JP3392762B2 - 電気機械変換素子を用いた駆動機構 - Google Patents

電気機械変換素子を用いた駆動機構

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JP3392762B2
JP3392762B2 JP26656598A JP26656598A JP3392762B2 JP 3392762 B2 JP3392762 B2 JP 3392762B2 JP 26656598 A JP26656598 A JP 26656598A JP 26656598 A JP26656598 A JP 26656598A JP 3392762 B2 JP3392762 B2 JP 3392762B2
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雅之 上山
稔 桑名
哲郎 神原
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電アクチュエータ等
の電気機械変換素子を駆動源とし、その伸縮変形を利用
して被駆動部材を駆動する駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このタイプの駆動機構として、例
えばカメラの撮影レンズをズーミングないしはフォーカ
シング駆動するためなどに用いられる機構が特開平4−
69070号公報に開示されている。この駆動機構で
は、互いに平行な2本のガイド軸の一方を固定側部材に
対して軸方向へ可動に構成し、この軸方向可動のガイド
軸の一端に、固定側部材に取り付けた圧電アクチュエー
タの先端を固着するとともに、このガイド軸の外周面
に、被駆動部材であるレンズ保持枠に形成したアームを
摩擦結合状態で取り付けている。また、他方のガイド軸
には、レンズ保持枠に形成した別のアームを摺動自在に
取り付けている。
【0003】この駆動機構では、レンズの駆動時は、圧
電アクチュエータに対して略鋸歯状の波形をした駆動パ
ルスを印加し、ガイド軸を僅かなストロークで連続して
往復運動させるようにしている。パルスの波形は、ガイ
ド軸の移動速度が往時と復時とで異なり、しかもガイド
軸が速度の速い方向へ移動するときにはレンズ保持枠が
その質量の慣性によりほとんど移動せず、ガイド軸が反
対方向へゆっくりと動くときにのみレンズ保持枠がガイ
ド軸とともに移動するように定められている。したがっ
て、レンズ保持枠は、移動と停止を細かい時間ピッチで
繰り返すから、圧電アクチュエータにパルスが印加され
ている間は、実質的に一方向へ連続的に移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成は、
レンズ保持枠をガイド軸に沿って軸方向(直線方向)に
駆動するものであり、回転駆動するもではない。
【0005】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、回転駆動が可能な電気機械変換素子を用いた駆動
機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
に係る駆動機構は、円筒形を有する保持部材と、保持部
材の周面に対して回転可能に保持された円筒形を有する
回転体と、回転体の回転接線方向に対してほぼ平行に往
復作動するように配置され、回転体に摩擦結合した可動
部材と、その一端が上記保持部材に固定され、他端が上
記可動部材に結合され、上記可動部材の作動方向に伸縮
する電気機械変換素子と、電気機械変換素子に対し、そ
の伸長時と収縮時とで速度が異なる伸縮変位を生じさせ
るべく駆動電圧を印加する駆動手段と、回転体に対して
可動部材を、一定の押圧力で付勢して摩擦結合させる付
勢部材とを有し、上記電気機械変換素子の伸縮により上
記回転体を回転させることを特徴としている。
【0007】上記構成においては、電気機械変換素子に
対して鋸歯状の波形をしたパルスなどの駆動電圧を印加
して電気機械変換素子が伸長または収縮方向へ速い速度
で変形したとき、回転体は、その質量の慣性により、可
動部材の動作に追随せず、保持部材に対してそのままの
位置に止どまる。また、電気機械変換素子がそれよりも
遅い速度で反対方向へ変形したとき、回転体は、可動部
材の動作に追随して移動、すなわち保持部材に対して回
転する。つまり、電気機械変換素子が伸縮を繰り返すこ
とにより、回転体は保持部材に対して一方向へ連続して
回転する。
【0008】したがって、上記構成の駆動機構は、回転
駆動が可能である。
【0009】好ましくは、上記回転体は、回転軸の方向
に沿って、付勢手段の付勢力によって、上記可動部材と
上記保持部材との間に挟持されている。
【0010】上記構成によれば、付勢手段によって、回
転体は保持部材に対して回転軸方向にがたなく保持され
るので、回転体の位置精度を高めることができる。ま
た、付勢手段により、可動部材が回転体に対してがたな
く安定して摩擦結合し、可動部材と回転部材との間の摩
擦力が大きく変化しないようにすることができる。した
がって、回転体を高精度に安定して回転駆動することが
できる。
【0011】好ましくは、上記回転体と上記可動部材と
の間の摩擦力が、上記回転体と上記保持部材との間の摩
擦力より大であるように設定されている。
【0012】上記構成によれば、可動部材と回転体との
間の摩擦力は、回転体と保持部材との間の摩擦力よりも
相対的に大きくなるので、可動部材は、回転体を保持部
材に対して摩擦力によって移動させることができる。し
たがって、回転体を保持部材に対して回転駆動すること
ができる。
【0013】また、本発明は、上記駆動機構を備えてな
ることを特徴とするカメラを提供している。また、本発
明は、上記駆動機構を備えてなることを特徴とするカメ
ラの撮影レンズを提供している。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る電気機械変換素子を用
いた駆動機構を備えたカメラの第1実施例について図1
から図9を用いて詳細に説明する。なお、この駆動機構
は、一眼レフカメラの撮影レンズを駆動するものとして
構成した例である。
【0015】図1は、PZT(ジルコン・チタン酸鉛)な
どで形成された圧電セラミックスPEを示している。圧
電セラミックスPEは、その結晶格子内の正電荷の重心
と負電荷の重心とが一致しておらず、それ自体分極して
いて、その分極方向Pに電圧Eを印加すると伸びる性質
を有している。しかし、圧電セラミックスPEのこの方
向への歪みは微小であり、この歪み量により被駆動物を
駆動することは困難であるため、図2に示すように複数
の圧電セラミックスPEを積み重ねてその間に電極を並
列接続した構造の積層型圧電アクチュエータが実用可能
なものとして提供されている。本実施例では、この積層
型圧電アクチュエータを駆動源として用いている。
【0016】図3はこのカメラの撮影レンズの構成を示
し、(a)図は広角側端部、(b)図は望遠側端部での各構成
レンズの位置を示している。図示するように、この撮影
レンズは、第1レンズL1から第5レンズL5までの5枚
のレンズで構成されている。
【0017】図4は、このカメラの回路構成の概略を示
すブロック図である。図において、1は、撮影レンズの
駆動を制御するマイクロコンピュータを示している。2
は、螺旋状のカム溝(不図示)が形成された駆動筒であ
り、この駆動筒2のカム溝と、この駆動筒2の内面側に
位置する固定筒に光軸に沿って形成された直線溝(不図
示)の両方に、第3レンズL3と第5レンズL5とを一体
的に保持する保持枠に設けたピン(不図示)を通し、駆動
筒2の回転により第3、第5レンズL3,L5を光軸方向
に移動させるようにしている。3は第4レンズL4を駆
動する積層型圧電アクチュエータであり、4は駆動筒2
を回転させる電磁モータである。積層型圧電アクチュエ
ータ3は、マイクロコンピュータ1に対し、D/Aコン
バータ5及び駆動アンプ6を介して接続され、モータ4
はマイクロコンピュータに対して駆動回路7を介して接
続されている。また、第4レンズL4及び駆動筒2は、
それぞれ、位置検出装置8,9として用いられているフ
ォトインタラプタ等のセンサにより位置が検出され、各
位置検出装置8,9の出力信号がマイクロコンピュータ
1に入力される。
【0018】一方、10はレンズ鏡筒の外周面に回転可
能に設けられた操作リングであり、この操作リング10
の回転方向と回転量に応じた信号がマイクロコンピュー
タ1に送られ、それに基づいてレンズをズーミングすべ
き方向とスピードとをマイクロコンピュータ1が判断し
て、積層型圧電アクチュエータ3及び電磁モータ4が駆
動される。また、マイクロコンピュータ1には、ズーミ
ングの駆動量に関して各種データを記憶したメモリ11
が接続されている。なお、操作リング10は、レバーや
ボタン等のその他の操作部材で代用してもよい。
【0019】図5は、撮影レンズのズーミング時におけ
る動作の流れを示すフローチャートである。操作リング
が操作されて、ステップ#01においてズーミングが起
動されると、ステップ#02において、操作リング10
の回転方向や回転量に応じた出力信号が、ズーム方向や
ズームスピードなどのズーム情報としてマイクロコンピ
ュータ1に与えられる。マイクロコンピュータ1は、ス
テップ#03で、その信号に応じてレンズ駆動の目標位
置を定める。
【0020】次に、ステップ#04では、定められた目
標位置と現在位置から、駆動筒の駆動方向と駆動量とが
決定される。そして、ステップ#05〜#07におい
て、駆動筒が目標のズーム位置になるまで、位置検出装
置9として用いられているフォトインタラプタの出力パ
ルスをカウントしながらモータ4が駆動され、パルス数
が所定数に達したときにステップ#08でモータが停止
する。
【0021】一方、これと同時に、第4レンズL4が駆
動される。メモリ11には、レンズの焦点距離が変化し
た場合に各焦点距離毎に第4レンズL4の取るべき位置
が予め記憶されており、目標位置に応じた第4レンズL
4の位置がステップ#09で読み取られる。そして、ス
テップ#10で現在位置との差から駆動パルス数及び駆
動方向を決定し、それに基づいて、ステップ#11〜#
13において積層型圧アクチュエータが駆動される。
【0022】次に、駆動機構の詳細について図6から図
8を用いて説明する。図6は、この駆動機構を適用した
レンズ鏡筒の要部断面図、図7は図6のVII−VII線断面
図、図8は分解斜視図である。前述したように、駆動筒
2の内面側に固定筒12が配置され、第3レンズL3と
第5レンズL5を保持する保持枠(固定側部材)13の有
するピン16が、駆動筒2の有する螺旋状のカム溝2a
と、固定筒12の有する直線溝12aの両方にカムフォ
ロアとして通されている。保持枠13は、第3レンズL
3を保持するとともにピン16が取り付けられた大略筒
状の第1保持枠14と、第5レンズL5を保持する大略
円板状の第2保持枠15とがビス17(図8)等の固定手
段を用いて互いに固定されたものである。第1保持枠1
4は、径方向に相対する位置に穴14a,14bを有し、
第2保持枠15は、第1保持枠14に固定された状態
で、穴14a,14bを通り光軸と平行な線上に位置する
穴15a,15bを有している。穴14a,15aには第1ガ
イド軸(可動部材)18が軸方向へ移動可能に保持され、
穴14b,15bには第2ガイド軸19が両端を規制され
た状態で保持されている。
【0023】第1保持枠14は、第2保持枠15と反対
側の端部にフランジ14cを有し、フランジ14cは金
属などの強度の高い材料でできた補強板33にて補強さ
れている。この補強板33に、積層型圧電アクチュエー
タ3の伸縮方向の一端が接着により固定されており、こ
の積層型圧電アクチュエータ3の他端は、第1ガイド軸
18に接着により固定されている。また、第2保持枠1
5には、第1ガイド軸18を圧電アクチュエータ3側へ
付勢するため、第1ガイド軸18の先端を覆うように形
成された板ばね20が両端をビス21によって固定され
ている。なお、補強板33は、圧電アクチュエータ3に
電圧を印加したときに、その伸縮時の衝撃力を受けてフ
ランジ14cが変形しないように設けられている。もと
もと、第1保持枠14を硬度の高い金属等で形成してお
けば補強板33は不要であるが、コスト・重量などの点
からプラスチックなどで形成しなければならない場合、
補強板33がないと圧電アクチュエータ3の衝撃力がフ
ランジ14cの変形で吸収されてしまい駆動効率がおち
る。
【0024】第4レンズL4を保持する移動枠22は、
第1ガイド軸18に嵌合する穴22aを備えたボス22b
と、第2ガイド軸19がはまり込むU字状の切欠き22
cを有している。ところで、一眼レフカメラの交換式ズ
ームレンズは、近年、高倍率化とコンパクト化が進み、
それに伴って、各レンズの位置誤差が撮影レンズの光学
性能により大きな影響を与えるようになってきている。
本実施例のカメラでは、第3、第5レンズL3,L5に対
する第4レンズL4の位置誤差に対する感度が大きいた
め、移動枠22に対して、傾きと平行偏心とを取り除い
た後に固定される。また、第3及び第5レンズL3,L5
に対する第4レンズL4の移動中に傾きや偏心が起こら
ないように移動枠22と両ガイド軸18,19との嵌合
部の「がた」をほぼゼロとするため、U字状のスプリング
23及びL字状のスプリング24を用いて、移動枠22
をガイド軸18,19に対して一方向へ押し付けてい
る。このことにより、ガイド軸18,19と移動枠22
とは、常に摩擦結合した状態に保持される。なお、U字
状スプリング23は、ボス22bに形成された溝22dに
はめ込まれ、L字状スプリング24は、ビス25により
移動枠22に固定されている。
【0025】上記構成では、移動枠22が動作するとき
に、U字状スプリング23がガイド軸18上を摺動す
る。ここで、U字状スプリング23の断面形状が円形で
あると、ガイド軸18とスプリング23とが点で接触す
ることになり、ガイド軸18の状態によっては引っ掛か
りが生じて移動枠22の駆動の妨げとなる虞がある。ま
た、その場合、接触部分が早く摩耗し、耐久性が低下す
る虞がある。そこで、本実施例では、スプリング23の
断面は長円形状に形成し、それによって、スプリング2
3を第1ガイド軸18と線で接触するようにし、且つ両
端に角のない状態としている(面接触するように構成し
てもよい)。また、本実施例では、第1ガイド軸18が
傷付くのを防止するために、スプリング23の表面硬度
が第1ガイド軸18の硬度よりも低く定められている。
【0026】一方、第1ガイド軸18は保持枠13に対
しても、ビス35で固定されたスプリング34によって
一方向へ付勢され、その間でのがたつきの発生が防止さ
れている。また、ガイド軸19と移動枠22との間、及
びガイド軸19と保持枠13との間についても同様の構
成が取られている。
【0027】次に、この機構による移動枠22の駆動方
法について説明する。一般に、積層型圧電アクチュエー
タ3は、電圧印加時の変位量は小さいが、発生力は大で
その応答性も鋭い。したがって、図9(a)に示すように
立ち上がりが鋭く立ち下がりがゆっくりとした略鋸歯状
波形のパルス電圧を印加すると、圧電アクチュエータ3
は、パルスの立ち上がり時に急激に伸び、立ち下がり時
にそれよりもゆっくりと縮む。したがって、圧電アクチ
ュエータ3の伸長時には、その衝撃力で第1ガイド軸1
8が図6の右方向へ押し出されるが、第4レンズL4を
保持した移動枠22は、それ自体の質量による慣性のた
め、ガイド軸18と一緒には移動せず、ガイド軸18と
の間で滑りを生じてその位置に止どまる。一方、パルス
の立ち下がり時には立ち上がり時に比較して第1ガイド
軸18がゆっくりと戻るので、移動枠22がガイド軸1
8に対して滑らずに、ガイド軸18と一体的に図6の左
方向へ移動する。従って、周波数が数百から数万ヘルツ
に設定されたパルスを印加することにより、移動枠22
を所望の速度で連続的に移動させることができる。ま
た、図9(b)に示すように電圧の立ち上がりがゆっくり
で、立ち下がりが鋭いパルスを印加すれば、移動枠22
を逆に図の右方向へ移動させることができる。
【0028】このように鋸歯状の波形をしたパルスの生
成は、本実施例では、マイクロコンピュータ1から出力
する信号をD/Aコンバータ5でアナログ信号に変換
し、これをアンプ6で増幅してなされる。波形形状を表
す信号は、操作リング10の操作により設定されるズー
ミング方向とスピードに応じて、メモリ11に予め記憶
されている。記憶されるデータとしては、例えば図9に
示す最大電圧Vmax、電圧のホールド時間t1,t2、立ち上
がりと立ち下がりの段数、そのときの1ステップのホー
ルド時間Δtなどがある。なお、図9では、電圧が比較
的ゆっくりと変化する部分を直線で示しているが、厳密
には、マイクロコンピュータ1から階段状の信号を出力
することで、この波形のパルスを得ている。
【0029】本実施例によれば、移動枠22とガイド軸
18,19とを各スプリングでそれぞれ一方向へ付勢し
ているから、移動枠22を保持枠13に対してほぼ「が
た」のない状態で駆動できる。また、このように移動枠
22をガイド軸18,19に対してスプリング23,24
で付勢し、その間に摩擦力を発生させているので、繰り
返して駆動した後も「がた」が生じるのを防止でき、且つ
摩擦力にも大きな変化は生じない。
【0030】このように、本実施例によれば移動枠22
の「がた」が殆ど生じないから、駆動トルクを下げるため
に「がた」を設けなければならなかった従来のモータ等に
よる駆動機構と比較して、移動枠22等の被駆動物を高
精度で駆動でき、従来よりも光学性能に優れたレンズを
製品化可能である。また、印加するパルスの周波数を適
宜設定することにより移動枠22を任意の速度で駆動で
きるから、減速機構が不要となり、カメラを小形化する
ことができる。そして、本実施例ではガイド軸18の先
端を板ばね20によって圧電アクチュエータ3側に付勢
しているので、レンズ鏡筒を縦にしてレンズ駆動を行っ
たときや、レンズを上または下に向けてカメラを机の上
に置いたときなどに、圧電アクチュエータの両端の接着
部が剥がれるのを防止できる。
【0031】上記実施例では、駆動筒は電磁モータで駆
動する構成として説明したが、電磁モータの代わりに積
層型圧電アクチュエータを用いることもできる。そこ
で、第2実施例として、駆動筒を積層型圧電アクチュエ
ータにより駆動する機構について図10及び図11を用
いて説明する。
【0032】図10はこの機構の中央縦断面図、図11
は図10のXI−XI線断面図である。駆動筒2は固定筒1
2に対して、バヨネット結合等の結合方式により、軸方
向へ不動で、回転方向へ可動に装着されている。また、
前述したように、駆動筒2に設けられたカム溝2aと、
固定筒12に設けられた直線溝12aの両方に、保持枠
22(図6)に取り付けられたピン16が通され、駆動筒
2の回転により保持枠22が光軸方向へ移動するように
なっている。なお、各レンズL3〜L5は位置誤差に対す
る感度が高いため、カム溝2a及び直線溝12aとピン1
6との「がた」、及び固定筒12と駆動筒2との間の「が
た」は極めて小さく設定されている。
【0033】駆動筒2及び固定筒12は、それぞれ、互
いに対向するフランジ部2b及び12bを有し、両フラン
ジ部2b,12bに、圧接部材(可動部材)26が装着され
ている。圧接部材26は、図ではコの字状の一体部品と
して示しているが、両腕部26a,26bは互いに接近な
いしは離反する方向へ可動であり、且つスプリング27
により互いに接近する方向へ付勢されている。したがっ
て、駆動筒2は、固定筒12に対して、光軸方向へ「が
た」が殆ど生じないようになっている。また、各部材2,
12,26は、駆動筒2のフランジ部2bと圧接部材26
の間の摩擦力が比較的大きく、駆動筒2と固定筒12と
の間及び固定筒12のフランジ部12bと圧接部材26
との間の摩擦力が比較的小さくなるように材質が選定さ
れている。
【0034】図11に示すように、圧接部材26の一端
には、駆動筒2の外周面の接線方向にほぼ平行に配置さ
れた圧電アクチュエータ28の一端が固着されている。
この圧電アクチュエータ28の他端は、固定筒12にビ
ス29で固定された保持部材30に固着されている。ま
た、固定筒12には、圧接部材26を挟んで圧電アクチ
ュエータ28と反対側にL字状の板ばね31がビス32
によって取り付けられ、圧接部材26を圧電アクチュエ
ータ28に対して弾力的に付勢している。
【0035】以上のように構成した駆動機構において、
前述と同様に圧電アクチュエータ28に図9(a)に示す
波形のパルス電圧を印加すると、圧電アクチュエータ2
8が急激に伸びるときには、圧接部材26が図11の左
方向へ移動するが、駆動筒2はその質量による慣性のた
めに、そのままの位置に止どまる。また、圧電アクチュ
エータ28がそれよりもゆっくりと縮むときには、駆動
筒2が圧接部材26とともに図の右方向へ移動する。し
たがって、連続したパルスによって、駆動筒2を図の右
方向へ連続して駆動できる。また、図9(b)に示す波形
のパルスを用いれば、駆動筒2を図の左方向へ連続して
駆動できる。この実施例においても、駆動筒2を固定筒
12に対して殆ど「がた」のない状態で駆動できるから、
レンズの位置精度が優れており、且つ圧接部材26を板
ばね31によって圧電アクチュエータ28側に付勢して
いるので、圧電アクチュエータ28が固定筒12及び圧
接部材26から剥がれるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧電素子を示す説明図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係る駆動機構で用いて
いる積層型圧電アクチュエータを示す斜視図である。
【図3】 この駆動機構が適用されているカメラの撮影
レンズの構成及び動作を示す図である。
【図4】 このカメラの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図5】 このカメラの動作の概略を示すフローチャー
トである。
【図6】 この駆動機構が適用された撮影レンズ鏡筒の
中央縦断面図である。
【図7】 図6のVII−VII線断面図である。
【図8】 撮影レンズ鏡筒の分解斜視図である。
【図9】 圧電アクチュエータに印加するパルスの波形
を示す図である。
【図10】 第2実施例に係る駆動機構の中央縦断面図
である。
【図11】 図10のXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 駆動筒(回転体) 2a カム溝 2b フランジ部 3 積層型圧電アクチュエータ 4 モータ 5 D/Aコンバータ 6 駆動アンプ 7 駆動回路 8,9 位置検出装置 10 操作リング 11 メモリ 12 固定筒(保持部材) 12a 直線溝 12b フランジ部 13 保持枠 14 第1保持枠 14a,14b 穴 14c フランジ 15 第2保持枠 15a,15b 穴 16 ピン 17 ビス 18 第1ガイド軸 19 第2ガイド軸 20 板ばね 21 ビス 22 移動枠 22a 穴 22b ボス 22c 切欠き 23,24 スプリング 25 ビス 26 圧接部材(可動部材) 26a,26b 腕部 27 スプリング(付勢手段) 28 圧電アクチュエータ(電気機械変換素子) 29 ビス 30 保持部材 31 板ばね 32 ビス 33 補強板 34 スプリング 35 ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑名 稔 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (72)発明者 神原 哲郎 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形を有する保持部材(12)と、 該保持部材の周面に対して回転可能に保持された円筒形
    を有する回転体(2)と、 該回転体の回転接線方向に対してほぼ平行に往復作動す
    るように配置され、該回転体に摩擦結合した可動部材
    (26)と、 その一端が上記保持部材に固定され、他端が上記可動部
    材に結合され、上記可動部材の作動方向に伸縮する電気
    機械変換素子(28)と、 該電気機械変換素子に対し、その伸長時と収縮時とで速
    度が異なる伸縮変位を生じさせるべく駆動電圧を印加す
    る駆動手段と、 上記回転体に対して上記可動部材を、一定の押圧力で付
    勢して摩擦結合させる付勢部材(27)とを有し、 上記電気機械変換素子の伸縮により上記回転体を回転さ
    せることを特徴とする駆動機構。
  2. 【請求項2】 上記回転体は、回転軸の方向に沿って、
    付勢手段(27)の付勢力によって、上記可動部材と上
    記保持部材との間に挟持されていることを特徴とする請
    求項1記載の駆動機構。
  3. 【請求項3】 上記回転体と上記可動部材との間の摩擦
    力が、上記回転体と上記保持部材との間の摩擦力より大
    であるように設定されていることを特徴とする請求項2
    記載の駆動機構。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の上記駆動機構
    を備えてなることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の上記駆動機構
    を備えてなることを特徴とするカメラの撮影レンズ。
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