JP3386512B2 - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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雅之 富田
文秀 池田
哲 酒井
信義 夏秋
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Kokusai Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は拡散、CVD装置等、半
導体製造装置に於ける温度制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】拡散、CVD装置等、半導体製造装置に
於いて、ウェーハに不純物を拡散、CVD処理をして薄
膜を堆積させる場合、処理温度が製品品質に大きく影響
する。従って、温度制御を如何に精度よく行うかが半導
体製造装置に於ける課題の1つとなっている。
【0003】図2に於いて、従来の温度制御装置につい
て説明する。
【0004】従来の温度制御装置は、熱源として抵抗ヒ
ータ1が用いられ、該抵抗ヒータ1はドライバ2を介し
て温度制御器3によって駆動制御される。該温度制御器
3にはシステム制御器4からの温度設定信号が入力さ
れ、又熱電対によって加熱温度が検出され、該検出結果
は前記温度制御器3にフィードバックされ、該温度制御
器3によって前記システム制御器4からの指令温度にな
る様制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】温度制御に於いて、発
熱体の昇温速度、前記熱電対の応答速度が温度制御の性
能を決定する。ところが、前記した抵抗ヒータ1は昇温
特性が低く、而も熱電対の温度追従特性が悪いことか
ら、温度調節の制御周期が5.5秒と遅く、迅速な温度
制御を行えないという不具合があった。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑み、高速昇温が可
能で、而も高速制御が可能な半導体製造装置に於ける温
度制御装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、発熱体と、該
発熱体を駆動制御する温度制御器と、前記発熱体の加熱
温度を検出する加熱温度検出器を有し、前記温度制御器
に入力された目標値と前記加熱温度検出器からの検出結
果とを比較して、前記発熱体を温度制御する様にすると
共に前記発熱体をセラミック基板に導電膜を蒸着したヒ
ータとし、前記加熱温度検出器に光ファイバセンサを用
た半導体製造装置に係り、又被加熱物の温度を検出す
る被加熱物温度検出器と、目標温度演算器と、発熱体
と、該発熱体を駆動制御する温度制御器と、前記発熱体
の加熱温度を検出する加熱温度検出器を有し、前記目標
温度演算器に入力される加熱設定温度と前記被加熱物温
度検出器とから加熱目標値を演算し、該加熱目標値と前
記加熱温度検出器からの検出結果とを比較して、前記発
熱体を温度制御する様にした半導体製造装置に係り、又
前記発熱体をセラミック基板に導電膜を蒸着したヒータ
とし、前記加熱温度検出器光ファイバセンサを用いた
半導体製造装置に係り、更に又加熱温度制御ゾーンを少
なくとも中心部と周辺部とに分割し、各加熱温度制御ゾ
ーンそれぞれについて発熱体と、該発熱体を駆動制御す
る温度制御器と、前記発熱体の加熱温度を検出する加熱
温度検出器を設け、前記温度制御器に入力された目標値
と前記加熱温度検出器からの検出結果とを比較して、前
記発熱体を温度制御する様にすると共に前記発熱体をセ
ラミック基板に導電膜を蒸着したヒータとし、前記加熱
温度検出器光ファイバセンサを用いた半導体製造装置
に係るものである。
【0008】
【作用】発熱体をセラミック基板に導電膜を蒸着したヒ
ータとし、前記加熱温度検出器を光ファイバセンサとし
たことから昇温応答性、温度検出応答性が著しく向上
し、温度制御精度、ウェーハ処理のスループットが向上
する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例の全体を示すブ
ロック図であり、本実施例では枚葉式の半導体製造装置
に関して実施したものであり、ゾーン温度制御が可能と
なっている。 温度制御ゾーンは主温度制御ゾーン45
とウェーハ41の挿入孔近傍の副温度制御ゾーン46と
で構成されている。前記主温度制御ゾーン45に対して
発熱体6,7,11,12が設けられ、副温度制御ゾー
ン46には発熱体9,10,13,14が設けられてい
る。
【0011】該各発熱体6,7,9,10,11,1
2,13,14はこれら発熱体への電流をコントロール
する制御器15,16,17,18,19,20,2
1,22及びこれら制御器の位相制御するゲートユニッ
ト23,24,25,26,27,28,29,30を
介して温度制御器31,32,33、34に接続してあ
り、該温度制御器31,32,33、34にはシステム
制御器35から目標温度設定信号が入力されると共に加
熱温度検出器36,37,38,39から検出温度が信
号処理器40を介して入力される様になっている。尚、
前記ゲートユニット23,24,25,26,27,2
8,29,30はそれぞれ出力リミッタを具備してい
る。
【0012】更に、ウェーハ41の温度はウェーハ温度
検出器42によって検出され、該検出結果は、前記信号
処理器40を介して前記システム制御器35に入力され
る様になっている。該信号処理器40はA/D変換器、
マルチプレクサ等を具備し、前記加熱温度検出器36,
37,38,39、ウェーハ温度検出器42からの信号
を所要の状態に変換処理するものである。
【0013】ここで、前記発熱体6,7,9,10,1
1,12,13,14としてセラミック基板上に導電膜
を蒸着させたヒータを用い、昇温特性300℃/秒の高
速応答性を達成し、又加熱温度検出器36,37,3
8,39、ウェーハ温度検出器42として光ファイバセ
ンサを用い、応答速度0.1msを達成し、更に温度制御
器31,32,33、34として制御周期が0.25秒
のものを採用した。
【0014】以下、作動について説明する。
【0015】前記システム制御器35には加熱されるウ
ェーハ41の適正な温度が設定入力されており、該ウェ
ーハ41の温度は前記ウェーハ温度検出器42によって
検出され、該検出結果は前記システム制御器35に入力
される。該システム制御器35では前記ウェーハ温度検
出器42の検出結果で前記発熱体6,7,9,10,1
1,12,13,14の加熱目標温度を演算し、前記温
度制御器31,32,33、34に目標温度設定信号を
入力する。又、該温度制御器31,32,33、34に
は前記加熱温度検出器36,37,38,39からの信
号が入力されており、該温度制御器31,32,33、
34に於いて加熱目標値と実際の加熱温度との偏差が演
算され、この演算された偏差が解消される様、前記発熱
体6,7,9,10,11,12,13,14への通電
状態を修正する。又、加熱目標温度と実際の加熱温度と
が一致している場合、その加熱状態が維持される様に通
電状態が制御される。
【0016】而して、前記ウェーハ41は所望の温度に
制御される。
【0017】次に、前述した様、発熱体6,7,9,1
0,11,12,13,14の昇温特性は300℃/秒
という高応答性を有し、前記加熱温度検出器36,3
7,38,39も応答速度が0.1msという高応答性で
あることから、前記温度制御器31,32,33、34
により、0.25秒の制御周期で温度制御することが可
能であり、制御性能、温度制御精度、ウェーハの処理能
力を大幅に向上させることができる。
【0018】尚、前記温度制御ゾーンは主温度制御ゾー
ンと副温度制御ゾーンとしたが、更に細かく温度制御ゾ
ーンを設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、ヒータ
の高速温度制御が可能であり、温度制御精度を向上させ
得ると共にウェーハ処理のスループットを向上させるこ
とができる。又、ウェーハ挿入孔近傍に副温度制御ゾー
ンを設けることで中心部に置かれたウェーハの温度を常
に一定に保持することができるという優れた効果を発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
6 発熱体 7 発熱体 9 発熱体 10 発熱体 11 発熱体 12 発熱体 13 発熱体 14 発熱体 31 温度制御器 32 温度制御器 33 温度制御器 34 温度制御器 35 システム制御器 36 加熱温度検出器 37 加熱温度検出器 38 加熱温度検出器 39 加熱温度検出器 41 ウェーハ 42 ウェーハ温度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/31 H01L 21/31 B 21/324 21/324 T (72)発明者 酒井 哲 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日 立製作所 デバイス開発センタ内 (72)発明者 夏秋 信義 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日 立製作所 デバイス開発センタ内 (56)参考文献 特開 平3−108323(JP,A) 特開 昭61−279121(JP,A) 特開 昭62−105419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/22 H01L 21/205 H01L 21/324

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体と、該発熱体を駆動制御する温度
    制御器と、前記発熱体の加熱温度を検出する加熱温度検
    出器を有し、前記温度制御器に入力された目標値と前記
    加熱温度検出器からの検出結果とを比較して、前記発熱
    体を温度制御する様にすると共に前記発熱体をセラミッ
    ク基板に導電膜を蒸着したヒータとし、前記加熱温度検
    出器に光ファイバセンサを用いたことを特徴とする半導
    体製造装置。
  2. 【請求項2】 被加熱物の温度を検出する被加熱物温度
    検出器と、目標温度演算器と、発熱体と、該発熱体を駆
    動制御する温度制御器と、前記発熱体の加熱温度を検出
    する加熱温度検出器を有し、前記目標温度演算器に入力
    される加熱設定温度と前記被加熱物温度検出器とから加
    熱目標値を演算し、該加熱目標値と前記加熱温度検出器
    からの検出結果とを比較して、前記発熱体を温度制御す
    る様にしたことを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱体をセラミック基板に導電膜を
    蒸着したヒータとし、前記加熱温度検出器光ファイバ
    センサを用いた請求項2の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 加熱温度制御ゾーンを少なくとも中心部
    と周辺部とに分割し、各加熱温度制御ゾーンそれぞれに
    ついて発熱体と、該発熱体を駆動制御する温度制御器
    と、前記発熱体の加熱温度を検出する加熱温度検出器を
    設け、前記温度制御器に入力された目標値と前記加熱温
    度検出器からの検出結果とを比較して、前記発熱体を温
    度制御する様にすると共に前記発熱体をセラミック基板
    に導電膜を蒸着したヒータとし、前記加熱温度検出器
    光ファイバセンサを用いたことを特徴とする半導体製造
    装置。
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