JP3405173B2 - 車両用乗員保護装置の点火制御方法 - Google Patents

車両用乗員保護装置の点火制御方法

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JP3405173B2 JP03598198A JP3598198A JP3405173B2 JP 3405173 B2 JP3405173 B2 JP 3405173B2 JP 03598198 A JP03598198 A JP 03598198A JP 3598198 A JP3598198 A JP 3598198A JP 3405173 B2 JP3405173 B2 JP 3405173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用乗員保護装
置の点火制御方法に係り、特に、エアバッグやプリテン
ショナ等の乗員保護装置の点火制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特許第2559830
号に開示される如く、バックアップコンデンサを備える
エアバッグシステムが知られている。従来のエアバッグ
システムは、通常時は車載バッテリから電力の供給を受
けて作動し、電源遮断時にはバックアップコンデンサに
蓄えられている電力を用いて作動する。
【0003】車両に複数のエアバッグが搭載されている
場合は、電源が遮断された後、バックアップコンデンサ
に蓄えられている電力で複数のエアバッグを作動させる
必要が生ずることがある。更に、車両に搭載される複数
のエアバッグに対する作動要求はある程度の時間差を伴
って発生することがある。このため、このような車両に
おいては、バックアップコンデンサが長いバックアップ
期間を有することが必要である。
【0004】従来のエアバッグシステムは、バックアッ
プコンデンサに蓄えられている電気エネルギに所定の減
少が生じた際に、一のエアバッグに対して点火信号が供
給されたと判断して、そのエアバッグに対する電力供給
線を遮断する。エアバッグの展開時には、点火回路を短
絡する経路が形成されることがある。このような場合
に、そのエアバッグに対する電力供給が継続されると、
バックアップコンデンサに蓄えられている電力が展開済
のエアバッグにより消費され、十分なバックアップ期間
が確保できない事態が生ずる。
【0005】従来のエアバッグシステムによれば、展開
済のエアバッグに対する電力供給を確実に防止して、バ
ックアップコンデンサの電力が無駄に消費されるのを回
避することができる。このため、従来のエアバッグシス
テムによれば、複数のエアバッグを搭載する車両におい
て、十分なバックアップ期間を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエアバ
ッグシステムで想定されるバックアップ期間は、100
msec〜200msecである。すなわち、従来のシステム
は、高い応答性の要求される前突用および側突用エアバ
ッグを制御するためのシステムである。このため、従来
のシステムでは、上述した極短いバックアップ期間で十
分に所望の機能を満足することができる。
【0007】車両にロールオーバ(横転)が生じた際
に、乗員の頭部を保護するためには、例えば乗員の頭部
付近で頭部保護用エアバッグを展開させることが有効で
ある。車両のロールオーバは、車両に電源遮断を引き起
こす現象が生じた後、数秒程度の時間の経過後に起こる
ことがある。このため、車両に頭部保護用エアバッグを
搭載する場合は、前突用および側突用エアバッグのみが
車両に搭載される場合に比して、著しく長いバックアッ
プ期間が必要となる。
【0008】エアバッグシステムが、前突用、側突用お
よび頭部保護用のエアバッグを有する大きなシステムに
なると、各エアバッグの作動要求の発生を検出する点火
制御装置の消費電力も多量となる。このため、このよう
なエアバッグシステムでは、従来の手法によっては、す
なわち、点火済のエアバッグに対する電力供給を停止す
る手法によっては十分なバックアップ期間を確保するこ
とができない。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、バックアップコンデンサにより十分に長いバッ
クアップ期間を確保する車両用乗員保護装置の点火制御
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、請求
項1に記載する如く、電源遮断時に、バックアップコン
デンサに蓄えられた電力を用いて、作動要求が車両接触
後速やかに生ずる前突用エアバッグまたは側突用エアバ
ッグと、作動要求が車両接触後遅延して生ずる頭部保護
用エアバッグとを備える車両用乗員保護装置の点火制御
装置を作動させる制御方法であって、電源遮断時、電源
遮断から前記前突用エアバッグまたは前記側突用エアバ
ッグの作動を確保するために必要な所定時間が経過した
場合に、前記点火制御装置の作動モードを、通常モード
から省電力モードに移行させるモード移行ステップを有
する車両用乗員保護装置の点火制御方法により達成され
る。
【0011】本発明において、電源遮断時、電源遮断か
ら前突用エアバッグまたは側突用エアバッグの作動を確
保するために必要な所定時間が経過した場合には、点火
制御装置の作動モードが通常モードから省電力モードに
移行する。省電力モードによれば、点火制御装置の消費
電力が抑制される。このため、本発明によれば、電源が
遮断された後、バックコンデンサの電力により、長いバ
ックアップ期間を確保することができる。また、本発明
においては、電源遮断から上記の所定時間が経過した時
点で省電力モードが実現されるので、前突用エアバッグ
または側突用エアバッグの作動を妨げることなく十分に
長いバックアップ期間を確保することができる。上記の
目的は、請求項2に記載する如く、電源遮断時に、バッ
クアップコンデンサに蓄えられた電力を用いて、作動要
求が車両接触後速やかに生ずる前突用エアバッグまたは
側突用エアバッグと、作動要求が車両接触後遅延して生
ずる頭部保護用エアバッグとを備える車両用乗員保護装
置の点火制御装置を作動させる制御方法であって、電源
遮断時に、前記点火制御装置の作動モードを、通常モー
ドから省電力モードに移行させるモード移行ステップを
有し、前記モード移行ステップは、前記頭部保護用エア
バッグの作動要求の発生が予想される所定状態を検出す
る予想状態検出ステップと、記所定状態が検出された
場合に省電力モードへの移行条件の成立を判定する条件
判定ステップと、を備えることを特徴とする車両用乗員
保護装置の点火制御方法により達成される。
【0012】本発明において、電源遮断時、頭部保護用
エアバッグの作動要求の発生が予想される所定状態が検
出された場合には、点火制御装置の作動モードが通常モ
ードから省電力モードに移行する。省電力モードによれ
ば、点火制御装置の消費電力が抑制される。このため、
本発明によれば、電源が遮断された後、バックコンデン
サの電力により、長いバックアップ期間を確保すること
ができる。また、本発明において、頭部保護用エアバッ
の作動要求の発生が予想される場合に省電力モードが
実現されると、頭部保護用エアバッグを確実に作動させ
ることが可能となる。
【0013】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
前記省電力モードでは、少なくとも、前記前突用エアバ
ッグまたは前記側突用エアバッグの作動要求を検出する
作動要求検出部への電力カット、前記前突用エアバッグ
または前記側突用エアバッグの点火装置に対する点火信
号のカット、および、前記点火制御装置の作動クロック
周波数の低減の何れかが実現される請求項1又は2記載
の車両用乗員保護装置の点火制御方法により達成され
【0014】
【0015】本発明において、前突用エアバッグおよび
側突用エアバッグの作動要求は、電源遮断が生じた後即
座に検出されるべきものである。従って、電源遮断が生
じた後、ある程度の時間が経過した後は、作動要求検出
部を作動させておく必要がなくなる。このような状況下
で作動要求検出部への電力をカットすると、何らの悪影
響を伴うことなく省電力モードが実現できる。
【0016】本発明において、前突用エアバッグおよび
側突用エアバッグの展開は、電源遮断が生じた後即座に
実行されるべきものである。従って、電源遮断が生じた
後、ある程度の時間が経過した後は、それらの展開要求
が生ずることはない。このような状況下で点火信号をカ
ットすると、何らの悪影響を伴うことなく省電力モード
が実現できる。
【0017】本発明において、電源遮断が生じた後、あ
る程度の時間が経過した後は、前突用エアバッグおよび
側突用エアバッグの作動要求の発生を監視する必要がな
くなる。また、頭部保護用エアバッグの制御には高い応
答性が要求されない。このため、電源遮断が生じた後、
ある程度の時間が経過した後にクロック周波数を低下さ
せると、何ら実質的な不都合を伴うことなく省電力モー
ドが実現できる。
【0018】本発明においては、省電力モードにおい
て、少なくとも上述した3つの状態の何かが実現され
る。このため、本発明のシステムによれば、前突用エア
バッグまたは側突用エアバッグの作動性を何ら損なうこ
となく、頭部保護用エアバッグの作動を確保するために
必要な十分なバックアップ期間が確保できる
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の車両
用乗員保護装置10のシステム構成図を示す。車両用乗
員保護装置10には、IG1端子およびIG2端子が設
けられている。IG1端子およびIG2端子には、車両
のイグニッションスイッチがオンとされることによりバ
ッテリ電圧が供給される。IG1端子およびIG2端子
は、それぞれダイオード12、14を介して第1電源電
圧ライン16、第2電源電圧ライン18および電圧信号
線20に接続されている。
【0021】車両用乗員保護装置10は、統合IC22
を備えている。統合IC22にはDC/DCコンバータ
24が内蔵されている。DC/DCコンバータ24に
は、バックアップ用スイッチング素子25、降圧用スイ
ッチング素子26および昇圧用スイッチング素子27が
内蔵されている。第1電源電圧ライン16は、降圧用ス
イッチング素子26を介して第3電源電圧ライン28に
接続されている。
【0022】第2電源電圧ライン18は、コンデンサ3
0を介して接地されていると共に、抵抗32、インダク
タ34およびダイオード36を介して第4電源電圧ライ
ン38に接続されている。第4電源電圧ライン38に
は、抵抗40およびダイオード42、44を介してバッ
クアップコンデンサ46が接続されている。また、第4
電源電圧ライン38は、DC/DCコンバータ24のバ
ックアップ用スイッチング素子25を介して第3電源電
圧ライン28に接続されている。
【0023】DC/DCコンバータ24は、IG1端子
およびIG2端子にバッテリ電圧V B が供給されている
場合に、降圧用スイッチング素子26および昇圧用スイ
ッチング素子27を適当にオン・オフさせることにより
バッテリ電圧VB を所定の駆動電圧に変換する回路であ
ると共に、バッテリ電圧VB が遮断された場合にバック
アップ用スイッチング素子25を適当にオン・オフさせ
ることにより、バックアップコンデンサ46に蓄えられ
ている電力を用いて適当な駆動電圧を発生させる回路で
ある。
【0024】統合IC22には、5Vレギュレータ48
が設けられている。5Vレギュレータ48には、第3電
源電圧ライン28から駆動電圧が供給されている。5V
レギュレータ48は、上記の駆動電圧を降圧することに
より5V電圧を生成する。車両用乗員保護装置10は、
マイクロコンピュータ50、前後Gセンサ52、およ
び、左右Gセンサ54を備えている。5Vレギュレータ
48が生成する5V電圧は、これらのデバイスに供給さ
れる。
【0025】統合IC22には、電流制限通信回路56
〜62および通信回路64、66が内蔵されている。電
流制限通信回路56〜62には、スイッチング素子68
を介して第3電源電圧ライン28が接続されている。電
流制限通信回路56〜62は、スイッチング素子68を
介して第3電源電圧ライン28から供給される電力によ
り作動する。
【0026】電流制限通信回路56には、電力通信線6
9を介して右サイドサテライトセンサ70が接続されて
いる。右サイドサテライトセンサ70は、車両の右側セ
ンターピラ内に配設され、車両の左右方向の加速度を検
出するセンサである。右サイドサテライトセンサ70に
は、5Vレギュレータ72、Gセンサ74、マイクロコ
ンピュータ76および電流制御回路78が内蔵されてい
る。
【0027】電流制限通信回路56は、電力通信線69
に対して一定の駆動電圧を供給する。電力通信線69に
供給される駆動電圧は5Vレギュレータ72に供給さ
れ、右サイドサテライトセンサ70の内部で5Vに降圧
された後、Gセンサ74およびマイクロコンピュータ7
6に供給される。Gセンサ74は、車両の右側面に発生
する加速度に応じた電気信号を発生する。マイクロコン
ピュータ76は、Gセンサ74から供給される電気信号
を所定ビット数の2値化信号に変換し、その値を電流制
御回路78にシリアル送信する。
【0028】電流制御回路78は、マイクロコンピュー
タ76からハイ信号が供給されることにより電力通信線
69を接地するバイパス路を形成している。このため、
電流制御回路78を流れる電流は、マイクロコンピュー
タ76がハイ信号を出力する場合に、マイクロコンピュ
ータ76がロー信号を出力する場合に比して多量とな
る。統合IC22の電流制限通信回路56は、電力通信
線69を流れる電流値に現れる上記の変化に基づいて、
Gセンサ74の検出値を認識する。
【0029】電流制限通信回路58〜62には、それぞ
れ電力通信線80〜84を介して左サイドサテライトセ
ンサ86、右フロントサテライトセンサ88および左フ
ロントサテライトセンサ90が接続されている。左サイ
ドサテライトセンサ86は車両の左側センターピラ内に
配設されている。右フロントサテライトセンサ88およ
び左フロントサテライトセンサ90は、それぞれ車両の
左右前端部近傍に配設されている。
【0030】これらのデバイスは、上述した右サイドサ
テライトセンサ70と同様の構成を有している。また、
電流制限通信回路58〜62は、上述した電流制限通信
回路56と同様に、電力通信線80〜84を流れる電流
の変化に基づいて、車両の左側面に生ずる左右方向の加
速度、および、車両の左前方または右前方に生ずる前後
方向の加速度を検出する。
【0031】統合ICの通信回路64には、ロールオー
バ制御装置92が接続されている。ロールオーバ制御装
置92は、車両のロールレート、および、車両の上下方
向加速度等、車両のロール状態を表すデータを検出する
装置である。ロールオーバ制御装置92で検出されたデ
ータは通信回路64に供給される。統合ICの通信回路
64には、スマートSSR制御装置94が接続されてい
る。スマートSSR制御装置94は、乗員の着座姿勢や
体格、或いは、チャイルドシートの有無等を、例えば荷
重センサや赤外線センサ等を用いて検出する装置であ
る。スマートSSR制御装置94で検出されたデータは
通信回路66に供給される。
【0032】統合ICには、更に後席用電子制御ユニッ
ト(後席ECU)96が接続されている。後席ECU9
6は、後席用エアバッグの点火制御を行うための制御ユ
ニットである。本実施例のシステムにおいて、統合IC
と後席ECU96との間では適当な通信が行われる。統
合IC22には、センサ系通信回路97が内蔵されてい
る。電流制限通信回路56〜62および通信回路64,
66の出力信号SIG1〜SIG6は、例えば125kb
psでセンサ系通信回路97に供給される。センサ系通信
回路97は、信号SIG1〜SIG6のデータを、通信
速度を上げてシリアル送信する回路である。本実施例に
おいて、センサ系通信回路97は、具体的には、信号S
IG1〜SIG6を1Mbpsでシリアル送信する。
【0033】車両用乗員保護装置10は、フロントセー
フィングセンサ98、右サイドセーフィングセンサ10
0、左サイドセーフィングセンサ102およびロールオ
ーバセーフィングセンサ104を備えている。フロント
セーフィングセンサ98は、車両に前突が生じたと認識
できる減速度が生じることにより閉状態となる接点を内
蔵する機械式の加速度センサであり、スイッチング素子
106を介して第4電源電圧ライン38に接続されてい
る。
【0034】右サイドセーフィングセンサ100および
左サイドセーフィングセンサ102は、それぞれ、車両
に側突が生じたと認識できる加速度が生じることにより
閉状態となる接点を内蔵する機械式の加速度センサであ
る。これらは、それぞれ、スイッチング素子108、1
10を介して第4電源電圧ライン38に接続されてい
る。
【0035】また、ロールオーバセーフィングセンサ1
04は、車両にロールオーバが生じたと認識できる加速
度が生ずることにより閉状態となる接点を内蔵する機械
式の加速度センサである。ロールオーバセーフィングセ
ンサ104は、第4電源電圧ライン38に直接接続され
ている。本実施例の車両用乗員保護装置10は、運転席
および助手席に配設される前突用エアバッグ、運転席お
よび助手席のシートベルトと組み合わされるプリテンシ
ョナ、運転席および助手席の側面に配設される側突用エ
アバッグ、および、運転席および助手席の側面に展開す
る頭部保護用エアバッグを備えている。
【0036】図2は、運転席頭部保護用エアバッグ11
2および運転席サイドエアバッグ114の斜視図を示
す。頭部保護用エアバッグ112は、展開前は、フロン
トピラー部およびルーフサイド部に格納されている。フ
ロントピラー部には、また、頭部保護用エアバッグのイ
ンフレータ116が内蔵されている。頭部保護用エアバ
ッグ112は、車両側面の窓に沿って展開する。頭部保
護用エアバッグ112によれば、車両に側突が生じた際
に、または、車両にロールオーバが生じた際に、乗員の
頭部とフロントドア窓の周辺との直接接触を避けること
ができる。
【0037】本実施例のシステムにおいて、運転席およ
び助手席の前突用エアバッグは、多段インフレータを備
えている。このため、車両用乗員保護装置10は、運転
席の前突用エアバッグに対応して2つのスクイブ(D1
スクイブ118およびD2スクイブ120)を備えてお
り、また、助手席の前突用エアバッグに対応して2つの
スクイブ(P1スクイブ122およびP2スクイブ12
4)を備えている。車両用乗員保護装置10は、車両に
前突が生じた場合にスマートSSR制御装置94の検出
結果に基づいて、運転者の体格等に応じた最適な展開状
態が実現されるように一対のスクイブ118、120お
よび122、124のうち適当なスクイブの点火を図
る。
【0038】車両用乗員保護装置10は、右および左の
プリテンショナに対応するPRスクイブ126およびP
Lスクイブ128、右および左の側突用エアバッグに対
応するSRスクイブ130およびSLスクイブ132、
および、右および左の頭部保護用エアバッグに対応する
ICRスクイブ134およびICLスクイブ136を備
えている。
【0039】統合IC22には、前突用およびプリテン
ショナ用のスクイブ118〜128のそれぞれに対応す
る第1スイッチング素子138〜148および第2スイ
ッチング素子150〜160が内蔵されている。前突用
のスクイブ118〜124は、それぞれ第1スイッチン
グ素子138〜144を介してフロントセーフィングセ
ンサ98に接続されている。また、プリテンショナ用の
スクイブ126,128は、それぞれ第1スイッチング
素子138〜144を介して、全てのセーフィングセン
サ100,102,104にOR接続されている。
【0040】上記の構成によれば、前突用のスクイブ1
18〜124は、フロントセーフィングセンサ98がオ
ン状態である状況下で、第1および第2スイッチング素
子138〜144,150〜156がオン状態となるこ
とにより点火される。また、プリテンショナ用のスクイ
ブ126,128は、何れかのセーフィングセンサ98
〜104がオン状態である状況下で第1および第2スイ
ッチング素子146,148,158,160がオン状
態となることにより点火される。
【0041】車両用乗員保護装置10は、点火IC16
2を備えている。点火ICには、側突用および頭部保護
用のスクイブ130〜136のそれぞれに対応する第1
スイッチング素子164〜170および第2スイッチン
グ素子172〜178が内蔵されている。右側突用およ
び左側突用のスクイブ130,132は、それぞれ第1
スイッチング素子164、166を介して右または左サ
イドセーフィングセンサ100,102に接続されてい
る。また、右側頭部保護用スクイブ134は、第1スイ
ッチング素子168を介して右サイドセーフィングセン
サ100およびロールオーバセーフィングセンサ104
にOR接続されている。更に、左側頭部保護用スクイブ
136は、第1スイッチング素子170を介して左サイ
ドセーフィングセンサ102およびロールオーバセーフ
ィングセンサ104にオア接続されている。
【0042】上記の構成によれば、側突用のスクイブ1
30,132は、それぞれ、右サイドセーフィングセン
サ100、第1スイッチング素子164および第2スイ
ッチング素子172が全てオン状態となることにより、
または、左サイドセーフィングセンサ102、第1スイ
ッチング素子166および第2スイッチング素子174
が全てオン状態となることにより点火される。また、頭
部保護用のスクイブ134,136は、右サイドセーフ
ィングセンサ100およびロールオーバセーフィングセ
ンサ104の少なくとも一方がオン状態となり、かつ、
第1スイッチング素子166および第2スイッチング素
子174がオン状態となることにより、または、左サイ
ドセーフィングセンサ102およびロールオーバセーフ
ィングセンサ104の少なくとも一方がオン状態とな
り、かつ、第1スイッチング素子168および第2スイ
ッチング素子176がオン状態となることにより点火さ
れる。
【0043】本実施例のシステムにおいて、第1および
第2スイッチング素子138〜160、164〜178
のオン・オフ制御、および、スイッチング素子68、1
06〜110のオン・オフ制御等はマイクロコンピュー
タ50により実行される。マイクロコンピュータ50に
は、複数のA/Dポートが設けられている。マイクロコ
ンピュータ50は、前後Gセンサ52や左右Gセンサ5
4の出力信号、および、電圧信号線20に供給されるバ
ッテリ電圧をそれらのA/Dポートから取り込む。
【0044】マイクロコンピュータ50は、複数の通信
ポートを備えている。マイクロコンピュータ50は、そ
れらの通信ポートを介して統合IC22との通信、およ
び、点火ICとの通信を行う。マイクロコンピュータ5
0は、上記の通信により各スクイブに対する点火要求の
発生を検出すると共に、上記の通信により各スクイブに
対する点火指令を行う。
【0045】マイクロコンピュータ50には、複数の一
般ポートが設けられている。マイクロコンピュータ50
が備える2つの一般ポートは、統合IC22に対して第
1および第2点火許可信号を供給するためのポートとし
て用いられている。また、マイクロコンピュータ50が
備える他の2つの一般ポートは、点火IC162に対し
て第3点火許可信号および第4許可信号を供給するため
のポートとして用いられる。
【0046】統合IC22および点火IC162は、マ
イクロコンピュータ50との通信により特定のスクイブ
の点火が指令されており、かつ、第1乃至第4点火許可
信号により、そのスクイブの点火許可がなされている場
合に、そのスクイブに対応する第1および第2スイッチ
ング素子をオン状態とする。車両用乗員保護装置10
は、バッテリ電源が遮断した場合には、バックアップコ
ンデンサ46に蓄えられている電力を用いて作動するこ
とができる。前突用のエアバッグおよび側突用のエアバ
ッグは、バッテリ電源を遮断させる接触が車両に生じた
後速やかに展開させる必要がある。このため、これらの
エアバッグの作動を確保するためには、バックアップコ
ンデンサ46により100msec〜200msecの短いバッ
クアップ期間が確保できれば十分である。
【0047】しかし、頭部保護用エアバッグの展開要求
は、バッテリ電源を遮断させる接触が車両に生じた後、
ある程度の時間を経て車両にロールオーバが生じた場合
を想定すると、電源遮断の後2〜3sec の後に発生する
ことが考えられる。このため、頭部保護用エアバッグの
展開を確保するためには、バックアップコンデンサ46
により2〜3sec のバックアップ期間を確保することが
必要となる。
【0048】本実施例のシステムは、上記の要求を満た
すべく、必要に応じてシステムの作動モードを省電力モ
ードに切り換えてバックアップコンデンサ46によるバ
ックアップ期間を長期化する点に特徴を有している。以
下、図3および図4を参照して、上記の特徴部について
説明する。図3は、本実施例のシステムにおいてマイク
ロコンピュータ50が実行する制御ルーチンのフローチ
ャートを示す。図3に示すルーチンは、その処理が終了
する毎に繰り返し実行される。図3に示すルーチンが起
動されると、先ずステップ200の処理が実行される。
【0049】ステップ200では、車両のイグニッショ
ンスイッチがオン状態であるか否かが判別される。その
結果、イグニッションスイッチがオンでないと判別され
る場合は、今回の処理が終了される。一方、イグニッシ
ョンスイッチがオンであると判別された場合は、次にス
テップ202の処理が実行される。ステップ202で
は、電源状態の監視が行われる。本ステップ202で
は、具体的には、電圧信号線20に供給されるバッテリ
電圧VB が監視される。
【0050】ステップ204では、電源がダウンしてい
るか、すなわち、バッテリ電圧VBが遮断されているか
否かが判別される。その結果、バッテリ電圧VB が遮断
されていないと判別される場合は、再び上記ステップ2
00の処理が実行される。一方、バッテリ電圧VB が遮
断されていると判別される場合は、次にステップ206
の処理が実行される。
【0051】ステップ206では、電源がダウンした
後、所定時間T1 が経過したか否かが判別される。所定
時間T1 は、前突用または側突用エアバッグの作動を確
保するために必要なバックアップ時間に設定されてい
る。本ステップ206の処理は、所定時間T1 が経過し
たと判別されるまで繰り返し実行される。その結果、所
定時間T1 が経過したと判別されると次にステップ20
8の処理が実行される。
【0052】ステップ208では、ロールオーバモード
が生じているかが判別される。ロールオーバモードは、
車両にロールオーバが生ずると予想される挙動が生じて
いる場合に、具体的には、ロールオーバ制御装置92に
より大きなロールレートや大きな上下加速度が検出され
ている場合に、その発生が判別される。本ステップ20
8でロールオーバモードが生じていないと判別された場
合は、長いバックアップ期間は必要ないと判断され、速
やかに今回のルーチンが終了される。一方、ロールオー
バモードが生じていると判別された場合は、バックアッ
プ期間の長期化を図るべく、次にステップ210の処理
が実行される。
【0053】ステップ210では、車両用乗員保護装置
10の作動モードを省電力モードとする処理が実行され
る。本ステップ210の処理が実行されると、電流制
限通信回路56〜62と第3電源電圧ライン28との間
に介在するスイッチング素子68がオフ状態とされ、
フロントおよび左右サイドセーフィングセンサ98〜1
02と第3電源電圧ライン28との間に介在するスイッ
チング素子106〜110がオフ状態とされ、更に、
マイクロコンピュータ50のクロック周波数の低下が図
られる。上記の処理が終了すると、今回のルーチンが終
了される。
【0054】図4は、本実施例のシステムの動作を説明
するためのタイムチャートを示す。図4(A)は、バッ
テリ電圧VB の変化を示す。また、図4(B)は、バッ
クアップコンデンサ46の出力電圧(コンデンサ電圧)
C の変化を示す。図4に示すタイムチャートは、バッ
テリ電圧VB を遮断させる接触が時刻t0 に車両に発生
し、かつ、その後、車両にロールオーバモードが生じた
場合に実現される。
【0055】上述の如く、本実施例のシステムによれ
ば、バッテリ電圧VB が遮断された後、所定時間T1
経過する間は通常の動作モードが維持される。この間
は、全てのエアバッグおよびプリテンショナに対応する
センサ、および、スクイブへの電力供給が許容される。
従って、所定時間T1 の間は、図4(B)に示す如くコ
ンデンサ電圧VC が比較的急な勾配で低下する。
【0056】所定時間T1 が経過すると、ロールオーバ
モードが生じていることを条件にシステムの動作モード
が省電力モードに移行する。省電力モードによれば、
スイッチング素子68がオフ状態とされることにより、
前突用および側突用エアバッグに対応する電流制限通信
回路56〜62およびサテライトセンサ70,86〜9
0への電力供給が遮断される。
【0057】前突用および側突用エアバッグの展開要求
は、所定時間T1 が経過する以前に発生すべきものであ
る。このため、所定時間T1 が経過した後は、上記の処
理が実行されても、前突用および側突用エアバッグの作
動性には何ら影響が及ばない。従って、上記の処理によ
れば、実質的な不都合を伴うことなくシステムの消費電
力を有効に削減することができる。
【0058】また、省電力モードによれば、スイッチ
ング素子106〜110がオフ状態とされることにより
前突用および側突用エアバッグに対応するスクイブ11
8〜124および130,132への電力供給が禁止さ
れる。所定時間T1 が経過する過程で前突用または側突
用エアバッグの展開が図られた場合は、その展開の衝撃
等に起因して、スクイブの周辺に短絡等が生ずることが
ある。上記の処理によれば、そのような短絡が生じた場
合においても、展開済のエアバッグに対応する回路に無
駄に電流が流通するのを確実に回避することができる。
更に、所定時間T1 が経過した後は、前突用および側突
用エアバッグのスクイブ118〜124に点火信号を供
給する必要は生じない。このため、上記の処理によれ
ば、実質的な不都合を伴うことなくシステムの消費電力
を有効に削減することができる。
【0059】また、省電力モードによれば、マイクロコ
ンピュータ50の作動クロック周波数が低下されること
により、マイクロコンピュータ50の消費電力の低下が
図られる。マイクロコンピュータ50は、所定時間T1
が経過した後は、頭部保護用エアバッグの展開に関する
処理だけを実行すればよい。このため、所定時間T1
経過した後は、全てのエアバッグおよびプリテンショナ
に関する処理が要求される所定時間T1 の経過過程に比
して、マイクロコンピュータ50の動作速度が低速であ
っても、実質的な不都合は生じない。このため、上記の
処理によれば、システムの作動性に何ら悪影響を及ぼす
ことなくシステムの消費電力を有効に削減することがで
きる。
【0060】上述の如く、省電力モードによれば、シス
テムの作動性に何ら悪影響を及ぼすことなく消費電力を
有効に削減することができる。このため、本実施例のシ
ステムによれば、図4(B)に示す如く、時刻T1 が経
過した後、コンデンサ電圧V C の低下傾向を緩やかにす
ることができる。図4(B)中に示す所定電圧VONは、
システムの作動保証電圧である。すなわち、本実施例の
システムにおいて、バックアップコンデンサ46により
確保できるバックアップ期間は、コンデンサ電圧VC
保証電圧VON以上に維持される期間である。図4(B)
に示す如く、本実施例のシステムによれば、所定時間T
1が経過した後、省電力モードを実現することにより、
十分に長いバックアップ期間T2 を確保することができ
る。このため、本実施例のシステムによれば、電源が遮
断された後、車両にロールオーバが生じた場合において
も、確実に頭部保護用エアバッグの展開を図ることがで
きる。
【0061】ところで、上記の実施例においては、電
源が遮断された後所定時間T1 が経過していること、お
よび、車両にロールオーバモードが生じていること、
の双方が満たされていることを条件に省電力モードへの
移行を図ることとしているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、それら2つの条件の一方のみを条件と
して用いてもよく、また、それら2つの条件の何れかの
成立を条件として用いてもよい。
【0062】また、上記の実施例においては、省電力モ
ードへの移行に伴って、前突用および側突用エアバッ
グに対応するセンサ等への電力供給のカット、前突用
および側突用エアバッグに対応するスクイブへの電力供
給のカット、および、マイクロコンピュータ50の作
動クロック周波数の低下を全て実行することとしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、それらの
措置の少なくとも1つを実行することとしてもよい。
【0063】尚、上記の実施例においては、図1に示す
システムが前記請求項1記載の「点火制御装置」に相当
していると共に、マイクロコンピュータ50が上記ステ
ップ204〜210の処理を実行することにより前記請
求項1記載の「モード移行ステップ」が実現されてい
る。また、上記の実施例においては、マイクロコンピュ
ータ50が、上記ステップ208の処理を実行すること
により前記請求項2記載の「予想状態検出ステップ」
が、上記ステップ206および208の処理を実行する
ことにより前記請求項2記載の「条件判定ステップ」
が、それぞれ実現されている。
【0064】また、上記の実施例においては、電源制限
通信回路56〜62およびサテライトセンサ70,86
〜90が前記請求項記載の「作動要求検出部」に、前
突用および側突用エアバッグに対応するスクイブ118
〜124,130および132が前記請求項記載の
「点火装置」に、また、マイクロコンピュータ50の作
動クロック周波数が前記請求項記載の「作動クロック
周波数」に、それぞれ相当している。
【0065】次に、図5を参照して、本発明の第2実施
例の車両用乗員保護装置220について説明する。本実
施例の車両用乗員保護装置220は、統合制御装置22
2を備えている。統合制御装置222には、電源回路2
24およびスイッチ回路226が内蔵されている。電源
回路224には、車載バッテリ228が接続されている
と共に、スイッチ回路226を介して外部電源230が
接続されている。外部電源230は、車両に接触が生じ
た際に破損の生じ難い車室内に配設されている。また、
スイッチ回路226は、車載バッテリ228から電源回
路224への電力供給が断たれた場合に閉状態となるよ
うに構成されている。
【0066】上記の構成によれば、車両に接触等が生じ
た後に車載バッテリ228から電源回路224への電力
供給が断たれても、その後、外部電源230から電源回
路234に電力を供給することにより、確実に統合制御
装置222の作動を継続させることができる。統合制御
装置222は、車両に所定の接触が生じた場合に、種
々のエアバッグやプリテンショナの点火制御を実行する
と共に、ドアロックの解除信号を発生し、燃料カッ
ト信号を発生し、また、車両の外部に対して救助要請
信号(メーデ信号)を出力する。統合制御装置222が
実行すべき処理を確実に完了させるためには、多くの電
力が必要である。本実施例のシステムによれば、車載バ
ッテリ228の破損を伴う接触が車両に生じても、その
後、外部電源230から統合制御装置222に対して確
実に電力を供給することができる。このため、本実施例
のシステムによれば、上述した種々の有効な措置を確実
に統合制御装置222に実行させることができる。
【0067】
【0068】
【発明の効果】上述の如く、請求項1及び2記載の発明
によれば、電源が遮断された後に点火制御装置の消費電
力を低下させることにより、バックアップコンデンサに
より頭部保護用エアバッグを作動させるために必要な
分に長いバックアップ期間を確保することができる
【0069】請求項3記載の発明によれば、実質的に不
都合を何ら伴うことなく、頭部保護用エアバッグの作動
を確保するために必要な長いバックアップ期間を確保す
ることができる。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の車両用乗員保護装置の要
部の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の車両用乗員保護装置が備
える頭部保護用エアバッグおよび側突用エアバッグの展
開時における斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例において実行される制御ル
ーチンのフローチャートである。
【図4】図4(A)はバッテリ電圧VB の変化を示すタ
イムチャートである。図4(B)はコンデンサ電圧VC
の変化を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例の車両用乗員保護装置のシ
スム構成図である。
【符号の説明】
10;220 車両用乗員保護装置 22 統合IC 46 バックアップコンデンサ 50 マイクロコンピュータ 56〜62 電流制限通信回路 70 右サイドサテライトセンサ 86 左サイドサテライトセンサ 88 右フロントサテライトセンサ 90 左フロントサテライトセンサ 98 フロントセーフィングセンサ 100 右サイドセーフィングセンサ 102 左サイドセーフィングセンサ 104 ロールオーバセーフィングセンサ 118 D1スクイブ(運転席前突用その1) 120 D2スクイブ(運転席前突用その2) 122 P1スクイブ(助手席前突用その1) 124 P2スクイブ(助手席前突用その2) 126 PRスクイブ(右プリテンショナ用) 128 PLスクイブ(左プリテンショナ用) 130 SRスクイブ(右側突用) 132 SLスクイブ(左側突用) 134 ICRスクイブ(右頭部保護用) 136 ICLスクイブ(左頭部保護用) 222 統合制御装置 228 車載バッテリ 230 外部電源

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源遮断時に、バックアップコンデンサ
    に蓄えられた電力を用いて、作動要求が車両接触後速や
    かに生ずる前突用エアバッグまたは側突用エアバッグ
    と、作動要求が車両接触後遅延して生ずる頭部保護用エ
    アバッグとを備える車両用乗員保護装置の点火制御装置
    を作動させる制御方法であって、 電源遮断時、電源遮断から前記前突用エアバッグまたは
    前記側突用エアバッグの作動を確保するために必要な所
    定時間が経過した場合に、前記点火制御装置の作動モー
    ドを、通常モードから省電力モードに移行させるモード
    移行ステップを有することを特徴とする車両用乗員保護
    装置の点火制御方法。
  2. 【請求項2】 電源遮断時に、バックアップコンデンサ
    に蓄えられた電力を用いて、作動要求が車両接触後速や
    かに生ずる前突用エアバッグまたは側突用エアバッグ
    と、作動要求が車両接触後遅延して生ずる頭部保護用エ
    アバッグとを備える車両用乗員保護装置の点火制御装置
    を作動させる制御方法であって、 電源遮断時に、前記点火制御装置の作動モードを、通常
    モードから省電力モードに移行させるモード移行ステッ
    プを有し、 前記モード移行ステップは、前記頭部保護用エアバッグ
    の作動要求の発生が予想される所定状態を検出する予想
    状態検出ステップと、 記所定状態が検出された場合に省電力モードへの移行
    条件の成立を判定する条件判定ステップと、を備えるこ
    とを特徴とする車両用乗員保護装置の点火制御方法。
  3. 【請求項3】 前記省電力モードでは、少なくとも、前
    記前突用エアバッグまたは前記側突用エアバッグの作動
    要求を検出する作動要求検出部への電力カット、前記前
    突用エアバッグまたは前記側突用エアバッグの点火装置
    に対する点火信号のカット、および、前記点火制御装置
    の作動クロック周波数の低減の何れかが実現されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の車両用乗員保護装置
    の点火制御方法。
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