JP3384036B2 - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JP3384036B2
JP3384036B2 JP15666593A JP15666593A JP3384036B2 JP 3384036 B2 JP3384036 B2 JP 3384036B2 JP 15666593 A JP15666593 A JP 15666593A JP 15666593 A JP15666593 A JP 15666593A JP 3384036 B2 JP3384036 B2 JP 3384036B2
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紀義 重
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空間を換気するため
の換気装置に関し、特に、工場や駐車場等の比較的大き
な容積の空間を換気するのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工場で作業する作業者の快適性を
向上させる目的で、工場内の換気を促進しようとする要
求があり、この種の工場等に設けられる換気装置として
は、従来、例えば空間の天井部に配置されたルーフファ
ンや空間の壁部に取り付けられる有圧扇等が知られてい
る。しかし、このルーフファンや有圧扇では換気効率が
悪く、例えば必要換気量の5倍(空間の容量分の外気を
5回入れ換えるだけの外気取入量)程度の換気回数が必
要である。
【0003】また、通常、空間の壁部に設けられる換気
口は複数であるので、ある換気口から取り入れられた外
気が同じ換気口から空間外に排出されたり、或いは上記
ルーフファンや有圧扇近くの換気口同士でしか換気が行
われなかったりすることがあり、換気量を増やしても空
間の所定部分の澱みの発生を良好に解消することは困難
である。
【0004】そこで、従来、空間の天井部分に空気吹出
ノズルを水平横向き及び下向きに一定のピッチ(例えば
2〜3m間隔)で配設し、このノズルを換気用ダクトを
介して空間外の送風機に接続したものが提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この提案のも
のでは、ノズルの向きが水平横向き及び下向きであるの
で、そのノズルから吹き出された外気は空間内の空気を
掻き混ぜるようになり、この空気の攪拌により空間の温
度が均一化され、本来は作業者等の居る部分のみの空気
が冷却又は加熱される冷暖房のみでよいにも拘らず空間
全体を冷暖房する必要があり、特に冷房時は顕著で空気
調和装置の設備容量や必要動力が増大するという問題が
ある。
【0006】また、各ノズルに接続されるダクトを空間
天井部に引き回す必要があり、その分、空間のスペース
が小さくなったり景観の見映えが低下したりし、さらに
は設置作業が面倒で高コストになるという問題もある。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その基本的な目的は、換気装置の空気流の方向
及び流速に改良を加えるようにすることにより、その換
気効率を向上させるとともに、換気用空気による空間の
空気の攪拌を防いで空気調和装置の設備容量や必要動力
の低減を図るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、換気空間の対向する両側部に空気の
取入口及び排出口を配置し、空気取入口から換気空間に
取り入れられた外気を空気排出口に向かう途中で送風手
段により空気排出口に向けて加速させて、換気空間上部
に全体として空気取入口から空気排出口へ一定流速以上
で流れる空気流を作り、この空気流により換気空間を換
気することとしている。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、図1〜
図3に示すように、工場や駐車場等の内部の換気空間を
換気する換気装置として、上記換気空間の一側に空気取
入口(1)を、また他側に空気排出口(2)をそれぞれ
互いに略同じ高さ位置に設ける。
【0010】そして、上記換気空間には上記空気取入口
(1)及び空気排出口(2)と略同じ高さ位置に、各々
空気取入口(1)側の空気を吸い込んで空気排出口
(2)側に吹き出す複数の送風手段(5),(5),…
空気取入口(1)と空気排出口(2)とを結ぶ方向に
間隔をあけて配置する。また、上記空気取入口(1)か
ら換気空間に取り入れられた外気を複数の送風手段
(5),(5),…により空気排出口(2)に送給する
ことで、換気空間の所定高さ位置に空気取入口(1)か
ら空気排出口(2)に至る空気流(Aj)が生成され、
この空気流(Aj)下側の空間に、該空間を冷房空間又
は暖房空間とするための空気調和装置(Ac)が設置さ
れていることを特徴とする
【0011】請求項2の発明では、図2及び図3に示す
ように、空気取入口(1)と空気排出口(2)とを結ぶ
方向と直交方向に複数の送風手段(5),(5),…を
間隔をあけて並設する。
【0012】請求項3の発明では、図2に示す如く、上
記送風手段(5)は、空気取入口(1)と空気排出口
(2)とを結ぶ方向に対し平面視して所定角度で傾斜す
る方向を含む吹出方向に空気を吹き出すように構成す
る。
【0013】請求項4の発明では、図1に示すように、
送風手段(5)の高さ位置は換気空間の天井部の中間の
高さ位置とし、平面視した換気空間の中間部に立設され
ている柱(4)に上記送風手段(5)を取り付ける構成
とする。
【0014】請求項5の発明では、図4〜図6に示すよ
うに、送風手段(5)は上記柱(4)を取り囲むように
配置されたケーシング(13)を備えた構成とし、この
ケーシング(13)には、換気空間の壁の空気取入口
(1)側に開口された吸入口(15)と、空気排出口
(2)側に開口された吹出口(20)と、上記吸入口
(15)及び吹出口(20)を接続する少なくとも1つ
の空気流路(27)とを設け、この空気流路(27)に
は、上記吸入口(15)から空気流路(27)に吸入し
た空気を吹出口(20)から吹き出させるファン(1
8)を配設する。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、換気
空間の一側にある空気取入口(1)から空気(外気)が
換気空間に取り込まれると、この空気取入口(1)と略
同じ高さ位置にある複数の送風手段(5),(5),…
のうち空気取入口(1)に最も近い送風手段(5)が上
記空気取入口(1)からの空気を吸い込んで空気排出口
(2)側の送風手段(5)に向けて、また中間位置にあ
る送風手段(5)についてはそれよりも空気取入口
(1)側の送風手段(5)から吹き出された空気を吸い
込んで空気排出口(2)側にある送風手段(5)に向け
て、さらに空気排出口(2)に最も近い送風手段(5)
についてはそれよりも空気取入口(1)側の送風手段
(5)から吹き出された空気を吸い込んで空気排出口
(2)に向けてそれぞれ吹き出し、この最後の送風手段
(5)から吹き出された空気は、上記空気取入口(1)
と略同じ高さ位置にある空気排出口(2)から換気空間
外に排出される。このように空気取入口(1)から換気
空間に取り入れられた空気を送風手段(5),(5),
…でその都度加速させながら空気排出口(2)に送給す
るので、換気空間の上部には全体として空気取入口
(1)から空気排出口(2)へ向かって流れる一定流速
以上の空気流(Aj)が生成され、この空気流(Aj)
下側の空間が空気調和装置(Ac)により冷房空間又は
暖房空間とされる。そして、この一定流速以上の空気流
(Aj)により換気空間が換気されることとなり、その
換気効率を大幅に向上させることができる。また、換気
の際の換気空間での空気の攪拌がないので、空気流(A
j)下側の空間における空気調和装置(Ac)の設備容
量や動力を低減することができる。しかも、送風手段
(5)が複数あるので、たとえ換気空間の空気取入口
(1)及び空気排出口(2)間の距離が長い場合でも換
気効率の向上等を図ることができる。
【0016】また、送風手段(5)は、その空気取入口
(1)側の空気を吸い込んで空気排出口(2)側に吹き
出す単なる送風機能を有するのみのものでよいので、従
来のノズルから空気を吹き出す場合のようなダクトの引
回し作業が不要となり、換気空間の景観見映えの向上や
設備のコストダウン化を図ることができる。
【0017】請求項2の発明では、空気取入口(1)と
空気排出口(2)とを結ぶ方向と直交方向に複数の送風
手段(5),(5),…が間隔をあけて並んで配置され
ているので、空気取入口(1)と空気排出口(2)とを
結ぶ方向と直交方向の距離が長い換気空間であっても、
空気取入口(1)から空気排出口(2)に至る方向につ
いての幅全体に亘り一定流速以上の空気流(Aj)を生
成でき、換気効率の向上等を図ることができる。
【0018】請求項3の発明では、送風手段(5)から
空気取入口(1)と空気排出口(2)とを結ぶ方向に対
し平面視して所定角度で斜めとなる方向を含む吹出方向
に空気が吹き出されるので、送風手段(5)から吹き出
される空気の吹出方向が空気取入口(1)と空気排出口
(2)とを結ぶ方向に対し所定角度で左右両側に広が
り、送風手段(5)を通って空気取入口(1)から空気
排出口(2)へ向かう線上から左右方向にずれた位置で
も良好な空気流(Aj)を生成することができる。
【0019】請求項4の発明では、送風手段(5)の高
さ位置が換気空間の天井部の中間の高さ位置で、かつ換
気空間の中間部に柱(4)が立設されているとき、該柱
(4)に送風手段(5)を取り付けるので、送風手段
(5)の設置が容易であり、換気空間の景観見映えをよ
り一層向上させることができるとともに、取付工事を簡
略化してコストダウン化を図ることができる。
【0020】請求項5の発明では、送風手段(5)にお
けるファン(18)の作動によりケーシング(13)内
の空気流路(27)に空気取入口(1)側の吸入口(1
5)から空気が吸入され、この空気は空気排出口(2)
側の吹出口(20)からケーシング(13)外に吹き出
される。この吹出口(20)から吹き出される空気によ
り、全体として空気取入口(1)から空気排出口(2)
へ向かって流れる一定流速以上の空気流(Aj)が生成
される。上記ケーシング(13)は柱(4)を取り囲む
ように取り付けられ、その内部に空気流路(27)及び
ファン(18)が配置されているので、柱(4)に取り
付けるのに好適な送風手段(5)が確実に得られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は本発明の実施例に係る換気装置が設置され
る工場内部のレイアウトを示す。尚、この実施例では便
宜上、図の右方向を東方向に、また上方向を北方向にそ
れぞれ設定するものとする。この工場内部の空間は東西
方向たる長辺(図で左右方向)の長さが例えば114
m、南北方向たる短辺(図で上下方向)の長さが90
m、天井高さが7.0mの矩形箱状のものであり、この
空間の北側半部は換気エリア(Av)とされている。工
場の東西方向に対向する壁(We),(Ww)のうち東
側壁(We)において上記換気エリア(Av)に相当す
る北側半部(図で右側上部)には天井部の高さ位置の中
間高さに相当する4mの高さ位置に複数の空気取入口
(1),(1),…が、また西側壁(Ww)における同
様の北半側部(図で左側上部)には上記空気取入口
(1)と略同じ高さ位置に複数の空気排出口(2),
(2),…がそれぞれ南北方向に並んで開口され、この
各空気排出口(2)には工場内空間の空気を工場外に吸
引するための有圧扇(3)がそれぞれ配設されている。
【0022】また、工場の内部には東西及び南北方向に
それぞれ18m毎の間隔をあけて複数本の柱(4),
(4),…が立設され、この各柱(4)は一辺が例えば
500mmの断面正方形状のものである。また、北側壁
(Wn)から南側(図で下側)に向かって数えて1列目
の柱(4),(4),…との間の位置にも東西方向に1
8m毎の間隔をあけて複数本の柱(4),(4),…が
立設されている。
【0023】そして、上記換気エリア(Av)に属する
複数の柱(4),(4),…のうち東側壁(We)、西
側壁(Ww)及び北側壁(Wn)の各々近傍に位置する
ものを除いた柱(4),(4),…の各々には、上記空
気取入口(1)及び空気排出口(2)と略同じ高さ位置
(工場内天井部の中間の高さ位置である4mの高さ位
置)に送風手段としてのブースタファン装置(5),
(5),…が取り付けられている。すなわち、上記東側
壁(We)の空気取入口(1)と西側壁(Ww)の空気
排出口(2)とを結ぶ東西方向に7列のブースタファン
装置(5),(5),…が、また上記空気取入口(1)
と空気排出口(2)とを結ぶ東西方向と直交方向たる南
北方向に3列のブースタファン装置(5),(5),…
がそれぞれ柱(4),(4),…毎の18mの等間隔を
あけて配置されている。
【0024】図4〜図6に拡大詳示するように、上記各
ブースタファン装置(5)は、断面正方形状の柱(4)
を取り囲むように配置された架台(6)及びケーシング
(13)を備えている。この架台(6)は、図6に示す
如く1対の半割部(7),(7)からなり、各半割部
(7)は内端に柱(4)の半部を嵌合可能な嵌合凹部
(8a)を有しかつケーシング(13)を支持する支持
部(8)と、この支持部(8)における嵌合凹部(8
a)周縁の両側から上方に延び、各々ボルト(11),
(11),…により柱(4)に取付固定される1対の取
付ブラケット(9),(9)と、支持部(8)の内端両
側にそれぞれ立設された左右1対のフランジ部(1
0),(10)とを有しており、支持部(8)の嵌合凹
部(8a)に柱(4)を嵌合させながら各半割部(7)
を柱(4)の南北面の同じ高さ位置に取付ブラケット
(9),(9)にて取り付けるとともに、両半割部
(7),(7)の左右に対応するフランジ部(10),
(10)同士をビス(12),(12),…により一体
に連結することにより、架台(6)を柱(4)周りに取
付固定するようになっている。
【0025】一方、ケーシング(13)は上記架台
(6)上に固定支持されるもので、柱(4)の東側に配
置されるファンケーシング(14)と西側に配置される
吹出ケーシング(19)とに分割され、上記ファンケー
シング(14)は、上記両半割部(7),(7)同士が
連結されてなる架台(6)の東側半部上にボルト(2
3),(23),…により固定支持され、かつ上記取付
ブラケット(9),(9)に対しビス(24),(2
4)により固定されるようになっている。図4に示すよ
うに、このファンケーシング(14)の東側側面(図4
では上面)の南北両側部には上記東側壁(We)の空気
取入口(1)側に向いて開口する吸入口(15),(1
5)が形成され、西側側面の南北両側には接続口(1
6),(16)が開口されている。そして、ファンケー
シング(14)内には上記各吸入口(15)を接続口
(16)に接続する1対の空気流路(17),(17)
が形成され、この各空気流路(17)には、電動モータ
(18a)により回転駆動されて吸入口(15)から吸
入した空気を接続口(16)に送るファン(18)が配
設されている。
【0026】また、吹出ケーシング(19)は、柱
(4)に西側から嵌合されて架台(6)の西側半部上に
ボルト(25),(25),…により固定支持される略
コ字状のもので、その西側側面(図4では下面)の南北
両側部には略空気排出口(2)側に向いて開口する2対
の吹出口(20),(20),…が形成されている。ま
た、東側側面の南北両側には1対の接続口(21),
(21)がそれぞれ設けられ、この接続口(21),
(21)はそれぞれ上記ファンケーシング(14)の接
続口(16),(16)と空気流通可能に接続される。
そして、吹出ケーシング(19)内には上記各接続口
(21)を吹出口(20)に接続する1対の空気流路
(22),(22)が形成されている。そして、ファン
ケーシング(14)と吹出ケーシング(19)とを一体
的に組み付けるときには、ファンケーシング(14)の
各接続口(16)を吹出ケーシング(19)の対応する
接続口(21)と接続しかつ両接続口(16),(2
1)の周縁部同士をビス(26),(26),…により
連結するようになっており、この連結状態で各々のケー
シング(14),(19)の空気流路(17),(2
2)により吸入口(15)及び吹出口(20)を接続す
る2つの空気流路(27),(27)が構成される。
尚、この組み付けられたケーシング(13)は一辺が例
えば1800mmの断面正方形状のものとなる。また、
(28)は吸入口(15)及び吹出口(20)を覆うよ
うにケーシング(13)の側面外周の全体に亘って配置
されたグリルである。
【0027】さらに、上記吹出ケーシング(19)にお
ける各対の吹出口(20),(20)の向きは、ケーシ
ング(13)の中央位置(柱(4)の断面中央)を通っ
て東西方向に延びる鉛直面Lに対し角度θ=30°,6
0°の2方向にそれぞれ設定されており、ファン(1
8)の作動によりファンケーシング(14)の各吸入口
(15)から空気流路(27)((17),(22))
に吸入した空気を、吹出ケーシング(19)の各対の吹
出口(20),(20)から上記空気取入口(1)と空
気排出口(2)とを結ぶ東西方向に対し平面視して30
°,60°の角度となる斜めの2方向に水平に吹き出さ
せるようにしている。
【0028】尚、図1及び図2中、(H)は換気エリア
(Av)の床面上に設置され作業に使用する機械等の発
熱体である。
【0029】次に、上記実施例の作用について説明する
に、工場の稼働時、その西側壁(Ww)における各空気
排出口(2)の有圧扇(3)及び各柱(4)上のブース
タファン装置(5)を作動させると、東側壁(We)に
ある各空気取入口(1)から空気(外気)が工場内の空
間の換気エリア(Av)に取り込まれ、図1及び図2に
示すように、この空気は東側端部の列に位置するブース
タファン装置(5),(5),…の各々におけるファン
(18)によりケーシング(13)の東側の各吸入口
(15)から空気流路(27)に吸入され、その後、ケ
ーシング(13)の西側に開口する吹出口(20),
(20)から西側に向けて吹き出される。そして、この
東側から1列目のブースタファン装置(5),(5),
…から吹き出された空気は東側から2列目のブースタフ
ァン装置(5),(5),…の各々の空気流路(27)
にケーシング(13)東側の各吸入口(15)から吸入
され、その後、ケーシング(13)の吹出口(20),
(20)から西側に吹き出される。以後、同様の動作が
西側の端部に位置するブースタファン装置(5),
(5),…の各々まで行われ、この西側端部の列のブー
スタファン装置(5),(5),…から吹き出された空
気は西側壁(Ww)にある各空気排出口(2)に供給さ
れ、その有圧扇(3)により工場の外に排出される。
【0030】したがって、この実施例では、上記各ブー
スタファン装置(5)においてファン(18)の作動に
よりケーシング(13)内の空気流路(27)に東側の
吸入口(15),(15)から吸入された空気が西側の
吹出口(20),(20)を経てケーシング(13)外
に吹き出されるので、東側壁(We)の空気取入口
(1)から工場内の換気エリア(Av)に取り入れられ
た空気がブースタファン装置(5),(5),…により
その都度加速されて西側壁(Ww)の空気排出口(2)
に送給されることとなり、このことで、換気エリア(A
v)の上部でかつ空気取入口(1)及び空気排出口
(2)と略同じ高さ位置に、換気エリア(Av)全体を
空気取入口(1)から空気排出口(2)へ向かって流れ
る一定流速以上の空気流(Aj)が生成される。そし
て、この空気流(Aj)により換気エリア(Av)内の
空間が換気されることとなり、その換気効率を大幅に向
上させることができる。また、換気の際に空間での空気
の攪拌がないので、換気エリア(Av)の床面上に空気
調和装置(Ac)を設置して作業者を冷房する場合、そ
の冷房を成層冷房として維持でき、換気エリア(Av)
の作業者の快適性を高めることができる。しかも、空気
の攪拌がないため、空気調和装置(Ac)の設備容量や
動力を低減することができる。
【0031】また、各ブースタファン装置(5)は、そ
の空気取入口(1)側の空気を吸い込んで空気排出口
(2)側に吹き出す単なる送風機能を有するのみでよ
い。従って、従来のようにノズルから空気を吹き出す場
合のダクトの引回し作業が不要であり、工場内部の見通
しを良くして景観の見映えを向上させることができると
ともに、コストダウン化を図ることができる。
【0032】さらに、東側壁(We)の空気取入口
(1)と西側壁(Ww)の空気排出口(2)とを結ぶ方
向に複数列のブースタファン装置(5),(5),…が
等間隔をあけて配置されているので、空気取入口(1)
及び空気排出口(2)間の東西方向の距離が長い場合で
も、上記のように空気取入口(1)から空気排出口
(2)へ向かって一定流速以上をもって流れる空気流
(Aj)を良好に生成でき、工場内換気エリア(Av)
の換気効率の向上を図ることができる。
【0033】しかも、上記空気取入口(1)と空気排出
口(2)とを結ぶ東西方向と直交方向たる南北方向にも
複数列のブースタファン装置(5),(5),…が等間
隔をあけて並んで配置されているので、換気エリア(A
v)において空気取入口(1)から空気排出口(2)に
至る方向の幅全体に亘り一定流速以上の空気流(Aj)
を生成でき、換気エリア(Av)全体の換気効率の向上
を図ることができる。
【0034】また、各ブースタファン装置(5)は、空
気取入口(1)と空気排出口(2)とを結ぶ東西方向に
対し平面視してθ=30°,60°の角度の2方向に水
平に空気を吹き出すので、この各ブースタファン装置
(5)から空気は東西方向に対し左右方向に広がるよう
に吹き出されることになり、各ブースタファン装置
(5)を通って空気取入口(1)から空気排出口(2)
へ向かう線から南北方向にずれた位置でも良好な空気流
(Aj)を生成できる。
【0035】そして、各ブースタファン装置(5)はそ
の高さ位置が工場の天井部の中間の高さ位置で、かつ工
場の中間部に立設されている柱(4),(4),…に取
り付けられているので、各ブースタファン装置(5)を
天井から直接吊下げ支持する場合に比べ、その設置が容
易となる。つまり、各柱(4)にブースタファン装置
(5)を取り付けてその電源工事を行うだけで済み、ブ
ースタファン装置(5)の取付工事を簡略化してコスト
ダウン化を図ることができる。また、ブースタファン装
置(5)が本来必要な柱(4)の周りのみに配置される
ので、工場内の景観見映えをより一層向上させることが
できる。しかも、各ブースタファン装置(5)のケーシ
ング(13)は断面矩形状の柱(4)を取り囲むように
取り付けられ、その内部に空気流路(27)及びファン
(18)が配置されているので、柱(4)に取り付けて
設置するのに好ましいブースタファン装置(5)が確実
に得られる。
【0036】尚、上記実施例では、各ブースタファン装
置(5)を柱(4)に取り付けているが、工場の換気エ
リア(Av)の側壁に相当する北側壁(Wn)にもブー
スタファン装置(5),(5),…を取り付けることが
できる。すなわち、南北方向に並ぶブースタファン装置
(5),(5),…の列のうち北側端部に位置するもの
を北側壁(Wn)に取り付けるようにしてもよい。
【0037】また、上記実施例では、複数の柱(4),
(4),…を東西及び南北方向に格子状に配置している
が、本発明はその他の配置形状を持つ工場にも適用する
ことができる。
【0038】さらに、上記実施例では、工場内の一部た
る換気エリア(Av)のみを換気するようにしている
が、本発明は工場内全体を換気する場合にも適用できる
のは勿論のことである。また、本発明は上記実施例のよ
うな工場に限らず、その他、駐車場、倉庫、居住空間等
の比較的広い空間を換気する場合にも適用することがで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、工場や駐車場等内の換気空間を換気する場合に
おいて、換気空間の一側に空気取入口を、また他側に空
気排出口をそれぞれ互いに略同じ高さ位置に設け、これ
ら空気取入口と空気排出口との間に、空気取入口側の空
気を吸い込んで空気排出口側に吹き出す複数の送風手段
空気取入口及び空気排出口を結ぶ方向に間隔をあけて
配置し、空気取入口から換気空間に取り入れられた外気
を送風手段により空気排出口に送給して、換気空間の所
定高さ位置に空気取入口から空気排出口に至る空気流を
生成し、この空気流下側の空間に、その空間を冷房空間
又は暖房空間とするための空気調和装置を設置したこと
により、空気取入口及び空気排出口間の距離が長い換気
空間であっても、空気取入口から換気空間に取り入れら
れた空気を送風手段で加速させながら空気排出口に送給
して、換気空間の上部に全体として空気取入口から空気
排出口へ向かって流れる一定流速以上の空気流を生成で
き、この空気流により換気空間を効率よく換気して換気
効率を大幅に向上させることができ、換気回数の低減を
図ることができるとともに、換気空間での空気の攪拌を
回避して、空気流下側の空間の空気調和装置の設備容量
や動力の低減を図ることができる。また、送風手段は空
気を吸い込んで吹き出す単なる送風機能を有するもので
あるので、従来のようなダクトの引回しが不要となり、
換気空間の景観の見映えの向上やコストダウン化を図る
ことができる。
【0040】請求項2の発明によれば、空気取入口と空
気排出口とを結ぶ方向と直交方向に複数の送風手段を並
列に配設したことにより、空気取入口から空気排出口に
至る方向の幅全体に亘り一定流速以上の空気流を生成で
き、空気取入口と空気排出口とを結ぶ方向と直交方向の
長さが長い換気空間でも換気効率の向上等を図ることが
できる。
【0041】請求項3の発明によれば、送風手段を、空
気取入口と空気排出口とを結ぶ方向に対し平面視して所
定角度で斜めとなる方向を含む吹出方向に空気を吹き出
すものとしたことにより、送風手段を通って空気取入口
から空気排出口へ向かう線から左右方向にずれた位置で
も良好な空気流を生成することができる。
【0042】請求項4の発明によれば、送風手段の高さ
位置が換気空間の天井部の中間の高さ位置で、換気空間
の中間部に柱が立設されているとき、該柱に送風手段を
取り付けるようにしたことにより、送風手段の設置を容
易に行うことができ、換気空間の景観見映えのより一層
の向上及び取付工事の簡略化によるコストダウン化を図
ることができる。
【0043】請求項5の発明によると、上記送風手段は
柱を取り囲むように配置されたケーシングを備えた構成
とし、このケーシングに、換気空間の壁の空気取入口側
に開口された吸入口と、空気排出口側に開口された吹出
口と、上記吸入口及び吹出口を接続する少なくとも1つ
の空気流路とを設け、この空気流路に吸入口から空気流
路に吸入した空気を吹出口から吹き出させるファンを配
設したことにより、柱に取り付けるのに好適な送風手段
が確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る換気装置の要部を拡大し
て模式的に示す断面図である。
【図2】換気装置の要部を拡大して模式的に示す平面図
である。
【図3】換気装置が設置される工場内部のレイアウトを
示す平面図である。
【図4】ブースタファン装置の平面図である。
【図5】ブースタファン装置の正面図である。
【図6】ブースタファン装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
(1) 空気取入口 (2) 空気排出口 (4) 柱 (5) ブースタファン装置(送風手段) (13) ケーシング (15) 吸入口 (18) ファン (20) 吹出口 (27) 空気流路 (We) 東側壁 (Ww) 西側壁 (Wn) 北側壁 (Av) 換気エリア (Aj) 空気流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重 紀義 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社 滋賀製作所内 (72)発明者 大西 勇 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社 滋賀製作所内 (72)発明者 永塚 雅博 大阪府岸和田市木材町2番地2 ダイキ ン工業株式会社 堺製作所 岸和田工場 内 (56)参考文献 特開 昭54−28435(JP,A) 実開 平4−50328(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/00 - 7/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場や駐車場等の内部の換気空間を換気
    する換気装置であって、 上記換気空間の一側に空気取入口(1)が、また他側に
    空気排出口(2)がそれぞれ互いに略同じ高さ位置に
    けられ、上記換気空間には上記空気取入口(1)及び空気排出口
    (2)と略同じ高さ位置に、 各々空気取入口(1)側の
    空気を吸い込んで空気排出口(2)側に吹き出す複数の
    送風手段(5),(5),…が空気取入口(1)と空気
    排出口(2)とを結ぶ方向に間隔をあけて配置され、 上記空気取入口(1)から換気空間に取り入れられた外
    気を複数の送風手段(5),(5),…により空気排出
    口(2)に送給することで、換気空間の所定高さ位置に
    空気取入口(1)から空気排出口(2)に至る空気流
    (Aj)が生成され、 上記空気流(Aj)下側の空間に、該空間を冷房空間又
    は暖房空間とするための空気調和装置(Ac)が設置さ
    れている ことを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の換気装置において、 空気取入口(1)と空気排出口(2)とを結ぶ方向と直
    交方向に複数の送風手段(5),(5),…が間隔をあ
    けて並設されていることを特徴とする換気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の換気装置におい
    て、 送風手段(5)は、空気取入口(1)と空気排出口
    (2)とを結ぶ方向に対し平面視して所定角度で傾斜す
    る方向を含む吹出方向に空気を吹き出すように構成され
    ていることを特徴とする換気装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の換気装置にお
    いて、 送風手段(5)の高さ位置は換気空間の天井部の中間の
    高さ位置であり、 平面視した換気空間の中間部には柱(4)が立設されて
    いて、該柱(4)に送風手段(5)が取り付けられてい
    ることを特徴とする換気装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の換気装置において、 送風手段(5)は柱(4)を取り囲むように配置された
    ケーシング(13)を備え、 上記ケーシング(13)には空気取入口(1)側に開口
    された吸入口(15)と、空気排出口(2)側に開口さ
    れた吹出口(20)と、上記吸入口(15)及び吹出口
    (20)を接続する少なくとも1つの空気流路(27)
    とが備えられ、 上記空気流路(27)には、吸入口(15)から空気流
    路(27)に吸入した空気を吹出口(20)から吹き出
    させるファン(18)が配設されていることを特徴とす
    る換気装置。
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