JP3675565B2 - 板材の搬送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば集成材等を製作する際切断加工したり、フィンガ−加工するための板材や端材等を搬送する板材の搬送装置、特に、板材を裏返すことなく元の状態でそのまま平行に他の板材の搬送装置に移し替えることのできる板材の搬送装置に関する。
【0002】
近年、資源の有効利用をはかるため、主要建材として使用された残りの板材や端材等は、端部をフィンガ−加工して接合し幅広板材や長尺材等の集成材として新たな建材として再生される。このような板材等の加工装置には、多数の板材や端材等(以下、ワ−クとする)の端部を加工するためチェ−ンコンベヤやロ−ルコンベヤ等を用いた搬送装置が使用される。例えば、図4に示すように、両側端部を走行するチェ−ン21の間に一定間隔に送りバ−22,22,・・・を架設し、該送りバ−22,22,・・・でワ−クW,W,・・・を送材する搬送装置が使用されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
集成材を製作するためのチェ−ンコンベヤ等を利用した搬送装置では、ワ−クWを次の工程に移動させるため別個の送材装置に移し替えなければならないことが多い。その場合、図5に示すように、或る搬送装置23の下側に設置したコンベヤベルト等の搬送装置(図示省略)の上に送りバ−22で送材されるワ−クW,W,・・・を自由落下させ次の加工装置に搬送する方法が最も簡単である。
【0004】
ワ−クW,W,・・等は、その端部加工方法によっては、ある搬送装置から次の搬送装置へ移し替える際そのままの状態、即ち、ワ−クの表と裏を返すことなく元の搬送状態のまま平行移動させなければならないことがあるが、元の搬送状態のまま次の搬送装置に平行移動させることは極めて難しい。
元のままの状態でワ−クを移し替える場合、例えば、図6に示すように、元の搬送装置31と次の搬送装置32との間に一定範囲往復回転するワ−ク取り出し装置33を介在させ、元の搬送装置31のワ−クWを該ワ−ク取り出し装置33上に載せ、次の搬送装置32に元のままの状態で移し替える、という方法が取られることもある。しかしながら、このように搬送装置の間に他のワ−ク取り出し装置33を介在させることは装置が大掛かりとなりスペ−スやコストもかかり、また、裏返しになることもあり必ずしもワ−クWを安定的に移送させることができるとは限らない。
【0005】
この発明は、上記する課題に着目してなされたものであり、比較的簡単な装置で元の搬送装置から次の搬送装置にワ−クを確実に裏返すことなく平行移動させて移し替えることのできる板材の搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、駆動ロ−ルの両側に設けたスプロケットにチェ−ンを巻き掛けると共に、該チェーンとチェ−ンとの間には所定間隔で送りバ−を架設して、これらのチェ−ンをエンドレスに駆動してワーク(W)を搬送させるように構成してなる板材の搬送装置において、
前記駆動ロ−ルに設けた両側のスプロケットに巻き掛けられ且つ半円状に曲折されるときの両側のチェ−ンの曲率半径を、前記駆動ロ−ルの曲率半径よりも小さく形成することにより、駆動ロ−ルの外周面が、曲折されるチェ−ンの外周面より外側に位置するよう形成し、更に、前記駆動ロ−ルの表面には前記チェ−ンがスプロケットに巻き込まれるとき、前記送りバ−が沈み込み且つワーク(W)だけが該駆動ロールの表面に載る複数本の溝を周方向一定間隔に設け、該駆動ロールの前側上部には、一定の幅を有するシュ−トを斜め下方向に設置したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の態様】
以下、この発明の具体的実施の態様について図面を参照して説明する。
図1及び図2は、この発明の板材の搬送装置の要部斜視図であり、図3は、図2の向こう側よりこの搬送装置を見た場合の要部側面図であって、この板材の搬送装置を用いてワ−クを送材するときの動作を示す説明図である。
【0008】
この板材の搬送装置では、チェ−ン3,3を駆動ロ−ラ1とアイドラロ−ル(図示省略)の両側に設けたスプロケット2に巻き掛け、該チェ−ン3,3をエンドレスに搬送させるように構成してある。該チェ−ン3は、多数のリンク3a,3b,・・・で構成され、駆動ロ−ラ1及びアイドラロ−ルの両端部に設けたスプロケットに柔軟に巻き掛けることができるようになっている。駆動ロ−ル1は、中心部に通した軸5に固定したスプロケット4にチェ−ン7を巻き掛け図示しないモ−タで駆動する。
【0009】
前記チェ−ン3とチェ−ン3との間には、所定間隔で送りバ−6,6,・・・が架設されている。即ち、モ−タにより駆動ロ−ル1が回転駆動されるとチェ−ン3,3がエンドレスに搬送され、ワ−クW,W,・・・がこれらの送りバ−6,6,・・・によって送材されるようにしてある。これらのワ−クW,W,・・・は、所定の位置に設置された図示しない加工装置へ送材され、切断加工、或いはフィンガ−加工される。
【0010】
図3に示すように、前記駆動ロ−ル1の両側のスプロケット2に巻き掛けられ且つ半円状に曲折されるチェ−ン3,3の曲率半径R3 は、該駆動ロ−ル1の曲率半径R1 よりも小さくなるようにしてある。従って、駆動ロ−ル1の外周面は、曲折されるチェ−ン3の外周面より外側に大きくなり、該駆動ロ−ル1の外側の側面1aは、曲折されるチェ−ン3,3の外周面より上側に露出する状態になる。
【0011】
また、前記駆動ロ−ル1の表面には、周方向一定間隔に3本(本数は増減可能)の溝8,8,8が軸方向に設けてある。これらの溝8,8,8は、図3にも示すように、チェ−ン3,3が該駆動ロ−ル1に巻き込まれるとき、送りバ−6,6,・・が、駆動ロ−ル1表面に設けた溝8,8,8に沈み込むように、即ち、該送りバ−6の表面が該駆動ロ−ル1の外表面より内側に位置して嵌まり込む(沈み込む)ような深さに形成してある。このように、送りバ−6が、駆動ロ−ル1表面に設けた溝8に嵌まり込む(沈み込む)ことにより、チェ−ン3と駆動ロ−ル1とが、共に回転するとき、ワ−クWのみが駆動ロ−ル1の表面に載り、該駆動ロ−ル1と共に回転搬送されることになる。
【0012】
尚、前記駆動ロ−ル1の両側のスプロケット2にチェ−ン3,3が巻き掛けられるとき、曲折されるチェ−ン3,3の曲率半径R3 は、該駆動ロ−ル1の曲率半径R1 よりも小さくなるようにして駆動ロ−ル1の外側の側面1aが、曲折されるチェ−ン3,3の外周面より上側に露出する状態になるようにすると共に、駆動ロ−ル1表面に溝8を設け且つ送りバ−6が該溝8に嵌まり込む(沈み込む)ようにする構成は、この駆動ロ−ル1側にだけ設けてもよいし、駆動ロ−ル1及びアイドラロ−ル(図示省略)の両側に設けてもよい。
【0013】
次に、前記駆動ロ−ル1の前側上部には、ここから一定の幅を有する板材で製作したシュ−ト9が、前記ワ−クWがすべり落ちるよう斜め下方向に設置されている。該シュ−ト9は、駆動ロ−ル1の外表面に接触させて設置してもよいし、接触しない程度の僅かな隙間を設けて設置してもよい。そして該シュ−ト9の下部は、別個の板材の送材装置11に接続される。該板材の搬送装置11は、数本の搬送ベルト12,12,12,・・・を回転駆動して落下して来たワ−クWを搬送するようになっており、次いでブラシ式の押さえ装置15でワ−クWを押さえながら次の工程へ搬送する。尚、前記斜め下方向に設置されるシュ−ト9は、複数本の枠板や格子状の板等ワ−クWが滑り落ちるようなものであればその形状は問わない。
【0014】
この発明の板材の搬送装置の構成は以上のようであるが、次に、ワ−クWを送材するときの動作について説明する。
搬送装置のチェ−ン3,3が駆動されると、ワ−クW,W,・・・は送りバ−6,6,・・・により駆動ロ−ル1側に送材されて来る。
更に、チェ−ン3,3は、駆動ロ−ル1の位置でほぼ半円状に曲折されるが、この場合、チェ−ン3,3の曲率半径R3 は、駆動ロ−ル1の外表面までの曲率半径R1 より小さいため、半円状のチェ−ン3,3よりも駆動ロ−ル1は、その側面1aが曲率半径の差だけチェ−ン3の表面より外側に出る。即ち、該駆動ロ−ル1の表面に周方向一定間隔に設けた溝8,8,8に送りバ−6,6,・・・が嵌まり込み、ワ−クWだけが駆動ロ−ル1の表面に載るような状態で送材される。そしてワ−クWは、該駆動ロ−ル1の前部に配置されたシュ−ト9上に送材されて来たそのままの状態で乗り移り、そのまま斜方向に落下し且つそのままの状態で、即ち、裏返されることなく平行状態で確実に次の送材装置11に載せることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明の板材の搬送装置によれば、送材されて来るワ−クを容易にそのままの状態で、即ち、ワ−クを移し替える際裏返すことなく平行にそのままの状態で次の搬送装置に転送することができる。従って、加工中のワ−クをそのままの状態で次の加工工程へ搬送しなければならない場合、別個にワ−クの搬送状態を維持するための移送装置を途中に設ける必要がない上、極めてスム−ズに搬送することができる。また、この板材の搬送装置をワ−クの搬送システムに組み込むことにより円滑で安価な搬送システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の板材の搬送装置の要部斜視図である。
【図2】この発明の板材の搬送装置の要部斜視図であってワ−クを搬送する状態を示す図である。
【図3】図2の向こう側よりこの搬送装置を見た場合の要部側面図であって、この板材の搬送装置を用いてワ−クを送材するときの動作説明図である。
【図4】従来のワ−クを搬送する板材の搬送装置の一部斜視図である。
【図5】従来のワ−クを搬送する板材の搬送装置の側面図である。
【図6】ワ−クを平行状態で或る板材の搬送装置から他の板材の搬送装置に搬送する従来の板材の搬送装置の側面図である。
【符号の説明】
1 駆動ロ−ル
1a 駆動ロ−ルの外側側面
2 スプロケット
3 チェ−ン
6 送りバ−
8 駆動ロ−ラ表面に設ける溝
9 シュ−ト
R1 駆動ロ−ルの曲率半径
R3 チェ−ン曲折時の曲率半径
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば集成材等を製作する際切断加工したり、フィンガ−加工するための板材や端材等を搬送する板材の搬送装置、特に、板材を裏返すことなく元の状態でそのまま平行に他の板材の搬送装置に移し替えることのできる板材の搬送装置に関する。
【0002】
近年、資源の有効利用をはかるため、主要建材として使用された残りの板材や端材等は、端部をフィンガ−加工して接合し幅広板材や長尺材等の集成材として新たな建材として再生される。このような板材等の加工装置には、多数の板材や端材等(以下、ワ−クとする)の端部を加工するためチェ−ンコンベヤやロ−ルコンベヤ等を用いた搬送装置が使用される。例えば、図4に示すように、両側端部を走行するチェ−ン21の間に一定間隔に送りバ−22,22,・・・を架設し、該送りバ−22,22,・・・でワ−クW,W,・・・を送材する搬送装置が使用されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
集成材を製作するためのチェ−ンコンベヤ等を利用した搬送装置では、ワ−クWを次の工程に移動させるため別個の送材装置に移し替えなければならないことが多い。その場合、図5に示すように、或る搬送装置23の下側に設置したコンベヤベルト等の搬送装置(図示省略)の上に送りバ−22で送材されるワ−クW,W,・・・を自由落下させ次の加工装置に搬送する方法が最も簡単である。
【0004】
ワ−クW,W,・・等は、その端部加工方法によっては、ある搬送装置から次の搬送装置へ移し替える際そのままの状態、即ち、ワ−クの表と裏を返すことなく元の搬送状態のまま平行移動させなければならないことがあるが、元の搬送状態のまま次の搬送装置に平行移動させることは極めて難しい。
元のままの状態でワ−クを移し替える場合、例えば、図6に示すように、元の搬送装置31と次の搬送装置32との間に一定範囲往復回転するワ−ク取り出し装置33を介在させ、元の搬送装置31のワ−クWを該ワ−ク取り出し装置33上に載せ、次の搬送装置32に元のままの状態で移し替える、という方法が取られることもある。しかしながら、このように搬送装置の間に他のワ−ク取り出し装置33を介在させることは装置が大掛かりとなりスペ−スやコストもかかり、また、裏返しになることもあり必ずしもワ−クWを安定的に移送させることができるとは限らない。
【0005】
この発明は、上記する課題に着目してなされたものであり、比較的簡単な装置で元の搬送装置から次の搬送装置にワ−クを確実に裏返すことなく平行移動させて移し替えることのできる板材の搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、駆動ロ−ルの両側に設けたスプロケットにチェ−ンを巻き掛けると共に、該チェーンとチェ−ンとの間には所定間隔で送りバ−を架設して、これらのチェ−ンをエンドレスに駆動してワーク(W)を搬送させるように構成してなる板材の搬送装置において、
前記駆動ロ−ルに設けた両側のスプロケットに巻き掛けられ且つ半円状に曲折されるときの両側のチェ−ンの曲率半径を、前記駆動ロ−ルの曲率半径よりも小さく形成することにより、駆動ロ−ルの外周面が、曲折されるチェ−ンの外周面より外側に位置するよう形成し、更に、前記駆動ロ−ルの表面には前記チェ−ンがスプロケットに巻き込まれるとき、前記送りバ−が沈み込み且つワーク(W)だけが該駆動ロールの表面に載る複数本の溝を周方向一定間隔に設け、該駆動ロールの前側上部には、一定の幅を有するシュ−トを斜め下方向に設置したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の態様】
以下、この発明の具体的実施の態様について図面を参照して説明する。
図1及び図2は、この発明の板材の搬送装置の要部斜視図であり、図3は、図2の向こう側よりこの搬送装置を見た場合の要部側面図であって、この板材の搬送装置を用いてワ−クを送材するときの動作を示す説明図である。
【0008】
この板材の搬送装置では、チェ−ン3,3を駆動ロ−ラ1とアイドラロ−ル(図示省略)の両側に設けたスプロケット2に巻き掛け、該チェ−ン3,3をエンドレスに搬送させるように構成してある。該チェ−ン3は、多数のリンク3a,3b,・・・で構成され、駆動ロ−ラ1及びアイドラロ−ルの両端部に設けたスプロケットに柔軟に巻き掛けることができるようになっている。駆動ロ−ル1は、中心部に通した軸5に固定したスプロケット4にチェ−ン7を巻き掛け図示しないモ−タで駆動する。
【0009】
前記チェ−ン3とチェ−ン3との間には、所定間隔で送りバ−6,6,・・・が架設されている。即ち、モ−タにより駆動ロ−ル1が回転駆動されるとチェ−ン3,3がエンドレスに搬送され、ワ−クW,W,・・・がこれらの送りバ−6,6,・・・によって送材されるようにしてある。これらのワ−クW,W,・・・は、所定の位置に設置された図示しない加工装置へ送材され、切断加工、或いはフィンガ−加工される。
【0010】
図3に示すように、前記駆動ロ−ル1の両側のスプロケット2に巻き掛けられ且つ半円状に曲折されるチェ−ン3,3の曲率半径R3 は、該駆動ロ−ル1の曲率半径R1 よりも小さくなるようにしてある。従って、駆動ロ−ル1の外周面は、曲折されるチェ−ン3の外周面より外側に大きくなり、該駆動ロ−ル1の外側の側面1aは、曲折されるチェ−ン3,3の外周面より上側に露出する状態になる。
【0011】
また、前記駆動ロ−ル1の表面には、周方向一定間隔に3本(本数は増減可能)の溝8,8,8が軸方向に設けてある。これらの溝8,8,8は、図3にも示すように、チェ−ン3,3が該駆動ロ−ル1に巻き込まれるとき、送りバ−6,6,・・が、駆動ロ−ル1表面に設けた溝8,8,8に沈み込むように、即ち、該送りバ−6の表面が該駆動ロ−ル1の外表面より内側に位置して嵌まり込む(沈み込む)ような深さに形成してある。このように、送りバ−6が、駆動ロ−ル1表面に設けた溝8に嵌まり込む(沈み込む)ことにより、チェ−ン3と駆動ロ−ル1とが、共に回転するとき、ワ−クWのみが駆動ロ−ル1の表面に載り、該駆動ロ−ル1と共に回転搬送されることになる。
【0012】
尚、前記駆動ロ−ル1の両側のスプロケット2にチェ−ン3,3が巻き掛けられるとき、曲折されるチェ−ン3,3の曲率半径R3 は、該駆動ロ−ル1の曲率半径R1 よりも小さくなるようにして駆動ロ−ル1の外側の側面1aが、曲折されるチェ−ン3,3の外周面より上側に露出する状態になるようにすると共に、駆動ロ−ル1表面に溝8を設け且つ送りバ−6が該溝8に嵌まり込む(沈み込む)ようにする構成は、この駆動ロ−ル1側にだけ設けてもよいし、駆動ロ−ル1及びアイドラロ−ル(図示省略)の両側に設けてもよい。
【0013】
次に、前記駆動ロ−ル1の前側上部には、ここから一定の幅を有する板材で製作したシュ−ト9が、前記ワ−クWがすべり落ちるよう斜め下方向に設置されている。該シュ−ト9は、駆動ロ−ル1の外表面に接触させて設置してもよいし、接触しない程度の僅かな隙間を設けて設置してもよい。そして該シュ−ト9の下部は、別個の板材の送材装置11に接続される。該板材の搬送装置11は、数本の搬送ベルト12,12,12,・・・を回転駆動して落下して来たワ−クWを搬送するようになっており、次いでブラシ式の押さえ装置15でワ−クWを押さえながら次の工程へ搬送する。尚、前記斜め下方向に設置されるシュ−ト9は、複数本の枠板や格子状の板等ワ−クWが滑り落ちるようなものであればその形状は問わない。
【0014】
この発明の板材の搬送装置の構成は以上のようであるが、次に、ワ−クWを送材するときの動作について説明する。
搬送装置のチェ−ン3,3が駆動されると、ワ−クW,W,・・・は送りバ−6,6,・・・により駆動ロ−ル1側に送材されて来る。
更に、チェ−ン3,3は、駆動ロ−ル1の位置でほぼ半円状に曲折されるが、この場合、チェ−ン3,3の曲率半径R3 は、駆動ロ−ル1の外表面までの曲率半径R1 より小さいため、半円状のチェ−ン3,3よりも駆動ロ−ル1は、その側面1aが曲率半径の差だけチェ−ン3の表面より外側に出る。即ち、該駆動ロ−ル1の表面に周方向一定間隔に設けた溝8,8,8に送りバ−6,6,・・・が嵌まり込み、ワ−クWだけが駆動ロ−ル1の表面に載るような状態で送材される。そしてワ−クWは、該駆動ロ−ル1の前部に配置されたシュ−ト9上に送材されて来たそのままの状態で乗り移り、そのまま斜方向に落下し且つそのままの状態で、即ち、裏返されることなく平行状態で確実に次の送材装置11に載せることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明の板材の搬送装置によれば、送材されて来るワ−クを容易にそのままの状態で、即ち、ワ−クを移し替える際裏返すことなく平行にそのままの状態で次の搬送装置に転送することができる。従って、加工中のワ−クをそのままの状態で次の加工工程へ搬送しなければならない場合、別個にワ−クの搬送状態を維持するための移送装置を途中に設ける必要がない上、極めてスム−ズに搬送することができる。また、この板材の搬送装置をワ−クの搬送システムに組み込むことにより円滑で安価な搬送システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の板材の搬送装置の要部斜視図である。
【図2】この発明の板材の搬送装置の要部斜視図であってワ−クを搬送する状態を示す図である。
【図3】図2の向こう側よりこの搬送装置を見た場合の要部側面図であって、この板材の搬送装置を用いてワ−クを送材するときの動作説明図である。
【図4】従来のワ−クを搬送する板材の搬送装置の一部斜視図である。
【図5】従来のワ−クを搬送する板材の搬送装置の側面図である。
【図6】ワ−クを平行状態で或る板材の搬送装置から他の板材の搬送装置に搬送する従来の板材の搬送装置の側面図である。
【符号の説明】
1 駆動ロ−ル
1a 駆動ロ−ルの外側側面
2 スプロケット
3 チェ−ン
6 送りバ−
8 駆動ロ−ラ表面に設ける溝
9 シュ−ト
R1 駆動ロ−ルの曲率半径
R3 チェ−ン曲折時の曲率半径
Claims (1)
- 駆動ロ−ルの両側に設けたスプロケットにチェ−ンを巻き掛けると共に、該チェーンとチェ−ンとの間には所定間隔で送りバ−を架設して、これらのチェ−ンをエンドレスに駆動してワーク(W)を搬送させるように構成してなる板材の搬送装置において、
前記駆動ロ−ルに設けた両側のスプロケットに巻き掛けられ且つ半円状に曲折されるときの両側のチェ−ンの曲率半径を、前記駆動ロ−ルの曲率半径よりも小さく形成することにより、駆動ロ−ルの外周面が、曲折されるチェ−ンの外周面より外側に位置するよう形成し、更に、前記駆動ロ−ルの表面には前記チェ−ンがスプロケットに巻き込まれるとき、前記送りバ−が沈み込み且つワーク(W)だけが該駆動ロールの表面に載る複数本の溝を周方向一定間隔に設け、該駆動ロールの前側上部には、一定の幅を有するシュ−トを斜め下方向に設置したことを特徴とする板材の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10401496A JP3675565B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 板材の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10401496A JP3675565B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 板材の搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09267915A JPH09267915A (ja) | 1997-10-14 |
JP3675565B2 true JP3675565B2 (ja) | 2005-07-27 |
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ID=14369418
Family Applications (1)
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JP10401496A Expired - Fee Related JP3675565B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 板材の搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3675565B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107900057A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-04-13 | 广东嘉俊陶瓷有限公司 | 清洗后瓷砖稳定系统 |
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1996
- 1996-03-29 JP JP10401496A patent/JP3675565B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09267915A (ja) | 1997-10-14 |
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