JP5413285B2 - 移動体とその旋回半径算出方法 - Google Patents

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本発明は、移動体とその旋回半径算出方法に関する。
搬送台車を取付けた移動体の動作を制御する方法が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された移動体(搬送ロボット)の制御方法では、搬送台車に設けられ軸心方向が固定されている対となる固定車輪と移動体の基準点の距離を一定に保った状態で、搬送台車を固定した移動体を走行させる。固定車輪と移動体の基準点の距離を一定に保つことによって、搬送台車を固定した移動体は、所定の軌道に沿って安定的に方向変換することができる。
特開2009−6415号公報
本発明は、取付けられる搬送台車によって旋回半径が異なっても、目標地点に到達可能な移動体と搬送台車が取付けられた状態の移動体の旋回半径算出方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る移動体は、搬送台車が固定される台車取付部及び駆動車輪を備え、その場旋回が可能な車両本体と、前記車両本体に前記駆動車輪の進行方向を向くように装着され、該車両本体から視認できる外環境を撮像するカメラと、前記カメラを介して得られる画像中での、前記車両本体の旋回前後の特定の被写体の位置から前記車両本体の旋回角度θを検知する旋回角度検出手段と、前記搬送台車を固定した前記車両本体が前記旋回角度θ旋回した際の前記カメラの移動距離Dを該旋回角度θで除算して、前記搬送台車を固定した前記車両本体の旋回半径Rを算出する旋回半径算出手段とを有する。
本発明に係る移動体において、前記被写体は、予め決められたキャリブレーション位置に対して特定の位置にある第1、第2のランドマークからなって、前記旋回角度検出手段は、平面視して、前記カメラの撮像方向に対する前記第2のランドマークの撮像位置が、前記カメラの撮像中心に対する前記車両本体の旋回開始時の前記第1のランドマークの撮像位置φになったのを検知するまで前記車両本体を旋回させ、前記キャリブレーション位置に対する前記第1、第2のランドマークの角度位置から、前記旋回角度θを求めるのが好ましい。
本発明に係る移動体において、前記撮像位置φは、−5度以上5度以下の角度位置であるのが好ましい。
本発明に係る移動体において、前記被写体は1個であって、前記旋回角度検出手段は、前記カメラによって撮像された前記車両本体の旋回前後の前記被写体の水平画素数の位置から、前記旋回角度θを計算するのが好ましい。
本発明に係る移動体において、前記旋回半径Rを基に、前記車両本体の旋回する移動距離Dxを決めて、該車両本体の旋回方向を決定する移動制御手段が設けられるのが好ましい。
前記目的に沿う本発明に係る移動体の旋回半径算出方法は、搬送台車を固定し、駆動車輪を備えた車両本体を旋回させ、該車両本体に前記駆動車輪の進行方向を向くように装着されたカメラを介して撮像される画像中での、旋回前後の特定の被写体の位置から前記車両本体の旋回角度θを検知する工程Aと、前記搬送台車を固定した前記車両本体が前記旋回角度θ旋回した際の前記カメラの移動距離Dを検知し、該移動距離Dを該旋回角度θで除算して、前記搬送台車を固定した前記車両本体の旋回半径Rを算出する工程Bとを有する。
本発明に係る移動体の旋回半径算出方法において、前記被写体は、予め決められたキャリブレーション位置に対して特定の位置にある第1、第2のランドマークからなって、前記工程Aでは、平面視して、前記カメラの撮像中心に対する前記第2のランドマークの撮像位置が、平面視して、前記カメラの撮像中心に対する前記車両本体の旋回開始時の前記第1のランドマークの撮像位置φになったのを検知するまで前記車両本体を旋回させ、前記キャリブレーション位置に対する前記第1、第2のランドマークの角度位置から、前記旋回角度θを求めるのが好ましい。
本発明に係る移動体の旋回半径算出方法において、前記被写体は1個であって、前記工程Aでは、前記カメラによって撮像された前記車両本体の旋回前後の前記被写体の水平画素数の位置から、前記旋回角度θを計算するのが好ましい。
本発明に係る移動体及びその旋回半径算出方法は、搬送台車を固定した車両本体が旋回角度θ旋回した際のカメラの移動距離Dを検知し、移動距離Dを旋回角度θで除算して、搬送台車を固定した車両本体の旋回半径Rを算出するので、移動体は、固定される搬送台車ごとに異なる車両本体の旋回半径を算出することができる。
本発明に係る移動体及びその旋回半径算出方法において、旋回角度θが、予め決められたキャリブレーション位置に対して特定の位置にある第1、第2のランドマークのキャリブレーション位置に対する角度位置から求められる場合、キャリブレーション位置は、旋回半径の算出場所と移動体の方向転換場所を兼ねることができ、移動体の目的地までの到達時間の短縮化を図ることが可能である。
本発明に係る移動体において、撮像位置φが、−5度以上5度以下の角度位置である場合、カメラレンズの球面歪より受ける影響を抑制した状態で、カメラによるランドマークの撮像を行うことが可能である。
本発明に係る移動体において、被写体が1個であって、旋回角度検出手段が、カメラによって撮像された車両本体の旋回前後の被写体の水平画素数の位置から、旋回角度θを計算する場合、旋回半径の算出のために必要な被写体を配置する箇所の確保が容易である。
本発明に係る移動体において、旋回半径Rを基に、車両本体の旋回する移動距離Dxを決めて、車両本体の旋回方向を決定する移動制御手段が設けられる場合、移動体は、車両本体に固定される搬送台車によって旋回半径が異なっても、旋回半径Rを基に旋回動作をして、所望角度の方向転換を行うことができる
(A)は本発明の一実施の形態に係る移動体の側面図であり、(B)は同移動体に搬送台車を固定した状態の側面図である。 同移動体の旋回を示す説明図である。 (A)〜(C)は、搬送台車が固定された同移動体の旋回中心を示す説明図である。 同移動体の制御装置のブロック図である。 (A)、(B)は同移動体のカメラの撮像方向に対するランドマークの位置を示す説明図である。 同移動体のカメラによる撮像の説明図である。 同移動体による搬送物の搬送作業の説明図である。 同移動体による搬送物の搬送作業のフローチャートである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1(A)、(B)、図4に示すように、本発明の一実施の形態に係る移動体10は、工場、オフィス、病院、又は商業施設等で用いられ、無人で自動走行して所望の搬送場所まで搬送物を運ぶ車両である。
移動体10には、大きさ等の異なる複数種の搬送台車が固定可能である。移動体10は、固定される搬送台車によって異なる内輪差を考慮せずに移動するため、原則として方向変換を全て、その場旋回によって行う。移動体10は、その場旋回によって所望角度の方向変換をするために、固定される搬送台車によって決まる旋回半径を検知する必要があり、その旋回半径を導出するための手段を有している。以下、詳細に説明する。
図1(A)、(B)に示すように、移動体10は車両本体11を有し、車両本体11は駆動車輪12と駆動車輪12が取付けられた基礎板材13を備えている。基礎板材13には、駆動車輪12と間隔を有して配置された従動車輪14、15が取付けられている。駆動車輪12及び従動車輪14、15は、基礎板材13に対して方向変化が可能であり、車両本体11は、その場旋回(以下、単に「旋回」ともいう)をすることができる。従動車輪14、15の角速度及び向きは、駆動車輪12の駆動によって走行する車両本体11の動きに従って決定される。
車両本体11は、基礎板材13の上側に、昇降手段16によって昇降される昇降台17を備え、昇降台17の昇降動作は、基礎板材13に固定されたガイドロッド17aによってその昇降方向が案内される。昇降台17の上部には、台車固定台18が固定され、台車固定台18は、複数の台車取付部20を備えている。搬送台車19は、台車取付部20に固定されて、台車固定台18に対して固定された状態になる。
台車取付部20には、搬送台車19以外に、搬送台車19と大きさ等が異なる他の搬送台車も固定可能である。
車両本体11には、車両本体11から視認できる外環境を撮像するカメラ22が設けられ、カメラ22は、下部に駆動車輪12が取付けられた回動軸材23の上部に固定されている。駆動車輪12及びカメラ22は、回動軸材23の回動に合わせて向きが変わり、カメラ22は、常に駆動車輪12の進行方向と同一方向を向くように回動軸材23に固定されている。
回動軸材23は360度の回動が可能である。回動軸材23がどの回動角度にあっても、カメラ22によって撮像する像の中に移動体10が入らないように、カメラ22が固定された回動軸材23の上部は、車両本体11で最も高い位置になっている。
車両本体11に設けられた駆動モータ24は、駆動車輪12の進行方向等を制御する移動制御手段25(図4参照)からの信号によって作動し、動力伝達ベルト24aを介して回動軸材23に動力を与えて、回動軸材23を回動する。
搬送台車19は、搬送物26、26aが置かれる荷台27を有している。搬送台車19は、荷台27を台車取付部20に取付けることによって、台車固定台18に固定される。荷台27の下部には、図1(B)、図2、図3(A)に示すように、対となる前輪29と対となる後輪30が間隔を有して取付けられている。荷台27に対して、前輪29の軸方向が変化するのに対し、後輪30の軸方向は固定されている。
台車固定台18には、搬送台車19以外の、例えば、図3(B)、(C)にそれぞれ示す搬送台車31、32も固定可能である。搬送台車31は、軸方向が固定された前輪31aと軸方向が変化する後輪31bを備え、搬送台車32は、前輪32a及び後輪32bの軸方向が共に変化する。
車両本体11に搬送台車19、31、32が固定された場合、図3(A)〜(C)に示すように、車両本体11が旋回する際の中心点は、軸方向固定の車輪の横滑りが無視できる程度とすると、それぞれ点C1、C2、C3の位置になる。車両本体11の旋回する際の中心点は、固定される搬送台車19、31、32によって異なる位置となり、平面視して車両本体11の旋回中心とカメラ22の間の距離にあたる車両本体11の旋回半径は、固定される搬送台車によって異なる値になる。
車両本体11に搬送台車19が固定されている場合、図2、図3(A)に示すように、旋回中心点は、対となる後輪30の中間位置にある点C1となる。
移動体10は、図4に示すように、搬送台車が固定された車両本体11の旋回半径を算出する旋回半径算出手段33を備えている。旋回半径算出手段33は、車両本体11に設けられた、図1(A)、(B)に示す制御装置34に搭載されている。制御装置34は、例えば、マイクロコンピュータ、メモリ等から構成され、このマイクロコンピュータには、移動制御手段25及び旋回半径算出手段33を始めとする各種プログラムが記憶されている。
図4に示すように、制御装置34には、旋回角度検出手段35が搭載され、旋回角度検出手段35は、車両本体11の旋回角度を検知することができる。旋回角度検出手段35には、図5(A)、(B)に示すランドマーク(被写体の一例)36等の形状、模様等が記憶されている。旋回角度検出手段35は、パターンマッチングによって、カメラ22を介して得られる撮像画像37中に、この記憶しているランドマーク36があるのを検知することができる。
平面視して、カメラ22の撮像方向の中心(以下、単に「撮像方向」ともいう)に対するランドマーク36の角度位置と、旋回角度検出手段35がカメラ22から得た撮像画像37中でのランドマーク36の水平画素数の位置は、一意の関係にある。
カメラ22の撮像方向の角度位置を0度、カメラ22の撮像方向に対するカメラ22の撮像範囲の左端及び右端の角度位置をそれぞれ−S度及びS度、カメラ22から得た撮像画像37の水平画素数の位置をW画素、撮像画像37(即ち、カメラ22の撮像範囲)の左端及び右端の水平画素数の位置をそれぞれ0画素位置及びW画素位置として、撮像画像37中のランドマーク36の画素位置がXの場合、カメラ22の撮像方向に対するランドマーク36の角度位置THは以下の式1で求められる。
tan(TH)=(1−2×X/W)×tan(S)
(式1)
図5では角度位置の単位が”deg”、画素位置の単位が”pixel”で記載され、図5(B)において、実線及び破線はそれぞれ角度位置及び画素位置を示している。
本実施の形態では、カメラ22が駆動車輪12の進行方向、即ち、移動体10の進行方向を向くので、角度位置THは、移動体10の進行方向に対するランドマーク36の角度位置になる。従って、移動体10は、直進する際に、角度位置THの値から実際の走行方向と所望の進行方向の誤差を検知可能であり、角度位置THが0度以外であれば、ランドマーク36に向かって直進していないことになる。
旋回角度検出手段35は、カメラ22によって撮像された車両本体11の旋回前と旋回後のランドマーク36の画素位置の差異から、車両本体11の旋回角度を算出する。
旋回角度検出手段35は、式1を用いて、旋回開始時のランドマーク36の画素位置に対応する角度位置と、カメラ22を固定状態にして車両本体11が旋回した後のランドマーク36の画素位置に対応した角度位置とを算出して、旋回前後のランドマーク36の角度位置の変化量(角度)を得る。カメラ22を車両本体11に固定した状態で、車両本体11が旋回する場合、その旋回前後のカメラ22によって撮像されるランドマーク36の角度位置の変化量は、車両本体11の旋回角度と一致する。従って、旋回角度検出手段35は、車両本体11の旋回角度を得ることができる。
旋回角度検出手段35は、移動体11の走行面(例えば床面)上に予め決められたキャリブレーション位置38と、図2、図6に示す第1、第2のランドマーク(被写体の一例)39、40の位置から、車両本体11の旋回角度を検知することもできる。
第1、第2のランドマーク39、40は、走行面に対して固定されており、キャリブレーション位置38に対して特定の位置に配置されている。旋回角度検出手段35には、キャリブレーション位置38を中心にした、第1、第2のランドマーク39、40の角度εが記憶されている。
搬送台車19又は車両本体11が、平面視してキャリブレーション位置38と重なった状態で、移動制御手段25は、駆動モータ24を作動して駆動車輪12及びカメラ22の向きを、搬送台車19が固定された車両本体11が旋回可能な方向(例えば、車両本体11に対して左に90度)にする。旋回角度検出手段35は、車両本体11の旋回開始時にカメラ22によって撮像される、平面視して、カメラ22の撮像中心に対する第1のランドマーク39の撮像位置φを検知して記憶する。
旋回角度検出手段35は、平面視して、前記カメラ22の撮像中心に対する前記第2のランドマークの撮像位置がφになったのを検知するまで移動制御手段25を介して、車両本体11を旋回させる。この車両本体11の旋回の際、カメラ22の向きは、車両本体11に対して固定されている。
旋回角度検出手段35は、車両本体11の旋回を完了した時点で、角度εを旋回角度θとしてみなすことによって、旋回角度θを求め、この旋回角度θの情報を、旋回半径算出手段33に送信する。
移動制御手段25は、外界センサ41(図4参照)を介して、車両本体11が旋回角度θ旋回した際の駆動車輪12の進行距離Dを検知し、この進行距離Dの情報を旋回半径算出手段33に送信する。平面視して、カメラ22と駆動車輪12は同じ位置にあるので、この進行距離Dはカメラの移動距離に等しくなる。
旋回半径算出手段33は、旋回角度検出手段35から旋回角度θの情報を取得し、移動制御手段25から、進行距離Dの情報を取得し、以下の除算式、式2によって、搬送台車19が固定された車両本体11の旋回半径Rを算出する。
R=(360×D)/(2π×θ) (式2)
移動制御手段25は、旋回半径算出手段33から旋回半径Rの情報を取得してこの旋回半径Rを記憶する。
本実施の形態に係る移動体10の旋回半径算出方法は、搬送台車19を固定した車両本体11を旋回させ、旋回角度検出手段35によって、カメラ22を介して撮像される画像中での、旋回前後の特定の被写体の位置から車両本体11の旋回角度θを検知する工程Aと、搬送台車19を固定した車両本体11が旋回角度θ旋回した際のカメラ22の移動距離Dを移動制御手段25によって検知し、旋回半径算出手段33によって移動距離Dを旋回角度θで除算して、搬送台車19を固定した車両本体11の旋回半径Rを算出する工程Bとを有している。
本実施の形態において、移動体10は、旋回半径算出手段33によって旋回半径Rを算出する場合、撮像位置φが−5度以上5度以下の角度となる位置で、カメラ22による第1、第2のランドマーク39、40をはじめとするランドマークの撮像を行う。これは、カメラ22の撮像方向に対するランドマークの角度が小さいほど、カメラレンズの球面歪の影響が小さく、旋回角度検出手段35によって検知されるランドマークの角度位置と実際の角度位置の誤差が小さくなるためである。
この第1、第2のランドマーク39、40を用いて旋回半径Rを算出する方法は、角度ε、即ち旋回角度θと車両本体11の実際の旋回角度が等しいとき、旋回角度θから算出された旋回半径Rは、実際の搬送台車19が固定された車両本体11の旋回半径に等しくなる。旋回角度θと実際の旋回角度を等しくするためには、平面視して、キャリブレーション位置38と旋回中心点C1を一致させた状態で、車両本体11を旋回させる必要がある。
しかし、旋回半径Rの算出のために車両本体11を旋回させる時点では、旋回中心点C1の位置が不明である。従って、平面視して、キャリブレーション位置38と旋回中心点C1の間には間隔Lが生じ(図2参照)、旋回半径Rと搬送台車19が固定された車両本体11の実際の旋回半径の値には多少の差異が発生し得る。
この差異は、キャリブレーション位置38と旋回中心点C1の間隔に対する、第1、第2のランドマーク39、40とキャリブレーション位置38の距離が遠くなるほど小さくなる。
本実施の形態では、第1、第2のランドマーク39、40とキャリブレーション位置38の間の距離は、固定される搬送台車によって異なる車両本体11の最大旋回半径に対して、予め設定された長さ(比率)となっている。距離が予め設定された長さよりも短い場合、式2によって算出された旋回半径と実際の車両本体11の旋回半径の差異が、その算出された旋回半径を基に車両本体11を旋回したとき、移動体11の方向転換に支障が生じる程度の大きさとなる。一方、距離が予め設定された長さよりも長い場合、第1、第2のランドマーク39、40とキャリブレーション位置38の間に視界を遮る障害物のない環境の確保が困難になる。
1つのランドマークを用いて旋回半径を算出する方法として、キャリブレーション位置38で車両本体11を360度旋回させる方法がある。この方法では、旋回前後でカメラ22によって撮像される第1のランドマーク39の角度位置が実質的に同一になるよう、車両本体11が旋回される。旋回半径算出手段33は、このときの旋回角度及び駆動車輪12の進行距離から、搬送台車19が固定された車両本体11の旋回半径Rを得ることができる。
この車両本体11を360度旋回させて旋回半径を算出する方法は、キャリブレーション位置38に対する実際の旋回中心点のずれが、旋回半径Rの算出に影響しないという点で有効である。一方で、車両本体11は、旋回半径Rの算出のためだけに走行経路上で360度回転する必要がある。
次に、図8を参照して移動体10の移動制御方法について説明する。
図7に示すように、搬送物の搬送が行われる搬送エリア42内には、搬送の管理をする統括PC43、及び搬送物を収容している自動倉庫44等が配置されている。自動倉庫44は、統括PC43にLAN接続された複数の積載ゲート45を備えている。積載ゲート45は、統括PC43から送信される信号によって、積載ゲート45に近接配置された搬送台車(搬送台車19、31、32を含む)に搬送物を積載する。
図4、図7に示すように、移動体10(搬送エリア42内にある他の移動体も同じ)は、制御装置34に搭載された走行経路決定手段46を有し、走行経路決定手段46は、統括PC43に無線接続されている。統括PC43は、待機エリア47に停車中の移動体10に対して、搬送台車19のある位置に移動することを命じる配車指令信号を送信する。
移動体10の走行経路決定手段46は、統括PC43からその配車指令信号を受信し(STEP1)、待機エリア47から搬送台車19までの進行経路を決定して、その進行経路を移動制御手段25に送信する。
待機エリア47に停車中の移動体10には、搬送台車が固定されていない。移動制御手段25は、搬送台車が固定されていない車両本体11の旋回半径を記憶しているので、移動制御手段25は、その記憶している旋回半径を基にして駆動車輪12の方向及び回転を制御することができる。
移動体10は、積載ゲート45に近接された搬送台車19の配置場所まで移動し、昇降手段16(図1(A)、(B)参照)の作動によって台車固定台18を上昇して、車両本体11に搬送台車19を固定する(STEP2)。
搬送台車19の荷台27には、搬送物48、48aが載せられる。この搬送物48、48aには、搬送先の情報を記憶したIDタグ49、49a(図4参照)がそれぞれ取付けられている。
走行経路決定手段46は、IDタグ49、49aから搬送物48、48aの各搬送先の情報を取得する(STEP3)。
走行経路決定手段46は、搬送物48、48aの搬送先の情報を基にして移動体10の走行経路を決定して(STEP4)、その走行経路の情報を移動制御手段25に送信する。
移動制御手段25は、移動制御手段25から取得した情報を基に、駆動車輪12の回転数及び方向転換角度等を決定し、駆動車輪12の駆動を開始する。搬送台車19が固定された車両本体11は、駆動車輪12の駆動によって、旋回半径を算出するためのキャリブレーション位置50まで移動する。
移動体10は、搬送台車19が固定された場所とキャリブレーション位置50を結ぶ直線走行場所51に沿って直進するので、搬送台車19が固定された車両本体11の旋回半径が不明であっても、キャリブレーション位置50まで走行することができる。
搬送エリア42には、キャリブレーション位置50の他にも、車両本体11の旋回半径を算出するためのキャリブレーション位置50a、50bが設けられている。
直線走行場所51の延長線上には、キャリブレーション位置50に向かう移動体10のカメラ22によって撮像される位置に、ランドマーク52が配置されている。旋回角度検出手段35は、カメラ22から取得する撮像画像を基にランドマーク52の角度位置を算出し、その角度位置の情報を移動制御手段25に送信する。移動制御手段25は、取得したランドマーク52の角度位置の情報から、その角度位置を0度位置にするように、駆動車輪12の方向を調整しながら走行する。
この駆動車輪12の方向調整により、移動体10は直線走行場所51から大きく外れることなく、キャリブレーション位置50に向かって進行することができる。
移動体10がキャリブレーション位置50に到着したとき、移動制御手段25は、駆動車輪12の回転を止めて移動体10を停車させ、駆動モータ24を作動して駆動車輪12及びカメラ22を左90度の向きにする。左90度の向きにされたカメラ22の撮像方向に対して0度、90度の位置には、ランドマーク53、54がそれぞれ配置されている。移動制御手段25は、カメラ22の撮像方向に対してランドマーク54が0度の位置になるまで、車両本体11を左旋回させ、式2を用いて、搬送台車19が固定された車両本体11の旋回半径Rを算出する(STEP5)。
移動制御手段25は、この算出した旋回半径Rを基に、走行経路上の各旋回場所における駆動車輪12の進行距離Dx(駆動車輪12の外周の長さ×回転数)、即ち、車両本体11の旋回する移動距離Dxを決定する。移動体10は、旋回動作によって方向転換をして、キャリブレーション位置50から搬送物48の搬送場所55に移動し、搬送場所55で搬送物48が降ろされた後に、搬送物48aの搬送場所55aに移動する(STEP6)。
移動体10の方向転換は全て旋回運動によってなされるので、車両本体11に固定される搬送台車によって異なる大きさとなる車両本体11と搬送台車の内輪差を考慮することなく、移動制御手段25は移動体10を走行させることができる。キャリブレーション位置50(キャリブレーション位置50a、50bについても同じ)は、旋回半径の算出地点であると共に、搬送物を搬送する走行経路上の最初の方向転換地点でもあるので、旋回半径の算出のみを行う場合に比べて、搬送場所までの到達時間が短くなる。
搬送場所55aで搬送物48aが降ろされた後、移動体10は搬送物が積まれていない搬送台車が置かれている空搬送台車集積エリア56に移動し、空搬送台車の列に搬送台車19を整列させ(STEP7)、搬送台車19を車両本体11から離脱させる(STEP8)。
移動体10が待機エリア47に移動した後、移動制御手段25は、移動体10のバッテリ残量等のステータス確認を行う(STEP9)。移動制御手段25は、ステータス確認の結果、バッテリ残量の低下を検知した場合、統括PC43にメンテナンス作業実行信号を送信し、統括PC43からメンテナンス作業実行許可信号を受信した後、充電等のメンテナンス作業を行う(STEP10)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、走行経路決定手段は、搬送物の搬送場所の情報を統括PCから直接受信してもよい。
10:移動体、11:車両本体、12:駆動車輪、13:基礎板材、14、15:従動車輪、16:昇降手段、17:昇降台、17a:ガイドロッド、18:台車固定台、19:搬送台車、20:台車取付部、22:カメラ、23:回動軸材、24:駆動モータ、24a:動力伝達ベルト、25:移動制御手段、26、26a:搬送物、27:荷台、29:前輪、30:後輪、31:搬送台車、31a:前輪、31b:後輪、32:搬送台車、32a:前輪、32b:後輪、33:旋回半径算出手段、34:制御装置、35:旋回角度検出手段、36:ランドマーク、37:撮像画像、38:キャリブレーション位置、39:第1のランドマーク、40:第2のランドマーク、41:外界センサ、42:搬送エリア、43:統括PC、44:自動倉庫、45:積載ゲート、46:走行経路決定手段、47:待機エリア、48、48a:搬送物、49、49a:IDタグ、50、50a、50b:キャリブレーション位置、51:直線走行場所、52、53、54:ランドマーク、55、55a:搬送場所、56:空搬送台車集積エリア

Claims (8)

  1. 搬送台車が固定される台車取付部及び駆動車輪を備え、その場旋回が可能な車両本体と、
    前記車両本体に前記駆動車輪の進行方向を向くように装着され、該車両本体から視認できる外環境を撮像するカメラと、
    前記カメラを介して得られる画像中での、前記車両本体の旋回前後の特定の被写体の位置から前記車両本体の旋回角度θを検知する旋回角度検出手段と、
    前記搬送台車を固定した前記車両本体が前記旋回角度θ旋回した際の前記カメラの移動距離Dを該旋回角度θで除算して、前記搬送台車を固定した前記車両本体の旋回半径Rを算出する旋回半径算出手段とを有する移動体。
  2. 請求項1記載の移動体において、
    前記被写体は、予め決められたキャリブレーション位置に対して特定の位置にある第1、第2のランドマークからなって、
    前記旋回角度検出手段は、平面視して、前記カメラの撮像方向に対する前記第2のランドマークの撮像位置が、前記カメラの撮像中心に対する前記車両本体の旋回開始時の前記第1のランドマークの撮像位置φになったのを検知するまで前記車両本体を旋回させ、前記キャリブレーション位置に対する前記第1、第2のランドマークの角度位置から、前記旋回角度θを求めることを特徴とする移動体。
  3. 請求項2記載の移動体において、
    前記撮像位置φは、−5度以上5度以下の角度位置であることを特徴とする移動体。
  4. 請求項1記載の移動体において、
    前記被写体は1個であって、
    前記旋回角度検出手段は、前記カメラによって撮像された前記車両本体の旋回前後の前記被写体の水平画素数の位置から、前記旋回角度θを計算することを特徴とする移動体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1記載の移動体において、
    前記旋回半径Rを基に、前記車両本体の旋回する移動距離Dxを決めて、該車両本体の旋回方向を決定する移動制御手段が設けられることを特徴とする移動体。
  6. 搬送台車を固定し、駆動車輪を備えた車両本体を旋回させ、該車両本体に前記駆動車輪の進行方向を向くように装着されたカメラを介して撮像される画像中での、旋回前後の特定の被写体の位置から前記車両本体の旋回角度θを検知する工程Aと、
    前記搬送台車を固定した前記車両本体が前記旋回角度θ旋回した際の前記カメラの移動距離Dを検知し、該移動距離Dを該旋回角度θで除算して、前記搬送台車を固定した前記車両本体の旋回半径Rを算出する工程Bとを有することを特徴とする移動体の旋回半径算出方法。
  7. 請求項記載の移動体の旋回半径算出方法において、
    前記被写体は、予め決められたキャリブレーション位置に対して特定の位置にある第1、第2のランドマークからなって、
    前記工程Aでは、平面視して、前記カメラの撮像中心に対する前記第2のランドマークの撮像位置が、平面視して、前記カメラの撮像中心に対する前記車両本体の旋回開始時の前記第1のランドマークの撮像位置φになったのを検知するまで前記車両本体を旋回させ、前記キャリブレーション位置に対する前記第1、第2のランドマークの角度位置から、前記旋回角度θを求めることを特徴とする移動体の旋回半径算出方法。
  8. 請求項記載の移動体の旋回半径算出方法において、
    前記被写体は1個であって、
    前記工程Aでは、前記カメラによって撮像された前記車両本体の旋回前後の前記被写体の水平画素数の位置から、前記旋回角度θを計算することを特徴とする移動体の旋回半径算出方法。
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