JP3394364B2 - 非水電解液電池活物質LiCoO2の原料用コバルト水酸化物と四酸化三コバルトおよびその製造法 - Google Patents

非水電解液電池活物質LiCoO2の原料用コバルト水酸化物と四酸化三コバルトおよびその製造法

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非水電解液二次電池用
正極活物質であるリチウム複合コバルト酸化物の合成に
用いる原材料に関するものであり、とくに水酸化コバル
トとこれを熱処理して得られる四酸化三コバルトに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用電子機器のポータブル化、
コードレス化が急激に進んでいる。現在、これら電子機
器の駆動用電源としての役割を、ニッケル−カドミウム
電池あるいは密閉型小型鉛蓄電池が担っているが、ポー
タブル化、コードレス化が進展し、定着するにしたが
い、駆動用電源となる二次電池の高エネルギー密度化、
小型軽量化の要望が強くなっている。
【0003】このような状況から、高い充放電電圧を示
すリチウム複合遷移金属酸化物例えばLiCoO2を正
極活物質に用い、リチウムイオンの挿入、離脱を利用し
た非水電解液二次電池が提案されている。(例えば特開
昭63−59507号公報) 特にLiCoO2については例えば特開平1−3046
64号公報、特開平5−151998号公報、特開平5
−54888号公報に見られるようにその製法や形状、
粒子の大きさ等を検討したものが多数報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまで報告
されているLiCoO2を正極活物質に用いた非水電解
液二次電池では、充放電サイクルを繰り返し行う事によ
り、その電池放電容量が徐々に減少するというサイクル
劣化の問題が明らかとなった。
【0005】本発明者らが、十分検討を重ねた結果、こ
のような特性劣化は以下のことが原因であることが解っ
た。
【0006】すなわち、サイクル劣化した電池を分解
し、極板の観察を行った結果、充放電サイクルを繰り返
した正極板では、正極活物質の微粉化が起こっている事
が判明した。
【0007】LiCoO2は電池の充放電にともない、
その格子定数が変化する事が報告されており(J.N.
Reimers and J.R.Dahn J.El
ectrochem.Soc.2091,vol.13
9(1992))、特に結晶のC軸方向の膨張収縮が大
きい事が知られている。
【0008】このように充放電サイクルを繰り返す事に
よって活物質が膨張、収縮し、粒子の微細化や、極板か
らの離脱が生じ、充放電に関与できる活物質量が減少し
た事が原因である事が明かとなった。
【0009】本発明の目的は、上記した従来の正極に関
する問題点の解決を図るものであり、特定の原料を用い
て合成することによってより良い、正極活物質を提供
し、充放電特性の優れた非水電解液二次電池を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために、我々は、正極活物質の原料であるコバルト化
合物の製造方法について鋭意検討を行い、粒子内におけ
るコバルト原子の配列、粒子形状、粒子径を制御するこ
とにより、サイクル劣化を完全に防止するに至った。
【0011】具体的に本発明は、LiCoO2を正極活
物質として合成する際のコバルト源としてコバルト水酸
化物を200℃〜700℃の温度範囲で熱処理したもの
を用い、このコバルト水酸化物はpH、温度を調整した
槽内にコバルト塩水溶液及びか性アルカリ溶液の濃度、
流量を制御しながら供給、攪拌して得たものである。
【0012】コバルト塩としては硫酸コバルトもしくは
硫酸コバルトと塩化コバルトの混合水溶液が好ましく、
これら供給塩水溶液の濃度槽内温度一定とすると共
に、槽内へのか性アルカリ溶液の供給量を調整し、pH
値を11.0〜13.5の範囲内に制御する事が望まし
い。
【0013】また、硫酸コバルトと塩化コバルトの混合
塩水溶液における硫酸イオンと塩素イオンのモル比(C
-/SO4 2-)は0より大きく5以下である事が望まし
い。
【0014】更に本発明における製造法のような高いp
H領域では生成したコバルト水酸化物が酸化され易いた
め、安定化のために槽内に添加剤として硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、ヒドラジン、ヒドラジン塩の少なくとも1種を添加
することが好ましい。
【0015】このような方法で製造されたコバルト水酸
化物は板状をしており、SEM写真における定方向径
(Feret diameter)を0.1〜10μm
に制御することが可能となり、このようなコバルト化合
物を熱処理して四酸化三コバルトを得てさらにこの四酸
化三コバルトを用いてLiCoO2を作製し正極活物質
として用いることにより、前記課題を解決することがで
きる。
【0016】なお、定方向径(Feret diame
ter)とは、SEM写真において様々な方向を向いた
粒子の径をある一定方向から読みとり、平均した物であ
る。(参考文献:粉体工学の基礎 p.285(日刊工
業新聞社編))
【0017】
【作用】コバルト塩である炭酸コバルト、酸化コバルト
等は粒子中における結晶はランダムに配列したいわゆる
多結晶状態であり、このためこれらを原料に用いたLi
CoO2は同様の多結晶状態となる。
【0018】また、特開平5−54888号公報に示す
様に、コバルト塩として水酸化コバルトを原料にした場
合も、単にコバルト塩水溶液にアルカリ溶液を加えて生
成する水酸化コバルトはその反応溶液中におけるpH、
温度、撹拌等が一定でないため水酸化コバルト粒子成長
の条件が不安定となり、生成する水酸化コバルトはやは
り多結晶な物となってしまう。
【0019】そのためこのような多結晶なコバルト化合
物を原料として用いた場合、合成されるLiCoO2
微細な結晶がランダムに配列した多結晶構造となる。
【0020】このような多結晶構造を有するLiCoO
2を用いて二次電池を構成し、充放電を行った場合、微
細な結晶が膨張、収縮を繰り返す事によって、多結晶体
粒子中の結晶粒界において構造が破壊され、粒子が微細
化し、電池集電体から脱離する。その結果電池の放電容
量が低下しサイクル劣化を引き起こしている事が明かと
なった。
【0021】しかし、本発明のコバルト水酸化物の製造
方法を用いた場合、コバルト塩の濃度、槽温度、撹拌速
度、pH等を制御する事により、槽内で生成した微細な
結晶が成長する形でコバルト水酸化物粒子を形成するた
め、結晶が非常に良好な状態で同一方向に配列してい
る。
【0022】そして、このコバルト水酸化物におけるコ
バルト原子の結晶学的な配列が保たれた状態で四酸化三
コバルト(Co34)が作製され、この四酸化三コバル
ト(Co34)とリチウム塩とを反応させてLiCoO
2を作製すると、結晶粒界の非常に少ないLiCoO2
得られる。このような構造を有するLiCoO2を用い
て二次電池を構成し、充放電を行った場合、粒子構造破
壊の原因となる結晶粒界が非常に少ない為、粒子の微細
化、脱落が防止でき、良好なサイクル特性を実現する事
ができる。
【0023】また、高いpH領域においては生成したコ
バルト水酸化物が容易に酸化され易く、十分な結晶成長
が阻害され易くなる。
【0024】このため、槽内への添加剤として硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、塩化ナ
トリウム、ヒドラジン、ヒドラジン塩を用いると生成し
たコバルト水酸化物の結晶核が安定化し、より十分に結
晶の成長した粒子を得る事ができる。
【0025】
【実施例】以下、図面とともに本発明の具体的な実施例
を説明する。
【0026】図1に本実施例および比較例で用いた円筒
系電池の縦断面図を示す。図1において1は耐有機電解
液性のステンレス鋼板を加工した電池ケース、2は安全
弁を設けた封口板、3は絶縁パッキングを示す。4は極
板群であり、正極板5および負極板6がセパレータ7を
介して複数回渦巻状に巻回されてケース内に収納されて
いる。そして上記正極板5からは正極アルミリード5a
が引き出されて封口板2に接続され、負極板6からは負
極ニッケルリード6aが引き出されて電池ケース1の底
部に接続されている。8は絶縁リングで極板群4の上下
部にそれぞれ設けられている。
【0027】以下、負極板6、電解液等について詳しく
説明する。負極板6は、コークスを加熱処理した炭素粉
100重量部に、フッ素樹脂系結着剤10重量部を混合
し、カルボキシメチルセルロース水溶液に懸濁させてペ
ースト状にした。そしてこのペーストを厚さ0.015
mmの銅箔の表面に塗着し、乾燥後0.2mmに圧延
し、幅37mm、長さ280mmの大きさに切り出して
負極板とした。
【0028】電解液には炭酸エチレンと炭酸ジエチルの
等容積混合溶媒に、六フッ化リン酸リチウム1モル/l
の割合で溶解したものを用いて極板群4に注入した後、
電池を密封口し、試験電池とした。
【0029】以下、正極活物質の合成法について詳しく
説明する。コバルト水酸化物を製造する析出槽として、
100lのタンクを用い、コバルト塩水溶液として60
g/lのコバルト金属を溶解した硫酸コバルト、か性ア
ルカリ水溶液として25重量%の水酸化ナトリウム溶液
を用いた。このタンク内へコバルト塩溶液を8l/hの
一定流量で導入し、槽内温度を40℃に保ち、十分撹拌
しながら、水酸化ナトリウム溶液を一定範囲内のpH値
を保持するために間欠的に添加した。
【0030】なおpHは槽温度において測定を行ってい
る。この一定範囲のpH値として、10.75〜11.
0、11.0〜11.25、11.25〜11.5、1
1.5〜11.75、11.75〜12.0、12.0
〜12.25、12.25〜12.5、12.5〜1
2.75、12.75〜13.0、13.0〜13.2
5、13.25〜13.5、13.5〜13.75の1
2段階に変化させてコバルト水酸化物を生成し、水洗、
乾燥した。
【0031】図2に本実施例による方法で製造されたコ
バルト水酸化物のSEM写真観察における結晶構造の模
式図を示す。図から判るように本実施例の方法で製造し
たコバルト水酸化物は全て図2に示したような板状の粒
子となっている。
【0032】なお、pHの測定は40℃の状態で測定を
行い、例えばpHを11.25〜11.5で制御した場
合、析出pH値は下限値が11.25、上限値が11.
5の範囲で変化している。
【0033】実際にはpH値が11.28になると水酸
化ナトリウム水溶液が添加され、pH値が11.42に
なると水酸化ナトリウムの供給ポンプが停止するように
設定されている。
【0034】その後、水洗、脱水処理を行った後、空気
雰囲気下、300℃で熱処理を行い、四三酸化コバルト
とした後、炭酸リチウムと原子比で1対1になるように
混合し、酸化雰囲気下において900℃で10時間焼成
してLiCoO2を合成した。
【0035】合成されたLiCoO2は、柔らかい凝集
塊状物として得られ、通常の粉砕機のように強い圧縮力
や、衝撃力、せん断力を印可する必要はなく、弱い加圧
力で容易に粉体状にほぐれる物であり、スクリーンメッ
シュにより容易に微粉体を得る事ができる。
【0036】図3に本実施例で合成したLiCoO2
SEM写真観察における結晶構造の模式図を示す。図2
のコバルト水酸化物と同様に板状の粒子が形成されてい
る事が明らかにわかる。
【0037】以後、正極板の製造法を説明する。正極板
は、まず正極活物質であるLiCoO2の粉末100重
量部に、アセチレンブラック3重量部、フッ素樹脂系結
着剤7重量部を混合し、カルボキシメチルセルロース水
溶液に懸濁させてペースト状にする。このペーストをア
ルミ箔の両面に塗着し、250℃で熱処理を行った後、
圧延を行った。
【0038】そして正極板と負極板を、セパレータを介
して渦巻き上に巻回し、直径13.8mm、高さ50m
mの電池ケース内に収納した。
【0039】このようにして作成した電池をそれぞれ電
池A〜Lとした。 (実施例2)第2実施例として、コバルト塩水溶液とし
て硫酸コバルトと、塩化コバルトの混合塩を使用し、コ
バルト金属として60g/l、硫酸イオンと塩酸イオン
のモル比をそれぞれ80:20、60:40、40:6
0、20:80、0:100(Cl-/SO4 2-モル比
0.25、0.66、1.5、5.0、∞)とし、槽内
のpHを11.75〜12.0に調整する他は(実施例
1)と同様に電池を作成した。
【0040】上記実施例2における電池をそれぞれM、
N、O、P、Qとした。 (実施例3)第3実施例として、添加剤として300p
pmの濃度で槽内に硫酸アンモニウムを添加し、槽内の
pHを11.75〜12.0に調整する他は(実施例
1)と同様に電池を作成した。
【0041】上記実施例3における電池をRとした。 (実施例4)第4実施例として、添加剤として300p
pmの濃度で槽内に塩化アンモニウムを用い、槽内のp
Hを11.75〜12.0に調整する他は(実施例1)
と同様に電池を作成した。
【0042】上記実施例4における電池をSとした。 (実施例5)第5実施例として、添加剤として300p
pmの濃度で槽内に硫酸ナトリウムを用い、槽内のpH
を11.75〜12.0に調整する他は(実施例1)と
同様に電池を作成した。
【0043】上記実施例5における電池をTとした。 (実施例6)第6実施例として、添加剤として300p
pmの濃度で槽内に塩化ナトリウムを用い、槽内のpH
を11.75〜12.0に調整する他は(実施例1)と
同様に電池を作成した。
【0044】上記実施例6における電池をUとした。 (実施例7)第7実施例として、添加剤として300p
pmの濃度で槽内にヒドラジンを用い、槽内のpHを1
1.75〜12.0に調整する他は(実施例1)と同様
に電池を作成した。
【0045】上記実施例7における電池をVとした。 (実施例8)第8実施例として、添加剤としてそれぞれ
300ppmの濃度で槽内に硫酸アンモニウムと塩化ア
ンモニウムの混合物を用い、槽内のpHを11.75〜
12.0に調整する他は(実施例1)と同様に電池を作
成した。
【0046】上記実施例8における電池をWとした。 (実施例9)第9実施例として、添加剤としてそれぞれ
300ppmの濃度で槽内に塩化ナトリウムとヒドラジ
ンの混合物を用い、槽内のpHを11.75〜12.0
に調整する他は(実施例1)と同様に電池を作成した。
【0047】上記実施例9における電池をXとした。 (実施例10)第10実施例として、コバルト塩水溶液
として硝酸コバルト塩を使用し、コバルト金属として6
0g/lとし、槽内のpHを11.75〜12.0に調
整する他は(実施例1)と同様に電池を作成した。
【0048】上記実施例10における電池をYとした。 (比較例1)比較例1として、粒子の形状が塊状である
炭酸コバルトを原材料とする他は(実施例1)と同様に
LiCoO2を合成した。原料に塊状の物を用いた場
合、合成により得られるLiCoO2も図4に示したよ
うに、ほぼ塊状の物が得られる事が確認できた。
【0049】上記比較例1で説明したLiCoO2を正
極活物質として用いる他は実施例1と同様に電池を作成
した。
【0050】上記比較例1における電池を電池AAとし
た。 (比較例2)比較例2として、硫酸コバルトを熱処理し
て合成した、粒子の形状が塊状である四酸化三コバルト
を原材料とする他は(実施例1)と同様にLiCoO2
を合成した。この場合においても、合成により得られる
LiCoO2もほぼ塊状の物が得られる事が確認でき
た。
【0051】上記比較例2で説明したLiCoO2を正
極活物質として用いる他は実施例1と同様に電池を作成
した。
【0052】上記比較例2における電池を電池ABとし
た。本発明の実施例および比較例の製造条件と粉体物性
を(表1)および(表2)に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】このようにして作成した電池A〜Vを20
℃、充電終止電圧4.1V、放電終止電圧3.0V、1
00mAで充放電を繰り返し行い、サイクル充放電試験
を行った。
【0056】また、同時に1Aでの高率放電試験を行
い、放電容量の測定を行った。本発明の実施例および比
較例の電池のサイクル試験、高率放電試験の結果を(表
3)に示す。
【0057】
【表3】
【0058】尚、電池A〜ABはそれぞれ30個組み立て
て試験を行い、(表3)には平均値を示した。
【0059】槽内におけるコバルト水酸化物の核生成速
度kは(化1)で示すように、溶液中のコバルト、水酸
化物イオンの濃度によって決定される。
【0060】
【化1】
【0061】(表1)からわかるように、コバルト水酸
化物の粒径はpHが低い領域で生成する程大きくなる。
これはpHが低いほど反応槽内のOH-濃度が小さく、
コバルト水酸化物の槽内での核生成速度が小さいため、
核生成よりもわずかに生成したコバルト水酸化物の結晶
核の成長が優先されるためである。
【0062】逆にpHが高くなると小さな結晶核が多量
に生成するため、得られるコバルト水酸化物の粒径は小
さくなる。このため、反応槽内のpH制御は非常に重要
な品質管理のポイントとなる。
【0063】(実施例1)における電池AのようにpH
を11.0より低い領域でコバルト水酸化物を製造した
場合、得られるコバルト水酸化物の粒径が10μm以上
と非常に大きくなる。このようなコバルト水酸化物を原
料として合成されたLiCoO2も同様に大きな粒径の
物が得られ、電池集電体への充填性は大きくなるため、
(表2)に示したように100mA放電での容量は大き
くなり、500サイクルの充放電を繰り返しても、初期
容量の70%以上を示し、サイクル特性が良好である事
がわかる。
【0064】しかし、1Aでの高率放電を行うと、Aの
電池のように粒径の大きい物では、比表面積が小さいた
めに活物質と電解液の接触できる面積が小さく、放電時
の分極が大きくなり、放電容量が著しく小さくなる。こ
のため、コバルト水酸化物を製造するpHは11.0以
上が望ましく、コバルト水酸化物の粒径は10μm以下
である事が望ましい。
【0065】槽内のpHが高くなると、逆に粒径が小さ
いために比表面積が大きくなり、1Aでの高率放電特性
は良好になるが、pHが13.5以上で製造した電池L
のような場合、粒径が小さすぎるために集電体への充填
性が悪く、放電容量自体が小さくなる。
【0066】このため、コバルト水酸化物を製造するp
Hは13.5以下が望ましく、コバルト水酸化物の粒径
は0.1μm以上である事が望ましい。
【0067】(実施例2)に示したように、コバルト水
溶液の原料塩として硫酸コバルトと塩化コバルトの混合
塩を用いた場合でも、電池M,N,O,Pに示したよう
に硫酸コバルト単独で製造した場合と同様に、サイクル
特性、高率放電特性の良好な電池が実現できた。
【0068】しかし、塩化コバルト単独で用いた場合
は、粒径が大きくなり(表3)の電池Qに示すように、
高率放電特性が低下している。
【0069】これは、コバルト水酸化物が生成する際
に、塩素濃度が大きすぎると塩素が特異吸着して核生成
を抑制する効果がある物と考えられ、好ましくない。こ
のため、硫酸コバルトと塩化コバルトの混合塩水溶液に
おける硫酸イオンと塩素イオンのモル比(Cl-/SO4
2-)は0〜5の範囲である事が好ましい。
【0070】また、(実施例3)〜(実施例7)に示し
たように反応槽内に添加剤として硫酸アンモニウム、塩
化アンモニウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ヒ
ドラジンをそれぞれ300ppm添加した場合、表2の
電池R,S,T,U,Vに示したようにサイクル特性が
更に向上した。
【0071】これは、これらの添加剤を加える事によっ
て、槽内のコバルトイオンや、コバルト水酸化物が化学
的に安定化するため、添加剤を加えない場合よりもより
結晶性の良好なコバルト水酸化物が得られ、この結果結
晶粒界が少なくなり、よりサイクル特性が向上した物で
ある。
【0072】また、(実施例8)、(実施例9)に示し
たようにこれらの添加剤を複合して添加した電池W,X
では更に良好なサイクル特性が得られ、より好ましい事
がわかる。
【0073】このように本発明における添加剤を用いて
製造したコバルト水酸化物を原料としてLiCoO2
正極活物質として用いた電池は、よりサイクル特性の良
好な電池が実現できる。
【0074】(実施例10)のように原料塩として硝酸
コバルトを用いた場合においても、同様にサイクル特
性、高率放電特性の良好な電池が実現できる。
【0075】このように、本発明による製造法で得られ
た板状のコバルト水酸化物を原料に用いた電池は、優れ
たサイクル特性を示すのに対し、比較例で示したように
通常の用いられる炭酸コバルトや、硫酸コバルト等の塩
を原料に用いた場合、結晶がランダムに配列した多結晶
体となり、結晶粒界が多数存在し、比較例1、2に示し
た電池AA,ABのようにサイクル特性が著しく悪い結果と
なる。
【0076】以上に示したように、本発明によるLiC
oO2の製造方法を用いる事により、サイクル特性、高
率放電特性に優れた電池を実現する事ができる。
【0077】本実施例では反応槽温度を40℃で制御し
たが、20〜60℃の範囲内であれば同様の効果が得ら
れる。
【0078】本実施例7では反応槽への添加剤としてヒ
ドラジンを用いたが、塩酸ヒドラジンや、硫酸ヒドラジ
ンなどのヒドラジン塩でも同様の効果が得られる。
【0079】また、(実施例8)、(実施例9)では複
合添加剤の組み合わせとして硫酸アンモニウムと塩化ア
ンモニウム、塩化ナトリウムとヒドラジンの混合物をそ
れぞれ示したが、その他本発明に明示した添加剤であれ
ばどの組み合わせでも同様の効果が得られる。
【0080】更に3種類以上の複合系でも同様の効果が
得られる事は言うまでもない。本実施例ではアルカリ溶
液として水酸化ナトリウムを使用したが、水酸化リチウ
ム、水酸化カリウムを用いても同様の効果が得られる事
を確認した。
【0081】また、上記実施例においては円筒型の電池
を用いて評価を行ったが、角型やコイン型など電池形状
が異なっても同様の効果が得られる。
【0082】更に、上記実施例において負極には炭素質
材料を用いたが、本発明における効果は正極板において
作用するため、リチウム金属や、リチウム合金、Fe2
3、WO2、WO3等の酸化物など、他の負極材料を用
いても同様の効果が得られる。
【0083】また、上記実施例において電解質として六
フッ化リン酸リチウムを使用したが、他のリチウム含有
塩、例えば過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウ
ム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、六フッ化
ヒ酸リチウムなどでも同様の効果が得られた。
【0084】さらに、上記実施例では炭酸エチレンと炭
酸ジエチルの混合溶媒を用いたが、他の非水溶媒例え
ば、プロピレンカーボネートなどの環状エステル、テト
ラヒドロフランなどの環状エーテル、ジメトキシエタン
などの鎖状エーテル、プロピオン酸メチルなどの鎖状エ
ステルなどの非水溶媒や、これらの多元系混合溶媒を用
いても同様の効果が得られた。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明では非水電解液電
池用活物質の原料であるコバルト水酸化物の製造時に供
給塩濃度、供給塩流量、槽内温度を一定にして槽内のp
H値を11.0〜13.5にすることにより、結晶構造
の良好なコバルト水酸化物を得ることができ、このコバ
ルト水酸化物を用いて四酸化三コバルトを経てLiCo
2を得ることにより放電特性、サイクル特性に優れた
非水電解液電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒型電池の縦断面図
【図2】本発明による製造法で作成したコバルト水酸化
物の結晶構造図
【図3】本発明による製造法で作成したLiCoO2
結晶構造図
【図4】炭酸コバルトを原料として比較例1の方法で合
成したLiCoO2の結晶構造図
【符号の説明】
1 電池ケース 2 封口板 3 絶縁パッキング 4 極板群 5 正極板 5a 正極リード 6 負極板 6a 負極リード 7 セパレータ 8 絶縁リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 豊次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 北 秀行 福井県福井市白方町45字砂浜割5番10号 株式会社 田中化学研究所内 (72)発明者 飯田 得代志 福井県福井市白方町45字砂浜割5番10号 株式会社 田中化学研究所内 (72)発明者 宮川 敏夫 兵庫県尼崎市道意町5丁目30番地 株式 会社 田中化学研究所内 (56)参考文献 特開 平5−54888(JP,A) 特開 平3−252318(JP,A) 特開 平7−6763(JP,A) 特開 平1−187765(JP,A) 特開 平4−248262(JP,A) 特開 平6−191855(JP,A) 特開 平4−33260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/00 - 4/04 H01M 4/36 - 4/62 C01G 49/00 - 57/00 H01M 10/40

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コバルト塩の水溶液と、か性アルカリ溶液
    を同一槽内に連続的に供給、撹拌することでコバルト水
    酸化物を得る製造法であって、槽内への供給塩濃度、及
    び槽内の温度を一定に保持し、槽内のpH値が11.0
    〜13.5の範囲になるよう前記か性アルカリ溶液の流
    量を制御することを特徴とする非水電解液電池活物質
    iCoO 2 の原料用コバルト水酸化物の製造法。
  2. 【請求項2】コバルト水酸化物を空気中で熱処理する工
    程を含む非水電解液電池活物質LiCoO 2 の原料用四
    酸化三コバルトの製造法であって、前記コバルト水酸化
    物としてコバルト塩の水溶液と、か性アルカリ溶液を同
    一槽内に連続的に供給、撹拌することでコバルト水酸化
    物を得る製造法であって、槽内への供給塩濃度、及び槽
    内の温度を一定に保持し、槽内のpH値が11.0〜1
    3.5の範囲になるよう前記か性アルカリ溶液の流量を
    制御する工程を有し、得られたコバルト水酸化物を空気
    中で熱処理することを特徴とする非水電解液電池活物質
    LiCoO 2 の原料用四酸化三コバルトの製造法。
  3. 【請求項3】コバルト水酸化物を200℃〜700℃の
    温度範囲で熱処理する請求項2記載の非水電解液電池活
    物質LiCoO 2 の原料用四酸化三コバルトの製造法。
  4. 【請求項4】コバルト塩の水溶液は、硫酸コバルトの水
    溶液または硫酸コバルトと塩化コバルトの混合水溶液で
    ある請求項2記載の非水電解液電池活物質LiCoO 2
    の原料用四酸化三コバルトの製造法。
  5. 【請求項5】硫酸コバルトと塩化コバルトの混合水溶液
    において、硫酸イオンと塩素イオンのモル比(Cl-
    SO4 2-)が0より大きく5以下である請求項4記載の
    非水電解液電池活物質LiCoO 2 の原料用四酸化三コ
    バルトの製造法。
  6. 【請求項6】槽内に塩化ナトリウム,硫酸ナトリウム,
    ヒドラジン,ヒドラジン塩,硫酸アンモニウム,塩化ア
    ンモニウムからなる群のうちの少なくとも1種類以上を
    添加する請求項2記載の非水電解液電池活物質LiCo
    2 の原料用四酸化三コバルト(Co34)の製造法。
  7. 【請求項7】コバルト塩の水溶液と、か性アルカリ溶液
    を同一槽内に連続的に供給、撹拌し、槽内への供給塩濃
    度、及び槽内の温度を一定に保持すると共に、槽内のp
    H値が11.0〜13.5の範囲になるよう前記か性ア
    ルカリ溶液の流量を制御して得た粒子であり、SEM写
    真観察における定方向径(Feretdiamete
    r)が0.1〜10μmの範囲にある非水電解液電池活
    物質LiCoO 2 の原料用コバルト水酸化物。
  8. 【請求項8】粒子形状が板状である請求項7記載の非水
    電解液活物質LiCoO 2 の原料用コバルト水酸化物。
  9. 【請求項9】コバルト塩の水溶液と、か性アルカリ溶液
    を同一槽内に連続的に供給、撹拌し、槽内への供給塩濃
    度、及び槽内の温度を一定に保持すると共に、槽内のp
    H値が11.0〜13.5の範囲になるよう前記か性ア
    ルカリ溶液の流量を制御して得たコバルト水酸化物を空
    気中で熱処理した粒子であり、SEM写真観察における
    定方向径(Feret diameter)が0.1〜
    10μmの範囲にある非水電解液電池活物質LiCoO
    2 の原料用四酸化三コバルト。
  10. 【請求項10】コバルト水酸化物を200℃〜700℃
    の温度範囲で熱処理して得た請求項9記載の非水電解液
    活物質LiCoO 2 の原料用四酸化三コバルト。
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