JP3403056B2 - コンバータの制御装置 - Google Patents

コンバータの制御装置

Info

Publication number
JP3403056B2
JP3403056B2 JP06137098A JP6137098A JP3403056B2 JP 3403056 B2 JP3403056 B2 JP 3403056B2 JP 06137098 A JP06137098 A JP 06137098A JP 6137098 A JP6137098 A JP 6137098A JP 3403056 B2 JP3403056 B2 JP 3403056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
converter
output
phase
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06137098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11262265A (ja
Inventor
俊明 工藤
夏矢 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP06137098A priority Critical patent/JP3403056B2/ja
Priority to TW88103625A priority patent/TW441158B/zh
Priority to CNB991039726A priority patent/CN1158747C/zh
Priority to CNB2003101179010A priority patent/CN1327600C/zh
Publication of JPH11262265A publication Critical patent/JPH11262265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3403056B2 publication Critical patent/JP3403056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源電圧を直
流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給するサイリス
タコンバータあるいはパルス幅変調(以下、PWMと称
する)コンバータの制御装置に係り、特に交流電源電圧
変動に対しての電圧制御の安定性を高めるようにしたコ
ンバータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、サイリスタコンバータ、あるい
はPWMコンバータは、多くの分野で使われてきてお
り、その使い方も様々である。そして、このサイリスタ
コンバータの制御装置としては、例えば“特開平8−3
22262号公報”等に開示されているものを初め、多
数のものがある。
【0003】図19は、この種の従来のサイリスタコン
バータの制御装置の基本的な構成例を示す回路図であ
る。
【0004】図19において、1はインバータ、2は電
動機、3はサイリスタコンバータ、4は平滑コンデン
サ、5は交流電源、6は電源トランス、7は電圧基準回
路、8は電圧検出器、9は比較器、10は電圧制御器、
11は電流検出器、12は比較器、13は電流制御器、
14は位相制御器であり、図示のように構成されてい
る。
【0005】すなわち、交流電源5から電源トランス6
を介して入力される交流電力を、サイリスタコンバータ
3で直流電力に変換し、平滑コンデンサ4により直流電
圧Vdcのリップルを抑制する。そして、この平滑された
直流電圧Vdcを、インバータ1により3相交流電圧に逆
変換して、電動機2を駆動する。
【0006】一方、サイリスタコンバータ3の電圧制御
は、電圧基準回路7から与えられる直流回路の電圧基準
と、電圧検出器8により検出された平滑コンデンサ4の
直流電圧Vdcとを比較器9で比較し、電圧制御器10に
よりフィードバック制御することで行なう。
【0007】さらに、電圧制御器10の出力であるサイ
リスタコンバータ3の出力電流指令と、電流検出器11
により検出されたサイリスタコンバータ3の出力電流と
を比較器12で比較し、電流制御器13によりフィード
バック制御することでサイリスタコンバータ3の出力電
圧指令を出力する。
【0008】そして、電流制御器13の出力であるサイ
リスタコンバータ3の出力電圧指令に比例したサイリス
タコンバータ3の出力電圧平均値が得られるように、位
相制御器14によりサイリスタコンバータ3のサイリス
タ点弧位相角を制御するという周知の構成である。
【0009】この場合、交流電源5の電圧振幅をVac
した時に、サイリスタの点弧位相角αとサイリスタコン
バータ3の出力電圧平均値Vc との関係は、下記(1)
式に示すようになるので、位相制御器14は、入力であ
るサイリスタコンバータ3の出力電圧指令Vc * に対し
て、下記(2)式が成立するように点弧位相角αを決定
する。
【0010】 Vc =Vaccos(α) …(1) α=cos-1(Vc * ) …(2) そして、上記式を満足するように、位相制御器14によ
りサイリスタの点弧位相角αを制御し、下記(3)式に
示すように、サイリスタコンバータ3の出力電圧指令V
c * に比例したサイリスタコンバータ3の出力電圧平均
値Vc を得ることができる。
【0011】 Vc =Vacc * …(3) このようにして、サイリスタコンバータ3の直流回路電
圧を制御し、負荷である電動機2に直流電力を供給す
る。
【0012】なお、負荷としては、図19に示すインバ
ータ1と電動機2のものに限らず、様々な直流負荷に適
用できることは言うまでもない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
サイリスタコンバータの制御装置において、前述のよう
に、サイリスタコンバータ3の出力電圧指令Vc * と出
力電圧平均値Vc との間に比例関係が成立するのは、交
流電源5の電圧振幅Vacが一定の場合の時だけである。
【0014】従って、交流電源5の電圧振幅Vacが変化
した場合には、その変化量に比例してサイリスタコンバ
ータ3の出力電圧平均値Vc も変化し、このことが外乱
となって制御に悪影響をもたらす。そして、交流電源5
の電源変動が起こると、平滑コンデンサ4の直流電圧V
dcを電圧基準値に追従させることができず、負荷である
電動機2の運転に影響を与える可能性がある。
【0015】なお、以上はサイリスタコンバータの場合
についてであるが、より高速制御応答を実現できるコン
バータとして、トランジスタ等を用いたPWMコンバー
タが知られている。
【0016】図20は、この種の従来のPWMコンバー
タの制御装置の基本的な構成例を示す回路図である。
【0017】すなわち、図20に示すように、主回路と
しては、前記図19の構成におけるサイリスタコンバー
タ3の代わりにPWMコンバータ3aを、また電源トラ
ンス6の代わりにリアクトルとコンデンサ等から構成し
た電源フィルタ6aを備えた構成となっている。
【0018】一方、PWMコンバータ3aの電圧制御
は、前記図19の場合と同様に、電圧基準回路7から与
えられる直流回路の電圧基準と、電圧検出器8により検
出された平滑コンデンサ4の直流電圧Vdcとを比較器9
で比較し、電圧制御器10によりフィードバック制御す
ることで行なう。
【0019】また、交流電圧検出器15により検出され
た電源電圧から、位相検出器16により電源に同期した
信号に変換する。
【0020】位相検出器16は、フィルタや移相回路等
から構成され、出力SP ,SQ は交流電源5の相電圧に
同期した正弦波信号であり、PWMコンバータ3aの交
流電流制御の基準位相となる。
【0021】さらに、電圧制御器10の出力は、有効電
流指令iP * であり、無効電流基準器17から与えられ
る無効電流指令iQ * がPWMコンバータ3aの交流電
流に対する指令値となる。
【0022】また、有効および無効電流制御器18は、
位相検出器16から出力される電源同期信号SP ,SQ
を用いて、電流検出器11R,11Tにより検出された
交流電流iR およびiT の電源位相と同相な成分が有効
電流指令iP * に、電源位相と直交する成分が無効電流
指令iQ * にそれぞれ追従するように、3相の電圧指令
νR * ,νS * ,νT * を出力する。
【0023】そして、この3相の電圧指令νR * ,νS
* ,νT * をPWM制御回路19によりパルス幅変調
し、PWM制御回路19の出力によりPWMコンバータ
3aのトランジスタ等のスイッチングデバイスをオンオ
フするという周知の構成である。
【0024】図21は、図20における有効および無効
電流制御器18の一例を示す構成図である。
【0025】図21において、181は座標変換器、1
82R,182Tは比較器、183R,183Tは電流
制御器、184は反転加算器である。
【0026】すなわち、座標変換器181の出力である
交流電流指令iR * ,iT * と、検出された各相電流i
R ,iT とを、それぞれ比較器182R,182Tによ
り比較し、この比較結果を電流制御器183R,183
Tにより増幅して、R相,T相の電圧指令νR * ,νT
* を得る。
【0027】また、S相の電圧指令νS * は、R相,T
相の電圧指令νR * ,νT * を、反転加算器184によ
り極性反転して加算することで得る。
【0028】なお、図21では、2相だけを電流制御す
るようにしているが、3相分を電流制御する構成もあ
る。
【0029】また、電源フィルタ6aの代わりに、電源
トランスを用いる場合もある。
【0030】図22(a)は、図21における座標変換
器181の一例を示す構成図である。
【0031】図22(a)において、181A,181
B,181C,181Dは乗算器、181Eは減算器、
181Fは加算器、181G,181Hは係数器、18
1Iは加算器である。
【0032】図22(b)は、位相検出器16から出力
される電源同期信号SP ,SQ の位相関係を示す信号波
形図である。
【0033】図22(b)において、SP は交流電源5
のR相電圧eR と同相な電源同期信号、SQ は電源同期
信号SP よりも90゜遅れた電源同期信号である。
【0034】図22(a)において、電源同期信号
P ,SQ と有効電流指令iP * あるいは無効電流指令
Q * とを、4つの乗算器181A,181B,181
C,181Dにより乗算する。
【0035】そして、この乗算結果は、減算器181E
あるいは加算器181Fにより減算もしくは加算して、
それぞれの出力xおよびyは次のようになる。
【0036】x=iP * P −i * Q y=iP * S+i * P ここで、SP =cos(ωt),SQ =sin(ωt)
とすれば、上記式は次のようになる。
【0037】 x=iP * cos(ωt)−iQ * sin(ωt) y=iP * sin(ωt)+iQ * cos(ωt) =iP * cos(ωt−90゜)−iQ * sin(ωt−90゜) すなわち、x=iR * はR相電源電圧に同相な成分がi
P * 、直交する成分がiQ * の交流電流指令であり、y
は同じ同相成分iP * 、および直交成分iQ *を持つ交
流電流指令で、xよりも90゜遅れた信号である。
【0038】係数器181Gおよび181Hと加算器1
81Iは、上記出力xとyから、次式のような直交2相
/3相変換演算により、T相の電流指令を求める。
【0039】iT * =(x+2y)/√3 以上の図22の処理は周知の座標変換であり、結果とし
て、電源電圧と同相成分がiP * 、直交成分がiQ *
R相およびT相の電流指令iR * およびiT *が得られ
る。
【0040】なお、図22では、電源同期信号として9
0゜位相差の信号を用いているが、120゜位相差の同
期信号を用いる等、座標変換の構成としては種々のもの
がある。
【0041】ところで、PWMコンバータ3aは、制御
応答が前述のサイリスタコンバータ3よりも速いことか
ら、外乱の影響も少ない。
【0042】しかしながら、交流電源5とPWMコンバ
ータ3aとの間のインダクタンスが小さい場合には、交
流電源5の電圧変動によって交流電流が影響を受け、過
電流に至る場合もある。
【0043】本発明の目的は、交流電源電圧変動に対し
ての電圧制御の安定性を高くすることが可能なコンバー
タの制御装置を提供することにある。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、交流電源電圧を直流電圧に
順変換して負荷に直流電力を供給するサイリスタコンバ
ータの直流回路電圧をフィードバック制御してサイリス
タコンバータの出力電流指令を出力する電圧制御手段
と、サイリスタコンバータの出力直流電流をフィードバ
ック制御してサイリスタコンバータの出力電圧指令を出
力する電流制御手段と、サイリスタコンバータの出力電
圧指令にサイリスタコンバータの出力電圧平均値が比例
するようにサイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相
角を制御する位相制御手段とを備えて構成されるサイリ
スタコンバータの制御装置において、交流電源電圧を検
出する交流電圧検出手段と、交流電圧検出手段により検
出された交流電圧の振幅に比例した信号を演算する振幅
演算手段とを備え、電流制御手段の出力であるサイリス
タコンバータの出力電圧指令を振幅演算手段の出力であ
る交流電源電圧振幅で除算することで、サイリスタコン
バータの出力電圧指令を補正するようにしている。
【0045】従って、請求項1の発明のコンバータの制
御装置においては、電流制御手段をマイナループに持つ
サイリスタコンバータの制御装置において、交流電源電
圧を検出して、その振幅に比例した信号を演算し、この
交流電源電圧振幅でサイリスタコンバータの出力電圧指
令を除算することによってサイリスタコンバータの出力
電圧指令を補正することにより、交流電源電圧変動の影
響を緩和することができる。
【0046】また、請求項2の発明では、交流電源電圧
を直流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給するサイ
リスタコンバータの直流回路電圧をフィードバック制御
してサイリスタコンバータの出力電圧指令を出力する電
圧制御手段と、サイリスタコンバータの出力電圧指令に
サイリスタコンバータの出力電圧平均値が比例するよう
にサイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角を制御
する位相制御手段とを備えて構成されるサイリスタコン
バータの制御装置において、交流電源電圧を検出する交
流電圧検出手段と、交流電圧検出手段により検出された
交流電圧の振幅に比例した信号を演算する振幅演算手段
とを備え、電圧制御手段の出力であるサイリスタコンバ
ータの出力電圧指令を振幅演算手段の出力である交流電
源電圧振幅で除算することで、サイリスタコンバータの
出力電圧指令を補正するようにしている。
【0047】従って、請求項2の発明のコンバータの制
御装置においては、電流制御手段をマイナループに持た
ないサイリスタコンバータの制御装置において、交流電
源電圧を検出して、その振幅に比例した信号を演算し、
この交流電源電圧振幅でサイリスタコンバータの出力電
圧指令を除算することによってサイリスタコンバータの
出力電圧指令を補正することにより、交流電源電圧変動
の影響を緩和することができる。
【0048】さらに、請求項3の発明では、交流電源電
圧を直流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給するサ
イリスタコンバータの直流回路の電圧基準を定める電圧
基準回路と、電圧基準にサイリスタコンバータの出力電
圧平均値が比例するようにサイリスタコンバータのサイ
リスタ点弧位相角を制御する位相制御手段とを備えて構
成されるサイリスタコンバータの制御装置において、交
流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、交流電圧検
出手段により検出された交流電圧の振幅に比例した信号
を演算する振幅演算手段とを備え、電圧基準を振幅演算
手段の出力である交流電源電圧振幅で除算することで、
電圧基準を補正するようにしている。
【0049】従って、請求項3の発明のコンバータの制
御装置においては、与えられた電圧基準をサイリスタコ
ンバータの出力電圧指令とするオープンループのサイリ
スタコンバータの制御装置において、交流電源電圧を検
出して、その振幅に比例した信号を演算し、この交流電
源電圧振幅で与えられた電圧基準を除算することによっ
て電圧基準を補正することにより、交流電源電圧変動の
影響を緩和することができる。
【0050】一方、請求項4の発明では、交流電源電圧
を直流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給するサイ
リスタコンバータの直流回路電圧をフィードバック制御
してサイリスタコンバータの出力電流指令を出力する電
圧制御手段と、サイリスタコンバータの出力直流電流を
フィードバック制御してサイリスタコンバータの出力電
圧指令を出力する電流制御手段と、サイリスタコンバー
タの出力電圧指令にサイリスタコンバータの出力電圧平
均値が比例するようにサイリスタコンバータのサイリス
タ点弧位相角を制御する位相制御手段とを備えて構成さ
れるサイリスタコンバータの制御装置において、交流電
源電圧を検出する交流電圧検出手段と、交流電圧検出手
段により検出された交流電圧の振幅に比例した信号を演
算する振幅演算手段と、振幅演算手段の出力の逆数を求
める逆数演算手段と、逆数演算手段の出力の時間変化に
比例した量を求めるハイパスフィルタとを備え、電流制
御手段の出力であるサイリスタコンバータの出力電圧指
令にハイパスフィルタの出力を乗算した量だけ増加させ
ることで、サイリスタコンバータの出力電圧指令を補正
するようにしている。
【0051】従って、請求項4の発明のコンバータの制
御装置においては、電流制御手段をマイナループに持つ
サイリスタコンバータの制御装置において、交流電源電
圧を検出して、その振幅に比例した信号を演算し、この
交流電源電圧振幅の逆数を求めて、その時間変化に比例
した量を求め、この量を乗算した量だけサイリスタコン
バータの出力電圧指令に増加させることによってサイリ
スタコンバータの出力電圧指令を補正することにより、
交流電源電圧変動の影響を緩和することができる。
【0052】また、請求項5の発明では、交流電源電圧
を直流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給するサイ
リスタコンバータの直流回路電圧をフィードバック制御
してサイリスタコンバータの出力電圧指令を出力する電
圧制御手段と、サイリスタコンバータの出力電圧指令に
サイリスタコンバータの出力電圧平均値が比例するよう
にサイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角を制御
する位相制御手段とを備えて構成されるサイリスタコン
バータの制御装置において、交流電源電圧を検出する交
流電圧検出手段と、交流電圧検出手段により検出された
交流電圧の振幅に比例した信号を演算する振幅演算手段
と、振幅演算手段の出力の逆数を求める逆数演算手段
と、逆数演算手段の出力の時間変化に比例した量を求め
るハイパスフィルタとを備え、電流制御手段の出力であ
るサイリスタコンバータの出力電圧指令にハイパスフィ
ルタの出力を乗算した量だけ増加させることで、サイリ
スタコンバータの出力電圧指令を補正するようにしてい
る。
【0053】従って、請求項5の発明のコンバータの制
御装置においては、電流制御手段をマイナループに持た
ないサイリスタコンバータの制御装置において、交流電
源電圧を検出して、その振幅に比例した信号を演算し、
この交流電源電圧振幅の逆数を求めて、その時間変化に
比例した量を求め、この量を乗算した量だけサイリスタ
コンバータの出力電圧指令値に増加させることによって
サイリスタコンバータの出力電圧指令を補正することに
より、交流電源電圧変動の影響を緩和することができ
る。
【0054】さらに、請求項6の発明では、交流電源電
圧を直流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給するサ
イリスタコンバータの直流回路電圧をフィードバック制
御してコンバータの出力電流指令を出力する電圧制御手
段と、コンバータの出力直流電流をフィードバック制御
してコンバータの出力電圧指令を出力する電流制御手段
と、出力電圧指令にサイリスタコンバータの出力電圧平
均値が比例するようにコンバータのサイリスタ点弧位相
角を制御する位相制御手段からなるサイリスタコンバー
タの制御装置において、交流電源電圧を検出する交流電
圧検出手段と、交流電圧検出手段により検出された交流
電圧の振幅に比例した信号を演算する振幅演算手段と、
振幅演算手段の出力である交流電圧振幅の時間変化に比
例した量を求めるハイパスフィルタとを備え、電圧制御
手段の出力であるサイリスタコンバータの出力電圧指令
からハイパスフィルタの出力を引算することで、サイリ
スタコンバータの出力電圧指令を補正するようにしてい
る。
【0055】従って、請求項6の発明のコンバータの制
御装置においては、電流制御手段をマイナループに持つ
サイリスタコンバータの制御装置において、交流電源電
圧を検出して、その振幅に比例した信号を演算し、この
交流電源電圧振幅の時間変化に比例した量を求め、この
量をサイリスタコンバータの出力電圧指令から引算する
ことによってサイリスタコンバータの出力電圧指令を補
正することにより、交流電源電圧変動の影響を緩和する
ことができる。
【0056】さらにまた、請求項7の発明では、交流電
源電圧を直流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給す
るサイリスタコンバータの直流回路電圧をフィードバッ
ク制御してサイリスタコンバータの出力電圧指令を出力
する電圧制御手段と、サイリスタコンバータの出力電圧
指令にサイリスタコンバータの出力電圧平均値が比例す
るようにサイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角
を制御する位相制御手段とを備えて構成されるサイリス
タコンバータの制御装置において、交流電源電圧を検出
する交流電圧検出手段と、交流電圧検出手段により検出
された交流電圧の振幅に比例した信号を演算する振幅演
算手段と、振幅演算手段の出力である交流電圧振幅の時
間変化に比例した量を求めるハイパスフィルタとを備
え、電圧制御手段の出力であるサイリスタコンバータの
出力電圧指令からハイパスフィルタの出力を引算するこ
とで、サイリスタコンバータの出力電圧指令を補正する
ようにしている。
【0057】従って、請求項7の発明のコンバータの制
御装置においては、電流制御手段をマイナループに持た
ないサイリスタコンバータの制御装置において、交流電
源電圧を検出して、その振幅に比例した信号を演算し、
この交流電圧振幅の時間変化に比例した量を求め、この
量をサイリスタコンバータの出力電圧指令値から引算す
ることによってサイリスタコンバータの出力電圧指令を
補正することにより、交流電源電圧変動の影響を緩和す
ることができる。
【0058】なお、特に上記振幅演算手段は、例えば請
求項8に記載したように、交流電圧検出手段により検出
された交流電圧を直交する2相信号に変換する2相変換
手段と、2相変換手段の出力である2相信号をそれぞれ
2乗して加算する2乗加算手段と、2乗加算手段の出力
の平方根を求める平方根演算手段と、平方根演算手段の
出力信号のリプルを抑制するためのローパスフィルタと
から構成することが好ましい。
【0059】また、上記振幅演算手段は、例えば請求項
9に記載したように、交流電圧検出手段により検出され
た交流電圧の瞬時平均値を求める平均電圧演算手段と、
平均電圧演算手段の出力である瞬時平均値を交流電圧検
出手段により検出された交流電圧からそれぞれ引算する
減算手段と、減算手段の出力を直交する2相信号に変換
する2相変換手段と、2相変換手段の出力である2相信
号をそれぞれ2乗して加算する2乗加算手段と、2乗加
算手段の出力の平方根を求める平方根演算手段と、平方
根演算手段の出力信号のリプルを抑制するためのローパ
スフィルタとから構成することが好ましい。
【0060】さらに、上記振幅演算手段は、例えば請求
項10に記載したように、交流電圧検出手段により検出
された交流電圧を入力として全波整流する全波整流手段
と、全波整流手段の出力信号のリプルを抑制するための
ローパスフィルタとから構成することが好ましい。
【0061】ここで、特に上記ローパスフィルタは、例
えば請求項11に記載したように、入力信号の移動平均
を演算して出力することが好ましい。
【0062】一方、上記の目的を達成するために、交流
電源電圧を直流電圧に順変換して負荷に直流電力を供給
するパルス幅変調(PWM)コンバータの直流回路電圧
をフィードバック制御して交流電流の有効電流指令を出
力する電圧制御手段と、PWMコンバータの交流電流の
無効電流指令を定める無効電流基準手段と、PWMコン
バータの交流電流の電源電圧に対する同相成分および直
交成分がそれぞれ有効電流指令および無効電流指令に追
従するようにPWMコンバータの交流電圧指令を決める
有効および無効電流制御手段と、交流電圧指令にPWM
コンバータの交流電圧平均値が比例するようにPWMコ
ンバータをPWM制御するPWM制御手段とを備えて構
成されるPWMコンバータの制御装置において、請求項
12の発明では、交流電源の各相電圧を検出する交流電
圧検出手段を備え、交流電圧検出手段により検出された
交流電圧に比例した信号を、有効および無効電流制御手
段の出力である各相の交流電圧指令に重畳するようにし
ている。
【0063】従って、請求項12の発明のコンバータの
制御装置においては、電流制御ループを持つPWMコン
バータの制御装置において、交流電源の各相電圧を検出
して、それに比例した信号を各相の交流電圧指令に重畳
することにより、交流電源電圧変動の影響を緩和するこ
とができる。
【0064】また、請求項13の発明では、交流電源の
各相電圧を検出する交流電圧検出手段と、交流電圧検出
手段により検出された交流電圧を、基準位相に同相な成
分および直交する成分に変換する座標変換手段とを備
え、座標変換手段の出力である交流電圧同相成分に比例
した信号を有効電圧指令に、また交流電圧直交成分に比
例した信号を無効電圧指令にそれぞれ重畳するようにし
ている。
【0065】従って、請求項13の発明のコンバータの
制御装置においては、交流電流を基準位相と同相な成分
および直交する成分に変換して電流制御した結果として
有効および無効電圧指令を得るPWMコンバータの制御
装置において、交流電源の各相電圧を検出して、それを
基準位相との同相成分および直交成分に変換し、この交
流電圧同相成分に比例した信号を有効電圧指令に、また
交流電圧直交成分に比例した信号を無効電圧指令にそれ
ぞれ重畳することにより、交流電源電圧変動の影響を緩
和することができる。
【0066】さらに、請求項14の発明では、交流電源
の各相電圧を検出する交流電圧検出手段と、交流電圧検
出手段により検出された交流電圧から基準位相との同相
成分を求める座標変換手段とを備え、座標変換手段の出
力である交流電圧同相成分に比例した信号を有効電圧指
令に重畳するようにしている。
【0067】従って、請求項14の発明のコンバータの
制御装置においては、交流電流を基準位相と同相な成分
および直交する成分に変換して電流制御した結果として
有効および無効電圧指令を得るPWMコンバータの制御
装置において、交流電源の各相電圧を検出して、それか
ら基準位相との同相成分を求め、この交流電圧同相成分
に比例した信号を有効電圧指令に重畳することにより、
交流電源電圧変動の影響を緩和することができる。
【0068】また、請求項15の発明では、交流電源の
各相電圧を検出する交流電圧検出手段と、交流電圧検出
手段により検出された交流電圧を、基準位相に同相な成
分および直交する成分に変換する座標変換手段と、座標
変換手段の出力である交流電圧同相成分および直交成分
の時間変化に比例した量をそれぞれ求めるハイパスフィ
ルタとを備え、ハイパスフィルタの出力である交流電圧
同相成分変動量を有効電圧指令に、また交流電圧直交成
分変動量を無効電圧指令にそれぞれ重畳するようにして
いる。
【0069】従って、請求項15の発明のコンバータの
制御装置においては、交流電流を基準位相と同相な成分
および直交する成分に変換して電流制御した結果として
有効および無効電圧指令を得るPWMコンバータの制御
装置において、交流電源の各相電圧を検出して、それを
基準位相との同相成分および直交成分に変換し、さらに
この交流電圧同相成分および直交成分の時間変化に比例
した量をそれぞれ求め、この交流電圧同相成分変動量を
有効電圧指令に、また交流電圧直交成分変動量を無効電
圧指令にそれぞれ重畳することにより、交流電源電圧変
動の影響を緩和することができる。
【0070】さらに、請求項16の発明では、交流電源
の各相電圧を検出する交流電圧検出手段と、交流電圧検
出手段により検出された交流電圧から基準位相との同相
成分を求める座標変換手段と、座標変換手段の出力であ
る交流電圧同相成分の時間変化に比例した量を求めるハ
イパスフィルタとを備え、ハイパスフィルタの出力であ
る交流電圧同相成分変動量を有効電圧指令に重畳するよ
うにしている。
【0071】従って、請求項16の発明のコンバータの
制御装置においては、交流電流を基準位相と同相な成分
および直交する成分に変換して電流制御した結果として
有効および無効電圧指令を得るPWMコンバータの制御
装置において、交流電源の各相電圧を検出して、それか
ら基準位相との同相成分を求め、この交流電圧同相成分
の時間変化に比例した量を求め、この交流電圧同相成分
変動量を有効電圧指令に重畳することにより、交流電源
電圧変動の影響を緩和することができる。
【0072】以上により、交流電源電圧変動に対しての
電圧制御の安定性を高くできる。
【0073】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0074】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態によるサイリスタコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図19と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0075】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図1に示すように、交流電圧検出
器15と、振幅演算器20と、割り算器21とを、図1
9に付加した構成としている。
【0076】交流電圧検出器15は、サイリスタコンバ
ータ3の入力交流電圧、すなわち交流電源5の電圧を検
出する。
【0077】振幅演算器20は、交流電圧検出器15に
より検出された交流電圧の振幅に比例した信号を演算す
る。
【0078】割り算器21は、電流制御器13の出力で
あるサイリスタコンバータの出力電圧指令を、振幅演算
器20の出力である交流電源電圧振幅で除算すること
で、サイリスタコンバータの出力電圧指令を補正する。
【0079】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置の作用について説明
する。
【0080】図1において、振幅演算器20の出力Sac
を、次式のように比例係数Kacを用いて表わすものとす
る。
【0081】 Sac=Kac・Vac …(4) 定格電源電圧の時に振幅演算器20の出力Sacが1とな
るように、上記式の比例係数Kacを選ぶことにより、交
流電源5が定常状態で変動がない時は、割り算器21に
与えられる出力Sacは1であり、前述した図19の従来
の場合と全く同じ制御機能となる。
【0082】しかし、交流電源5が変動した場合には、
振幅演算器20の出力Sacは1でなくなり、電流制御器
14の出力Vc * は振幅演算器20の出力Sacで割られ
て、補正されたサイリスタコンバータ3の出力電圧指令
cc * は、次式のようになる。
【0083】 Vcc * =Vc * /Sac=Vc * /(Kacac) …(5) 上記式のサイリスタコンバータ3の出力電圧指令Vcc *
を用いて、(2)式のように位相制御器14でαを決定
すると、(1)式に代入することで明らかなように、サ
イリスタコンバータ3の出力電圧平均値Vc は、次式の
ように電流制御器14の出力Vc * に比例するようにな
る。
【0084】 Vc =Vaccos(α) =Vacc * /(Kacac) =Vc * /Kac …(6) 上述したように、本実施の形態のサイリスタコンバータ
の制御装置では、交流電源5の電圧が変動しても、サイ
リスタコンバータ3の出力電圧平均値Vc を電流制御器
14の出力Vc * に比例させることができるため、交流
電源5の電圧変動の影響を受けないサイリスタコンバー
タの制御装置を実現することが可能となる。
【0085】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧Vdcを安定に制御する
ことができ、負荷であるインバータ1および電動機2に
は、常に安定した電力を供給することができる。
【0086】本実施の形態が有効である一例として、沸
騰水型原子炉の原子炉冷却材再循環ポンプ(React
or Internal Pump 以下、RIPと略
称する)の駆動装置である原子炉冷却材再循環ポンプ可
変周波数電源装置(Reactor Internal
pump Adjustable Speed Dr
ive 以下、ASDと略称する)が挙げられる。
【0087】RIPは、原子炉内の冷却材を循環させる
ポンプであり、その運転速度によって原子炉の出力を制
御する機能を持つため、駆動源であるASDには、極力
安定した電力をRIPに供給することが要求されてい
る。
【0088】ASDの電源は3相交流電源であり、発電
所内の母線切替等に起因する電圧変動や、発電所そのも
のは当然系統につながっているため系統動揺の影響を受
ける可能性があり、本実施の形態をASDの電圧制御回
路に取り入れて、電源電圧変動による電圧制御回路の外
乱を抑制することは、原子力発電所の運用上非常に意味
のあることと言える。
【0089】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態によるサイリスタコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0090】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図2に示すように、前記図1の構
成に対して、電流検出器11、比較器12、電流制御器
13からなる電流制御ループを省略した構成としてい
る。
【0091】つまり、サイリスタコンバータの電圧制御
では、電流制御を行なわずに、電圧制御器10の出力で
位相制御を行なう場合もあり、図2は電流制御を行なわ
ない場合に対して適用した構成である。
【0092】そして、本実施の形態では、電圧検出器1
5により検出された交流電圧の振幅に比例した信号を演
算する振幅演算器20の出力である交流電源電圧振幅
で、電圧制御器10の出力であるサイリスタコンバータ
の出力電圧指令を割り算器21により除算した結果を、
補正されたサイリスタコンバータの出力電圧指令として
位相制御器14へ入力するようにしている。
【0093】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置の作用について説明
する。
【0094】図2において、電圧制御器10の出力であ
るサイリスタコンバータの出力電圧指令を、振幅演算器
20の出力である交流電源電圧振幅で除算することによ
り、交流電源5の電圧が変動した場合に、位相制御器1
4の入力がその電源変動に応じて補正される。
【0095】すなわち、電圧制御器10の出力が同じ大
きさであっても、交流電源5の電圧が低下すると位相制
御器14の入力は大きくなり、交流電源5の電圧が上昇
すると位相制御器14の入力は小さくなる。そして、こ
の結果として、電源変動が起きても、電圧制御器10の
出力とサイリスタコンバータ3の出力電圧平均値を比例
させることができる。
【0096】上述したように、本実施の形態のサイリス
タコンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動
しても、サイリスタコンバータ3の出力電圧平均値を電
圧制御器10の出力に比例させることができるため、交
流電源5の電圧変動の影響を受けないサイリスタコンバ
ータの制御装置を実現することが可能となる。
【0097】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0098】(第3の実施の形態)図3は、本実施の形
態によるサイリスタコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図2と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0099】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図3に示すように、前記図2の構
成に対して、電圧検出器8、比較器9、電圧制御器10
からなる電圧制御ループを省略した構成としている。
【0100】つまり、サイリスタコンバータの原理を説
明した、前記(1)〜(3)式から明らかなように、電
圧制御ループを構成しなくても、サイリスタコンバータ
の出力電圧を制御することができる。
【0101】そして、本実施の形態では、電圧検出器1
5により検出された交流電圧の振幅に比例した信号を演
算する振幅演算器20の出力である交流電源電圧振幅
で、電圧基準回路7の出力である電圧基準を割り算器2
1により割り算した結果を、補正された電圧基準として
位相制御器14へ入力するようにしている。
【0102】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置の作用について説明
する。
【0103】図3において、電圧基準回路7の出力であ
る電圧基準を、振幅演算器20の出力である交流電源電
圧振幅で除算することにより、交流電源5の電圧が変動
した場合に、位相制御器14の入力がその電源変動に応
じて補正される。
【0104】すなわち、電圧基準回路7の出力が同じ大
きさであっても、交流電源5の電圧が低下すると位相制
御器14の入力は大きくなり、交流電源5の電圧が上昇
すると位相制御器14の入力は小さくなる。そして、こ
の結果として、電源変動が起きても、電圧基準回路7の
出力とサイリスタコンバータ3の出力電圧平均値をほぼ
比例させることができる。
【0105】上述したように、本実施の形態のサイリス
タコンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動
しても、サイリスタコンバータ3の出力電圧平均値を電
圧基準回路7の出力にほぼ比例させることができるた
め、交流電源5の電圧変動の影響を受けないサイリスタ
コンバータの制御装置を実現することが可能となる。
【0106】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0107】(第4の実施の形態)図4は、本実施の形
態によるサイリスタコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0108】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図4に示すように、前記図1の構
成に対して、逆数演算器22と、ハイパスフィルタ23
と、加算器24とを付加し、さらに割り算器21に代え
て、乗算器25を備えた構成としている。
【0109】逆数演算器22は、振幅演算器20の出力
の逆数を演算する。
【0110】ハイパスフィルタ23は、逆数演算器22
の出力の時間変化に比例した量(逆数の変化率)の大き
な成分を抽出する。
【0111】加算器24は、ハイパスフィルタ23の出
力に1を加算する。
【0112】乗算器25は、電流制御器13の出力であ
るサイリスタコンバータの出力電圧指令に、加算器24
の出力を乗算した結果を、補正されたサイリスタコンバ
ータの出力電圧指令として位相制御器14へ入力するよ
うにしている。
【0113】なお、ハイパスフィルタ23は、微分要素
と1次遅れフィルタとを組み合わせた特性の不完全微分
等で実現することができる。
【0114】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置の作用について説明
する。
【0115】図4において、ハイパスフィルタ23は、
入力の変動分だけを出力するので、交流電源5の電圧変
動がない場合には出力は0である。
【0116】この時、加算器24の出力は1であり、乗
算器25の出力は電流制御器13の出力と同じであり、
乗算器25は何の作用もしない。
【0117】一方、交流電源5の電圧の振幅に急な変動
があった場合には、振幅演算器20の出力が逆数演算器
22で逆数演算され、その変化分がハイパスフィルタ2
3から出力される。
【0118】この結果、加算器24の出力は1でなくな
り、位相制御器14の入力であるサイリスタコンバータ
の出力電圧指令が補正される。
【0119】例えば、交流電源5の電圧の振幅が急に上
昇した場合に逆数演算器22の出力が小さくなり、ハイ
パスフィルタ23の出力は負に変化する。
【0120】従って、加算器24の出力は1以下にな
り、位相制御器14の入力であるサイリスタコンバータ
の出力電圧指令は小さくなる方向に補正される。そし
て、位相制御器14の入力であるサイリスタコンバータ
の出力電圧指令を小さくすることで、交流電源5の電圧
の上昇によるサイリスタコンバータ3の出力電圧の上昇
を抑制して、直流電圧を安定に制御することができる。
【0121】ここで、電流制御器14の出力であるサイ
リスタコンバータの出力電圧指令をVc * 、ハイパスフ
ィルタ23の出力をKc 、位相制御器14の入力をVcc
* とすると、本実施の形態における位相制御器14の入
力Vcc * は、次式のようになる。
【0122】Vcc * =(1+Kc )・Vc * 上述したように、本実施の形態のサイリスタコンバータ
の制御装置では、交流電源5の電圧が変動しても、サイ
リスタコンバータ3の出力電圧の上昇を抑制することが
できるため、交流電源5の電圧変動の影響を受けないサ
イリスタコンバータの制御装置を実現することが可能と
なる。
【0123】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0124】すなわち、前記図1および図2に示した第
1および第2の実施の形態では、交流電源5の電圧の変
動量に比例して位相制御器14の入力であるサイリスタ
コンバータの出力電圧指令を補正しているが、各実施の
形態とも電圧をフィードバック制御しているので、遅い
変化の変動は電圧制御器10によって補正される。従っ
て、交流電源5の電圧の急速な変動分だけを補正するこ
とにより、本発明の目的を達成することができる。
【0125】(第4の実施の形態の変形例)図5は、本
実施の形態によるサイリスタコンバータの制御装置の構
成例を示す回路図であり、図4と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0126】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図5に示すように、前記図4の構
成に対して、加算器24を省略し、この加算器24に代
えて、加算器26を備えた構成としている。
【0127】乗算器25は、電流制御器13の出力であ
るサイリスタコンバータの出力電圧指令と、ハイパスフ
ィルタ23の出力とを乗算する。
【0128】加算器26は、電流制御器13の出力であ
るサイリスタコンバータの出力電圧指令に、乗算器25
の出力を加算した結果を、補正されたサイリスタコンバ
ータの出力電圧指令として位相制御器14へ入力するよ
うにしている。
【0129】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置においても、前記図
4に示した第2の実施の形態のサイリスタコンバータの
制御装置と同様に作用する。
【0130】すなわち、電流制御器14の出力であるサ
イリスタコンバータの出力電圧指令をVc * 、ハイパス
フィルタ23の出力をKc 、位相制御器14の入力をV
cc *とすると、本実施の形態における位相制御器14の
入力Vcc * は、次式のようになり、前記図4に示した第
2の実施の形態における式と同じであることは明らかで
ある。
【0131】Vcc * =Vc * +Kc ・Vc * 上述したように、本実施の形態のサイリスタコンバータ
の制御装置でも、前記図4に示した第2の実施の形態の
場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0132】(第5の実施の形態)図6は、本実施の形
態によるサイリスタコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図2および図4と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0133】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図6に示すように、前記図2に示
す第2の実施の形態の場合と同様に、電流制御器13を
持たないサイリスタコンバータの制御装置に、図4に示
す第4の実施の形態の場合と同様に、振幅演算器20の
出力から逆数を求める逆数演算器22と、逆数演算器2
2の出力の時間変化に比例した量(逆数の変化率)の大
きな成分(早い変化だけ)を抽出するハイパスフィルタ
23と、ハイパスフィルタ23の出力に1を加算する加
算器24と、電圧制御器10の出力であるサイリスタコ
ンバータの出力電圧指令に、加算器24の出力を乗算す
る乗算器25とを備え、この乗算器25の出力を、補正
されたサイリスタコンバータの出力電圧指令として位相
制御器14へ入力するようにしている。
【0134】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置の作用について説明
する。
【0135】図6において、交流電源5の電圧の振幅に
急な変動があった場合には、振幅演算器20の出力が逆
数演算器22で逆数演算され、その変化分がハイパスフ
ィルタ23から出力される。
【0136】この結果、加算器24の出力は1でなくな
り、前記図4および図5の場合と同様に、位相制御器1
4の入力であるサイリスタコンバータの出力電圧指令が
補正される。
【0137】上述したように、本実施の形態のサイリス
タコンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動
しても、サイリスタコンバータ3の出力電圧の上昇を抑
制することができるため、交流電源5の電圧変動の影響
を受けないサイリスタコンバータの制御装置を実現する
ことが可能となる。
【0138】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0139】すなわち、交流電源5の電圧の急速な変動
分だけを補正することにより、本発明の目的を達成する
ことができる。
【0140】(第6の実施の形態)図7は、本実施の形
態によるサイリスタコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図4と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0141】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図7に示すように、前記図4の構
成をより簡単な構成にしたものであり、振幅演算器20
の出力である交流電圧振幅の時間変化に比例した量(交
流電源5の電圧の振幅変動分)を抽出するハイパスフィ
ルタ23と、電流制御器13の出力であるサイリスタコ
ンバータの出力電圧指令から、ハイパスフィルタ23の
出力を減算する減算器27とを備え、この減算器27の
出力を、補正されたサイリスタコンバータの出力電圧指
令として位相制御器14へ入力するようにしている。
【0142】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置の作用について説明
する。
【0143】図7において、交流電源5の電圧の振幅に
変動があった場合には、位相制御器14の入力であるサ
イリスタコンバータの出力電圧指令が、電源変動に応じ
て補正される。
【0144】例えば、交流電源5の電圧が上昇すると、
ハイパスフィルタ23の出力は0から正に変化する。
【0145】従って、減算器27の出力はそれまでより
も小さな信号となり、位相制御器14の入力であるサイ
リスタコンバータの出力電圧指令は小さくなる方向に補
正される。
【0146】すなわち、交流電源5の電圧が上昇する
と、位相制御器14の入力であるサイリスタコンバータ
の出力電圧指令は小さくなり、電源変動の影響を除去す
ることができる。
【0147】上述したように、本実施の形態のサイリス
タコンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動
しても、サイリスタコンバータ3の出力電圧の上昇を抑
制することができるため、交流電源5の電圧変動の影響
を受けないサイリスタコンバータの制御装置を実現する
ことが可能となる。
【0148】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0149】(第7の実施の形態)図8は、本実施の形
態によるサイリスタコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図6と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0150】すなわち、本実施の形態のサイリスタコン
バータの制御装置は、図8に示すように、前記図6の構
成をより簡単な構成にしたものであり、振幅演算器20
の出力である交流電圧振幅の時間変化に比例した量(交
流電源5の電圧の振幅変動分)を抽出するハイパスフィ
ルタ23と、電圧制御器10の出力であるサイリスタコ
ンバータの出力電圧指令から、ハイパスフィルタ23の
出力を減算する減算器27とを備え、この減算器27の
出力を、補正されたサイリスタコンバータの出力電圧指
令として位相制御器14へ入力するようにしている。
【0151】次に、以上のように構成した本実施の形態
のサイリスタコンバータの制御装置の作用について説明
する。
【0152】図8において、交流電源5の電圧の振幅に
変動があった場合には、位相制御器14の入力であるサ
イリスタコンバータの出力電圧指令が、電源変動に応じ
て補正される。
【0153】例えば、交流電源5の電圧が上昇すると、
ハイパスフィルタ23の出力は0から正に変化する。
【0154】従って、減算器27の出力はそれまでより
も小さな信号となり、位相制御器14の入力であるサイ
リスタコンバータの出力電圧指令は小さくなる方向に補
正される。
【0155】すなわち、交流電源5の電圧が上昇する
と、位相制御器14の入力であるサイリスタコンバータ
の出力電圧指令は小さくなり、電源変動の影響を除去す
ることができる。
【0156】上述したように、本実施の形態のサイリス
タコンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動
しても、サイリスタコンバータ3の出力電圧の上昇を抑
制することができるため、交流電源5の電圧変動の影響
を受けないサイリスタコンバータの制御装置を実現する
ことが可能となる。
【0157】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0158】(第8の実施の形態)図9は、前記第1乃
至第7の実施の形態によるサイリスタコンバータの制御
装置における振幅演算器20の一例を示す構成図であ
る。
【0159】すなわち、本実施の形態の振幅演算器20
は、図9に示すように、交流電圧検出器15により検出
された3相交流電源電圧VRS,VST,VTRを直交する2
相信号X,Yに変換する2相変換器201と、2相変換
器201の出力である2相信号X,Yをそれぞれ2乗し
て加算する2乗加算器202と、2乗加算器202の出
力の平方根を求める平方根演算器203と、平方根演算
器203の出力信号をそのリプルを除去するために平滑
して振幅信号Sacを出力するローパスフィルタ204と
から構成している。
【0160】次に、以上のように構成した本実施の形態
の振幅演算器20の作用について説明する。
【0161】図9において、3相交流電源電圧は2相変
換器201により直交する2相信号に変換され、2乗加
算器202および平方根演算器203により、3相交流
電源電圧の振幅が演算される。
【0162】一方、交流電圧検出器15により検出され
た3相交流電源電圧は、転流サージ等のために歪成分が
含まれていることが多い。そして、このような場合に
は、平方根演算器203の出力である電源電圧振幅にも
リプル成分が含まれる。そのため、ローパスフィルタ2
04により、このようなリプル成分を低減して、リプル
成分の少ない振幅信号Sacを出力する。
【0163】上述したように、本実施の形態の振幅演算
器20を用いることにより、前記第1乃至第7の実施の
形態によるサイリスタコンバータの制御装置の実現を容
易にすることが可能となる。
【0164】この結果、交流電源5の電圧の変動の影響
を受けないサイリスタコンバータの制御装置を得ること
ができる。
【0165】(第9の実施の形態)図10は、前記第1
乃至第7の実施の形態によるサイリスタコンバータの制
御装置における振幅演算器20の他の例を示す構成図で
あり、図9と同一部分には同一符号を付してその説明を
省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0166】すなわち、本実施の形態の振幅演算器20
は、図10に示すように、図9の振幅演算器20に、平
均電圧演算器205と、3つの減算器206a〜206
cとを付加した構成としている。
【0167】平均電圧演算器205は、交流電圧検出器
15により検出された3相交流電源電圧VRS,VST,V
TRの瞬時平均値を演算する。
【0168】減算器206a〜206cは、交流電圧検
出器15により検出されたVRS,VST,VTRから、平均
電圧演算器205により演算された瞬時平均値(VRS
ST+VTR)/3を減算し、この減算器206a〜20
6cの出力信号を2相変換器201へ入力するようにし
ている。
【0169】次に、以上のように構成した本実施の形態
の振幅演算器20の作用について説明する。
【0170】図10において、3相交流電源電圧がバラ
ンスしていれば、3相交流電源電圧の和(VRS+VST
TR)は0であり、前記図9の場合と同様の作用とな
る。
【0171】一方、3相交流電源電圧がアンバランス状
態の時には、3相交流電源電圧の和(VRS+VST
TR)は0でなくなり、演算された振幅にアンバランス
のためにリプル成分が含まれるようになる。
【0172】この場合、ローパスフィルタ204によっ
てある程度のリプル成分は除去できるが、リプル除去効
果をより大きくするために、ローパスフィルタ204の
時定数を大きくすると、振幅検出の遅れが大きくなり、
好ましくない状態となる。
【0173】そのため、平均電圧演算器205の出力で
ある瞬時平均電圧(VRS+VST+VTR)/3はアンバラ
ンス成分であり、このアンバランス成分を3つの減算器
206a〜206cにより除去することで、3相交流電
源電圧のアンバランス分を低減することができる。
【0174】上述したように、本実施の形態の振幅演算
器20を用いることにより、検出電圧が3相アンバラン
ス状態にある時でも、ローパスフィルタ204の時定数
を大きくすることなく、リプルの小さい振幅信号を得る
ことが可能となる。
【0175】従って、本実施の形態の振幅演算器20を
用いることにより、前記第1乃至第7の実施の形態によ
るサイリスタコンバータの制御装置の実現を容易にする
ことが可能となる。
【0176】この結果、交流電源5の電圧の変動の影響
を受けないサイリスタコンバータの制御装置を得ること
ができる。
【0177】(第10の実施の形態)図11は、前記第
1乃至第7の実施の形態によるサイリスタコンバータの
制御装置における振幅演算器20の他の例を示す構成図
である。
【0178】すなわち、本実施の形態の振幅演算器20
は、図11に示すように、交流電圧検出器15により検
出された3相交流電源電圧VRS,VST,VTRを入力とし
て全波整流する全波整流器207と、全波整流器207
の出力信号をそのリプルを除去するために平滑して振幅
信号Sacを出力するローパスフィルタ204とから構成
している。
【0179】ここで、全波整流器207は、3つの絶対
値演算器207a〜207cと、最大値選択器207d
とから構成している。
【0180】すなわち、交流電圧検出器15により検出
された3相交流電源電圧VRS,VST,VTRを、3つの絶
対値演算器207a〜207cでそれぞれ絶対値|VRS
|,|VST|,|VTR|に変換し、その絶対値のうちの
最大値を最大値選択器207dで選択出力することによ
り、全波整流器207の出力として3相交流電源電圧を
全波整流した信号を得る。
【0181】次に、以上のように構成した本実施の形態
の振幅演算器20の作用について説明する。
【0182】図9において、3相交流電源電圧を全波整
流した波形の信号が全波整流器207から出力されるの
で、交流電源5の電圧の振幅に比例した信号を得ること
ができる。
【0183】また、全波整流波形には、交流電源5周波
数の6倍の周波数のリプル成分が含まれるが、ローパス
フィルタ204によりリプル成分を低減することができ
る。このようにして、本実施の形態の振幅演算器20で
も、交流電源5の電圧の振幅を検出することができる。
【0184】上述したように、本実施の形態の振幅演算
器20を用いることにより、交流電源5の電圧の振幅を
簡単に検出することが可能となる。
【0185】従って、本実施の形態の振幅演算器20を
用いることにより、前記第1乃至第7の実施の形態によ
るサイリスタコンバータの制御装置の実現を容易にする
ことが可能となる。
【0186】この結果、交流電源5の電圧の変動の影響
を受けないサイリスタコンバータの制御装置を得ること
ができる。
【0187】(第11の実施の形態)図12は、前記第
1乃至第7の実施の形態によるサイリスタコンバータの
制御装置における振幅演算器20の他の例を示す構成図
であり、図9と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0188】すなわち、本実施の形態の振幅演算器20
は、図12に示すように、図9の振幅演算器20におけ
るローパスフィルタ204を、移動平均演算器208を
用いて構成している。
【0189】移動平均演算器208は、過去の一定時間
における入力信号の平均値を演算して出力する、一種の
ローパスフィルタである。
【0190】次に、以上のように構成した本実施の形態
の振幅演算器20の作用について説明する。
【0191】なお、図9と同一部分の作用についてはそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についての
み述べる。
【0192】図12において、交流電源5に3相アンバ
ランスがある場合には、前述したように、振幅検出信号
acに交流電源5周波数の2倍周波数のリプル成分が含
まれる。この場合、移動平均演算器208における移動
平均時間を交流電源5の半周期に選ぶことにより、リプ
ル成分を完全に除去することができ、交流電源5の電圧
のアンバランス分をなくすことができる。
【0193】上述したように、リプル除去のために本実
施の形態の移動平均演算器208を振幅演算器20に用
いることにより、振幅演算器20の出力としてリプルの
ない振幅信号を得ることが可能となる。
【0194】従って、本実施の形態の振幅演算器20を
用いることにより、前記第1乃至第7の実施の形態によ
るサイリスタコンバータの制御装置の実現を容易にする
ことが可能となる。
【0195】この結果、交流電源5の電圧の変動の影響
を受けないサイリスタコンバータの制御装置を得ること
ができる。
【0196】(第12の実施の形態)図13は、本実施
の形態によるPWMコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図20と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0197】すなわち、本実施の形態のPWMコンバー
タの制御装置は、図13に示すように、図20に3つの
加算器28R,28S,28Tを付加した構成としてい
る。
【0198】つまり、有効および無効電流制御器18の
出力である3相各相の交流電圧指令νR * ,νS * ,ν
T * に、交流電圧検出器15により検出された交流電源
5の各相電圧eR ,eS ,eT を加算器28R,28
S,28Tによりそれぞれ重畳して、補正された各相の
交流電圧指令νRC * ,νSC * ,νTC * を求めるようにし
ている。
【0199】そして、この補正された各相の交流電圧指
令νRC * ,νSC * ,νTC * をPWM制御回路19へ入力
し、パルス幅変調してPWMインバータ3aを制御する
ようにしている。
【0200】次に、以上のように構成した本実施の形態
のPWMコンバータの制御装置の作用について説明す
る。
【0201】PWMコンバータ3aの交流電圧は、PW
M制御回路19の入力νRC * ,νSC * ,νTC * にほぼ比
例する。そして、PWMコンバータ3aの交流電圧と交
流電源5の電圧との差電圧が電源フィルタ6aに印加さ
れることによって、交流電流の大きさが決まる。
【0202】従って、交流電源5の電圧の変動は外乱と
なり、交流電源5の電圧が変動すると、前述した従来の
図20の構成では、交流電流が乱される。
【0203】この点、本実施の形態の構成においては、
かかる外乱の影響を除去するように作用する。
【0204】すなわち、図13において、交流電源5の
電圧が変動しても、交流電圧検出器15により検出され
た交流電源5の各相電圧に比例した信号eR ,eS ,e
T を、加算器28R,28S,28Tにより重畳した各
相の交流電圧指令νRC * ,νSC * ,νTC * でパルス幅変
調するので、交流電源5の電圧の変動分だけPWMコン
バータ3aの交流電圧も変動する。
【0205】この結果、PWMコンバータ3aの交流電
圧と交流電源5の電圧との差電圧には変化を生じないの
で、交流電源5の電圧の変動により交流電流が乱される
現象は起こらない。
【0206】上述したように、本実施の形態のPWMコ
ンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動して
も、PWMコンバータ3aの交流電圧と交流電源5の電
圧との差電圧に変化を生じないため、交流電源5の電圧
変動の影響を受けないPWMコンバータの制御装置を実
現することが可能となる。
【0207】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0208】(第12の実施の形態の変形例)前記図1
3の実施の形態における有効および無効電流制御器18
としては、図21に示した構成の有効および無効電流制
御器18を使用することができるが、これに限られるも
のではない。
【0209】すなわち、図21の構成の有効および無効
電流制御器18では、交流の電流指令と交流の検出電流
R ,iT とを比較増幅して交流量で制御するようにし
ている。
【0210】一方、最近では、検出量を有効電流と無効
電流の直流量に変換し、有効および無効電流指令
P * ,iQ * と比較増幅する直流量での制御が行なわ
れることが多い。そして、このような場合でも、本発明
を同様に適用することができ、その効果は変わらない。
【0211】図14は、直流量での電流制御を行なう場
合の有効および無効電流制御器18の構成例を示す回路
図であり、図21と同一部分には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0212】図14において、座標変換器185は交流
量を直流量に変換するものであり、例えば交流信号を3
相信号から直交2相信号に変換し、さらに図22の場合
と同様に、4つの乗算器と加算器と減算器とにより直流
量に変換する周知の構成である。
【0213】すなわち、電流検出器11R,11Tによ
り検出された交流電流iR ,iT を、座標変換器185
により交流電源5の電圧と同相な成分iP および直交す
る成分iQ に変換して、それぞれ有効電流指令iP *
よび無効電流指令iQ * と比較器182R,182Tに
より比較し、電流制御器183R,183Tにより増幅
して、有効電圧指令νP * および無効電圧指令νQ *
得る。
【0214】また、この有効,無効電圧指令νP * ,ν
Q * を、図22の場合と同様の構成の座標変換器181
によりR相,T相の交流電圧指令νR * ,νT * に変換
し、さらにこのR相,T相の交流電圧指令νR * ,νT
* を、反転加算器184により極性反転した後、加算し
てS相の交流電圧指令νS * を得る。
【0215】図14に示す本実施の形態のように、交流
電流を直流量に変換して電流制御する方式は、自動制御
ループの周波数特性の影響を受けずに、指令値に制御量
を追従させることができるので、よく使われる。
【0216】従って、図13に示す第12の実施の形態
における有効および無効電流制御器18は、図14に示
すように交流電流を直流量に変換して電流制御する方式
の有効および無効電流制御器18であってもよいことは
明らかである。
【0217】(第13の実施の形態)図15は、本実施
の形態によるPWMコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図13および図14と同一部分には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0218】すなわち、本実施の形態のPWMコンバー
タの制御装置は、図15に示すように、図14に示した
交流電流を直流量に変換して電流制御する方式の有効お
よび無効電流制御器18を有するものに適用した場合の
例である。
【0219】なお、図15では、主回路部の図示を省略
して、制御装置部のみについて示している。
【0220】図15において、交流電圧検出器15によ
り検出されたR相,T相の各相電圧eR ,eT を、座標
変換器186により直流量eP ,eQ に変換し、電流制
御器183R,183Tの出力である有効電圧指令νP
* ,無効電圧指令νQ * に加算器187R,187Tに
よりそれぞれ加算して、補正された有効,無効電圧指令
νPC * ,νQC * を求め、座標変換器181により交流量
νRC * ,νTC * に変換し、さらにこれらの交流量
νRC * ,νTC * を反転加算器184により加算して、交
流量νSC * を得るようにしている。
【0221】次に、以上のように構成した本実施の形態
のPWMコンバータの制御装置の作用について説明す
る。
【0222】なお、図13と同一部分の作用については
その説明を省略し、ここでは異なる部分の作用について
のみ述べる。
【0223】図13に示す実施の形態では、交流の電圧
指令に交流の相電圧信号が重畳されているのに対し、図
15に示す本実施の形態では、相電圧信号が直流量に変
換されて、直流量の電圧指令に重畳される。
【0224】すなわち、図13に示す実施の形態と図1
5に示す本実施の形態では、交流量か直流量かの違いが
あるだけであり、交流電源5の電圧変動による交流電流
変動の抑制効果は変わらない。
【0225】上述したように、本実施の形態のPWMコ
ンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動して
も、PWMコンバータ3aの交流電圧と交流電源5の電
圧との差電圧に変化を生じないため、交流電源5の電圧
変動の影響を受けないPWMコンバータの制御装置を実
現することが可能となる。
【0226】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0227】(第14の実施の形態)図16は、本実施
の形態によるPWMコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図15と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0228】本実施の形態のPWMコンバータの制御装
置は、図16に示すように、図15の構成から加算器1
87Tを省略した構成としている。
【0229】すなわち、図15に示す実施の形態では、
交流電圧検出器15により検出されたR相,T相の電源
電圧の有効成分eP および無効成分eQ を、電流制御器
183R,183Tの出力である有効,無効電圧指令ν
P * ,νQ * に重畳しているのに対して、図16に示す
本実施の形態では、交流電圧検出器15により検出され
たR相,T相の電源電圧の有効成分eP のみを、電流制
御器183Rの出力である有効電圧指令νP * に重畳す
るようにしている。
【0230】次に、以上のように構成した本実施の形態
のPWMコンバータの制御装置の作用について説明す
る。
【0231】なお、図15と同一部分の作用については
その説明を省略し、ここでは異なる部分の作用について
のみ述べる。
【0232】図16において、座標変換のための電源同
期信号SP ,SQ は、交流電源5の電圧の検出信号
R ,eS ,eT から作られる。そして、検出信号に含
まれるノイズ除去等を行なうために、電源同期信号
P ,SQ と検出信号eR ,eT とは、交流電源5の電
圧変動に対する感度の差はあるが、基本的には同じ信号
である。
【0233】従って、定常状態では、検出信号eR ,e
T を電源同期信号SP ,SQ により座標変換した結果
は、有効成分eP のみとなり、無効成分eQ は0であ
る。
【0234】一方、交流電源5の電圧の変動時には、無
効成分eQ も0でなくなるが、交流電源5の電圧の振幅
変動等の多くは、有効成分eP の方に現われる。
【0235】従って、図16に示す本実施の形態のよう
に、有効成分eP のみを重畳することによっても、交流
電源5の電圧変動による交流電流変動の抑制効果を得る
ことができる。
【0236】上述したように、本実施の形態のPWMコ
ンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動して
も、PWMコンバータ3aの交流電圧と交流電源5の電
圧との差電圧に変化を生じないため、交流電源5の電圧
変動の影響が少ないPWMコンバータの制御装置を実現
することが可能となる。
【0237】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0238】(第15の実施の形態)図17は、本実施
の形態によるPWMコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図15と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0239】本実施の形態のPWMコンバータの制御装
置は、図17に示すように、図15の構成に、2つのハ
イパスフィルタ188R,188Tを付加した構成とし
ている。
【0240】すなわち、座標変換器186の出力であ
る、交流電圧検出器15により検出されたR相,T相の
電源電圧の有効成分eP および無効成分eQ を、ハイパ
スフィルタ188R,188Tを介して加算器187
R,187Tに入力している。
【0241】つまり、図15に示す実施の形態では、交
流電圧検出器15により検出されたR相,T相の電源電
圧の有効成分eP および無効成分eQ を、電流制御器1
83R,183Tの出力である有効,無効電圧指令νP
* ,νQ * に重畳しているのに対して、図17に示す本
実施の形態では、交流電圧検出器15により検出された
R相,T相の電源電圧の有効成分eP および無効成分e
Q を、ハイパスフィルタ188Rおよび188Tを介し
て、電流制御器183R,183Tの出力である有効,
無効電圧指令νP * ,νQ * に重畳するようにしてい
る。
【0242】次に、以上のように構成した本実施の形態
のPWMコンバータの制御装置の作用について説明す
る。
【0243】なお、図15と同一部分の作用については
その説明を省略し、ここでは異なる部分の作用について
のみ述べる。
【0244】サイリスタコンバータの制御装置の実施の
形態でも説明したように、交流電源5の電圧の変動が制
御系に対して悪影響を与えるのは、その変動速度が速い
場合である。そして、制御系の応答速度に比べて遅い変
動は、制御系に対する影響が殆どない。
【0245】従って、交流電源5の電圧の速い変動分だ
けを電圧指令に重畳することにより、交流電源5の電圧
変動の制御系に与える影響を除去することができる。
【0246】図17において、ハイパスフィルタ188
R,188Tにより、R相,T相の電源電圧の有効成分
P および無効成分eQ から交流電源5の電圧の変化分
が抽出されて、電流制御器183R,183Tの出力で
ある電圧指令νP * ,νQ *に加算器187R,187
Tにより重畳されることで、電圧指令が補正される。
【0247】これにより、交流電源5変動の制御系に与
える影響を除去することができる。
【0248】上述したように、本実施の形態のPWMコ
ンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動して
も、PWMコンバータ3aの交流電圧と交流電源5の電
圧との差電圧に変化を生じないため、交流電源5の電圧
変動の影響が少ないPWMコンバータの制御装置を実現
することが可能となる。
【0249】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0250】(第16の実施の形態)図18は、本実施
の形態によるPWMコンバータの制御装置の構成例を示
す回路図であり、図17と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0251】本実施の形態のPWMコンバータの制御装
置は、図18に示すように、図17の構成から、加算器
187Tと、ハイパスフィルタ188Tとを省略した構
成としている。
【0252】すなわち、図17に示す実施の形態では、
交流電圧検出器15により検出されたR相,T相の電源
電圧の有効成分eP および無効成分eQ の変化分を、電
流制御器183R,183Tの出力である有効,無効電
圧指令νP * ,νQ * に重畳しているのに対して、図1
8に示す本実施の形態では、交流電圧検出器15により
検出されたR相,T相の電源電圧の有効成分eP の変化
分のみを、電流制御器183Rの出力である有効電圧指
令νP * に重畳するようにしている。
【0253】次に、以上のように構成した本実施の形態
のPWMコンバータの制御装置の作用について説明す
る。
【0254】なお、図17と同一部分の作用については
その説明を省略し、ここでは異なる部分の作用について
のみ述べる。
【0255】前記図16に示す実施の形態で説明したよ
うに、交流電源5の電圧の振幅変動等の多くは、有効成
分eP の方に現われる。
【0256】従って、図18に示す本実施の形態のよう
に、有効成分eP の変化分のみを重畳することによって
も、交流電源5の電圧変動による交流電流変動の抑制効
果を得ることができる。
【0257】上述したように、本実施の形態のPWMコ
ンバータの制御装置では、交流電源5の電圧が変動して
も、PWMコンバータ3aの交流電圧と交流電源5の電
圧との差電圧に変化を生じないため、交流電源5の電圧
変動の影響が少ないPWMコンバータの制御装置を実現
することが可能となる。
【0258】これにより、交流電源5の電圧変動時で
も、平滑コンデンサ4の直流電圧を安定に制御すること
ができ、負荷であるインバータ1および電動機2には、
常に安定した電力を供給することができる。
【0259】(その他の実施の形態) (a)前記図1では、交流電源5の電圧を検出する電圧
検出器15を、電源トランス6の2次側に設ける場合の
例について説明したが、これに限らず、前記図20に示
す場合のように、電源トランス6の1次側に設けるよう
にしてもよいことは明らかである。また、平滑効果を高
くするため、サイリスタコンバータ3と平滑コンデンサ
4との間にリアクトルを挿入することもあるが、本発明
はそのような構成に対しても同様に適用することが可能
である。なお、これらのことは、前記他の実施の形態の
場合についても同様であることは言うまでもない。
【0260】(b)前記図2のように電流制御を行なわ
ない構成でも、応答性改善のために負荷側を含めた電流
等を電圧制御ループに重畳することで補償する構成もあ
るが、本発明はそのような構成に対しても同様に適用す
ることが可能であり、位相制御器14の入力を、振幅演
算器20の出力である交流電源電圧振幅で除算すること
によって、前述の場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0261】(c)前記図12では、図9の構成の振幅
演算器20に移動平均演算器208を適用した場合の例
について説明したが、これに限らず、移動平均演算器2
08を図10および図11の構成の振幅演算器20につ
いても同様に適用することが可能であることは明らかで
ある。
【0262】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサイリス
タコンバータの制御装置によれば、交流電源電圧変動時
でも、交流電源電圧変動の影響を受けないサイリスタコ
ンバータの制御装置を実現することが可能となる。
【0263】これにより、交流電源電圧変動時でも、直
流回路電圧を安定に制御することができ、負荷には常に
安定した電力を供給することができる。
【0264】一方、本発明のPWMコンバータの制御装
置によれば、交流電源電圧の変動による直流回路電圧の
変動、および交流電流の変動を抑制することができ、負
荷には常に安定した電力を供給することができる。
【0265】また、交流電源電圧が急変した時の装置過
電流等も防ぐことができ、装置停止に至ることなく連続
した運転を行なうことができるPWMコンバータの制御
装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第1の実施の形態を示す回路図。
【図2】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第2の実施の形態を示す回路図。
【図3】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第3の実施の形態を示す回路図。
【図4】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第4の実施の形態を示す回路図。
【図5】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第4の実施の形態を示す回路図。
【図6】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第5の実施の形態を示す回路図。
【図7】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第6の実施の形態を示す回路図。
【図8】本発明によるサイリスタコンバータの制御装置
の第7の実施の形態を示す回路図。
【図9】同第1乃至第7の実施の形態によるサイリスタ
コンバータの制御装置における振幅演算器の第1の例を
示す構成図。
【図10】同第1乃至第7の実施の形態によるサイリス
タコンバータの制御装置における振幅演算器の第2の例
を示す構成図。
【図11】同第1乃至第7の実施の形態によるサイリス
タコンバータの制御装置における振幅演算器の第3の例
を示す構成図。
【図12】図9〜図11におけるローパスフィルタの一
例を示す構成図。
【図13】本発明によるPWMコンバータの制御装置の
第12の実施の形態を示す回路図。
【図14】本発明に適用される有効および無効電流制御
器の一例を示す構成図。
【図15】本発明によるPWMコンバータの制御装置の
第13の実施の形態を示す回路図。
【図16】本発明によるPWMコンバータの制御装置の
第14の実施の形態を示す回路図。
【図17】本発明によるPWMコンバータの制御装置の
第15の実施の形態を示す回路図。
【図18】本発明によるPWMコンバータの制御装置の
第16の実施の形態を示す回路図。
【図19】従来のサイリスタコンバータの制御装置の一
例を示す回路図。
【図20】従来のPWMコンバータの制御装置の一例を
示す回路図。
【図21】図20における有効および無効電流制御器の
一例を示す構成図。
【図22】図21における座標変換器の一例を示す構成
図、および動作を説明するための信号波形図。
【符号の説明】
1…インバータ、 2…電動機、 3…サイリスタコンバータ、 3a…PWMコンバータ、 4…平滑コンデンサ、 5…交流電源、 6…電源トランス、 6a…電源フィルタ、 7…電圧基準回路、 8…電圧検出器、 9…比較器、 10…電圧制御器、 11…電流検出器、 12…比較器、 13…電流制御器、 14…位相制御器、 15…交流電圧検出器、 16…位相検出器、 17…無効電流基準器、 18…有効および無効電流制御器、 181…座標変換器、 181A,181B,181C,181D…乗算器、 181E…減算器、 181F…加算器、 181G,181H…係数器、 181I…加算器、 182R,182T…比較器、 183R,183T…電流制御器、 184…反転加算器、 185,186…座標変換器、 187R,187T…加算器、 188R,188T…ハイパスフィルタ、 19…PWM制御回路、 20…振幅演算器、 201…2相変換器、 202…2乗加算器、 203…平方根演算器、 204…ローパスフィルタ、 205…平均電圧演算器、 206a〜206c…減算器、 207a〜207c…絶対値演算器、 207d…最大値選択器、 208…移動平均演算器、 21…割り算器、 22…逆数演算器、 23…ハイパスフィルタ、 24…加算器、 25…乗算器、 27…減算器、 28R,28S,28T…加算器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−322262(JP,A) 特開 平1−315266(JP,A) 特開 平9−247942(JP,A) 特開 平9−74765(JP,A) 特開 平9−135580(JP,A) 国際公開97/003493(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/155

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して負
    荷に直流電力を供給するサイリスタコンバータの直流回
    路電圧をフィードバック制御して前記サイリスタコンバ
    ータの出力電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記サイリスタコンバータの出力直流電流をフィードバ
    ック制御して前記サイリスタコンバータの出力電圧指令
    を出力する電流制御手段と、 前記サイリスタコンバータの出力電圧指令に前記サイリ
    スタコンバータの出力電圧平均値が比例するように前記
    サイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角を制御す
    る位相制御手段とを備えて構成されるサイリスタコンバ
    ータの制御装置において、 前記交流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の振幅
    に比例した信号を演算する振幅演算手段とを備え、 前記電流制御手段の出力であるサイリスタコンバータの
    出力電圧指令を前記振幅演算手段の出力である交流電源
    電圧振幅で除算することで、前記サイリスタコンバータ
    の出力電圧指令を補正するようにしたことを特徴とする
    コンバータの制御装置。
  2. 【請求項2】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して負
    荷に直流電力を供給するサイリスタコンバータの直流回
    路電圧をフィードバック制御して前記サイリスタコンバ
    ータの出力電圧指令を出力する電圧制御手段と、 前記サイリスタコンバータの出力電圧指令に前記サイリ
    スタコンバータの出力電圧平均値が比例するように前記
    サイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角を制御す
    る位相制御手段とを備えて構成されるサイリスタコンバ
    ータの制御装置において、 前記交流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の振幅
    に比例した信号を演算する振幅演算手段とを備え、 前記電圧制御手段の出力であるサイリスタコンバータの
    出力電圧指令を前記振幅演算手段の出力である交流電源
    電圧振幅で除算することで、前記サイリスタコンバータ
    の出力電圧指令を補正するようにしたことを特徴とする
    コンバータの制御装置。
  3. 【請求項3】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して負
    荷に直流電力を供給するサイリスタコンバータの直流回
    路の電圧基準を定める電圧基準手段と、 前記電圧基準に前記サイリスタコンバータの出力電圧平
    均値が比例するように前記サイリスタコンバータのサイ
    リスタ点弧位相角を制御する位相制御手段とを備えて構
    成されるサイリスタコンバータの制御装置において、 前記交流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の振幅
    に比例した信号を演算する振幅演算手段とを備え、 前記電圧基準を前記振幅演算手段の出力である交流電源
    電圧振幅で除算することで、前記電圧基準を補正するよ
    うにしたことを特徴とするコンバータの制御装置。
  4. 【請求項4】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して負
    荷に直流電力を供給するサイリスタコンバータの直流回
    路電圧をフィードバック制御して前記サイリスタコンバ
    ータの出力電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記サイリスタコンバータの出力直流電流をフィードバ
    ック制御して前記サイリスタコンバータの出力電圧指令
    を出力する電流制御手段と、 前記サイリスタコンバータの出力電圧指令に前記サイリ
    スタコンバータの出力電圧平均値が比例するように前記
    サイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角を制御す
    る位相制御手段とを備えて構成されるサイリスタコンバ
    ータの制御装置において、 前記交流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の振幅
    に比例した信号を演算する振幅演算手段と、 前記振幅演算手段の出力の逆数を求める逆数演算手段
    と、 前記逆数演算手段の出力の時間変化に比例した量を求め
    るハイパスフィルタとを備え、 前記電流制御手段の出力であるサイリスタコンバータの
    出力電圧指令に前記ハイパスフィルタの出力を乗算した
    量だけ増加させることで、前記サイリスタコンバータの
    出力電圧指令を補正するようにしたことを特徴とするコ
    ンバータの制御装置。
  5. 【請求項5】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して負
    荷に直流電力を供給するサイリスタコンバータの直流回
    路電圧をフィードバック制御して前記サイリスタコンバ
    ータの出力電圧指令を出力する電圧制御手段と、 前記サイリスタコンバータの出力電圧指令に前記サイリ
    スタコンバータの出力電圧平均値が比例するように前記
    サイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角を制御す
    る位相制御手段とを備えて構成されるサイリスタコンバ
    ータの制御装置において、 前記交流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の振幅
    に比例した信号を演算する振幅演算手段と、 前記振幅演算手段の出力の逆数を求める逆数演算手段
    と、 前記逆数演算手段の出力の時間変化に比例した量を求め
    るハイパスフィルタとを備え、 前記電流制御手段の出力であるサイリスタコンバータの
    出力電圧指令に前記ハイパスフィルタの出力を乗算した
    量だけ増加させることで、前記サイリスタコンバータの
    出力電圧指令を補正するようにしたことを特徴とするコ
    ンバータの制御装置。
  6. 【請求項6】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して負
    荷に直流電力を供給するサイリスタコンバータの直流回
    路電圧をフィードバック制御して前記コンバータの出力
    電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記コンバータの出力直流電流をフィードバック制御し
    て前記コンバータの出力電圧指令を出力する電流制御手
    段と、 前記出力電圧指令に前記サイリスタコンバータの出力電
    圧平均値が比例するように前記サイリスタコンバータの
    サイリスタ点弧位相角を制御する位相制御手段からなる
    サイリスタコンバータの制御装置において、 前記交流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の振幅
    に比例した信号を演算する振幅演算手段と、 前記振幅演算手段の出力である交流電圧振幅の時間変化
    に比例した量を求めるハイパスフィルタとを備え、 前記電圧制御手段の出力であるサイリスタコンバータの
    出力電圧指令から前記ハイパスフィルタの出力を引算す
    ることで、前記サイリスタコンバータの出力電圧指令を
    補正するようにしたことを特徴とするコンバータの制御
    装置。
  7. 【請求項7】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して負
    荷に直流電力を供給するサイリスタコンバータの直流回
    路電圧をフィードバック制御して前記サイリスタコンバ
    ータの出力電圧指令を出力する電圧制御手段と、 前記サイリスタコンバータの出力電圧指令に前記サイリ
    スタコンバータの出力電圧平均値が比例するように前記
    サイリスタコンバータのサイリスタ点弧位相角を制御す
    る位相制御手段とを備えて構成されるサイリスタコンバ
    ータの制御装置において、 前記交流電源電圧を検出する交流電圧検出手段と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の振幅
    に比例した信号を演算する振幅演算手段と、 前記振幅演算手段の出力である交流電圧振幅の時間変化
    に比例した量を求めるハイパスフィルタとを備え、 前記電圧制御手段の出力であるサイリスタコンバータの
    出力電圧指令から前記ハイパスフィルタの出力を引算す
    ることで、前記サイリスタコンバータの出力電圧指令を
    補正するようにしたことを特徴とするコンバータの制御
    装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項7のいずれか1
    項に記載のコンバータの制御装置において、 前記振幅演算手段は、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧を直交
    する2相信号に変換する2相変換手段と、 前記2相変換手段の出力である2相信号をそれぞれ2乗
    して加算する2乗加算手段と、 前記2乗加算手段の出力の平方根を求める平方根演算手
    段と、 前記平方根演算手段の出力信号のリプルを抑制するため
    のローパスフィルタと、 から構成したことを特徴とするコンバータの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至請求項7のいずれか1
    項に記載のコンバータの制御装置において、 前記振幅演算手段は、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧の瞬時
    平均値を求める平均電圧演算手段と、 前記平均電圧演算手段の出力である瞬時平均値を前記交
    流電圧検出手段により検出された交流電圧からそれぞれ
    引算する減算手段と、 前記減算手段の出力を直交する2相信号に変換する2相
    変換手段と、 前記2相変換手段の出力である2相信号をそれぞれ2乗
    して加算する2乗加算手段と、 前記2乗加算手段の出力の平方根を求める平方根演算手
    段と、 前記平方根演算手段の出力信号のリプルを抑制するため
    のローパスフィルタと、 から構成したことを特徴とするコンバータの制御装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1乃至請求項7のいずれか
    1項に記載のコンバータの制御装置において、 前記振幅演算手段は、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧を入力
    として全波整流する全波整流手段と、 前記全波整流手段の出力信号のリプルを抑制するための
    ローパスフィルタと、 から構成したことを特徴とするコンバータの制御装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項8乃至請求項10のいずれ
    か1項に記載のコンバータの制御装置において、 前記ローパスフィルタは、入力信号の移動平均を演算し
    て出力するようにしたことを特徴とするコンバータの制
    御装置。
  12. 【請求項12】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して
    負荷に直流電力を供給するパルス幅変調(PWM)コン
    バータの直流回路電圧をフィードバック制御して交流電
    流の有効電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記PWMコンバータの交流電流の無効電流指令を定め
    る無効電流基準手段と、 前記PWMコンバータの交流電流の電源電圧に対する同
    相成分および直交成分がそれぞれ前記有効電流指令およ
    び無効電流指令に追従するように前記PWMコンバータ
    の交流電圧指令を決める有効および無効電流制御手段
    と、 前記交流電圧指令に前記PWMコンバータの交流電圧平
    均値が比例するように前記PWMコンバータをPWM制
    御するPWM制御手段とを備えて構成されるPWMコン
    バータの制御装置において、 前記交流電源の各相電圧を検出する交流電圧検出手段を
    備え、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧に比例
    した信号を、前記有効および無効電流制御手段の出力で
    ある各相の交流電圧指令に重畳するようにしたことを特
    徴とするコンバータの制御装置。
  13. 【請求項13】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して
    負荷に直流電力を供給するパルス幅変調(PWM)コン
    バータの直流回路電圧をフィードバック制御して交流電
    流の有効電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記PWMコンバータの交流電流の無効電流指令を定め
    る無効電流基準手段と、 前記交流電源電圧に同期した基準位相を出力する位相検
    出手段と、 前記PWMコンバータの交流電流を前記基準位相に同相
    な成分および直交する成分に変換する座標変換手段と、 前記交流電流の同相成分と前記有効電流指令とを比較増
    幅して有効電圧指令を出力する有効電流制御手段と、 前記交流電流の直交成分と前記無効電流指令とを比較増
    幅して無効電圧指令を出力する無効電流制御手段と、 前記基準位相を用いて前記有効および無効電圧指令を交
    流電圧指令に変換する座標変換手段と、 前記交流電圧指令に前記PWMコンバータの交流電圧平
    均値が比例するように前記PWMコンバータをPWM制
    御するPWM制御手段とを備えて構成されるPWMコン
    バータの制御装置において、 前記交流電源の各相電圧を検出する交流電圧検出手段
    と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧を、前
    記基準位相に同相な成分および直交する成分に変換する
    座標変換手段とを備え、 前記座標変換手段の出力である交流電圧同相成分に比例
    した信号を前記有効電圧指令に、また前記交流電圧直交
    成分に比例した信号を前記無効電圧指令にそれぞれ重畳
    するようにしたことを特徴とするコンバータの制御装
    置。
  14. 【請求項14】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して
    負荷に直流電力を供給するパルス幅変調(PWM)コン
    バータの直流回路電圧をフィードバック制御して交流電
    流の有効電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記PWMコンバータの交流電流の無効電流指令を定め
    る無効電流基準手段と、 前記交流電源電圧に同期した基準位相を出力する位相検
    出手段と、 前記PWMコンバータの交流電流を前記基準位相に同相
    な成分および直交する成分に変換する座標変換手段と、 前記交流電流の同相成分と前記有効電流指令とを比較増
    幅して有効電圧指令を出力する有効電流制御手段と、 前記交流電流の直交成分と前記無効電流指令とを比較増
    幅して無効電圧指令を出力する無効電流制御手段と、 前記基準位相を用いて前記有効および無効電圧指令を交
    流電圧指令に変換する座標変換手段と、 前記交流電圧指令に前記PWMコンバータの交流電圧平
    均値が比例するように前記PWMコンバータをPWM制
    御するPWM制御手段とを備えて構成されるPWMコン
    バータの制御装置において、 前記交流電源の各相電圧を検出する交流電圧検出手段
    と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧から前
    記基準位相との同相成分を求める座標変換手段とを備
    え、 前記座標変換手段の出力である交流電圧同相成分に比例
    した信号を前記有効電圧指令に重畳するようにしたこと
    を特徴とするコンバータの制御装置。
  15. 【請求項15】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して
    負荷に直流電力を供給するパルス幅変調(PWM)コン
    バータの直流回路電圧をフィードバック制御して交流電
    流の有効電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記PWMコンバータの交流電流の無効電流指令を定め
    る無効電流基準手段と、 前記交流電源電圧に同期した基準位相を出力する位相検
    出手段と、 前記PWMコンバータの交流電流を前記基準位相に同相
    な成分および直交する成分に変換する座標変換手段と、 前記交流電流の同相成分と前記有効電流指令とを比較増
    幅して有効電圧指令を出力する有効電流制御手段と、 前記交流電流の直交成分と前記無効電流指令とを比較増
    幅して無効電圧指令を出力する無効電流制御手段と、 前記基準位相を用いて前記有効および無効電圧指令を交
    流電圧指令に変換する座標変換手段と、 前記交流電圧指令に前記PWMコンバータの交流電圧平
    均値が比例するように前記PWMコンバータをPWM制
    御するPWM制御手段とを備えて構成されるPWMコン
    バータの制御装置において、 前記交流電源の各相電圧を検出する交流電圧検出手段
    と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧を、前
    記基準位相に同相な成分および直交する成分に変換する
    座標変換手段と、 前記座標変換手段の出力である交流電圧同相成分および
    直交成分の時間変化に比例した量をそれぞれ求めるハイ
    パスフィルタとを備え、 前記ハイパスフィルタの出力である交流電圧同相成分変
    動量を前記有効電圧指令に、また前記交流電圧直交成分
    変動量を前記無効電圧指令にそれぞれ重畳するようにし
    たことを特徴とするコンバータの制御装置。
  16. 【請求項16】 交流電源電圧を直流電圧に順変換して
    負荷に直流電力を供給するパルス幅変調(PWM)コン
    バータの直流回路電圧をフィードバック制御して交流電
    流の有効電流指令を出力する電圧制御手段と、 前記PWMコンバータの交流電流の無効電流指令を定め
    る無効電流基準手段と、 前記交流電源電圧に同期した基準位相を出力する位相検
    出手段と、 前記PWMコンバータの交流電流を前記基準位相に同相
    な成分および直交する成分に変換する座標変換手段と、 前記交流電流の同相成分と前記有効電流指令とを比較増
    幅して有効電圧指令を出力する有効電流制御手段と、 前記交流電流の直交成分と前記無効電流指令とを比較増
    幅して無効電圧指令を出力する無効電流制御手段と、 前記基準位相を用いて前記有効および無効電圧指令を交
    流電圧指令に変換する座標変換手段と、 前記交流電圧指令に前記PWMコンバータの交流電圧平
    均値が比例するように前記PWMコンバータをPWM制
    御するPWM制御手段とを備えて構成されるPWMコン
    バータの制御装置において、 前記交流電源の各相電圧を検出する交流電圧検出手段
    と、 前記交流電圧検出手段により検出された交流電圧から前
    記基準位相との同相成分を求める座標変換手段と、 前記座標変換手段の出力である交流電圧同相成分の時間
    変化に比例した量を求めるハイパスフィルタとを備え、 前記ハイパスフィルタの出力である交流電圧同相成分変
    動量を前記有効電圧指令に重畳するようにしたことを特
    徴とするコンバータの制御装置。
JP06137098A 1998-03-12 1998-03-12 コンバータの制御装置 Expired - Lifetime JP3403056B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06137098A JP3403056B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 コンバータの制御装置
TW88103625A TW441158B (en) 1998-03-12 1999-03-09 Converter controlling device
CNB991039726A CN1158747C (zh) 1998-03-12 1999-03-12 变换器的控制装置
CNB2003101179010A CN1327600C (zh) 1998-03-12 1999-03-12 变换器的控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06137098A JP3403056B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 コンバータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11262265A JPH11262265A (ja) 1999-09-24
JP3403056B2 true JP3403056B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=13169227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06137098A Expired - Lifetime JP3403056B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 コンバータの制御装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3403056B2 (ja)
CN (2) CN1327600C (ja)
TW (1) TW441158B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100521484C (zh) 2003-08-19 2009-07-29 高周波热錬株式会社 电力供给装置以及感应加热装置
CN101652920B (zh) * 2007-04-10 2012-09-26 三菱电机株式会社 电源再生变流器
WO2013098912A1 (ja) 2011-12-26 2013-07-04 三菱電機株式会社 回転子
JP5664588B2 (ja) * 2012-04-20 2015-02-04 株式会社安川電機 電源回生装置および電力変換装置
CN103516219B (zh) * 2012-06-15 2017-06-30 西门子(中国)有限公司 直流电源模块的控制电路
JP6102450B2 (ja) * 2013-04-16 2017-03-29 ミツミ電機株式会社 モータドライバ装置及びその制御方法
JP2016154434A (ja) * 2015-02-18 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置
CN105322858B (zh) * 2015-05-25 2018-06-26 深圳市振邦智能科技股份有限公司 一种抵制母线电压波动的方法及装置
JP6093817B2 (ja) * 2015-08-19 2017-03-08 山洋電気株式会社 モータ制御装置
CN105305841A (zh) * 2015-10-13 2016-02-03 国网山东省电力公司聊城供电公司 一种适用于三相串联vsc的通用控制方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4620296A (en) * 1984-11-29 1986-10-28 Dana Corporation Protection system for immunizing a controlled d-c power supply against a-c line voltage interruptions
JPH07236294A (ja) * 1994-02-23 1995-09-05 Toshiba Corp インバータ装置
JPH08251987A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Fuji Electric Co Ltd 3相pwmインバータの出力電圧制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1507144A (zh) 2004-06-23
CN1229305A (zh) 1999-09-22
CN1327600C (zh) 2007-07-18
CN1158747C (zh) 2004-07-21
JPH11262265A (ja) 1999-09-24
TW441158B (en) 2001-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9509233B2 (en) Power converter, power generation system, control apparatus, and power conversion method
KR100934311B1 (ko) 인버터 장치
JPS6137864B2 (ja)
EP3109993B1 (en) Power conversion device control method
EP3522363B1 (en) Control device for power converter
JP3403056B2 (ja) コンバータの制御装置
KR20100124816A (ko) 컨버터의 제어 방법
JPH10225131A (ja) 電力変換器の制御装置
JP2793327B2 (ja) 無効電力補償装置
JPS6242470B2 (ja)
JP3236985B2 (ja) Pwmコンバータの制御装置
JP4971758B2 (ja) 電力変換装置
JPH09201056A (ja) 電力変換システム
US4764859A (en) Method and apparatus for controlling circulating-current type cycloconverter
JPH1132435A (ja) 電力変換装置
JP3509935B2 (ja) 電圧形pwmコンバータの制御装置
JP2781602B2 (ja) 電力変換器の制御装置及びそのシステム
JPH02261059A (ja) 直流電圧脈動補正電源装置および電動機制御装置
Joos et al. Four switch three phase active filter with reduced current sensors
JPS5819169A (ja) Pwm制御変換器の制御方法
JP2968027B2 (ja) 電流形インバータの制御装置
JPH0738978Y2 (ja) 電圧変動抑制装置
JPH10222235A (ja) アクティブフィルタ装置の制御回路
JP2023107489A (ja) 高調波抑制システム
JP3321248B2 (ja) 障害電流抑制装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080229

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term