JP3389149B2 - 復調回路 - Google Patents

復調回路

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JP3389149B2
JP3389149B2 JP15315399A JP15315399A JP3389149B2 JP 3389149 B2 JP3389149 B2 JP 3389149B2 JP 15315399 A JP15315399 A JP 15315399A JP 15315399 A JP15315399 A JP 15315399A JP 3389149 B2 JP3389149 B2 JP 3389149B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復調回路に関し、
特に、4相位相変調された搬送波を更にサービスチャン
ネル信号(以下、SC信号という)で周波数変調した複
合変調信号を受信して復調し、復調主信号とSC信号と
を出力する復調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、特開平5−75663号公報に
開示された従来の復調器を示すブロック図である。図6
に示すように、従来の復調器では、位相検波器50は、
位相変調信号S40が印加され、電圧制御発振器51
(以下、VCOという)の出力信号である再生搬送波S
41により同期検波され、ベースバンド信号S42を出
力する。ベースバンド信号S42は識別器52と自動位
相制御回路53(以下、APC信号検出回路という)に
入力され、識別器52から復調主信号S43が出力され
る。
【0003】また、APC信号検出回路53はAPC信
号S44を出力し、VCO51を制御する。APC信号
S44は搬送波非同期検出回路54にも出力され、搬送
波非同期検出回路54は、再生搬送波S41が同期状態
であることを検出した場合には、制御信号S45により
スイッチ回路55を制御して識別器52から出力される
復調主信号S43として出力させる。
【0004】搬送波非同期検出回路54は、再生搬送波
S41が非同期状態であることを検出した場合には、予
め設定された論理レベルの制御信号S45によってスイ
ッチ回路55を制御して、識別器52からランダム信号
が出力されないようにする(以下、この技術を従来例1
という)。
【0005】図7は、特開平5−265385号公報に
開示された従来の二重変調複合復調回路を示すブロック
図である。図7に示すように、従来の二重変調複合復調
回路では、自動利得制御増幅回路56は、主信号とSC
信号との二重変調信号S50をAGC増幅し、二重変調
信号の断を検出するとともに制御信号S57を出力す
る。信号S58を位相検波する位相検波器50と主信号
識別再生用の識別器52とAPC信号S44を生成する
APC信号検出回路53と再生搬送波S41を発生する
VCO51とが搬送波再生ループを構成する。
【0006】搬送波非同期検出回路54はAPC信号S
44から再生搬送波S41の非同期を検出すると、同期
はずれ信号S59を発生する。SC信号再生回路57
は、APC信号S44からSC信号S60を再生する
が、制御信号S57又は同期はずれ信号S59を受ける
とSC信号S60の出力を停止する(以下、この技術を
従来例2という)。
【0007】図8は、特許第2590906号公報に開
示された従来の搬送波同期回路を示すブロック図であ
る。図8に示すように、従来の搬送波同期回路では、搬
送波非同期検出回路54とVCO51との間にループフ
ィルタ58が設けられ、ループフィルタ58とスイッチ
回路59との間にSC増幅器60が設けられている。ル
ープフィルタ58は、APC信号検出回路53からの再
生搬送波制御情報信号の中の予め定められた低域の周波
数成分のみを通してVCO51へ送る。搬送波非同期検
出回路54は再生搬送波S41の非同期を検出すると、
同期はずれ信号S59を発生する。スイッチ回路59
は、同期はずれ信号S59を受けるとSC信号S60の
出力を停止する(以下、この技術を従来例3という)。
【0008】なお、特開平10−65748号公報に
は、4相位相変調信号を復調する復調システムが開示さ
れている。この復調システムは、疑似引き込み状態を検
出する疑似引き込み状態検出手段を備えている。ここ
で、疑似引き込み状態とは、再生搬送波を生成する際、
再生搬送波の周波数が正常な引き込み周波数とは異なる
周波数で安定状態となることをいう(以下、この技術を
従来例4という)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例1の復調器は、
搬送波非同期検出回路を備えている。しかし、従来例1
の復調器は、4相位相変調された搬送波に対して更にS
C信号で周波数変調した複合変調信号を復調して、復調
主信号とSC信号とを出力するものではなく、SC信号
の出力を停止する手段を備えていない。
【0010】従来例2及び従来例3の回路は、搬送波非
同期検出回路を備え、その搬送波非同期検出回路が再生
搬送波の非同期を検出するとSC信号の出力を停止す
る。しかし、従来例2及び従来例3の回路は疑似引き込
み状態検出手段を備えていない。そのため、同期引き込
み過程では、(1)同期はずれ状態、(2)疑似引き込
み状態、(3)疑似引き込みはずし制御状態(同期はず
れ状態)を経て(4)同期状態となるが、搬送波非同期
検出回路を備えているだけであるので、(2)疑似引き
込み状態になった段階で、非同期を検出しなくなり、S
C信号が出力することになる。すなわち、従来例2及び
従来例3の回路では、疑似引き込み状態から正常引き込
み状態までの過渡的状態において、SC信号の出力を停
止することができない。
【0011】従来例4の復調システムは、4相位相変調
信号を復調するものであるが、4相位相変調された搬送
波に対して更にSC信号で周波数変調した複合変調信号
を復調して、復調主信号とSC信号とを出力するもので
はなく、SC信号の出力を停止する手段を備えていな
い。また、従来例4の回路は、搬送波非同期検出回路を
備えていないので、同期はずれ状態を検出することがで
きない。さらに、4相位相変調された搬送波を更にSC
信号で周波数変調した複合変調信号に対して従来の疑似
引き込み状態の検出方法を適用した場合、受信機の入力
電界が下がった時に発生するガウス性雑音が相加された
場合と異なり相関のある周波数成分が相加されるため、
正規の信号点を中心に拡散していき、正規の信号点以外
の特定領域に入り込むため、疑似引き込み検出回路が誤
動作して疑似引き込み状態であると検出し、SC信号の
出力が停止してしまう場合がある。
【0012】本発明の目的は、疑似引き込み状態から正
常引き込み状態までの過渡的状態においても、SC信号
の出力を停止することができる復調回路を提供すること
にある。
【0013】本発明の他の目的は、疑似引き込み検出回
路が誤動作しても、SC信号を出力することができる復
調回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の復調回路
は、4相位相変調された搬送波に対して更にサービスチ
ャンネル信号で周波数変調された複合変調信号を受信し
て復調する復調回路であって、再生搬送波を発生するV
COと、そのVCOからの再生搬送波と前記複合変調信
号とを受けて掛け算を行う乗算器と、その乗算器で掛け
算されて出力されたベースバンド信号を受けて、ベース
バンド信号に含まれている情報を識別再生して復調主信
号を出力すると共に、ベースバンド信号に含まれている
位相情報を識別して位相情報信号を出力する識別器と、
その識別器からの位相情報信号を受けて所定の演算処理
を行い前記複合変調信号の搬送波と再生搬送波との位相
差をなくすように同期検波を行い、前記VCOを制御す
るためのAPC信号を出力するAPC信号検出回路と、
前記識別器から出力される位相情報信号に基づいて前記
再生搬送波の疑似引き込み状態を検出する疑似引き込み
検出回路と、前記APC信号検出回路から出力されるA
PC信号に基づいて前記再生搬送波の非同期状態を検出
する搬送波非同期検出回路と、前記疑似引き込み検出回
路による疑似引き込み状態の検出結果、及び搬送波非同
期検出回路による非同期状態の検出結果に基づいて前記
APC信号から再生したサービスチャンネル信号の出力
及び出力停止の切換を行うスイッチ回路と、前記APC
信号検出回路から出力されるAPC信号から再生したサ
ービスチャンネル信号のうち、正常引き込み状態の周波
数帯域のサービスチャンネル信号だけを通過させ、疑似
引き込み状態の周波数帯域のサービスチャンネル信号を
通過させない通過帯域を備えたフィルタと、そのフィル
タから出力されたサービスチャンネル信号のレベルを検
出するSC信号レベル検出回路と、を有し、前記スイッ
チ回路は、前記SC信号レベル検出回路によってサービ
スチャンネル信号があるものと検出した場合、前記疑似
引き込み検出回路が疑似引き込み状態を検出した場合で
あっても、前記サービスチャンネル信号を出力する、こ
とを特徴とするものである。
【0015】前記スイッチ回路は、前記疑似引き込み検
出回路が疑似引き込み状態を検出した場合又は前記搬送
波非同期検出回路が非同期状態を検出した場合には、前
記サービスチャンネル信号の出力を停止し、前記疑似引
き込み検出回路が疑似引き込み状態を検出せず、かつ前
記搬送波非同期検出回路が非同期状態を検出しない場合
には、前記サービスチャンネル信号を出力するように切
り換えてもよい。
【0016】
【0017】本発明の第2の復調回路は、4相位相変調
された搬送波に対して更にサービスチャンネル信号で周
波数変調された複合変調信号を受信して復調する復調回
路であって、再生搬送波を発生するVCOと、そのVC
Oからの再生搬送波と前記複合変調信号とを受けて掛け
算を行う乗算器と、その乗算器で掛け算されて出力され
たベースバンド信号を受けて、ベースバンド信号に含ま
れている情報を識別再生して復調主信号を出力すると共
にベースバンド信号に含まれている位相情報を識別して
位相情報信号を出力する識別器と、その識別器からの位
相情報信号を受けて所定の演算処理を行い前記複合変調
信号の搬送波と再生搬送波との位相差をなくすように同
期検波を行い、前記VCOを制御するためのAPC信号
を出力するAPC信号検出回路と、前記識別器から出力
される位相情報信号に基づいて前記再生搬送波の疑似引
き込み状態を検出する疑似引き込み検出回路と、前記A
PC信号検出回路から出力されるAPC信号に基づいて
前記再生搬送波の非同期状態を検出する搬送波非同期検
出回路と、前記APC信号検出回路から出力されるAP
C信号を受けて所定の周波数以下の周波数成分だけを通
過させ、前記VCOに出力するフィルタと、そのフィル
タから出力されたAPC信号から再生したサービスチャ
ンネル信号のレベルを検出するSC信号レベル検出回路
と、前記APC信号検出回路から出力されるAPC信号
に基づいて、正常引き込み周波数と疑似引き込み周波数
との差周波数成分を検出する差周波数検出回路と、前記
疑似引き込み検出回路による疑似引き込み状態の検出結
果、前記搬送波非同期検出回路による非同期状態の検出
結果、前記SC信号レベル検出回路によるサービスチャ
ンネル信号のレベルの検出結果、及び前記差周波数検出
回路による差周波数成分の検出結果に基づいて前記サー
ビスチャンネル信号の出力及び出力停止の切換を行うス
イッチ回路と、を有することを特徴とするものである。
【0018】前記疑似引き込み検出回路による疑似引き
込み状態の検出結果、前記搬送波非同期検出回路による
非同期状態の検出結果、前記SC信号レベル検出回路に
よるサービスチャンネル信号のレベルの検出結果、及び
前記差周波数検出回路による差周波数成分の検出結果を
受けて、前記スイッチ回路に前記サービスチャンネル信
号の出力及び出力停止の切換を行わせる切換信号を送る
制御回路を有してもよい。
【0019】前記疑似引き込み検出回路は、外部システ
ムから送られる疑似引き込み状態を知らせるアラーム情
報を加味して疑似引き込み状態を検出してもよい。
【0020】前記疑似引き込み検出回路は、識別器から
出力される位相情報信号の信号点が正規の信号点以外の
特定領域及び正規の信号点の境界領域にそれぞれ存在す
る状態に基づいて疑似引き込み状態を検出してもよい。
【0021】前記搬送波非同期検出回路は、前記APC
信号検出回路の同期状態と非同期状態におけるインピー
ダンス変化に基づいて、前記再生搬送波と前記複合変調
信号の搬送波との同期外れを検出してもよい。
【0022】本発明の復調回路によれば、4相位相変調
された搬送波に対して更にSC信号で周波数変調がかけ
られた複合変調信号を受信して、SC信号を出力する場
合、フェージング等が発生して伝送路の劣下が起り入力
信号の受信状態が乱れ、入力された信号の搬送波と再生
搬送波との同期外れが発生した場合や再生搬送波の疑似
引き込み状態が発生した場合であっても、搬送波非同期
検出回路が非同期状態を検出し、疑似引き込み検出回路
が疑似引き込み状態を検出して、その検出結果に基づい
てスイッチ回路がSC信号の出力を停止する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態に係る復調回路を示すブロック図である。
【0024】本発明の復調回路は、4相位相変調された
搬送波に対して更にSC信号S1で周波数変調された複
合変調信号S2(受信IF信号)を受信して復調し、復
調主信号Dp、DqとSC信号S1とを出力するための
回路である。
【0025】受信された複合変調信号S2は、第1の乗
算器1及び第2の乗算器2において90°の位相差を有
する再生搬送波S3、S4とそれぞれ掛け合わされ、第
1のフィルタ3及び第2のフィルタ4により帯域制限さ
れてベースバンド信号S5、S6に復調される。ベース
バンド信号S5、S6は、増幅回路5,6によりそれぞ
れ増幅された後、A−Dコンバータ7,8により多値デ
ィジタルベースバンド信号Da,Dbにそれぞれ変換さ
れる。
【0026】多値ディジタルベースバンド信号Da,D
bは識別器9に入力され、差分演算処理などされて復調
主信号データDp,Dqとして出力される。また、識別
器9は、多値ディジタルベースバンド信号Da,Dbに
含まれている位相情報を識別して位相情報信号S7をA
PC信号検出回路10及び疑似引き込み検出回路11に
出力する。
【0027】APC信号検出回路10は、識別器9から
の位相情報信号S7を受けて所定の演算処理を行い、複
合変調信号S2の搬送波と再生搬送波S3との位相差を
なくすように同期検波を行い、VCO12を制御するた
めのAPC信号S8を出力する。
【0028】VCO12は、APC信号検出回路10か
ら出力されるAPC信号S8を受けて再生搬送波S3を
生成する。
【0029】VCO12で生成された再生搬送波S3
は、第1の乗算器1及びπ/2移相回路13に出力され
る。π/2移相回路13は、90°の位相差を与えた再
生搬送波S4を第2の乗算器2に出力する。
【0030】搬送波非同期検出回路14は、APC信号
検出回路10の同期状態と非同期状態におけるインピー
ダンス変化に基づいて、再生搬送波S3と複合変調信号
S2の搬送波との同期外れを検出する。
【0031】図2は、搬送波非同期検出回路14の一例
を示すブロック図である。図2に示すように、搬送波非
同期検出回路14は、インピーダンス検出発振回路(以
下、発振回路という)15と、整流回路16と、直流レ
ベル弁別回路17とを有する。発振回路15の入力端か
らAPC信号検出回路10をみたインピーダンスは同期
状態には小さく非同期状態には大きくなる。したがっ
て、非同期状態になると発振回路15が発振することに
なる。この発振出力を整流回路16で整流し、直流出力
を得て、この直流出力を直流レベル弁別回路17に送
る。直流レベル弁別回路17では発振出力の整流によっ
て得られた整流出力が予め設定した所定のスレッショル
ドを超えるか否かを判定し、スレッショルドを超える直
流レベルの信号入力が入力されている間は非同期状態で
あるとして、非同期検出信号S9をスイッチ回路18に
出力する。
【0032】疑似引き込み検出回路11は、識別器9か
ら出力される位相情報信号S7によりベクトル和で表さ
れる信号点の位置情報に基づいて、再生搬送波S3の疑
似引き込み状態を検出して、疑似引き込み検出信号S1
0をスイッチ回路18に出力する。すなわち、疑似引き
込み検出回路11は、識別器9から出力される位相情報
信号S7の信号点が正規の信号点以外の特定領域及び正
規の信号点の境界領域にそれぞれ存在する状態に基づい
て疑似引き込み状態を検出する。
【0033】図3は、疑似引き込み状態の検出方法を説
明するための説明図である。図3は、受信信号の搬送波
と再生搬送波S3との位相関係が30°の位相差を保っ
た状態で疑似引き込みに陥った場合の、位相情報信号S
7のベクトル和で表される信号点の位置情報を示してい
る。
【0034】P軸およびQ軸に沿って左側および下側に
それぞれ示された数字0,1は、P,Q座標上の信号点
の位置情報である。
【0035】信号点A,B,C,Dは、正常な引き込み
状態における正規の信号点を示している。右上から左下
方向の斜線で示した領域aは各信号点の境界を示してい
る。また、左上から右下方向の斜線で示した特定の領域
bは疑似引き込み状態時の信号点の収束位置を示してい
る。伝送路や機器の品質劣化等によってデータ誤りが発
生した場合には領域aに存在する信号点の割合が急激に
増加するので、領域aの信号点の有無により回線品質を
監視することができる。また、疑似引き込み状態では、
正規の信号点A,B,C,D以外の特定の領域bに存在
する信号点の数が増加するので、特定の領域bに存在す
る信号点を一定時間単位でカウントし、カウント値が所
定値以上であり、且つ、領域aに信号点が存在しなけれ
ば、すなわち回線品質に異常が認められなければ、疑似
引き込み状態であると判定できる。
【0036】SC信号再生回路19は、APC信号検出
回路10から出力されるAPC信号S8を所定のレベル
に増幅する等の信号処理を行って、変調周波数を取り出
してSC信号S1として抽出再生する。再生されたSC
信号S1は、スイッチ回路18に出力される。
【0037】フィルタ20は、SC信号再生回路19に
よって再生されたSC信号S1のうち、正常引き込み状
態の周波数帯域のSC信号を通過させ、疑似引き込み状
態の周波数帯域のSC信号を通過させないような通過帯
域を有する。
【0038】SC信号レベル検出回路21は、フィルタ
20から出力されたSC信号S1のレベルを検出し、S
C信号レベル検出信号S11をスイッチ回路18に出力
する。
【0039】スイッチ回路18は、搬送波非同期検出回
路14から出力される非同期検出信号S9、疑似引き込
み検出回路11から出力される疑似引き込み検出信号S
10、及びSC信号レベル検出回路21から出力される
SC信号レベル検出信号S11を受けて、これらの検出
結果に基づいて、SC信号再生回路19によって再生さ
れたSC信号S1の出力及び出力停止の切換を行う。
【0040】次に、本発明の第1の実施の形態の動作を
説明する。
【0041】第1の乗算器1及び第2の乗算器2は、主
信号で4相位相変調された搬送波を更にSC信号S1で
周波数変調された複合変調信号S2と、VCO12から
の再生搬送波S3、S4とが入力されて、複合変調信号
S2と再生搬送波S3、S4とを掛け算し、その位相差
情報としてベ−スバンド信号S5、S6が出力される同
期検波を行う。
【0042】第1の乗算器1及び第2の乗算器2から出
力されたベ−スバンド信号S5、S6は所定の周波数帯
域のみ通過させる第1及び第2のフィルタ3,4により
高調波成分が除去された後に、増幅回路5,6に出力さ
れる。ベースバンド信号S5、S6は、増幅回路5,6
で増幅された後、A/Dコンバータ7,8に出力され、
アナログベースバンド信号から多値のディジタルベース
バンド信号Da,Dbに変換される。
【0043】変換された多値のディジタルベースバンド
信号Da,Dbは、識別器9に出力される。識別器9で
は、ディジタルベースバンド信号Da,Dbに含まれて
いる諸信号を識別し、この諸信号は信号変換処理が行わ
れ符号化された復調主信号Dp及びDqを出力するとと
もに、位相情報を識別して位相情報信号S7を出力す
る。位相情報信号S7は、APC信号検出回路10と疑
似引き込み検出回路11に出力される。
【0044】APC信号検出回路10は、位相情報信号
S7を受けて所定の演算処理を行い、複合変調信号S2
の搬送波と再生搬送波S3との位相差を無くすようにV
CO12を制御するAPC信号S8を出力すると共に、
搬送波非同期検出回路14及びSC信号再生回路19に
もAPC信号S8を出力する。
【0045】搬送波非同期検出回路14は、複合変調信
号S2の搬送波と再生搬送波S3との同期外れを検出
し、非同期検出信号S9をスイッチ回路18に出力す
る。
【0046】また、SC信号再生回路19は、APC信
号検出回路10から出力される搬送波に複合変調された
音声情報及び回線切替情報を含むSC信号S1を抽出再
生し、所定のレベルに増幅し、スイッチ回路18及びフ
ィルタ20に出力する。
【0047】フィルタ20は、SC信号再生回路19に
よって再生されたSC信号S1のうち、正常引き込み状
態の周波数帯域のSC信号だけを通過させ、疑似引き込
み状態の周波数帯域のSC信号を通過させない。
【0048】SC信号レベル検出回路21は、フィルタ
20から出力されたSC信号S1のレベルを検出し、S
C信号レベル検出信号S11をスイッチ回路18に出力
する。
【0049】疑似引き込み検出回路11では、正規の信
号点以外の特定の領域bに存在する信号点の数をカウン
トする。このカウント値が所定値以上であり、且つ信号
点の境界領域aに信号点が存在しなければ、疑似引き込
み状態であると判定して疑似引き込み検出信号S10を
スイッチ回路18に出力する。
【0050】しかし、本発明のように、入力される変調
波にSC信号S1が複合された場合には、受信機の入力
電界が下がった時に発生するガウス性雑音が相加された
場合と異なり相関のある周波数成分が相加されるため信
号点A,B,C,Dを中心に拡散していき領域bに入り
領域aに信号点が存在しない状態が発生することにな
る。そのため、疑似引き込み検出回路11が疑似引き込
み状態と誤って検出する場合が起こり得る。ここで疑似
引き込み状態においてSC信号S1が入力されている場
合のSC信号再生回路19の出力信号について図4を用
いて説明する。
【0051】この場合、入力される信号がSC信号S1
で周波数変調されている場合にはSC信号再生回路19
の出力信号(音声帯域の場合)は300HZ〜3.4KHZ
になる。また、SC信号S1の伝送チャンネルが3チャ
ンネルの場合や回線切替情報を含むSC信号S1の場合
は300HZ〜12KHZになる。
【0052】ここで、フィルタ20の通過帯域幅は上記
の周波数帯域(300HZ〜12KHZ)となる。この場
合、VCO12の引き込み状態が正常であれば送信側の
上記周波数成分が出力されるが、疑似引き込み時はAP
C信号検出回路10の出力からは上記差周波数も出力さ
れるため、前記SC伝送帯域の周波数成分は、正常状態
の再生搬送波S3の同期引き込み周波数と疑似引き込み
状態の差周波数成分が相加されることになる。従って、
SC信号S1の伝送帯域が上記差周波数分だけずれるこ
とになる(図4参照)。
【0053】そのため、疑似引き込み状態の場合には、
SC信号S1の周波数はフィルタ20の通過帯域外とな
るためフィルタ20を通過しない。その結果、SC信号
レベル検出回路21の出力ではある定められたレベル以
下となるため、スイッチ回路18は、SC信号S1の出
力を停止させることができる。
【0054】この点についてより詳細に説明する。一般
に、疑似引き込みの種類としては、90°、90°/
2、90°/3、90°/4、・・・90°/N(Nは
整数である)があるが、そのうち、疑似引き込み検出方
法として1タイムスロット毎に回転する角度が小さい場
合(例えば90°/3、90°/4の場合)、疑似引き
込み検出回路11が誤動作することがある。その場合、
SC信号S1が本来の伝送周波数で出力されている場合
には、疑似引き込み検出回路11が誤動作しているとし
て、スイッチ回路18は、SC信号S1をそのまま出力
することになる。
【0055】また、SC信号S1がない場合を考える
と、送信側で元々SC信号S1が入力されていない場合
には、疑似引き込み検出回路11は正しく動作する。送
信側でSC信号S1が入力されて疑似引き込みをしてい
る場合には、SC信号S1の周波数に疑似引き込みの周
波数が足されてしまい、本来の周波数でなくなり、フィ
ルタ20を通過できないので、SC信号レベル検出回路
21は、SC信号S1がないものと判断して、スイッチ
回路18は、疑似引き込み状態と認識してSC信号S1
の出力を停止する。
【0056】疑似引き込み検出回路11は、疑似引き込
み状態を検出した場合、再引き込みをかけるなどの公知
の手段を用いて、疑似引き込み状態から脱却させて正常
な同期引き込み状態に導く。
【0057】スイッチ回路18は、疑似引き込み検出回
路11が疑似引き込み状態を検出した場合又は搬送波非
同期検出回路14が非同期状態を検出した場合には、S
C信号S1の出力を停止し、疑似引き込み検出回路11
が疑似引き込み状態を検出せず、かつ搬送波非同期検出
回路14が非同期状態を検出しない場合には、SC信号
再生回路19から出力されるSC信号S1をそのまま外
部に出力するように切り換える。
【0058】また、スイッチ回路18は、SC信号レベ
ル検出回路21によってSC信号S1があるものと検出
した場合、疑似引き込み検出回路11が誤動作により疑
似引き込み状態を検出した場合であっても、SC信号S
1を出力する。
【0059】なお、常時SC信号S1が入力されている
信号(例えば監視用信号など)の場合には、SC信号S
1の有り無しの判断で、疑似引き込み状態を検出できる
が、SC信号S1が入力されていないこともある信号
(例えば音声信号など)の場合には、SC信号S1の有
り無しの判断と、疑似引き込み検出回路11の検出結果
とに基づいて疑似引き込み状態を検出することになる。
【0060】本発明の復調回路によれば、4相位相変調
された搬送波に対して更にSC信号S1で周波数変調が
かけられた複合変調信号S2を受信して、SC信号S1
を出力する場合、フェージング等が発生して伝送路の劣
下が起り入力信号の受信状態が乱れ、入力された信号の
搬送波と再生搬送波S3との同期外れが発生した場合や
再生搬送波S3の疑似引き込み状態が発生した場合であ
っても、搬送波非同期検出回路14が非同期状態を検出
し、疑似引き込み検出回路11が疑似引き込み状態を検
出して、その検出結果に基づいてスイッチ回路18がS
C信号S1の出力を停止するので、音声として雑音が出
力されたり、SC信号S1から雑音信号が出力されるこ
とによりSC信号S1を受けて動作する装置、例えば回
線切替装置が誤った回線切り替えを行うなどの誤動作を
回避することができる。
【0061】また、搬送波非同期検出回路14と疑似引
き込み検出回路11の両方を備えているので、疑似引き
込み状態から正常引き込み状態までの過渡的状態におい
ても、SC信号S1の出力を停止することができる。
【0062】さらに、フィルタ20及びSC信号レベル
検出回路21を備えている場合には、SC信号レベル検
出回路21によってSC信号S1があるものと検出した
場合、疑似引き込み検出回路11が誤動作により疑似引
き込み状態を検出した場合であっても、SC信号S1の
出力を停止させることなく、SC信号S1を出力するこ
とができる。
【0063】なお、VCO12の疑似引き込み状態を考
えた場合に上記説明より変調周波数のセンタ周波数が再
生搬送波S3の周波数と、入力される複合変調信号S2
の周波数との差周波数成分になるが、この差周波数成分
について以下に説明する。
【0064】仮に4相位相変調方式の30°の疑似引き
込み状態について考えた場合、再生搬送波S3により復
調されたベースバンド信号の信号点は、1タイムスロッ
ト毎に正常引き込み状態から更に30°余分に回転す
る。
【0065】従って、位相平面で考えた場合に復調変調
信号(受信IF信号)の変調周波数が360°になるので
30°の場合30°/360°=1/12になる。
【0066】つまり疑似引き込み状態の差周波数を考え
た場合には、FMを変調周波数とするとFM/N(Nは
1以上の整数)が疑似引き込みの差周波数になるが、こ
の差周波数がある程度以下の疑似引き込みはAPC回路
のル−プゲインが下がり、また正規周波数ル−プゲイン
が充分大きいため疑似周波数での同期を保持できなくな
るため問題とはならない。
【0067】そこで、実際の差周波数を考えると、伝送
容量が数MHZであった場合には、差周波数は数百KHZにな
るためにSC信号S1の伝送帯域(音声帯域は、約30
0HZ〜3.4KHZ)と周波数が異なる時にはフィルタ2
0は、バンドパスフィルタでなく、ローパスフィルタで
も構成することができる。また、フィルタ20を通過し
た後で所定のレベルまで増幅し、レベル検波するように
構成してもよい。
【0068】また、疑似引き込み検出回路11による疑
似引き込み状態の検出結果、搬送波非同期検出回路14
による非同期状態の検出結果、SC信号レベル検出回路
21によるSC信号S1のレベルの検出結果を受けて、
スイッチ回路18にSC信号S1の出力及び出力停止の
切換を行わせる切換信号を送る制御回路を設けてもよ
い。
【0069】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
復調回路の主要部を示すブロック図である。第2の実施
の形態は、図1の点線で囲まれている部分を変形したも
のである。
【0070】第2の実施の形態では、識別器9は、ベー
スバンド信号に含まれている諸信号を識別し、位相情報
を識別して位相情報信号S7をAPC信号検出回路10
と疑似引き込み検出回路11に出力する。
【0071】APC信号検出回路10は位相情報信号S
7を受けて所定の演算を行いラグリードフィルタ(lag-
lead filter)22にAPC信号S8を出力する。
【0072】ラグリ−ドフィルタ22は、抵抗及びコン
デンサからなるフィルタであり、位相特性が最初位相が
遅れ、その後位相が進んで元の位相遅れのない状態に戻
るフィルタであり、搬送波同期特性を満足するように時
定数が設定される。ラグリードフィルタ22は、入力さ
れたAPC信号S8の高調波成分を除去することにより
搬送非同期時の差周波数成分も除去し、スイッチ回路2
3を介してVCO12を制御するAPC信号S8を出力
する。
【0073】また、APC信号検出回路10は、搬送波
非同期検出回路14及びハイパスフィルタ24にもAP
C信号S8を出力する。搬送波非同期検出回路14では
入力された位相情報より再生搬送波S3が非同期状態か
否かを検出し、その検出結果を内容とする非同期検出信
号S9を制御回路25に出力する。
【0074】APC信号S8は、ハイパスフィルタ24
を介して差周波数検出回路26にも出力される。差周波
数検出回路26は、正常引き込み周波数と疑似引き込み
周波数との差周波数成分を検出し、その検出結果を内容
とする差周波数検出信号S12を制御回路25に出力す
る。
【0075】疑似引き込み検出回路11は、識別器9か
ら出力される位相情報信号S7によりベクトル和で表さ
れる信号点の位置情報に基づいて、再生搬送波S3の疑
似引き込み状態を検出して、その検出結果を内容とする
疑似引き込み検出信号S10を制御回路25に出力す
る。
【0076】制御回路25は、疑似引き込み検出回路1
1から出力される疑似引き込み検出信号S10、搬送波
非同期検出回路14から出力される非同期検出信号S
9、SC信号レベル検出回路21から出力されるSC信
号レベル検出信号S11、差周波数検出回路26から出
力される差周波数検出信号S12を受けて、スイッチ回
路18にSC信号S1の出力及び出力停止の切換を行わ
せる切換信号S13を送る。制御回路25は又、疑似引
き込み状態にあるときは、VCO12に出力されるAP
C信号S8のリセットを行うリセット信号S14をスイ
ッチ回路23に送ることにより、正常引き込み状態にな
るように制御する。
【0077】なお、疑似引き込み検出回路11は、外部
の後段システムから送られる疑似引き込み状態を知らせ
るアラーム情報信号S15(例えば、フレーム情報のビ
ット誤りを検出したことを内容とする情報)を加味して
疑似引き込み状態を検出してもよい。
【0078】第2の実施の形態によれば、差周波数検出
回路26を備えているので、SC信号S1が本来の伝送
帯域外であることを検出することにより、すぐに疑似引
き込み状態にあることを検出できるので、SC信号S1
の出力を素早く停止することができる。
【0079】また、搬送波非同期検出回路14が再生搬
送波S3の非同期状態を検出した場合には、SC信号S
1の入力状態、差周波数検出回路26の検出結果、疑似
引き込み検出回路11の検出結果にかかわらず、ラグリ
ードフィルタ22で入力されたAPC信号S8をVCO
12に出力してVCO12を制御し速やかな搬送波同期
を実現すると共に、制御回路25は、切換信号S13を
スイッチ回路18に出力する。
【0080】従って、搬送波と再生搬送波S3との同期
外れが生じた場合や疑似引き込みしている状態の場合及
び疑似引き込み状態から同期引き込み状態にするための
制御を行っている過渡的状態においても、制御回路25
がスイッチ回路18の切換を制御するので、SC信号再
生回路19からのSC信号S1は入力信号の搬送波と再
生搬送波S3との同期がずれたとき及び疑似引き込み時
には出力されることはない。即ち、非同期時と疑似引き
込み時において、乱れたSC信号S1は出力されないこ
とになる。
【0081】また、SC信号レベル検出回路21を備え
ているので、SC信号レベル検出回路21によってSC
信号S1があるものと検出した場合、疑似引き込み検出
回路11が誤動作により疑似引き込み状態を検出した場
合であっても、SC信号S1の出力を停止させることな
く、SC信号S1を出力することができる。
【0082】なお、第2の実施の形態では、制御回路2
5を設けずに、疑似引き込み検出回路11から出力され
る疑似引き込み検出信号S10、搬送波非同期検出回路
14から出力される非同期検出信号S9、SC信号レベ
ル検出回路21から出力されるSC信号レベル検出信号
S11、差周波数検出回路26から出力される差周波数
検出信号S12をスイッチ回路18が直接受けて、SC
信号S1の出力及び出力停止の切換を行ってもよい。
【0083】本発明は、上記第1及び第2の実施の形態
に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された
技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能であ
る。
【0084】例えば、回路の構成で、90°、90°/
2の疑似引き込みだけを考慮すればよい場合には、疑似
引き込み検出回路11が誤動作することはないので、搬
送波非同期検出回路14と疑似引き込み検出回路11だ
けの検出結果に基づいて、SC信号S1の出力を制御し
てもよい。この場合には、フィルタ20やSC信号レベ
ル検出回路21は不要となる。
【0085】また、SC信号S1で制御される装置によ
って必要とする信号のレベルは異なるものであるので、
SC信号S1を増幅する必要がないなどの場合には、S
C信号再生回路19が不要となる場合もある。
【0086】
【発明の効果】本発明の復調回路によれば、4相位相変
調された搬送波に対して更にSC信号で周波数変調がか
けられた複合変調信号を受信して、SC信号を出力する
場合、フェージング等が発生して伝送路の劣下が起り入
力信号の受信状態が乱れ、入力された信号の搬送波と再
生搬送波との同期外れが発生した場合や再生搬送波の疑
似引き込み状態が発生した場合であっても、搬送波非同
期検出回路が非同期状態を検出し、疑似引き込み検出回
路が疑似引き込み状態を検出して、その検出結果に基づ
いてスイッチ回路がSC信号の出力を停止するので、音
声として雑音が出力されたり、SC信号から雑音信号が
出力されることによりSC信号を受けて動作する装置、
例えば回線切替装置が誤った回線切り替えを行うなどの
誤動作を回避することができる。
【0087】また、搬送波非同期検出回路と疑似引き込
み状態検出回路の両方を備えているので、疑似引き込み
状態から正常引き込み状態までの過渡的状態において
も、SC信号の出力を停止することができる。
【0088】さらに、フィルタ及びSC信号レベル検出
回路を備えている場合には、SC信号レベル検出回路に
よってSC信号があるものと検出した場合、疑似引き込
み検出回路が誤動作により疑似引き込み状態を検出した
場合であっても、SC信号の出力を停止させることな
く、SC信号を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る復調回路を示
すブロック図である。
【図2】搬送波非同期検出回路の一例を示すブロック図
である。
【図3】疑似引き込み状態の検出方法を説明するための
説明図である。
【図4】正常引き込み周波数と疑似引き込み周波数との
差周波数成分を説明するためのグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る復調回路の主
要部を示すブロック図である。
【図6】従来例1の復調器を示すブロック図である。
【図7】従来例2の二重変調信号復調回路を示すブロッ
ク図である。
【図8】従来例3の搬送波同期回路を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1:第1の乗算器 2:第2の乗算器 3:第1のフィルタ 4:第2のフィルタ 5,6:増幅回路 7,8:A−Dコンバータ 9:識別器 10:APC信号検出回路 11:疑似引き込み検出回路 12:VCO 13:π/2移相回路 14:搬送波非同期検出回路 15:インピーダンス検出発振回路 16:整流回路 17:直流レベル弁別回路 18:スイッチ回路 19:SC信号再生回路 20:フィルタ 21:SC信号レベル検出回路 22:ラグリードフィルタ 23:スイッチ回路 24:ハイパスフィルタ 25:制御回路 26:差周波数検出回路 Dp、Dq:復調主信号 Da,Db:多値ディジタルベースバンド信号 S1:SC信号 S2:複合変調信号 S3:再生搬送波 S4:再生搬送波 S5、S6:ベースバンド信号 S7:位相情報信号 S8:APC信号 S9:非同期検出信号 S10:疑似引き込み検出信号 S11:SC信号レベル検出信号 S12:差周波数検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/22 H04L 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4相位相変調された搬送波に対して更にサ
    ービスチャンネル信号で周波数変調された複合変調信号
    を受信して復調する復調回路であって、 再生搬送波を発生するVCOと、 そのVCOからの再生搬送波と前記複合変調信号とを受
    けて掛け算を行う乗算器と、 その乗算器で掛け算されて出力されたベースバンド信号
    を受けて、ベースバンド信号に含まれている情報を識別
    再生して復調主信号を出力すると共に、ベースバンド信
    号に含まれている位相情報を識別して位相情報信号を出
    力する識別器と、 その識別器からの位相情報信号を受けて所定の演算処理
    を行い前記複合変調信号の搬送波と再生搬送波との位相
    差をなくすように同期検波を行い、前記VCOを制御す
    るためのAPC信号を出力するAPC信号検出回路と、 前記識別器から出力される位相情報信号に基づいて前記
    再生搬送波の疑似引き込み状態を検出する疑似引き込み
    検出回路と、 前記APC信号検出回路から出力されるAPC信号に基
    づいて前記再生搬送波の非同期状態を検出する搬送波非
    同期検出回路と、 前記疑似引き込み検出回路による疑似引き込み状態の検
    出結果、及び搬送波非同期検出回路による非同期状態の
    検出結果に基づいて前記APC信号から再生したサービ
    スチャンネル信号の出力及び出力停止の切換を行うスイ
    ッチ回路と、 前記APC信号検出回路から出力されるAPC信号から
    再生したサービスチャンネル信号のうち、正常引き込み
    状態の周波数帯域のサービスチャンネル信号だけを通過
    させ、疑似引き込み状態の周波数帯域のサービスチャン
    ネル信号を通過させない通過帯域を備えたフィルタと、 そのフィルタから出力されたサービスチャンネル信号の
    レベルを検出するSC信号レベル検出回路と、を有し、 前記スイッチ回路は、前記SC信号レベル検出回路によ
    ってサービスチャンネル信号があるものと検出した場
    合、前記疑似引き込み検出回路が疑似引き込み状態を検
    出した場合であっても、前記サービスチャンネル信号を
    出力する、ことを特徴とする復調回路。
  2. 【請求項2】前記スイッチ回路は、前記疑似引き込み検
    出回路が疑似引き込み状態を検出した場合又は前記搬送
    波非同期検出回路が非同期状態を検出した場合には、前
    記サービスチャンネル信号の出力を停止し、前記疑似引
    き込み検出回路が疑似引き込み状態を検出せず、かつ前
    記搬送波非同期検出回路が非同期状態を検出しない場合
    には、前記サービスチャンネル信号を出力するように切
    り換えることを特徴とする請求項1に記載の復調回路。
  3. 【請求項3】4相位相変調された搬送波に対して更にサ
    ービスチャンネル信号で周波数変調された複合変調信号
    を受信して復調する復調回路であって、 再生搬送波を発生するVCOと、 そのVCOからの再生搬送波と前記複合変調信号とを受
    けて掛け算を行う乗算器と、 その乗算器で掛け算されて出力されたベースバンド信号
    を受けて、ベースバンド信号に含まれている情報を識別
    再生して復調主信号を出力すると共にベースバンド信号
    に含まれている位相情報を識別して位相情報信号を出力
    する識別器と、 その識別器からの位相情報信号を受けて所定の演算処理
    を行い前記複合変調信号の搬送波と再生搬送波との位相
    差をなくすように同期検波を行い、前記VCOを制御す
    るためのAPC信号を出力するAPC信号検出回路と、 前記識別器から出力される位相情報信号に基づいて前記
    再生搬送波の疑似引き込み状態を検出する疑似引き込み
    検出回路と、 前記APC信号検出回路から出力されるAPC信号に基
    づいて前記再生搬送波の非同期状態を検出する搬送波非
    同期検出回路と、 前記APC信号検出回路から出力されるAPC信号を受
    けて所定の周波数以下の周波数成分だけを通過させ、前
    記VCOに出力するフィルタと、 そのフィルタから出力されたAPC信号から再生したサ
    ービスチャンネル信号のレベルを検出するSC信号レベ
    ル検出回路と、 前記APC信号検出回路から出力されるAPC信号に基
    づいて、正常引き込み周波数と疑似引き込み周波数との
    差周波数成分を検出する差周波数検出回路と、 前記疑似引き込み検出回路による疑似引き込み状態の検
    出結果、前記搬送波非同期検出回路による非同期状態の
    検出結果、前記SC信号レベル検出回路によるサービス
    チャンネル信号のレベルの検出結果、及び前記差周波数
    検出回路による差周波数成分の検出結果に基づいて前記
    サービスチャンネル信号の出力及び出力停止の切換を行
    うスイッチ回路と、 を有することを特徴とする復調回路。
  4. 【請求項4】前記疑似引き込み検出回路による疑似引き
    込み状態の検出結果、前記搬送波非同期検出回路による
    非同期状態の検出結果、前記SC信号レベル検出回路に
    よるサービスチャンネル信号のレベルの検出結果、及び
    前記差周波数検出回路による差周波数成分の検出結果を
    受けて、前記スイッチ回路に前記サービスチャンネル信
    号の出力及び出力停止の切換を行わせる切換信号を送る
    制御回路を有することを特徴とする請求項3に記載の復
    調回路。
  5. 【請求項5】前記疑似引き込み検出回路は、外部システ
    ムから送られる疑似引き込み状態を知らせるアラーム情
    報を加味して疑似引き込み状態を検出することを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載の復調回
    路。
  6. 【請求項6】前記疑似引き込み検出回路は、識別器から
    出力される位相情報信号の信号点が正規の信号点以外の
    特定領域及び正規の信号点の境界領域にそれぞれ存在す
    る状態に基づいて疑似引き込み状態を検出することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか1つの項に記載の復
    調回路。
  7. 【請求項7】前記搬送波非同期検出回路は、前記APC
    信号検出回路の同期状態と非同期状態におけるインピー
    ダンス変化に基づいて、前記再生搬送波と前記複合変調
    信号の搬送波との同期外れを検出することを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか1つの項に記載の復調回路。
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