JP3381141B2 - 全方向移動ロボット - Google Patents

全方向移動ロボット

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JP3381141B2
JP3381141B2 JP01767898A JP1767898A JP3381141B2 JP 3381141 B2 JP3381141 B2 JP 3381141B2 JP 01767898 A JP01767898 A JP 01767898A JP 1767898 A JP1767898 A JP 1767898A JP 3381141 B2 JP3381141 B2 JP 3381141B2
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬作業や監視用
ロボットに関するものであり、詳しくは、進行方向をモ
ニタしながら走行する全方向に移動可能なロボットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】無人環境等において、運搬作業や監視を
行うための移動ロボットには、全方向への移動が必要と
なる。さらに、安定で、且つ狭い場所や障害物の多い場
所でも小回りが利く走行性も望まれる。
【0003】現在、このような全方向移動ロボットの開
発が進められている。たとえば、特開平8−67268
号には、第1のアクチュエータで移動車の一対の車輪を
X軸方向に並進させ、第2のアクチュエータで他の一対
の車輪をY軸方向に並進させ、第3のアクチュエータで
Z軸周りに移動車を回転させることのできる全方向移動
車が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の全方向移動車は、少なくとも3つのアクチュ
エータを必要とし、未だ機構設計が複雑で制御操作も煩
雑であり、設計や制御がより簡便なものが望まれてい
る。
【0005】さらに、移動ロボットでは、通常、進路を
確保するために、走行方向を確認するカメラやセンサ等
のモニタ装置が搭載されている。このモニタ装置による
モニタ方向が常にロボット進行(走行)方向と一致して
いなければ、障害物をよけるなどスムーズな走行が維持
できないのは言うまでもないが、現状では、確実にモニ
タ方向を走行方向に合致させる構成、即ち、モニタ装置
の回頭をロボットの移動車のステアリングと同期させ得
る構成を持つものはなかった。
【0006】従って、従来の全方向移動ロボットでは、
特に無線操縦の場合などに不十分な情報に基づいてロボ
ットの移動制御を行わなければならず、非常に困難であ
り、カメラ等のモニタ装置の死角方向へ動いて障害物と
衝突するといった危険が存在していた。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、簡便な構成
でありながら、常にモニタ装置によるモニタ方向をロボ
ットの走行方向に一致させられる全方向移動ロボットを
得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る全方向移動ロボットで
は、複数の車輪を有する本体と、本体に枢支されたモニ
タ装置と、モニタ装置を本体に対して枢支軸周りに回頭
させる回頭手段と、前記複数の車輪を走行させる電動駆
動装置と、車輪の軸心方向を変更させる操向装置と、を
備えた全方向移動ロボットであって、前記操向装置の操
向操作力を各車輪に伝達して各車輪を共通に回動する第
1の伝達機構と、前記第1の伝達機構の回動運動を前記
回頭手段に機械的に伝達してモニタ装置を操向方向へ連
動して回頭させる連動機構と、前記回頭手段の操向装置
との連動を選択的に切り離すクラッチ機構と、該クラッ
チ機構によって切り離された回頭手段を独立して駆動さ
せる電動回頭装置と、を備えたものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る全方向
移動ロボットでは、請求項1に記載の全方向移動ロボッ
トにおいて、垂直軸周りで回動可能に本体に取付けら
れ、車輪のそれぞれを軸受する複数の操向ブロックに前
記複数の車輪がそれぞれ格納され、前記操向装置の操向
操作力を各操向ブロックに伝達して各操向ブロックを共
通に回動するように前記第1の伝達機構が装着されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る全方向
移動ロボットでは、請求項2に記載の全方向移動ロボッ
トにおいて、前記電動駆動装置の回転動力を各操向ブロ
ックの回動軸心と同軸に導いて各車輪に伝達する第2の
伝達機構をさらに備えたものである。
【0011】
【0012】本発明は、移動ロボットの車輪軸心方向を
変更させる走行装置と、モニタ装置を枢支軸周りに回頭
させる回頭手段とを、連動機構によって連動させるもの
であるため、モニタ装置の回頭を車輪軸心方向の偏向に
対応させ、常にモニタ装置によるモニタ方向を走行方向
と一致させることができる。
【0013】従って、本発明の全方向移動ロボットによ
れば、走行方向、すなわち進行方向の情報がリアルタイ
ムで得られるため、特に無線操縦などの遠隔操作におい
て、ロボット前方に障害物があっても衝突することなく
避けることができ、また狭い通路での走行であっても、
側壁に接触することなく良好に走行でき、スムーズな運
搬作業や監視作業が行える。
【0014】操向装置は、通常、操向用の電動モータを
駆動制御し、車輪の軸心の向きを変更させるものであ
る。一方、回頭手段としては、たとえば、電動モータの
回転を無端タイミングベルトやチェーン式、あるいはギ
ア式電動機構を介して枢支軸に伝達することによって枢
支軸周りの回転に伴ってモニタ装置を回頭させる構成が
簡便なものとして挙げられる。
【0015】そこで、本発明においては、連動機構とし
て、操向用電動モータの回転を、回頭手段側へも伝達で
きる構成が考えられる。たとえば、ベルト伝達機構で構
成する場合、操向用の電動モータの回転を第1と第2の
無端ベルトに伝達し、第1のベルトの循環動作を介して
モニタ装置枢支軸の軸周りの回動を行わせ、第2のベル
トの循環動作を介して車輪の軸心の向きを変えさせる構
成が挙げられる。
【0016】この第1のベルトと第2のベルトとは、同
じ操向用電動モータによって周回循環運動をされるた
め、操向装置によって操向用電動モータを駆動すると、
車輪の軸心の回動と、枢支軸の軸周りの回転とが同期す
ることとなり、車輪軸心の向きの変更、すなわち操向動
作に対応して、モニタ装置が進行方向に回頭することと
なる。
【0017】以上のように、第1のベルトおよび第2の
ベルトのような連動機構を設けると、同じ操向用電動モ
ータを車輪操向とモニタ装置の回頭とに兼用させること
ができるため、各々にモータを設ける場合よりも装置設
計が簡略化できる。
【0018】なお、車輪の操向は、複数の車輪のうちの
一つあるいは一部の車輪軸心の向きを変更することによ
って残りの車輪軸心を誘導的に追随させる、たとえばキ
ャスター方式の如き構成としても、全車輪の軸心を連結
して同時に車輪の向きを変更する構成としても良い。
【0019】全車輪の向きを同時に変更する構成とし
て、たとえば、請求項2に記載したように、垂直軸周り
で回動可能に本体に取付けられた複数の操向ブロックに
それぞれ車輪を軸受させ、第1の伝達機構によって操向
装置の操向操作力を各操向ブロックに伝達して各操向ブ
ロックを共通に回動させる構成が挙げられる。この構成
により、すべての操向ブロックが同じように向きを変え
られるので、全車輪の向きがほぼ同時に同じだけ変更さ
れることとなる。
【0020】たとえば、第1の伝達機構に無端ベルト方
式を用いる場合、単一の無端ベルトの周回循環経路中の
異なる各位置に各操向ベルトを配置して単一のベルトに
よる回動機構を構成することができる。この場合、ベル
トと各操向ブロックは、ベルトが循環運動すると各操向
ブロックが確実に回動する構成となっている必要があ
る。このため、例えば、ベルトと各操向ブロックとの連
絡をタイミングベルト方式で構成したり、チェーンとス
プロケットによる方式、あるいはギヤ伝達機構による方
式等を利用すると良い。
【0021】また、電動駆動装置によって車輪を走行さ
せる構成としては、前記の如く車輪がそれぞれ操向ブロ
ックに軸受されている場合、請求項3に記載したよう
に、電動駆動装置の回転動力を、各操向ブロックの回動
軸心と同軸に導いて各車輪に伝達する第2の伝達機構を
備える構成が挙げられる。
【0022】この第2の伝達機構も、無端タイミングベ
ルト方式や、チェーンとスプロケットによる方式、ある
いはギヤ伝達機構による方式等を利用して構成すること
ができる。
【0023】なお、第1の伝達機構と第2の伝達機構と
は、基本的に互いに独立して動力伝達を行うものであ
る。従って、モータ等の動力源を別個に設ける構成が簡
便である。しかしながら、一つの動力源を共通としクラ
ッチ機構を組み合わせることによって2つの伝達機構に
一つの動力源を共通に利用する構成も可能である。この
際、別個の動力源を搭載する場合より、占有面積や重量
が軽減できる。
【0024】このような動力源を兼用させる場合、クラ
ッチ機構の切換え制御によって、車輪の操向と走行とを
連動させたり、あるいは例えばロボットの走行速度のみ
を変更したいときなどに独立して操作したり等、様々な
状況に対応して適宜ロボットの動作モードを変えること
が可能となる。
【0025】また、モニタ装置として監視用カメラを搭
載するロボットの場合、カメラは走行方向だけでなく周
辺をモニタすることが望まれる。そこで、請求項1に記
載したように、回頭手段の操向装置との連動を選択的に
切り離すクラッチ機構と、該クラッチ機構によって切り
離された回頭手段を独立して駆動させる電動回頭装置を
備えておけば、特に走行しながらの周囲のモニタなどモ
ニタ装置の独自の回頭を必要とする場合に有効である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態として、走
行モニタ用カメラを搭載し、4つの車輪を持つ運搬用の
全方向移動ロボットを以下に示す。図1は、本実施形態
によるロボットの概略構成を示す側面図であり、図2
は、図1で示したロボットの操向ブロックとしての車輪
受け部10の機構を説明するための部分正面図である。
【0027】また、図3は、ロボットを上面から見たと
きのカメラ9の回頭手段および車輪4の操向装置の機構
を簡単な概念で示す説明図である。なお、図3では説明
を容易にするため、カメラ9を省略して枢支軸1で表
し、本体6の下面側に配置されている操向ブロックとし
ての車輪受け10上部の操向軸3を円で表し、車輪4を
点線で示した。
【0028】本実施例による全方向移動ロボットは、搬
送物21の載置部20を上面に持つ本体6と、本体6の
ほぼ中央上部に、枢支軸1を介して回頭可能に支持され
た走行モニタ用カメラ9と、本体6下面側に、電動の操
向駆動用モータ2aと電動の走行駆動用モータ2bを含
む各種駆動系を介して配置された4つの車輪4a,4
b,4c,4dから主に構成されるものである。
【0029】各車輪4a,4b,4c,4dは、図2に
示したように、それぞれ本体1に対してベアリング15
によって回動可能に取付けられた4つの車輪受け10に
各々軸受けされている。車輪受け10の構成は、4つの
車輪用すべて共通するものであるが、ここでは、車輪4
a用のものを代表として図示した。
【0030】この軸受け10の上端部は、それぞれ操向
軸3a,3b,3c,3dが形成されており、これら操
向軸3a,3b,3c,3dの外周面には、タイミング
ベルト構造を持つ同一の無端の操向ベルト5bが噛合さ
れ、操向駆動モータ2aの回転軸に連結されている。ま
た、枢支軸1の下部外周面には、無端の回頭ベルト5a
がタイミングベルト構造で噛合されており、操向駆動用
モータ2aの回転軸に連結されている。
【0031】従って、操向駆動モータ2aの駆動によっ
て回転軸から動力が伝達されると、操向ベルト5aは循
環運動を始め、操向ベルト5aにそれぞれ外周面が噛合
している全操向軸3a,3b,3c,3dが回動し、こ
れによって全軸受け10が本体6 に対して回動するた
め、例えば、図3の(a)から(b)の状態へとすべて
の車輪4a,4b,4c,4dの向きが一斉に変わり
(4a’,4b’,4c’,4d’)、方向転換が行わ
れる。
【0032】このとき、同時に操向駆動モータ2aの回
転軸から回頭ベルト5bへも動力が伝達され、回頭ベル
ト5bの循環運動によって、枢支軸1も軸周りに回転し
(1→1’)、これに伴ってカメラ9が本体6に対して
車輪4a,4b,4c,4dの回動方向と同方向へ回頭
する。ただし、本体6自体の正面方向6aは変わってい
ない。
【0033】従って、操向制御装置(不図示)によって
操向駆動モータ2aを駆動制御することにより、回頭ベ
ルト5bと操向ベルト5aの循環運動を介して枢支軸1
と全操向軸3a,3b,3c,3dとをそれぞれ同一の
角度間隔分だけ回動させ、カメラ9と車輪4とを同時
に、且つ任意の同一角度分方向に転換させることができ
る。
【0034】即ち、上記構成の初期設定における車輪4
の進行(走行)方向とカメラ9のモニタ方向1aとが一
致していれば、ロボットの運搬作業において、方向転換
を含む移動の間中、常に進行方向とモニタ方向1aとは
一致し、進行方向の状況をカメラ1で確認できる。操向
制御装置の操縦は、無線操縦等の遠隔操作で行えるが、
ロボットの進行方向を常にカメラ9によってモニタでき
るため、障害物を避ける等の進路変更も容易に行える。
【0035】次に、車輪4a,4b,4c,4dの走行
のための駆動機構を説明する。図4は、車輪駆動機構を
簡単な概念で示したものである。なお、図4は説明を容
易にするため、図3と同様に、カメラ9を省略し、本体
6の下面側に配置されている車輪受け10上端部の操向
軸3a,3b,3c,3dと、後述のタイミングベルト
車7a,7b,7c,7dとを円で表し、車輪4a,4
b,4c,4dを点線で示した。
【0036】まず、図2にも示すように、各車輪受け1
0の操作軸3a,3b,3c,3d上面には、それぞれ
ベアリング16を介し垂直方向に突出する車輪駆動軸7
が貫通状態で取付けられている。各車輪駆動軸7の上端
部には、それぞれタイミングベルト車7a,7b,7
c,7dが取付けられている。
【0037】各車輪駆動軸7の下端には、それぞれ、傘
歯車14aとこれに噛合する傘歯車14b、傘歯車14
bが取付けられた回転軸13、その外周のベルト車13
a、ベルト車13aに噛合するタイミングベルト12、
車軸11に取付けられ、タイミングベルト12に噛合す
るベルト車11a、とからなる回転伝達系が構成されて
いる。この回転伝達系により、各タイミングベルト車7
a,7b,7c,7dおよび車輪駆動軸7の回転が順
次、各車軸11まで伝達され、車軸11の回転により各
車輪4a,4b,4c,4dが回転駆動し、ロボットの
走行が可能となる。
【0038】各タイミングベルト車7a,7b,7c,
7dは、これらの外周に噛合する同一の無端タイミング
ベルト8によって、該タイミングベルト8に外周が噛合
する電動駆動装置としての走行駆動用モータ2bの回転
軸と連結されている。
【0039】従って、走行駆動用モータ2bの駆動を開
始すると、回転軸から回転動力が伝達され、タイミング
ベルト8は循環運動を始め、全タイミングベルト車7
a,7b,7c,7dが同時に回転される。そして、各
タイミングベルト車7a,7b,7c,7dの回転は、
各車輪軸10内においてそれぞれ回転伝達系(14a,
14b,13,13a,12,11a)を介して各車輪
11へ伝達され各車輪4a,4b,4c,4dを同時に
同じ速度で回転させ、ロボットの走行が始まる。
【0040】走行駆動用モータ2bの駆動制御によっ
て、全車輪4a,4b,4c,4dの回転速度、即ちロ
ボットの走行速度を任意に設定、変更することができ
る。この駆動制御は、無線操縦等の遠隔操作で行える
が、前述の如く、ロボットの進行方向を常にカメラ9に
よってモニタできるため、障害物の有無や走行空間の大
小等の状況によって適当な走行速度となるようにコント
ロールするのも容易である。
【0041】なお、上記実施形態においては、操向駆動
用モータ2aと走行駆動用モータ2bと二つの動力源を
用いたロボットの構成を示したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、クラッチ機構との組み合わせによ
ってこれら二つの駆動(伝達)系の動力源として共通の
一つのモータを利用する構成とすることも可能である。
【0042】また、操向駆動及び走行駆動のための回転
伝達系の構成は、それぞれ上記実施の形態に示されたも
のに限定されるものではなく、常に進行方向とモニタ方
向が一致するように車輪の操向に対応してモニタ装置の
回頭が行え、全車輪の駆動が同期し同速度で走行できる
構成であれば良い。
【0043】例えば、上記実施の形態では、4つの車輪
の操向軸全部に同一のタイミングベルトが噛合し、モー
タ回転軸に連結するタイミングベルトの循環運動によっ
同時に且つ直接的に各操向軸が回転させられる構成で
あるが、タイミングベルトに噛合して直接回転させられ
る操向軸を4つのうちの一つとし、この操向軸と他の操
向軸とをリンク部材によって連結するという構成も挙げ
られる。このリンク部材は、タイミングベルトに噛合す
る操向軸の回転運動を同じ方向に同じ運動量だけ伝達で
きるもので良い。
【0044】また、本発明は、上記の如く運搬用ロボッ
トに限らず、監視用ロボット等、モニタ装置を搭載した
全方向移動ロボットに広く有効であることは言うまでも
ない。なお、監視用ロボットの場合、進行方向だけでな
くできるだけ広範囲をモニタすることが望まれる。従っ
て、カメラの回頭のみを目的に駆動制御を行いたい状況
が生じる。
【0045】本発明による全方向移動ロボットでは、連
動機構によってカメラの回頭手段と操向手段とが連動し
ているため、走行中にカメラを回頭しようとすればもち
ろんロボットの進行方向も変わってしまう。しかしなが
ら、電動駆動装置の駆動を一旦停止した状態であれば、
定位置で車輪の向きが変わるだけである。カメラを一回
り(360度)回頭した後、停止前の進行方向に車輪お
よびカメラの向きをあわせて再び走行を始めれば、結果
としてロボットの進行方向に変化はない。
【0046】ただし、走行しながらの周辺のモニタなど
カメラの独自の回頭を必要とする場合には、例えばクラ
ッチ機構を利用して、連動機構によるカメラの回頭手段
と操向装置との連動を選択的に切り離すことのできる構
成が考えられる。
【0047】このとき、カメラの回頭を独立して駆動す
るための電動回頭装置を別に設けておき、回頭手段が操
向装置との連動を切り離されると同時に、電動回頭装置
に連動する構成とすれば良い。
【0048】例えば、図5に示すように、監視用移動ロ
ボット(搬送用載置部以外は図1の運搬用ロボットと基
本的に同じ構成であり、共通の部分は同じ番号を付与し
た)において、電動回頭装置として回頭駆動用モータ3
1を更に備え、クラッチ機構30によって、枢止軸1を
回頭ベルト5aとの歯合から切り離すと同時に、回頭駆
動用モータ31の回転軸に歯合する回頭駆動ベルト32
の方に歯合させる構成が簡便である。
【0049】このように、クラッチ機構30を介して、
枢支軸1の歯合を回頭ベルト5aと回頭駆動ベルト32
との間でへ切換えることにより、カメラ9の回頭を独立
して行うことができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、従来より
簡便な構成でありながら、全方向移動ロボットの走行
中、進行方向とカメラやセンサ等のモニタ装置によるモ
ニタ方向を常に一致させることができるため、ロボット
の進行方向の状況に応じて容易に操向方向や操向速度を
制御でき、運搬、監視等のロボット作業がスームズに行
えるという効果がある。
【0051】更に、クラッチ機構で回頭手段を操向装置
との連動から選択的に切り離し、モニタ装置の回頭を独
自に駆動させ得る構成とした場合、進行方向だけでなく
走行しながらの周辺部のモニタも可能となるため、特に
監視用に最適な移動ロボットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による運搬用の全方向移
動ロボットを示す概略側面図である。
【図2】図1中に示された車輪受け10の概略構成を示
す部分説明図である。
【図3】図1のロボットの回頭機構と操向機構を説明す
る概念図であり、(a)(b)はぞれぞれ車輪の向きが
異なる方向転換の状態を示す。
【図4】図1のロボットの車輪駆動機構を説明する概念
図である。
【図5】本発明の他の実施形態による監視用全方向移動
ロボットを示す概略側面図である。
【符号の説明】
1:枢支軸 2a:操向駆動用モータ 2b:走行駆動用モータ 3a,3b,3c,3d:操向軸 4a,4b,4c,4d:車輪 5a:回頭ベルト 5b:操向ベルト 6:本体 7:車輪駆動軸 7a,7b,7c,7d:タイミングベルト車 8:タイミングベルト 9:カメラ 10:車輪受け 20:載置部 21:搬送物 30:クラッチ機構 31:回頭駆動用モータ 32:回頭駆動ベルト
フロントページの続き (72)発明者 伊東 光一 富山県魚津市本江2410 株式会社スギノ マシン内 (56)参考文献 特開 平6−110548(JP,A) 特開 昭64−44512(JP,A) 特開 昭61−235220(JP,A) 特開 平5−324061(JP,A) 実開 昭61−84911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車輪を有する本体と、本体に枢支
    されたモニタ装置と、モニタ装置を本体に対して枢支軸
    周りに回頭させる回頭手段と、前記複数の車輪を走行さ
    せる電動駆動装置と、車輪の軸心方向を変更させる操向
    装置と、を備えた全方向移動ロボットであって、 前記操向装置の操向操作力を各車輪に伝達して各車輪を
    共通に回動する第1の伝達機構と、 前記第1の伝達機構の回動運動を前記回頭手段に機械的
    に伝達してモニタ装置を操向方向へ連動して回頭させる
    連動機構と、前記回頭手段の操向装置との連動を選択的に切り離すク
    ラッチ機構と、 該クラッチ機構によって切り離された回頭手段を独立し
    て駆動させる電動回頭装置と、 を備えたことを特徴とする全方向移動ロボット。
  2. 【請求項2】 垂直軸周りで回動可能に本体に取付けら
    れ、車輪のそれぞれを軸受する複数の操向ブロックに前
    記複数の車輪がそれぞれ格納され、 前記操向装置の操向操作力を各操向ブロックに伝達して
    各操向ブロックを共通に回動するように前記第1の伝達
    機構が装着されていることを特徴とする請求項1に記載
    の全方向移動ロボット。
  3. 【請求項3】 前記電動駆動装置の回転動力を各操向ブ
    ロックの回動軸心と同軸に導いて各車輪に伝達する第2
    の伝達機構をさらに備えたことを特徴とする請求項2に
    記載の全方向移動ロボット。
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KR101489512B1 (ko) 2008-09-12 2015-02-03 엘지전자 주식회사 주행방향 전환 기능이 개선된 로봇청소기 및 그 주행방법

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