JP3382383B2 - 金属部材用接合材 - Google Patents
金属部材用接合材Info
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Description
に、希土類元素を含む永久磁石と異種金属部材とを接合
する接合材に関する。 【0002】 【従来の技術】希土類元素を含む永久磁石は、非常に脆
いため機械加工性が悪く、また高温下に曝されると、金
属組織が変化するためそれに伴い磁気特性が低下する、
といった性質を有する。 【0003】そのため、例えば永久磁石をモータの金属
製ロータに取付ける場合、あり差し構造、ねじ止め、溶
接等の取付手段を採用することができないので、従来は
接着剤が用いられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着剤
を用いると、永久磁石の濡れ性が悪いため接着強度が低
く、また温度上昇に伴いその接着強度が著しく低下す
る、といった問題を生ずる。このような状況下ではモー
タの高速回転化の要請に到底対応することはできない。 【0005】本発明は前記に鑑み、希土類元素を含む永
久磁石と異種金属部材とを金属部材を強固に接合するこ
とが可能な合金系接合材を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、加熱温度T≦
650℃にて、液相状態または固液共存状態の一方の状
態となって、希土類元素を含む永久磁石と異種金属部材
とを接合する接合材であって、希土類元素とその希土類
元素と共晶反応を生じる合金元素AEとよりなる希土類
元素系合金より構成され、その希土類元素は、Y、L
a、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、Mm(ミッシュメタル)
およびLuから選択される少なくとも一種であり、前記
合金元素AEは、Cu、Al、Ga、Co、Fe、A
g、Ni、Au、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、P
b、Bi、CdおよびInから選択される少なくとも一
種であり、前記合金元素AEの含有量は5原子%≦AE
≦50原子%に設定され、縦弾性係数EがE≦1000
0kgf/mm 2 であることを特徴とする。 【0007】 【作用】接合材を構成する希土類元素系合金において、
前記のように特定された合金元素AEを特定量含有させ
ると、加熱下において希土類元素と合金元素AEとが共
晶反応を生じるため、接合材が液相状態または固液共存
状態となる加熱温度TはT≦650℃といったように比
較的低くなる。これにより、接合時における前記永久磁
石の磁気特性の変化を回避することができる。 【0008】また希土類元素を主成分とする接合材より
生じた液相は高活性であって、種々の材質の金属部材に
対して優れた濡れ性を発揮する。このような接合材を用
いることによって希土類元素を含む永久磁石と異種金属
部材とを強固に接合することができる。さらに前記永久
磁石の脆性を考慮して、接合材の縦弾性係数EはE≦1
0000kgf/mm 2 に設定されており、これにより、接
合後室温下における永久磁石内部の熱応力によるその永
久磁石の破壊を回避することができる。 【0009】ただし、希土類元素系合金において、合金
元素AEの含有量がAE<5原子%であるか、またはA
E>50原子%であると、固液共存状態における液相の
体積分率Vfが低くなるため接合強度が低下する。この
ことから、合金元素AEの含有量は、希土類元素との関
係において共晶組成またはそれに近い組成となるように
設定するのが望ましい。 【0010】なお、二種以上の合金元素AEを含有する
場合には、それらの合計含有量が5原子%≦AE≦50
原子%となる。 【0011】 【実施例】接合材を構成する希土類元素系合金は、基本
的には主成分である希土類元素と、その希土類元素と共
晶反応を行う合金元素AEとから構成される。希土類元
素は、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Mm(ミッ
シュメタル)およびLuから選択される少なくとも一種
である。また合金元素AEは、Cu、Al、Ga、C
o、Fe、Ag、Ni、Au、Mn、Zn、Pd、S
n、Sb、Pb、Bi、CdおよびInから選択される
少なくとも一種である。その合金元素AEの含有量は5
原子%≦AE≦50原子%に設定される。 【0012】希土類元素を含む永久磁石が、例えばNd
FeB系永久磁石である場合、その永久磁石は殆ど伸び
を示さず、縦弾性係数EはE≒16000kgf/mm2 で
あり、また図1に示すように、その熱膨脹率は約340
℃にて逆転する、という特性を有する。 このようなN
dFeB系永久磁石を、高い縦弾性係数Eを有する接合
材により加熱接合すると、接合後室温下における永久磁
石内部の熱応力によりその永久磁石が破壊するおそれが
ある。 【0013】前記のような脆性を持つ永久磁石を考慮し
て、接合材、したがって希土類元素系合金の縦弾性係数
EはE≦10000kgf/mm2 に設定される。 【0014】希土類元素系合金における共晶合金を例示
すれば表1,2の通りである。 【0015】 【表1】【0016】 【表2】【0017】また希土類元素系合金における亜、過共晶
合金としては以下のものを挙げることができる。各化学
式において数値の単位は原子%であり、これは以下同じ
である。Eは縦弾性係数を意味する。Nd60Cu40合金
(E=4500kgf/mm2 )、Nd80Cu20合金(E=
3950kgf/mm2 )、Nd50Cu50合金(E=900
0kgf/mm2 )、Nd90Al10合金(E=3850kgf
/mm2 )、Nd80Co20合金(E=4000kgf/m
m2 )、Sm75Cu25合金(E=4000kgf/m
m2 )、Sm65Cu35合金(E=4300kgf/m
m2 )、La85Ga15合金(E=4000kgf/m
m2 )。さらに三元素合金としては、Nd65Fe5 Cu
30合金(液相発生温度501℃、E=4200kgf/mm
2 )およびNd70Cu25Al5 合金(液相発生温度47
4℃、E=4000kgf/mm2 )を挙げることができ
る。 【0018】前記永久磁石と異種金属部材の接合に当っ
ては、両部材を薄板状接合材を介して重ね合せ、次いで
その積層物を真空加熱炉内に設置して、加熱下で接合材
を液相状態または固液共存状態にし、その後炉冷する、
といった方法が採用される。 【0019】この場合、加熱温度Tは接合材の組成によ
って異なるが、前記組成の各種希土類元素系合金は比較
的低い加熱温度Tにて液相状態または固液共存状態とな
るので各種金属部材の特性を変化させるようなことはな
い。 【0020】また希土類元素を主成分とする接合材より
生じた液相は高活性であって、種々の材質の金属部材、
例えば鋼製部材、NdFeB系永久磁石等の希土類元素
を含む永久磁石(接着剤やろう材に対して非常に濡れ性
が悪い)等に対して優れた濡れ性を発揮する。このよう
な接合材を用いることによって各種金属部材を強固に接
合することができる。 【0021】さらに接合材の縦弾性係数Eを前記のよう
に設定することによって脆性を有する前記永久磁石、例
えば、NdFeB系永久磁石の接合後における破壊を回
避することができる。 【0022】加熱時間tは、それが長過ぎる場合には前
記永久磁石および異種金属部材の特性変化を招来するの
で、t≦10時間であることが望ましく、生産性向上の
観点からはt≦1時間である。 【0023】〔実施例1〕 純度99.9%のNdと純度99.9%のCuとを、共
晶組成を有するNd70Cu30合金が得られるように秤量
し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用いて溶解し、そ
の後、縦10mm、横10mm、長さ50mmのインゴットを
鋳造した。このインゴットにマイクロカッタによる切断
加工を施して、Nd70Cu30合金よりなり、且つ縦10
mm、横10mm、厚さ0.5mmの薄板状接合材を得た。図
2に示すように、Nd70Cu30合金の共晶点は520℃
である。 【0024】前記永久磁石として、縦10mm、横10m
m、厚さ3mmのNdFeB系永久磁石(住友特殊金属社
製、商品名NEOMAX−28UH)を選定し、また異
種金属部材として、炭素鋼(JIS S25C)よりな
り、且つ縦10mm、横10mm、長さ15mmの短柱体を選
定した。 【0025】図3に示すように、1つの短柱体1の上に
1つの接合材2を、また接合材2の上に永久磁石3を、
さらに永久磁石3の上にもう1つの接合材2を、さらに
また接合材2の上にもう1つの短柱体1をそれぞれ重ね
合せて重ね合せ物を作製し、同様の手順で合計20個の
重ね合せ物を作製した。次いで、これら重ね合せ物を真
空加熱炉内に設置して、加熱温度T=530℃、加熱時
間t=30分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなる接
合処理を行って、図4に示すように2つの短柱体1によ
り永久磁石3を挟むようにそれら1,3を接合材2を介
して接合した20個の接合体4を得た。この接合処理に
おいては、加熱温度TがT=530℃であって、図2に
示す共晶点520℃を超えているので、接合材2は共晶
組成を有することから液相状態となる。この場合、接合
材2、したがってNd70Cu30合金の縦弾性係数Eは、
表1に示すようにE=4040kgf/mm2 であって、E
≦10000kgf/mm2 であることから永久磁石3に破
壊は全然生じていなかった。 【0026】比較のため、前記同様の永久磁石3と前記
同様の2つの短柱体1とをエポキシ樹脂系接着剤(日本
チバガイギ社製、商品名アラルダイト)を介し重ね合せ
て前記同様の重ね合せ物を作製し、同様の手順で合計2
0個の重ね合せ物を作製した。次いで、これら重ね合せ
物を乾燥炉内に設置して、加熱温度200℃、加熱時間
60分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなる接合処理
を行って、2つの短柱体1と永久磁石3とをエポキシ樹
脂系接着剤を介して接合した前記同様の20個の接合体
を得た。 【0027】接合材2を用いた各接合体4から引張り試
験用試験片Aを作製し、またエポキシ樹脂系接着剤を用
いた各接合体から同様の引張り試験用試験片Bを作製し
た。次いで、各10個の試験片A,Bについて室温下で
引張り試験を行い、また残りの各10個の試験片A,B
について150℃の加熱下で引張り試験を行ったとこ
ろ、表3の結果を得た。 【0028】 【表3】【0029】表3から明らかなように、接合材2を用い
た試験片Aは、室温下および150℃の加熱下におい
て、エポキシ樹脂系接着剤を用いた試験片Bに比べて接
合強度が高く、その接合強度は両環境下において殆ど変
わらず、またそのばらつきも小さい。試験片Bは室温下
における接合強度が低い上にそのばらつきが大きく、ま
た150℃の加熱下ではその接合強度が室温下のそれの
3分の1に低下する。 【0030】NdFeB系永久磁石、SmCo系永久磁
石等の希土類元素を含む永久磁石3は、接合処理時の加
熱温度TがT>650℃になると、その磁気特性、特に
保磁力 IHC (磁化の強さI=0)が低下傾向となる。
ただし、残留磁束密度Brおよび保磁力 BHC (磁束密
度B=0)は殆ど変わらず、したがって最大磁気エネル
ギ積(BH)maxは略一定である。前記接合材2を用
いた接合処理において、その加熱温度TはT=530℃
であってT≦650℃であるから、永久磁石3の磁気特
性を変化させるようなことはない。 【0031】また前記永久磁石3の濡れ性の悪さは、そ
の結晶粒界に希土類元素濃度、この実施例ではNd濃度
の高い相が存在していることに起因する。前記接合材2
を用いた接合処理において、その接合材2は液相状態と
なっており、Ndを主成分とするNd70Cu30合金より
生じた液相は、高活性であると共に前記結晶粒界に存す
るNd濃度の高い相と主成分を共通にすることから永久
磁石3に対して優れた濡れ性を発揮し、また前記高活性
化に伴い炭素鋼よりなる短柱体1に対する濡れ性も極め
て良好である。 【0032】したがって、前記のような接合材2を用い
ることによって、永久磁石3の磁気特性を損うことな
く、その永久磁石3と短柱体1とを強固に接合すること
ができる。この接合技術は、モータ用ロータに対する永
久磁石の接合に適用され、回転数が10000rpm 以上
である高速回転モータの実現を可能にするものである。 【0033】〔実施例2〕 純度99.9%のNdと純度99.9%のCuとを、亜
共晶組成を有するNd60Cu40合金が得られるように秤
量し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用いて溶解し、
その後、縦10mm、横10mm、長さ50mmのインゴット
を鋳造した。このインゴットにマイクロカッタによる切
断加工を施して、Nd60Cu40合金よりなり、且つ縦1
0mm、横10mm、厚さ0.5mmの薄板状接合材2を得
た。 【0034】前記永久磁石として、縦10mm、横10m
m、厚さ5mmのNdFeB系永久磁石(住友特殊金属社
製、商品名NEOMAX−28UH)3を選定し、また
異種金属部材として、ケイ素鋼板(JIS MES−3
F)より切出され、且つ縦10mm、横10mm、長さ15
mmの短柱体1を選定した。 【0035】それら短柱体1、接合材2および永久磁石
3を用い、実施例1と同様の方法(図3参照)で合計2
0個の重ね合せ物を作製し、次いで、これら重ね合せ物
を真空加熱炉内に設置して、加熱温度T=560℃、加
熱時間t=30分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりな
る接合処理を行って、実施例1と同様に2つの短柱体1
により永久磁石3を挟むようにそれら1,3を接合材2
を介して接合した20個の接合体4を得た(図4参
照)。この接合処理においては加熱温度TがT=560
℃であって、図2に示す共晶点520℃と液相線aとの
間の温度領域に存するので、接合材2は固液共存状態と
なる。この場合、接合材2、したがってNd60Cu40合
金の縦弾性係数Eは、前記のようにE=4500kgf/
mm2 であって、E≦10000kgf/mm2 であることか
ら永久磁石3に破壊は全然生じていなかった。 【0036】各接合体4から引張り試験用試験片Aを作
製し、次いで、各10個の試験片Aについて室温下で引
張り試験を行い、また残りの各10個の試験片Aについ
て150℃の加熱下で引張り試験を行ったところ、表4
の結果を得た。比較のため、表4には実施例1の試験片
Bに関する測定値も示されている。 【0037】 【表4】 【0038】表4から明らかなように、接合材2を用い
た試験片Aは、室温下および150℃の加熱下におい
て、エポキシ樹脂系接着剤を用いた試験片Bに比べて接
合強度が高く、その接合強度は両環境下において全然変
わらず、またそのばらつきも小さい。 【0039】前記接合処理において、その加熱温度Tは
T=560℃であってT≦650℃であるから、永久磁
石3の磁気特性を変化させるようなことはない。 【0040】その上、前記接合処理において、その接合
材2は固液共存状態となっており、Ndを主成分とする
Nd60Cu40合金より生じた液相は高活性であると共に
永久磁石3の結晶粒界に存するNd濃度の高い相と主成
分を共通にすることから永久磁石3に対して優れた濡れ
性を発揮し、また前記高活性化に伴いケイ素鋼板よりな
る短柱体1に対する濡れ性も極めて良好である。 【0041】したがって、前記のような接合材2を用い
ることによって、永久磁石3の磁気特性を損うことな
く、その永久磁石3と短柱体1とを強固に接合すること
ができる。 〔実施例3〕 純度99.9%のNd、純度99.9%のCuおよび純
度99.9%のAlをNd70Cu25Al5 合金が得られ
るように秤量し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用い
て溶解し、その後、縦10mm、横10mm、長さ50mmの
インゴットを鋳造した。このインゴットに、マイクロカ
ッタによる切断加工を施して、Nd70Cu25Al5 合金
よりなり、且つ縦10mm、横10mm、厚さ0.3mmの薄
板状接合材を得た。 【0042】前記永久磁石として、縦10mm、横10m
m、厚さ3mmのNdFeB系永久磁石(住友特殊金属社
製、商品名NEOMAX−28UH)を選定し、また異
種金属部材として、厚さ0.4mmの冷間圧延鋼板を積層
してなり、且つ縦10mm、横10mm、長さ15mmの直方
体状の積層体を選定した。 【0043】図5に示すように、積層体5における各冷
間圧延鋼板6の端面によって形成された接合面上に接合
材2を、またその接合材2の上に永久磁石3をそれぞれ
重ね合せ、その重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して、
加熱温度T=520℃、加熱時間t=5分間の加熱工
程、それに次ぐ炉冷よりなる冷却工程を行って、永久磁
石3と積層体5とを接合材2により接合した接合体4を
得た。この加熱接合処理においては、加熱温度TがT=
520℃であって、前記液相発生温度517℃を超えて
いるので、接合材2は液相状態となる。なお、積層体5
において、各冷間圧延鋼板6の接合にはかしめ手段7を
用いた。 【0044】比較のため、各種接合材2を製造し、それ
ら接合材2を用いて前記同様に永久磁石3と積層体5と
を加熱接合して各種接合体4を得た。 【0045】そして、各接合体4における永久磁石3の
破壊の有無を調べたところ、表5の結果を得た。 【0046】 【表5】【0047】表5から明らかなように、接合材2として
縦弾性係数EがE≦10000kgf/mm2 のものを用い
ると永久磁石3の破壊を回避し得るが、E>10000
kgf/mm2 の接合材2を用いると永久磁石3に破壊が発
生することが判る。 【0048】永久磁石と異種金属部材との接合におい
て、その接合強度向上の観点からは、前記実施例のよう
に永久磁石に含まれる希土類元素と接合材の主成分であ
る希土類元素とを一致させるのが望ましいが、例えば、
実施例3で示したようにNdを含む永久磁石の接合に当
り、Laを主成分とする接合材を用いたり、またSmを
含む永久磁石の接合に当り、Smを主成分とする接合材
の外にLa、Ce、Nd、Pr等を主成分とする接合材
を用いても前記と略同等の接合強度を得ることができ
る。 【0049】 【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことにより、加熱温度T≦650℃といった比較的低温
域にて液相を生じて、希土類元素を含む永久磁石と異種
金属部材とを、その永久磁石の磁気特性を損うことなく
強固に接合することが可能な接合材を提供することがで
きる。
図である。 【図4】接合体の一例を示す斜視図である。 【図5】接合体の他例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 短柱体(異種金属部材) 2 接合材 3 永久磁石 4 接合体 5 積層体(異種金属部材) 6 冷間圧延鋼板 7 かしめ手段
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 加熱温度T≦650℃にて、液相状態ま
たは固液共存状態の一方の状態となって、希土類元素を
含む永久磁石と異種金属部材とを接合する接合材であっ
て、希土類元素とその希土類元素と共晶反応を生じる合
金元素AEとよりなる希土類元素系合金より構成され、
その希土類元素は、Y、La、Ce、Pr、Nd、S
m、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b、Mm(ミッシュメタル)およびLuから選択される
少なくとも一種であり、前記合金元素AEは、Cu、A
l、Ga、Co、Fe、Ag、Ni、Au、Mn、Z
n、Pd、Sn、Sb、Pb、Bi、CdおよびInか
ら選択される少なくとも一種であり、前記合金元素AE
の含有量は5原子%≦AE≦50原子%に設定され、縦
弾性係数EがE≦10000kgf/mm 2 であることを特
徴とする金属部材用接合材。
Priority Applications (5)
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JP6-127804 | 1994-06-09 | ||
JP25845394A JP3382383B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-10-24 | 金属部材用接合材 |
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Publication Number | Publication Date |
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FR2949696B1 (fr) * | 2009-09-08 | 2012-01-13 | Commissariat Energie Atomique | Procede d'assemblage de pieces en materiaux a base de sic par brasage non-reactif, compositions de brasure, et joint et assemblage obtenus par ce procede. |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP25845394A patent/JP3382383B2/ja not_active Expired - Fee Related
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