JP6089142B1 - 紙粉除去装置およびインライン型の段ボール製造システム - Google Patents

紙粉除去装置およびインライン型の段ボール製造システム Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を図ることが可能で十分な紙粉除去性能を発揮可能な紙粉除去装置を得る。【解決手段】紙粉除去装置は、複数の段ボールを挟持するとともに、複数の段ボールを起立させた状態で搬送する起立搬送手段20と、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールに向けて空気を吹き付ける空気吹付手段30とを備える。空気吹付手段30は、起立搬送手段20によって起立された搬送されている複数の段ボールに対して首振り可能に構成されている。空気吹付手段30は、首振りしている空気吹付手段30から吹き出した空気を、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールの間に入り込ませて複数の段ボールをバタつかせることで、複数の段ボールに付着している紙粉を除去する。【選択図】図7

Description

本発明は、段ボールに付着した紙粉を除去する紙粉除去装置、およびそのような紙粉除去装置を備えたインライン型の段ボール製造システムに関する。
段ボールを切断したり、段ボールに切り込み溝を入れたりした際には、紙粉(紙の切れカスやヒゲ)が発生する。段ボールに付着した紙粉は、微生物の発生や内容物の品質劣化の原因となり得る。そのため、段ボールを商品として出荷する前に、紙粉除去装置を使用して、段ボールから紙粉を十分に除去しておくことが求められる。
下記の特許文献1,2に開示されているように、紙粉除去装置においては、紙粉を除去するために空気吹付ノズルが用いられる場合がある。空気吹付ノズルから段ボールに向かって空気を吹き付けることにより、段ボールに付着している紙粉を除去することができる。
特開2000−107978号公報 特開平10−202215号公報
上記の特許文献1,2に開示された従来の紙粉除去装置においては、段ボールの搬送方向に対して平行な方向に空気吹付ノズルが移動可能なように構成されていたり、あるいは、搬送されている段ボールに接近または離間する方向に空気吹付ノズルが移動可能に構成されていたりする。つまり、これらの空気吹付ノズルは、同一の方向を向いた状態で(換言すると、常に同じ方向を向いた状態で)、空気吹付ノズルの向きを一切変えることなく空気吹付ノズルが段ボールに対して相対移動するというものである。
上記の構成を採用する場合、紙粉除去装置の大型化が懸念される。すなわち、段ボールの搬送方向に対して平行な方向に空気吹付ノズルが平行移動することを許容するためのスペースや、搬送されている段ボールに接近または離間する方向に空気吹付ノズルが移動することを許容するためのスペースが必要となる。さらには、空気吹付ノズルをそのような方向へ移動させるための駆動機構も必要となる。空気吹付ノズルをそのような方向へ高速で移動させようとする場合には、その分のエネルギーも必要となる。
本発明は、上述のような実情に鑑みて創作されたものであって、小型化を図ることが可能であり且つ紙粉除去性能を十分に発揮することが可能な紙粉除去装置、および、そのような紙粉除去装置を備えたインライン型の段ボール製造システムを提供することを目的とする。
本発明に基づく紙粉除去装置は、複数の段ボールを挟持するとともに、複数の上記段ボールを起立させた状態で搬送する起立搬送手段と、上記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の上記段ボールに向けて空気を吹き付ける空気吹付手段と、を備え、上記空気吹付手段は、上記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の上記段ボールに対して首振り可能に構成され、上記空気吹付手段は、首振りしている上記空気吹付手段から吹き出した空気を、上記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の上記段ボールの間に入り込ませて複数の上記段ボールをバタつかせることで、複数の上記段ボールに付着している紙粉を除去する。
上記紙粉除去装置においては、上記起立搬送手段は、相互に対向するように配置された第1押圧部および第2押圧部と、上記第1押圧部に移動力を付与する駆動部と、を含み、上記駆動部は、上記移動力を付与して上記第1押圧部を上記第2押圧部に接近させることで上記第1押圧部と上記第2押圧部とに複数の上記段ボールを挟持させ、上記起立搬送手段によって複数の上記段ボールが起立された状態で搬送されている間に上記駆動部が上記移動力の付与を停止した際、上記第1押圧部と上記第2押圧部との複数の上記段ボールに対する拘束が解除されるとともに、拘束が解除された複数の上記段ボールには厚み方向に広がろうとする弾性反発力が発生し、上記移動力の付与が停止された上記第1押圧部は、上記弾性反発力を複数の上記段ボールから受けることで上記第2押圧部から遠ざかる方向に移動させられ、上記第1押圧部が上記弾性反発力によって上記遠ざかる方向へ移動させられた後、上記駆動部は上記第1押圧部の位置を固定し、上記第1押圧部と上記第2押圧部との間の間隔が維持された状態で、複数の上記段ボールに向けて上記空気吹付手段から空気が吹き付けられる。
上記紙粉除去装置において好ましくは、上記空気吹付手段は、上記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の上記段ボールの搬送経路の左右両側に設けられた側方吹出部と、上記搬送経路の上側に設けられた上方吹出部と、を含み、上記上方吹出部および上記搬送経路を平面視した場合、上記上方吹出部は、上記搬送経路に対して交差する方向に沿って斜めに延在するように配置されている。
上記紙粉除去装置は、好ましくは、投入部および排出部を有し、上記起立搬送手段よりも下方の高さ位置に設けられた下部搬送経路と、上記投入部に搬送された複数の上記段ボールを上方に移動させて上記起立搬送手段に複数の上記段ボールを受け渡す投入手段と、上記起立搬送手段から複数の上記段ボールを受け渡され、複数の上記段ボールを下方に移動させて上記排出部に複数の上記段ボールを排出する排出手段と、をさらに備える。
本発明に基づくインライン型の段ボール製造システムは、材料紙に溝切り加工を施して所定形状を有する段ボールシートを形成する加工部と、上記段ボールシートの一部分同士を接着することによって筒状の段ボールを作成する折り曲げ部と、複数の上記段ボールに付着している紙粉を除去する、本発明に基づく上記の紙粉除去装置と、を備える。
上記の紙粉除去装置によれば、首振りしている空気吹付手段から吹き出された空気によって複数の段ボールをバタつかせることで、複数の段ボールに付着している紙粉を十分に除去することが可能であり、さらには、複数の段ボールに対して空気吹付ノズルを特定の方向へ移動させるための駆動機構や、空気吹付ノズルの移動を許容するためのスペースを設ける必要もないため、装置の小型化を図ることも可能である。また、空気吹付手段を高速で駆動する場合であっても、首振りしている空気吹付手段は、複数の段ボールに対して移動するように構成された空気吹付ノズルに比べて、より少ないエネルギーでその高速移動を実現することが可能である。
実施の形態におけるインライン型の段ボール製造システム100を模式的に示す図である。 実施の形態におけるインライン型の段ボール製造システム100において、段ボールCが溜めこまれている様子(積層されている様子)を示す斜視図である。 実施の形態における紙粉除去装置6を示す縦断面図である。 実施の形態における紙粉除去装置6を示す横断面図である。 実施の形態における紙粉除去装置6に備えられる投入機構40等を示す斜視図である。 実施の形態における紙粉除去装置6に備えられる起立搬送手段20(ベルト22L,22Rおよび挟持ユニット23等)を示す斜視図である。 実施の形態における紙粉除去装置6に備えられる起立搬送手段20および空気吹付手段30を示す斜視図および斜視図である。 実施の形態における紙粉除去装置6に備えられる起立搬送手段20および空気吹付手段30を示す斜視図および断面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[インライン型の段ボール製造システム100]
図1は、実施の形態におけるインライン型の段ボール製造システム100を模式的に示す図である。インライン型の段ボール製造システム100は、給紙部1、印刷部2A、加工部2B、穴あけ部2C、フォールディング部3、カウンターイジェクタ部4、搬送ローラー5、紙粉除去装置6、および結束部7を備えている。
給紙部1には、複数枚の材料紙A,A(ブランク)が積層されており、これらの材料紙A,Aは印刷部2Aに送られる。材料紙Aに紙粉が付着している場合、紙粉は印刷不良(印刷カスレ)の原因となり得るため、給紙部1(印刷部2Aの前工程)には、紙粉を予め除去するための図示しないブロア等が設けられていることが好ましい。
印刷部2Aにおいては、特定の形状や模様を有する印刷パターンが材料紙Aの表面上に印刷される。その後、材料紙Aは印刷部2Aから加工部2Bに送られ、材料紙Aの表面に罫線が入れられたり、材料紙Aに溝切り加工が施されたりする。その後、材料紙Aは穴あけ部2Cに送られ、必要に応じて手穴があけられる。これらにより、所定形状を有する段ボールシートBが得られる。段ボールシートB(折り曲げられていない状態)は、次述する段ボールC(折り曲げられた状態)の前躯体となる部材である。
フォールディング部3は、のり付け部3Aと変形部3Bとから構成されている。のり付け部3Aにおいて、段ボールシートBの一部分に接着剤が供給される。変形部3Bにおいて、段ボールシートBは罫線に沿って折り曲げられる。接着剤が付着している段ボールシートBの一部分同士を接着することによって、筒状の段ボールC(図2参照)が作成される。得られた段ボールCは、カウンターイジェクタ部4の積層部4Aに送られてそこで溜めこまれる。
図2中の矢印AR1に示すように、段ボールCは順次積層されて溜めこまれる。段ボールCは、筒状部C1と、複数のフラップ部C2とを有する。フラップ部C2は、端部C3と、一対の側部C4,C5とを有している。端部C3においては、波形状を有する中芯が露出しており、一対の側部C4,C5においては、中芯の横腹部分が露出している。カウンターイジェクタ部4(図1)の積層部4Aにおいては、所定枚数の段ボールCが積層される。
図1を再び参照して、積層部4Aに溜めこまれた所定枚数の段ボールCは、位置や向きが相互にずれている。所定枚数の段ボールCは、積層部4Aから搬送ローラー5を介して矯正部4Bに搬送され、矯正部4Bにおいて位置や向きが矯正される。所定枚数の段ボールCは綺麗に整列されることで1つのブロックD(バッチ単位)を形成し、その後、ブロックDは搬送ローラー5を介して紙粉除去装置6へと搬送される。
紙粉除去装置6の下方(より具体的には、図3等を参照して後述するケース体10の底板16と搬送ローラー5との間)には、下部搬送経路5Aが形成されている。下部搬送経路5Aの搬送方向における途中部分には、ストッパ5Bが設けられている。ストッパ5Bから見てブロックDの搬送方向における上流側には投入部5Cが形成され、ストッパ5Bから見て同方向における下流側には排出部5Dが形成されている。
複数の段ボールCは、バッチ単位(ブロックDの形態)で投入部5Cから紙粉除去装置6の内部に取り込まれて紙粉を十分に除去された後、排出部5Dから排出される(詳細は後述する)。その後、複数の段ボールCは結束部7に送られ、紐やバンドを用いて結束される。以上のような各工程を経ることによって、複数の段ボールCは商品として出荷可能な状態となる。
[紙粉除去装置6]
以下、図3〜図8を参照して、紙粉除去装置6について詳細に説明する。図3および図4は、それぞれ、紙粉除去装置6を示す縦断面図および横断面図である。図5は、紙粉除去装置6に備えられる投入機構40等を示す斜視図である。図6は、紙粉除去装置6に備えられる起立搬送手段20のベルト22L,22Rおよび挟持ユニット23等を示す斜視図である。図7および図8は、それぞれ、紙粉除去装置6に備えられる起立搬送手段20および空気吹付手段30を示す斜視図および断面図である。
図3および図4に示すように、紙粉除去装置6は、ケース体10、起立搬送手段20、空気吹付手段30、投入機構40、排出機構50を備える。以下、これらの各構成要素について順に説明する。
(ケース体10)
図3および図4に示すように、ケース体10は、前壁11、後壁12、側壁13,14(図4)、天板15(図3)、底板16を備えている。前壁11、後壁12、側壁13,14は、全体として略角筒状に配置され、天板15はその上方を塞ぐように配置され、底板16はその下方を塞ぐように配置されている。ケース体10は、全体として略箱状に形成され、その内部に、後述する起立搬送手段20、空気吹付手段30、投入機構40、排出機構50が配置されている。
底板16のうちの前壁11寄りの部分には開口部17が形成されており、底板16のうちの後壁12寄りの部分には開口部18が形成されている。ケース体10の内部空間は、開口部17を介して下部搬送経路5A(図3)の投入部5Cに連通するとともに、開口部18を介して下部搬送経路5Aの排出部5Dに連通している。側壁13には、排気口19が形成されており、排気口19は図示しない吸引装置に接続されている。
(起立搬送手段20)
図3、図4、図6〜図8に示すように、起立搬送手段20は、複数の段ボールC(バッチ単位のブロックD)を挟持するとともに、複数の段ボールCを起立させた状態で搬送する。
具体的には、起立搬送手段20は、4つのローラー21(図3)、一対のベルト22L,22R(図4,図6)、および複数の挟持ユニット23を備えている。一対のベルト22L,22Rは、4つのローラー21の周囲に巻回されており、回転するローラー21から駆動力を受けることによって、矢印DR22(図3)に示す方向に周回移動する。
複数の挟持ユニット23(図6,図7)の各々は、台座24、連結部25L,25R(図4)、駆動部26、第1押圧部27、第2押圧部28を、その構成要素として含んでいる。台座24は、全体として平板状の形状を有し、その中央には開口部24H(図4参照)が形成されている。開口部24Hは、台座24をその厚さ方向に貫通しており、後述する空気吹付手段30の下方吹出部33(図3)からの空気を通過させることができる。
連結部25L,25R(図4)は、台座24の下側(台座24とベルト22L,22Rとの間)に設けられ、台座24とベルト22L,22Rとを連結する。駆動部26、第1押圧部27および第2押圧部28は、台座24の上側(台座24から見てベルト22L,22Rの側とは反対側)の表面上に配置される。駆動部26、第1押圧部27および第2押圧部28は、挟持ユニット23(台座24)の移動方向において、前方側から後方側に向かってこの順に並ぶように配置されている。
第1押圧部27および第2押圧部28は、板状の形状を有し、相互に対向するように配置されている。第1押圧部27および第2押圧部28は、段ボールCの搬送方向に対して直交する面方向に延在するように配置されている。換言すると、第1押圧部27および第2押圧部28は、各々の対向面(挟持に供される面)が段ボールCの搬送方向に対して直交する平面上に位置するように配置されている。
駆動部26は、エアシリンダ等を内蔵しており、図示しないエア供給装置からエアを供給されることで、第1押圧部27に移動力を付与する。駆動部26は、移動力を付与して第1押圧部27を第2押圧部28に接近させることで、第1押圧部27と第2押圧部28とに複数の段ボールC(ブロックDの形態のもの)を挟持させることができる。
(空気吹付手段30)
図3および図4を参照して、空気吹付手段30は、複数の段ボールCに向けて空気を吹き付ける。空気吹付手段30は、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールCに対して首振り可能に構成され、空気吹付手段30は、首振りしている空気吹付手段30から吹き出した空気を、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールCの間に入り込ませて複数の段ボールCをバタつかせることで、複数の段ボールCに付着している紙粉を除去する。
(側方吹出部31L,31R)
具体的には、空気吹付手段30は、側方吹出部31L,31R(図4,図7)、上方吹出部32、下方吹出部33を備えている。側方吹出部31L,31Rは、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールCの搬送経路の左右両側にそれぞれ設けられる。上方吹出部32は搬送経路の上方に設けられ、下方吹出部33は搬送経路の下方に設けられる。
段ボールCの搬送方向において、側方吹出部31L,31Rが設けられている位置は、相互に略同一である。側方吹出部31L,31Rは、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールCの搬送経路を挟んで相互に対向している。
側方吹出部31L,31Rは、いずれも、駆動ユニット31T(図3)と、駆動ユニット31Tから垂れさがるように設けられたノズル体31A,31B,31C,31Dと、を有している。側方吹出部31Lのノズル体31A〜31Dと、側方吹出部31Rのノズル体31A〜31Dとは、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている段ボールCの搬送経路を挟んで互いに対向している。
ノズル体31A〜31Dの各々は、鉛直方向に沿って延びる吹出口31Nを有している。ノズル体31A〜31Dに形成された吹出口31Nは、駆動ユニット31Tがノズル体31A〜31Dに首振り動作をさせることで、図中の矢印DR1に示すように、繰り返し揺動することとなる。吹出口31Nは、鉛直方向に沿って延びる1つあるいは複数のスリット(長穴)から構成されている方が層流を形成しやすいため好ましいが、吹出口31Nは、鉛直方向に沿って間隔を空けて並べられた複数の丸穴や、鉛直方向に沿って間隔を空けて並べられた複数の筒状ノズルから構成されていても構わない。
(上方吹出部32)
図4,図7に示すように、上方吹出部32は、段ボールCの搬送方向における側方吹出部31L,31Rの下流に位置している。上方吹出部32は、駆動ユニット32T(図3)と、駆動ユニット32Tの下面に設けられたノズル体32A,32Bと、を有している。
起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている段ボールCの搬送経路と上方吹出部32とを平面視した場合(図4参照)、上方吹出部32のノズル体32A,32Bは、段ボールCの搬送経路(すなわち、ベルト22L,22Rが延びている方向)に対して交差する方向に沿って斜めに延在するように配置されている。
ノズル体32A,32Bの各々は、水平方向(ただし、搬送方向に対して斜めの方向)に沿って延びる吹出口32Nを有している。ノズル体32A,32Bに形成された吹出口32Nは、駆動ユニット32Tがノズル体32A,32Bに首振り動作をさせることで、図中の矢印DR2に示すように、繰り返し揺動することとなる。吹出口32Nは、水平方向に沿って延びる1つあるいは複数のスリット(長穴)から構成されている方が層流を形成しやすいため好ましいが、吹出口32Nは、水平方向に沿って間隔を空けて並べられた複数の丸穴や、水平方向に沿って間隔を空けて並べられた複数の筒状ノズルから構成されていても構わない。
(下方吹出部33)
図3,図7に示すように、下方吹出部33は、段ボールCの搬送方向における側方吹出部31L,31Rの下流に位置している。下方吹出部33は、駆動ユニット33T(図3)と、駆動ユニット33Tの上面に設けられたノズル体33A,33Bと、を有している。
起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている段ボールCの搬送経路と下方吹出部33とを平面視した場合(図4参照)、下方吹出部33のノズル体33A,33Bは、段ボールCの搬送経路(すなわち、ベルト22L,22Rが延びている方向)に対して交差する方向に沿って斜めに延在するように配置されている。
起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている段ボールCの搬送方向において、上方吹出部32および下方吹出部33が設けられている位置は、相互に略同一である。上方吹出部32および下方吹出部33は、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールCの搬送経路を挟んで相互に対向している。
ノズル体33A,33Bの各々は、水平方向(ただし、搬送方向に対して斜めの方向)に沿って延びる吹出口33Nを有している。ノズル体33A,33Bに形成された吹出口33Nは、駆動ユニット33Tがノズル体33A,33Bに首振り動作をさせることで、図中の矢印DR3に示すように、繰り返し揺動することとなる。吹出口33Nも、水平方向に沿って延びる1つあるいは複数のスリット(長穴)から構成されている方が層流を形成しやすいため好ましいが、吹出口33Nも、水平方向に沿って間隔を空けて並べられた複数の丸穴や、水平方向に沿って間隔を空けて並べられた複数の筒状ノズルから構成されていても構わない。
(投入機構40)
図3、図4、図5を参照して、投入機構40は、駆動ユニット41、レール42、スライダ43、フォーク44およびクランプ45を備えている(図5ではフォーク44、クランプ45のみを図示している)。駆動ユニット41は、レール42上に設けられたスライダ43と、スライダ43に取り付けられたフォーク44とを介して、クランプ45を任意の方向に移動させることができる。
クランプ45は、投入部5Cに移動したり、投入部5Cに供給された複数の段ボールC(バッチ単位のブロックD)を把持して上方に移動したり、起立搬送手段20の挟持ユニット23に接近する方向に移動して挟持ユニット23にそれら複数の段ボールCを受け渡したりすることができる(図3中の矢印AR3参照)。
(排出機構50)
図3を参照して、排出機構50は、投入機構40と略同一の構成を有しており、駆動ユニット51、レール52、スライダ53、フォーク54およびクランプ55を備えている。駆動ユニット51は、レール52上に設けられたスライダ53と、スライダ53に取り付けられたフォーク54とを介して、クランプ55を任意の方向に移動させることができる。
クランプ55は、起立搬送手段20の挟持ユニット23に対向する位置に移動したり、挟持ユニット23から複数の段ボールCを受け渡されたり、下方に移動してそれら複数の段ボールCを排出部5Dにまで搬送し、これによってそれら複数の段ボールCをケース体10の外へと排出したりすることができる(図3中の矢印AR5参照)。
(紙粉除去装置6の動作)
図3を参照して、紙粉除去装置6のケース体10(底板16)と搬送ローラー5との間には、下部搬送経路5Aが形成されている。下部搬送経路5Aは、起立搬送手段20よりも下方の高さ位置(ここでは、底板16よりも下方の高さ位置)に設けられている。下部搬送経路5Aにはストッパ5Bが設けられており、ストッパ5Bの上流側には投入部5Cが形成され、ストッパ5Bの下流側には排出部5Dが形成されている。
図5の矢印AR2に示すように、複数の段ボールCは、バッチ単位(ブロックDの形態)で投入部5Cに供給される。複数の段ボールCがストッパ5Bに接触して止まった後(ここでは、複数の段ボールCのフラップ部C2の端部C3がストッパ5Bに接触して止まった後)、投入機構40の駆動ユニット41(図3)は、一対のクランプ45(図5)を相互に接近させる。一対のクランプ45は、複数の段ボールCを持ち上げるとともに、図3中の矢印AR3に示すように上方に移動する。
図6を参照して、クランプ45は、所定の高さ位置(挟持ユニット23に対向する位置)に到達するまで上昇移動した後、矢印AR3に示すように、挟持ユニット23に接近する方向に移動する。挟持ユニット23の第1押圧部27と第2押圧部28との間には、必要な間隔(ブロックDの厚さよりも大きな間隔)が設けられており、クランプ45は、第1押圧部27と第2押圧部28との間に複数の段ボールCを配置する。
挟持ユニット23が複数の段ボールCをクランプ45から受け取った後、その挟持ユニット23の駆動部26には、図示しないエア供給装置からエアが供給される。駆動部26に内蔵されたエアシリンダが駆動され、第1押圧部27には、第2押圧部28に接近する方向の移動力が付与される(図8中の矢印F1参照)。これにより、バッチ単位(ブロックDの形態)の複数の段ボールCは、第1押圧部27と第2押圧部28とによって挟持されることとなる。
その状態で、挟持ユニット23は、空気吹付手段30に接近するように(図8に示す矢印AR3aに示すように)周回移動する。ベルト22L,22Rが水平方向に懸架されている位置に挟持ユニット23が到達すると、複数の段ボールCは、起立した状態を形成する。起立搬送手段20(挟持ユニット23)は、複数の段ボールCを起立させた状態で搬送する。
図7および図8を参照して、挟持ユニット23(ブロックDを形成している複数の段ボールC)が側方吹出部31L,31Rの設置位置に到達する前に、図示しないエア供給装置は、駆動部26(エアシリンダ)へのエアの供給を停止する。これにより、駆動部26(エアシリンダ)によって第1押圧部27に付与されている移動力の付与が停止する。
第1押圧部27への移動力の付与が停止された際、第1押圧部27と第2押圧部28との複数の段ボールCに対する拘束が解除される。これとともに、拘束が解除された複数の段ボールCには、厚み方向に広がろうとする弾性反発力が発生する(図8中の矢印F2参照)。移動力の付与が停止された第1押圧部27は、弾性反発力(矢印F2)を複数の段ボールCから受けることで、第2押圧部28から遠ざかる方向に移動させられる。
すなわち、第2押圧部28から遠ざかる方向への第1押圧部27の移動量は、複数の段ボールCから受ける弾性反発力の大きさに応じて決定される。本実施の形態においては、この弾性反発力は、段ボールCを折り曲げていることに起因して発生するものであるが、この弾性反発力の大きさは、ブロックDを構成している段ボールCの枚数や、段ボールCの材質、剛性、厚み、さらには、複数の段ボールCが置かれている雰囲気の湿度や温度によって変動する。この弾性反発力の大きさは、これらの影響を受けて日々常々変動し得るものであるが、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔が広がることで、複数の段ボールC同士の間には良好な隙間が形成されることとなる。
第1押圧部27が弾性反発力によって第2押圧部28から遠ざかる方向へ移動させられた後、駆動部26は、第1押圧部27の位置を固定する。これにより、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔が維持(固定)される。駆動部26が第1押圧部27の位置を固定するタイミングは、たとえば、タイマー制御によって決定される。駆動部26が第1押圧部27の位置を固定するタイミングは、たとえば、駆動部26が第1押圧部27への移動力の付与を停止した後、所定の時間(1s〜2s)が経過した時点である。
1枚の段ボールCの厚さがたとえば10mmであるとすると、拘束された20枚の段ボールCは、全体として約200mmの厚さを有している。これら20枚の段ボールCからの弾性反発力を受けることで、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔が広げられる。間隔が広げられる程度は、弾性反発力の大きさにより変動する。所定の時間(1s〜2s)が経過して固定された後の間隔は、240mmであったり、250mmであったり、260mmであったりするが、固定された第1押圧部27と第2押圧部28との間で、複数の段ボールC同士の間には良好な隙間が形成されることとなる。
複数の段ボールCが起立して且つこれら同士の間に良好な隙間が形成された状態で、複数の段ボールCは、側方吹出部31L,31Rの間に到達する。上述のとおり、側方吹出部31L,31Rのノズル体31A〜31D(吹出口31N)は、矢印DR1に示すように首振り動作(揺動動作)を繰り返している。
複数の段ボールC同士の間に形成された良好な隙間の存在と、首振りしているノズル体31A〜31D(吹出口31N)から吹き付けられて複数の段ボールC同士の間の隙間に入り込んだ空気とによって、複数の段ボールCはバタついて接触及び離反をランダムに繰り返し、複数の段ボールCに付着している紙粉は吹き飛ばされて効果的に除去されることとなる。
複数の段ボールCがバタつくことを許容するための第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、本実施の形態の紙粉除去装置6においては、駆動部26から第1押圧部27への移動力の付与が停止され、拘束が解除された複数の段ボールCが厚み方向に広がろうとすることで発生する弾性反発力によって規定される。
すなわち、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、駆動部26が第1押圧部27に第2押圧部28から遠ざかる方向への駆動力を付与して積極的に第1押圧部27を後退移動させることによって規定されるものではない。本実施の形態の紙粉除去装置6においては、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、駆動部26から第1押圧部27への移動力の付与が停止された際に発生する複数の段ボールCの弾性反発力によって良好かつ最適な値に規定される。第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は駆動部26によって固定され、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔が維持(固定)された状態で、複数の段ボールCに向けて側方吹出部31L,31Rから空気が吹き付けられる。
複数の段ボールCに付着している紙粉の大部分が側方吹出部31L,31Rによって除去された後、複数の段ボールCは起立させられた状態で矢印AR4(図8)に示すようにさらに搬送され、複数の段ボールCは、上方吹出部32と下方吹出部33との間に到達する。上述のとおり、上方吹出部32および下方吹出部33のノズル体32A,32B,33A,33B(吹出口32N,33N)は、矢印DR2,DR3に示すように首振り動作(揺動動作)を繰り返している。
複数の段ボールC同士の間に形成された良好な隙間の存在と、首振りしているノズル体32A,32B,33A,33B(吹出口32N,33N)から吹き付けられて複数の段ボールC同士の間の隙間に入り込んだ空気とによって、複数の段ボールCはバタついて接触及び離反をランダムに繰り返し、複数の段ボールCに付着している紙粉は吹き飛ばされて効果的に除去されることとなる。
上方吹出部32と下方吹出部33とによる紙粉除去の際にも、複数の段ボールCがバタつくことを許容するための第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、本実施の形態の紙粉除去装置6においては、駆動部26から第1押圧部27への移動力の付与が停止され、拘束が解除された複数の段ボールCが厚み方向に広がろうとすることで発生する弾性反発力によって規定されている。第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は駆動部26によって固定されており、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔が維持(固定)された状態で、複数の段ボールCに向けて上方吹出部32と下方吹出部33とから空気が吹き付けられる。
複数の段ボールCが上方吹出部32および下方吹出部33の設置位置を通過した後、挟持ユニット23の駆動部26には、図示しないエア供給装置からエアが供給される。駆動部26に内蔵されたエアシリンダが駆動され、第1押圧部27には、第2押圧部28に接近する方向の移動力が付与される(図8中の矢印F3参照)。これにより、バッチ単位(ブロックDの形態)の複数の段ボールCは、第1押圧部27と第2押圧部28とによって挟持されることとなる。
その状態で、挟持ユニット23は、図8に示す矢印AR4aに示すように周回移動する。ベルト22L,22Rが鉛直方向に懸架されている位置に挟持ユニット23が到達すると、図示しないエア供給装置は、駆動部26(エアシリンダ)へのエアの供給を停止する。これと同時に、あるいはこれの直後に、排出機構50の駆動ユニット51(図3)は、一対のクランプ55を相互に接近させる。一対のクランプ55は、複数の段ボールCを把持して挟持ユニット23から遠ざかる方向に移動するとともに、図3中の矢印AR5に示すように下方に移動する。複数の段ボールCは、バッチ単位(ブロックDの形態)で排出部5Dに排出される。
図1を参照しながら上述したように、複数の段ボールCは、紙粉除去装置6によって紙粉を十分に除去されたあと、結束部7に送られ(図3中の矢印AR6参照)、紐やバンドを用いて結束される。以上のような各工程を経ることによって、複数の段ボールCは商品として出荷可能な状態となる。
[作用および効果]
冒頭で述べたとおり、上記の特許文献1,2に開示された従来の紙粉除去装置においては、段ボールの搬送方向に対して平行な方向に空気吹付ノズルが移動可能なように構成されていたり、あるいは、搬送されている段ボールに接近または離間する方向に空気吹付ノズルが移動可能に構成されていたりする。つまり、これらの空気吹付ノズルは、同一の方向を向いた状態で(換言すると、常に同じ方向を向いた状態で)、ノズルの向きを一切変えることなく空気吹付ノズルが段ボールに対して相対移動するというものである。
これに対して本実施の形態の紙粉除去装置6においては、首振りしている空気吹付手段30から吹き出された空気によって複数の段ボールCをバタつかせることで、複数の段ボールCに付着している紙粉を除去する。複数の段ボールCに対して空気吹付手段30を特定の方向へ移動させるための駆動機構や空気吹付ノズルの移動を許容するためのスペースを設ける必要がないため、装置の小型化を図ることが可能である。また、空気吹付手段30を高速で駆動する場合であっても、首振りしている空気吹付手段30は、複数の段ボールCに対して移動するように構成された空気吹付ノズルに比べて、より少ないエネルギーでその高速移動を実現することが可能である。
また、複数の段ボールCがバタつくことを許容するための第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、本実施の形態の紙粉除去装置6においては、駆動部26から第1押圧部27への移動力の付与が停止され、拘束が解除された複数の段ボールCが厚み方向に広がろうとすることで発生する弾性反発力によって規定される。
すなわち、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、駆動部26が第1押圧部27に第2押圧部28から遠ざかる方向への駆動力を付与して積極的に第1押圧部27を後退移動させることによって規定されるものではない。本実施の形態の紙粉除去装置6においては、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、駆動部26から第1押圧部27への移動力の付与が停止された際に発生する複数の段ボールCの弾性反発力によって良好かつ最適な値に規定される。
弾性反発力の大きさは、ブロックDを構成している段ボールCの枚数や、段ボールCの材質、剛性、厚み、さらには、複数の段ボールCが置かれている雰囲気の湿度や温度によって変動する。この弾性反発力の大きさは、これらの影響を受けて日々常々変動し得るものであるが、本実施の形態の紙粉除去装置6においては、第1押圧部27と第2押圧部28との間の間隔は、駆動部26から第1押圧部27への移動力の付与が停止された際に発生する複数の段ボールCの弾性反発力によって良好かつ最適な値(すなわち、広すぎることもなく、狭すぎることもない、最適な間隔)に規定されることができる。
当該構成によれば、最適な間隔を有するように離れて固定された第1押圧部27と第2押圧部28との間で、複数の段ボールCは首振りしている空気吹付手段30からの空気を吹き付けられ、これにより複数の段ボールCは紙粉除去に最適な程度でバタつくことができ、結果として、複数の段ボールCに付着している紙粉を十分に除去することが可能となる。
また上述のとおり、段ボールCの搬送経路と上方吹出部32とを平面視した場合(図4参照)、上方吹出部32のノズル体32A,32Bは、段ボールCの搬送経路(すなわち、ベルト22L,22Rが延びている方向)に対して交差する方向に沿って斜めに延在するように配置されている。
複数の段ボールCは、搬送経路に対して斜めの姿勢で配置された上方吹出部32の下方を通過する。つまり、隣り合う2枚の段ボールC,Cの間の隙間S(図4参照)も、搬送経路に対して斜めの姿勢で配置された上方吹出部32の下方を通過する。上方吹出部32と隣り合う2枚の段ボールC,Cとを平面視し(図4参照)、隣り合う2枚の段ボールC,Cの間の隙間Sに着目したとすると、平面視した際に、段ボールC(および段ボールC,C間の隙間S)が図4中の矢印AR4方向に移動するにしたがって、この隙間Sと上方吹出部32とが交差する位置は、矢印AR5に示す方向に移動する。
すなわち、隣り合う2枚の段ボールC,Cの間の隙間Sと上方吹出部32とが平面視した際に交差する位置は、矢印AR5に示すように経時的に移動することとなる。これにより、隣り合う2枚の段ボールC,C間の隙間Sには矢印AR5方向に沿って順次空気が送り込まれることとなり、隣り合う2枚の段ボールC,Cが空気の力で重なってしまうことは抑制され、結果として、複数の段ボールCのバタつきが促進されるとともに、複数の段ボールCに付着している紙粉をより効果的に除去することが可能となる。
このような作用および効果は、下方吹出部33から複数の段ボールCに向かって吹き付けられる空気においても得ることができる。本実施の形態では、上方吹出部32と下方吹出部33とが搬送方向における同じ位置に配置されているが、下方吹出部33を上方吹出部32よりも下流側となる位置に配置しても構わないし、上方吹出部32を下方吹出部33よりも下流側となる位置に配置しても構わない。なお、本実施の形態においては、側方吹出部31L,31R、上方吹出部32および下方吹出部33のすべてが、起立搬送手段20によって起立された状態で搬送されている複数の段ボールCに対して首振りするように構成されている。このような構成に限られず、たとえば、側方吹出部31L,31Rおよび上方吹出部32のみが首振りするように構成され、下方吹出部33は首振りしないように構成することも可能である。
また上述のとおり、紙粉除去装置6のケース体10(底板16)と搬送ローラー5との間には、下部搬送経路5Aが形成され、下部搬送経路5Aにはストッパ5Bが設けられている。ストッパ5Bを下部搬送経路5Aから引き込めることにより、下部搬送経路5Aの投入部5Cと排出部5Dとが連通する。紙粉除去装置6を使用しないという選択肢を採る場合には、投入部5Cに搬送された複数の段ボールCを、ケース体10の内部を経由することなくそのまま直接的に排出部5Dに搬送することができ、便利である。紙粉除去装置6を使用しない場合には、ケース体10に設けられた開口部17,18を図示しない扉などで閉塞しておくことも有効である。
また上述のとおり、本実施の形態のインライン型の段ボール製造システム100(図1)においては、フォールディング部3による折り畳み工程の直後に、紙粉除去装置6による紙粉除去が行われる。折り畳まれた直後の段ボールCは、折り畳まれてから長時間が経過した段ボールCに比べて、高い弾性反発力を発揮することができる。紙粉除去装置6は、上述のとおり段ボールCが発揮する弾性反発力を利用して第1押圧部27を第2押圧部28から遠ざける。折り畳み工程の直後に紙粉除去装置6による紙粉除去を行なうという構成によれば、折り畳み工程で得られた高い弾性反発力を紙粉除去に活用することが可能となる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 給紙部、2A 印刷部、2B 加工部、2C 穴あけ部、3 フォールディング部、3A のり付け部、3B 変形部、4 カウンターイジェクタ部、4A 積層部、4B 矯正部、5 搬送ローラー、5A 下部搬送経路、5B ストッパ、5C 投入部、5D 排出部、6 紙粉除去装置、7 結束部、10 ケース体、11 前壁、12 後壁、13,14 側壁、15 天板、16 底板、17,18,24H 開口部、19 排気口、20 起立搬送手段、21 ローラー、22L,22R ベルト、23 挟持ユニット、24 台座、25L,25R 連結部、26 駆動部、27 第1押圧部、28 第2押圧部、30 空気吹付手段、31A,31B,31C,31D,32A,32B,33A,33B ノズル体、31L,31R 側方吹出部、31N,32N,33N 吹出口、31T,32T,33T,41,51 駆動ユニット、32 上方吹出部、33 下方吹出部、40 投入機構、42,52 レール、43,53 スライダ、44,54 フォーク、45,55 クランプ、50 排出機構、100 段ボール製造システム、A 材料紙、AR1,AR2,AR3,AR3a,AR4a,AR4,AR5,AR6,DR1,DR2,DR3,DR22,F1,F2,F3 矢印、B 段ボールシート、C 段ボール、C1 筒状部、C2 フラップ部、C3 端部、C4,C5 側部、D ブロック、S 隙間。

Claims (4)

  1. 複数の段ボールを挟持するとともに、複数の前記段ボールを起立させた状態で搬送する起立搬送手段と、
    前記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の前記段ボールに向けて空気を吹き付ける空気吹付手段と、を備え、
    前記空気吹付手段は、前記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の前記段ボールに対して首振り可能に構成され、
    前記空気吹付手段は、首振りしている前記空気吹付手段から吹き出した空気を、前記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の前記段ボールの間に入り込ませて複数の前記段ボールをバタつかせることで、複数の前記段ボールに付着している紙粉を除去し、
    前記起立搬送手段は、
    相互に対向するように配置された第1押圧部および第2押圧部と、
    前記第1押圧部に移動力を付与する駆動部と、を含み、
    前記駆動部は、前記移動力を付与して前記第1押圧部を前記第2押圧部に接近させることで前記第1押圧部と前記第2押圧部とに複数の前記段ボールを挟持させ、
    前記起立搬送手段によって複数の前記段ボールが起立された状態で搬送されている間に前記駆動部が前記移動力の付与を停止した際、前記第1押圧部と前記第2押圧部との複数の前記段ボールに対する拘束が解除されるとともに、拘束が解除された複数の前記段ボールには厚み方向に広がろうとする弾性反発力が発生し、前記移動力の付与が停止された前記第1押圧部は、前記弾性反発力を複数の前記段ボールから受けることで前記第2押圧部から遠ざかる方向に移動させられ、前記第1押圧部が前記弾性反発力によって前記遠ざかる方向へ移動させられた後、前記駆動部は前記第1押圧部の位置を固定し、前記第1押圧部と前記第2押圧部との間の間隔が維持された状態で、複数の前記段ボールに向けて前記空気吹付手段から空気が吹き付けられる、
    紙粉除去装置。
  2. 前記空気吹付手段は、前記起立搬送手段によって起立された状態で搬送されている複数の前記段ボールの搬送経路の左右両側に設けられた側方吹出部と、前記搬送経路の上側に設けられた上方吹出部と、を含み、
    前記上方吹出部および前記搬送経路を平面視した場合、前記上方吹出部は、前記搬送経路に対して交差する方向に沿って斜めに延在するように配置されている、
    請求項に記載の紙粉除去装置。
  3. 投入部および排出部を有し、前記起立搬送手段よりも下方の高さ位置に設けられた下部搬送経路と、
    前記投入部に搬送された複数の前記段ボールを上方に移動させて前記起立搬送手段に複数の前記段ボールを受け渡す投入手段と、
    前記起立搬送手段から複数の前記段ボールを受け渡され、複数の前記段ボールを下方に移動させて前記排出部に複数の前記段ボールを排出する排出手段と、をさらに備える、
    請求項1または2に記載の紙粉除去装置。
  4. 材料紙に溝切り加工を施して所定形状を有する段ボールシートを形成する加工部と、
    前記段ボールシートの一部分同士を接着することによって筒状の段ボールを作成する折り曲げ部と、
    複数の前記段ボールに付着している紙粉を除去する、請求項1からのいずれか1項に記載の紙粉除去装置と、を備える、
    インライン型の段ボール製造システム。
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