JP3759186B2 - 被接合部材のろう接法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は被接合部材のろう接法、特に、両被接合部材間に接合材を介在させ、次いでその接合材を加熱して両被接合部材を接合するろう接法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
希土類元素を含む永久磁石は、非常に脆いため機械加工性が悪く、また高温下に曝されると、金属組織が変化するためそれに伴い磁気特性が低下する、といった性質を有する。
そのため、例えば永久磁石をモータにおけるロータ用鉄心に取付ける場合、あり差し構造、ねじ止め、溶接等の取付手段を採用することができないので、従来は接着剤が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接着剤を用いると、永久磁石の濡れ性が悪いため接合強度が低く、また温度上昇に伴いその接合強度が著しく低下する、といった問題を生ずる。このような状況下ではモータの高速回転化の要請に到底対応することはできない。
【0004】
本発明は前記に鑑み、両被接合部材を強固に接合し、且つ後処理を不要にし得る前記ろう接法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、両被接合部材間に接合材を介在させ、次いで前記接合材を加熱して両被接合部材を接合するろう接法において、前記接合材は、NdまたはPrの一種から選択される希土類元素REと、Cuとからなる希土類合金より構成され、その希土類合金は、前記希土類元素REの含有量をRE≧50原子%に設定され、前記希土類合金の固相線温度をTS とし、また液相線温度をTL としたとき、前記接合材の加熱温度Tを、TS −50℃≦T≦TL +100℃に設定することを特徴とし、また請求項2の発明は、両被接合部材間に接合材を介在させ、次いで前記接合材を加熱して 両被接合部材を接合するろう接法において、前記接合材は、NdまたはPrの一種から選択される希土類元素REと、Cuと、Al又はBとからなる希土類合金より構成され、その希土類合金は、前記希土類元素REの含有量をRE≧50原子%に設定され、前記希土類合金の固相線温度をT S とし、また液相線温度をT L としたとき、前記接合材の加熱温度Tを、T S −50℃≦T≦T L +100℃に設定することを特徴とする。
【0006】
【作 用】
前記組成の希土類合金よりなる接合材は、加熱温度TをTS −50℃≦T≦TS (TS :固相線温度)に設定した場合、種々の材質の被接合部材に対して良好な拡散性を示し、これにより両被接合部材が接合材よりなる接合層を介して強固にろう接される。この場合、加熱温度TはT≦TS であることから比較的低く、したがって加熱による被接合部材の特性変化は回避される。
【0007】
一方、加熱温度TをTS <T≦TL +100℃(TL :液相線温度)に設定すると、希土類元素REと合金元素(請求項1ではCu、請求項2ではCuとAl、又はCuとB)とが共晶反応を生じて接合材が液相状態または固液共存状態となる。希土類元素を含む液相は高活性であって、種々の材質の被接合部材に対して優れた濡れ性を発揮するので、両被接合部材が接合材よりなる接合層を介して強固にろう接される。この場合、共晶反応を生じる温度は比較的低く、したがって加熱による両被接合部材の特性変化は回避される。 また前記組成の接合材において、その加熱温度Tを前記のように設定すると、その接合材が両被接合部材間より食出すことがなく、これにより、食出し部分または食出して垂下がった部分をグラインダ等を用いて除去する、といった後処理は不要となる。
【0008】
ただし、希土類合金において、その希土類元素REの含有量がRE<50原子%であると接合強度が低下する。また加熱温度TがT<TS −50℃では接合材の拡散性が悪いため接合強度が低く、一方、T>TL +100℃では接合材が両被接合部材間から食出す、といった不具合を生じる。
【0009】
【実施例】
接合材を構成する希土類合金は希土類元素REと、その希土類元素REと共晶反応を行う合金元素とよりなる。
【0010】
希土類元素REとしてはNdまたはPrの一種が用いられ、その含有量はRE≧50原子%に設定される。合金元素としては、Cuが単独で用いられるか、或いはCuと、Al又はBが用いられる。
【0011】
被接合部材のろう接に当っては、両被接合部材間に薄板状、フオイル状等の接合材を介在させて三者を重ね合せ、次いでその重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して接合材を加熱する、といった手段が採用される。
【0012】
接合材の加熱温度Tは、希土類合金の固相線温度をTS とし、また液相線温度をTL としたとき、TS −50℃≦T≦TL +100℃に設定される。加熱温度Tの設定は、希土類合金の状態図が既知であれば、その状態図に基づいて行われ、一方、希土類合金の状態図が未知である場合にはその希土類合金について示差走査熱量測定(DSC)を行い、その示差熱分析曲線に基づいて行われる。
【0013】
〔実施例1〕
純度99.9%のNdと純度99.9%のCuとを、共晶点組成であるNd70Cu30合金(数値の単位は原子%、以下同じ)が得られるように秤量し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用いて溶解し、その後、縦10mm、横10mm、長さ50mmのインゴットを鋳造した。このインゴットにマイクロカッタによる切断加工を施して、図1に示すようにNd70Cu30合金よりなり、且つ縦10mm、横10mm、厚さ0.5mmの薄板状接合材1を得た。図2のNd−Cu系状態図に示すように、Nd70Cu30合金の固相線温度TS および液相線温度TL は共晶点E、したがって520℃である。
【0014】
一方の被接合部材として、縦20mm、横20mm、厚さ3mmのNdFeB系永久磁石(住友特殊金属社製、商品名NEOMAX−28UH)2を選定し、また他方の被接合部材として、厚さ0.4mmの冷間圧延鋼板3を積層してなり、且つ縦10mm、横10mm、長さ20mmの直方体状積層体4を選定した。この場合、各鋼板3の接合にはかしめ手段5が用いられている。積層体4の貫通孔6は引張り試験においてチャックとの連結に用いられる。 図1に示すように、積層体4の上側端面上に接合材1を、また接合材1の上に永久磁石2をそれぞれ重ね合せて重ね合せ物を作製し、次いで、この重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して、加熱温度T=470℃、加熱時間90分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなるろう接処理を行って、図3に示すように積層体4と永久磁石2とを接合材1よりなる接合層7を介してろう接した接合体8を得た。このろう接処理においては、加熱温度Tが470℃、即ち、固相線温度TS (520℃)−50℃に設定されているので、接合材1の拡散現象により積層体4と永久磁石2とがろう接される。この接合体8においては、積層体4および永久磁石2間からの接合材1の食出しは生じていなかった。
【0015】
比較のため、前記同様の永久磁石2と前記同様の積層体4とをエポキシ樹脂系接着剤(日本チバガイギ社製、商品名アラルダイト)を介し重ね合せて前記同様の重ね合せ物を作製し、次いで、この重ね合せ物を乾燥炉内に設置して、加熱温度200℃、加熱時間60分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなる接合処理を行って、積層体4と永久磁石2とをエポキシ樹脂系接着剤を介して接合した前記同様の接合体8を得た。
【0016】
各接合体8について、室温下にて引張り試験を行ったところ、表1の結果を得た。引張り試験は、図4に示すように接合体8の永久磁石2を、ホルダ9の凸形溝10における水平部11に係合し、そのホルダ9の牽引部12と積層体4とを互に逆方向に、引張り速度0.5mm/min にて引張ることによって行われた。
【0017】
【表1】
Figure 0003759186
【0018】
表1から明らかなように、接合材1を用いた接合体8はエポキシ樹脂系接着剤を用いた接合体8に比べて接合強度が高い。
【0019】
NdFeB系永久磁石、SmCo系永久磁石等の希土類元素を含む永久磁石2は、ろう接処理時の加熱温度TがT>650℃になると、その磁気特性、特に保磁力 Ic (磁化の強さI=0)が低下傾向となる。ただし、残留磁束密度Brおよび保磁力 Bc (磁束密度B=0)は殆ど変わらず、したがって最大磁気エネルギ積(BH)maxは略一定である。前記接合材1を用いた接合処理において、その加熱温度Tは470℃であってT≦650℃であるから、永久磁石2の磁気特性を変化させるようなことはない。
【0020】
比較のため、加熱温度Tを630℃、即ち、T>液相線温度TL +100℃に、また加熱時間を30分間にそれぞれ設定して前記同様のろう接処理を行ったところ、接合材1の一部が積層体4および永久磁石2間から食出して垂下った部分が発生し、また接合体8の室温下における引張強さは1.9kgf/mm2 であって前記実施例の場合に比べて低いことが判明した。
【0021】
また比較のため、加熱温度Tを460℃、即ち、T<固相線温度TS −50℃に設定して前記同様のろう接処理を行ったところ、積層体4および永久磁石2間からの接合材1の食出しは生じなかったが、接合体8の室温下における引張強さは0.7kgf/mm2 といったように前記実施例の場合に比べて大幅に低いことが判明した。
【0022】
〔実施例2〕
接合材1として、実施例1と同様のもの、即ち、Nd70Cu30合金よりなり、且つ縦10mm、横10mm、厚さ0.5mmの薄板状接合材1を選定した。また一方の被接合部材として、実施例1と同様のNdFeB系永久磁石2を選定し、さらに他方の被接合部材として、実施例1と同様の積層体4を選定した。
【0023】
図1に示すように、実施例1と同様に接合材1、永久磁石2および積層体4を重ね合せて重ね合せ物を作製し、次いで、この重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して、加熱温度T=620℃、加熱時間30分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなるろう接処理を行って、図3に示すように実施例1と同様の接合体8を得た。このろう接処理においては、加熱温度Tが620℃、即ち、液相線温度TL +100℃であるから接合材1は液相状態となるが、この接合体8においては、積層体4および永久磁石2間からの接合材1の食出しは生じていなかった。
【0024】
この接合体8について、実施例1と同様の引張り試験を行ったところ、その引張強さは2.5kgf/mm2 であり、実施例1の場合と同等であることが判明した。
【0025】
〔実施例3〕
純度99.9%のNdと純度99.9%のCuとを、亜共晶組成であるNd60Cu40合金が得られるように秤量し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用いて溶解し、その後、縦10mm、横10mm、長さ50mmのインゴットを鋳造した。このインゴットにマイクロカッタによる切断加工を施して、Nd60Cu40合金よりなり、且つ縦10mm、横10mm、厚さ0.5mmの薄板状接合材1を得た。図2に示すように、Nd60Cu40合金の固相線温度TS は520℃、液相線温度TL は650℃である。
【0026】
一方の被接合部材として、実施例1と同様のNdFeB系永久磁石2を選定し、また他方の被接合部材として、実施例1と同様の積層体4を選定した。
【0027】
図1に示すように、実施例1と同様に接合材1、永久磁石2および積層体4を重ね合せて重ね合せ物を作製し、次いで、この重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して、加熱温度T=650℃、加熱時間30分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなるろう接処理を行って、図3に示すように実施例1と同様の接合体8を得た。このろう接処理においては、加熱温度Tが650℃、即ち、液相線温度TL であるから接合材1は液相状態となるが、この接合体8においては、積層体4および永久磁石2間からの接合材1の食出しは生じていなかった。
【0028】
この接合体8について、実施例1と同様の引張り試験を行ったところ、その引張強さは3.0kgf/mm2 であり、実施例1の場合よりも接合強度の高いことが判明した。
【0029】
〔実施例4〕
純度99.9%のPrと、純度99.9%のCuと、純度99.9%のAlとを、Pr70Cu25Al5 合金が得られるように秤量し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用いて溶解し、その後、縦10mm、横10mm、長さ50mmのインゴットを鋳造した。このインゴットにマイクロカッタによる切断加工を施して、Pr70Cu25Al5 合金よりなり、且つ縦10mm、横10mm、厚さ0.5mmの薄板状接合材1を得た。図5はPr70Cu25Al5 合金の示差熱分析曲線を示し、この合金の固相線温度TS は427℃、液相線温度TL は442℃である。
【0030】
一方の被接合部材として、実施例1と同様のNdFeB系永久磁石を選定し、また他方の被接合部材として、実施例1と同様の積層体4を選定した。
【0031】
図1に示すように、実施例1と同様に接合材1、永久磁石2および積層体4を重ね合せて重ね合せ物を作製し、次いで、この重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなるろう接処理を行って、図3に示すように実施例1と同様の接合体8を得た。このろう接処理においては、加熱温度Tを367〜550℃の範囲で変化させると共に加熱時間を30分間に設定した。次いで、各接合体8について、実施例1と同様の引張り試験を行って接合強度を求めた。
【0032】
表2は、接合体8の例1〜9に関する加熱温度T、接合材1の食出しの有無、引張り強さおよび評価をそれぞれ示す。
【0033】
【表2】
Figure 0003759186
【0034】
表2から明らかなように、加熱温度TをTS −50℃≦T≦TL +100℃に設定された接合体8の例2〜8は、接合材1の食出しが生じておらず、また接合強度も高いことが判る。
【0035】
〔実施例5〕
純度99.9%のNdと、純度99.9%のCuと、純度99.6%のBとを、Nd60Cu3010合金が得られるように秤量し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用いて溶解し、その後、縦10mm、横10mm、長さ50mmのインゴットを鋳造した。このインゴットにマイクロカッタによる切断加工を施して、Nd60Cu3010合金よりなり、且つ縦10mm、横10mm、厚さ0.5mmの薄板状接合材1を得た。図6はNd60Cu3010合金の示差熱分析曲線を示し、この合金の固相線温度TS は510℃、液相線温度TL は533℃である。
【0036】
一方の被接合部材として、実施例1と同様のNdFeB系永久磁石2を選定し、また他方の被接合部材として、実施例1と同様の積層体4を選定した。
【0037】
図1に示すように、実施例1と同様に接合材1、永久磁石2および積層体4を重ね合せて重ね合せ物を作製し、次いで、この重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して、加熱温度T=580℃、加熱時間30分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなるろう接処理を行って、図3に示すように実施例1と同様の接合体8を得た。このろう接処理においては、加熱温度Tが520℃、即ち、固相線温度TS および液相線温度TL 間の温度に設定されているので、接合材1は固液共存状態となるが、この接合体8においては、積層体4および永久磁石2間からの接合材1の食出しは生じていなかった。
【0038】
この接合体8について、実施例1と同様の引張り試験を行ったところ、その引張強さは3.0kgf/mm2 であり、実施例1の場合よりも接合強度の高いことが判明した。
【0039】
〔実施例6〕
純度99.9%のNdと、純度99.9%のCu、純度99.9%のAlとを、Nd65Cu30Al5 合金が得られるように秤量し、次いでその秤量物を真空溶解炉を用いて溶解し、その後、縦10mm、横10mm、長さ50mmのインゴットを鋳造した。このインゴットにマイクロカッタによる切断加工を施して、Nd65Cu30Al5 合金よりなり、且つ縦10mm、横10mm、厚さ0.5ミリの薄板状接合材1を得た。図7はNd65Cu30Al5 合金の示差熱分析曲線を示し、この合金の固相線温度TS は474℃、液相線温度TL は637℃である。
【0040】
一方の被接合部材として、実施例1と同様のNdFeB系永久磁石2を選定し、また他方の被接合部材として、実施例1と同様の積層体4を選定した。
【0041】
図1に示すように、実施例1と同様に接合材1、永久磁石2および積層体4を重ね合せて重ね合せ物を作製し、次いで、この重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して、加熱温度T=490℃、加熱時間30分間の加熱工程、それに次ぐ炉冷よりなるろう接処理を行って、図3に示すように実施例1と同様の接合体8を得た。このろう接処理においては、加熱温度Tが490℃、即ち、固相線温度TS および液相線温度TL 間の温度に設定されているので、接合材1は固液共存状態となるが、この接合体8においては、積層体4および永久磁石2間からの接合材1の食出しは生じていなかった。
【0042】
この接合体8について、実施例1と同様の引張り試験を行ったところ、その引張強さは3.0kgf/mm2 であり、実施例1の場合よりも接合強度の高いことが判明した。
【0043】
実施例1〜6の接合技術は、図8,9に示すように、回転電機としてのモータにおいて、ロータ13の成層鉄心(被接合部材)14に対する永久磁石2の接合に適用され、回転数が10000rpm 以上である高速回転モータの実現を可能にするものである。図中、15は回転軸であり、その回転軸15に成層鉄心14の一端部が溶接16される。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、接合材の構成および加熱温度Tを前記のように特定することによって、両被接合部材を強固に接合することができる。また両被接合部材間から接合材が食出すことがないので、食出し部分等の除去、といった後処理は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 永久磁石、接合材および積層体の重ね合せ関係を示す斜視図である。
【図2】 Nd−Cu系状態図の要部を示す。
【図3】 接合体の正面図である。
【図4】 引張り試験の説明図である。
【図5】 示差熱分析曲線の一例を示す説明図である。
【図6】 示差熱分析曲線の他例を示すグラフである。
【図7】 示差熱分析曲線のさらに他例を示す斜視図である。
【図8】 モータ用ロータの断面図で、図9の8−8線断面図に相当する。
【図9】 図8の9−9線断面図である。
【符号の説明】
1 接合材
2 永久磁石(被接合部材)
4 積層体(被接合部材)
14 成層鉄心(被接合部材)

Claims (4)

  1. 両被接合部材(2,4)間に接合材(1)を介在させ、次いで前記接合材(1)を加熱して両被接合部材(2,4)を接合するろう接法において、
    前記接合材(1)は、NdまたはPrの一種から選択される希土類元素REと、Cuとからなる希土類合金より構成され、その希土類合金は、前記希土類元素REの含有量をRE≧50原子%に設定され、前記希土類合金の固相線温度をTS とし、また液相線温度をTL としたとき、前記接合材(1)の加熱温度Tを、TS −50℃≦T≦TL +100℃に設定することを特徴とする、被接合部材のろう接法。
  2. 両被接合部材(2,4)間に接合材(1)を介在させ、次いで前記接合材(1)を加熱して両被接合部材(2,4)を接合するろう接法において、
    前記接合材(1)は、NdまたはPrの一種から選択される希土類元素REと、Cuと、Al又はBとからなる希土類合金より構成され、その希土類合金は、前記希土類元素REの含有量をRE≧50原子%に設定され、前記希土類合金の固相線温度をT S とし、また液相線温度をT L としたとき、前記接合材(1)の加熱温度Tを、T S −50℃≦T≦T L +100℃に設定することを特徴とする、被接合部材のろう接法。
  3. 両被接合部材(2,4,14)の一方が永久磁石(2)である、請求項1又は2記載の被接合部材のろう接法。
  4. 両被接合部材(2,14)の他方が回転電機におけるロータ用成層鉄心(14)である、請求項記載の被接合部材のろう接法。
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