JP3400288B2 - 皮革様シートのエンボス方法 - Google Patents

皮革様シートのエンボス方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、繊維質基体と熱可塑性
弾性樹脂よりなる皮革様シ−トの風合いを損なうことな
く、該シートにエンボス斑の少ない安定的な美麗なエン
ボス模様を付与するエンボス方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、繊維質基体と熱可塑性弾性樹
脂よりなる皮革様シ−トに皮革様の表面凹凸模様を付与
する方法として加熱エンボスを用いる方法が行われてい
る。この方法は、模様を付与した加熱金属ロールまたは
加熱金属エンドレスベルトと硬度の高いバックロールか
ら構成された加熱エンボス装置を用いて、100℃以上
に加熱された金属面に柔軟な皮革様シートを高圧力で一
気に押し付けて模様を付与するもので、あたかも焼印を
押すが如き方法である。この方法で模様を美麗に忠実に
付与しようとすれば高温度と高圧力が必要となる。 【0003】ところが、皮革様シートは一般の布帛と異
なり厚みが厚く見掛け密度が小さいため、熱と圧力によ
り厚さ方向に圧縮され、その状態で固定され易く、表面
には美麗にエンボス模様が付与されても、シートは崇高
さが減じ柔軟性が低下し風合いの劣ったものとなる。ま
たエンボス方法には、シートをあらかじめ予熱した後、
エンボスして皮革様の凹凸模様を付与する方法も知られ
ており、例えば特公昭47−24662号公報には、シ
ートの表面を予め加熱し、そしてエンボスロールで加圧
エンボス後、金属面にエンボスシートを密着したまま走
行させ、エンボスロールが冷却した時点で剥離するエン
ボス方法が提案されている。また特公昭55−6754
号公報、特公昭57−23036号公報及び特公昭57
−23037号公報には、多孔質被覆層を有する皮革様
シ−トを100〜300℃で加熱エンボスし、熱ロール
に自己接着させたまま熱ロールの円周の一定距離を進行
させた後、熱ロール上に設けた剥離ロールによって強制
剥離するエンボス方法が提案されている。さらに特公平
4−55380号公報には、弾性重合体を主体とした重
合体で構成された平滑性表面を有する皮革様シートを、
ガイドロールにより加熱されたエンボスロールに接触さ
せ、ロールに沿わせロール円周の少なくとも1/4周を
移動させることにより予熱し、引き続き該エンボスロー
ルに加圧型押しするエンボス方法が記載されている。 【0004】この様に、従来弾性重合体表面にエンボス
模様を付与する方法は、加熱エンボスロールに加圧型押
しし、そして皮革様シ−トをエンボスロールに自己接着
させて、そのままエンボスロールの円周上の一定距離に
設けたロールでエンボスロールより強制的に剥離するも
の、また加熱エンボスロールの前に設けたガイドロール
により皮革様シートをエンボスロールに接触させロール
に沿わせて予熱し引き続き該エンボスロールで加圧型押
しするものなどが知られている。しかし、いずれの方法
においてもエンボス時には高温度と高圧力を必要とする
ことには変わりがないため、皮革様シートの風合いの点
では満足できるものは得られない。 【0005】また実公昭53−17347号公報には、
ゴムJIS硬度40〜80度の軟らかいバックロールを
用いるエンボス装置が提案されているが、このエンボス
装置は、布や紙等の薄くかつ非圧縮性の被処理物を樹脂
製のエンボスロールとゴム製のバックロールの間に挟
み、軟らかいバックロールをエンボスロールの表面凸凹
に合わせて変形させ、いわば被処理物を雄型と雌型の間
に挟むようにしてエンボス処理するものであり、厚みが
厚く、柔軟で圧縮され易い皮革様シートをこの装置でエ
ンボス処理しても充分満足のいく美麗な忠実なエンボス
模様は得られず、また風合いの改良の点でも満足できる
ものではない。 【0006】また特公平3−2648号公報には、バッ
クロールとしてゴムロールの外層にスポンジ層で被覆し
た2層構造のロールを用いて熱エンボスする方法が提案
されているが、この方法も上記方法と同様に、美麗な忠
実なエンボス模様が入らないという問題点を有してい
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】すなわち従来の方法で
は、美麗な忠実エンボス模様を入れようとすると、皮革
様シートに必要な崇高さが減じ柔軟性が低下し風合いの
劣ったものとなるという欠点を有していた。本発明は。
崇高く柔軟で風合いに優れた皮革様シートの表面に風合
いを損なうことなく美麗で忠実なエンボス模様を付与す
る方法を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、繊維質基体と
熱可塑性弾性重合体から構成された皮革様シートの表面
を、該シートに張力を付与することにより、該シートを
エンボス金属ロールに圧着して、該金属ロールにより該
シート表面にエンボス模様を付与する皮革様シートのエ
ンボス方法である。すなわち本発明は、エンボスロール
とバックロールの間に該シートを挟むことなく、あるい
は無端ベルトとエンボスロールの間に該シートを挟持す
ることなく、該シートを張力によりエンボスロールに圧
着し、それによりエンボスする方法である。 【0009】次に本発明の一実施態様を図面にしたがっ
て説明する。図1は本発明の方法による皮革様シートの
エンボス処理方法の一例を示す図であり、図中、ロール
1は加熱装置のついたエンボスロール、2は段差ロー
ル、3と7はガイドロールを示す。エンボス型押しする
皮革様シート4を加熱エンボスで型押して、エンボス模
様表面を有する皮革様シートを製造する際に、加熱エン
ボスロールの手前に設けたガイドロール7に接触させ、
そして加熱装置のついたエンボスロール1に沿うように
通して、ロール円周の少なくとも1/4周を移動させて
予熱し、引き続き同エンボスロールで型押しし、バック
ロール6を経てガイドロール3に通す。エンボスロール
の加熱温度は通常約100〜220℃、好ましくは約1
50〜200℃の範囲、エンボス型押しは面圧で約0.
005〜0.1kg/cm2の範囲であり、好ましくは
0.01〜0.06kg/cm2の範囲である。エンボ
スロールへの押圧は高くないことが好ましく、そのため
には上記した面圧範囲にすることが好ましく、このよう
にすることにより剥離時の際にエンボスロールとシート
の密着への影響をほとんど受けることなく、かつシート
の嵩高さや風合いを損なうことなく良好な表面型押しシ
ートが得られる。面圧は2の段差ロールの荷重張力によ
り調節することができる。ガイドロール3は、シボの形
状によって調整可能なように位置可変に取り付けること
が好ましい。例えば、シボの形状が浅めの場合にはガイ
ドロールの位置を高めとし、またシボの形状が深めの場
合にはガイドロールの位置を低めとするのが好ましい。 【0010】図2は、上記図1の装置を用いて型押し模
様をする際の面圧についての理解を助けるための図であ
る。図中、P1は張り側の張力、P2はゆるみ側の張力、
fは摩擦力、θは接触角、Bはシートの幅、Rは熱エ
ンボスの半径、Dはその直径を示す。この結果、面圧p
1=p2より、p=P/(BR)=2P/BDとなり、接
触面等分布圧力となる。図に示すθとしては90〜18
0゜が好ましく、Bとしては50〜300cmが好まし
い。Pは段差ロールによりコントロールする。エンボス
時に皮革様シートのエンボスロールへの自己接着力は高
くないことが好ましく、エンボス温度さらにシートとエ
ンボスロールとの圧力および/またはシートの巻き取り
張力は充分な賦型効果が得られる範囲で低い方が好まし
く、具体的には、皮革様シートの表面層を形成する重合
体の軟化温度より10〜20℃低い温度で、面圧は0.
01〜0.06kg/cm2が好ましい。本発明の型押
しに使用するエンボスロールは、ロール内部から加熱さ
れるエンボスロールであって、皮革様シートの用途によ
ってエンボス模様の彫刻は各種模様が選ばれる。図1及
び2で示すバックロール6は、エンボスロール1と皮革
様シート4の接触面確保とテンションのムラを防ぐ為に
設置してあり、本発明においてはこのバックロール6を
設置するのが好ましい。 【0011】本発明方法において、エンボスロールの直
径としては20〜50cmが好ましく、シートの処理速
度としては0.6〜2m/分が、本発明の目的をより一
層達成する上で好ましい。本発明で重要なことは、エン
ボスロールとバックロールを用いて、または無端ベルト
と加熱エンボスロールの間に被処理シートを挾持してエ
ンボスする、従来の加圧型方法でなく、エンボスロール
を皮革様シートの表面樹脂が加熱軟化(表面樹脂の軟化
点付近)する温度まで昇温しエンボスが完了するまで、
バックロールを用いずまたは無端ベルトと加熱ドラムの
間に被処理シートを挾持することなく、つまり加圧プレ
スすることなく、エンボスすることにあり、これにより
エンボスロールの模様を、皮革様シートの風合いを損な
うことなく美麗な忠実なエンボス模様が得られることで
ある。 【0012】本発明の対象とする皮革様シートは、繊維
質基体と少なくともその片面に形成された熱可塑性の弾
性重合体を主体とした重合体からなる多孔質シートから
なるシートであって、その見掛け密度は0.25〜0.
48g/cm3が好ましい。特に表面に多孔質構造の表
面層が付与されたシートが好ましく、またその表面層を
バフ処理して表面層の内部気孔を露出させたものでもよ
い。具体的な皮革様シートとしては、例えば編織布や起
毛した編織布、三次元絡合不織布等の布帛またはこれら
の布帛に更に多孔質状の弾性重合体を含有させた繊維質
基体の表面にポリウレタンで代表される弾性重合体の表
面層を有する、いわゆる従来から皮革様シートとして知
られているシートが挙げられる。特に、三次元絡合不織
布及びその内部にポリウレタンを含有させた繊維質基
体、さらにその表面にポリウレタンからなる多孔質層を
付与したシートが好ましい。基体としては厚さ0.9〜
1.5mm、多孔質層としては厚さ0.2〜0.5mm
が好ましい。さらにその表面に非多孔質被覆層が付与さ
れていてもよい。なお前記したシート表面の熱可塑性弾
性樹脂の軟化点とは、多孔質層を構成する樹脂の軟化点
を意味する。 【0013】皮革様シートを構成する繊維質基体とポリ
ウレタンを主体とする弾性重合体で構成された多孔質構
造の表面層とからなるシートにおいて、繊維質基体を構
成する繊維として、ナイロン−6、ナイロン−66、ナ
イロン−610、芳香環を含有するポリアミドなどなど
のポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、エチレ
ンテレフタレート単位を80モル%以上有する共重合
体、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル
類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン類、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコールな
どの合成繊維、再生繊維から選ばれた少なくとも1種の
繊維が挙げられ、特に柔軟性があり、外観の良好なもの
を指向するならば上記合成重合体を紡糸して得た極細繊
維発生型多成分繊維またはそれを主体とした繊維を用い
て織布、編布、繊維絡合不織布などの布帛とし、該布帛
にポリウレタン、アクリル樹脂、合成ゴム、ポリエステ
ルエラストマー等の弾性重合体を含有させた繊維質基体
シートを用いるのが好ましい。より好ましくは、該多成
分繊維を用いて布帛を作り、弾性重合体を含有させる前
または弾性重合体を含有させた後に構成する多成分繊維
を化学的処理および/または機械的処理で極細繊維化
し、弾性重合体を主体とした多孔質構造に凝固した多孔
質重合体を含有した繊維質基体である。 【0014】皮革様シートの表面層を構成する弾性重合
体及び繊維質基体に含浸する弾性重合体としては、平均
分子量500〜3000のポリマージオールから選ばれ
た少なくとも1種類のポリマージオールをソフトセグメ
ントとし、それと芳香環を含む有機ジイソシアネート
と、エチレングリコールやブタンジオールで代表される
鎖伸長剤とを反応させて得た熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマーが代表例として挙げられ、それ以外に可塑化さ
れたポリ塩化ビニル、ゴム系重合体、ポリエステルエラ
ストマーなどから選ばれた弾性重合体である。さらに弾
性重合体には、必要に応じてポリアクリレートまたはそ
の誘導体、ポリ塩化ビニリデン、酢酸ビニル共重合体な
どから選ばれた重合体を含む重合体組成物として使用す
ることもできる。 【0015】これら重合体または重合体組成物は溶液、
分散液、または重合体微粒子を含む重合体溶液として布
帛に含浸し、あるいは表面塗布して、湿式法または乾式
法で凝固して、多孔質構造の含浸層あるいは表面層を有
するシートにすることができる。 【0016】 【実施例】次に本発明を実施例で説明する。実施例中の
部および%はことわりのない限り重量に関するものであ
る。 【0017】実施例1 平均分子量2000のポリブチレンアジペートジオール
200部、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート
163部およびエチレングリコール34部を反応させて
ポリウレタンを得た。このポリウレタンをN,N−ジメ
チルホルムアミドに溶解して、15%濃度溶液とした。
このポリウレタン溶液を用い、不織布含浸用ポリウレタ
ン組成液として、ポリウレタン8.5部、着色剤0.5
部およびN,N−ジメチルホルムアミド91部からなる
組成液を調整した。さらに表面被覆用ポリウレタン組成
液としてポリウレタン14.5部、着色剤0.5部、お
よびN,N−ジメチルホルムアミド85.0部からなる
組成液を調整した。 【0018】次いで、ポリエステル繊維で作られた目付
243g/m2、見掛け密度0.195g/cm3 、厚
み1.25mmの繊維絡合不織布に上記含浸用ポリウレ
タン組成液を飽充し、N,Nジメチルホルムアミド50
%水溶液、温度32℃の凝固浴中に浸漬し、ニップして
ポリウレタンを凝固し、さらにその片面に前記表面被覆
用ポリウレタン組成液を約800g/m2の量で塗布し
た後、N,N−ジメチルホルムアミド20%水溶液、温
度30℃の凝固浴中に浸漬してポリウレタンを凝固し、
水洗し、さらに乾燥して、厚さが1.61mm、密度
0.338g/cm3である、ポリウレタンが多孔質状
で繊維質基体に含浸され、その片面に多孔質被覆層が形
成されたシートを得た。多孔質被覆層を形成する気孔
は、平均直径が140〜210μmの範囲にある縦長の
水滴型気孔が表面にほぼ垂直になって配列した形状を有
しており、該層の厚さは約0.35mmであった。この
被覆層をスライスして取り出して測定したところ、見掛
け密度0.28g/cm3であり、軟化点が200℃〜
210℃の多孔質であった。 【0019】得られた多孔質シートの被覆層表面をサン
ドペーパーでバフ掛けして約0.09mmの厚さを除去
することによりスキン層をほぼ除去し、内部の気孔が露
出した面とした。得られた厚さ1.52mm、幅120
cmの長尺多孔質シートを、毛穴調艶消しシボ模様の小
突起(凹の深さ約400ミクロン)を有する直径35c
mのエンボスロールを用い、エンボスロールの表面温度
195℃に加熱し、処理速度1m/min、エンボスロ
ールの面圧は0.01 /cm2となるように段差ロー
ルの荷重を調整し、図1に示した方法で該シートをバッ
クロールの加圧を使うことなくエンボスロールに沿うよ
うに通して加熱型押しを行った。この型押しではシボの
形状が 浅めであるので、ガイドロールの位置を高めと
した。得られた型押しシートは、表面に美麗なエンボス
模様が忠実に付与されており、厚さは1.50mmで厚
み減少もほとんどなく、風合いはエンボス処理前に比べ
て殆ど変化がなく、柔軟性に優れたものであった。 【0020】 【比較例】 比較例1 上記実施例1と同じ皮革様シートを図3のごとく、艶消
しシボ模様の小突起(凹の深さ約400ミクロン)を有
するエンボスロールを用い、エンボスロール温度180
℃に加熱し、ゲージ圧力2.0kg/cm(線圧)、処
理速度1m/minで該シートを、バックロールとして
JISゴム硬度60度のゴムロールを用いて同様にエン
ボスを行った。得られた皮革様シートは、表面のエンボ
ス模様はシボ掛り斑を生じかつ不鮮明であるにもかかわ
らず、厚さは約1.43mmに減少しており、風合いも
硬いものであった。 【0021】比較例2 実施例1と同じ皮革様シートを比較例1に示した方法
で、エンボスロール温度を195℃に加熱し、ゲージ圧
力2.0kg/cm(線圧)で加圧し、処理速度1m/
minで該シートをエンボスロールに沿うように通して
加熱・加圧の型押しを行った。得られた皮革様シート
は、表面のエンボス模様はシボ掛り斑を生じ、かつ不鮮
明であるにもかかわらずやや色斑を生じていた。厚さは
約1.38mmに減少しており、風合いも硬いものとな
っていた。 【0022】 【発明の効果】本発明の皮革様シートのエンボス方法
は、従来の方法に比べて、加圧型押しを行わないため、
エンボスロール前後での皮革様シートの厚さ変動および
風合い変化がほとんどなく、美麗かつ忠実なエンボス模
様を付与することができ、柔軟性に優れた型押しシート
を得ることができる。また本発明方法の実施のために特
別なエンボス装置や費用を必要とすることなく、従来の
加熱エンボス装置を使用することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明で使用するエンボス装置の一例の断面図
である。 【図2】本発明で使用するエンボス装置の面圧力(張
力)を説明するための装置の断面図である。 【図3】従来用いられているエンボス装置の一例の断面
図である。 【図4】従来用いられているエンボス装置の一例の断面
図である。 【符号の説明】 1 ;熱エンボスロール 2 ;テンションロール 3 ;フリーガイドロール 4 ;皮革シート状物 5 ;予熱部 6 ;バックロール 7 ;フリーガイドロール P;張り側の張力 P;ゆるみ側の張力 P;摩擦力 Q :接触角 B :シートの幅 R :熱エンボスの半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06N 3/00 - 3/18 B29C 59/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】繊維質基体と熱可塑性弾性重合体から構成
    された皮革様シートの表面を、該シートに張力を付与す
    ることにより、該シートをエンボス金属ロールに圧着し
    て、該金属ロールにより該シート表面にエンボス模様を
    付与することを特徴とする皮革様シートのエンボス方
    法。
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