JP3395358B2 - 重合性イミド化合物の製造方法 - Google Patents

重合性イミド化合物の製造方法

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JP3395358B2 JP12564594A JP12564594A JP3395358B2 JP 3395358 B2 JP3395358 B2 JP 3395358B2 JP 12564594 A JP12564594 A JP 12564594A JP 12564594 A JP12564594 A JP 12564594A JP 3395358 B2 JP3395358 B2 JP 3395358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重合性イミド化合物の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重合性イミド化合物の製造方法として
は、例えば、酸無水物とモノエタノールアミンよりイミ
ドアルコールを合成し、その後イミドアルコールとアク
リル酸またはメタクリル酸とのエステル化反応により合
成する方法がある(特開平3−271272号公報)。
しかしながら、この方法は2段階合成法であるため工業
的にあまり好ましくない。
【0003】また、他の合成方法として酸無水物とジイ
ソシアネートとを反応させイソシアネート基の脱炭酸反
応によりポリイミドを得る1段階合成法も公知である
(最新・耐熱性高分子)。しかしながら、この方法で重
合性イミド化合物を合成しようとした場合、無触媒の為
目的の合成物の収率が低いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題点を解決するためになされたものであり、高収率で重
合性イミド化合物を製造する方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一に、一般
式(I)
【化6】 (式中、R0 は炭素数6〜30個の芳香族基を含有する
有機基を表わす)で表わされるテトラカルボン酸二無水
物と一般式(II) R1 −NCO (II) (式中、R1(メタ)アクリロイル基又は(メタ)ア
クリロイルオキシエチル基を表わす)で表わされるイソ
シアネートとを三級ヒドロカルビルアミン触媒存在下、
極性有機溶媒中で反応させることを特徴とする一般式
(IV)
【化7】 (式中、R0 及びR1 は前記定義のとおり)で表される
重合性イミド化合物の製造方法を提供する。
【0006】本発明は、第二に、一般式(I)
【化8】 (式中、R0 は炭素数6〜30個の芳香族基を含有する
有機基を表わす)で表わされるテトラカルボン酸二無水
物と一般式(III ) OCN−R3 −NCO (III ) (式中、R3 は炭素数4〜15個の有機基を表わす)で
表わされるジイソシアネートとを三級ヒドロカルビルア
ミン触媒存在下、極性有機溶媒中で反応させて一般式
(V)
【化9】 (式中、R0 及びR1 は前記定義のとおり)で表される
化合物を製造し、次いでこれを(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸アミド又は一般式(VI) (式中R4 は水素またはメチル基を表し、R5 は2価の
ヒドロカルビル基を表す)で表されるヒドロカルビル基
を含有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体と反応さ
せることを特徴とする一般式(VII)
【化10】 〔式中、R0 及びR3 は前記定義のとおり、R6 は式
(VIII) (式中、R4 は前記定義のとおりである)式(IX) (式中、R4 およびR5 は前記定義のとおりである)ま
たは式(X) (式中、R4 は前記定義のとおりである)で表される1
価の基である〕で表される重合性イミド化合物の製造方
を提供する。
【0007】
【化3】
【0008】
【0009】以下本発明を詳細に説明する。本発明の方
法において共通して用いる出発物質である一般式(I)
で表わされるテトラカルボン酸二無水物において、R
は炭素数6〜30個の芳香族基を含有する4価の有機基
である。炭素数が30を越えると入手が困難であり実用
的ではない。具体例としては、例えば、
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】などが挙げられる。
【0014】本発明の第一の方法では、これらのテトラ
カルボン酸二無水物と一般式(II)で表わされるイソ
シアネートを所定条件下で反応させるが、一般式(I
I)で表わされるイソシアネートにおいて、R1 の具体
としては、アクリロイル基、メタクリロイル基、メタ
クリロイルオキシエチル基が挙げられる。
【0015】また一般式(II)で表わされるイソシア
ネートとしてジイソシアネート化合物と炭素−炭素二重
結合とOH基を少なくとも各1個持つ化合物とを反応さ
せて得られる化合物も好ましく用いられる。具体例とし
ては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアネ
ート−3,3’−ジメチルビフェニル、4,4’−ジイ
ソシアネート−3,3’−ジメチルジフェニルメタン、
1,4−ジイソシアネートブタン、1,5−ジイソシア
ネート−2−メチルペンタンなどのジイソシアネート化
合物と、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシ−1−(メタ)アクリロ
キシ−3−(メタ)アクリロキシプロパンなどを反応さ
せて得られる炭素−炭素二重結合を含有するイソシアネ
ート化合物を挙げることができる。この場合ジイソシア
ネート化合物と炭素−炭素二重結合とOH基を少なくと
も各1個持つ化合物を等モルで仕込み、反応溶媒として
いずれの化合物も溶解することができる有機溶媒特に極
性有機溶媒存在下に反応させることにより上記の炭素−
炭素二重結合を含有するイソシアネート化合物を得るこ
とができる。この場合引き続いての重合性イミド化合物
の合成への利用や、溶解性、反応性の点から反応溶媒と
してN,N−ジメチルホルムアミドを用いることが好ま
しい。反応温度−5〜10℃、反応時間6〜48時間で
反応を行い、反応終了後単離する場合は、蒸留法、カラ
ム分取法等の公知の単離精製法を用いて適宜単離するこ
とができる。
【0016】テトラカルボン酸二無水物と一般式(I
I)で表わされるイソシアネートのモル比は通常1:2
〜1:10、より好ましくは1:2〜1:6、特に好ま
しくは1:2〜1:4である。
【0017】反応は極性有機溶媒中三級アミンの存在下
に行なわれる。極性有機溶媒としては、例えば、スルホ
ラン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N
−ジメチルエチレン尿素などが挙げられる。溶解性、反
応性の点からN,N−ジメチルホルムアミドを用いるこ
とが好ましい。
【0018】触媒として共存させる三級アミンとして
は、一般的な三級ヒドロカルビルアミン、例えば、トリ
エチレンジアミン、トリ−n−ブチルアミン、1,8−
ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセンなどの
多くの三級アミン類が挙げられるが、特にトリ−n−ブ
チルアミンが好ましい。触媒の使用量は、一般式(I)
で表わされるテトラカルボン酸二無水物に対して0.5
〜30モル%、好ましくは3〜15モル%、特に好まし
くは4〜10モル%である。
【0019】また、上記反応において加熱反応時の安定
性を増すために重合防止剤を添加することができる。重
合防止剤としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル、フェノチアジンなどが挙げられる。
【0020】反応温度は、通常70〜150℃、好まし
くは80〜120℃、特に好ましくは90〜110℃で
ある。反応に要する時間は通常3〜24時間、好ましく
は3〜12時間、特に好ましくは4〜6時間である。
【0021】反応終了後、例えばクロロホルムなどで抽
出を行い、続いてカラム分取法、再沈法及び再結晶法な
どの公知の単離精製法により反応生成物の単離精製を行
うことができる。その後、例えば、真空乾燥を行うこと
によって反応生成物である重合イミド化合物を得ること
ができる。
【0022】本発明の第二の方法では、まず前記した一
般式(I)で表わされるテトラカルボン酸二無水物と一
般式(III)で表わされるジイソシアネートを所定条
件下で反応させるが、一般式(III)で表わされるジ
イソシアネートのRは炭素数4〜15の有機基、例え
ば芳香族、脂肪族又は脂環族の炭化水素基がある。ジイ
ソシアネートの具体例としては、例えば、2,4−トリ
レンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジイソシアネート−3,3’−ジメチルビフ
ェニル、4,4’−ジイソシアネート−3,3’−ジメ
チルジフェニルメタン、1,4−ジイソシアネートブタ
ン、1,5−ジイソシアネート−2−メチルペンタンな
どが挙げられる。
【0023】テトラカルボン酸二無水物と一般式(II
I)で表わされるジイソシアネートとのモル比は前者に
対し後者を過剰モル量用いることが好ましく通常N:N
+1(Nは1〜10)のモル比で用いられる。
【0024】両者の反応は三級アミンの存在下極性有機
溶媒中で行なわれるが、その際の極性有機溶媒の種類、
三級アミンの種類、その使用量は第1の反応におけると
同様である。
【0025】反応温度は、通常−10〜40℃、好まし
くは−5〜30℃、特に好ましくは−5〜10℃であ
る。反応に要する時間は通常3〜48時間、好ましくは
12〜30時間である。
【0026】上記反応終了後、反応生成物とアクリル
酸、メタクリル酸、ヒドロキシル基を含有する(メタ)
アクリル酸エステル誘導体あるいは(メタ)アクリルア
ミドとを反応させる。この場合後者を前者の倍モル量反
応するように両者の両関係が選択される。
【0027】反応温度は通常70〜150℃、好ましく
は80〜120℃、特に好ましくは90〜110℃で、
反応時間は通常3〜24時間、好ましくは3〜12時
間、特に好ましくは4〜6時間である。
【0028】また、上記反応において加熱反応時の安定
性を増すために重合防止剤を添加することができる。重
合防止剤としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル、フェノチアジンなどが挙げられる。
【0029】反応終了後、例えばクロロホルムなどで抽
出を行い、続いてカラム分取法、再沈法及び再結晶法な
どの公知の単離精製法により反応生成物の単離精製を行
うことができる。その後、例えば、真空乾燥を行うこと
によって反応生成物である重合性イミド化合物を得るこ
とができる。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれら実施例により限定されるものではな
い。
【0031】実施例1 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、2,2−ビス(3,4−ジカ
ルボキシフェニル)−ヘキサフルオロプロパン二無水物
(以下、6FDAと略す)1.752g(4mmo
l)、トリ−n−ブチルアミン0.037g(0.2m
mol)、フェノチアジン7mg、N,N−ジメチルホ
ルムアミド10mlを仕込み、温度を100℃に保ちな
がら140分マグネチックスターラーで攪拌する。反応
終了後、クロロホルムで抽出を行い、続いて酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:1展開溶媒を用いカラム分取を
行い目的物の単離精製を行う。その後、真空乾燥を行い
黄色の固形物を得た。収率は85%である。得られた固
形物は、元素分析、赤外吸収スペクトル分析、H−N
MR分析により式(IV)で表わされる重合性イミド化
合物が得られたことが確認された。
【0032】
【化7】
【0033】実施例2 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、6FDA 1.752g(4
mmol)、トリ−n−ブチルアミン0.037g
(0.2mmol)、フェノチアジン7mg、N,N−
ジメチルホルムアミド10mlを仕込み、温度を100
℃に保ちながら5時間マグネチックスターラーで攪拌す
る。反応終了後、クロロホルムで抽出を行い、続いて酢
酸エチル:n−ヘキサン=2:1展開溶媒を用いカラム
分取を行い目的物の単離精製を行う。その後、真空乾燥
を行い黄色の固形物を得た。収率は89%である。
【0034】実施例3 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、6FDA 1.752g(4
mmol)、トリエチレンジアミン0.022g(0.
2mmol)、フェノチアジン7mg、N,N−ジメチ
ルホルムアミド10mlを仕込み、温度を100℃に保
ちながら140分マグネチックスターラーで攪拌する。
反応終了後、クロロホルムで抽出を行い、続いて酢酸エ
チル:n−ヘキサン=2:1展開溶媒を用いカラム分取
を行い目的物の単離精製を行う。その後、真空乾燥を行
い黄色の固形物を得た。収率は67%である。
【0035】実施例4 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、6FDA 1.752g(4
mmol)、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−
7−ウンデセン0.030g(0.2mmol)、フェ
ノチアジン7mg、N,N−ジメチルホルムアミド10
mlを仕込み、温度を100℃に保ちながら140分マ
グネチックスターラーで攪拌する。反応終了後、クロロ
ホルムで抽出を行い、続いて酢酸エチル:n−ヘキサン
=2:1展開溶媒を用いカラム分取を行い目的物の単離
精製を行う。その後、真空乾燥を行い黄色の固形物を得
た。収率は79%である。
【0036】実施例5 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、3,3’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物1.289g(4mml1)、
トリ−n−ブチルアミン0.037g(0.2mmo
l)、フェノチアジン7mg、N,N−ジメチルホルム
アミド10mlを仕込み、温度を100℃に保ちながら
5時間マグネチックスターラーで攪拌する。反応終了
後、クロロホルムで抽出を行い、続いてメタノールで再
沈を行い目的物の単離精製を行う。その後、真空乾燥を
行い白色の固形物を得た。得られた固形物は、元素分
析、赤外吸収スペクトル分析、H−NMR分析により
式(V)で表わされる重合性イミド化合物が得られたこ
とが確認された。
【0037】
【化8】
【0038】実施例6 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、4,4’−ビフタル酸無水物
1.177g(4mmol)、トリ−n−ブチルアミン
0.037g(0.2mmol)、フェノチアジン7m
g、N,N−ジメチルホルムアミド10mlを仕込み、
温度を100℃に保ちながら5時間マグネチックスター
ラーで攪拌する。反応終了後、沈澱物をアセトンで洗浄
し、その後、真空乾燥を行い白色の固形物を得た。得ら
れた固形物は、元素分析、赤外吸収スペクトル分析、
H−NMR分析により式(VI)で表わされる重合性イ
ミド化合物が得られたことが確認された。
【0039】
【化9】
【0040】実施例7 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、4,4’−オキシジフタル酸
無水物1.241g(4mmol)、トリ−n−ブチル
アミン0.037g(0.2mmol)、フェノチアジ
ン7mg、N,N−ジメチルホルムアミド10mlを仕
込み、温度を100℃に保ちながら5時間マグネチック
スターラーで攪拌する。反応終了後、クロロホルムで抽
出を行い、続いてメタノールで再沈を行い目的物の単離
精製を行う。その後、真空乾燥を行い白色の固形物を得
た。得られた固形物は、元素分析、赤外吸収スペクトル
分析、H−NMR分析により式(VII)で表わされ
る重合性イミド化合物が得られたことが確認された。
【0041】
【化10】
【0042】実施例8 冷却器、温度計を備えた50ml容量の2つ口フラスコ
に2,4−トリレンジイソシアネート1.393g(8
mmol)、6FDA 1.752g(4mmol)、
トリ−n−ブチルアミン0.037g(0.2mmo
l)、N,N−ジメチルホルムアミド10mlを仕込
み、温度を3℃に保ちながら30時間マグネチックスタ
ーラーで攪拌する。その後、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート1.041g(8mmol)、フェノチアジ
ン7mgを添加し、温度を100℃に保ちながら5時間
マグネチックスターラーで攪拌する。反応終了後、クロ
ロホルムで抽出を行い、メタノールで再沈を行い目的物
の単離精製を行う。その後、真空乾燥を行い黄色の固形
物を得た。得られた固形物は、元素分析、赤外吸収スペ
クトル分析、H−NMR分析により式(VIII)で
表わされる重合性イミド化合物が得られたことが確認さ
れた。
【0043】
【化11】
【0044】比較例1 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、6FDA 1.752g(4
mmol)、フェノチアジン7mg、N,N−ジメチル
ホルムアミド10mlを仕込み、温度を100℃に保ち
ながら140分マグネチックスターラーで攪拌する。反
応終了後、クロロホルムで抽出を行い、続いて酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:1展開溶媒を用いカラム分取を
行い目的物の単離精製を行う。その後、真空乾燥を行い
黄色の固形物を得た。収率は46%である。
【0045】比較例2 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、6FDA 1.752g(4
mmol)、フェノチアジン7mg、N,N−ジメチル
ホルムアミド10mlを仕込み、温度を100℃に保ち
ながら5時間マグネチックスターラーで攪拌する。反応
終了後、クロロホルムで抽出を行い、続いて酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=2:1展開溶媒を用いカラム分取を
行い目的物の単離精製を行う。その後、真空乾燥を行い
黄色の固形物を得た。収率は58%である。
【0046】比較例3 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、6FDA 1.752g(4
mmol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイ
ド0.064g(0.2mmol)、フェノチアジン7
mg、N,N−ジメチルホルムアミド10mlを仕込
み、温度を100℃に保ちながら140分マグネチック
スターラーで攪拌する。反応終了後、クロロホルムで抽
出を行い、続いて酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1展
開溶媒を用いカラム分取を行い目的物の単離精製を行
う。その後、真空乾燥を行い黄色の固形物を得た。収率
は42%である。
【0047】比較例4 冷却器、温度計を備えた30ml容量の2つ口フラスコ
に2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート1.
240g(8mmol)、6FDA 1.752g(4
mmol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライ
ド0.056g(0.2mmol)、フェノチアジン7
mg、N,N−ジメチルホルムアミド10mlを仕込
み、温度を100℃に保ちながら140分マグネチック
スターラーで攪拌する。反応終了後、クロロホルムで抽
出を行い、続いて酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1展
開溶媒を用いカラム分取を行い目的物の単離精製を行
う。その後、真空乾燥を行い黄色の固形物を得た。収率
は42%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−69376(JP,A) 特開 平1−143867(JP,A) 特開 昭63−174967(JP,A) 特開 昭63−301864(JP,A) 特公 昭51−47760(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 209/48 C07D 487/04 C07F 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R0 は炭素数6〜30個の芳香族基を含有する
    有機基を表わす)で表わされるテトラカルボン酸二無水
    物と一般式(II) R1 −NCO (II) (式中、R1(メタ)アクリロイル基又は(メタ)ア
    クリロイルオキシエチル基を表わす)で表わされるイソ
    シアネートとを三級ヒドロカルビルアミン触媒存在下、
    極性有機溶媒中で反応させることを特徴とする一般式
    (IV) 【化2】 (式中、R0 及びR1 は前記定義のとおり)で表される
    重合性イミド化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化3】 (式中、R0 は炭素数6〜30個の芳香族基を含有する
    有機基を表わす)で表わされるテトラカルボン酸二無水
    物と一般式(III ) OCN−R3 −NCO (III ) (式中、R3 は炭素数4〜15個の有機基を表わす)で
    表わされるジイソシアネートとを三級ヒドロカルビルア
    ミン触媒存在下、極性有機溶媒中で反応させて一般式
    (V) 【化4】 (式中、R0 及びR1 は前記定義のとおり)で表される
    化合物を製造し、次いでこれを(メタ)アクリル酸、
    (メタ)アクリル酸アミド又は一般式(VI) (式中R4 は水素またはメチル基を表し、R5 は2価の
    ヒドロカルビル基を表す)で表されるヒドロカルビル基
    を含有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体と反応さ
    せることを特徴とする一般式(VII) 【化5】 〔式中、R0 及びR3 は前記定義のとおり、R6 は式
    (VIII) (式中、R4 は前記定義のとおりである)式(1X) (式中、R4 およびR5 は前記定義のとおりである)ま
    たは式(X) (式中、R4 は前記定義のとおりである)で表される1
    価の基である〕で表される重合性イミド化合物の製造方
    法。
JP12564594A 1994-04-28 1994-04-28 重合性イミド化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP3395358B2 (ja)

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