30に垂下取り付けられる押し出し具31は、押し出し板30に取り付ける為の支柱31aと、その支柱31aの先端に取り付けられる各種形状の押出し片(円板、帯板、丸棒等)31bとで構成され、押し出し板30に対する取り付けはネジ構造からなるクランプ手段、或いは磁力を利用したマグネット吸着等、適宜選択し得る。
又、前記押し出し具31は、打抜き屑を押し出し排出する機能に加えて、その打抜き口縁に付着する紙粉を吹き飛ばす機能を付加してもよい。その場合は、図16に示すように押し出し具31における押出し片31bの内部にエアー通路39を形成し、更に押出し片31bの先端付近(先端周囲)に前記エアー通路39と連絡する吹出し口40を開設する。それにより、打抜き口縁に付着している紙粉をエアーで吹き飛ばし、除去することが出来る。
また、前記した押し出し具31は、打抜く溝部、孔部の数が少ない製品シートの場合はパンチングボード等に手作業でセッティングし、打抜く溝部、孔部の数が多い製品シートの場合は押し出し板30に雄型様に組み付けて使用する等、何れでもよい。
【0055】
シート載せ枠29上の所定位置に製品シートaを位置決め載置する前側ストッパ33は、搬送コンベア37で搬送される製品シートaをシート載せ枠29上に定着する場合の基準となる前側の停止位置を決定するもので、通常はシート載せ枠29より下側に退避しており、製品シートaがシート載せ枠29上へ搬送されるのに先立って上昇が開始され、シート載せ枠29より上方に突出される。この前側ストッパ33の上下動は、エアーシリンダ41によって行なわれる。
【0056】
又、前記前側ストッパ33で前側位置が規制された製品シートaの左右幅方向の位置を決める左右幅寄せストッパ34は、左右のストッパ板が幅方向の中心に対して均等に接近/離反するように構成され、それにより左右方向に突出している製品シートが整えられる。この左右幅寄せストッパ34はボールネジ機構でスライドする。
更に、後側ストッパ35は、所定位置に停止され、且つ幅方向の不揃いが前記左右幅寄せストッパ34で整えられた積層の製品シートaの後側の不揃いを整えるもので、常時(製品シートが後側ストッパの位置を通過するまで)は搬送コンベアの下側に格納保持され、必要時にコンベアの搬送面より上方に起立突出すると共に、その起立突出状態のままで製品シートの後端側に前進し、後端の不揃いを修正する。
前記後側ストッパ35の駆動機構としては、該ストッパを搬送コンベアに対して出没させる動作はエアーシリンダ42で行ない、突出したストッパを前後スライドさせる動作はボールネジ機構43で構成されている。尚、後側ストッパ35の駆動機構は前記した図示の構成に限定されず、前記した動作が可能であれば他の機構でも勿論可能である。
【0057】
前記した定置式屑・紙粉除去装置A”で、製品シートa’に残存する打抜き屑及び紙粉除去が完了した製品シートは、搬送コンベアで機外に搬出されるが、機外に搬出される直前に、強力なエアーブロー装置36によりエアーを吹付けて残存付着する紙粉が除去される。尚、このエアーブローと同時に、イオン発生器44よりマイナスイオンを噴射することで静電気を除去し、製品シートに埃等が付着し難くすることができる。
【0058】
上記した一連の装置は、本装置に供給される製品シートaが印刷面を下側に向けて搬入された場合に、搬出時は印刷面を上側に向けて搬出され、そのままパレットに積んで次の工程に搬送される。しかしながら、本装置に搬入される製品シートが印刷面を上側に向けて搬入された場合は、本装置から搬出される時製品シートは印刷面が下側となり、次工程に移すには製品シートを反転させる必要がある。この反転動作は、紙粉除去後に行なってもよいが、その場合、別途反転装置に掛けなければならず、手数がかかる。その為、本装置は、打抜き機から本装置に搬入される製品シートaが、印刷面を上側に向けて搬入された場合は、起立搬送手段A2’に移行させる段階で反転させ、後は前記した各手段の作動で紙粉、打抜き屑の除去を行ない、印刷面を上側に向けて本装置から搬出するようにする。
その為に、前記した水平搬入手段A1’と起立搬送手段A2’との間に、反転機構A9を設置する。
【0059】
反転機構A9は、図17に示すように積層製品シートaを水平搬送する水平搬入手段A1’を、その搬送方向先端側を下向きに回動する倒伏手段のエアーシリンダ45と、下向きに傾けた時載乗する製品シートaが該水平搬入手段A1’から落下するのを防止する受枠46と、下向き傾斜状に傾いた水平搬送手段A1’上に前記受枠46で保持されている積層製品シートaを起立搬送手段A2’の製品シート支持杆7,7’上に倒して反転載せかえる押出し手段の押し倒し部材47とで構成されている。
前記実施例における水平搬入手段A1’は片持ち状で水平に固定されていたが、この場合は始端側を中心に回動可能に支持し、倒伏手段のエアーシリンダ45で水平状態に吊下げ支持されている。
又、押出し手段の押し倒し部材47は、水平搬入手段A1’上に支持された製品シートを、該水平搬入手段A1’の搬送面から離反させて倒す為、水平搬入手段A1’を構成する平行なベルト相互間に嵌合して回動するように構成されている。その押し倒し部材47を回動させる構造は、該押し倒し部材47の長手方向の下側1/3の位置を回動可能に支持し、押し倒し部材47の下端をエアーシリンダ48のロッド先端に連結する。そして、エアーシリンダ48を作動させると、押し倒し部材47は軸支部を中心として回動し、水平搬入手段A1’上の製品シートaを起立搬送手段A2’の製品シート支持杆7,7’上に倒すことが出来る。それにより、起立搬送手段A2’の製品シート支持杆7,7’上に支持される製品シートは、印刷面が搬送方向と逆の方向を向いて搬送され、前記した実施例と同様の起立搬送形態となり、印刷面が上向きで搬出されることになる。
【0060】
図18は反転機構A9の他の実施例を示し、前記した第1実施例における水平搬入手段A1に組み合わせ配置した構成を示す。
その反転機構A9’は、ラックとピニオンを利用した回動機構51で水平状態から下向き傾斜状態までの範囲を回動する水平搬入手段A1の下側に、エアーシリンダ49で前後動する押出し部材50を、水平搬入手段A1のベルト間に嵌入配置する。そして、両者を図示する如く作動することで製品シートaを表裏反転して起立搬送手段A2に載せ代えることができる。
即ち、(a)に示すように、製品シートaを載承した水平搬入手段A1を回動機構51で下向きに傾動する。前記傾動が完了した後又は傾動の終盤に、前記押出し部材50を前進させて、(b)に示すように製品シートaを起立搬送手段A2側に倒す。押出し部材50により押し倒された製品シートaは、(c)に示すように起立搬送手段A2側に配置固定した支え枠52と水平搬入手段A1で支えられる。そして、起立搬送手段A2の製品シート支持杆107の回動で前記製品シートaは該製品シート支持杆107で起こされると共に、水平搬入手段A1の水平復帰動作で、(d)の如く起立搬送手段A2側に移乗される。
【発明の効果】
本発明の段ボールの紙粉・打抜き屑除去方法は請求項1に記載の構成により、打抜き機からバッチ搬出される製品シートの外周及び製品シートの内部に存在する溝や孔等に付着する紙粉や糸状屑を連続搬送しながら確実に除去できる方法を提供できる。
又、請求項2記載の構成により、積層状態の製品シート各々にマイナスイオンを吹き付けて静電気を除去でき、それにより埃が付着しにくい状態に仕上げることができる。
更に、請求項3記載の構成により、印刷面が上向きで搬入されても反転して処理することで、処理完了後は印刷面を上向きで搬出できる。それにより、次工程への移行をスムーズに行なうことが出来る。
【0061】
又、上記方法を実施する紙粉・打抜き屑除去装置は請求項4記載の構成により、製品シートの外周に付着する紙粉や糸状屑、及びシート相互間に挟まれている打抜き屑や紙粉を連続搬送しながら確実に除去することが出来る。
そして、請求項5記載の構成により、水平積層状態で搬送する製品シートを、自動的に起立状態に変換して搬送できる。
又、請求項6、7記載の構成により、積層状態で搬送される製品シートを1枚ずつに確実に分離でき、因って製品シート間に挟まれている打抜き屑、糸状屑や紙粉を除去することが出来る。
更に、請求項8記載の構成により、製品シートの上下端面及び左右端面に付着する紙粉や糸状屑を確実に摺擦除去することが出来る。
又、請求項9記載の構成により、製品シートの上下端面及び左右端面に付着する紙粉や糸状屑を確実に吸引除去することが出来る。
そして、請求項10記載の構成により、前記した紙粉除去手段を製品シートのサイズに合わせて移動調整できる為、各種サイズに幅広く対応することが出来る。
又、請求項11、12記載の構成により、搬入される製品シートが印刷面を上向きにして搬入されても、起立搬送手段に移乗させる段階で反転して移乗できる為、最終の搬出形態は通常と同じ状態(印刷面が上向き)で搬出できる。因って、紙粉除去後に反転装置に掛ける必要がなくなり、作業性を向上できる。
また、請求項13記載の構成により、製品シートの内部に存在する溝部や孔部の打抜き屑が溝部や孔部に残っていても、それらを確実に打抜き且つ口縁に付着する紙粉や糸状屑をブロー除去することが出来る。因って、製品シートの内部に各種形状の打抜き部が存在するシートでも、外周及び内部とも確実に紙粉、糸状屑を除去することが出来る装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙粉・打抜き屑除去装置の第1実施例を示す概略図である。
【図2】同一部切欠平面図である。
【図3】分離手段部分の拡大側面図である。
【図4】紙粉除去手段による紙粉除去動作を示す説明図で、(a)は製品シートの端面が弾性摩擦片に摺擦する前の状態、(b)は摺擦状態を示す図である。
【図5】紙粉除去手段に対する製品シートの摺擦状態を示す説明図である。
【図6】紙粉・糸状屑除去装置Aと定置式屑・紙粉除去装置A”とに亘って集塵装置を配置した該略図である。
【図7】本発明に係る紙粉・屑除去装置の第2実施例を示す概略側面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】起立搬送手段から搬出手段までの構成を示す拡大図である。
【図10】分離手段部分を示す拡大平面図である。
【図11】同側面図である。
【図12】分離手段で個々に引き離された製品シートに空気を吹き付けて紙粉を除去する状態を示す側面図である。
【図13】(a)は製品シートを振動させて屑を落下させると共に、紙粉を吸引除去する状態をしめす側面図、(b)は(a)図における吸引手段部分の拡大横断面図である。
【図14】製品シートの上下端面に付着する紙粉を吸引除去して水平搬出する動作を示す拡大側面図である。
【図15】定置式屑・紙粉除去装置A”の概略を示す説明図である。
【図16】定置式屑・紙粉除去装置A”における押し出し具の変形例を示す拡大断面図である。
【図17】反転機構を示す概略図で、(a)は搬入手段に製品シートが載置された状態図、(b)は搬入手段が下向きに傾倒した状態図、(c)は製品シートを押出し手段によって搬入手段上から起立搬送手段の製品シート支持杆へ反転移乗させる状態図である。
【図18】前記した第1実施例の反転機構を示す概略図で、(a)は製品シートを載置した搬入手段が下向きに傾斜した状態図、(b)は搬入手段の下向き傾斜に対し押出し手段が前進して前方に押し倒す状態図、(c)は製品シートを押出し手段によって起立搬送手段の製品シート支持杆側へ倒した状態図、(d)は起立搬送手段の回動と搬入手段の水平復帰動作で反転移乗させる状態図である。
【符号の説明】
A,A’…紙粉・糸状屑除去装置 A”…定置式屑・紙粉除去装置
A1…搬入手段 A2…起立搬送手段
A3…分離手段 A4…空気吹付け手段
A5…整列手段 A8…製品振動手段
A7…紙粉除去手段 A7…搬出手段
7,7’…製品シート支持杆 a…製品シート
a’…紙粉・糸状屑除去装置から搬出される製品シート
Claims (13)
- 段ボール紙や板紙等から打抜いた製品シートに付着する紙粉及び製品シート内に残存する打抜き屑を除去する紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去方法であって、
(a)水平積層状態で搬入された打抜き製品シートを、起立状態に変換して搬送する起立搬送工程と、
(b)前記起立搬送工程中に、積層された打抜き製品シートを1枚づつに分離する分離工程と、
(c)分離した打抜き製品シートに対し、空気を吹き付けて該製品シートの表裏面に付着する紙粉を除去する工程と、
(d)分離した打抜き製品シートを所定枚数接合整列させ、その状態で該製品シートの左右及び上下の各端面に付着する紙粉を除去する工程と、
(e)紙粉・打抜き屑を除去した製品シートを、再度、水平積層状態に変換して、定置式屑・紙粉除去装置に供給し、製品シート内に残存する屑を打抜き、且つ打抜き時の紙粉をブロワ―で除去する工程と、
からなり、前記工程が連続して行なわれることを特徴とする紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去方法。 - 前記空気の吹付け時、該空気にマイナスイオンを混入することを特徴とする請求項1記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去方法。
- 前記水平積層状態で搬入される打抜き製品シートが、印刷面を上にして搬入された場合は、反転させてから起立状態に変換することを特徴とする請求項1又は2記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去方法。
- 段ボール紙や板紙等から打抜いた製品シートに付着する紙粉及び製品シート内に残存する打抜き屑を除去する紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置であって、
(a’)水平積層状態で搬入された打抜き製品シートを、起立状態に変換して搬送する起立搬送手段と、
(b’)前記起立搬送手段の前半部に配置した、積層された打抜き製品シートを1枚づつに分離する分離手段と、
(c’)分離した打抜き製品シートに対し、空気を吹き付けて該製品の表裏面に付着する紙粉を除去する空気吹付け手段と、
(d’)前記分離手段より下流側に配置した、打抜き製品シートを所定枚数接合整列させる整列手段と、
(e’)整列した製品シートの左右及び上下の各端面に付着する紙粉を落下除去する紙粉除去手段と、
(f’)紙粉・打抜き屑を除去した製品シートを、再度、水平積層状態に変換して搬出する搬出移送手段と、
からなり、前記製品シートの水平搬入から紙粉除去後の水平搬出までを連続して自動的に行なうことを特徴とする紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。 - 前記起立搬送手段は、無端回動する複数本並列の無端帯の外周面に、製品シート支持杆が周方向に等間隔をおいて起立固着され、その回動方向に沿う前後2本の製品シート支持杆の間に打抜き製品シートが収容支持されるものである請求項4記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記分離手段は、前記起立搬送手段の無端帯と、その無端帯の回動方向に沿ってその内側又は外側位置に、該無端帯の搬送面より上方に突出させて配置した無端回動帯とからなり、該無端回動帯の回動速度は前記起立搬送手段の無端帯の回動速度より速くし、この速度差により積層された打抜き製品シートを1枚づつに引き離し分離することを特徴とする請求項4記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記分離手段は、前記起立搬送手段の搬送面より、搬送方向前方に向けて上向きに傾斜突出する傾斜ベルトコンベアと、その傾斜ベルトコンベアのベルト表面より上方に突出する駆動回転ローラとからなり、該駆動回転ローラの周速度は傾斜ベルトコンベアの速度より速くし、この速度差により積層された打抜き製品シートを1枚づつに引き離し分離することを特徴とする請求項4記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記紙粉除去手段は、起立搬送手段の搬送路を挟む位置に対向配置した側面部除去手段と、搬送路の上方に配置した上面部除去手段と、搬送路に配置した下面部除去手段とからなり、各除去手段は、弾性を有した小幅の摩擦片をベース材に固着して構成されていることを特徴とする請求項4記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記紙粉除去手段は、起立搬送手段の搬送路を挟む位置に対向配置した側面部除去手段と、搬送路の上方に配置した上面部除去手段と、搬送路に配置した下面部除去手段とからなり、各除去手段は、製品シートの端面と対向して吸引力を生じる吸引口に、該製品シートの端面に当接する回転ブラシを備えていることを特徴とする請求項4記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記紙粉除去手段を構成する側面部除去手段と、上面部除去手段は、供給される打抜き製品シートのサイズに応じて幅方向及び上下方向に移動調整自在である請求項8又は9記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記打抜き製品シートを水平積層状態で搬送する搬送手段と起立搬送手段との間に、積層製品シートを反転させる反転機構が配置されていることを特徴とする請求項4記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記反転機構は、前記搬送手段を前方下向きに倒す倒伏手段と、前方下向きに倒れた搬送手段に支持されている打抜き製品シートを、搬送手段から押し倒して前記起立搬送手段の支持杆上に反転移行させる押出し手段とで構成されていることを特徴とする請求項11記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
- 前記搬出移送手段の下流側に、製品シート内に残存する屑を打抜き、且つ打抜き時の紙粉をブロワ―で除去する定置式屑・紙粉除去装置を配置し、前記起立搬送手段への打抜き製品シートの搬入から定置式屑・紙粉除去装置からの搬出までが連続して自動的に行なわれることを特徴とする請求項4記載の紙製打抜き製品の紙粉・打抜き屑除去装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008055549A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Tohoku Tamura Koki:Kk | 紙粉・紙片除去装置における製品シート分離装置 |
JP2008080538A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | 紙粉等の除去工程を設けた口栓取付装置とそれを用いて作製した注出口栓付き紙複合容器 |
JP6089142B1 (ja) * | 2016-09-06 | 2017-03-01 | 三和紙器株式会社 | 紙粉除去装置およびインライン型の段ボール製造システム |
CN106944413A (zh) * | 2016-01-07 | 2017-07-14 | 上海长园电子材料有限公司 | 塑料管材去屑装置 |
WO2021075682A1 (ko) * | 2019-10-17 | 2021-04-22 | 주식회사 포스코 | 이물질 제거장치 |
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2003
- 2003-01-10 JP JP2003004567A patent/JP2004216478A/ja active Pending
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