JPH07329175A - シートの型押し方法 - Google Patents

シートの型押し方法

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JPH07329175A
JPH07329175A JP13161394A JP13161394A JPH07329175A JP H07329175 A JPH07329175 A JP H07329175A JP 13161394 A JP13161394 A JP 13161394A JP 13161394 A JP13161394 A JP 13161394A JP H07329175 A JPH07329175 A JP H07329175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roll
embossing
embossing roll
product
Prior art date
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Pending
Application number
JP13161394A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Shimokata
浩一郎 下方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
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Publication of JPH07329175A publication Critical patent/JPH07329175A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】皮革様シートなどの多孔質層を有するシート状
物の表面に加熱エンボスにより型押し模様を付与する方
法において、熱エンボス後のシート状物の剥離点を安定
化させ、エンボスロールやバックロール径によらず浅い
シボから深いシボまでシボ流れを起こさずシャープなエ
ンボス模様を付与する方法を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂からなる表面層を有するシート
状物をエンボスロールで加圧型押した後、剥離点におけ
るエンボスロールの接線に対してバックロールの側に1
0〜60゜の角度となる方向にシート状物を強制的に剥
離させるシートの型押し方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートの型押し方法に
関する。更に詳しくは、表面に多孔質又は非多孔質層を
有するシート状物を加熱、加圧エンボスする事によって
安定的なシボを有するシートの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、皮革様シートなどの多孔質層を有
するシート状物の表面に、加熱エンボスにより型押し模
様を付与する方法は、多くの提案がなされている。例え
ば特公昭47−24662号公報には、エンボスロール
を表面から加熱し次いで加圧エンボスし、エンボスロー
ルが冷却した一定距離に設けた剥離点で剥離するシート
材料の製造方法が提案されている。特公昭55−675
4号公報、特公昭57−23036号公報及び特公昭5
7−23037号公報には、多孔質被覆層を有する皮革
様シートを100〜300℃で加熱エンボスし、被覆層
は熱ロールに自己接着させたまま熱ロールの円周の一定
距離を進行させた後、熱ロール上に設けた剥離ロールに
よって強制剥離する製法が提案されている。特公平4−
55380号公報には、弾性重合体を主体とした重合体
で構成された平滑性表面を有するシート状物を、ガイド
ロールによりエンボスロールに接触させ、ロールに沿わ
せロール円周の少なくとも1/4周を移動させることに
より予熱し、引き続き該エンボスロールで加圧型押しす
ることが記載されている。この様に従来弾性重合体表面
に押し型模様を付与する方法は、加熱エンボスロールに
自己接着させて、そのままエンボスロールの円周上の一
定距離に設けた剥離ロールでエンボスロールより強制的
に剥離するもの、又シート状物を加熱エンボスロールの
前に設けたガイドロールによりエンボスロールに接触さ
せロールに沿わせて予熱し引き続き該エンボスロールで
加圧型押しするものなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では直径が
一定のエンボスロールとバックロールに於て型押しする
時、エンボスロール表面に自己接着させてそのままエン
ボスロールの円周で予熱を加えてから加熱型押しする場
合、エンボスロールの温度を高温にすると型押しシート
のエンボス表面が荒れてしまい、低温にするとシボのか
かり斑が発生し、エンボスシボの調整が非常に困難であ
る、又加熱加圧後さらにエンボスロールに自己接着させ
たままでエンボスロール表面の円周に沿って進行させ、
次いでエンボスロールから剥離する場合、面荒れ、剥離
斑等の欠点が発生しやすく工程安定性に問題がある。又
エンボスロールとバックロールを結んだ線に対して垂直
方向に一直線にシート状物を通してエンボスする方法に
於ても、高圧で加圧後シートの自己接着および高加圧に
よるバックロールの変形に伴い、剥離点が一定せず、型
押しシートのシボが面荒れを起こし易い。これを防止し
ようと低圧にするとシボの掛かり斑が発生し易くなる。
又エンボスロールとバックロールの直径を、シボを付与
させるシートの種類によって、エンボスロールとシート
状物の接触面積を調整する為に変更せねばならない、と
いったコスト上の問題が発生する。本発明は、熱エンボ
ス後のシート状物の剥離点を安定化させ、エンボスロー
ルやバックロール径によらず浅いシボから深いシボまで
シボ流れを起こさずシャープなエンボス模様を付与する
方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
からなる表面層を有するシート状物をエンボスロールで
加圧型押した後、剥離点におけるエンボスロールの接線
に対してバックロールの側に10〜60゜の角度となる
方向にシート状物を強制的に剥離させることを特徴とす
るシートの型押し方法である。
【0005】次に本発明の一実施態様を図面で説明す
る。図1(イ)〜(ハ)は、それぞれ本発明の一実施態
様を示す側面模式図である。図1の(イ)で説明する
と、一対のロール1、2はエンボス装置であり、1は加
熱装置の付いたエンボスロール、2はバックロール、3
はバックロールの後に設けたガイドロールを示す。エン
ボス型押しするシート状物4は、重合体表面がバックロ
ール2に沿う様に通してエンボス点Aで加熱エンボスロ
ール1によって加熱加圧型押しし、ガイドロール3によ
って剥離点におけるエンボスロールの接線とシート状物
のなす角度θがバックロールの側に10〜60゜、好ま
しくは20゜〜40゜の角度となる方向に強制的に剥離
させる。ガイドロール3は、シボの形状に応じて剥離角
度を上記角度の範囲内で調整可能なように位置可変にと
りつけることも好ましい。接線方向とシート状物とのな
す角度θが小さいと、型押しされたシート状物がエンボ
スロールから剥離するとき凸部の輪郭が変形し、シャー
プな模様が再現されない。また、角度θが大きいと、急
角度で剥離され、剥離時の変形が大きくなるためやはり
シャープな模様が再現されなくなる。
【0006】本発明のエンボスロールの加熱温度および
エンボス圧力は、対象とするシート状物の表面樹脂によ
って異なり、通常、約80゜〜250゜C、好ましくは
100゜〜200゜Cの範囲、面圧で約5〜50kg/cm
2の範囲で調整する。また、エンボス時にシート状物の
エンボスロールへの自己接着力は高くないことが好まし
く、エンボス温度と圧力は、十分な賦型効果が得られる
範囲で低い方が好ましい。本発明の型押しに使用するエ
ンボスロールは、ロール内部から加熱されるエンボスロ
ールであって、エンボス模様の彫刻は各種の皮革模様の
ものが選ばれる。
【0007】本発明の対象とするシート状物は、少なく
とも表面に熱可塑性の弾性重合体を主体とした重合体か
らなる多孔質又は非多孔質の表面層を有するシート状物
である。例えば、編織布や起毛した編織布、三次元絡合
不織布等の布帛、またはこれらの布帛に更に多孔質又は
非多孔質状の重合体を含有させた繊維質シートの表面に
弾性重合体の表面層を有する人工皮革や合成皮革等の、
従来皮革様シート状物として知られているシート状物
や、熱可塑性の弾性重合体を主体とした重合体からなる
多孔質又は非多孔質のシート状物である。
【0008】シート状物の表面層又は繊維質シートを構
成する弾性重合体は、平均分子量約500〜3000の
ポリマーグリコールと有機ジイソシアネート(或は少量
の有機トリイソシアネートを含む場合もある)と鎖伸長
剤とを反応させて得た熱可塑性ポリウレタンエラストマ
ー、可塑化されたポリ塩化ビニル或はポリアミドなどか
ら選ばれた重合体である。更に重合体には必要に応じて
ポリアクリレート又はその誘導体、ポリ塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル共重合体などから選ばれた重合体を含む
重合体組成物として使用することもできる。これら重合
体又は重合体組成物は溶液、分散液、又は重合体微粒子
を含む重合体溶液として布帛に必要に応じて含浸し、表
面塗布して、湿式法又は乾式法で凝固して、多孔質又は
非多孔質表面層を有するシート状物とする。更にその表
面には必要に応じて着色樹脂皮膜又は、透明樹脂皮膜の
仕上層を付与して得た平滑性表面のシート状物である。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施態様を実施例で説明する。
実施例中の部及び%は断わりのない限り重量に関するも
のである。
【0010】実施例1、比較例1 ナイロン繊維の絡合不織布にポリブチレンアジペートを
ソフトセグメントにしたポリエステル系ポリウレタンエ
ラストマーの15%ジメチルホルムアミド溶液を飽充
し、更にその表面に同じポリウレタンエラストマー溶液
を固形分で80g/m2になる量塗布し、ジメチルホルム
アミドの35%水溶液中に浸漬して凝固させ、脱溶剤
し、乾燥した。次いで、表面に顔料を含むポリエステル
系ウレタンエラストマー溶液を5〜50ミクロンの厚さ
に塗布して乾燥し、多孔質ポリウレタン表面層を有する
シート状物を得た。得られたシート状物を、粗地生シボ
模様の小突起(凹部の深さ約250ミクロン)を有する
エンボスロールを用い、エンボスロール温度160゜C
に加熱し、第1図の(ロ)に示した方法で該シート状物
をバックロールに沿う様に通して加熱エンボスロールに
よって加熱加圧型押しし、バックロール側に設けたガイ
ドロールによって強制的にエンボスロールの接線に対し
てバックロールの側に30゜の角度となる方向に強制的
に剥離させた。得られた型押しシートは、表面に深さ約
150ミクロンの凹部を有する非常にシャープなシボを
有しかつ柔軟性に優れたものとなった。比較の為に同じ
皮革様シートを図2の様に通してエンボスロールの接線
方向に自然剥離させて通過させる方法を試みたが面あれ
及びシボ掛かり斑が生じ、シャープなシボを有する面は
得られなかった。
【0011】
【発明の効果】本発明の型押しシートの製造方法は従来
の方法に対し非常にシャープなシボを安定的に製造で
き、かつ柔軟性に優れたものである。従って本発明の方
法で得られたシート状物は、衣料、靴、バック、ランド
セル、等に加工すればシャープなシボを有する製品とす
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ハ)は、本発明の一態様を示す模式
図(側面図)である。
【図2】従来の方法を示す模式図(側面図)である。
【符号の説明】
1 エンボスロール 2、2’ バックロール 3 ガイドロール 4 シート状物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる表面層を有するシ
    ート状物をエンボスロールで加圧型押した後、剥離点に
    おけるエンボスロールの接線に対してバックロールの側
    に10〜60゜の角度となる方向にシート状物を強制的
    に剥離させることを特徴とするシートの型押し方法。
JP13161394A 1994-06-14 1994-06-14 シートの型押し方法 Pending JPH07329175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13161394A JPH07329175A (ja) 1994-06-14 1994-06-14 シートの型押し方法

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JP13161394A JPH07329175A (ja) 1994-06-14 1994-06-14 シートの型押し方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07329175A true JPH07329175A (ja) 1995-12-19

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ID=15062164

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13161394A Pending JPH07329175A (ja) 1994-06-14 1994-06-14 シートの型押し方法

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JP (1) JPH07329175A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11491699B2 (en) 2017-08-09 2022-11-08 Seiren Co., Ltd. Emboss fabrication apparatus and emboss fabrication method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11491699B2 (en) 2017-08-09 2022-11-08 Seiren Co., Ltd. Emboss fabrication apparatus and emboss fabrication method

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Effective date: 20040817

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